JP2012030859A - 組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置 - Google Patents
組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012030859A JP2012030859A JP2010172565A JP2010172565A JP2012030859A JP 2012030859 A JP2012030859 A JP 2012030859A JP 2010172565 A JP2010172565 A JP 2010172565A JP 2010172565 A JP2010172565 A JP 2010172565A JP 2012030859 A JP2012030859 A JP 2012030859A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- handle
- latch bar
- latch
- box pallet
- bearing member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)
- Pallets (AREA)
Abstract
【課題】物品の輸送後には組立式ボックスパレットを解体し又は折り畳んで小さな嵩とすることで保管や返送時の効率を高め、再び物品の収納に使用する際には各パネルを強固な箱形構造に組み立てる作業に至便のハンドル式連結装置を提供する。
【解決手段】隣り合う側面パネル2、3の一方に設置された軸受け部材5と、この軸受け部材5で回転が可能に支持されたラッチ棒6と、ラッチ棒6へ一体的に接合されたハンドル8とを備え、ラッチ棒6の外端部にフック部7が形成されている。軸受け部材5を設置した側面パネル2と隣り合う他方の側面パネル3に、ラッチ棒6の外端部に形成したフック部7を嵌め通す開口部3bが形成されている。軸受け部材5が設置された側面パネル2に、又は軸受け部材5にラッチ棒6の外周面へ接触して摩擦抵抗を生じさせる制動部材9が設けられている。
【選択図】図2
【解決手段】隣り合う側面パネル2、3の一方に設置された軸受け部材5と、この軸受け部材5で回転が可能に支持されたラッチ棒6と、ラッチ棒6へ一体的に接合されたハンドル8とを備え、ラッチ棒6の外端部にフック部7が形成されている。軸受け部材5を設置した側面パネル2と隣り合う他方の側面パネル3に、ラッチ棒6の外端部に形成したフック部7を嵌め通す開口部3bが形成されている。軸受け部材5が設置された側面パネル2に、又は軸受け部材5にラッチ棒6の外周面へ接触して摩擦抵抗を生じさせる制動部材9が設けられている。
【選択図】図2
Description
この発明は、各種の物品を運搬・保管するために使用する組立式ボックスパレットの技術分野に属し、更に言えば、物品の輸送後には組立式ボックスパレットを解体し又は折り畳んで小さな嵩とすることで保管や返送時の効率を高め、再び物品の収納に使用する際には各パネルを強固な箱形構造に組み立てる作業に至便のハンドル式連結装置の技術分野に属する。
組立式ボックスパレットは、平面視が矩形をなすパレット台1の上面の四辺に沿って正面パネル2と背面パネル及び左右の側面パネル3を箱形に組み立てて使用される。このとき各辺のパネル2、3の下端部は、例えばパレット台1の上面周囲に設けた溝へ、同パネルの下端部を差し込み引っ掛ける構造などで比較的簡単に、強固に止め付ける。そして、正面パネル2又は背面パネルと左右の側面パネル3とが交わるコーナー部の上部(上隅部)には、交わらせた2面のパネルを、手動操作(ハンドル操作)で簡単に強固に連結する手段として、ハンドル式連結装置4が付設されている。
従来、組立式ボックスパレットの組み立て、解体の作業に使用するハンドル式連結装置に関しては、例えば下記の特許文献1〜3その他で知られている。
従来、組立式ボックスパレットの組み立て、解体の作業に使用するハンドル式連結装置に関しては、例えば下記の特許文献1〜3その他で知られている。
先ず、上記の特許文献1に記載されたハンドル式連結装置は、一方のパネルに、ハンドルで操作する回動軸(ラッチ棒)を回転及び軸方向への移動が自在に設置し、同回動軸の先端部分を屈曲するなどしてフック部(爪部)を形成し、このフック部の向きに対して約90度回転位相をずらした向きにハンドルを回動軸へ取り付けている。他方のパネルには、前記フック部が嵌り係脱される掛け止め孔(開口部)を設けている。前記一方のパネルの支柱には、他方のパネルの掛け止め孔から引き抜いたフック部を収納させる中空部を設けた構成とされている。
このハンドル式連結装置は、前記ハンドルの操作により、コーナー部で突き当てる二つのパネルを連結してボックス構造に組み立てる作業を簡単に十分強固に行うことができ、又は逆に双方のパネルの連結を解いて解体する操作も簡単に行うことができる。
しかし、特許文献1に記載のものは、二つのパネルを連結した位置、或いは逆に前記連結を解いた位置で、ハンドルの回転をきっちり止める固定手段(位置決め手段)を備えていない。そのためパネルの組立作業時、又は解体の作業時に、パネルが回動軸(ラッチ棒)の回転する姿勢になると、ハンドルが不用意に収納位置から飛び出して、他のパネルやハンドル自身を損傷させる危険性がある。
このハンドル式連結装置は、前記ハンドルの操作により、コーナー部で突き当てる二つのパネルを連結してボックス構造に組み立てる作業を簡単に十分強固に行うことができ、又は逆に双方のパネルの連結を解いて解体する操作も簡単に行うことができる。
