JP2012037834A - レーザ顕微鏡用照明装置およびレーザ顕微鏡 - Google Patents
レーザ顕微鏡用照明装置およびレーザ顕微鏡 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012037834A JP2012037834A JP2010180297A JP2010180297A JP2012037834A JP 2012037834 A JP2012037834 A JP 2012037834A JP 2010180297 A JP2010180297 A JP 2010180297A JP 2010180297 A JP2010180297 A JP 2010180297A JP 2012037834 A JP2012037834 A JP 2012037834A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- laser light
- diffraction grating
- wavelength
- laser
- light
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Microscoopes, Condenser (AREA)
Abstract
【解決手段】白色レーザ光を射出する光源装置10と、光源装置10から射出された白色レーザ光を複数の波長帯域に分散させるとともに、分散されたレーザ光の角度分散をキャンセルする透過型の回折格子42と、回折格子42により分散された白色レーザ光の複数の波長帯域のうち所定の波長帯域のレーザ光を選択する波長選択装置40と、波長選択装置40により選択された波長帯域のレーザ光を標本Aに照射する照射光学系20とを備えるレーザ顕微鏡用照明装置1を採用する。
【選択図】図1
Description
本発明の第1の態様は、白色レーザ光を射出する白色レーザ光射出手段と、該白色レーザ光射出手段から射出された白色レーザ光を分散させる機能と分散されたレーザ光の角度分散をキャンセルする機能を持ち、少なくとも1つの透過型のVolume Phase Holographic(VPH)回折格子を有する光学分散手段と、該VPH回折格子により分散された前記白色レーザ光の複数の波長帯域のうち所定の波長帯域のレーザ光を選択する波長選択手段と、該波長選択手段により波長選択され、前記VPH回折格子により角度分散がキャンセルされたレーザ光を標本に照射する照射光学系とを備えるレーザ顕微鏡用照明装置である。
このようにすることで、駆動部により反射部材を白色レーザ光の分散方向に動作させることによって、VPH回折格子により複数の波長帯域に分散されたレーザ光のうち、標本に照射するレーザ光の中心波長を選択して反射することができる。
このようにすることで、駆動部により反射部材を白色レーザ光の分散方向に直交する方向に動作させることによって、VPH回折格子により複数の波長帯域に分散されたレーザ光のうち、標本に照射するレーザ光の波長幅を選択して反射することができる。
このようにすることで、微小素子毎に角度を制御することによって、複数の波長帯域のレーザ光のうち所定の波長帯域のレーザ光を選択的に反射することができ、選択したレーザ光を標本に照射することができる。
このようにすることで選択反射手段に入射するレーザ光を分散方向に対してテレセントリックにすることができるので、VPH回折格子により角度分散をキャンセルした各波長の分散方向の平行移動成分(シフト成分)のズレをなくす(すなわち同軸化する)ことができる。
このようにすることで、駆動部により遮蔽部材を白色レーザ光の分散方向に動作させることによって、第1のVPH回折格子により複数の波長帯域に分散されたレーザ光のうち、標本に照射するレーザ光の中心波長を選択して透過することができる。
このようにすることで、駆動部により遮蔽部材を白色レーザ光の分散方向に直交する方向に動作させることによって、第1のVPH回折格子により複数の波長帯域に分散されたレーザ光のうち、標本に照射するレーザ光の波長幅を選択して透過することができる。
このようにすることで、絞りを調節することによって、複数の波長帯域のレーザ光のうち所定の波長帯域のレーザ光を選択して標本に照射することができる。
このようにすることで、空間液晶変調素子を制御することによって、複数の波長帯域のレーザ光のうち所定の波長帯域のレーザ光を選択して標本に照射することができる。
このようにすることで、選択された波長帯域のレーザ光の標本までの群速度分散をキャンセルすることができ、2光子励起での標本面でのパルスの伸びを防止することができる。
このようにすることで選択透過手段に入射するレーザ光及び出射するレーザ光をテレセントリックにすることができるので、第2のVPH回折格子により角度分散をキャンセルした各波長の分散方向の平行移動成分(シフト成分)のズレをなくす(すなわち同軸化する)ことができる。
このようにすることで、パルスレーザ光源からのパルスレーザ光を、微細構造光学要素によりスペクトル拡散させて、広帯域な白色レーザ光を射出することができる。
