JP2012036979A - 車両用ディスクブレーキ - Google Patents
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Abstract
【課題】反作用部側の摩擦パッドに取り付けたパッドスプリングによって、反作用部側の摩擦パッドの引き摺りを防止できると共に、摩擦パッドのガタ付きを抑制することができる車両用ディスクブレーキを提供する。
【解決手段】パッドスプリング15は、反作用部側の摩擦パッド8の裏板8bに取り付けられる基部15aと、基部15aからディスク回出側に突出し、ディスク回出側の反力爪3rに当接して反作用部側の摩擦パッド8を反力爪方向に引き寄せる第1組付け片15bと、基部15aからディスク回入側に突出し、ディスク回入側の反力爪3rに当接して反作用部側の摩擦パッドを反力爪方向に引き寄せると共に、摩擦パッド8を車両前進時におけるディスク回出側に押圧する第2組付け片15cとを備えている。
【選択図】図8
【解決手段】パッドスプリング15は、反作用部側の摩擦パッド8の裏板8bに取り付けられる基部15aと、基部15aからディスク回出側に突出し、ディスク回出側の反力爪3rに当接して反作用部側の摩擦パッド8を反力爪方向に引き寄せる第1組付け片15bと、基部15aからディスク回入側に突出し、ディスク回入側の反力爪3rに当接して反作用部側の摩擦パッドを反力爪方向に引き寄せると共に、摩擦パッド8を車両前進時におけるディスク回出側に押圧する第2組付け片15cとを備えている。
【選択図】図8
Description
本発明は、自動車や自動二輪車等の走行車両に用いられる車両用ディスクブレーキに係り、詳しくは、ピンスライド型のキャリパボディを用いた車両用ディスクブレーキに関する。
従来、ピンスライド型のキャリパボディを用いた車両用ディスクブレーキとして、反作用部側の摩擦パッドの裏板に突部を形成し、該突部にパッドスプリングを固着し、該パッドスプリングに形成した一対の組付け片をディスク回入側と回出側の反力爪にそれぞれ係着して、反作用部側の摩擦パッドを反力爪に支持させたものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、上述のものでは、パッドスプリングによって反力爪に反作用部側の摩擦パッドを連結することから、制動解除時に反力爪と共に反作用部側の摩擦パッドを反ディスクロータ側にスライドさせることができ、摩擦パッドの引き摺りを防止することができるものの、摩擦パッドのガタ付きを抑制することはできなかった。
そこで本発明は、反作用部側の摩擦パッドに取り付けたパッドスプリングによって、反作用部側の摩擦パッドの引き摺りを防止できると共に、摩擦パッドのガタ付きを抑制できる車両用ディスクブレーキを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の車両用ディスクブレーキは、シリンダ孔を有する作用部と、車両前進時におけるディスク回出側と回入側とにそれぞれ配置される一対の反力爪を有する反作用部とを備えたキャリパボディと、前記作用部と反作用部間に、ディスクロータを挟んで対向配置される一対の摩擦パッドと、反作用部側の摩擦パッドに取り付けられ、前記反力爪に当接し、該反力爪と前記反作用部側の摩擦パッドとを連結するパッドスプリングとを備えた車両用ディスクブレーキにおいて、前記キャリパボディ又は前記キャリパブラケットに、車両前進時に前記反作用部側の摩擦パッドから制動トルクを受けるトルク受部を設け、前記パッドスプリングは、前記反作用部側の摩擦パッドの裏板に取り付けられる取付部と、該取付部からディスク回出側に突出し、ディスク回出側の前記反力爪に当接して前記反作用部側の摩擦パッドを反力爪方向に引き寄せる第1組付け片と、前記取付部からディスク回入側に突出し、ディスク回入側の前記反力爪に当接して前記反作用部側の摩擦パッドを反力爪方向に引き寄せると共に、前記摩擦パッドを前記トルク受部側に押圧する第2組付け片とを備えていることを特徴としている。
また、前記パッドスプリングは、前記第1組付け片と第2組付け片とが、前記取付部の中心を通るディスク径方向線に対して対称形状に形成され、前記取付部の両側部から一直線状に突出し、前記反力爪は、前記第2組付け片のディスク回入側端部が弾接する当接面と、前記第1組付け片のディスク回出側端部との当接を避ける逃げ部とを備えていることを特徴し、前記キャリパボディ又は前記キャリパブラケットに、前記摩擦パッドのディスク半径方向内側を支持する支持部を形成し、前記パッドスプリングは、各組付け片の先端側に、ディスク半径方向外側に突出すると共に、各反力爪の反ディスクロータ側面に形成した当接部に当接して前記反作用部側の摩擦パッドを前記支持部側に弾発する弾発片を備えていると好ましい。さらに、前記双方の反力爪は、反ディスクロータ側面に、前記第1組付け片の先端側と前記第2組付け片の先端側を収容する凹部がそれぞれ形成されていると好適である。
