JP2012025734A - 骨髄異形性症候群を治療するための組成物および方法 - Google Patents

骨髄異形性症候群を治療するための組成物および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】骨髄異形性症候群を治療するための組成物および方法の提供。
【解決手段】DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤で治療された患者の骨髄異形性症候群をエザチオスタットまたはその塩によって治療する方法であって、エザチオスタットまたはその塩およびレナリドマイドの組み合わせによって治療する方法。
【選択図】なし

Description

発明の分野
本発明は骨髄異形性症候群を治療するための組成物および方法に関する。
技術の現状
骨髄異形性症候群(MDS)は、1つ以上の細胞系統(赤血球、白血球または血小板)を含む無効造血(血球生成)および急性骨髄性白血病(AML)に変換する可変性のリスクによって特徴付けられるクローン性造血幹細胞疾患の不均質なグループを指す。この症候群は、年齢と共に多く見られるようになる。世界中でおよそ300,000人がMDSを発症していると推定されている。米国癌協会によると、米国単独で毎年10,000〜20,000件のMDSの新たな症例が診断されている。現在の治療法を使用する場合の生存率は6ヶ月〜6年に及び、患者は疾患の管理にしばしば輸血を要する。
現在、MDSを治療するための3つの薬物が米国食品医薬品局(FDA)によって認可されている。レナリドマイドは5q欠失(del(5q))を有し、疾患のリスクがより少ない輸血依存患者のMDS治療に適応され、一方、アザシチジンおよびデシタビンは全てのカテゴリーについて認可されている。5q欠失(del(5q))患者を除いて、奏効率はおよそ50%であるが、これは新たな薬剤の臨床試験の必要性を強調するものである。
エザチオスタット(Ezatiostat)およびその塩は、米国特許第5,763,570号に開示されている。エザチオスタットは、IUPAC化学名、エチル(2S)−2−アミノ−5−[[(2R)−3−ベンジルスルファニル−1−[[(1R)−2−エトキシ−2−オキソ−1−フェニルエチル]アミノ]−1−オキソプロパン−2−イル]アミノ]−5−オキソペンタノエートを有する。
エザチオスタットの塩の1つの例は塩酸塩、すなわちエザチオスタット塩酸塩(米国一般名)であり、分子量566.1、登録商標テリントラ(Telintra(登録商標))、およびCAS登録番号286942−97−0を有する。2011年3月4日に出願された米国特許出願第13/041,136号は、エザチオスタット塩酸塩の非溶媒和物(ansolvate)および多形を記載している。
米国血液学会の2005年年会(要約#2250)およびRaza et al. in Journal of Hematology & Oncology, 2:20(2009年5月13日にオンライン上で公開)で報告されているように、エザチオスタット塩酸塩は、リポソーム製剤を使用する第I〜IIa相研究にてMDSの治療について評価されており(米国特許第7,029,695号);米国血液学会の2007年年会(要約#1454)およびRaza et al. in Blood, 113:6533-6540(2009年4月27日にオンライン上で事前公開)で報告されているように、錠剤製剤を使用する第I相研究にて評価されており、単独の患者症例の場合はQuddus et al. in Journal of Hematology & Oncology, 3:16(2010年4月23日にオンライン上で公開)によって報告されている。
本出願中で言及している特許、特許出願、および出版物のそれぞれの全開示は、参照することによって本出願に援用される。
発明の概略
本発明は、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤で治療された骨髄異形性症候群を患う患者はエザチオスタット塩酸塩による治療に応答しなかった、という問題の発見に関する。本発明はエザチオスタット塩酸塩の投与より前にレナリドマイド治療を受けた患者においてエザチオスタット塩酸塩に対する奏効率が増加する、という驚くべき発見にさらに基づくものである。
したがって、1つの態様では、本発明はDNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤で治療された患者の骨髄異形性症候群を治療するための方法であって、エザチオスタットもしくはその塩の投与より前および/またはエザチオスタットもしくはその塩の投与と同時にレナリドマイドを該患者に投与する工程を含む方法に向けられている。
