JP2012035371A - 搬送ロボット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】三次元に移動可能な移動部11を備えた搬送ロボット1である。移動部11は、第1ワーク8を把持するための第1把持部3と第2ツール4を接続するための第1接続部23とを設けた第1ツールを有しする。第2ツール4は、第1接続部23に着脱可能に係合する第2接続部43を有すると共に、第2ワーク9を把持するための第2把持部5を有する。第1接続部23と第2接続部43は鉛直方向に互いに嵌合することにより水平方向の位置決めを行う位置決め部24、44を有している。
【選択図】図12
Description
例えば、生産ラインにおいて、パレットに積載されたワークの搬送を行う際には、上記搬送ロボットのアーム先端に設けた吊下げ部を有するツールにより、ワークに設けられた吊下げフックを吊り上げ、搬送を行う。そして、上記パレット上のワークを搬送した後に空となったパレットを移動する必要がある。このとき、上記アームからワークの搬送に用いたツールを取り外し、パレット搬送用ツールに交換することによって、パレットの移送作業を行うことで生産ラインの合理化を図ることができる。
このように、一台の搬送ロボットのツールを交換することにより、一台の搬送ロボットによりワークやパレットなど異なるものを搬送する方法が従来から知られている。
また、その他の方法としては、一つのツールに対して主目的の作業を行うメインツールと、その他の作業を行うサブツールを設ける方法がある(特許文献2参照)。
ツールチェンジャーを用いる方法においては、ロボットおよびツールにアダプタを設ける必要があり、ツールの構造が複雑となる。また、ツールを駆動させるアクチュエータや、ワーク等を検知するセンサー類を設けた場合には、配管、配線の接続構造を設ける必要がある。そのため、更に構造が複雑となり、ツール交換の作業効率が悪化する場合がある。
したがって、これらの問題を発生することなく、一台の搬送ロボットにおいて複数の種類のワークを搬送することが強く望まれている。
上記移動部は、第1ワークを把持するための第1把持部と第2ツールを接続するための第1接続部とを設けた第1ツールを有しており、
上記第2ツールは、上記第1接続部に着脱可能に係合する第2接続部を有すると共に、第2ワークを把持するための第2把持部を有しており、
上記第1接続部と上記第2接続部は鉛直方向に互いに嵌合することにより水平方向の位置決めを行う位置決め部を有していることを特徴とする搬送ロボットにある。
本発明の搬送ロボットにおいては、第1ワークを把持するための第1把持部と第2ツールを接続するための第1接続部とを設けた第1ツールを有している。また、上記第2ツールは、上記第1接続部に着脱可能に係合する第2接続部を有すると共に、第2ワークを把持するための第2把持部を有している。
また、上記第1ツールは、被搬送物である第1ワークの形態に合わせて、種々の形態をとることができる。例えば、門型、フォーク型、その他種々の形態がある。いずれの形態であっても、上記第1接続部および上記第1把持部を備える必要がある。
また、上記第2ツールは、被搬送物である第2ワークの形態に合わせて、種々の形態をとることができる。例えば、門型、フォーク型、その他種々の形態がある。いずれの形態であっても、上記第2接続部および上記第2把持部を備える必要がある。
この場合、上記第1接続部と上記第2接続部とにおける上記対向面同士を鉛直方向において接近させることにより、上記対向面部に設けた上記位置決め部が機能する。そのため、上記第1接続部と上記第2接続部との位置決めを容易に行うことができる。
この場合、上記第1接続部に設けた位置決め部と上記第2接続部に設けた位置決め部とが嵌合する際に、上記凹溝部と上記凸状突起部とが噛み合うことにより位置決めされる。そのため、確実に位置決めを行うことができ、嵌合後の位置ずれを防止することができる。また、上記凹溝部の断面形状を略V字形状とし、上記凸状突起部の断面形状を略山形状として斜面を設けてある。そのため、上記凹溝部と上記凸状突起部の嵌合をより確実に行うことができる。
本発明にかかる搬送ロボット1について、図1〜図12を用いて説明する。
本例の搬送ロボット1は、図1に示すごとく、三次元に移動可能な移動部11を備えており、移動部11は、第1ワーク8を把持するための第1把持部3と第2ツール4を接続するための第1接続部23とを設けた第1ツール2を有している。第2ツール4は、第1接続部23に着脱可能に係合する第2接続部43を有すると共に、第2ワーク9を把持するための第2把持部5を有している。また、第1接続部23と第2接続部43は、鉛直方向に互いに嵌合することにより水平方向の位置決めを行う位置決め部24、44を有している。
また、第1ワーク8は2つのフック81、82を有する自動車用エンジンであり、上記第1把持部3は、フック81、82と係合可能な吊下げ部31、33からなる。また、第2ワーク9は第1ワーク8を積載したパレットであり、上記第2把持部5は、パレットを載置する2本のフォーク部42からなる。
