JP2012039332A - 画像読取装置、及びこの画像読取装置を備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】見開き原稿の中綴じ部分が白抜け画像や黒い画像にならないように画像を読み取ることができる画像読取装置、及びこの画像読取装置を備える画像形成装置を提供する。
【解決手段】区間Cでは、反射光量が区間Aの反射光量より大きい一定値になっている。区間Cでは、Book原稿の画像面が原稿台71から離間しているにも関わらず、反射光量が区間Aの反射光量より大きい一定値となっていることから、CCDイメージセンサ732の出力が飽和していることが分かる。制御部77は、光源741の照射光量を基準光量の半分まで低下させる制御を行う。区間Dでは、反射光量が区間Cの反射光量から徐々に低下している。区間Dでは、反射光に正反射光が含まれているにも関わらず、反射光量が区間Cの反射光量より小さいため、Book原稿の画像面が原稿台71から大きく離間していることが分かる。制御部77は、照射光量を徐々に上昇させる制御を行う。
【選択図】 図7
【解決手段】区間Cでは、反射光量が区間Aの反射光量より大きい一定値になっている。区間Cでは、Book原稿の画像面が原稿台71から離間しているにも関わらず、反射光量が区間Aの反射光量より大きい一定値となっていることから、CCDイメージセンサ732の出力が飽和していることが分かる。制御部77は、光源741の照射光量を基準光量の半分まで低下させる制御を行う。区間Dでは、反射光量が区間Cの反射光量から徐々に低下している。区間Dでは、反射光に正反射光が含まれているにも関わらず、反射光量が区間Cの反射光量より小さいため、Book原稿の画像面が原稿台71から大きく離間していることが分かる。制御部77は、照射光量を徐々に上昇させる制御を行う。
【選択図】 図7
Description
本発明は、光源により露光された画像をCCD等の撮像素子を用いて読み取る画像読取装置、及びこの画像読取装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、原稿を露光する光源と、原稿からの反射光を所定光路へ導くミラーと、反射光を撮像素子上に結像させるレンズと、反射光の光量を画像信号に変換する撮像素子とを備え、原稿載置台に載置された原稿の画像を読み取る画像読取装置が各種提案されている(例えば、特許文献1参照。)。原稿載置台に本を載置すると、本の中綴じ部分(本の綴じ目に沿った部分で、見開いた時の中央部分を示す。)やその付近は、原稿載置台から離間し、原稿載置台に対して傾斜面を形成する。本の中綴じ部分やその付近では、光源から照射した照射光の反射角が変化し、ある照射位置で反射光に照射光の正反射光が含まれる。撮像素子は、正反射光を含む反射光を受光すると出力が飽和する。この時、読み取った画像は、白ぬけ画像になる。また、撮像素子は、正反射光を含まない反射光を受光すると、原稿載置台から離間した距離だけ照射光の光量が不足する。この時、読み取った画像は、黒くなる。
特許文献1に記載の画像読取装置では、原稿載置台に載置された原稿のプリスキャンを行い、撮像素子が受光する反射光の光量を測定している。この画像読取装置は、測定した反射光の光が所定値を超えた箇所があると、照射光の光量を低下させて、原稿の画像を読み取る。
しかし、原稿載置台に載置された本の画像を読み取る場合、ある照射位置で反射光に正反射光が含まれるため、反射光の光が所定値を超える箇所が存在する。特許文献1に記載の画像形成装置は、原稿載置台に押し付けられ原稿載置台に当接する部分についても光量を低下させて画像を読み取り、読み取った画像が全体的に黒くなる。
そこで、この発明では、白抜けを低減して光沢紙や本から良好な画像を読み取ることができる画像読取装置、及びこの画像読取装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
