JP5836079B2 - 医用画像診断装置 - Google Patents

医用画像診断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5836079B2
JP5836079B2 JP2011252842A JP2011252842A JP5836079B2 JP 5836079 B2 JP5836079 B2 JP 5836079B2 JP 2011252842 A JP2011252842 A JP 2011252842A JP 2011252842 A JP2011252842 A JP 2011252842A JP 5836079 B2 JP5836079 B2 JP 5836079B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
desired point
region
interest
dimensional
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011252842A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013106708A (ja
Inventor
和宏 谷山
和宏 谷山
加藤 久典
久典 加藤
勘成 高橋
勘成 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Medical Systems Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2011252842A priority Critical patent/JP5836079B2/ja
Publication of JP2013106708A publication Critical patent/JP2013106708A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5836079B2 publication Critical patent/JP5836079B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

本発明の実施形態は、医用画像診断装置に関する。
従来の医用画像診断装置として、被検体の体軸方向に沿ってCアームを移動させて、被検体の画像を撮影するものがある。また、その撮影で収集した複数ステージの2次元画像を貼り合わせて1枚の長尺画像を作成する機能がある。
体軸方向で隣接する撮影領域同士で重なり部分ができるようにX線が照射される。X線管から照射されたX線に対してX線錘(コーンビーム)が形成される。
2次元画像同士を貼り合わせるとき、重なり部分が表された両方の2次元画像において、関心部位の同じ位置が表れた位置が互いに重なるようにする。
貼り合わせられる各画像の大きさを揃えるため、1ピクセルス当たりが表す距離(ピクセルスペーシング)が定められている。その距離は、寝台高さから関心部位の距離(TOD:table object distance)が一定である平面上に表された距離である。TODは、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)情報として保存される値である。
以下の説明において、撮影領域が三次元座標で表されるものとし、被検体の体軸方向をZ軸方向、体軸方向と直交する水平方向をX軸方向、高さ方向をY軸方向という場合がある。また、体軸方向を長尺方向という場合がある。
撮影領域がコーンビームの形状であることにより、関心部位がXZ座標上で同じ位置にあっても、2次元画像ではX線管から遠い位置にある関心部位が内側の位置に表れ、反対に、X線管から近い位置にある関心部位が外側の位置に表される。
さらに、ピクセルスペーシングが定められることにより、撮影領域内で同じ大きさの関心部位であっても、2次元画像ではX線管から遠い位置にある関心部位が小さく表れ、反対に、X線管から近い位置にある関心部位が大きく表される。
関心部位が滑らかに連続して表示されるように、2次元画像同士を貼り合わせて長尺画像を作成することが好ましい。それにより、長尺画像に基づいて容易に診断することが可能となる。
特開2010−167142号公報
高さ一定の関心部位が表示された2次元画像同士を貼り合わせるときの問題点、次いで、高さが変化する関心部位が表示された2次元画像同士を貼り合わせるときの問題点について、図9A〜図10Cを参照して説明する。