このようにすることで、入射角度変更手段によりVPH回折格子への入射角を各波長帯域毎に変化させることによって、複数の波長帯域のレーザ光のそれぞれについての回折効率を向上させることができ、強度の高いレーザ光を波長帯域毎に射出することができる。これにより、強度の高いレーザ光を標本に照射することができ、標本からの光の強度を向上することができる。
選択された波長帯域の中心波長でブラッグの反射条件を満たすように、VPH回折格子への入射角を変化させることで、回折効率を向上させて、強度の高いレーザ光を波長帯域毎に射出することができる。なお、ブラッグの反射条件とは、以下の式を満たす条件をいう。
2dsinΘ=nλ
ここで、dはVPH回折格子の周期、Θは標本からの光のVPH回折格子への入射角、nは整数、λは波長である。
このようにすることで、複数の波長帯域のレーザ光を射出する場合にも、各波長帯域のレーザ光の回折効率を向上させて、強度の高いレーザ光をそれぞれ射出することができる。
回転駆動部によりVPH回折格子を白色レーザ光の分散方向に直交する軸線回りに回転させることで、白色レーザ光のVPH回折格子への入射角が変化する。これにより、複数の波長帯域のレーザ光のそれぞれについて、高い回折効率を得ることができ、強度の高い光を標本に照射することができる。
このようにすることで、回転駆動部によりミラーを回転させることにより、白色レーザ光のVPH回折格子への入射角を変化させて回折効率を向上することができ、VPH回折格子を回転させる場合よりも高速な波長切り替えを行うことができる。
このようにすることで、複数の波長帯域のレーザ光を高速で切り替えて、標本に照射することができる。
本発明の第1の実施形態に係るレーザ顕微鏡用照明装置について、図面を参照して以下に説明する。ここでは、本実施形態に係るレーザ顕微鏡用照明装置をレーザ走査型顕微鏡に適用した例について説明する。
本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡1は、図1(a)に示されるように、白色レーザ光を射出する光源装置(白色レーザ光射出手段)10と、光源装置10からの白色レーザ光から所定の波長帯域のレーザ光を選択する波長選択装置(波長選択手段)40と、波長選択装置40により選択された波長のレーザ光を標本Aに照射する照射光学系20と、照射光学系20によりレーザ光が照射されることで標本Aから発生した光を検出する検出光学系30と、これらを制御する制御ユニット50とを備えている。
透過型のVPH回折格子は、媒質の屈折率を周期的に変化させたもので、ブラッグの反射条件を満たす波長において高い回折効率が得られる。
例えば白色光Wに対する回折格子42の向きを回転調整することで、ブラッグの反射条件に合った波長の光を効率的に取り出せる。具体的には、図2に示すように、回折格子42が符号Rに示す位置にある場合には赤の波長の光が矢印Rに示す方向に高い回折効率で射出し、回折格子42が符号Gに示す位置にある場合には緑の波長の光が矢印Gに示す方向に高い回折効率で射出し、回折格子42が符号Bに示す位置にある場合には青の波長の光が矢印Bに示す方向に高い回折効率で射出する。
2dsinΘ=nλ
上記の式において、dは回折格子42の周期、Θはレーザ光の回折格子42への入射角、nは整数、λは波長である。透過型のVPH回折格子では、n=1の時に高い回折効率が得られる。
三角ミラー45は、図3(b)に示すように、略三角形のガラス45aの表面に、光を反射するミラーコート45bが施されたものである。
なお、図3(a)において、符号47は、回折格子42により分散された複数の波長帯域のレーザ光のスペクトル列を示している。
また、反射ミラー14と照射光学系20との間には、反射ミラー14により反射されたレーザ光を調光する調光器15が配置されている。
図4において、符号αは、回折格子42の回転角(以下「VPH回折格子回転角」という)、すなわち入射光に対する回折格子42の法線(以下「VPH回折格子法線」という)の角度である。符号βは、VPH回折格子法線に対する1次回折光の出射角度である。符号γは、絶対出射角、すなわち入射光(0次光)に対する1次回折光の出射角度である。なお、本実施形態では、600本/mmの格子間隔で1次回折光を使用することとする。
ここでは、まず、光源装置10を作動させ、波長選択装置40に白色レーザ光を入射させる。波長選択装置40に導光された白色レーザ光は、回折格子42により複数の波長帯域に分散され、このように分散された複数の波長帯域のレーザ光のうち、標本Aを励起するのに使用する励起波長を含む波長帯域のレーザ光が選択反射装置44により選択的に反射される。
最初に、観察する標本として、単染色の蛍光標本を観察する場合について説明する。
まず、ガルバノメータ41を動作させ、励起光として照明に使用する波長帯域のレーザ光がブラッグの反射条件を満たすように回折格子42を回転させる。
次に、電動ステージ46に搭載された三角ミラー45を、図3(a)に示すように、矢印a,bに示す4方向に動作させることで、照明波長帯域の波長幅と中心波長を設定する。具体的には、選択反射装置44は、三角ミラー45を矢印aに示す方向に動作させることで、標本Aに照射するレーザ光の中心波長を2つの波長帯域で設定し、三角ミラー45を矢印bに示す方向に動作させることで、標本Aに照射するレーザ光の波長幅を設定する。なお、ここでは、照明に使用する波長帯域が1つなので、2つの三角ミラー45のうち、一方はスペクトル列47から退避させておく。