しかし、特許文献1に記載のものは、二つのパネルを連結した位置、或いは逆に前記連結を解いた位置で、ハンドルの回転をきっちり止める固定手段(位置決め手段)を備えていない。そのためパネルの組立作業時、又は解体の作業時に、パネルが回動軸(ラッチ棒)の回転する姿勢になると、ハンドルが不用意に収納位置から飛び出して、他のパネルやハンドル自身を損傷させる危険性がある。
上記の特許文献2に記載されたハンドル式連結装置も、一方のパネルにハンドルで操作するラッチ棒を回転及び軸方向の移動が自在に設置し、同回動軸の先端部分を屈曲して爪部(フック部)を形成し、前記爪部に対して、ハンドルは約90度回転位相をずらした向きへぶら下がる配置に回動軸へ取り付けている。このハンドル式連結装置の場合は、二つのパネルを爪部(フック部)で連結した前進位置においてハンドルを垂れ下がり状態とした際、又は逆に前記連結を解き後退させた位置においてハンドルを垂れ下がり状態とした際に、それぞれ同ハンドルを留め付ける位置決めストッパーが設けられている。よって、前進位置又は後退位置においてハンドルを前記位置決めストッパーへ留め付けることにより、パネルの姿勢の如何により、ハンドルが不用意に外方へ飛び出して他のパネルやハンドル自身を損傷させる危険性を解消したものである。
上記特許文献3には、縦横の線材を交点で溶接したメッシュパネルがパレット基台の周囲に立設して、隣り合う前記メッシュパネル同士を連結するハンドル式連結装置が開示されている。
このハンドル式連結装置は、メッシュパネルの一方に設置されたガイド部材(軸受け部材)と、このガイド部材で回転及び軸方向の移動が自在に支持されたスライドバー(ラッチ棒)と、前記スライドバーへ一体的に接合された操作レバー(ハンドル)とを備えている。前記操作レバーは、正面方向から見てU字形に形成されており、縦線材部(縦辺部)が側面方向から見てくの字形に屈曲されている。正面及び側面のメッシュパネルをスライドバーで連結した前進位置においてハンドルを垂れ下がり状態とした際、又は逆に前記連結を解き後退させた位置においてハンドルを垂れ下がり状態とした際に、操作レバーの縦線材部の先端部がメッシュパネルの縦線材へ当接してスライドバーの前進位置及び後退位置に保持される構成である。
このハンドル式連結装置は、メッシュパネルの一方に設置されたガイド部材(軸受け部材)と、このガイド部材で回転及び軸方向の移動が自在に支持されたスライドバー(ラッチ棒)と、前記スライドバーへ一体的に接合された操作レバー(ハンドル)とを備えている。前記操作レバーは、正面方向から見てU字形に形成されており、縦線材部(縦辺部)が側面方向から見てくの字形に屈曲されている。正面及び側面のメッシュパネルをスライドバーで連結した前進位置においてハンドルを垂れ下がり状態とした際、又は逆に前記連結を解き後退させた位置においてハンドルを垂れ下がり状態とした際に、操作レバーの縦線材部の先端部がメッシュパネルの縦線材へ当接してスライドバーの前進位置及び後退位置に保持される構成である。
上記の特許文献2に記載されたハンドル式連結装置の場合は、ハンドルの前進位置及び後退位置に位置決めストッパーを設けた構成が注目される。しかし、その位置決めストッパーを機能させるためには、ラッチ棒に上向きコ字形状のハンドルを取り付け、パネルには前記コ字形状のハンドルが前進位置から後退位置まで移動するストロークを許容する間隔で下向きにコ字形状をなす軸受け部材を設置する。そして、前記軸受け部材の左右両側の縦辺部の内側面に、前記ハンドルをぶら下がり状態とした際に、同ハンドルの縦辺部を受け入れ挟み付けて留める構成の位置決めストッパーを設置することが必要である。
しかもハンドルの操作に際しては、特にハンドルを前進位置又は後退位置へ移動させ、同ハンドルを下方へ回転させてぶら下がり状態とする場合に、同ハンドルを位置決めするためには、必ず、ハンドルの該当する縦辺部を対応位置の位置決めストッパーへきっちり押し入れて留め付ける操作とその確認が必要不可欠である。
特許文献3に開示されたハンドル式連結装置は、メッシュパネル同士を連結する構成であり、板状のパネル同士を連結する構成ではない。
しかもハンドルの操作に際しては、特にハンドルを前進位置又は後退位置へ移動させ、同ハンドルを下方へ回転させてぶら下がり状態とする場合に、同ハンドルを位置決めするためには、必ず、ハンドルの該当する縦辺部を対応位置の位置決めストッパーへきっちり押し入れて留め付ける操作とその確認が必要不可欠である。
特許文献3に開示されたハンドル式連結装置は、メッシュパネル同士を連結する構成であり、板状のパネル同士を連結する構成ではない。
したがって、本発明の目的は、ハンドルを下向き姿勢(側面パネルの連結位置)から水平姿勢(側面パネルの連結解除位置)、更には上限位置にまで回転する全範囲において、一様な強さの回転摩擦抵抗が働き、ハンドルから手を放した場合はもとより、多少の振動や衝撃を受けてもその角度位置を保つことができ、上記ブラブラ回転に起因するような事故の発生を防止でき、更に位置決めストッパーを不要とした構成のハンドル式連結装置を提供することである。
本発明の次の目的は、ハンドルを下向き姿勢とした場合に制動部材と相対峙する一定の回転角範囲(側面パネルの連結位置)、又は同ハンドルを水平姿勢とした場合に制動部材と相対峙する一定の回転角範囲(側面パネルの連結解除位置)でクリック作用が働いて、ハンドルを回す手応えが変わりその位置決め作用を確実にできる、組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置を提供することである。
本発明の更なる目的は、ハンドルは回転操作するだけで組立式ボックスパレットの組立や解体の作業を軽便に能率良く行え、操作性に優れ、且つ構造が簡単なハンドル式連結装置を提供することである。