この発明の画像読取装置は、受付手段と光源と撮像素子と測定手段と検知手段と記憶手段と制御手段とを備える。受付手段は、原稿台に載置された見開き原稿の画像を読み取るブック原稿モードを含む複数のモードの何れかの選択を受け付ける。光源は、原稿へ光を照射する。撮像素子は、光源から照射した光の反射光に基づいて原稿の画像を読み取る。測定手段は、反射光の光量を測定する。検知手段は、光源が光を照射している照射位置を検知する。記憶手段は、反射光の光量と照射位置とを対応付けて記憶する。制御手段は、前処理と本処理とを制御する。前処理では、受付手段がブック原稿モードの選択を受け付けた場合に、見開き原稿へ光源から光を照射させて、測定手段が測定した光量と検知手段が検知した照射位置とを対応付けて記憶手段へ記憶する。本処理では、記憶手段を参照して反射光の光量が第1所定値以上の場合に光源の照射光量を低下させ、反射光の光量が第2所定値未満の場合に光源の照射光量を上昇させるとともに、見開き原稿へ光源から光を照射させて見開き原稿の画像を撮像素子に読み取らせる。
この構成では、制御手段は、見開き原稿の画像を読み取る前に、前処理として、光源から見開き原稿へ光を照射させて、測定手段に走査位置毎の反射光の光量を測定させている。制御手段は、本処理として、光源から見開き原稿へ光を照射して、撮像素子により見開き原稿の画像を読み取る。撮像素子は、反射光の受光範囲を超え飽和状態となると読み取った画像が白抜け画像になり、反射光の光量が不足すると読み取った画像が黒くなる。制御手段は、本処理の際に、撮像素子に入射される反射光の光量が受光範囲を超えると光源の光量を低下させ、反射光の光量が不足すると光源の光量を上昇させる。
制御手段は、前処理において、反射光の光量の変化幅に応じて見開き原稿の画像読取領域を少なくとも3領域に分け、反射光の光量の変化幅が大きい画像読取領域のみ、反射光の光量と照射位置とを対応付けて記憶手段に記憶する構成であることが好ましい。
見開き原稿は、原稿載置台に押し付けられ原稿載置台に当接する部分と、中綴じ部分や中綴じ部分の付近等の原稿載置台から離間する部分とからなる。原稿載置台に当接する部分は、反射光に正反射光が含まれず、且つ画像面が光源から適切な位置に位置するため、照射位置に応じた反射光の光量が常に撮像素子の受光範囲内であり、大幅に変化しない。一方、原稿載置台から離間する部分は、反射光に正反射光が含まれる、画像面が光源から離れすぎる等の理由で、照射位置に応じて反射光の光量が大幅に変化する。そこで、この構成では、制御手段は、前処理において、原稿載置台から離間する部分に対してのみ照射位置毎の反射光の光量を記憶手段に記憶させている。制御手段は、本処理において、記憶手段を参照して、原稿載置台から離間する部分に対してのみ光源の照射光量を制御している。このように、画像読取装置は、原稿載置台から離間する部分に対してのみ光源の照射光量を制御するだけで、見開き原稿から読み取った画像から白抜け画像や黒い画像を減らすことができる。
制御手段は、前処理において、反射光の光量の変化幅が小さい画像読取領域における反射光の光量の最大値と最小値とを算出する構成であることが好ましい。この場合、制御手段は、本処理において、反射光の光量の変化幅が大きい画像読取領域に対して、反射光の光量が最大値より大きい照射位置へ照射光量を低下させて光を照射させ、光量が最小値より小さい照射位置へ照射光量を上昇させて光を照射させる。
反射光の光量の変化幅が小さい画像読取領域、すなわち原稿載置台に当接する部分は、白抜け画像や黒い画像とならならず、反射光の光量の変化幅が大きい画像読取領域、すなわち原稿載置台から離間する部分は、白抜け画像や黒い画像になる。そこで、制御手段は、反射光の光量の変化幅が小さい画像読取領域における反射光の最大値と最小値とを撮像素子の受光範囲の最大値と最小値とみなす。制御手段は、反射光の光量の変化幅が大きい画像読取領域に対して、反射光の光量が撮像素子の受光範囲外となれば照射光量を制御する。これにより、画像読取手段は、簡単な制御で、見開き原稿から読み取った画像から白抜け画像や黒い画像を減らすことができる。
測定手段は、主走査方向の走査を開始してから所定距離だけ余白を走査しているとみなし、余白の反射光の光量を測定する構成であることが好ましい。
この構成では、制御部は、反射光の光量の変化幅が大きい余白以外の文字や図面が記載された印刷面を除いて、反射光の光量の変化幅の小さい余白のみを反射光の光量の測定対象としている。これにより、画像読取装置は、撮像素子に入射される反射光の光量を正確に測定することができるため、見開き原稿から読み取った画像から白抜け画像や黒い画像をより正確に減らすことができる。
制御手段は、本処理において、記憶手段を参照して反射光の光量が第1所定値以上の場合に、光源から照射される光の照射角度を変更する構成であることが好ましい。