このように同軸化された光は、反射ミラー14により反射され、調光器15により調光される。
次に、電動ステージ46に搭載された2つの三角ミラー45を、図3(a)に示すように、矢印a,bに示す4方向に動作させ、2つの励起波長の帯域を反射するように位置させる。
なお、2つの波長帯域を同時に選択しているので、調光器15では、各波長毎に独立して調光することはできない。ここでは、三角ミラー45をスペクトル列47に直交する方向(矢印bに示す方向)に出し入れすることで、波長幅を変化させることができ、各波長帯域毎の調光を行うことが可能となる。
シーケンシャルでの画像取得とは、励起波長を順次切り替えながら1つの蛍光色素毎に時系列で画像取得する方法である。
この場合には、三角ミラー45で、波長帯域毎の波長幅と中心波長を順次設定し、その都度、回折効率が最大となる回折格子42の回転角の設定を行い、XYガルバノスキャナ22で、波長毎に画像取得する。具体的には、中心波長480nmのレーザ光でブラッグの反射条件を満たす回折格子42の回転角と、中心波長560nmのレーザ光でブラッグの反射条件を満たす回折格子42の回転角の設定を行う。
このようにすることで、検出波長毎の時間差を極めて少なくでき、動きのある標本Aを正確に捉えることができる。
以下に、本実施形態の第1の変形例に係るレーザ走査型顕微鏡2について説明する。
本変形例に係るレーザ走査型顕微鏡2は、図7に示すように、前述のレーザ走査型顕微鏡1(図1参照)の選択反射装置44に代えて、集光レンズ43の集光位置に、DMD(ディジタルマイクロミラーデバイス)46が設けられている。
なお、複数の波長選択時に波長帯域毎に独立に調光する場合には、一つの領域で選択する微小可動ミラーの数を調節することで、波長幅を調節する。
また、DMD46の切換え速度は10KHz以上であるため、選択波長の切り換えを高速に行うことができる。これにより、例えば、XYガルバノスキャナ22のXライン毎に波長を切り替えて画像取得することができ、ライン毎に波長を切り替えるシーケンシャル画像取得の切り換え速度にも対応することができる。
以下に、本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡1の第2の変形例について説明する。
本変形例においては、前述のレーザ顕微鏡装置1のように回折格子42を回転させるのではなく、回折格子42の前段に配置したミラー47を回転させることで、回折格子42への入射角度を変化させる。
420nmを中心波長とする場合:α1=10.9°
560nmを中心波長とする場合:α2=14.6°
700nmを中心波長とする場合:α3=18.4°
また、回折格子42を基準としてミラー47の対称位置を集光レンズ43の前側焦点位置(瞳位置)とすることで、選択反射装置44の三角ミラー45に対して分散方向にテレセントリックでレーザ光を入射させることができ、回折格子42により角度分散をキャンセルした各波長の光の分散方向の平行移動成分(シフト成分)をなくして一つの光軸に同軸化することができる。
以下に、本実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡1の第3の変形例について説明する。
本変形例では、2つの波長帯域を同時に選択する場合において、どの波長でブラッグの反射条件に設定するかについてのバリエーションを説明する。
前述のレーザ走査型顕微鏡1では、480nm、640nmを中心波長とする2つの波長帯域を設定した場合、最短波長(480nm)と最長波長(640nm)の中間波長である560nmでブラッグの反射条件を満たすように設定していた(図9および図10における点線)。
一方、図10に示すように、640nmの方がパワーに余裕がないが、図9ほど480nmのパワーを落としたくはない場合には、例えば600nmでブラッグの反射条件を満たすようにする。
次に、本発明の第2の実施形態に係るレーザ走査型顕微鏡について、図面を参照して説明する。本実施形態のレーザ顕微鏡装置2が第1の実施形態のレーザ顕微鏡装置1と異なる点は、1つの回折格子に2回レーザ光を透過させるのではなく、2つの回折格子を備えてこれら回折格子に1回ずつレーザ光を透過させる点である。以下、本実施形態のレーザ顕微鏡装置4について、第1の実施形態のレーザ顕微鏡装置1と共通する点については説明を省略し、異なる点について主に説明する。
ガルバノメータ61は、第1の回折格子62を保持しており、第1の回折格子62をレーザ光の分散方向(図11において紙面に沿う方向)に直交する軸線回りに回転させるようになっている。ガルバノメータ61は、第1の回折格子62の回折効率が最大となるように、第1の回折格子62を回転させる。また、選択する波長領域が2か所の場合には両方の波長の中間の波長で回折効率が最大となるように第1の回折格子62を回転させる。
第2の集光レンズ65は、選択透過装置64を透過したレーザ光を平行光束に戻し、第2の回折格子66の同じ位置に、波長毎に異なる角度で入射させる。