図9AはYZ座標上に表された、高さが一定の関心部位の図、図9BはXY座標上に表された関心部位の図、図9Cは長尺方向に並べられた2次元画像の図である。なお、以下の説明で、X軸をY軸及びZ軸にそれぞれ直交する軸、Y軸方向を高さ方向とし、またZ軸方向を体軸方向という場合がある。
図9A、Bでは、その長手方向をZ軸方向(体軸方向)とし、関心部位を直線により概念的に示している。また、高さ方向(Y軸方向)の位置が一定である関心部位を示している。
図9A、Bに示すように、関心部位の高さ(Y座標)が一定であるとき、図9Cに示すように、長尺方向に並べられた二つの2次元画像にそれぞれ表された関心部位が一つの直線の形状として示されている。
しかしながら、図9Cに示すように、両方の2次元画像において関心部位が一つの直線の形状として示されているが、関心部位のXY座標の値が分からないため、一方の2次元画像に表された関心部位の特定位置と他方の2次元画像に表された関心部位の特定位置とが分からず、2次元画像同士のZ軸方向のずれ量が分からない。そのため、2次元画像同士を重ね合せるとき、ずれ量が残ってしまうことがあり、ずれ量が残った長尺画像が作成されると、長尺画像に関心部位が滑らかに連続して表示されず、その画像に基づいた診断が難しくなって、誤診を招くおそれがあるという問題点があった。
例えば、背骨、血管、及びリンパ腺などの関心部位の高さはZ軸方向の変位に伴って変化する。図10AはYZ座標上に表された、高さが変化する関心部位の図、図10BはXY座標上に表された関心部位の図、図10Cは長尺方向に並べられた2次元画像の図である。
図10A、Bでは、その長手方向をZ軸方向(体軸方向)とし、関心部位を概念的に直線で示している。また、高さ(Y軸方向の位置)が変化する関心部位を示している。
図10Bに示すように、各領域の撮影において、X線はX軸方向に放射状の広がり(ファン角)をもつため、XZ座標上で同じ位置にあっても、関心部位の位置が高くなる(X線管から遠くなる)に応じて画像の内側(X1側)に表示される。反対に、関心部位の位置が低くなる(X線管から近くなる)に応じて画像の外側(X2側)に表示される。
そのため、図10A、Bに示すように、関心部位の高さが一定でないとき、図10Cに示すように、長尺方向に並べられた一方の2次元画像に表された関心部位がX1方向)にずれた直線として示されている、また、他方の2次元画像に表された関心部位がX2方向)にずれた直線として示されている。
さらに、図10Cに示すように、両方の2次元画像において関心部位がX1方向、X2方向にずれた直線としてそれぞれ示されている上に、図9Cと同様に2次元画像同士のZ軸方向のずれ量が分からないため、2次元画像同士をずれなく重ね合せた長尺画像を作成することがさらに困難となる。そのため、診断がさらに難しくなるという問題点があった。
この実施形態は、上記の問題を解決するものであり、2次元画像同士をずれなく重ね合わせた長尺画像を作成することが可能な医用画像診断装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、実施形態の医用画像診断装置は画像処理手段を有する。画像処理手段は、体軸方向で隣接する領域間のピッチを含む撮影条件、及び所望の点の位置を基に、第1位置に対する第2位置の長尺の方向の相対的なずれ量を求める演算部をさらに有する。画像処理手段は、被検体の体軸方向で隣接する領域同士で重なり部分ができるようにX線を照射することにより予め取得された複数の2次元画像を、体軸方向に貼り合わせて長尺の画像を作成する。このとき、ずれ量を基に重なり部分のうちの所望の点が表された一方の2次元画像上の第1位置と、所望の点が表された他方の2次元画像上の第2位置とが互いに重なるように、両方の2次元画像を貼り合わせる。
第1の実施形態に係るX線撮像システム全体の構成を示すブロック図。 被検体の体軸方向に沿って所定ピッチでX線撮影される各領域の図。 YZ座標上に表された重なり部分及び所望の点の図。 図3のZ1矢視図。 長尺方向に並べられた2次元画像の図。 重ね合わされた両方の2次元画像の図。 関心部位から外れた位置に設定された所望の点の図。 関心部位から外れた位置に設定された所望の点の図。 第2の実施形態において、長尺方向に並べられて2次元画像が表示された操作画面の図。 比較例において、YZ座標上に表された、高さが一定の関心部位の図。 XY座標上に表された関心部位の図。 長尺方向に並べられた2次元画像の図。 比較例において、YZ座標上に表された、高さが変化する関心部位の図。 XY座標上に表された関心部位の図。 長尺方向に並べられた2次元画像の図。
[装置の構成]
このX線診断装置の第1実施形態について図1を参照して説明する。図1は、X線撮像システム全体の構成を示すブロック図である。