この構成では、制御手段は、反射光の光量が第1所定値以上の場合に、光源から照射する光の照射角度を変更している。光の照射角度が変わると、見開き原稿へ照射される光の入射角度や反射角度も変わる。制御手段は、光の照射角度を制御して、見開き原稿へ照射される光の反射角度を変更することで、見開き原稿へ照射された光の正反射光が撮像素子へ入射しないようにしている。これにより、画像読取装置は、反射光の光量が第1所定値以上の場合に、撮像素子へ入射される反射光の光量を低下させることができ、撮像素子の飽和を防ぐことができる。画像読取装置は、見開き原稿から読み取った画像から白抜け画像を減らすことができる。
この発明の画像形成装置は、上述の画像読取装置と画像形成手段とを備える。画像形成手段は、画像読取装置が読み取った画像に基づいて、用紙に画像を形成する。
これにより、画像形成装置は、Book原稿から読み取った画像に白抜け画像や黒い画像が含まれないため、中綴じ部分に不要な陰影ができず、Book原稿を綺麗に複写することができる。
この発明の画像読取装置、及びこの画像読取装置を備える画像形成装置は、見開き原稿の中綴じ部分が白抜け画像や黒い画像にならないように画像を読み取ることができる。
以下に、この発明の実施形態に係る画像読取装置を備えた画像形成装置について図面を参照して説明する。
画像形成装置100は、原稿から読み取った画像に基づいて所定の用紙に多色又は単色の画像を形成する。このため、画像形成装置100は、本体の上部に画像読取装置120を装着し、内部に画像形成部110、給紙部130、及び主制御部200を備えている。
画像読取装置120は、スキャナユニット70、原稿台71、自動原稿搬送装置72を備えている。原稿台71は、硬質板ガラスで構成され、画像形成装置100の本体上面に取り付けられている。原稿台71の上面は、自動原稿搬送装置72によって開閉自在にされている。スキャナユニット70は、原稿台71の上面に載置された原稿の画像、及び自動原稿搬送装置72により搬送される原稿の画像を読み取る。
画像形成部110は、中間転写ベルトユニット40、画像形成ステーション30A〜30D、二次転写ユニット50、露光ユニット60、定着ユニット80を備えている。中間転写ベルトユニット40は、無端ベルトである中間転写ベルト41を駆動ローラ42及び従動ローラ43等によって回転自在に張架している。
画像形成ステーション30A〜30Dは、それぞれブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの各色の現像剤を用いて電子写真方式の画像形成を行う。画像形成ステーション30A〜30Dは、それぞれ感光体ドラム31の周囲に帯電器32、現像器33、中間転写ローラ34、及びクリーナ装置35を配置している。
露光ユニット60は、画像読取装置120で読み取られたブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの各色の画像データに基づいて半導体レーザを駆動し、各色のレーザ光を画像形成ステーション30A〜30Dに配光する。露光ユニット60は、画像データに基づいて駆動されるLEDアレイ等の半導体レーザ以外の光源を用いたものであってもよい。
例えば、画像形成ステーション30Aでは、感光体ドラム31の周面が、帯電器32によって均一に帯電された後、露光ユニット60から配光されたブラックの画像データに基づくレーザ光で露光される。これによって、感光体ドラム31の周面に、ブラックの画像データに基づく静電潜像が形成される。次いで、感光体ドラム31の周面には、現像器33からブラックの現像剤が供給され、静電潜像がブラックのトナー像に可視像化される。感光体ドラム31の周面に形成されたトナー像は、中間転写ローラ34によって中間転写ベルト41の表面に転写される。感光体ドラム31の表面に残存したトナーは、クリーナ装置35にて除去される。
モノクロ画像形成時には、画像形成ステーション30Aのみで上述の処理が行われる。また、カラー画像形成時には、画像形成ステーション30B〜30Dでも、シアン、マゼンタ及びイエローの各色について、画像形成ステーション30Aと同様の処理が行われる。ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの各色のトナー像が、中間転写ベルト41の表面で重ね合わされる。
給紙部130は、給紙カセット81、手差しトレイ82、用紙主搬送路83、用紙副搬送路84を備えている。給紙カセット81には、使用頻度の比較的高いサイズ及び種類の用紙が複数枚収納される。手差しトレイ82には、使用頻度の比較的低いサイズや種類の用紙が載置される。