本発明の車両用ディスクブレーキによれば、第1組付け片と第2組付け片とによって、反作用部側の摩擦パッドを反力爪側に引き寄せて、反作用部側の摩擦パッドを反力爪に支持させ、制動解除時に反力爪と共に反作用部側の摩擦パッドを反ディスクロータ側に引き戻すことができ、摩擦パッドの引き摺りを防止することができる。さらに、第2組付け片によって、反作用部側の摩擦パッドは、トルク受部に常に押圧されていることから、摩擦パッドのガタ付きを抑制することができる。
さらに、パッドスプリングの第1組付け片と第2組付け片とを、取付部の中心を通るディスク径方向線に対して対称形状に形成し、前記取付部の両側部から一直線状に突出させたことにより、パッドスプリングを簡単に形成できるとともに、車両の左側に設けられる左用のディスクブレーキと、車両の右側に設けられる右用のディスクブレーキの双方に共用することができる。また、反力爪に、第2組付け片のディスク回入側端部が当接する当接面と、第1組付け片のディスク回出側端部との当接を避ける逃げ部とを形成したことにより、パッドスプリングの第1組付け片と第2組付け片とを取付部の中心を通るディスク径方向線に対して対称形状に形成しながら、簡単な構造で反作用部側の摩擦パッドをトルク受部に押圧させることができる。
また、キャリパボディ又はキャリパブラケットに、摩擦パッドのディスク半径方向内側を支持する支持部を形成し、パッドスプリングは、各組付け片の先端側に、ディスク半径方向外側に突出すると共に、各反力爪の反ディスクロータ側面に形成した当接部に当接して反作用部側の摩擦パッドを支持部側に弾発する弾発片を備えていることから、第1組付け片及び第2組付け片とを双方の反力爪に安定した状態で当接させることができ、摩擦パッドを反力爪に良好に支持させることができる。
また、双方の反力爪は、反ディスクロータ側面に、第1組付け片の先端側と第2組付け片の先端側を収容する凹部がそれぞれ形成されることにより、パッドスプリングが反力爪よりも反ディスクロータ側に突出することがない。
図1乃至図13は本発明の車両用ディスクブレーキの一形態例を示す図で、図中の矢印Aは、車両前進走行時のディスクロータの回転方向を示し、以下の説明で用いるディスク回入側と回出側とは、車両前進走行時の場合とする。
本形態例のディスクブレーキ1は、自動車用のディスクブレーキで、ディスクロータ2の一側部に配置される作用部3aと、前記ディスクロータ2の他側部に配置される反作用部3bとをブリッジ部3cで連結してキャリパボディ3を形成し、該キャリパボディ3を、ディスクロータ2の一側部で車体に固設されるキャリパブラケット4に、ディスク回転方向両側部に配置される第1スライドピン5と第2スライドピン6とを介してディスク軸方向にスライド可能に支持し、前記作用部3aと反作用部3bとの間にディスクロータ2を挟んで一対の摩擦パッド7,8を対向配置している。
キャリパボディ3は、鋳造によって形成されるもので、作用部3aのディスク回入側と回出側とに、ピン支持腕3d,3eが突設されている。ディスク回出側のピン支持腕3eは、作用部3aからディスク回出方向に延出し、先端に第1スライドピン5を取り付ける取付ボルト9を挿通させるボルト孔3fが形成されている。ディスク回入側のピン支持腕3dは、作用部3aとブリッジ3cとが連続する連続部3gから、ディスク半径方向内側に傾斜してディスクロータ外周に沿うように延出し、先端に第2スライドピン6を挿通させるピン挿通孔3hが形成されている。また、作用部3aには、シリンダ孔3iが形成され、シリンダ孔3iには、コップ状に形成されたピストン10が開口部をディスクロータ側に向けて、移動可能に内挿されている。シリンダ孔3iの開口側内周部には、ダストシール11の基端側を装着するダストシール装着溝3jが形成されると共に、該ダストシール装着溝3jよりもシリンダ孔底部側にピストンシール12を嵌着するピストンシール装着溝3kが形成されている。また、シリンダ孔3iとピストン10の底部間には液圧室13が画成され、シリンダ孔3iの底壁には、液圧室13に連通するユニオン孔3mとブリーダ孔(図示せず)とが開口している。
ダストシール11は基部11aと、先端部11bと、該先端部11bと基部11aとの間に設けられる蛇腹部11cとを備え、ダストシール装着溝3jは、シリンダ孔底部側にダストシール11の基部11aを嵌着する基部嵌着溝3nと、シリンダ孔開口部側にダストシール11の蛇腹部11cを収容する蛇腹部収容部3pとを備えている。
反作用部3bは、シリンダ孔3i加工用の間隙部3qを挟んだディスク回入側とディスク回出側とに、一対の反力爪3r,3rがディスク半径方向内側へ向けて並設され、該反力爪3r,3rに円形の貫通孔3s,3sがそれぞれ貫通形成されている。さらに、反力爪3r,3rの反ディスクロータ側の前記間隙部3q側には、略矩形の凹部3t,3tが形成され、該凹部3t,3t内に前記貫通孔3s,3sが配置されている。