X線撮像システム100は、被検体200に対してX線を照射するX線発生部1と、被検体200を透過したX線を2次元的に検出すると共に、このX線検出データに基づいてX線投影データを生成するX線検出部2と、X線発生部1とX線検出部2を保持するCアーム5と、被検体200を載置する天板17と、X線発生部1におけるX線照射に必要な高電圧を発生する高電圧発生部4を備えている。
また、X線撮像システム100は、Cアーム5あるいは天板17の回動や移動を行なう機構部3と、X線検出部2において生成されたX線投影データに基づいて2次元画像(透視画像)の生成と保存、さらに、複数の2次元画像から合成された長尺画像の生成を行なう画像処理手段7と、2次元画像や長尺画像の表示を行なう表示部8を備えている。
更に、X線撮像システム100は、被検体情報や撮影条件など、2次元画像や長尺画像の生成に必要な設定条件の入力や、種々のコマンド信号の入力を行なうための操作部9と、心拍同期撮影を行なうために被検体200に対して心電波形(ECG)の収集を行なうECG電極11及びECG計測部6と、X線撮像システム100の上記各ユニットを統括して制御する制御手段10を備えている。
(X線発生部)
X線発生部1は、被検体200に対しX線を照射するX線管15と、X線管15から照射されたX線に対してX線錘(コーンビーム)を形成するX線絞り器16を備えている。X線管15は、X線を発生する真空管であり、陰極(フィラメント)より放出された電子を高電圧によって加速させてタングステン陽極に衝突させX線を発生させる。一方、X線絞り器16は、X線管15と被検体200の間に位置し、X線管15から照射されたX線ビームを所定の照射視野のサイズに絞り込む機能を有している。
(X線検出部)
X線検出部2には、X線を直接電荷に変換するものと、光に変換した後、電荷に変換するものとがあり、本実施例では前者を例に説明するが後者であっても構わない。即ち、X線検出部2は、被検体200を透過したX線を電荷に変換して蓄積する平面検出器21と、この平面検出器21に蓄積された電荷を読み出すために駆動パルスを供給するゲートドライバ22と、読み出された電荷からX線投影データを生成する投影データ生成部13とを備えている。
平面検出器21は、微小な検出素子を2次元的に配列して構成されており、各々の検出素子は、X線を感知し入射X線量に応じて電荷を生成する光電膜と、この光電膜に発生した電荷を蓄積する電荷蓄積コンデンサと、電荷蓄積コンデンサに蓄積された電荷を所定のタイミングで読み出すTFT(薄膜トランジスタ)を備えており、蓄積された電荷はゲートドライバ22が供給する駆動パルスによって順次読み出される。又、投影データ生成部13は、平面検出器21から読み出された電荷を電圧に変換する電荷・電圧変換器23と、この電荷・電圧変換器23の出力をデジタル信号に変換するA/D変換器24を備えている。
(機構部)
機構部3は、X線発生部1及びX線検出部2の平面検出器21を被検体200の体軸方向に相対的に移動させるために、天板17を被検体200の体軸方向に直線移動する天板移動機構32と、X線発生部1、X線検出部2及びこれらを保持するCアーム5を被検体200の周囲で回動、あるいは体軸方向やこの体軸方向に直角な方向に移動するCアーム回動・移動機構31と、Cアーム回動・移動機構31及び天板移動機構32を制御するCアーム・天板機構制御部33を備えている。
図2は、被検体200の体軸方向に沿って所定ピッチPでX線撮影される各領域の図である。図2に各領域の一例を三角形EFG、UVWにより囲まれた範囲として概念的に示し、また、体軸方向で隣接する領域同士によりできる重なり部分を三角形UFMで囲まれた範囲として概念的に示し、さらに、重なり部分の中の所望の点を”A”で示す。
図2に示すように、天板移動機構32は、Cアーム・天板機構制御部33の指示を受けて、被検体200の体軸方向に沿った各位置に天板17を相対移動させる。なお、隣接する領域同士で重なり部分ができるように所定ピッチPが定められる。
そして、Cアーム・天板機構制御部33は、制御手段10から供給される制御信号に従い、被検体200の診断対象部位に対して所望の画像倍率を決定する管球−検出器間距離(以下、SIDと呼ぶ。)を設定し、又、Cアーム回動・移動機構31を制御してCアーム5や天板17における回動及び移動の方向や大きさ、更には速度などを制御する。
図1において、Cアーム5は、図のθ方向とφ方向に回動自在に保持されており、その両端部近傍にはX線発生部1とX線検出部2が対向して設けられている。