また、第1の集光レンズ63の瞳位置(前側焦点位置)に第1の回折格子62を配置し、第2の集光レンズ65の瞳位置(後側焦点位置)に第2の回折格子66を配置したことにより、分散方向の平行移動(シフト)成分も合わせて同軸化できる。
まず、光源装置10を作動させ、波長選択装置60に白色レーザ光を入射させる。波長選択装置60に導光された白色レーザ光は、第1の回折格子62により複数の波長帯域に分散され、このように分散された複数の波長帯域のレーザ光のうち、所定の波長帯域のレーザ光が選択透過装置64により選択的に透過される。
まず、図12に示すように、電動ステージ74に搭載された一対の遮蔽板71,72を適切な間隔に設定した上で、三角板73を、矢印a,bに示す4方向に動作させることで、遮蔽しないレーザ光(すなわち透過させるレーザ光)の波長幅と中心波長を2つの波長帯域で設定する。
以下に、本実施形態の変形例に係るレーザ走査型顕微鏡5について説明する。
本変形例に係るレーザ走査型顕微鏡5は、図13に示すように、前述のレーザ走査型顕微鏡4(図12参照)の選択透過装置64に代えて、第1の集光レンズ63の集光位置に、複数の微小変調素子がレーザ光の分散方向に配列された空間液晶変調素子69が設けられている。
空間液晶変調素子69は、各ピクセルを通過する光の遮断、透過の選択、光量調整、屈折率の調整ができるようになっている。なお、空間液晶変調素子69により調光を行うので、ミラー14後段の調光器15(図12参照)は本変形例では不要となる。
また、多光子励起観察用の波長のレーザ光を選択した場合にも、空間液晶変調素子69の屈折率を制御することで、群速度分散による対物出射でのパルス幅の広がりを小さくでき、明るくダメージの少ない多光子励起観察が可能となる。
1,2,3,4,5 レーザ走査型顕微鏡
10 光源装置(白色レーザ光射出手段)
11 超短パルスレーザ光源
12 PCF(微細構造光学要素)
20 照射光学系
22 XYガルバノスキャナ(走査手段)
30 検出光学系
36 光検出部
40 波長選択装置(波長選択手段)
41 ガルバノメータ(入射角度変更手段)
42 回折格子(光学分散手段)
43 集光レンズ
44 選択反射装置(選択反射手段)
46 DMD(微小ミラーアレイ)
50 制御ユニット
60 波長選択装置(波長選択手段)
61 ガルバノメータ(入射角度変更手段)
62 第1の回折格子(光学分散手段)
63 第1の集光レンズ
64 選択透過装置(選択透過手段)
65 第2の集光レンズ
66 第2の回折格子
67 ガルバノメータ
69 空間液晶変調素子
Claims (21)
- 白色レーザ光を射出する白色レーザ光射出手段と、
該白色レーザ光射出手段から射出された白色レーザ光を分散させる機能と分散されたレーザ光の角度分散をキャンセルする機能を持ち、少なくとも1つの透過型のVolume Phase Holographic(VPH)回折格子を有する光学分散手段と、
該VPH回折格子により分散された前記白色レーザ光の複数の波長帯域のうち所定の波長帯域のレーザ光を選択する波長選択手段と、
該波長選択手段により波長選択され、前記VPH回折格子により角度分散がキャンセルされたレーザ光を標本に照射する照射光学系とを備えるレーザ顕微鏡用照明装置。 - 前記光学分散手段が、前記白色レーザ光射出手段から射出された白色レーザ光を複数の波長帯域に分散させ、前記分散されたレーザ光の角度分散をキャンセルする1つのVPH回折格子を有し、
前記波長選択手段が、
前記VPH回折格子により分散された各波長帯域のレーザ光を集光する集光レンズと、
該集光レンズにより集光された各波長帯域のレーザ光を選択的に反射する選択反射手段とを備える請求項1に記載のレーザ顕微鏡用照明装置。 - 前記選択反射手段が、
前記VPH回折格子により分散され、前記集光レンズにより集光された各波長帯域のレーザ光の一部を同じVPH回折格子に向けて反射する反射部材と、
該反射部材を前記VPH回折格子による白色レーザ光の分散方向に動作させる駆動部とを備える請求項2に記載のレーザ顕微鏡用照明装置。 - 前記反射部材の反射面が三角形に形成され、
前記駆動部が、前記反射部材を前記VPH回折格子による白色レーザ光の分散方向に直交する方向に動作させる請求項3に記載のレーザ顕微鏡用照明装置。 - 前記選択反射手段が、前記VPH回折格子により分散された複数の波長帯域のレーザ光を反射する微小素子が白色レーザ光の分散方向に複数配列された微小素子アレイであり、該微小素子毎に角度を制御可能である請求項2に記載のレーザ顕微鏡用照明装置。
- 前記VPH回折格子が、前記集光レンズの瞳位置に配置されている請求項2から5のいずれかに記載のレーザ顕微鏡用照明装置。
- 前記光学分散手段が、
前記白色レーザ光射出手段から射出された白色レーザ光を複数の波長帯域に分散させる第1のVPH回折格子と、
該第1のVPH回折格子により複数の波長帯域に分散されたレーザ光の角度分散をキャンセルする第2のVPH回折格子とを備え、
前記波長選択手段が、
前記第1のVPH回折格子と前記第2のVPH回折格子との間に配置され、