搬送ロボット1は、図1に示すごとく、アーム形状を有する移動部11と、移動部11の一端に配設されたリンク部14と、リンク部14の基端側に配設された駆動部15を有している。移動部11は、リンク部14と結合したアーム部12と、アーム部12の先端側に結合した手首部13を有しており、手首部13には、ジョイント部16を介して第1ツール2を配設してある。
搬送ロボット1は、駆動部15の底部に搬送スライダー17を設けてあり、床面に配設された搬送レール18上に搬送スライダー17を介して移動可能に配設されている。搬送ロボット1は、搬送スライダー17に設けた電動アクチュエータ(図示略)を駆動源として、搬送レール16上を移動しワークを搬送することができる。
本例では、可動ユニットの駆動源として電動アクチュエータを用いたが、液圧アクチュエータ、空気圧アクチュエータ等を用いることも可能である。
第1ツール2を用いて第1ワーク8を搬送する際には、第1ツール2に設けたカメラ(図示略)を用いて、搬送起点に載置された第1ワーク8が有する2つのフック81、82の位置を認識する。移動部11は、第1ツールに設けた吊下げ部31、33とフック81、82とを係合するために、吊下げ部31、33とフック81、82の水平方向位置を合わせつつ、第1ワーク8の上方へと第1ツール2を移動する。このとき、可動ユニット23を移動することにより、吊下げ部31、33の間の距離をフック81、82の間の距離よりも広くしてある。
尚、第1ワーク8を搬送終点に載置する際には、上記とは逆手順の動作を行うことにより、吊下げ部31、32とフック81、82の係合を解除することができる。
尚、上記とは逆手順を行うことで、第1ツール2と第2ツール4の結合を解除することができる。
本例の搬送ロボット1においては、第1ワーク8を吊下げるための吊下げ部31〜35と第2ツール4を接続するための第1接続部23を設けた第1ツール2を有している。また、第2ツール4は、第1接続部23に着脱可能に係合する第2接続部43を有すると共に、第2ワーク9を載置するためのフォーク部42を有している。
そのため、第1接続部23と第2接続部44とを接続することにより、上記対向面部に設けた位置決め部24、44が機能する。それゆえ、第1接続部23と第2接続部43との位置決めを容易に行うことができる。
そのため、位置決め部24と位置決め部44とが嵌合する際に、凹溝部441と凸状突起部241とが噛み合うことにより位置決めされる。そのため、確実に位置決めを行うことができ、嵌合後の位置ずれを防止することができる。また、凹溝部441の断面形状を略V字形状とし、凸状突起部241の断面形状を略山形状として斜面を設けてある。そのため、凹溝部441と凸状突起部241の嵌合をより確実に行うことができる。
11 移動部
2 第1ツール
23 第1接続部
24 位置決め部
3 第1把持部
31〜35 吊下げ部
4 第2ツール
42 フォーク部
43 第2接続部
44 位置決め部
5 第2把持部
8 第1ワーク
81、82 フック
9 第2ワーク
Claims (4)
- 三次元に移動可能な移動部を備えた搬送ロボットにおいて、
上記移動部は、第1ワークを把持するための第1把持部と第2ツールを接続するための第1接続部とを設けた第1ツールを有しており、
上記第2ツールは、上記第1接続部に着脱可能に係合する第2接続部を有すると共に、第2ワークを把持するための第2把持部を有しており、
上記第1接続部と上記第2接続部は鉛直方向に互いに嵌合することにより水平方向の位置決めを行う位置決め部を有していることを特徴とする搬送ロボット。 - 請求項1に記載の搬送ロボットにおいて、上記第1接続部と上記第2接続部とは、少なくとも一方が水平方向に突出した形状を呈していると共に、鉛直方向において対面しうる対向面部を互いに有しており、該対向面部に上記位置決め部を設けてあることを特徴とする搬送ロボット。
- 請求項2に記載の搬送ロボットにおいて、上記第1接続部と上記第2接続部における一方の上記対向面部には、他方の上記対向面部を対向させた際にその両側端に対面するガイド壁が設けられており、一方の上記対向面部を相対的に移動させて上記ガイド壁の内部に配置し、その後、上記第1接続部の上記対向面部を相対的に上昇させることによって、上記位置決め部を鉛直方向に嵌合しうるよう構成されていることを特徴とする搬送ロボット。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の搬送ロボットにおいて、上記位置決め部は、上記第1接続部と上記第2接続部の一方に設けた断面が略V字の凹形状を有する凹溝部と、他方に設けた断面が略山型の凸形状を有する凸状突起部とからなることを特徴とする搬送ロボット。
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