又、Cアーム回動・移動機構31は、Cアーム5を被検体200の体軸方向(Z軸方向)や、この体軸方向に直角な方向(X軸方向)に対しても移動を行ない、更に、X線発生部1の図示しないX線管15とX線検出部2の図示しない平面検出器21との距離を制御することによって所望の画像倍率を設定する。
(高電圧発生部)
高電圧発生部4は、X線管15の陰極から発生する熱電子を加速するために、陽極と陰極の間に印加する高電圧を発生させる高電圧発生器42と、制御手段10からの指示信号に従い、高電圧発生器42における管電流、管電圧、照射時間、照射タイミング等のX線照射条件の制御を行なうX線制御部41を備えている。
(画像処理手段)
画像処理手段7は、演算部71及び記憶部72を有している。
記憶部72は、投影データ生成部13から供給されるX線投影データが順次記憶される記憶領域と、生成された2次元画像が記憶される記憶領域と、作成された長尺画像が記憶される記憶領域とを備えている。
演算部71は、2次元画像同士を貼り合わせて長尺画像を作成する際に、撮影条件を基に、2次元画像同士の長尺方向の相対的なずれ量を求める。ここで、撮影条件には、管球−検出器間距離(SID)、所定ピッチP、及び所望の点Aの高さが含まれる。長尺方向を体軸方向またZ軸方向という場合がある。なお、ずれ量を求める画像処理手段7の詳細については後述する。
(操作部)
操作部9は、キーボード、トラックボール、ジョイスティック、マウスなどの入力デバイスや表示パネル、更には、各種スイッチ等を備えたインターラクティブなインターフェースであり、被検体情報(被検体ID)や撮影部位(撮影対象臓器)の入力、X線照射条件、撮影方向、撮像倍率(SID)、更には、撮影位置等の撮影条件の設定や撮影開始のコマンド信号の入力を行なう。入力される撮影条件として、管球−検出器間距離(SID)、所定ピッチP、及び所望の点Aの高さが含まれる(後述する図3で、”Yb”、”P”、”Ya”でそれぞれ示す)。
なお、所望の点Aの位置(Ya、Za)は、操作部9の操作により関心部位上に設定されているものとする。所望の点Aの位置を設定するとき、基準となる関心部位のデータを参照する。関心部位のデータは被検体の情報(例えば身長、体重、年齢、性別等)を基準に制御手段10の内部メモリに予め記憶されている。操作部9の操作により身長等が制御手段10に入力されると、制御手段10は、関心部位のデータを参照して、Z軸方向の所定位置(例えばZa)に対する関心部位の値を求め、その値を所望の点Aの位置として設定する。
(制御手段)
制御手段10は、図示しないCPUと記憶回路を備え、操作部9から供給される操作者のコマンド信号や撮影条件などの情報をその内部メモリに一旦記憶した後、これらの情報に基づいた2次元画像(透視画像)の収集や長尺画像の作成、更には、移動機構に関する制御などシステム全体の制御を行なう。内部メモリには、撮影条件として、管球−検出器間距離(SID)、所定ピッチP、及び所望の点Aの高さが記憶される。
(表示部)
表示部8は、画像処理手段7の記憶部72から供給される長尺画像に対して、必要に応じて付帯情報である数字や文字などを合成して表示用データを生成する表示制御部81と、表示用画像データに対してD/A変換とTVフォーマット変換を行なって映像信号を生成する変換回路82と、この映像信号を表示する液晶、あるいはCRTのディスプレイ83とを備えている。
(画像処理手段の詳細)
次に、2次元画像同士を貼り合わせて長尺画像を作成する際に、撮影条件を基に2次元画像同士の長尺方向の相対的なずれ量を求める画像処理手段7の詳細について図3を参照して説明する。なお、ここでは、貼り合わせられる二つの2次元画像を代表して説明する。同様な方法により、三以上の2次元画像を貼り合わせて長尺画像を作成することができる。
図3はYZ座標上に表された重なり部分及び所望の点の図である。図4は図3のZ1矢視図である。図3では、Cアーム5を移動して撮影するときに隣接する二つの領域を三角形EFG、UVWにより囲まれた範囲として示す。なお、X線管15の位置を三角形の頂点G、Wとして示し、平面検出器21の位置を三角形の辺EF、UVとして示す。X線管15の位置が三角形の頂点となっている。また、隣接する領域間のピッチを”P”で示し、さらに、重なり部分を三角形UFMにより囲まれた範囲として示す。
さらに、図3及び図4に、関心部位を線分”L”で概念的に示し、また、X線管15から所望の点Aまでの長さ(所望の点AのY座標)”Ya”を示し、さらに、管球−検出器間距離(SID)を”Yb”で示す。
図5は長尺方向に並べられた2次元画像の図である。図3に示すZ軸方向で隣接する領域を撮影することにより収集された2次元画像G1、G2は、図5に示すようなものとなる。ここで、一方の2次元画像G1に表れた所望の点Aを第1位置A’で表す。また、他方の2次元画像G2に表れた所望の点Aを第2位置A''で表す。