前記第1のVPH回折格子により複数の波長帯域に分散されたレーザ光を集光する第1の集光レンズと、
該第1の集光レンズにより集光された各波長帯域のレーザ光を選択的に透過させる選択透過手段と、
該選択透過手段により選択された波長帯域のレーザ光を平行光にする第2の集光レンズとを備える請求項1に記載のレーザ顕微鏡用照明装置。 - 前記選択透過手段が、
前記第1のVPH回折格子により分散され、前記第1の集光レンズにより集光された各波長帯域のレーザ光の一部を遮蔽する遮蔽部材と、
該遮蔽部材を前記第1のVPH回折格子による白色レーザ光の分散方向に動作させる駆動部とを備える請求項7に記載のレーザ顕微鏡用照明装置。 - 前記遮蔽部材の遮蔽面が三角形に形成され、
前記駆動部が、前記遮蔽部材を前記第1のVPH回折格子による白色レーザ光の分散方向に直交する方向に動作させる請求項8に記載のレーザ顕微鏡用照明装置。 - 前記選択透過手段が、白色レーザ光の分散方向の幅及び位置を調節可能な少なくとも一つの絞りを有する請求項7に記載のレーザ顕微鏡用照明装置。
- 前記選択透過手段が、スペクトル毎に、照射の有無および光量を制御可能な空間液晶変調素子である請求項7に記載のレーザ顕微鏡用照明装置。
- 前記白色レーザ光がパルスレーザ光であり、さらに前記空間液晶変調素子が屈折率の制御が可能であり、
前記空間液晶変調素子が、選択された波長帯域のレーザ光に対して、標本面におけるレーザ光のパルス幅が最小になるように、標本までの群速度分散をキャンセルするチャープを与える請求項11に記載のレーザ顕微鏡用照明装置。 - 前記第1のVPH回折格子は前記第1の集光レンズの瞳位置にあり、前記第2のVPH回折格子は前記第2の集光レンズの瞳位置に配置されている請求項7から12のいずれかに記載のレーザ顕微鏡用照明装置。
- 前記白色レーザ光出射手段が、
パルスレーザ光を射出するパルスレーザ光源と、
該パルスレーザ光源からのパルスレーザ光をスペクトル拡散させる微細構造光学要素とから構成される請求項1に記載のレーザ顕微鏡用照明装置。 - 前記白色レーザ光射出手段から射出された白色レーザ光の前記VPH回折格子への入射角を、各波長帯域毎に変化させる入射角度変更手段を備える請求項1から請求項14のいずれかに記載のレーザ顕微鏡用照明装置。
- 前記入射角度変更手段が、選択された波長帯域の中心波長でブラッグの反射条件を満たすように、前記VPH回折格子への入射角を変化させる請求項15に記載のレーザ顕微鏡用照明装置。
- 前記入射角度変更手段が、複数の波長帯域の中心波長のうち最も短い波長と最も長い波長との中間の波長でブラッグの反射条件を満たすように、前記VPH回折格子への入射角を制御する請求項15に記載のレーザ顕微鏡用照明装置。
- 前記入射角度変更手段が、前記VPH回折格子による白色レーザ光の分散方向に直交する軸線回りに前記VPH回折格子を回転させる回転駆動部である請求項15に記載のレーザ顕微鏡用照明装置。
- 前記入射角度変更手段が、
前記VPH回折格子に向けて白色レーザ光を反射するミラーと、
該ミラーを前記VPH回折格子による白色レーザ光の分散方向に直交する軸線回りに回転させる回転駆動部とを備える請求項15に記載のレーザ顕微鏡用照明装置。 - 前記波長選択手段により選択された波長帯域のレーザ光を標本上で走査する走査手段を備え、
前記波長選択手段が、前記走査手段に同期させて、複数の波長帯域のレーザ光を切り替える請求項1から請求項19のいずれかに記載のレーザ顕微鏡用照明装置。 - 請求項1に記載のレーザ顕微鏡用照明装置と、
前記標本からの光を集める集光光学系と、
該集光光学系により集められた前記標本からの光を検出する光検出部とを備えるレーザ顕微鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010180297A JP5583515B2 (ja) | 2010-08-11 | 2010-08-11 | レーザ顕微鏡用照明装置およびレーザ顕微鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010180297A JP5583515B2 (ja) | 2010-08-11 | 2010-08-11 | レーザ顕微鏡用照明装置およびレーザ顕微鏡 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012037834A true JP2012037834A (ja) | 2012-02-23 |
JP5583515B2 JP5583515B2 (ja) | 2014-09-03 |
Family
ID=45849861
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010180297A Expired - Fee Related JP5583515B2 (ja) | 2010-08-11 | 2010-08-11 | レーザ顕微鏡用照明装置およびレーザ顕微鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5583515B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110857917A (zh) * | 2018-08-22 | 2020-03-03 | 三星电子株式会社 | 检查设备和检查方法、以及半导体器件制造方法 |