上記従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置は、
平面視が矩形のパレット基台の四辺に沿って立てた側面パネルとで構成された組立式ボックスパレットの隣り合う側面パネル同士を連結するハンドル式連結装置において、
隣り合う側面パネルの一方に設置された軸受け部材と、この軸受け部材で回転が可能に支持されたラッチ棒と、前記ラッチ棒へ一体的に接合されたハンドルとを備え、前記ラッチ棒の外端部にフック部が形成されており、
前記軸受け部材を設置した側面パネルと隣り合う他方の側面パネルに、前記ラッチ棒の外端部に形成したフック部を嵌め通す開口部が形成されており、
前記軸受け部材が設置された側面パネルに、又は軸受け部材に前記ラッチ棒の外周面へ接触して摩擦抵抗を生じさせる制動部材が設けられており、
前記ハンドルの回転に際し、ラッチ棒が前記制動部材によって一定大きさの摩擦抵抗を受けた状態で回転可能であることを特徴とする。
平面視が矩形のパレット基台の四辺に沿って立てた側面パネルとで構成された組立式ボックスパレットの隣り合う側面パネル同士を連結するハンドル式連結装置において、
隣り合う側面パネルの一方に設置された軸受け部材と、この軸受け部材で回転が可能に支持されたラッチ棒と、前記ラッチ棒へ一体的に接合されたハンドルとを備え、前記ラッチ棒の外端部にフック部が形成されており、
前記軸受け部材を設置した側面パネルと隣り合う他方の側面パネルに、前記ラッチ棒の外端部に形成したフック部を嵌め通す開口部が形成されており、
前記軸受け部材が設置された側面パネルに、又は軸受け部材に前記ラッチ棒の外周面へ接触して摩擦抵抗を生じさせる制動部材が設けられており、
前記ハンドルの回転に際し、ラッチ棒が前記制動部材によって一定大きさの摩擦抵抗を受けた状態で回転可能であることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置において、
ラッチ棒は、ハンドルを回転させる回転角の全範囲が制動部材と一様な強さで接触する構成とされていることを特徴とする。
ラッチ棒は、ハンドルを回転させる回転角の全範囲が制動部材と一様な強さで接触する構成とされていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載した組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置において、
ラッチ棒は先端にT形又はL形のフック部を備え、ハンドルによる回転操作によって、隣り合う側面パネル同士をフック部で連結し又はその連結を解除する構成であることを特徴とする。
ラッチ棒は先端にT形又はL形のフック部を備え、ハンドルによる回転操作によって、隣り合う側面パネル同士をフック部で連結し又はその連結を解除する構成であることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、請求項1〜3のいずれか一に記載した組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置において、
制動部材は、ラッチ棒の外周面へ接触して一定大きさの摩擦抵抗を発生させる剛性の棒材若しくはブロック材、又はラッチ棒の外周面へ弾性的に接触して一定大きさの摩擦抵抗を発生させるバネ性板部材で構成されていることを特徴とする。
制動部材は、ラッチ棒の外周面へ接触して一定大きさの摩擦抵抗を発生させる剛性の棒材若しくはブロック材、又はラッチ棒の外周面へ弾性的に接触して一定大きさの摩擦抵抗を発生させるバネ性板部材で構成されていることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、請求項1〜3のいずれか一に記載した組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置において、
制動部材は、コ字形に形成された軸受け部材のウェブ部の一部がラッチ棒と接触して一定大きさの摩擦抵抗を生じさせる切り起こし片として構成されていることを特徴とする。
制動部材は、コ字形に形成された軸受け部材のウェブ部の一部がラッチ棒と接触して一定大きさの摩擦抵抗を生じさせる切り起こし片として構成されていることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、請求項1〜5のいずれか一に記載した組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置において、
軸受け部材を設置した側面パネルと隣り合う他方の側面パネルのコーナー部にアングル材が設置されており、該アングル材にラッチ棒の外端部に形成したフック部を嵌め通す開口部が長丸孔形状に形成されていることを特徴とする。
軸受け部材を設置した側面パネルと隣り合う他方の側面パネルのコーナー部にアングル材が設置されており、該アングル材にラッチ棒の外端部に形成したフック部を嵌め通す開口部が長丸孔形状に形成されていることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、請求項1、3、4、5又は6に記載した組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置において、
ラッチ棒には、ハンドルを下向き姿勢とした場合に制動部材と相対峙する一定の回転角範囲、及び同ハンドルを水平姿勢とした場合に制動部材と相対峙する一定の回転角範囲において、前記制動部材とは接触しないか、又は軽度に接触する制動解除面部に形成されていることを特徴とする。