図5に示すような2次元画像同士を貼り合わせるときにおいて、2次元画像同士を相対的に移動させる量(ずれ量)は、次の式(1)で表される。
D=P*(Yb−Ya)/Ya (1)
すなわち、演算部71は、”P”、”Yb”、”Ya”を式(1)に入力することにより、”D”を求める。
ここで、”D”は、所望の点Aが表された一方の2次元画像中の第1位置A’と、所望の点Aが表された他方の2次元画像中の第2位置A''との差(ずれ量)を表す。
なお、”Ya”(所望の点Aの高さ)に代えて、線分AGがZ軸に対してそれぞれ成す角度α、及び線分AWがZ軸に対して成す角度βを基にずれ量Dを求めてもよい。
ずれ量Dは、次の式(2)で表される。
D=Yb*(1/tanα+1/tanβ)−P (2)
すなわち、演算部71は、”P”、”α”、”β”、”Yb”を式(2)に入力することにより、”D”を求めることが可能となる。
なお、一般的にはα=βである。このとき、ずれ量Dは、次の式(3)で表される。
D=Yb*(2/tanα)−P (3)
図6は重ね合わされた両方の2次元画像の図である。画像処理手段7は、第1位置A’と第2位置A''とが重なるように、図6に示すように、2次元画像G1、G2同士を貼り合わせることで長尺画像を作成する。それにより、2次元画像G1、G2同士をずれなく重ね合わせた長尺画像を作成することが可能となる。一方の2次元画像G1の第1位置A’と、他方の2次元画像G2の第2位置A''とが一致し、ずれなく表示された長尺画像が作成される。
以上のように、SIDのY座標、ピッチPに加えて、所望の点AのY座標を式(1)に代入すると、2次元画像G1、G2同士をずれなく重ね合わせた長尺画像を作成することが可能となる。
表示制御部81は、長尺画像に対して表示用データを生成する。変換回路82は、表示用データに対して映像信号を生成する。ディスプレイ83は映像信号を表示する。ディスプレイ83に、長尺画像として、一方の2次元画像G1の第1位置A’と、他方の2次元画像G2の第2位置''とがずれなく表示されるため、診断が容易となる。
(所望の点)
以上の説明においては、所望の点Aの位置が関心部位上に設定されているものとして説明した(図3参照)。また、前述したように、所望の点Aの位置は基準となる関心部位のデータを参照して求められた値であるため、実際に診断される被検体の関心部位においては、その関心部位から外れた位置に所望の点Aが設定されることの方が多い。
しかし、所望の点AのY座標が関心部位の近傍に設定されていれば、2次元画像G1、G2同士のずれ量が許容範囲内となるため、長尺画像に基づいた診断が容易となる。
次に、所望の点Aが関心部位から外れた位置に設定されるときの、2次元画像G1、G2同士のずれ量について図7A、Bを参照して説明する。図7A、Bに、関心部位を線分”L”で概念的に示す。
図7Aは関心部位から外れた位置に設定された所望の点の図である。図7Aに示すように、所望の点Aが関心部位に対し上方に外れて位置に設定されているとき、所望の点Aは、一方の2次元画像G1に第1位置A1’として表示される。また、他方の2次元画像G2に第2位置A2''として表示される。
このように所望の点Aが設定されていても、長尺画像を次のように作成する。演算部71は、所望の点AのY座標”Yb”を受けて、さらに、SID”Ya”、ピッチ”P”を受けて、これらを式(1)に代入することによりずれ量Dを求める。その後、画像処理手段7は、第1位置A1’と第2位置A2''とが互いに重なるように、ずれ量Dに基づいて一方の2次元画像G1に対して他方の2次元画像G2をZ2方向にずらし、2次元画像G1、G2同士を貼り合わせて長尺画像を作成する。
このように作成された長尺画像において、第1位置A1’として表された関心部位はA1の位置である。また、第2位置A2''として表された関心部位はA2の位置である。したがって、長尺画像において、関心部位のA1−A2に相当する部分が表れないこととなる(少しのずれ量Dが残る)。しかし、2次元画像G1、G2同士のずれ量Dが許容範囲内であるため、長尺画像に基づいた診断が困難とならない。
図7Bは関心部位から外れた位置に設定された所望の点の図である。図7Bに示すように、所望の点Aが関心部位に対し下方に外れて位置に設定されているとき、所望の点Aは、一方の2次元画像G1に第1位置A1’として表示される。また、他方の2次元画像G2に第2位置A2''として表示される。
