JP2012035592A - フィルター、液滴吐出ヘッド、および液滴吐出装置 - Google Patents

フィルター、液滴吐出ヘッド、および液滴吐出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フィルターの捕集能力を高めるとともに、吐出圧力の損失を抑制し、高粘度の液滴から、その液滴に含まれる異物を捕集する。
【解決手段】フィルター32は金属ガラスからなるので、金属材料からなるフィルター32と同一の厚みで比べると、強度を高く維持することができるフィルター32を得ることができる。これにより、捕集能力を高めるとともに、液滴吐出による圧力損失を抑制したフィルター32を得ることができる。特に、高粘度の液滴から、その液滴に含まれる異物を捕集するために、このフィルター32は有効に機能する。
【選択図】図1

Description

本発明は、フィルター、これを用いた液滴吐出ヘッド、およびこれを用いた液滴吐出装置に関する。
従来から液滴吐出ヘッドに用いるフィルターは、金属材料からなり、その金属材料に多数の貫通孔が形成されている。フィルターの貫通孔の内径を小さくすることで、吐出される液滴に含まれた異物などを捕集する能力を高めることができる。このようなフィルターの製造方法として、プレス加工またはエッチング加工などの方法が一般的に用いられている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2006−52078号公報(4頁〜10頁、図1)
しかしながら、貫通孔の内径を小さくして、フィルターの捕集能力を高めると、液滴吐出に用いられる吐出圧力の損失を大きくしてしまう。特に、高粘度の液滴から、その液滴に含まれる異物などを捕集する能力は低下する。そこで、フィルターの捕集能力を高めるとともに、吐出圧力の損失を抑制するために、金属材料のフィルターの厚みを薄くすることが考えられるが、フィルターの強度が低下してしまうというという課題がある。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものである。以下の形態または適用例により実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかるフィルターは、金属ガラスからなる基板と、前記基板に形成された複数の貫通孔とを備えることを要旨とする。
これによれば、フィルターは金属ガラスからなるので、金属材料からなるフィルターと同一の厚みで比べると、強度を高く維持することができるフィルターを得ることができる。これにより、捕集能力を高めるとともに、液滴吐出による圧力損失を抑制したフィルターを得ることができる。特に、高粘度の液滴から、その液滴に含まれる異物などを捕集するために、このフィルターは有効に機能する。
[適用例2]本適用例にかかる液滴吐出ヘッドは、金属ガラスからなる基板と、前記基板に形成された複数の貫通孔とを備えるフィルターと、前記フィルターに連通する導入流路とを備えることを要旨とする。
これによれば、捕集能力を高めるとともに、液滴吐出による圧力損失を抑制したフィルターを用いることにより、特に、高粘度の液滴から、その液滴に含まれる異物などを捕集するので、高粘度の液滴を液滴吐出することが可能な液滴吐出ヘッドを得ることができる。
[適用例3]本適用例にかかる液滴吐出装置は、金属ガラスからなる基板と、前記基板に形成された複数の貫通孔とを備えるフィルターと、前記フィルターに連通する導入流路とを備える液滴吐出ヘッドと、前記液滴吐出ヘッドが取り付けられるキャリッジとを備えることを要旨とする。
これによれば、捕集能力を高めるとともに、液滴吐出による圧力損失を抑制したフィルターを用いることにより、特に、高粘度の液滴から、その液滴に含まれる異物などを捕集するので、高粘度の液滴を液滴吐出することが可能な液滴吐出装置を得ることができる。
第1実施形態にかかるフィルターを示す概略構成図。 第1実施形態にかかるフィルターの製造方法の一例を示す概略断面図。 第1実施形態にかかるフィルターの製造方法の一例を示す概略断面図。 第2実施形態にかかるフィルターの製造方法の一例を示す概略断面図。 第2実施形態にかかるフィルターの製造方法の一例を示す概略断面図。 第2実施形態にかかるフィルターの製造方法の一例を示す概略断面図。 第3実施形態にかかる液滴吐出ヘッドの記録ヘッドを示す概略構成図。 第3実施形態にかかる液滴吐出ヘッドを示す概略構成図。 第4実施形態にかかる液滴吐出装置を示す概略構成図。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態のフィルターについて、図1を参照して説明する。