用紙主搬送路83は、給紙カセット81及び手差しトレイ82から中間転写ベルト41と二次転写ユニット50との間、及び定着ユニット80を経由して排紙部90に至る間に形成されている。二次転写ユニット50は、転写ローラ50Aを有し、中間転写ベルト41の表面に担持されたトナー像を用紙に転写する。定着ユニット80は、トナー像が転写された用紙を加熱及び加圧し、用紙にトナー像を定着させる。
用紙副搬送路84は、用紙主搬送路83における定着ユニット80の通過位置と排紙ローラ91の配置位置との間から二次転写ユニット50の配置位置の上流側との間に形成されている。用紙副搬送路84は、用紙の両面に画像を形成する際に、第1面に画像が形成されて定着ユニット80を通過した後に排紙ローラ91で前後端を反転された用紙を中間転写ベルト41と二次転写ユニット50の転写ローラ50Aとの間に導く。
図2に示すように、スキャナユニット70は、CCD(ChargeCoupled Device)読取ユニット73、光源ユニット74、ミラーユニット75、制御部77、及び記憶部78を備える。スキャナユニット70は、制御部77からの指示に基づいて、原稿台71上に載置されて平面支持された原稿の画像を、光源ユニット74及びミラーユニット75によって固定位置に設けられたCCD読取ユニット73に結像して読取処理を行う。CCD読取ユニット73は、結像レンズ731及び撮像素子であるCCDイメージセンサ732を備える。
光源ユニット74は、照明光を照射する光源(例えば、ハロゲンランプ、LED等)741、光源741からの照明光を原稿台71上の所定の読取位置に集光するレフレクタ742、原稿からの反射光のみを通過させるスリット743、及びスリット743を通過した反射光の光路を90度偏向するミラー744を搭載している。ミラーユニット75は、光源ユニット74からの反射光の光路を180度偏向する一対のミラー751,752を搭載している。
原稿台71上の原稿の画像を読み取る場合には、光源ユニット74は速度Vで、ミラーユニット75は速度V/2で、原稿台71の下面において副走査方向に往復移動し、原稿台71上の原稿の画像面における反射光の光路長を一定に維持してCCD読取ユニット73に導く。この時、光源ユニット74は、読出開始位置Pから読出終了位置Qまで往復移動するものとする。
なお、CCD読取ユニット73は、CCDイメージセンサ、結像レンズ及び光源を搭載した縮小読取光学系又は等倍読取光学系のユニットを速度Vで、原稿台71の下面において副走査方向に往復移動する構造であってもよい。主走査方向とは、副走査方向に直交する方向(図2における紙面の表から裏へ向かう方向)である。
また、自動原稿搬送装置72によって搬送された原稿の画像を読み取る場合には、光源ユニット74及びミラーユニット75は、読取ガラス76の下面に静止したまま、自動原稿搬送装置72によって読取ガラス76上を通過する原稿の画像面にレフレクタ742を介して光源741から光を照射して画像を走査する。原稿の画像面で反射された光は、スリット743を通過してミラー744によって反射された後、一対のミラー751,752によって光路変換され、結像レンズ731を介してCCDイメージセンサ732に結像し、電気的な画像データに変換される。
次に、印刷時の主制御部200及び制御部77の処理について説明する。以下では、画像形成装置100は、Book原稿の上の部分と下の部分が副走査方向と平行になるように原稿台71上に載置されたBook原稿を印刷する。
図3に示すように、主制御部200は、一例として図4に示す操作部20を操作して、実行モードの入力を受け付ける(S1)。操作部20は、タッチパネル21と操作キー22からなる。主制御部200は、コピーモードの操作入力を受け付けると、一例として図5に示す実行モードの選択メニュー23をタッチパネル21へ表示する。
主制御部200は、Book原稿モードの入力を受け付けると、制御部77にプリスキャン処理(S2)、光量制御スキャン処理(S3)を行うよう指示する。主制御部200は、Book原稿モード以外の実行モード(例えば、厚紙モード、普通紙モード)の入力を受け付けると、制御部77に通常のスキャン処理(S4)を行うよう指示する。通常のスキャン処理(S4)では、制御部77は、光源741からの照射光量を一定にしたままで、原稿の画像を読み取って画像データを生成する。以下、通常のスキャン処理での照射光量を基準光量と称する。