いくつかの実施態様では、エザチオスタットまたはその塩は2011年5月16日に出願された米国特許出願第13/108,752号、表題「骨髄異形性症候群を治療するための組成物および方法」に記載されている投与計画によって投与される(その全体において参照することによって援用され、2010年6月7日に出願された米国仮出願第61/352,371号に対する優先権を主張する)。例えば、エザチオスタットまたはその塩は2グラム/日にて3週間経口投与し/1週間中断する周期、または3グラム/日にて2週間経口投与し/1週間中断する周期にて投与されてよい。エザチオスタット自体もしくは他のエザチオスタット塩について等価なエザチオスタット用量、または他の投与経路について等価なエザチオスタット用量も使用されてよい。
1つの実施態様では、エザチオスタットまたはその塩は錠剤製剤として投与されてよい。そのような錠剤製剤は、2011年3月29日に出願された米国特許出願第13/075,116号、表題「エザチオスタットの錠剤製剤」(その全体において参照することによって援用される)に開示されている。
別の態様では、本発明はDNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤で治療された患者の骨髄異形性症候群の治療に使用するためのエザチオスタットまたはその塩を含む組成物であって、該組成物の投与より前および/または該組成物の投与と同時にレナリドマイドが該患者に投与される組成物を提供する。
別の態様では、本発明はDNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤で治療された患者の骨髄異形性症候群を治療するための組成物であって、レナリドマイド、エザチオスタットまたはその塩、および任意に医薬的に許容される賦形剤を含む組成物を提供する。
さらに別の態様では、本発明はDNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤で治療された患者の骨髄異形性症候群を治療するためのパーツキット(kit of parts)であって、レナリドマイドを含む第1組成物およびエザチオスタットまたはその塩を含む第2組成物を含むキットを提供する。
本発明のこれらおよび他の実施態様は、以下の文章にさらに記載されている。
発明の詳細な記載
本発明をさらに詳細に記載する前に、最初に以下の用語を定義する。
本発明は記載された特定の実施態様に限定されるものではなく、もちろんそれ自体変化してよいと理解されたい。本発明の範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるため、本明細書で使用されている専門用語は特定の実施態様を記載する目的のみを有するのであって、限定することを意図するのではないことも理解されたい。
文脈において別段の明確な指示がない限り、本明細書および添付の特許請求の範囲で使用されている単数形「a」、「an」、および「the」は複数の指示対象を含むことに留意されたい。それゆえ、例えば「DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤(a DNA methyltransferase inhibitor)」への言及は、複数のDNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤(DMTIs)を含む。
1. 定義
別段の定義がない限り、本明細書で使用されている全ての技術用語および科学用語は、本発明が属する分野の当業者によって通常理解されている意味と同一の意味を有する。本明細書で使用されている下記の用語は下記の意味を有する。
用語「を含む(comprising)」または「を含む(comprises)」は、組成物および方法が示された要素を含むが、他の要素を排除しないことを意味する。組成物および方法を定義するために「〜から本質的になる」が使用されている場合、示された目的のための組み合わせに対するいずれかの本質的な意義を有する他の要素を排除することを意味すべきである。それゆえ、本明細書で定義する要素から本質的になる組成物は、請求項に係る発明の基本的かつ新規な特徴に実質的に影響しない他の物質またはステップを排除しないであろう。「〜からなる」は、微量要素を超える他の成分および実質的な方法ステップを排除することを意味する。これらの移行用語(transition terms)のそれぞれによって定義される実施態様は、本発明の範囲内に含まれる。
用語「約」が数字表示、例えば、温度、時間、量、および濃度(これらの範囲を含む)の前に使用される場合、(+)または(−)15%、10%、5%または1%の範囲で変動してよい近似値を示す。