キャリパブラケット4は、車体に固設される本体部4aと、本体部4aのディスク回出側端部から、ブリッジ部3cのディスク回出側に突出し、ディスクロータ2の外周を跨ぐキャリパ支持腕4bと、本体部4aのディスク回入側に形成されるスライドピン取付部4cとを備えている。キャリパ支持腕4bは、本体部4aからディスクロータ2の外周縁よりも外側に突出し、前記第1スライドピン5を挿通するピン挿通孔4dを内部に備えると共に、摩擦パッド側外面が平面状に形成され、車両前進時に作用部側の摩擦パッド7からトルクを受ける第1トルク受け面4eと、反作用部側の摩擦パッド8からトルクを受ける第3トルク受け面4fとなっている。また、第1トルク受け面4eと第3トルク受け面4fのディスク半径方向外側には、外側が第1スライドピン5側に傾斜するガイド面4gが形成されている。スライドピン取付部4cは、本体部4aからディスクロータ2の外周縁よりもディスク内周側に突出し、第2スライドピン6を螺着する雌ねじ孔4hが形成されている。
本体部4aは、ディスク回入側と回出側の両端部に、車体取付ボルトを挿通するボルト挿通孔4i,4iを備え、ディスク回入側のボルト挿通孔4iと雌ねじ孔4hとは近接した位置に配置される。また、本体部4aのディスク外周側には、作用部側の摩擦パッド7のディスク内周側面を支承するパッド受け面4k,4kがそれぞれ形成され、さらに、ディスク回出側のパッド受け面4kのディスク回出側には、車両後退時に作用部側の摩擦パッド7からトルクを受ける第2トルク受け面4mが、パッド受け面4kに対して直交すると共に、前記第1トルク受け面4eに対して平行で、且つ、ディスクロータ半径方向内側に形成されている。
ピストン10は、開口側の内周壁に、内周側に突出する環状突部10aが形成され、該環状突部10aからピストン開口端に向けて漸次拡径する開口側円錐面10bと、環状突部10aからピストン底部側に向けて漸次拡径してピストン内周壁に連続する底部側円錐面10cとが形成されている。さらに、該環状突部10aの外周部には、前記ダストシール11の先端部を嵌着させる先端部嵌着溝10dが形成されている。
摩擦パッド7,8は、ディスクロータ2の側面に摺接するライニング7a,8aと、該ライニング7a,8aを貼着した裏板7b,8bとから形成されている。作用部側の摩擦パッド7の裏板7bは、ディスク回出側に、キャリパブラケット4の第1トルク受け面4eに当接する耳片7cが突設され、ディスク内周側の両側部に、前記パッド受け面4k,4kにそれぞれ当接する当接面7d,7dが形成されている。ディスク回出側の当接面7dのディスク回出側には、ディスク内周側に突出し、前記第2トルク受け面4mに対向するトルク伝達面7eが形成されている。ピストン10と対向する前記裏板7bの背面には、パッドホールドスプリング14をかしめて固着するかしめ用突部7fが形成されている。かしめ用突部7fは、裏板7bのディスク半径方向中央部で、且つ、ピストン中心軸と対応する位置C1よりも、図5に示す寸法L1だけディスク回入側に設けられると共に、三角形状に形成され、ディスク半径方向内外に2つの頂点が並び、該2つの頂点よりもディスク回入側に1つの頂点が配置される。
反作用部側の摩擦パッド8の裏板8bは、ディスク回出側とディスク回入側に耳片8c,8dが突設されている。反力爪3r,3rに対向する裏板8bの背面には、中央部に設けられるかしめ用突起8eと、ディスク回出側とディスク回入側に設けられる突起8f,8fとがディスク周方向に一直線上に突設され、かしめ用突起8eをかしめることで、パッドスプリング15が固着され、ディスク回出側とディスク回入側の突起8f,8fは、反力爪3r,3rに形成した貫通孔3s,3sにそれぞれ挿入される。
パッドホールドスプリング14は、薄い金属板を折曲して形成され、前記かしめ用突部7fをかしめることで固着される取付基部14aと、該取付基部14aからT字状に突出する同一長さで、同一形状の第1爪片14b,14bと第2爪片14cとを備え、第1爪片14b,14bは、取付基部14aからディスク半径方向外側と内側とに、第2爪片14cは、ディスク回入側にそれぞれ突出し、第2爪片14cと各第1爪片14b,14bとはそれぞれ直交する。さらに、第1爪片14b,14bと第2爪片14cの先端側は、それぞれピストン内周壁に向けて漸次拡開しながらピストン底部側に延出し、先端側にピストン内周壁に当接する係合部14dがそれぞれ形成され、該係合部14dよりも先端部は先細り形状に形成され、内側に向けて折曲されている。取付基部14aは、円形状に形成され、中央部に前記かしめ用突部7fに嵌着可能な三角形状のかしめ用穴部14eが穿設され、該かしめ用穴部14eは、三角形の頂点が、それぞれ第1爪片14b,14b及び第2爪片14cの方向を向くように形成されている。そして、このように形成されたパッドホールドスプリング14は、図5に示されるように、かしめ用穴部14eを含めて、補助線CL1に対して図5における上下方向に対称形状となっている。