主制御部200は、光量制御スキャン処理(S3)、通常のスキャン処理(S4)にて読み取った画像データに基づいて、印刷処理を行う(S5)。なお、主制御部200は、印刷処理に限らず、読み取った画像データを記憶するスキャン処理や、読み取った画像データをFAX送信するFAX送信処理を行ってもよい。
プリスキャン処理(S2)では、図6に示すように、制御部77は、副走査方向の走査を開始する(S11)。この時、制御部77は、光源ユニット74を読出開始位置Pへ移動させる。制御部77は、副走査方向における走査位置を検出する(S12)。
制御部77は、主走査方向の走査を開始する(S13)。制御部77は、光源741からBook原稿の画像面に向かって基準光量で光を照射して画像を走査する。この光は、Book原稿の画像面で反射され反射光となる。反射光は、スリット743、ミラー744,751,752、及び結像レンズ731を経てCCDイメージセンサ732に入射される。制御部77は、CCDイメージセンサ732に入射された反射光の光量(以下、反射光量と称す。)を測定する(S14)。反射光量は、CCDイメージセンサ732から出力される出力信号のレベルのことである。制御部77は、主走査方向の走査が終了するまで(S15:NO)、S14の処理を行う。
制御部77は、主走査方向の走査が終了する(S15:YES)と、副走査方向における走査位置と測定した反射光量とを記憶部78へ記憶する(S16)。制御部77は、副走査方向の走査が終了するまで(S17:NO)、光源ユニット74を読出開始位置Pから読出終了位置Q側へ向かって移動させ(S18)、S12の処理へ戻る。制御部77は、副走査方向の走査が終了する(光源ユニット74が読出終了位置Qに位置する)と(S17:YES)、プリスキャン処理(S2)を終了し、光量制御スキャン処理(S3)へ進む。
図7に示すように、制御部77は、光量制御スキャン処理(S3)では、副走査方向における走査位置(区間A〜区間H)に応じて反射光量が変化するため、反射光量に応じて光源741からの照射光量を次のように制御している。以下、光源ユニット74を読出開始位置Pから読出終了位置Qへ移動させる場合について説明するが、読出終了位置Qから読出開始位置Pへ移動させてもよい。
区間A及び区間Hでは、反射光量がほとんど変化しない。区間A及び区間Hでは、Book原稿の画像面が、普通紙の原稿の画像を読み取る時のように原稿台71に押さえられていることが分かる。また、区間A及び区間Hでは、光源741からの照射光量に過不足がないため、光源741から基準光量で光を照射させる。
区間Bでは、反射光量が区間Aの反射光量から徐々に低下している。区間Aと区間Bとの間の地点でBook原稿の画像面が原稿台71から離間したことと、区間Bの反射光に正反射光が含まれていないことが分かる。区間Bでは、Book原稿の画像面が徐々に原稿台71から離れて行くため、光源741からの照射光量が徐々に不足する。制御部77は、基準光量から照射光量を徐々に上昇させる制御を行う。
区間Bにおける照射光量の増減値は、区間Bにおける照射光量の傾斜角θに比例する。具体的には、この増減値は、区間Bの開始地点と終了地点とを結んだ線分の上下方向の成分に比例するため、係数a・区間Bにおける副走査方向の走査距離L・tanθで求める。
区間Cでは、反射光量が区間Aの反射光量より大きい一定値になっている。区間Cでは、Book原稿の画像面が原稿台71から離間しているにも関わらず、反射光量が区間Aの反射光量より大きい一定値となっていることから、CCDイメージセンサ732の出力が飽和していることが分かる。更に、区間Cでは、CCDイメージセンサ732の出力が飽和していることから、反射光に正反射光が含まれていることが分かる。制御部77は、光源741の照射光量を基準光量の半分まで低下させる制御を行う。なお、制御部77は、光源741の照射光量をCCDイメージセンサ732の出力が飽和しない程度まで低下させればよい。
区間Dでは、反射光量が区間Cの反射光量から徐々に低下している。区間Dでは、反射光に正反射光が含まれているにも関わらず、反射光量が区間Cの反射光量より小さいため、Book原稿の画像面が原稿台71から大きく離間していることが分かる。更に、区間Dでは、光源741からの照射光量が徐々に不足することが分かる。制御部77は、照射光量を徐々に上昇させる制御を行う。制御部77は、区間Bと同様に、Book原稿の画像面の傾斜角に基づいて照射光量の増減値を算出する。