「レナリドマイド」(レブリミド(Revlimid(登録商標))、英国ではレバミド(Revamid)としても知られている)は、抗血管新生および抗悪性腫瘍特性を有する免疫調節薬である。それは、化学名3−(4−アミノ−1−オキソイソインドリン−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン、1−オキソ−2−(2,6−ジオキソピペリジン−3−イル)−4−アミノイソインドリンまたは3−(7−アミノ−3−オキソ−1H−イソインドール−2−イル)ピペリジン−2,6−ジオン、およびCAS登録番号191732−72−6を有する。レナリドマイドは、5q欠失の染色体異常と関連する低リスクまたは中等度−1リスクのMDSによる輸血依存患者の治療に適応される。レナリドマイドは、5ミリグラム(mg)、10mg、15mgおよび25mgの経口投与用カプセル剤にて入手可能である。
用語「治療的有効量」は、治療を必要としている対象に投与された場合に、本明細書で定義される該治療を達成するのに十分な量であるレナリドマイドまたはエザチオスタットもしくはその塩の量を指す。1つの実施態様では、治療的有効量は最大3.5グラム(g)のエザチオスタットまたはその塩の1日投与量であろう。好ましくは、エザチオスタットまたはその塩は2グラム/日の量にて投与され、より好ましくは、等しい1グラム用量にて1日2回投与される。治療計画が3週間のエザチオスタットまたはその塩の投与と、続く1週間の該薬物の非投与である場合に、そのような治療的有効量は特に関連がある。別の実施態様では、治療的有効量は単回投与にて、または最大1.5グラムずつの2回の等しい1日用量にて投与される最大3グラムのエザチオスタットまたはその塩であろう。そのような治療的有効量は、治療計画が2週間のエザチオスタットまたはその塩の投与と、続く1週間の該薬物の非投与である場合に特に関連がある。好ましくは、投与計画では、2グラムのエザチオスタットまたはその塩を、継続投与(continuous administration)または同時投与(with administration)によって1日2回の1グラム用量の量にて3週間投与し、次いで該薬物を1週間投与しない。
好ましい実施態様では、治療的有効量は、治療される集団の少なくとも約10%、好ましくは少なくとも約15%に効果的な結果を提供するであろう。
本明細書で使用されている用語「治療」または「治療すること」は、下記の1つ以上を生じる患者のMDSのいずれかの治療を意味する:
・MDSを阻害すること、すなわち、症状(例えば、輸血の必要性、および血球数の異常など)の発症を停止または抑制すること;および/または
・MDSを軽減すること、すなわち、症状の退行をもたらすこと。
本明細書で使用されている用語「患者」は哺乳類を指し、ヒトおよび非ヒト哺乳類を含む。
2. 方法
1つの態様では、本発明はDNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤(DMTI)で治療された骨髄異形性症候群(MDS)患者のMDSを治療するための方法に向けられている。
DMTIsは脱メチル化剤としても知られているが、DNAメチルトランスフェラーゼ活性の阻害を通じてDNAのメチル化を阻害する薬剤のクラスである。DNAのメチル化は、細胞内で遺伝子発現を制御する主要なメカニズムである。DNAメチル化が増加すると、細胞分裂および増殖を制御する「抑制遺伝子」の活性の封鎖(blockage)をもたらすことができる。
DMTIsの例は、ヌクレオシドであるデオキシシチジンの類似体、例えばアザシチジン(5−アザシチジン)、デシタビン(5−アザ−2'−デオキシシチジン)、1−β−d−アラビノフラノシル−5−アザシトシンおよびジヒドロ−5−アザシチジン;ならびにアンチセンスオリゴデオキシヌクレオチド、例えばMG98(MGIファーマ社)(DNAメチルトランスフェラーゼ−1酵素のmRNAの3’−非翻訳領域に対して作られており、現在臨床研究中である)を含む。他のDMTIsはLyko F and Brown R., J. Natl. Cancer Inst., 2005; 97(20):1498-506に記載されている(その全体において参照することによって本明細書に援用される)。
5−アザシチジン(またはアザシチジン(INN)、ビダザ(Vidaza(登録商標))、CAS登録番号320−67−2)は、シチジンの類似体であり、式:
Figure 2012025734
を有する。
デシタビン(または5−アザ−2’−デオキシシチジン、ダコゲン(Dacogen(登録商標))、CAS登録番号2353−33−5)は、シトシンヌクレオシド(シチジン)類似体であって、アザシチジンのデオキシ誘導体であり、式:
Figure 2012025734
を有する。
アザシチジンおよびデシタビンは共に骨髄異形性症候群の治療に使用される。
ゼブラリン(CAS登録番号3690−10−6)は別のDMTIであり、式:
Figure 2012025734
を有する。