図1(a)は、第1実施形態のフィルターを示す概略平面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A断面を示す概略断面図である。
図1に示すように、フィルター32は、金属ガラスからなる基板51と、基板51に形成された複数の貫通孔52とを備えている。
金属ガラスの材料としては、Zr基金属ガラス、Cu基金属ガラス、Ni基金属ガラス、Fe基金属ガラスなどが挙げられる。
Cu基金属ガラスは、たとえばPd−Si−Cu−Pt金属ガラス、Pd56−Si18−Cu6−Pt20が一例として挙げられる。
Zr基金属ガラスまたはNi基金属ガラスは、たとえばZr−Al−Ni−Cu金属ガラス、Zr55−Al10−Ni10−Cu25が一例として挙げられる。
Fe基金属ガラスは、たとえばCo−Fe−Ta−B金属ガラスで、Co43−Fe20−Ta5.5−B31.5が一例として挙げられる。
ここで、図1(a)に示すように、貫通孔52は円形状を成しているが、これに限定されることなく、多角形状、楕円形状など、様々な形状を成していてもよい。また、複数の貫通孔52は、同一の形状ではなく、それぞれ異なる形状を成していてもよい。さらに、貫通孔52の配置は、図1(a)に限定されることなく適宜選択することができ、規則的な配置あるいは不規則な配置であってもよい。
また、図1(b)に示すように、貫通孔52の直径が同一に図示したが、これに限るものでなく、貫通孔52の直径が相違するとしてもよい。
次に、第1実施形態にかかるフィルターの製造方法について、図2および図3を参照して説明する。
第1実施形態にかかるフィルターの製造方法では、図2に示すプレス機60を用いる。プレス機60は、土台61と、パンチ62とを備えている。
図2(a)に示すように、樹脂板63を、土台61上に配置する。そして、基板51を、樹脂板63上に配置する。その後、パンチ62を実線矢印の方向へ移動させ、パンチ62を基板51に押し付ける。樹脂板63は、たとえばポリイミドからなる樹脂である。土台61は、たとえば超硬からなる。ここで、樹脂板63は、土台61上に配置され固定されるとしても良い。そして、基板51は、樹脂板63上に配置され固定されるとしても良い。
続けてパンチ62を基板51に押し付ける。そして、図2(b)に示すように、パンチ62と樹脂板63とにより挟み込むように、パンチ62に超音波振動を加える。超音波振動は、パンチ62を基板51に押し付ける方向に対して、同じ方向と逆方向とを繰り返して加える(図示実線矢印)。パンチ62は、たとえば超硬からなる。
引き続きパンチ62を基板51に押し付け、図3(c)に示すように、実線矢印で図示する方向に超音波振動を加える。このようにして、パンチ62の押し付けにより基板51が弾性変形し、超音波振動による圧縮膨張運動により基板51および樹脂板63が発熱する。
基板51が発熱することにより、パンチ62が押し付けられた基板51の部分が、基板51のガラス転移点以上になることで、基板51の剛性と粘度とが低下し、基板51の流動性が増す。流動性が増すことにより、パンチ62の押し付けおよび超音波振動による基板51の弾性変形が促進される。
そして、樹脂板63が発熱することにより、パンチ62が押し付けられた基板51に接する樹脂板63の部分が、樹脂板63のガラス転移点以上になることで、樹脂板63の剛性と粘度とが低下し、樹脂板63の流動性が増す。流動性が増すことにより、樹脂板63の弾性変形が促進される。
このように、押し付けて超音波振動を加えたパンチ62が、弾性変形を促進された基板51を貫通することにより、基板51から打ち抜かれた打抜部53は、樹脂板63に押し込められる。
これにより、図3(c)に示すように、パンチ62が基板51を貫通し、基板51に貫通孔52が形成される。ここで、樹脂板63の厚み、つまり打ち抜かれる方向(図示実線矢印の方向)の寸法は、打抜部53が押し込められるため、基板51の厚みを超える寸法であることが好ましく、適宜決定することができる。
その後、図3(d)に示すように、パンチ62を実線矢印の方向へ移動させ、パンチ62を基板51から、離して外す。そして、基板51を樹脂板63から外す。このようにして、図1に示すフィルター32を得る。