このように所望の点Aが設定されていても、長尺画像を次のように作成する。演算部71は、所望の点AのY座標”Yb”を受けて、さらに、SID”Ya”、ピッチ”P”を受けて、これらを式(1)に代入することによりずれ量Dを求める。その後、画像処理手段7は、第1位置A1’と第2位置A2''とが互いに重なるように、ずれ量Dに基づいて一方の2次元画像G1に対して他方の2次元画像G2をZ2方向にずらし、2次元画像G1、G2同士を貼り合わせて長尺画像を作成する。
このように作成された長尺画像において、第1位置A1’として表された関心部位はA1の位置である。また、第2位置A2''として表された関心部位はA2の位置である。したがって、長尺画像において、関心部位のA1−A2に相当する部分が重複して表れることとなる(少しのずれ量Dが残る)。しかし、2次元画像G1、G2同士のずれ量Dが許容範囲内であるため、長尺画像に基づいた診断が困難とならない。
(変形例1)
上記実施形態では、所望の点Aの位置(Ya、Za)が予め設定されているものとして説明した。
変形例1では、2次元画像同士のずれ量Dが少し残った長尺画像が表示され、その後、操作部9の操作により、所望の点Aの位置が入力されるものとして説明する。
図7A、Bのように、ディスプレイ83に2次元画像同士のずれ量Dが少し残った長尺画像が表示されたとき、操作部9の操作により、所望の点Aの位置を再入力することにより、ずれ量Dをさらに少なくすることができる。それにより、長尺画像に基づいた診断を容易にすることが可能となる。
制御手段10は、再入力された所望の点Aの位置”Ya”を演算部71に出力する。演算部71は、”P”、”Yb”、”Ya”を式(1)に入力することにより、”D”を求める。
それにより、図7A、Bに示す第1位置A1’、第2位置A2''が図3に示す第1位置A’、第2位置A''に近づくようになる。画像処理手段7は、第1位置A1’(≒A’)と第2位置A2''(≒A'')とが一致するように2次元画像G1、G2同士を貼り合わせることで長尺画像を作成する。それにより、2次元画像G1、G2同士をずれなく重ね合わせた長尺画像を作成することが可能となる。
(変形例2)
上記変形例1では、予め設定された所望の点Aの位置に基づいて2次元画像同士のずれ量Dが少し残った長尺画像が表示され、その後、操作部9の操作により、所望の点Aの位置が再入力されるものについて説明した。
変形例2では、所望の点Aの位置が予め設定されず、その結果として、複数の2次元画像が長手方向に単に並べられて表示され、その後、操作部9の操作により、所望の点Aの位置が再入力されるものについて説明する。
ディスプレイ83に長尺方向に単に並べられた2次元画像が表示されたとき、操作部9の操作により、所望の点Aの位置を入力することにより、2次元画像同士を貼り合わせた長尺画像を作成する。それにより、長尺画像に基づいた診断を容易にすることが可能となる。
このとき、表示された2次元画像同士のずれ具合を参照して、操作者が所望の点Aの位置を入力するようにしてもよく、また、被検体の情報(身長等)を参照して、操作者が所望の点Aの位置を入力するようにしてもよい。
[第2実施形態]
次に、このX線診断装置の第2実施形態について図1、図7A,B及び図8を参照して説明する。第2実施形態において、第1実施形態と同様な構成についてはその説明を省略し、異なる構成について説明する。
前記第1実施形態では、所望の点Aの位置を入力することにより、長尺画像を作成するものであったが、第2実施形態においては、インターフェース300を用いることにより、長尺画像を作成するものである。
図1に示すように、表示部8、操作部9及び制御手段10を有するインターフェース300が設けられている。
表示部8の表示制御部81は、操作部9の入力を受けて、ディスプレイ83に表示された2次元画像G1、G2同士を貼り合わせるように相対移動させるように構成されている。
図8は長尺方向に並べられて2次元画像が表示された操作画面の図である。図8に示すように、操作画像には2次元画像G1、G2、G3、・・・に対応してスライダS1、S2、S3、・・・が表示されている。例えば、表示制御部81は、操作部9の操作によるスライダS1の所定方向(Z1方向またはZ2方向)の移動の指定を受けて、2次元画像G1を所定方向に移動させる。
なお、2次元画像G1、G2、G3・・・を移動させる手段はスライダS1、S2、S3、・・・に限定されない。例えば、2次元画像G1、G2、G3、・・・を操作部9によるドラッグアンドドロップ操作することで、その操作を受けて、表示制御部81が、2次元画像G1、G2、G3、・・・を所定方向(ドラッグの方向)に移動させるようにしてもよい。