DMTIsは、限定されるものではないが、下記を含む多くの副作用を引き起こす:低血球数(白血球、赤血球および血小板が一時的に減少し得、患者の感染、貧血および/または出血のリスクを増加し得、血液または血小板輸血の必要性を増加しうる)、疲労、発熱、悪心、咳、点状出血(低血小板数と共に生じうる)、便秘、下痢、高血糖、頭痛、睡眠困難、腫脹、低アルブミン、低マグネシウム、悪寒、低カリウム、挫傷、発疹、低ナトリウム、めまい、全身の疼痛および痛み(generalized aches and pains)、心雑音、食欲不振、咽頭炎、腹痛、高ビリルビン血中レベル(high bilirubin blood level)、高カリウム、口の痛み(mouth sores)、眠気、肝機能血液検査異常(abnormal liver function blood tests)、錯乱、不安症、掻痒、および胸やけ。
これらの副作用のため、DMTIを摂取している一部の患者は別の治療法に切り替えることが好ましいであろうし、これらの患者の一部はDMTI治療を続けることができず、MDSを治療するために別の薬剤に切り替えなければならない。DMTIに対して応答しないか、または応答が不十分である患者は、別のMDS治療法に切り替えることも望ましい。腫瘍を治療するためにDMTIを投与された他のMDS患者は、DMTI以外のMDS治療法を必要としうる。しかしながら、有望なMDS薬であるエザチオスタット塩酸塩は、事前にDMTI治療に曝露された患者に有効性を示さなかったことが臨床試験において予想外に発見された。第2表に示すように、その研究においてエザチオスタット塩酸塩の投与より前に少なくとも1回DMTIに曝露された評価可能患者のうちエザチオスタット塩酸塩に応答した者はいなかった一方、事前にDMTI治療に曝露しなかった患者におけるエザチオスタット塩酸塩に対する奏効率は約22%である。該結果は、DMTIに代わる代替治療法の選択における患者の選択を制限するものである。
この予想外の問題は、事前にDMTIに曝露されたMDS患者に、エザチオスタット塩酸塩の投与より前および/または投与と同時に(currently with)レナリドマイドを投与すると、MDS治療におけるエザチオスタット塩酸塩の治療効果を保持することができるという驚くべき発見によって解決しうる。第2表に示すように、エザチオスタット塩酸塩の投与より前にレナリドマイドおよびDMTIの両方で治療された患者において、エザチオスタット塩酸塩に対する奏効率は約20%まで回復した。
したがって、1つの態様では、本発明は治療を必要としているDNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤で治療された患者の骨髄異形性症候群を治療する方法であって、エザチオスタットまたはその医薬的に許容される塩の治療的有効量の投与より前および/または投与と同時に(currently with)一定量のレナリドマイドを該患者に投与する工程を含む方法に向けられている。
いくつかの実施態様では、患者は少なくとも1投与量のDMTIで治療されている。いくつかの実施態様では、患者は少なくとも2日間、3日間、4日間、5日間、または6日間DMTIで治療されている。いくつかの実施態様では、患者は少なくとも1週間、2週間または3週間DMTIで治療されている。いくつかの実施態様では、患者は少なくとも1回、2回、3回、4回、5回、または6回の治療周期を終了している。いくつかの実施態様では、DMTI治療はエザチオスタットまたはその塩の投与の直前である。本明細書で使用されている「直(前)」は、最後のDMTI投与量がエザチオスタットまたはその塩の初回投与より前の約1日以内に投与されることを意味する。いくつかの実施態様では、DMTI治療はエザチオスタットまたはその塩の投与より前の1週間未満に行われる。いくつかの実施態様では、DMTI治療はエザチオスタットまたはその塩の投与より前の1ヶ月未満に行われる。いくつかの実施態様では、DMTI治療はエザチオスタットまたはその塩の投与より前の2ヶ月未満、6ヶ月未満、または12ヶ月未満に行われる。
いくつかの実施態様では、患者はDMTIおよびエザチオスタットまたはその塩の同時治療を必要としている。
いくつかの実施態様では、レナリドマイドはエザチオスタットまたはその塩の投与より前に投与される。典型的なレナリドマイド治療スケジュールは、28日周期を含み、その間レナリドマイドは1日1回、毎日21日間(3週間)投与され、次いでレナリドマイドが投与されない7日間(1週間)の中断がある。この28日周期は、最大6ヶ月の間継続して繰り返されてよい。レナリドマイドカプセル剤は4つの異なる用量を有する:5mg、10mg、15mg、および25mgである。