区間Eでは、反射光量が区間Dの反射光量から徐々に上昇している。区間Dと区間Eとの間の地点がBook原稿の中綴じ部分の中心であることが分かる。また、区間Eでは、区間Dと同様に、反射光に正反射光が含まれているが、反射光量が区間Cの反射光量より低いため、Book原稿の画像面が原稿台71から大きく離間していることが分かる。更に、区間Eでは、光源741の照射光量が不足しているが徐々に不足量が減少することが分かる。制御部77は、照射光量を徐々に低下させる制御を行う。制御部77は、区間Bと同様に、Book原稿の画像面の傾斜角に基づいて照射光量の増減値を算出する。
区間Fでは、区間Cと同様に、反射光量が区間Aの反射光量より大きい一定値となっている。これにより、区間Fは、区間Cと同様の制御を行う。
区間Gでは、反射光量が急激に低下してから徐々に上昇している。これにより、区間Bと同様に反射光に正反射光が含まれていないことと、区間Gと区間Hとの間の地点でBook原稿の画像面が原稿台71から離間したことが分かる。更に、区間Gでは、区間Bと同様に光源741の照射光量が不足しているが、その不足量が徐々に解消することが分かる。制御部77は、基準光量まで照射光量を徐々に低下させる制御を行う。制御部77は、区間Bと同様に、Book原稿の画像面の傾斜角に基づいて照射光量の増減値を算出する。
以上のように、制御部77は、光源741の照射光量を制御することで、Book原稿を読み取った画像から正反射光による白抜け画像や照射光量の不足による黒い画像を減らすことができる。
なお、区間B、D、E、Gにおける光源741の照射光量は、図7に示すようにBook原稿の画像面の傾斜角に基づいて制御したが、図8に示すように一定値としてもよい。この場合、制御部77は、Book原稿の画像面の傾斜角に基づいて照射光量を区間毎に算出する。制御部77は、最大値、又は最大値と最小値とから算出した平均値を区間毎の照射光量として制御する。図9では、算出した最大値を区間毎の照射光量としている。制御部77は、区間B、D、E、Gにおける光源741の照射光量を一定値とすることで、光源741の制御を簡単化することができる。
なお、上述の例では、隣接する区間との反射光量の増減の変化に応じて区間B〜Gを切り分けた。しかし、プリスキャン処理(S2)のS17の処理の後に、区間A及び区間Hにおける反射光量の最大値と最小値とを算出して、算出した反射光量の最大値と最小値とに基づいて区間B〜Gの切り分けてもよい。この場合、制御部77は、反射光量が区間A及び区間Hにおける反射光量の最大値より大きい領域を区間C、Fとし、反射光量が区間A及び区間Hにおける反射光量の最小値より小さい領域を区間B、D、E、Gとする。このようにすることで、制御部77は、区間B〜Gの切り分けを簡単に行うことができる。
実施例2に係る画像読取装置120について図9〜11を参照して説明する。実施例1では、光源741の照射光量を直接制御したが、実施例2では、光源741から照射する光の照射角度を変更することで照射光量を低下させている。以下、実施例1との相違点のみ説明する。
図9,10に示すように、光源ユニット74は、原稿台71の下方に配置され、副走査方向の走査では、読出開始位置Pから読取終了位置Qまで原稿台71と平行に移動しながら、Book原稿の画像面へ光を照射する。光源ユニット74は、光源741とスリット743を基台745に設け、基台745に設けたスリット743の下方にミラー744を配置している。なお、図9,10では、レフレクタ742を省略している。
基台745は、矩形の板からなり、一辺の端部に設けた支点7451を支軸として回転自在である。基台745は、支点7451の軸方向を長手方向として基板746を配置している。この基板746は、矩形の板からなり、長手方向に沿って光源741を一列に配置している。基台745は、基板746を挟んで支点7451と対向する位置に矩形のスリット743を形成している。また、基台745は、支点7451を設けた辺と隣接する辺上で且つ支点7451を設けた辺の反対側に偏芯カム747を設けている。この偏芯カム747は、モータ7471により駆動され、支点7451を支軸として原稿台71に直交する方向(図10の図面表から裏の方向)に基台745を移動する。