本実施形態によれば、フィルター32は金属ガラスからなるので、金属材料からなるフィルター32と同一の厚みで比べると、強度を高く維持することができるフィルター32を得ることができる。これにより、捕集能力を高めるとともに、液滴吐出による圧力損失を抑制したフィルター32を得ることができる。特に、高粘度の液滴から、その液滴に含まれる異物などを捕集するために、このフィルター32は有効に機能する。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態のフィルターについて、図4から図6を参照して説明する。
第2実施形態のフィルターは、図1に示した第1実施形態と同様の構成であるが、図2および図3に示した第1実施形態の製造方法が相違する。このため、同様の構成および製造方法については、同一の符号を付与し、構成および製造方法などの説明を省略する。
第2実施形態にかかるフィルターの製造方法について、図4から図6を参照して説明する。第2実施形態にかかるフィルターの製造方法では、第1実施形態に示した図2と同様に、図4に示すプレス機60を用いる。
図4(a)に示すように、図2(a)と同様に、樹脂板63を、土台61上に配置する。そして、基板51を、樹脂板63上に配置する。その後、パンチ62を実線矢印の方向へ移動させ、パンチ62を基板51に押し付ける。
続けてパンチ62を、基板51に押し付ける。そして、図2(b)と同様に、図4(b)に示すように、パンチ62と樹脂板63とにより挟み込むように、パンチ62に超音波振動を加える。超音波振動は、パンチ62を基板51に押し付ける方向に対して、同じ方向と逆方向とを繰り返して加える(図示実線矢印)。パンチ62は、たとえば超硬からなる。
引き続きパンチ62を、基板51、詳しくは基板51の面51Aに押し付け、図3(c)と同様に、図5(c)に示すように、実線矢印で図示する方向に超音波振動を加える。このようにして、パンチ62の押し付けにより基板51が弾性変形し、超音波振動による圧縮膨張運動により基板51および樹脂板63が発熱する。
基板51が発熱することにより、パンチ62が押し付けられた基板51の部分が、基板51のガラス転移点以上になることで、基板51の剛性と粘度とが低下し、基板51の流動性が増す。流動性が増すことにより、パンチ62の押し付けおよび超音波振動による基板51の弾性変形が促進される。
そして、樹脂板63が発熱することにより、パンチ62が押し付けられた基板51に接する樹脂板63の部分が、樹脂板63のガラス転移点以上になることで、樹脂板63の剛性と粘度とが低下し、樹脂板63の流動性が増す。流動性が増すことにより、樹脂板63の弾性変形が促進される。
このように、押し付けて超音波振動を加えたパンチ62が、弾性変形を促進された基板51を打ち込むことにより、基板51に打ち込まれた打抜部(図5(c)、図示省略)は、基板51の面51Bに起伏を生じさせる、樹脂板63に起伏を生じさせる、または樹脂板63に押し込められる。ここで、基板51の面51Bは、基板51の面51Aに対向する面である。
これにより、図5(c)に示すように、パンチ62が基板51を打ち込み、基板51に凹部54が形成される。
そして、図5(d)に示すように、図3(d)と同様に、パンチ62を実線矢印の方向へ移動させ、パンチ62を基板51から、離して外す。そして、土台61から、凹部54が形成された基板51を、外して取り出す。
その後、図6に示すラップ盤70を用いて、基板51の面51Bを研磨する。図6に示すように、ラップ盤70は、ラップ71と押付部72とを備えている。
図6に示すように、ラップ71上に、砥粒および加工液などを混合したラップ剤73を供給する。
そして、凹部54が形成された基板51の面51Aを押付部72に固定し、面51Bをラップ71に対向させる。その後、図6(e)に示すように、押付部72を実線矢印で示す方向に押し付けることにより、基板51の面51Bを、ラップ剤73が供給されたラップ71上に、押し付ける。
または、ラップ剤73が供給されたラップ71上に、基板51の面51Bを、ラップ71に対向させて配置する。その後、図6(e)に示すように、押付部72を実線矢印で示す方向に押し付けることにより、基板51の面51Bを、ラップ剤73が供給されたラップ71上に、押し付ける。
ラップ71上に基板51を押し付けた後、たとえば破線矢印で図示する方向に、ラップ71を往復運動させることにより、基板51の面51Bを研磨する。