いくつかの実施態様では、患者はエザチオスタットまたはその塩の投与より前に少なくとも1投与量のレナリドマイドで治療されている。いくつかの実施態様では、患者はエザチオスタットまたはその塩の投与より前に少なくとも2日間、3日間、4日間、5日間、または6日間レナリドマイドで治療されている。いくつかの実施態様では、患者はエザチオスタットまたはその塩の投与より前に少なくとも1週間、2週間または3週間レナリドマイドで治療されている。いくつかの実施態様では、患者はエザチオスタットまたはその塩の投与より前に1回、2回、3回、4回、5回、または6回の治療周期にてレナリドマイドで治療されている。いくつかの実施態様では、患者はエザチオスタットまたはその塩の投与より前に全体で6ヶ月間のレナリドマイド治療計画で治療されている。
いくつかの実施態様では、患者はレナリドマイドおよびエザチオスタットまたはその塩が同時投与される。これらの場合、患者はエザチオスタットまたはその塩の投与より前にレナリドマイドで治療されていてもいなくてもよい。患者が事前にレナリドマイド治療を受けた場合、レナリドマイド治療は同一の投与量および/もしくは頻度で、もしくは投与量および/もしくは頻度を減少させてエザチオスタットもしくはその塩の投与と共に継続してよく、またはレナリドマイドによる治療は完全に中止してよい。
同時投与される場合、レナリドマイドおよびエザチオスタットまたはその塩は、両薬剤の薬理効果が患者に同時に現れるいずれかの様式にて投与されてよい。それゆえ、レナリドマイドおよびエザチオスタットまたはその塩の同時投与は、2つの薬剤について単一の医薬組成物、同一の剤形、または同一の投与経路が使用されることを要しない。2つの薬剤は同時に、または同じような時間の長さにて投与される必要はない。実質的に同時に同一の剤形および同一の投与経路によって投与される場合、本発明の単一の新規医薬組成物にて同時に両有効成分を送達することによって進行してよい。上記に加えて、本発明は同時投与がそれぞれレナリドマイドおよびエザチオスタットまたはその塩を含む第1および第2医薬組成物の投与であってよいことを考慮することが理解されるであろう。用語「同時」は、同時送達のみならず、両薬物の血清レベルを患者に同時に提供する様式にて各薬物が別々に投与される連続的な送達の両方を含む。
本発明のいくつかの実施態様では、エザチオスタットまたはその塩と同時投与される場合、レナリドマイドは上記の典型的な28日周期にて投与され、いずれかの投与量にて投与されてよい。いくつかの実施態様では、レナリドマイドは投与量および頻度を減少させて投与され、例えば、レナリドマイドは2日、3日、4日、5日、または6日に1回投与されてよい。あるいは、エザチオスタットまたはその塩による治療が継続する間、レナリドマイドは1週間に1回投与されてよく、または投与が中断されてよい。
いくつかの実施態様では、患者の事前のDMTIへの曝露はレナリドマイドの患者への投与前である。いくつかの実施態様では、患者の事前のDMTIへの曝露はレナリドマイドの患者への投与後である。いくつかの実施態様では、患者の事前のDMTIへの曝露はレナリドマイドの患者への投与と同時である。
本発明のいくつかの実施態様では、エザチオスタットまたはその塩、例えば、エザチオスタット塩酸塩は、2011年5月16日に出願された米国特許出願第13/108,752号、表題「骨髄異形性症候群を治療するための組成物および方法」に記載されている投与計画によって投与される(その全体において参照することによって援用される)。
典型的には、エザチオスタットまたはその塩は治療的有効量にて投与される。本発明のいくつかの実施態様では、エザチオスタットまたはその塩は最大約3.5グラム/日のエザチオスタット塩酸塩、または等価な量(エザチオスタット含有量において)のエザチオスタット自体もしくは別のエザチオスタット塩にて投与される。好ましい実施態様では、エザチオスタットまたはその塩の投薬は、最大約1.5グラムの治療的有効量が1日2回(b.i.d.)投与される。
いくつかの実施態様では、エザチオスタットまたはその塩は少なくとも2週間毎日投与される。いくつかの実施態様では、エザチオスタットまたはその塩は少なくとも3週間毎日投与される。
本発明の1つの実施態様では、エザチオスタットまたはその塩は1グラム投与量が1日2回3週間投与され、次いでエザチオスタットまたはその塩が投与されない1週間の中断がある。中断後、必要に応じて該投与計画は繰り返されてよい。この投与計画は、「3週間投与計画」と呼ばれてもよい。
本発明の別の実施態様では、エザチオスタットまたはその塩は1.5グラム投与量が1日2回2週間投与され、次いでエザチオスタットまたはその塩が投与されない1週間の中断がある。中断後、必要に応じて該投与計画は繰り返されてよい。この投与計画は、「2週間投与計画」と呼ばれてもよい。