ラッチ棒には、ハンドルを下向き姿勢とした場合に制動部材と相対峙する一定の回転角範囲、及び同ハンドルを水平姿勢とした場合に制動部材と相対峙する一定の回転角範囲において、前記制動部材とは接触しないか、又は軽度に接触する制動解除面部に形成されていることを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、請求項7に記載した組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置において、
ラッチ棒の制動解除面部は、同ラッチ棒を一定の回転角の範囲にわたり平面形状に切削して、又は平面形状にプレス成形して形成されていることを特徴とする。
ラッチ棒の制動解除面部は、同ラッチ棒を一定の回転角の範囲にわたり平面形状に切削して、又は平面形状にプレス成形して形成されていることを特徴とする。
請求項9に記載した発明は、請求項1、3、4、5又は6に記載した組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置において、
ラッチ棒の被制動面部に、ハンドルを下向き姿勢とした終局段階の僅かに手前で制動部材と強力に接触する突起物が付設された構成、又はラッチ棒をクランク状に成形してハンドルを下向き姿勢とした終局段階の僅かに手前で制動部材と強力に接触する構成としたことを特徴とする。
ラッチ棒の被制動面部に、ハンドルを下向き姿勢とした終局段階の僅かに手前で制動部材と強力に接触する突起物が付設された構成、又はラッチ棒をクランク状に成形してハンドルを下向き姿勢とした終局段階の僅かに手前で制動部材と強力に接触する構成としたことを特徴とする。
請求項1〜6に係る組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置4は、ハンドル8を下向き姿勢(側面パネルの連結位置)から、水平横向き姿勢(側面パネルの連結解除位置)まで回転させる回転角の全範囲において、制動部材9がラッチ棒6の円形外周面へ強く接触して一様な強さの回転摩擦抵抗が働き位置決め作用効果を発揮するので、ハンドル8から手を放してもハンドルのブラブラ回転に起因する事故は未然に確実に防止できる。また、ハンドル8の下向き姿勢において、パネル相互の連結状態は完全に保持され、ハンドル8が想定内の外力や振動、衝撃力を受けても、或いはボックスパレットの天地が倒立する事態が起きても、前記パネル相互の連結が解かれる懸念は皆無である。
また、ハンドル式連結装置4によるパネル相互の連結を一旦解いて、ボックスパレットを解体し又は折り畳んだ場合にも、ハンドル8が不用意に回転する危惧はなく、そのパネルを多数枚積み重ねたり折り畳んでも、ハンドル8が不用意に逆転して、積み重ねたパネルその他の重量負荷によりハンドル式連結装置4が破損したり、又は逆にパネルの方がハンドルその他によって損傷を受ける虞は決してない。
要するに、請求項1〜5の係るハンドル式連結装置4は、ハンドル8を手で触るなどして実情を確認するまでもなく、パネルの相互の連結状態であれ、パネルの連結解除状態であれ、ハンドル式連結装置4に起因する不慮の事故の懸念は皆無である。したがって、大量のボックスパレットを使用して忙しく物品類の輸送作業を進める現場の作業者にとっては、ハンドル式連結装置4の実情確認の手間暇がかからず、面倒さがなく、物品の輸送作業を極めて効率よく安全に進めることができる。
また、ハンドルを下向き姿勢とする回転角、及びハンドルを水平姿勢とする回転角の範囲できっちり位置決めでき、ハンドルを組立式ボックスパレットの組立や解体の作業を行うべき角度位置で軽便に能率良く行えて、極めて操作性に優れている。
また、ハンドル式連結装置4によるパネル相互の連結を一旦解いて、ボックスパレットを解体し又は折り畳んだ場合にも、ハンドル8が不用意に回転する危惧はなく、そのパネルを多数枚積み重ねたり折り畳んでも、ハンドル8が不用意に逆転して、積み重ねたパネルその他の重量負荷によりハンドル式連結装置4が破損したり、又は逆にパネルの方がハンドルその他によって損傷を受ける虞は決してない。
要するに、請求項1〜5の係るハンドル式連結装置4は、ハンドル8を手で触るなどして実情を確認するまでもなく、パネルの相互の連結状態であれ、パネルの連結解除状態であれ、ハンドル式連結装置4に起因する不慮の事故の懸念は皆無である。したがって、大量のボックスパレットを使用して忙しく物品類の輸送作業を進める現場の作業者にとっては、ハンドル式連結装置4の実情確認の手間暇がかからず、面倒さがなく、物品の輸送作業を極めて効率よく安全に進めることができる。
また、ハンドルを下向き姿勢とする回転角、及びハンドルを水平姿勢とする回転角の範囲できっちり位置決めでき、ハンドルを組立式ボックスパレットの組立や解体の作業を行うべき角度位置で軽便に能率良く行えて、極めて操作性に優れている。
請求項6〜8に係るハンドル式連結装置4は、ラッチ棒6が、ハンドル8を下向き姿勢とした場合に制動部材9と相対峙する一定の回転角範囲、及び同ハンドル8を水平姿勢とした場合に制動部材9と相対峙する一定の回転角範囲において、制動部材9とは接触しないか、又は軽度に接触する制動解除面部6a、6bに形成されているので、制動解除面部6aにおいては合一に回転したラッチ棒6の被制動面部6bと制動部材9との接触が外れ又は軽度に接触し、摩擦抵抗力や固定作用が解消され又は軽減される。のみならず、本発明においては、制動部材9とラッチ棒6の制動解除面部(平面加工部)が当接している状態からラッチ棒6を回転させて制動状態にしようとすると、制動部材9とラッチ棒6との接点が、制動部材9からラッチ棒6への押圧力の方向から外れ、そこから派生する分力によってラッチ棒6の回転に抗する反力が生じる。この作用によって、ハンドルが垂下した収納位置、或いは、水平の連結解除位置に接近してラッチ棒6に上記反力の生ずる角度域に入ると、それぞれの位置へ呼び込むような挙動を呈するので、容易に確実な操作を行うことができる。即ち、ハンドル8を下向き姿勢(ハンドル収納位置)とする回転角で、又は同ハンドル8を水平横向きの姿勢(側面パネルの連結解除位置)とする回転角で、ハンドル8を回す手応えが変わりその位置決め作用を確実なものとすることができる。