この第2実施形態では、長尺方向に並べられて表示された2次元画像同士を貼り合わせるときに用いられるインターフェース300について説明したが、図7A、Bのように、ずれ量Dが少し残った2次元画像同士を貼り合わせるときに、同じやり方で、インターフェース300を用いるようにしてもよい。
すなわち、長尺画像に2次元画像同士のずれ量Dが少し残ったとき、インターフェース300を用いることで、ずれ量Dをさらに少なくすることが可能となるため、長尺画像に基づいた診断を容易にすることが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、書き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるととともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 X線発生部
2 X線検出部
3 機構部
4 高電圧発生部
5 Cアーム
6 ECG計測部
7 画像処理手段
8 表示部
9 操作部
10 制御手段
11 ECG電極
13 投影データ生成部
15 X線管
16 X線絞り器
21 平面検出器
22 ゲートドライバ
23 電荷・電圧変換器
24 A/D変換器
31 Cアーム回動・移動機構
32 天板移動機構
33 Cアーム・天板機構制御部
41 X線制御部
42 高電圧発生器
71 演算部
72 記憶部
81 表示制御部
82 変換回路
83 ディスプレイ
100 X線撮影システム
200 被検体
300 インターフェース

Claims (5)

  1. 被検体の体軸方向で隣接する領域同士で重なり部分ができるようにX線を照射することにより予め取得された複数の2次元画像を、体軸方向に貼り合わせて長尺の画像を作成する画像処理手段を有する医用画像診断装置において、
    前記画像処理手段は、
    前記重なり部分のうちの所望の点が表された一方の2次元画像上の第1位置と、前記所望の点が表された他方の2次元画像上の第2位置とが互いに重なるように、両方の2次元画像を貼り合わせ、この貼り合わせは、前記画像処理手段が有する演算部が求める、前記体軸方向で隣接する領域間のピッチを含む撮影条件、及び前記所望の点の位置を基に、前記第1位置に対する前記第2位置の長尺の方向の相対的なずれ量を基に行う
    ことを特徴とする医用画像診断装置。
  2. 記憶部に予め記憶された前記所望の点の位置を受けて、前記画像処理手段に前記長尺の画像を作成させる制御手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の医用画像診断装置。
  3. 前記制御手段は、操作部の入力を受けて、前記所望の点の位置を前記記憶部に記憶させることを特徴とする請求項2に記載の医用画像診断装置。
  4. 前記撮影条件は、さらに、X線を照射するX線管とX線を検出する検出器との間の距離を含むことを特徴とする請求項1に記載の医用画像診断装置。
  5. 操作部の入力を受けて、表示部に表示された前記一方の2次元画像と前記他方の2次元画像とを貼り合わせるように相対的に移動させる表示制御部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の医用画像診断装置。
JP2011252842A 2011-11-18 2011-11-18 医用画像診断装置 Active JP5836079B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011252842A JP5836079B2 (ja) 2011-11-18 2011-11-18 医用画像診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011252842A JP5836079B2 (ja) 2011-11-18 2011-11-18 医用画像診断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013106708A JP2013106708A (ja) 2013-06-06
JP5836079B2 true JP5836079B2 (ja) 2015-12-24

Family

ID=48704128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011252842A Active JP5836079B2 (ja) 2011-11-18 2011-11-18 医用画像診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5836079B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015217109A (ja) * 2014-05-16 2015-12-07 株式会社日立メディコ X線撮影装置およびx線画像処理装置