パッドスプリング15は、薄い金属板を折曲して形成され、前記かしめ用突起8eに固着される基部15aと、第1組付け片15bと第2組付け片15cとを備え、該第1組付け片15bと第2組付け片15cとは、基部15aの中心を通るディスク径方向線に対して左右対称形状に形成され、基部15aの両側から、同一長さで一直線状に突出している。第1組付け片15bは、基部15aから漸次反ディスクロータ側に傾斜しながらディスク回出側に突出し、先端側をディスクロータ側に折曲して、反力爪3rに形成した凹部3tの底面3uに弾接する弾接部15dを備え、該弾接部15dより先端側の先端部15e(ディスク回出側端部)を反ディスクロータ側に円弧状に折曲している。第2組付け片15cは、基部15aから漸次反ディスクロータ側に傾斜しながらディスクロータ回入側に突出し、先端側をディスクロータ側に折曲して、反力爪3rに形成した凹部3tの底面3uに弾接する弾接部15fを備え、該弾接部15fより先端側の先端部15g(ディスク回入側端部)を反ディスクロータ側に円弧状に折曲している。さらに、第1組付け片15bの弾接部15dのディスク外周側と、第2組付け片15cの弾接部15fのディスク外周側とには、ディスク外周側に突出する弾発片15h,15hが形成され、該弾発片15h,15hのディスク外周側先端部15i,15iが前記凹部3t,3tのディスク半径方向外側面3v,3vに当接する。さらに、弾発片15h,15h近傍の第1組付け片15bと第2組付け片15cのディスク半径方向外側には、切込部15k,15kがそれぞれ形成されている。また、基部15aには、摩擦パッド8に設けた前記かしめ用突起8eに取り付けられるかしめ用穴部15jが穿設されている。
凹部3t,3tは、キャリパボディ3を鋳造する際に鋳造型によって一体に形成されるもので、ディスク回出側の反力爪3rに形成した凹部3tは、前記弾発片15hが当接する前記ディスク半径方向外側面3vと、該ディスク半径方向外側面3vと直交するディスク回出側面3xとを備え、該ディスク回出側面3xには、第1組付け片15bの先端部15eとの当接を避ける逃げ部E1(空隙部)が設けられている。一方、ディスク回入側の反力爪3rに形成した凹部3tは、前記ディスク外周側先端部15iが当接する前記ディスク外周側面3vと、第2組付け片15cの先端部15gが当接するディスク回入側面3y(当接面)とを備えている。また、反力爪3r,3rに形成される貫通孔3s,3sの内径は、摩擦パッド8の突起8f,8fの外径よりも大径に形成され、突起8f,8fの外周面と貫通孔3s,3sの内周面との間には所定の隙間が形成されている。
また、ディスク半径方向外側面3vと前記底面3uとを接続する角部3wは曲面状に形成され、該角部3wの曲率よりも、前記パッドスプリング15のディスク外周側先端部15iの曲率が小さくなるように、すなわち、図11に示すように、角部3wの半径CU1よりもパッドスプリング15のディスク外周側先端部15iの半径CU2が大きくなるように形成されている。さらに、各反力爪3rに形成される貫通孔3sの内径は、摩擦パッド8の突起8f,8fの外径よりも大径に形成され、突起8f,8fの外周面と貫通孔3s,3sの内周面との間には所定の隙間が形成されている。
このように形成されたディスクブレーキ1の組み付けは、まず、パッドホールドスプリング14を、作用部側の摩擦パッド7の裏板7bに設けたかしめ用突部7fに、第1爪片14b,14bをディスク半径方向内外に、第2爪片14cをディスク回入側にそれぞれ向けた状態で取り付けて、かしめ用突部7fをかしめ、前記裏板7bにパッドホールドスプリング14を固着する。次いで、キャリパボディ3のシリンダ孔3iに内挿されたピストン10の開口側からピストン10の内側に、パッドホールドスプリング14の第1爪片14b,14bと第2爪片14cとを挿入する。第1爪片14b,14bと第2爪片14cとは、開口側円錐面10bと底部側円錐面10cとに沿って撓みながらピストン内に挿入され、各係合部14dが、環状突部10aを乗り越えて環状突部10aのピストン底部側にそれぞれ係合する。これにより、ピストン10と作用部側の摩擦パッド7とがパッドホールドスプリング14を介して連結される。