US11841623B2 (en) * | 2021-09-28 | 2023-12-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Illumination apparatus, measurement apparatus, substrate processing apparatus, and method for manufacturing article |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001272275A (ja) * | 2000-02-15 | 2001-10-05 | Leica Microsystems Heidelberg Gmbh | スペクトル拡開光線の少なくとも1つのスペクトル領域を選択し検出する装置 |
JP2004333579A (ja) * | 2003-04-30 | 2004-11-25 | Olympus Corp | レーザ走査顕微鏡 |
JP2005142197A (ja) * | 2003-11-04 | 2005-06-02 | Yokogawa Electric Corp | 波長可変光源 |
JP2005257909A (ja) * | 2004-03-10 | 2005-09-22 | Olympus Corp | レーザ走査顕微鏡および設定方法 |
JP2006064573A (ja) * | 2004-08-27 | 2006-03-09 | Olympus Corp | レーザ走査型蛍光観察装置 |
JP2007242747A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-20 | Fujifilm Corp | 波長可変レーザ装置および光断層画像化装置 |
JP2007286379A (ja) * | 2006-04-18 | 2007-11-01 | Korea Advanced Inst Of Sci Technol | 分散光学系を用いた実時間共焦点顕微鏡 |
JP2008310190A (ja) * | 2007-06-15 | 2008-12-25 | National Institute Of Information & Communication Technology | 光波形整形装置 |
JP2009086657A (ja) * | 2007-09-11 | 2009-04-23 | Aegis Lightwave Inc | スペクトル調整可能フィルタ |
JP2009222879A (ja) * | 2008-03-14 | 2009-10-01 | Sun Tec Kk | 光フィルタ |
-
2010
- 2010-08-11 JP JP2010180297A patent/JP5583515B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001272275A (ja) * | 2000-02-15 | 2001-10-05 | Leica Microsystems Heidelberg Gmbh | スペクトル拡開光線の少なくとも1つのスペクトル領域を選択し検出する装置 |
JP2004333579A (ja) * | 2003-04-30 | 2004-11-25 | Olympus Corp | レーザ走査顕微鏡 |
JP2005142197A (ja) * | 2003-11-04 | 2005-06-02 | Yokogawa Electric Corp | 波長可変光源 |
JP2005257909A (ja) * | 2004-03-10 | 2005-09-22 | Olympus Corp | レーザ走査顕微鏡および設定方法 |
JP2006064573A (ja) * | 2004-08-27 | 2006-03-09 | Olympus Corp | レーザ走査型蛍光観察装置 |
JP2007242747A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-20 | Fujifilm Corp | 波長可変レーザ装置および光断層画像化装置 |
JP2007286379A (ja) * | 2006-04-18 | 2007-11-01 | Korea Advanced Inst Of Sci Technol | 分散光学系を用いた実時間共焦点顕微鏡 |
JP2008310190A (ja) * | 2007-06-15 | 2008-12-25 | National Institute Of Information & Communication Technology | 光波形整形装置 |
JP2009086657A (ja) * | 2007-09-11 | 2009-04-23 | Aegis Lightwave Inc | スペクトル調整可能フィルタ |