本発明の別の実施態様では、患者は最大3グラム/日、好ましくは最大1.5グラム投与量が1日2回投与されるエザチオスタットまたはその塩の治療的有効量で継続的に治療される。この実施態様では、エザチオスタットまたはその塩は、患者が必要とし、かつ該治療に耐えることができる限り投与されてよい。この実施態様では、治療計画に中断がある場合、エザチオスタットまたはその塩の治療的有効量はそれより少なくても多くてもよいことが考慮されている。この投与計画は、「継続的投与計画」と呼ばれてもよい。
1日2回投与が好ましい一方、1日1回投与または1日3回投与が利用されてもよいことが考慮されている。前者の場合、1日1回投与は患者の服薬遵守を補助するであろう;一方後者の場合、より大きな錠剤を嚥下することが困難な患者のためにより小さな錠剤が使用されてよい。投与される薬物の量は、1日当たり投与される薬物の総量が治療的有効量となるように調整されるであろう。
エザチオスタットまたはその塩による治療は、本明細書で記載した1つの投与計画または2つ以上の投与計画の組み合わせを含んでよい。下記にエザチオスタット塩酸塩の投薬スケジュールを例証する:
・1.5グラムのエザチオスタット塩酸塩を1日2回2週間、総投薬量42グラムを投与し、次いで1週間エザチオスタットまたは塩を投与しない;
・1グラムのエザチオスタット塩酸塩を1日2回3週間、総投薬量42グラムを投与し、次いで1週間エザチオスタットまたは塩を投与しない;
・投与を中止することが患者のために適切であると主治医が見なすまで、1グラムのエザチオスタット塩酸塩を1日2回継続的に投与する;
・1日当たり最大3グラムのエザチオスタット塩酸塩の治療的有効量を1回、2回、または3回の分割用量にて2週間投与し、次いで1週間エザチオスタットまたは塩を投与しない;
・1日当たり最大2グラムのエザチオスタット塩酸塩の治療的有効量を1回、2回、または3回の分割用量にて3週間投与し、次いで1週間エザチオスタットまたは塩を投与しない;および/または
・投与を中止することが患者のために適切であると主治医が見なすまで、1日当たり最大2グラムのエザチオスタット塩酸塩の治療的有効量を1回、2回、または3回の分割用量にて継続的に投与する。
等価な量のエザチオスタットまたはその別の塩(エザチオスタット含有量において)が上記投薬におけるエザチオスタット塩酸塩と置き換えられてよい。
エザチオスタットまたはその塩の投与が1日2回である場合、初回投与と2回目の投与の間の間隔は約6〜14時間、好ましくは約8〜14時間であることが好ましい。
1つの実施態様では、エザチオスタットまたはその塩、例えば、エザチオスタット塩酸塩は、米国特許第7,029,695号(その全体において参照することによって援用される)に記載されているような脂質製剤として静脈内投与されてよい。
1つの実施態様では、エザチオスタットまたはその塩は経口投与されてよい。別の実施態様では、エザチオスタットまたはその塩は錠剤製剤として投与されてよい。そのような錠剤製剤は、2011年3月29日に出願された米国特許出願第13/075,116号、表題「エザチオスタットの錠剤製剤」(その全体において参照することによって援用される)に開示されている。
3. 組成物
別の態様では、本発明はDNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤で治療された患者の骨髄異形性症候群を治療するための組成物であって、レナリドマイド、エザチオスタットまたはその塩、および任意に医薬的に許容される賦形剤を含む組成物を提供する。いくつかの実施態様では、エザチオスタットまたはその塩およびレナリドマイドは合わせて(together)治療的有効量にて存在する。
いくつかの実施態様では、組成物は約5mg、10mg、15mgまたは25mgのレナリドマイドおよび約200mg、300mg、400mg、500mg、600mg、700mg、800mg、900mg、または1000mgのエザチオスタットまたはその塩を含む。
1つの実施態様では、レナリドマイドはエザチオスタットまたはその塩の錠剤製剤に加えられてよい。そのような錠剤製剤は、2011年3月29日に出願された米国特許出願第13/075,116号、表題「エザチオスタットの錠剤製剤」(その全体において参照することによって援用される)に開示されている。
4. キット
さらに別の態様では、本発明はDNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤で治療された患者のMDSの治療用キットであって、本明細書で記載されたものを含むレナリドマイドを含む第1組成物およびエザチオスタットまたはその塩を含む第2組成物を含むキットを提供する。いくつかの実施態様では、エザチオスタットまたはその塩およびレナリドマイドは合わせて(together)治療的有効量にて存在する。