請求項9に係るハンドル式連結装置4は、ラッチ棒6の被制動面部6bに、ハンドル8を下向き姿勢した終局段階の僅かに手前で制動部材9と強力に接触する突起物60が付設された構成、又はラッチ棒6をクランク状に成形して、ハンドル8を下向き姿勢した終局段階の僅かに手前で制動部材9と強力に接触する構成なので、前記突起物60、又はラッチ棒6をクランク状に形成した被制凸面外周部61cが制動部材9へ強く接触して、ハンドル8がブラブラと揺れ動くことのない強さの摩擦抵抗でラッチ棒6を固定して、位置決めの作用効果を発揮し、ハンドルのブラブラ回転に起因する事故は未然に確実に防止できるし、ハンドル8を下向き姿勢とする僅かに手前の回転角で回転摩擦抵抗が極大化するクリック作用が働いて、ハンドル8を回す手応えが変わりその位置決め作用を確実なものとすることができる。
更に、本発明のハンドル式連結装置4には、従前の位置決めストッパーの如き部品類は無用であり、上記構成のラッチ棒6とハンドル8および制動部材9で簡単に構成し実施できる。また、ハンドル8は単なる棒形状又はL字形状などであっても良いので、部品点数が少なくなり、部品が少なく構成が簡単になる分だけ、製作が容易であり、安価に提供できる利点がある。
本発明の組立式ボックスパレットは、隣り合う側面パネル2、3の一方に設置された軸受け部材5と、この軸受け部材5で回転が可能に支持されたラッチ棒6と、ラッチ棒6へ一体的に接合されたハンドル8とを備え、ラッチ棒6の外端部にフック部7が形成されている。軸受け部材5を設置した側面パネル2と隣り合う他方の側面パネル3に、ラッチ棒6の外端部に形成したフック部7を嵌め通す開口部3bが形成されている。軸受け部材5が設置された側面パネル2に、又は軸受け部材5にラッチ棒6の外周面へ接触して摩擦抵抗を生じさせる制動部材9が設けられている。ハンドル8の回転に際し、ラッチ棒6が制動部材9によって一定大きさの摩擦抵抗を受けた状態で回転可能である。
本発明の組立式ボックスパレットも、平面視が矩形をなすパレット台1の上面の四辺に沿って正面パネル2と背面パネル及び左右の側面パネル3を立て、図1(A)、(B)の場合では正面パネル2の左右の上隅部にハンドル式連結装置4を設置し、このハンドル式連結装置4の操作により隣り合うパネル2、3相互を連結して箱型に組み立てられている。したがって、この組立式ボックスパレットは、ハンドル式連結装置4の操作により解体することも自在に可能である。因みに、当該ボックスパレットの大きさの一例を示すと、図1Bの左右方向(長手方向)の幅寸法が1500mm弱で、床からの高さ寸法は1000mm余、そして、紙面と垂直な短手方向の幅寸法は1100mm余の大きさである。
パレット台1上の四辺に沿って立てた正面パネル2と背面パネル及び左右の側面パネル3、3の下部をパレット台1へ解体も可能に組み付ける手段については、詳しく図示して説明することは省略したが、上述した先行技術等に見られる従来一般の手段、例えば各パネルの下端部を差し込むように、パレット台1の外周部に溝を設けて組み付け結合する手法などが好適に実施される。
次に、上記した正面パネル2又は背面パネルと左右の側面パネル3とが交わるコーナー部の上部を連結して組み立て、又は逆に連結を解いて解体するハンドル式連結装置4の構成を、先ずは図1〜図3の実施例に基づいて説明する。
隣接する一方のパネル、図1の実施例では正面パネル2の左右の上隅部、更に具体的に言えば、図2(A)〜(D)に示したように、正面パネル2の上縁に固着された角パイプ状の上部枠2aの下底面に沿って、下向きコ字形とした軸受け部材5の上辺部が溶接等の手段で固着されている。この軸受け部材5の左右の縦辺部5a、5aに、基本的には丸棒形状の軸材で成るラッチ棒6が水平方向へ貫通状態に通されて前記2箇所で支持されており、このラッチ棒6は回転が可能に設置されている。
図示したラッチ棒6の図中右方の先端部(外端部)には、隣接する他方のパネル、図2(A)、(B)の場合では右方の側面パネル3を掛け止めて正面パネル2と連結するフック部7が、図示例の場合は当該ラッチ棒6を短く屈曲して略直角なL字形状に形成されている。もっとも、このフック部7は、ラッチ棒6の先端へ、略同径の軸材を短く切断したピースを直角に取り付けてT形の構成として実施することもできる(一例として図7を参照)。
隣接する一方のパネル、図1の実施例では正面パネル2の左右の上隅部、更に具体的に言えば、図2(A)〜(D)に示したように、正面パネル2の上縁に固着された角パイプ状の上部枠2aの下底面に沿って、下向きコ字形とした軸受け部材5の上辺部が溶接等の手段で固着されている。この軸受け部材5の左右の縦辺部5a、5aに、基本的には丸棒形状の軸材で成るラッチ棒6が水平方向へ貫通状態に通されて前記2箇所で支持されており、このラッチ棒6は回転が可能に設置されている。
図示したラッチ棒6の図中右方の先端部(外端部)には、隣接する他方のパネル、図2(A)、(B)の場合では右方の側面パネル3を掛け止めて正面パネル2と連結するフック部7が、図示例の場合は当該ラッチ棒6を短く屈曲して略直角なL字形状に形成されている。もっとも、このフック部7は、ラッチ棒6の先端へ、略同径の軸材を短く切断したピースを直角に取り付けてT形の構成として実施することもできる(一例として図7を参照)。