図11(A)に示すように、区間A、区間B、区間G、及び区間Hでは、反射光に正反射光が含まれないため、制御部77は、光源ユニット74を原稿台71に平行に移動して、Book原稿の画像面へ光を照射させる。なお、説明の簡単化のため、図11では、光源ユニット74の光源741、スリット743及び基台745のみを簡略化して記載し、光源741からの光を直線光として記載している。
区間Cでは、図11(B)に示すように、光源741から照射される光とBook原稿の画像面との成す角(以下、入射角度と称す。)αが変化するため、反射光に正反射光が含まれてしまう。制御部77は、図11(C)に示すように、光源ユニット74の移動を停止し、モータ7471を駆動して偏芯カム747により基台745を押し上げる。この時、原稿台71に対して光源741の照射方向が上向きとなるように基台745が傾斜するため、光源741から照射される光と原稿台71との成す角(以下、照射角度と称す。)βが大きくなる。この状態で、制御部77は、光源ユニット74を原稿台71に平行に移動して、Book原稿の画像面へ光を照射させる。照射角度βが変化すると入射角度αが入射角度α’に変化して、正反射光がスリット743を通過しないため、反射光に正反射光が含まれない。
なお、光源741から照射位置は、光が拡散光であるため、基盤745を傾斜させても影響を受けない。また、反射光は、スリット743の幅に余裕があるため、基盤745を傾斜させてもスリット743を通過することができる。このため、区間Cでは、光源ユニット74は、基盤745を傾斜させても、移動及び各ミラー位置の制御の必要がない。
また、区間Fについても、区間Cと同様に、制御部77は、光源ユニット74の移動を停止して、モータ7471を駆動して偏芯カム747により基台745を押し上げて、光源741から光を照射させる。
区間D及び区間Eでは、反射光に正反射光が含まれるが、光源741の照射光量が不足している。制御部77は、区間A、区間B、区間G、及び区間Hと同様に、モータ7471を駆動して偏芯カム747により基台745を押し上げずに、光源ユニット74を原稿台71に平行に移動して、Book原稿の画像面へ光を照射させる。
以上より、画像読取装置120は、光源741からの光の照射角度βを変更することで、反射光に正反射光を含まないようにすることができる。
実施例3に係る画像読取装置120について図12,13を参照して説明する。実施例1では、Book原稿の画像面からの反射光量に応じて光源741の照射光量を制御したが、実施例3では、Book原稿の余白の画像面からの反射光量に応じて光源741の照射光量を制御する。以下、実施例1との相違点のみを説明する。
図12に示すように、Book原稿は、Book原稿の上の部分とBook原稿の下の部分のそれぞれから所定距離(50mmや1cm)だけ内側までが余白であることが多い。そこで、図13に示すように、制御部77は、主走査方向の走査を開始すると(S13)、余白部分か否かを判断する(S41)。余白部分か否かの判断は、主走査方向の走査を開始してから所定距離だけを余白部分とみなし、他は余白でないとみなして走査を行う。制御部77は、余白部分のみ反射光量を測定し(S14)、他は反射光量を測定しない。これにより、制御部77は、反射光量の変化幅が大きい余白以外の文字や図面が記載された印刷面を除いて、反射光量の変化幅の小さい余白のみを反射光量の測定対象としているため、反射光量を正確に測定することができる。
なお、上述実施例では、プリスキャン処理(S2)において、Book原稿の全体の反射光量を記憶したが、Book原稿の中綴じ部分(区間B〜区間G)の反射光量のみを記憶部78へ記憶してもよい。光量制御スキャン処理(S3)において、Book原稿の中綴じ部分以外の個所(区間A、区間H)では、反射光量がほとんど変化しないため、光源741からの照射光量の制御を行わない。制御部77は、記憶部78に記憶している走査位置(区間B〜区間G)に対してのみ、光源741からの照射光量を制御すれば足りるからである。これにより、記憶部78の記憶容量を小さくすることができる。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。更に、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100…画像形成装置
110…画像形成部
120…画像読取装置
200…主制御部
70…スキャナユニット
71…原稿台
73…CCD読取ユニット