いくつかの実施態様では、キットはエザチオスタットまたはその塩の初回投与の前にレナリドマイドの初回用量を1日間、2日間、3日間、4日間、5日間、または6日間投与するための説明書を有するラベルをさらに含む。いくつかの実施態様では、キットはエザチオスタットまたはその塩の投与前にレナリドマイドを1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、または6週間投与するための説明書を有するラベルをさらに含む。いくつかの実施態様では、キットはレナリドマイドをエザチオスタットまたはその塩と同時に投与するための説明書を有するラベルをさらに含む。いくつかの実施態様では、キットは本明細書で記載された投薬スケジュールのいずれかに従ってレナリドマイドおよびエザチオスタットまたはその塩を投与するための説明書を有するラベルをさらに含む。
本発明は下記の実施例を参照することによってさらに定義される。本発明の範囲から逸脱することなく物質および方法の両方について多くの修飾が行われてよいことは、当業者には明らかであろう。
国際予後システムスコア(International Prognostic System Score(IPSS))で低リスクから中等度−1リスクの骨髄異形性症候群を有する患者におけるエザチオスタット塩酸塩錠剤
87人の患者をランダム化し、23箇所の治験施設(investigational sites)で治療させた。14人の患者への初回量の投与後、さらなる研究のために2つの用量レベルを選択した。次いで、37人の患者について1日3グラムで2週間治療し、次いで休薬期間を1週間とり、36人の患者について1日2グラムで3週間治療し、次いで休薬期間を1週間とった。これら73人の患者のデータをこの予備的分析用にプールした。
年齢の中央値は72歳であり、IPSSの患者集団分布は低リスク(23人の患者、32%)および中等度−1リスク(50人の患者、68%)であった。患者は中央値で3つの事前のMDS治療を受けており、事前にレブリミド(Revlimid(登録商標))(レナリドマイド)を摂取した34人の患者(47%)および事前にDNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤(DMTI)[アザシチジン、デシタビン]を摂取した28人の患者(38%)を含む。
予備的分析の時点で、8人の患者は臨床的有用性を継続するために治療を継続していた。全体の血液学的改善−赤血球(HI−E)率は22%であり、60人の評価可能患者のうち13人であった(95%CI、12.1〜34.2)。HI−E応答の持続期間の中央値は46週間であった(2〜51の範囲)。応答者においてヘモグロビンレベルの中央値は2.0グラム/dL増加した。38人の赤血球(RBC)輸血依存患者のうち11人(29%)が臨床的に有意なRBC輸血減少(4U/8週間の減少、IWG2006)を示し、4人の患者(11%)がRBC輸血非依存を達成し、3人の患者が治療を継続した。さらに、1人の患者は治療の中止後12ヶ月を超えて完全寛解を継続した(Quddus, et. al., J. Hem. and Onc. Apr. 2010, 3:15)。
テリントラ(Telintra(登録商標))は多系列の血液学的改善を示し続ける。20人の患者のうち3人、すなわち15%の血液学的改善−好中球(HI−N)率が観察され(95%CI、3.2〜37.9)、二系列(bilineage)HI率(HI−EおよびHI−N)は11%で、19人の患者のうち2人であった(95%CI、1.3〜33.1)。
3つの細胞遺伝学的完全寛解があったが、その1つは45X、−Y[4]、46、XY[16]細胞遺伝学的異常を有していた患者におけるもので、4周期の治療後に正常に変化した。5qマイナス欠失(del 5q minus)を対象にした研究に登録された4人の患者のうち、以前にレブリミド(Revlimid(登録商標))治療が失敗した1人を含む2人は完全な細胞遺伝学的応答を示した。
テリントラ(Telintra(登録商標))に対するHI−E応答の可能性が増加した患者を定義するために、全ての既知の予後特性(prognostic characteristics)を評価するための計画的なロジスティック回帰分析(planned logistic regression analysis)を使用した。事前のDMTI治療によって、テリントラ(Telintra(登録商標))に対するHI−E応答の可能性の5倍減少が予想される(p=0.023)。事前のレブリミド(Revlimid(登録商標))治療によって、テリントラ(Telintra(登録商標))に対するHI−E応答が増加することが観測された。
・事前にレブリミド(Revlimid(登録商標))治療を受けたが事前にDMTI治療を受けなかった患者において、40%のHI−E率(15人の患者のうち6人、95%CI、16.3%〜67.7%)があった。この患者群において、11人の患者のうち5人(45%)は有意なRBC輸血減少を達成し、これらの患者のうち3人(27%)は輸血非依存を達成した。