引き続き、基板51の面51Bを研磨することにより、凹部54が貫通される。このようにして、図6(f)に示すように、基板51に貫通孔52が形成される。
その後、押付部72を実線矢印で示す方向と逆の方向に移動させ、押付部72を基板51から、離して外す。そして、基板51をラップ71から外す。このようにして、図1に示すフィルター32を得る。
本実施形態によれば、フィルター32は金属ガラスからなるので、金属材料からなるフィルター32と同一の厚みで比べると、強度を高く維持することができるフィルター32を得ることができる。これにより、捕集能力を高めるとともに、液滴吐出による圧力損失を抑制したフィルター32を得ることができる。特に、高粘度の液滴から、その液滴に含まれる異物などを捕集するために、このフィルター32は有効に機能する。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態の液滴吐出ヘッドの全体構成について、図7および図8を参照して説明する。
第3実施形態の液滴吐出ヘッドは、図1に示した第1実施形態のフィルターを備える構成である。このため、同様の構成については、同一の符号を付与し、構成および製造方法などの説明を省略する。
図7に示すように、キャリッジに相当するヘッドホルダー41に記録ヘッド4が結合された状態で液滴吐出ヘッド5が構成されている。ヘッドホルダー41の上部には板状部材41aが配置され、板状部材41aにはインクカートリッジに進入するインク供給針31が取り付けられている。インク供給針31の内部通路はフィルター32を介して導入流路33に連通し、導入流路33は板状部材41aの下側に設けた導入管34により形成されている。
図7および図8に示すように、制御基板15にはヘッドケース18の上部の環状突起42が貫通し、ヘッド流路27と導入流路33は同軸状に配置されている。ヘッド流路27と導入流路33はパッキン部材35によりシールされた状態で接続され、パッキン部材35はエラストマー等の弾性材料で構成されている。パッキン部材35を介してヘッドケース18をヘッドホルダー41に取り付けることにより、導入管34の端面と環状突起42の端面との間でパッキン部材35は圧縮された状態となる。このような流路構造により、流体供給源であるインクカートリッジにインク供給針31が相対的に差し込まれると、インクが流路ユニット17に供給される。
液滴吐出ヘッド5には制御基板15が設けられ、制御基板15を介して制御装置からの動作信号を圧電振動子16に入力する。制御基板15は流路ユニット17とは反対側のヘッドケース18の部位、即ち、ヘッドケース18の上面に沿った状態で配置されている。
図8に示すように、圧電振動子16は、駆動信号の入力により充電状態で長手方向に収縮し、充電状態から放電する過程で長手方向に伸張する、所謂、縦振動モードの振動子である。圧電振動子16は、その先端が圧力発生室21の一部を形成する振動板25の島部25aに固着された状態で他端が基台26に固定されている。尚、縦振動モードの圧電振動子16をたわみ振動モードの圧電振動子に変更することも可能である。
ヘッドケース18にはインク貯留室22に対応する部分にヘッド流路27が形成され、ヘッド流路27を介してインクカートリッジのインクがインク貯留室22に導入される。圧電振動子16にはフレキシブル回路板28が接続され、制御基板15からの駆動信号が入力される。また、液滴吐出装置の全体を動作する制御装置からの動作信号を制御基板15に送るフレキシブル回路板29は、ターミナル30を介して制御基板15に接続されている。
インクカートリッジから送られてきたインクは、ヘッド流路27からインク貯留室22に流入し、その後、圧力発生室21において圧電振動子16の動作で加圧され、ノズル開口20から記録紙に向かってインク滴の状態で吐出され印刷が進行する。
記録ヘッド4の構造について、図8を参照して説明する。
図8に示すように、記録ヘッド4には先端部に流路ユニット17が配置され、流路ユニット17にはノズル形成面19aにノズル開口20が列設されたノズルプレート19が設けられている。また、ノズル開口20に連通し圧電振動子16によりインクを加圧する圧力発生室21が設けられ、圧力発生室21にはインク貯留室22からインクが供給される。