JPWO2019107318A1 (ja) 2017-11-28 2020-11-26 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 X線診断装置、及び、x線管保持装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009136421A (ja) * 2007-12-05 2009-06-25 Toshiba Corp X線診断装置及びx線画像処理方法及び記憶媒体
JP5624291B2 (ja) * 2009-07-23 2014-11-12 株式会社東芝 X線撮影システム及び被検体支持装置
JP5279672B2 (ja) * 2009-09-28 2013-09-04 富士フイルム株式会社 放射線撮影システム及びその撮影制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013106708A (ja) 2013-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6036901B2 (ja) 放射線断層画像撮影装置
JP5231725B2 (ja) X線診断装置及びその制御方法
US8913713B2 (en) Radiographic image generation device and method
JP6647819B2 (ja) X線診断装置、医用画像処理方法および医用画像処理プログラム
US20120162222A1 (en) Medical image diagnosis device and medical image processing method
WO2008018510A1 (en) Radiation imaging device
JP2007061426A (ja) X線ct装置及びx線撮影方法
KR20160103518A (ko) 의료 영상 처리 장치 및 의료 영상 처리 방법
JP4226829B2 (ja) X線診断装置及び画像処理装置
WO2015030091A1 (ja) X線撮影装置およびx線透視画像表示方法
CN103126697A (zh) X射线图像诊断装置
JP5550209B2 (ja) X線撮影装置
JP5739115B2 (ja) X線診断装置
JP5836079B2 (ja) 医用画像診断装置
JP2009082471A (ja) 画像表示装置、画像表示方法並びにx線診断治療装置及びその画像表示方法
JP2016119976A (ja) 医用画像診断装置
JP4008928B2 (ja) Cアーム保持装置及びx線診断装置
JP2012030089A (ja) X線診断装置
JP2006025893A (ja) X線画像診断装置
JP4996818B2 (ja) X線診断装置
JP7436443B2 (ja) X線診断装置
US20230165554A1 (en) Medical image processing apparatus, x-ray diagnosis apparatus, and non-volatile computer-readable storage medium storing therein medical image processing program
US20230190218A1 (en) Methods and system for positioning a c-arm
JP7199958B2 (ja) アンギオct装置
US20150320378A1 (en) X-ray diagnosis apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141014

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150623

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150818

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151006

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5836079

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350