上記側面パネル3におけるコーナー部のアングル材3aにおいて、上記ラッチ棒6の外端部に形成したフック部7を通すべき位置に、同フック部7が嵌る形状、大きさの開口部3bが、図示例の場合はフック部7が下向きであれば通るように上下方向に長い長丸孔形状に形成されている。また、軸受け部材5を設置した正面パネルのコーナー部へ設置した支柱2bには、前記ラッチ棒6を通す開口部が形成されている。つまり、側面パネル3は、前記フック部7を下向き姿勢に回転しておいて、同側面パネル3の開口部3bをフック部7へ当てがい嵌め通す(図3(B)参照)。その上で、図2(B)に示すようにフック部7を約90度回転させて水平横向きにすると、フック部7は側面パネル3におけるコーナー部のアングル材3aへ掛け止まり、連結の目的が達成される。逆に、同フック部7を再び下向き姿勢にまで回転すると(図3(B)を参照)、側面パネル3は開口部3bにおいてフック部7から抜き外し可能な状態となり、同側面パネル3を前記フック部7から抜き外す作業により、側面パネル3の連結解除の目的を達成することができる。
上記したように、ラッチ棒6を、ひいてはフック部7を手動で回転操作する手段として、図1〜図3に示す実施例では、上向きのコ字形に形成されたハンドル8が、その両側の縦辺部8a、8aを、下向きコ字形の軸受け部材5における両側の縦辺部5a、5aそれぞれの両外側へ接する配置(但し、接することが必須条件ではない。)とし、各縦辺部8a、8aの上端を、ラッチ棒6の軸線と直交する配置で同ラッチ棒6へ溶接などの手法で一体的に接合されている。もっとも、ハンドル8は、左右の縦辺部8a、8aが軸受け部材5における両側の縦辺部5a、5aそれぞれの内側面へ接する配置又は互い違いの配置でラッチ棒6へ接合した構成でも、同様に実施可能である。かくしてハンドル8とラッチ棒6とは一体的に回転する構成とされている。
但し、上記ハンドル8の向きとラッチ棒6の上記フック部7の向きとの配置関係については、図2(A)、(B)に示す実施例は、ハンドル8が垂直下向き方向に垂れ下がった姿勢において、フック部7は図2(B)に示すとおり水平横向きであるように、両者は丁度90度異なる回転角の関係に構成されている。
但し、上記ハンドル8の向きとラッチ棒6の上記フック部7の向きとの配置関係については、図2(A)、(B)に示す実施例は、ハンドル8が垂直下向き方向に垂れ下がった姿勢において、フック部7は図2(B)に示すとおり水平横向きであるように、両者は丁度90度異なる回転角の関係に構成されている。
したがって、使用者が図2(A)、(B)に示すように垂直下向き方向に垂れ下がっているハンドル8を掴み、図2(C)中に矢印Rで示すように、手前側へ引きつつ上方へほぼ水平横向き姿勢にまで引き回す回転操作をすると、ラッチ棒6も合一に回転し、フック部7は図2(B)の水平横向き姿勢から、図3(B)の下向き姿勢にまで回転される。よって、側面パネル3の開口部3bとフック部7とは同じ向きとなり、開口部3bはフック部7への抜き差し(連結又はその解除の操作)が可能な状態となる。
勿論、前記とは逆に、図3(B)に示す水平姿勢のハンドル8を逆R方向へ押し下げつつ回転して下向き姿勢にすると、フック部7を側面パネル3の開口部3bと直交する水平横向き姿勢に回転でき、パネル相互の連結の目的を達することができる(図2参照)。
勿論、前記とは逆に、図3(B)に示す水平姿勢のハンドル8を逆R方向へ押し下げつつ回転して下向き姿勢にすると、フック部7を側面パネル3の開口部3bと直交する水平横向き姿勢に回転でき、パネル相互の連結の目的を達することができる(図2参照)。
次に、上記の構成でハンドル8により回転されるラッチ棒6及びそのフック部7の回転位置を位置決めする手段について説明する。
図示した実施例の場合、下向きコ字形をなす軸受け部材5の上辺部とラッチ棒6との間の位置に、剛性が大きい鋼片ブロック形状又は太い鋼棒形状(ただし、材質を鋼に限定する意味ではない。)の制動部材9が、軸受け部材5の上辺部へ上端を溶接等の手段により固定して垂直下向きに設置されている。この制動部材9は、軸受け部材5の左右の縦辺部5a、5aで両端支持されたラッチ棒6の中央部位へ強く接触するように、軸受け部材5の縦辺部5a、5aの中間部位に設置されている。なお、前記制動部材9は、軸受け部材5が設置された側面パネル2へ側面部を溶接等の手段で固定した構成、又は軸受け部材5の上辺部と前記側面パネル2に跨る配置で溶接等の手段で固定した構成で実施することもできる。
図2(C)、(D)及び図3(C)、(D)に示した制動部材9の下端面、即ちラッチ棒6との接触面は、基本的に水平面形状に形成されている。もっとも前記接触面は、水平面形状に限ることなく、ラッチ棒6との接触で必要十分な大きさの摩擦抵抗を発生させられるように、例えばラッチ棒6の回転を迎え入れる側が少し高くなった片上がり傾斜面に形成するか、又は上向きの半円形凹面形状に若しくは下向きの半円形凸面形状に形成するなどして実施することができる。要は、ラッチ棒6との摩擦で発揮する制動効果との兼ね合いを考慮して前記下端面の形態が決定される。
なお、制動部材9について更に説明すると、図示した実施例は、ラッチ棒6との接触部位を下端面として記載し説明するが、これに限定するものではない。制動部材9を軸受け部材へ又はパネルへ取り付ける設置態様によって、制動部材9の他の面、例えば側面とか上面がラッチ棒6と接触し摩擦抵抗を発生する構成でも、同様に実施することができる。