即ち、流路ユニット17は、ノズル開口20が穿設されたノズル形成面19aを有するノズルプレート19と、圧力発生室21との共通の液体貯留室であるインク貯留室22並びにこれらを連通させるインク供給路23とに対応する空間が形成された圧力発生室形成板24と、圧力発生室21やインク貯留室22の開口を封止する封止板、即ち、振動板25とが積層されている。そして、ノズル形成面19aは平坦面とされている。流路ユニット17は接着剤を用いてヘッドケース18の先端面18aに接合されている。
記録ヘッド4では、圧電振動子16の収縮・伸張を受けて圧力発生室21が収縮・伸張し、圧力発生室21の圧力変動によりインクの吸引とインク滴の吐出とが行われる。ノズルプレート19には2列のノズル列が一対となり、複数対のものが形成されている。ノズル形成面19aを保護するヘッドカバー14が設けられ、ノズル形成面19aをワイピングする時に流路ユニット17の角部にワイパーブレードが擦れて滑らかに動作しないことや流路ユニット17の角部に傷が付くことがヘッドカバー14により防止されている。
本実施形態によれば、捕集能力を高めるとともに、液滴吐出による圧力損失を抑制したフィルター32を用いることにより、特に、高粘度の液滴から、その液滴に含まれる異物などを捕集するので、高粘度の液滴を液滴吐出することが可能な液滴吐出ヘッド5を得ることができる。
(第4実施形態)
以下、第4実施形態の液滴吐出装置について、図9を参照して説明する。
第4実施形態の液滴吐出装置は、図7および図8に示した第3実施形態の液滴吐出ヘッドを備える構成である。このため、同様の構成については、同一の符号を付与し、構成および製造方法などの説明を省略する。
図9に示すように、液滴吐出装置1は、インクカートリッジ2が搭載されるキャリッジ3と、キャリッジ3に取り付けられた記録ヘッド4等が一体化された液滴吐出ヘッド5を有している。キャリッジ3は、タイミングベルト6を介してステッピングモーター7に接続され、ガイドバー8に案内されて記録紙9の紙幅方向(主走査方向)に往復移動するようになっている。キャリッジ3は、上部に開放する箱型をなし、記録紙9と対面する面(下面)に記録ヘッド4のノズル形成面19aが露呈するよう取り付けられると共に、インクカートリッジ2が収容されるようになっている。
記録ヘッド4には、インクカートリッジ2からインクが供給され、キャリッジ3を移動させながら記録紙9の上面にインク滴を吐出させて記録紙9に画像や文字をドットマトリックスにより印刷するようになっている。キャップ10は、印刷休止中に記録ヘッド4のノズル開口を封止することによりノズルの乾燥を防止すると共に記録ヘッド4のノズル形成面19aに負圧を作用させてクリーニング動作をする。ワイパーブレード11は、記録ヘッド4のノズル形成面19aをワイピングする。廃インク貯留部12は、クリーニング動作で吸引した廃インクを貯留する。制御装置13は、液滴吐出装置1の動作を制御する。
液滴吐出ヘッド5には制御基板15が設けられ、制御基板15を介して制御装置13からの動作信号を圧電振動子16に入力する。制御基板15は流路ユニット17とは反対側のヘッドケース18の部位、即ち、ヘッドケース18の上面に沿った状態で配置されている。
ヘッドケース18にはインク貯留室22に対応する部分にヘッド流路27が形成され、ヘッド流路27を介してインクカートリッジ2のインクがインク貯留室22に導入される。圧電振動子16にはフレキシブル回路板28が接続され、制御基板15からの駆動信号が入力される。また、液滴吐出装置1の全体を動作する制御装置13からの動作信号を制御基板15に送るフレキシブル回路板29は、ターミナル30を介して制御基板15に接続されている。
記録ヘッド4では、圧電振動子16の収縮・伸張を受けて圧力発生室21が収縮・伸張し、圧力発生室21の圧力変動によりインクの吸引とインク滴の吐出とが行われる。ノズルプレート19には2列のノズル列が一対となり、複数対のものが形成されている。ノズル形成面19aを保護するヘッドカバー14が設けられ、ノズル形成面19aをワイピングする時に流路ユニット17の角部にワイパーブレード11が擦れて滑らかに動作しないことや流路ユニット17の角部に傷が付くことがヘッドカバー14により防止されている。
インクカートリッジ2から送られてきたインクは、ヘッド流路27からインク貯留室22に流入し、その後、圧力発生室21において圧電振動子16の動作で加圧され、ノズル開口20から記録紙9に向かってインク滴の状態で吐出され印刷が進行する。