JP2009222879A (ja) * | 2008-03-14 | 2009-10-01 | Sun Tec Kk | 光フィルタ |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110857917A (zh) * | 2018-08-22 | 2020-03-03 | 三星电子株式会社 | 检查设备和检查方法、以及半导体器件制造方法 |
US11841623B2 (en) * | 2021-09-28 | 2023-12-12 | Canon Kabushiki Kaisha | Illumination apparatus, measurement apparatus, substrate processing apparatus, and method for manufacturing article |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5583515B2 (ja) | 2014-09-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6096814B2 (ja) | スペクトル検出を伴う光走査型顕微鏡 | |
US7782529B2 (en) | Scanning microscope and method for examining a sample by using scanning microscopy | |
US8310754B2 (en) | Laser excitation fluorescent microscope | |
EP2315065B1 (en) | Microscope | |
EP2395380B1 (en) | Scanning microscope | |
JP4920918B2 (ja) | 位相フィルタ、光学装置及びラスタ顕微鏡 | |
ITFI20070260A1 (it) | Dispositivo per illuminare un oggetto con una sorgente di luce multispettrale e rivelare lo spettro della luce emessa. | |
US11686928B2 (en) | Light microscope | |
JP2006243731A (ja) | スポット走査式レーザ走査型顕微鏡及び同顕微鏡を調整する方法 | |
JP2007506955A (ja) | エバネッセント波照明を備えた走査顕微鏡 | |
JP2017198971A (ja) | マルチスポット走査顕微鏡法のためのデバイスおよび方法 | |
JP5541978B2 (ja) | レーザ走査型顕微鏡 | |
WO2017199407A1 (ja) | 顕微鏡 | |
JP7242176B2 (ja) | 少なくとも1つのスペクトル選択素子を含む光学機器 | |
JP6534662B2 (ja) | エバネッセント照明及び点状ラスタスキャン照明のための顕微鏡 | |
JP5415854B2 (ja) | 分光装置および走査型顕微鏡装置 | |
JP5495740B2 (ja) | 共焦点走査型顕微鏡 | |
US10317659B2 (en) | Laser microscope | |
JP5583515B2 (ja) | レーザ顕微鏡用照明装置およびレーザ顕微鏡 | |
JP5623654B2 (ja) | 共焦点レーザー走査顕微鏡 | |
JP2010128473A (ja) | 分散素子及び分散素子を備える光学機器 | |
US8471218B2 (en) | Detecting device and optical apparatus including the detecting device | |
JP2006284701A (ja) | 顕微鏡用照明装置および蛍光顕微鏡装置 | |
JP6192397B2 (ja) | レーザ顕微鏡 | |
WO2022210133A1 (ja) | 顕微鏡 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140228 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140408 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140606 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140701 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140716 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5583515 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees | ||
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |