JP2012031141A - 骨髄異形性症候群を治療するための組成物および方法 - Google Patents

骨髄異形性症候群を治療するための組成物および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】骨髄異形性症候群を治療するための組成物の提供。
【解決手段】1日当たり最大約2グラムのエザチオスタット塩酸塩に相当するエザチオスタットまたはその塩の量にて少なくとも2週間該患者に経口投与される組成物。エザチオスタットは、IUPAC化学名、エチル(2S)−2−アミノ−5−[[(2R)−3−ベンジルスルファニル−1−[[(1R)−2−エトキシ−2−オキソ−1−フェニルエチル]アミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ]−5−オキソペンタノエートを有する。
【選択図】なし

Description

発明の分野
本発明は骨髄異形性症候群を治療するための組成物および方法に関する。
技術の現状
骨髄異形性症候群(MDS)は、1つ以上の細胞系統(赤血球、白血球または血小板)を含む無効造血(血球生成)および急性骨髄性白血病(AML)に変換する可変性のリスクによって特徴付けられるクローン性造血幹細胞疾患の不均質なグループを指す。この症候群は、年齢と共に多く見られるようになる。世界中でおよそ300,000人がMDSを発症していると推定されている。米国癌協会によると、米国単独で毎年10,000〜20,000件のMDSの新たな症例が診断されている。現在の治療法を使用する場合の生存率は6ヶ月〜6年に及び、患者は疾患の管理にしばしば輸血を要する。
現在、MDSを治療するための3つの薬物が米国食品医薬品局(FDA)によって認可されている。レナリドマイドは5q欠失(del(5q))を有し、疾患のリスクがより少ない輸血依存患者のMDS治療に適応され、一方、アザシチジンおよびデシタビンは全てのカテゴリーについて認可されている。5q欠失(del(5q))患者を除いて、奏効率はおよそ50%であるが、これは新たな薬剤の臨床試験の必要性を強調するものである。
エザチオスタット(Ezatiostat)およびその塩は、米国特許第5,763,570号に開示されている。エザチオスタットは、IUPAC化学名、エチル(2S)−2−アミノ−5−[[(2R)−3−ベンジルスルファニル−1−[[(1R)−2−エトキシ−2−オキソ−1−フェニルエチル]アミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ]−5−オキソペンタノエートを有する。
エザチオスタットの塩の1つの例は塩酸塩、すなわちエザチオスタット塩酸塩(米国一般名)であり、分子量566.1、登録商標テリントラ(Telintra(登録商標))、およびCAS登録番号286942−97−0を有する。2011年3月4日に出願された米国特許出願第13/041,136号は、エザチオスタット塩酸塩の非溶媒和物(ansolvate)および多形を記載している。
米国血液学会の2005年年会(要約#2250)およびRaza et al. in Journal of Hematology & Oncology, 2:20(2009年5月13日にオンライン上で公開)で報告されているように、エザチオスタット塩酸塩は、リポソーム製剤を使用する第I〜IIa相研究にてMDSの治療について評価されており(米国特許第7,029,695号);米国血液学会の2007年年会(要約#1454)およびRaza et al. in Blood, 113:6533-6540(2009年4月27日にオンライン上で事前公開)で報告されているように、錠剤製剤を使用する第I相研究にて評価されており、単独の患者症例の場合はQuddus et al. in Journal of Hematology & Oncology, 3:16(2010年4月23日にオンライン上で公開)によって報告されている。
本出願中で言及している特許、特許出願、および出版物のそれぞれの全開示は、参照することによって本出願に援用される。
発明の概略
1つの態様では、本発明は患者のMDSを治療するための方法であって、1日当たり最大約2グラム(g)のエザチオスタット塩酸塩に相当するエザチオスタットまたはその塩の治療的有効量を少なくとも2週間該患者に投与する工程を含む方法に向けられている。好ましい実施態様では、エザチオスタットまたはその塩の投薬は最大約1グラムのエザチオスタット塩酸塩(または均等物)の治療的有効量が1日2回(b.i.d.)投与される。1つの実施態様では、エザチオスタットまたはその塩は経口投与される。
別の態様では、本発明は患者の骨髄異形性症候群の治療に使用するためのエザチオスタットまたはその塩の治療的有効量を含む組成物であって、1日当たり最大約2グラムのエザチオスタット塩酸塩に相当するエザチオスタットまたはその塩の量にて少なくとも2週間該患者に経口投与される組成物に向けられている。
別の態様では、本発明は患者の骨髄異形性症候群の治療におけるエザチオスタットまたはその塩の治療的有効量の使用であって、エザチオスタットまたはその塩が1日当たり最大約2グラムのエザチオスタット塩酸塩に相当する量にて少なくとも2週間該患者に経口投与される使用に向けられている。
本発明の実施態様において、患者は最大約2グラム/日のエザチオスタット塩酸塩に相当するエザチオスタットまたはその塩で3週間治療され、次いでエザチオスタット治療を行わない1週間の中断がある。第4週後、必要に応じて該投与計画は繰り返されてよい。好ましくは、エザチオスタットまたはその塩は1日2回、例えば等しい用量にて投与される。
本発明の別の実施態様では、患者は好ましくは1日2回の分割用量にて投与される最大約2グラム/日のエザチオスタット塩酸塩に相当するエザチオスタットまたはその塩の治療的有効量で継続的に治療される。この実施態様では、治療計画に1週間の中断がある場合、エザチオスタットまたはその塩の治療的有効量はそれよりも少なくてよいことが考慮されている。
1つの実施態様では、エザチオスタットまたはその塩は錠剤製剤として投与されてよい。そのような錠剤製剤は、2011年3月29日に出願された米国特許出願第13/075,116号、表題「エザチオスタットの錠剤製剤」(その全体において参照することによって援用される)に開示されている。
本発明のこれらおよび他の実施態様は、以下の文章にさらに記載されている。
発明の詳細な記載
上記のように、本発明はエザチオスタットまたはその塩を使用するMDSを治療するための治療計画に向けられている。しかしながら、本発明を詳細に記載する前に、下記の用語が定義される。
文脈において別段の明確な指示がない限り、本明細書および添付の特許請求の範囲で使用されている単数形「a」、「an」、および「the」は複数の指示対象を含むことに留意されたい。それゆえ、例えば、「医薬的に許容される賦形剤(a pharmaceutically acceptable excipient)」への言及は、複数の医薬的に許容される賦形剤を含む。
用語「を含む(comprising)」または「を含む(comprises)」は、組成物および方法が示された要素を含むが、他の要素を排除しないことを意味する。組成物および方法を定義するために「〜から本質的になる」が使用されている場合、示された目的のための組み合わせに対するいずれかの本質的な意義を有する他の要素を排除することを意味すべきである。それゆえ、本明細書で定義する要素から本質的になる組成物は、請求項に係る発明の基本的かつ新規な特徴に実質的に影響しない他の物質またはステップを排除しないであろう。「〜からなる」は、微量要素を超える他の成分および実質的な方法ステップを排除することを意味する。これらの移行用語(transition terms)のそれぞれによって定義される実施態様は、本発明の範囲内に含まれる。
本明細書で使用されている用語「治療」または「治療すること」は、下記の1つ以上を生じる患者のいずれかのMDSの治療を意味する:
・疾患または状態を阻害すること、すなわち、症状の発症(例えば、輸血の必要性、および血球数の異常など)を停止または抑制すること;および/または
・疾患または状態を軽減すること、すなわち、症状の退行をもたらすこと。
本明細書で使用されている用語「患者」は哺乳類を指し、ヒトおよび非ヒト哺乳類を含む。
用語「約」が数字表示、例えば、温度、時間、量、および濃度(これらの範囲を含む)の前に使用される場合、(+)または(−)15%、10%、5%または1%の範囲で変動してよい近似値を示す。
用語「治療的有効量」は、治療を必要としている対象に投与された場合に、本明細書で定義される該治療を達成するのに十分な量であるエザチオスタットまたはその塩の量を指す。1つの実施態様では、治療的有効量は1日当たり投与される最大約2グラム/日のエザチオスタット塩酸塩に相当するエザチオスタットまたはその塩であろう。好ましくは、エザチオスタットまたはその塩は2グラム/日の量にて投与され、より好ましくは、等しい1グラム用量にて1日2回投与される。治療計画が3週間のエザチオスタットまたはその塩の投与と、続く1週間の該薬物の非投与である場合に、そのような治療的有効量は特に関連がある。
しかしながら、継続投与において使用される治療的有効量は、1週間の非投与前の3週間の治療周期の間に使用される量よりも少なくてもよいことが考慮されている。
1日2回投与が好ましい一方、1日1回投与または1日3回投与が利用されてもよいことが考慮されている。前者の場合、1日1回投与は患者の服薬遵守を補助するであろう;一方後者の場合、より大きな錠剤を嚥下することが困難な患者のためにより小さな錠剤が使用されてよい。
本発明は記載された特定の実施態様に限定されるものではなく、もちろんそれ自体変化してよいと理解されたい。本発明の範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるため、本明細書で使用されている専門用語は特定の実施態様を記載する目的のみを有するのであって、限定することを意図するのではないことも理解されたい。
本発明の方法
1つの実施態様において、本発明は治療を必要としている患者のMDSを治療するための方法であって、最大約2グラム/日のエザチオスタット塩酸塩に相当するエザチオスタットまたはその塩の治療的有効量を該患者に少なくとも2週間経口投与する工程を含む方法に向けられている。好ましい実施態様では、エザチオスタットまたはその塩の治療的有効量の投薬は、最大約1グラムのエザチオスタット塩酸塩(または均等物)が1日2回投与される。
本発明の1つの実施態様では、エザチオスタットまたはその塩は1グラム投与量が1日2回3週間投与され、次いで1週間の中断がある。中断後、必要に応じて該投与計画は繰り返されてよい。この投与計画は、「3週間投与計画」と呼ばれてもよい。
本発明の別の実施態様では、患者は好ましくは2回の分割用量にて最大約2グラム/日のエザチオスタット塩酸塩に相当するエザチオスタットまたはその塩の治療的有効量で少なくとも2週間継続的に治療される。この実施態様では、エザチオスタットまたはその塩は、患者が必要とし、かつ該治療に耐えることができる限り投与されてよい。この実施態様では、治療計画に中断がある場合、エザチオスタットまたはその塩の治療的有効量はそれより少なくてもよいことが考慮されている。この投与計画は、「継続的投与計画」と呼ばれてもよい。
エザチオスタットまたはその塩による治療は、本明細書で記載した1つの投与計画または2つ以上の投与計画の組み合わせを含んでよい。下記にエザチオスタット塩酸塩の投薬スケジュールを例証する:
・1グラムのエザチオスタット塩酸塩(またはこれに相当するエザチオスタットもしくは別の塩)を1日2回3週間、総投薬量42グラムで投与し、次いで1週間エザチオスタットまたは塩を投与しない;
・投与を中止することが患者のために適切であると主治医が見なすまで、1グラムのエザチオスタット塩酸塩(またはこれに相当するエザチオスタットもしくは別の塩)を1日2回継続的に投与する;
・1日当たり最大2グラムのエザチオスタット塩酸塩(またはこれに相当するエザチオスタットもしくは別の塩)の治療的有効量を1回、2回、または3回の分割用量にて3週間投与し、次いで1週間エザチオスタットまたは塩を投与しない;および/または
・投与を中止することが患者のために適切であると主治医が見なすまで、1日当たり最大2グラムのエザチオスタット塩酸塩(またはこれに相当するエザチオスタットもしくは別の塩)の治療的有効量を1回、2回、または3回の分割用量にて継続的に投与する。
上記投薬におけるエザチオスタット塩酸塩は、等価な量(エザチオスタット含有量において)のエザチオスタット自体またはエザチオスタットの別の塩に置き換えられてもよい。
上記治療計画において、エザチオスタットまたはその塩は錠剤として送達されてよい。そのような錠剤製剤の例は、2011年3月29日に出願された米国特許出願第13/075,116号、表題「エザチオスタットの錠剤製剤」(その全体において参照することによって援用される)に開示されている。
エザチオスタットまたはその塩の投与が1日2回である場合、初回投与と2回目の投与の間の間隔は約6〜14時間であることが好ましく、約8〜14時間であることがより好ましい。
本発明は下記の実施例を参照することによってさらに定義される。本発明の範囲から逸脱することなく物質および方法の両方について多くの修飾が行われてよいことは、当業者には明らかであろう。
87人の患者をランダム化し、23箇所の治験施設(investigational sites)で治療させた。14人の患者への初回量の投与後、さらなる研究のために2つの用量レベルを選択した。次いで、37人の患者について1日3グラムで2週間治療し、次いで休薬期間を1週間とり、36人の患者について1日2グラムで3週間治療し、次いで休薬期間を1週間とった。これら73人の患者のデータをこの予備的分析用にプールした。
年齢の中央値は72歳であり、国際予後スコアリングシステム(International Prognostic Scoring System(IPSS))の患者集団分布は低リスク(23人の患者、32%)および中等度−1リスク(50人の患者、68%)であった。患者は中央値で3つの事前のMDS治療を受けており、事前にレブリミド(Revlimid(登録商標))(レナリドマイド)を摂取した34人の患者(47%)および事前にDNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤(DMTI)[アザシチジン、デシタビン]を摂取した28人の患者(38%)を含む。
予備的分析の時点で、8人の患者は臨床的有用性を継続するために治療を継続していた。全体の血液学的改善−赤血球(HI−E)率は22%であり、60人の評価可能患者のうち13人であった(95%CI、12.1〜34.2)。HI−E応答の持続期間の中央値は46週間であった(2〜51の範囲)。応答者においてヘモグロビンレベルの中央値は2.0グラム/dL増加した。38人の赤血球(RBC)輸血依存患者のうち11人(29%)が臨床的に有意なRBC輸血減少(4U/8週間の減少、IWG2006)を示し、4人の患者(11%)はRBC輸血非依存を達成し、3人の患者は治療を継続した。さらに、1人の患者は治療の中止後12ヶ月を超えて完全寛解を継続した(Quddus et. al., J. Hem. and Onc. Apr. 2010, 3:15)。
テリントラ(Telintra(登録商標))は多系列の血液学的改善を示し続ける。20人の患者のうち3人、すなわち15%の血液学的改善−好中球(HI−N)率が観察され(95%CI、3.2〜37.9)、二系列(bilineage)HI率(HI−EおよびHI−N)は11%で、19人の患者のうち2人であった(95%CI、1.3〜33.1)。
3つの細胞遺伝学的完全寛解があったが、その1つは45X、−Y[4]、46、XY[16]細胞遺伝学的異常を有していた患者におけるもので、4周期の治療後に正常に変化した。5qマイナス欠失(del 5q minus)を対象にした研究に登録された4人の患者のうち、以前にレブリミド(Revlimid(登録商標))治療が失敗した1人を含む2人は完全な細胞遺伝学的応答を示した。
テリントラ(Telintra(登録商標))に対するHI−E応答の可能性が増加した患者を定義するために、全ての既知の予後特性(prognostic characteristics)を評価するための計画的なロジスティック回帰分析(planned logistic regression analysis)を使用した。事前のDMTI治療によって、テリントラ(Telintra(登録商標))に対するHI−E応答の可能性の5倍減少が予想される(p=0.023)。事前のレブリミド(Revlimid(登録商標))治療によって、テリントラ(Telintra(登録商標))に対するHI−E応答が増加することが観測された。
・事前にレブリミド(Revlimid(登録商標))治療を受けたが事前にDMTI治療を受けなかった患者において、40%のHI−E率(15人の患者のうち6人、95%CI、16.3%〜67.7%)があった。この患者群において、11人の患者のうち5人(45%)は有意なRBC輸血減少を達成し、これらの患者のうち3人(27%)は輸血非依存を達成した。
・事前にレブリミド(Revlimid(登録商標))治療を受けず、かつ事前にDMTI治療を受けなかった患者において、26%のHI−E率(23人の患者のうち6人、95%CI、10.2%〜48.4%)があった。この群において、11人の患者のうち5人(45%)が有意なRBC輸血減少を達成した。
・事前にレブリミド(Revlimid(登録商標))治療を受けなかったが事前にDMTI治療を受けた患者において、0%のHI−E率(17人の患者のうち0人、95%CI、0%〜19.5%)があった。
403周期を超えるテリントラ(Telintra(登録商標))治療を行った。安全性データは治療された全ての患者に基づいている。最も一般的な非血液学的有害事象(AEs)は、それぞれグレード1および2の胃腸(GI)有害事象であり、悪心(45%、16%)、下痢(25%、7%)および嘔吐(30%、12%)であった。グレード3の事象はまれであった:悪心(1%)、下痢(3%)および嘔吐(2%)。事前のDMTI治療は、GI AEsの発生率の増加と関連があった。
テリントラ(Telintra(登録商標))治療はMDSを患う患者に臨床的に有意な血液学的改善をもたらし得、RBC輸血の代替手段を提供しうる。これらの結果は、テリントラ(Telintra(登録商標))、すなわちMDS患者に検査された最初のGST P1−1酵素阻害剤を対象にした以前の研究において観察された有効性のレベルと一致している。
下記の表はこの臨床研究の結果を要約したものである。
データは、3週間にわたる1日当たり2グラムのエザチオスタット塩酸塩の投与および2週間にわたる1日当たり3グラムのエザチオスタット塩酸塩の投与が共に、MDSの治療に有効性を提供したことを示している。さらに、予想外にも、データは、1日当たり2グラムの薬物の3週間にわたる投与が46.1週間の応答の持続期間を提供したのに対し、1日当たり3グラムのエザチオスタット塩酸塩を2週間にわたって投与された場合には18.4週間であったことを示している。
Figure 2012031141

Claims (8)

  1. 患者の骨髄異形性症候群の治療に使用するためのエザチオスタットまたはその塩の治療的有効量を含む組成物であって、1日当たり最大約2グラムのエザチオスタット塩酸塩に相当するエザチオスタットまたはその塩の量にて少なくとも2週間該患者に経口投与される組成物。
  2. エザチオスタットまたはその塩がエザチオスタット塩酸塩である、請求項1記載の組成物。
  3. エザチオスタット塩酸塩の該治療的有効量が2グラム/日である、請求項1記載の組成物。
  4. エザチオスタット塩酸塩が1日当たり2回の別々の1グラム用量にて投与される、請求項3記載の組成物。
  5. 2回目の投与が初回投与後6〜14時間の間隔で行われる、請求項4記載の組成物。
  6. 患者の骨髄異形性症候群の治療に使用するためのエザチオスタットまたはその塩を含む組成物であって、エザチオスタット塩酸塩の1グラム投与量に相当するエザチオスタットまたはその塩の量にて1日2回3週間投与され、次いで1週間エザチオスタットまたはその塩が投与されない組成物。
  7. 第4週の後、エザチオスタットまたはその塩による治療計画が繰り返される、請求項6記載の組成物。
  8. エザチオスタットまたはその塩が錠剤型にて投与される、上記請求項1〜7のいずれか1項記載の組成物。
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