図7に示すように、キャリッジに相当するヘッドホルダー41に記録ヘッド4が結合された状態で液滴吐出ヘッド5が構成されている。ヘッドホルダー41の上部には板状部材41aが配置され、板状部材41aにはインクカートリッジに進入するインク供給針31が取り付けられている。インク供給針31の内部通路はフィルター32を介して導入流路33に連通し、導入流路33は板状部材41aの下側に設けた導入管34により形成されている。
本実施形態によれば、捕集能力を高めるとともに、液滴吐出による圧力損失を抑制したフィルター32を用いることにより、特に、高粘度の液滴から、その液滴に含まれる異物などを捕集するので、高粘度の液滴を液滴吐出することが可能な液滴吐出装置1を得ることができる。
なお、上記課題の少なくとも一部を解決できる範囲での変形、改良などは前述の実施形態に含まれるものである。
たとえば、図2(a)、図3(d)、図4(a)、および図5(d)において、パンチ62を実線矢印の方向へ移動させる際に、超音波振動を加えない、または超音波振動を加える、いずれであってもよく、適宜選択することができる。また、超音波振動の方向は、パンチ62を基板51に押し付ける方向に対して、垂直であっても良い。なお、超音波振動を加えない場合は、パンチ62、基板51、土台61の全体もしくは一部を加熱炉等に入れて加熱して、基板51の温度をガラス転移点以上にする。そして、パンチ62を実線矢印の方向へ移動させるとして説明したが、これに限るものではなく、土台61を実線矢印で示す方向と逆の方向に移動させるとしてもよい。また、パンチ62を実線矢印の方向へ移動させるとともに、土台61を実線矢印で示す方向と逆の方向に移動させるとしてもよい。
また、図6において、破線矢印で図示する方向に、ラップ71を往復運動させるとしたが、これに限るものではなく、押付部72を、一点鎖線矢印で図示する方向に往復運動させるとしてもよい。また、破線矢印および一点鎖線矢印で図示する方向を組み合わせてもよい。そして、一点鎖線矢印で図示する方向に、ラップ71および/または押付部72を往復運動させるとしたが、これに限るものではなく、回転運動させる、または往復運動および回転運動させるとしてもよい。
さらには、押付部72を実線矢印の方向へ移動させるとして説明したが、これに限るものではなく、ラップ71を実線矢印で示す方向と逆の方向に移動させるとしてもよい。また、押付部72を実線矢印の方向へ移動させるとともに、ラップ71を実線矢印で示す方向と逆の方向に移動させるとしてもよい。
1…液滴吐出装置、2…インクカートリッジ、3…キャリッジ、4…記録ヘッド、5…液滴吐出ヘッド、6…タイミングベルト、7…ステッピングモーター、8…ガイドバー、9…記録紙、9a…ノズル形成面、10…キャップ、11…ワイパーブレード、12…廃インク貯留部、13…制御装置、14…ヘッドカバー、15…制御基板、16…圧電振動子、17…流路ユニット、18…ヘッドケース、18a…先端面、19…ノズルプレート、19a…ノズル形成面、20…ノズル開口、21…圧力発生室、22…インク貯留室、23…インク供給路、24…圧力発生室形成板、25…振動板、25a…島部、26…基台、27…ヘッド流路、28,29…フレキシブル回路板、30…ターミナル、31…インク供給針、32…フィルター、33…導入流路、34…導入管、35…パッキン部材、41…ヘッドホルダー、41a…板状部材、42…環状突起、51…基板、51A…基板の面、51B…基板の面、52…貫通孔、53…打抜部、54…凹部、60…プレス機、61…土台、62…パンチ、63…樹脂板、70…ラップ盤、71…ラップ、72…押付部、73…ラップ剤。

Claims (3)

  1. 金属ガラスからなる基板と、
    前記基板に形成された複数の貫通孔とを備えることを特徴とするフィルター。
  2. 金属ガラスからなる基板と、
    前記基板に形成された複数の貫通孔とを備えるフィルターと、
    前記フィルターに連通する導入流路とを備えることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  3. 金属ガラスからなる基板と、
    前記基板に形成された複数の貫通孔とを備えるフィルターと、
    前記フィルターに連通する導入流路とを備える液滴吐出ヘッドと、
    前記液滴吐出ヘッドが取り付けられるキャリッジとを備えることを特徴とする液滴吐出装置。
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