さらに、パッドスプリング15のかしめ用穴部15jに、反作用部側の摩擦パッド8の裏板8bに形成した中央のかしめ用突起8eを挿通してかしめ、裏板8bにパッドスプリング15を固着する。そして、摩擦パッド8を反力爪3r,3rのディスクロータ側に、パッドスプリング15の第1組付け片15bと第2組付け片15cと弾発片15h,15hとを反力爪3r,3rの反ディスクロータ側に配置し、摩擦パッド8と共にパッドスプリング15を反力爪3r,3rのディスク内周側先端からディスク外周側に挿入する。パッドスプリング15は、ディスク外周側先端部15i,15iにガイドされ、第1組付け片15bと第2組付け片15cとを変形させながら、弾発片15h,15hと、ディスク外周側先端部15i,15iと、第1組付け片15bと第2組付け片15cの先端側とが凹部3t,3t内に挿入される。この挿入により、弾発部15d,15fが底面3u,3uに弾接すると共に、ディスク回入側とディスク回出側の突起8f,8fが反力爪3r,3rに形成した貫通孔3s,3sに挿通され、ディスク外周側先端部15i,15iがディスク半径方向外側面3v,3vに弾接することにより、突起8f,8fのディスク半径方向内側と、貫通孔3s,3sのディスク半径方向内側とが当接し、この当接部が摩擦パッド8のディスク半径方向内側を支持する支持部P1,P1となる。これにより、摩擦パッド8が反力爪3r,3r側に引き寄せられ、反作用部側の摩擦パッド8がパッドスプリング15を介して反力爪3r,3rに連結される。
次に、キャリパブラケット4に設けたスライドピン取付部4cの雌ねじ孔4hに、第2スライドピン6を螺着し、第2スライドピン6を反ディスクロータ側に突出させ、さらに、キャリパ支持腕4bのピン挿通孔4dに第1スライドピン5を挿通し、第1スライドピン5の基端側をピン挿通孔4dの開口端から反ディスクロータ側に突出させる。反ディスクロータ側に突出した第2スライドピン6の軸部を、キャリパボディ3のディスク回入側のピン支持腕3dに設けたピン挿通孔3hに挿通し、第2スライドピン6を支点に、キャリパボディ3を回動させて、摩擦パッド7,8をディスクロータ2の両側に配置し、作用部側の摩擦パッド7の当接面7d,7dをパッド受け面4k,4kにそれぞれ当接させると共に、耳片7cを第1トルク受け面4eに、トルク伝達面7eを第2トルク受け面4mにそれぞれ対向させ、反作用部側の摩擦パッド8のディスク回出側の耳片8cを第3トルク受け面4fに対向させる。
このとき、ディスク半径方向における第2スライドピン6の位置は、第1トルク受け面4eと、第2トルク受け面4mとの間で、且つ、ディスクロータ2の外周縁よりもディスク内周側に配置され、さらに、第3トルク受け面4fのディスク半径方向における位置は、第2スライドピン6よりもディスク半径方向外側に配置されると共に、第1スライドピン5は、ディスクロータ2の外周縁よりもディスク外周側に配置されることから、キャリパボディ3と共に摩擦パッド7,8を良好に回動させることができる。これにより、作用部側の摩擦パッド7の耳片7cを第1トルク受け面4eに、トルク伝達面7eを第2トルク受け面4mに、反作用部側の摩擦パッド8のディスク回出側の耳片8cを第3トルク受け面4fにそれぞれ確実に対向させることができる。さらに、第1トルク受け面4eと第3トルク受け面4fのディスク半径方向外側には、外側が第1スライドピン5側に傾斜するガイド面4gが形成されていることから、該ガイド面4gによって、摩擦パッド7,8の耳片7c,8cを、第1トルク受け面4eと第3トルク受け面4fとに良好にガイドすることができる。
また、作用部側の摩擦パッド7は、パッドホールドスプリング14の第2爪片14cによって、ディスク回出側に押圧され、耳片7cが第1トルク受け面4eに押し付けられた状態となっている。さらに、反作用部側の摩擦パッド8は、パッドスプリング15のディスク回入側の先端部15gが凹部3tのディスク回入側面3yに弾接することから、この反力により摩擦パッド8がディスク回出側に押圧され、反作用部側の摩擦パッド8の耳片8cが第3トルク受け面4fに押し付けられた状態となっている。
そして最後に、キャリパボディ3のディスク回出側のピン支持腕3eに設けたボルト孔3fに取付ボルト9を挿通し、該取付ボルト9をピン挿通孔4dから突出した第1スライドピン5の基端部に螺着する。これにより、キャリパボディ3が第1スライドピン5及び第2スライドピン6を介して、キャリパブラケット4にディスク軸方向に移動可能に取り付けられる。