図示した実施例の場合、下向きコ字形をなす軸受け部材5の上辺部とラッチ棒6との間の位置に、剛性が大きい鋼片ブロック形状又は太い鋼棒形状(ただし、材質を鋼に限定する意味ではない。)の制動部材9が、軸受け部材5の上辺部へ上端を溶接等の手段により固定して垂直下向きに設置されている。この制動部材9は、軸受け部材5の左右の縦辺部5a、5aで両端支持されたラッチ棒6の中央部位へ強く接触するように、軸受け部材5の縦辺部5a、5aの中間部位に設置されている。なお、前記制動部材9は、軸受け部材5が設置された側面パネル2へ側面部を溶接等の手段で固定した構成、又は軸受け部材5の上辺部と前記側面パネル2に跨る配置で溶接等の手段で固定した構成で実施することもできる。
図2(C)、(D)及び図3(C)、(D)に示した制動部材9の下端面、即ちラッチ棒6との接触面は、基本的に水平面形状に形成されている。もっとも前記接触面は、水平面形状に限ることなく、ラッチ棒6との接触で必要十分な大きさの摩擦抵抗を発生させられるように、例えばラッチ棒6の回転を迎え入れる側が少し高くなった片上がり傾斜面に形成するか、又は上向きの半円形凹面形状に若しくは下向きの半円形凸面形状に形成するなどして実施することができる。要は、ラッチ棒6との摩擦で発揮する制動効果との兼ね合いを考慮して前記下端面の形態が決定される。
なお、制動部材9について更に説明すると、図示した実施例は、ラッチ棒6との接触部位を下端面として記載し説明するが、これに限定するものではない。制動部材9を軸受け部材へ又はパネルへ取り付ける設置態様によって、制動部材9の他の面、例えば側面とか上面がラッチ棒6と接触し摩擦抵抗を発生する構成でも、同様に実施することができる。
一方、図示したラッチ棒6は、横断面が円形で、均等径の回転中心線が真っ直ぐな鋼棒などで構成され、その外周面がそのまま被制動面部とされている。
つまり、ラッチ棒6は、図2及び図3に示すように、ハンドル8を回転させる回転角の範囲が制動部材9へ一様な強さで接触する構成とされているので、同ラッチ棒6の円形外周面が上記制動部材9の下端面と強く接触する被制動面部として働き、両者の接触面部に発生する大きな摩擦力によって抵抗を受けたラッチ棒6の回転は強く止められ、ひいてはハンドル8の回転も止められて位置決め固定の状態となる。
本発明の位置決め手段の特徴は、上記の説明で明らかなとおり、ラッチ棒6の円形外周面がそのまま、上記制動部材9の下端面と強く接触する被制動面部として作用する。従って、どの回転位置でも同じ強さの位置決め作用(摩擦抵抗)が発揮される。
因みに、上記ラッチ棒6が、制動部材9の下端面と強く接触した際に同接触部に発生する摩擦抵抗の大きさ、強さについて説明すると、その上限は、図2(A)〜(D)に示すように垂直下向き姿勢のハンドル8を、作業の必要に応じて作業者が手で掴み引き回すことが可能な(ハンドルを手で回転できる)大きさの摩擦抵抗を上限とする。手でハンドル8を回転できなければならないからである。逆に下限は、ハンドル8を垂直下向き姿勢の位置まで回転して止めると、そのままで当該組立式ボックスパレットの輸送時等に受けるであろう振動や衝撃力によって前記ハンドル8がブラブラと揺れ動くことのない大きさ、強さの摩擦抵抗の発生を下限とする。ハンドル8がブラブラと揺れ動くようでは位置決めと云えないからである。よって、制動部材9の下端面の位置、及びラッチ棒6の外径寸法との関係を調整して精密に設計・製作して実施することができる。
つまり、ラッチ棒6は、図2及び図3に示すように、ハンドル8を回転させる回転角の範囲が制動部材9へ一様な強さで接触する構成とされているので、同ラッチ棒6の円形外周面が上記制動部材9の下端面と強く接触する被制動面部として働き、両者の接触面部に発生する大きな摩擦力によって抵抗を受けたラッチ棒6の回転は強く止められ、ひいてはハンドル8の回転も止められて位置決め固定の状態となる。
本発明の位置決め手段の特徴は、上記の説明で明らかなとおり、ラッチ棒6の円形外周面がそのまま、上記制動部材9の下端面と強く接触する被制動面部として作用する。従って、どの回転位置でも同じ強さの位置決め作用(摩擦抵抗)が発揮される。
因みに、上記ラッチ棒6が、制動部材9の下端面と強く接触した際に同接触部に発生する摩擦抵抗の大きさ、強さについて説明すると、その上限は、図2(A)〜(D)に示すように垂直下向き姿勢のハンドル8を、作業の必要に応じて作業者が手で掴み引き回すことが可能な(ハンドルを手で回転できる)大きさの摩擦抵抗を上限とする。手でハンドル8を回転できなければならないからである。逆に下限は、ハンドル8を垂直下向き姿勢の位置まで回転して止めると、そのままで当該組立式ボックスパレットの輸送時等に受けるであろう振動や衝撃力によって前記ハンドル8がブラブラと揺れ動くことのない大きさ、強さの摩擦抵抗の発生を下限とする。ハンドル8がブラブラと揺れ動くようでは位置決めと云えないからである。よって、制動部材9の下端面の位置、及びラッチ棒6の外径寸法との関係を調整して精密に設計・製作して実施することができる。
本発明の図示したハンドル位置決め手段によれば、ラッチ棒6の外周面は、回転する全ての角度において円形外周面が制動部材9の下端面へ接触して摩擦抵抗を発生するに至り、位置決め手段が有効に作用する。しかも、設計した強さの摩擦抵抗はラッチ棒6及びハンドル8の回転に対する一定大きさで定常的に働く。
これを換言すると、ハンドル8には、その回転を止める位置決め作用の効果(摩擦抵抗)が働き、同ハンドル8が回転する全ての角度においてずっと、ほぼ同じ大きさの摩擦抵抗がラッチ棒6及びハンドル8に働く。よって、ハンドル8がブラブラ揺れ動く危険の兆候の有無や、更にはハンドル8が不用意に大きく回転して不用意にパネル相互の連結が解除する事故を懸念することは無用といえる。
つまり、既往のハンドル式連結装置のように、ハンドルを位置決めするために、ハンドルをいちいち位置決めストッパーへきっちりと止め付ける必要は無いと言うことである。
但し、フック部7の連結又は連結解除位置にクリックを入れると迅速で確実な連結作業の信頼性向上に効果があることは言うまでもない。