732…CCDイメージセンサ
74…光源ユニット
741…光源
77…制御部
78…記憶部
110…画像形成部
120…画像読取装置
200…主制御部
70…スキャナユニット
71…原稿台
73…CCD読取ユニット
732…CCDイメージセンサ
74…光源ユニット
741…光源
77…制御部
78…記憶部
Claims (6)
- 原稿台に載置された見開き原稿の画像を読み取るブック原稿モードを含む複数のモードの何れかの選択を受け付ける受付手段と、
原稿へ光を照射する光源と、
前記光源から照射した光の反射光に基づいて前記原稿の画像を読み取る撮像素子と、
前記反射光の光量を測定する測定手段と、
前記光源が光を照射している照射位置を検知する検知手段と、
前記反射光の光量と前記照射位置とを対応付けて記憶する記憶手段と、
前記受付手段が前記ブック原稿モードの選択を受け付けた場合に、前記見開き原稿へ前記光源から光を照射させて、前記測定手段が測定した光量と前記検知手段が検知した照射位置とを対応付けて前記記憶手段へ記憶する前処理と、前記記憶手段を参照して前記反射光の光量が第1所定値以上の場合に前記光源の照射光量を低下させ、前記反射光の光量が第2所定値未満の場合に前記光源の照射光量を上昇させるとともに、前記見開き原稿へ前記光源から光を照射させて前記見開き原稿の画像を前記撮像素子に読み取らせる本処理と、を制御する制御手段と、を備えた画像読取装置。 - 前記制御手段は、前記前処理において、前記反射光の光量の変化幅に応じて前記見開き原稿の画像読取領域を少なくとも3領域に分け、前記反射光の光量の変化幅が大きい画像読取領域のみ、前記反射光の光量と前記照射位置とを対応付けて前記記憶手段に記憶する請求項1に記載の画像読取装置。
- 前記制御手段は、前記前処理において、前記反射光の光量の変化幅が小さい画像読取領域における前記反射光の光量の最大値と最小値とを算出し、
前記本処理において、前記反射光の光量の変化幅が大きい画像読取領域に対して、前記反射光の光量が前記最大値より大きい照射位置へ照射光量を低下させて光を照射させ、前記光量が前記最小値より小さい照射位置へ照射光量を上昇させて光を照射させる請求項2に記載の画像読取装置。 - 前記測定手段は、主走査方向の走査を開始してから所定距離だけ余白を走査しているとみなし、前記余白の反射光の光量を測定する請求項1〜3の何れかに記載の画像読取装置。
- 前記制御手段は、前記本処理において、前記記憶手段を参照して前記反射光の光量が第1所定値以上の場合に前記光源から照射される光の照射角度を変更する請求項1〜4に記載の画像読取装置。
- 請求項1〜5の何れかに記載の画像読取装置と、
前記画像読取装置が読み取った画像に基づいて、用紙に画像を形成する画像形成手段と、を備えた画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010176878A JP2012039332A (ja) | 2010-08-06 | 2010-08-06 | 画像読取装置、及びこの画像読取装置を備えた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010176878A JP2012039332A (ja) | 2010-08-06 | 2010-08-06 | 画像読取装置、及びこの画像読取装置を備えた画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2012039332A true JP2012039332A (ja) | 2012-02-23 |
Family
ID=45850840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010176878A Pending JP2012039332A (ja) | 2010-08-06 | 2010-08-06 | 画像読取装置、及びこの画像読取装置を備えた画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2012039332A (ja) |
-
2010
- 2010-08-06 JP JP2010176878A patent/JP2012039332A/ja active Pending
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