また、摩擦パッド7,8を交換する際には、図3に示すように、ピン支持腕3eから取付ボルト9を取り外し、第1スライドピン5をピン支持腕3eから外した状態で、キャリパボディ3を第2スライドピン6を中心にディスク外側となる矢印B方向に回動させる。キャリパボディ3は、摩擦パッド7,8が、パッドホールドスプリング14とパッドスプリング15とを介して、一体的に組み付けられると共に、ディスク半径方向における第2スライドピン6の位置は、第1トルク受け面4eと、第2トルク受け面4mとの間で、且つ、ディスクロータ2の外周縁よりもディスク内周側に配置され、さらに、第3トルク受け面4fのディスク半径方向における位置は、第2スライドピン6よりもディスク半径方向外側に配置されると共に、第1スライドピン5は、ディスクロータ2の外周縁よりもディスク外周側に配置されることから、摩擦パッド7,8と、キャリパブラケット4とが干渉することなく、キャリパボディ3のブリッジ部3cがディスクロータ2の外周縁に当接するまで回動させると、作用部側の摩擦パッド7を、ディスクロータ2の外周縁よりもディスク半径方向外側に位置する状態までキャリパボディ3と一体に回動させることができる。さらに、キャリパボディ3をディスクロータ2の外周縁に当接するまで回動させた状態で、作用部側の摩擦パッド7にパッドホールドスプリング14が取り付けられていても、摩擦パッド7の裏板7bがディスクロータ2とディスク軸方向で干渉しないことから、摩擦パッド7を摩擦パッド8側にディスク軸方向に移動させることで、摩擦パッド7を取り外すことができ、簡単に交換することができる。また、キャリパボディ3の開口側を図3において上方に向け、キャリパボディ3の開口側に作業スペースを確保した状態とすることができるので、ディスクロータ2に干渉させることなく摩擦パッド7,8を着脱させることができ、摩擦パッド7,8を簡単に交換することができる。
このように組み付けられたディスクブレーキ1では、車両前進時における制動時に、昇圧された作動液が液圧室13へ供給されると、ピストン10がピストンシール12を変形させながらシリンダ開口方向へ移動し、作用部3a側の摩擦パッド7をディスクロータ2側に押動し、摩擦パッド7のライニング7aをディスクロータ2の一側面へ押圧する。この反力によって、キャリパボディ3が第1スライドピン5と第2スライドピン6との案内で作用部3a方向へ移動し、反力爪3r,3rと一体的に反作用部側の摩擦パッド8がディスクロータ2側にスライドし、摩擦パッド8のライニング8aをディスクロータ2の他側面へ押圧する。このとき、作用部側の摩擦パッド7は、耳片7cが第1トルク受け面4eに圧接し、反作用部側の摩擦パッド8は、耳片8cが第3トルク受け面4fに圧接することにより、前進時における制動時の制動トルクを第1トルク受け面4eと第3トルク受け面4fとで良好に受けることができる。
また、車両後退時における制動時には、車両前進時と同様に、昇圧された作動液が液圧室13へ供給されることにより、作用部3a側の摩擦パッド7のライニング7aをディスクロータ2の一側面へ、反作用部側の摩擦パッド8のライニング8aをディスクロータ2の他側面へそれぞれ押圧する。このとき、作用部側の摩擦パッド7は、トルク伝達面7eが第2トルク受け面4mに当接し、反作用部側の摩擦パッド8は、突起8f,8fが貫通孔3s,3sのディスク回入側内周面に当接することにより、後退時における制動時の制動トルクを第2トルク受け面4mと貫通孔3s,3sとで良好に受けることができる。
さらに、制動解除時には、ピストン10がピストンシール12の復元力でシリンダ孔3iの底部方向へ後退し、これに伴って、パッドホールドスプリング14の第1爪片14b,14b及び第2爪片14cを介してピストン10に連結された作用部側の摩擦パッド7が、ディスクロータ2の一側面から強制的に引き戻される。また、反作用部側の摩擦パッド8は、パッドスプリング15によって、反力爪3r,3rと一体的に反ディスクロータ側にスライドし、ディスクロータ2の他側面から強制的に引き戻される。
本形態例は上述のように形成されており、作用部側の摩擦パッド7は、パッドホールドスプリング14の第2爪片14cによって、常にディスク回出側に押圧され、耳片7cが第1トルク受け面4eに押し付けられた状態となっていることから、車両走行時等に、摩擦パッド7がガタ付くことを防止でき、さらに、パッドホールドスプリング14は、ピストン中心軸と対応する位置C1よりもディスク回入側で裏板7bに固着されていることから、第1爪片14b,14bと第2爪片14cとを同一長さで、同一形状に形成しながらも、第2爪片14cによって摩擦パッド7のディスク回出側に押圧する反力を大きくすることができる。また、第1爪片14b,14bは、取付基部14aから、ディスク半径方向外側と内側とにそれぞれ突出することから、摩擦パッド7に作用する力が、ディスク半径方向内外に均等に作用し、制動解除時に、摩擦パッド7を良好に引き戻すことができ、摩擦パッド7の引き摺りを防止することができる。