・事前にレブリミド(Revlimid(登録商標))治療を受けず、かつ事前にDMTI治療を受けなかった患者において、26%のHI−E率(23人の患者のうち6人、95%CI、10.2%〜48.4%)があった。この群において、11人の患者のうち5人(45%)が有意なRBC輸血減少を達成した。
・事前にレブリミド(Revlimid(登録商標))治療を受けなかったが事前にDMTI治療を受けた患者において、0%のHI−E率(17人の患者のうち0人、95%CI、0%〜19.5%)があった。
403周期を超えるテリントラ(Telintra(登録商標))治療を行った。安全性データは治療された全ての患者に基づいている。最も一般的な非血液学的有害事象(AEs)は、それぞれグレード1および2の胃腸(GI)有害事象であり、悪心(45%、16%)、下痢(25%、7%)および嘔吐(30%、12%)であった。グレード3の事象はまれであった:悪心(1%)、下痢(3%)および嘔吐(2%)。事前のDMTI治療は、GI AEsの発生率の増加と関連があった。
テリントラ(Telintra(登録商標))治療はMDSを患う患者に臨床的に有意な血液学的改善をもたらし得、RBC輸血の代替手段を提供しうる。これらの結果は、テリントラ(Telintra(登録商標))、すなわちMDS患者に検査された最初のGST P1−1酵素阻害剤を対象にした以前の研究において観察された有効性のレベルと一致している。
第1表および第2表は、この臨床研究の結果を要約したものである。
第2表は下記を示すものである:(1)レブリミド(Revlimid(登録商標))の事前治療もDMTIの事前治療も受けなかった患者へテリントラ(Telintra(登録商標))を与えた場合、テリントラ(Telintra(登録商標))に対する奏効率は約22%であった;(2)事前にDMTI治療を受けた患者へテリントラ(Telintra(登録商標))を与えた場合、テリントラ(Telintra(登録商標))に応答した患者はいなかった;(3)テリントラ(Telintra(登録商標))による治療より前にレブリミド(Revlimid(登録商標))およびDMTIの両方で治療された患者については、テリントラ(Telintra(登録商標))に対する奏効率は約20%であった。
Figure 2012025734
Figure 2012025734

Claims (12)

  1. DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤で治療された患者の骨髄異形性症候群の治療に使用するためのエザチオスタットまたはその塩を含む組成物であって、該組成物の投与より前および/または該組成物の投与と同時にレナリドマイドが該患者に投与される組成物。
  2. 組成物の投与より前にレナリドマイドが投与される、請求項1記載の組成物。
  3. 組成物の投与と同時にレナリドマイドが投与される、請求項1記載の組成物。
  4. 少なくとも2週間毎日投与される、請求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。
  5. 経口投与される、請求項1〜4のいずれか1項記載の組成物。
  6. エザチオスタットまたはその塩がエザチオスタット塩酸塩である、請求項1〜5のいずれか1項記載の組成物。
  7. エザチオスタット塩酸塩が、2グラムの1日投与量の投与を3週間行い、次いでエザチオスタットまたはその塩が投与されない1週間の中断を含む治療スケジュールに従って投与される、請求項6記載の組成物。
  8. エザチオスタット塩酸塩が、3グラムの1日投与量の投与を2週間行い、次いでエザチオスタットまたはその塩が投与されない1週間の中断を含む治療スケジュールに従って投与される、請求項6記載の組成物。
  9. DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤で治療された患者の骨髄異形性症候群を治療するための組成物であって、レナリドマイド、エザチオスタットまたはその塩、および任意に医薬的に許容される賦形剤を含む組成物。
  10. エザチオスタットまたはその塩およびレナリドマイドが合わせて治療的有効量にて存在する、請求項9記載の組成物。
  11. DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤で治療された患者の骨髄異形性症候群を治療するためのキットであって、レナリドマイドを含む第1組成物およびエザチオスタットまたはその塩を含む第2組成物を含むキット。
  12. エザチオスタットまたはその塩およびレナリドマイドが合わせて治療的有効量にて存在する、請求項11記載のキット。
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