さらに、かしめ用突部7fの形状を、三角形状に形成し、三角形の頂点が、それぞれ第1爪片14b,14b及び第2爪片14cの方向を向くように形成すると共に、かしめ用穴部14eの形状を、かしめ用突部7fに嵌着可能な三角形状に形成し、三角形の頂点が、それぞれ第1爪片14b,14b及び第2爪片14cの方向を向くように形成したことにより、パッドホールドスプリング14を裏板に固着する際に、第1爪片14b,14bと第2爪片14cの位置決めを行うことができ、組み付け性の向上を図ることができる。また、第2爪片14cをディスク回入側に配置するパッドホールドスプリング14でありながら、第1爪片14b,14bと第2爪片14cとを同一長さで、同一形状に、且つ第2爪片14cと第1爪片14b,14bとはそれぞれ直交するように形成されていることによって、車両の左右に設けられるディスクブレーキに共用可能となる。さらに、かしめ用穴部14eを前述した形状にすると共に頂点を上述のように配置にし、摩擦パッド7のかしめ用突部7fをかしめ用穴部14eに対応する形状にすることによって、かしめ用突部7fにかしめ用穴部14eを挿入する際、第2爪片14cの向きが指定されるので、誤った向きでかしめてしまうことも防止できる。また、第1爪片14b,14bと第2爪片14cとは、各係合部14dが、開口側円錐面8bと底部側円錐面8cとにより環状突部8aを良好に乗り越えることができるので、パッドホールドスプリング14とピストン8とを簡単に係脱させることができる。
一方、反作用部側の摩擦パッド8は、パッドスプリング15のディスク回入側の先端部15gが凹部3tのディスク回入側面3yに弾接し、この反力により摩擦パッド8がディスク回出側に押圧され、反作用部側の摩擦パッド8の耳片8cと第3トルク受け面4fとが当接していることから、摩擦パッド8のガタ付きを防止することができ、さらに、弾発片15h,15hのディスク外周側先端部15i,15iが反力爪3r,3rに形成した凹部3t,3tのディスク半径方向外側面3v,3vにそれぞれ弾接していることから、摩擦パッド8を安定した状態で支持部P1,P1に押し付け、より良好に摩擦パッド8のガタ付きを防止することができる。また、パッドスプリング15は、弾発片15h,15h近傍の第1組付け片15bと第2組付け片15cのディスク半径方向外側に、切込部15k,15kを設けたことにより、弾発片15h,15hの長さを長くすることができ、弾発片15h,15hの第1組付け片15bと第2組付け片15cとから突出する部分の長さが短くても弾発力の大きさを確保することができる。
さらに、パッドスプリング15は、第1組付け片15bと第2組付け片15cとを、基部15aの中心を通るディスク径方向線に対して対称形状に形成すると共に、基部15aの両側から、同一長さで一直線状に突出させ、一方、反力爪3r側には、第1組付け片15bの先端部15eとの当接を避ける逃げ部E1を形成するだけで良いことから、簡単に形成することができる。さらに、パッドスプリング15は、車両の左側に設けられる左用のディスクブレーキと、車両の右側に設けられる右用のディスクブレーキの双方に共用することができる。さらに摩擦パッド8も、耳片8c,8dが両側から突出していることから、パッドスプリング15を装着した摩擦パッド8を左用のディスクブレーキと、右用のディスクブレーキの双方に共用することができる。
さらに、パッドスプリング15の先端側を、反力爪3rの凹部3tに収容させたことにより、パッドスプリング15が反力爪3rよりも反ディスクロータ側に突出することがない。また、パッドスプリング15を組み付ける際には、ディスク外周側先端部15i,15iが反力爪3rに対する挿入ガイドの役割を果たし、組み付け性の向上を図ることができる。さらに、キャリパボディ3を鋳造によって形成する際に、反力爪3rに形成される凹部3tを、鋳造型によって形成することにより、凹部3tを容易に形成することができ、コストの低減化を図ることができる。また、反力爪3rに形成した凹部3tのディスク半径方向外側面3vと底面3uとの角部3wと、弾発片15hのディスク外周側先端部15iとをそれぞれ曲面状に形成すると共に、ディスク外周側先端部15iの曲率を角部3wの曲率よりも小さく形成することにより、ディスク外周側先端部15iをディスク半径方向外側面3vに確実に弾接させることができる。
尚、本発明は上述の形態例のように、反力爪に凹部を設けるものに限らず、反力爪に、第1組付け片と第2組付け片のスプリング片に当接するリブ状の保持部を備えると共に、ディスク回入側の反力爪に、第2組付け片のディスク回入側端部に当接するリブ状の当接部を備えたものでもよく、リブの形状はどのようなものでも差し支えない。また、別途車両後退時の制動トルクを受けるトルク受け面を形成すれば、反力爪の貫通孔と、反作用部側の裏板に形成され、前記貫通孔に挿通される突部とは設けなくても良い。さらに、本発明のディスクブレーキは、作用部側の摩擦パッドをパッドホールドスプリングでピストンに連結していないものでも良く、摩擦パッドの形状やピストンの数も任意である。
1…車両用ディスクブレーキ、2…ディスクロータ、3…キャリパボディ、3a…作用部、3b…反作用部、3c…ブリッジ部、3d,3e…ピン支持腕、3f…ボルト孔、3g…連続部、3h…ピン挿通孔、3i…シリンダ孔、3j…ダストシール装着溝、3k…ピストンシール装着溝、3m…ユニオン孔、3n…基部嵌着溝、3p…蛇腹部収容部、3q…間隙部、3r…反力爪、3s…貫通孔、3t…凹部、3u…底面、3v…ディスク半径方向外側面、3w…角部、3x…ディスク回出側面、3y…ディスク回入側面、4…キャリパブラケット、4a…本体部、4b…キャリパ支持腕、4c…スライドピン取付部、4d…ピン挿通孔、4e…第1トルク受け面、4f…第3トルク受け面、4g…ガイド面、4h…雌ねじ孔、4i…ボルト挿通孔、4k…パッド受け面、4m…第2トルク受け面、5…第1スライドピン、6…第2スライドピン、7,8…摩擦パッド、7a,8a…ライニング、7b,8b…裏板、7c,8c,8d…耳片、7d…当接面、7e…トルク伝達面、7f,8e…かしめ用突起、8f…突起、9…取付ボルト、10…ピストン、10a…環状突部、10b…開口側円錐面、10c…底部側円錐面、10d…先端部嵌着溝、11…ダストシール、12…ピストンシール、13…液圧室、14…パッドホールドスプリング、14a…取付基部、14b…第1爪片、14c…第2爪片、14d…係合部、14e…かしめ用穴部、15…パッドスプリング、15a…基部、15b…第1組付け片、15c…第2組付け片、15d,15f…弾発部、15e,15g…先端部、15h…弾発片、15i…ディスク外周側先端部、15j…かしめ用穴部、E1…逃げ部
Claims (4)
- シリンダ孔を有する作用部と、車両前進時におけるディスク回出側と回入側とにそれぞれ配置される一対の反力爪を有する反作用部とを備えたキャリパボディと、前記作用部と反作用部間に、ディスクロータを挟んで対向配置される一対の摩擦パッドと、反作用部側の摩擦パッドに取り付けられ、前記反力爪に当接し、該反力爪と前記反作用部側の摩擦パッドとを連結するパッドスプリングとを備えた車両用ディスクブレーキにおいて、前記キャリパボディ又は前記キャリパブラケットに、車両前進時に前記反作用部側の摩擦パッドから制動トルクを受けるトルク受部を設け、前記パッドスプリングは、前記反作用部側の摩擦パッドの裏板に取り付けられる取付部と、該取付部からディスク回出側に突出し、ディスク回出側の前記反力爪に当接して前記反作用部側の摩擦パッドを反力爪方向に引き寄せる第1組付け片と、前記取付部からディスク回入側に突出し、ディスク回入側の前記反力爪に当接して前記反作用部側の摩擦パッドを反力爪方向に引き寄せると共に、前記摩擦パッドを前記トルク受部側に押圧する第2組付け片とを備えていることを特徴する車両用ディスクブレーキ。
- 前記パッドスプリングは、前記第1組付け片と第2組付け片とが、前記取付部の中心を通るディスク径方向線に対して対称形状に形成され、前記取付部の両側部から一直線状に突出し、前記反力爪は、前記第2組付け片のディスク回入側端部が弾接する当接面と、前記第1組付け片のディスク回出側端部との当接を避ける逃げ部とを備えていることを特徴とする請求項1記載の車両用ディスクブレーキ。
- 前記キャリパボディ又は前記キャリパブラケットに、前記摩擦パッドのディスク半径方向内側を支持する支持部を形成し、前記パッドスプリングは、各組付け片の先端側に、ディスク半径方向外側に突出すると共に、各反力爪の反ディスクロータ側面に形成した当接部に当接して前記反作用部側の摩擦パッドを前記支持部側に弾発する弾発片を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用ディスクブレーキ。
- 前記双方の反力爪は、反ディスクロータ側面に、前記第1組付け片の先端側と前記第2組付け片の先端側を収容する凹部がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の車両用ディスクブレーキ。
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JP2010177974A JP2012036979A (ja) | 2010-08-06 | 2010-08-06 | 車両用ディスクブレーキ |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN1297029C (zh) * | 2002-11-27 | 2007-01-24 | 丰田自动车株式会社 | 用于燃料电池的诊断装置和诊断方法 |
CN112313427A (zh) * | 2018-06-20 | 2021-02-02 | 福乐尼·乐姆宝公开有限公司 | 用于盘式制动器的卡钳中的摩擦衬垫的弹簧 |
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2010
- 2010-08-06 JP JP2010177974A patent/JP2012036979A/ja active Pending
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