これを換言すると、ハンドル8には、その回転を止める位置決め作用の効果(摩擦抵抗)が働き、同ハンドル8が回転する全ての角度においてずっと、ほぼ同じ大きさの摩擦抵抗がラッチ棒6及びハンドル8に働く。よって、ハンドル8がブラブラ揺れ動く危険の兆候の有無や、更にはハンドル8が不用意に大きく回転して不用意にパネル相互の連結が解除する事故を懸念することは無用といえる。
つまり、既往のハンドル式連結装置のように、ハンドルを位置決めするために、ハンドルをいちいち位置決めストッパーへきっちりと止め付ける必要は無いと言うことである。
但し、フック部7の連結又は連結解除位置にクリックを入れると迅速で確実な連結作業の信頼性向上に効果があることは言うまでもない。
なお、ラッチ棒6の構成態様については、上記実施例の限りではない。ラッチ棒6の回転に伴い、異なる回転角の範囲に、制動部材9と強く接触して摩擦抵抗を発生する構成であれば、上記円形断面のラッチ棒6の構成に限らず実施することができる。
例えばラッチ棒6の回転中心線が直線状で、図4(A)に示した長円形断面のまま平行な外周面形状を有する軸材で実施することができる。
或いは図4(B)に示したように、ラッチ棒6の回転中心線と平行な外周面形状が方形断面の軸材で実施することもできる。
同様の考えに基づけば、更に図4(C)、(D)に例示したように、横断面がほぼ三角形状の軸材、或いは横断面がほぼ六角形状の軸材をラッチ棒6に使用しても同様に実施できる。
また、制動部材9と接触する位置だけを上記異形断面形状としたラッチ棒6であっても、同様の効果を奏する連結機構とすることができる。
例えばラッチ棒6の回転中心線が直線状で、図4(A)に示した長円形断面のまま平行な外周面形状を有する軸材で実施することができる。
或いは図4(B)に示したように、ラッチ棒6の回転中心線と平行な外周面形状が方形断面の軸材で実施することもできる。
同様の考えに基づけば、更に図4(C)、(D)に例示したように、横断面がほぼ三角形状の軸材、或いは横断面がほぼ六角形状の軸材をラッチ棒6に使用しても同様に実施できる。
また、制動部材9と接触する位置だけを上記異形断面形状としたラッチ棒6であっても、同様の効果を奏する連結機構とすることができる。
図5〜7は実施例2のハンドル式連結装置を示している。このハンドル式連結装置4は、上記実施例1と比してラッチ棒6の構造が異なる。
具体的には、図5及び6に示したラッチ棒6は、基本的には横断面が円形で、均等径の回転中心線が真っ直ぐな鋼棒などで構成されている。そして、ハンドル8を下向き姿勢とした場合に制動部材9と相対峙する一定の回転角範囲(図5(A)参照)、及び同ハンドル8を水平姿勢とした場合に制動部材9と相対峙する一定の回転角範囲(図5(B)参照)に、制動解除面部6a、6bが形成されている。前記二種の回転角範囲の以外の範囲は制動部材9と一定の強さで接触するように本来の外周面とした被制動面部6cが形成されている。なお、図7に示したラッチ棒6は、横断面が円形で、均等径の回転中心線が真っ直ぐな鋼棒の先端へ、略同径の軸材を短く切断したピースを直角に取り付けてT形のフック部とした構成を示しており、上記実施例1と同様に、T形のフック部で構成したラッチ棒6でも実施することができる。
前記ハンドル8の一定の回転角範囲に形成した制動解除面部6a及び6bは、軸方向に適度な長さ範囲にわたり、上記制動部材9の下端面との接触部分に圧力が発生しない程度の平面である場合のほか、若干の隙間を形成して、同隙間が原因でハンドル8に若干の回転を生じさせる若干の遊びを設けた平面として形成されている。なお、前記制動解除面部6bは、6aと隣接して直角を成す面となるように、換言すれば、ハンドル8の縦辺部8aと平行な平面として形成されている。
前記の制動解除面部6a及び6bは、ラッチ棒6の外径が8mmである場合に、深さ2mm程度、軸方向の長さ範囲は制動部材9の幅(ラッチ棒6と平行方向の幅寸法)が5mm程度である場合に、制動部材9の位置を中心として、幅約10mmの範囲に形成されている。この制動解除面部6aの形成は、例えばラッチ棒6の切削加工により、又はプレス成形加工等の手段で形成されている。
具体的には、図5及び6に示したラッチ棒6は、基本的には横断面が円形で、均等径の回転中心線が真っ直ぐな鋼棒などで構成されている。そして、ハンドル8を下向き姿勢とした場合に制動部材9と相対峙する一定の回転角範囲(図5(A)参照)、及び同ハンドル8を水平姿勢とした場合に制動部材9と相対峙する一定の回転角範囲(図5(B)参照)に、制動解除面部6a、6bが形成されている。前記二種の回転角範囲の以外の範囲は制動部材9と一定の強さで接触するように本来の外周面とした被制動面部6cが形成されている。なお、図7に示したラッチ棒6は、横断面が円形で、均等径の回転中心線が真っ直ぐな鋼棒の先端へ、略同径の軸材を短く切断したピースを直角に取り付けてT形のフック部とした構成を示しており、上記実施例1と同様に、T形のフック部で構成したラッチ棒6でも実施することができる。
前記ハンドル8の一定の回転角範囲に形成した制動解除面部6a及び6bは、軸方向に適度な長さ範囲にわたり、上記制動部材9の下端面との接触部分に圧力が発生しない程度の平面である場合のほか、若干の隙間を形成して、同隙間が原因でハンドル8に若干の回転を生じさせる若干の遊びを設けた平面として形成されている。なお、前記制動解除面部6bは、6aと隣接して直角を成す面となるように、換言すれば、ハンドル8の縦辺部8aと平行な平面として形成されている。
前記の制動解除面部6a及び6bは、ラッチ棒6の外径が8mmである場合に、深さ2mm程度、軸方向の長さ範囲は制動部材9の幅(ラッチ棒6と平行方向の幅寸法)が5mm程度である場合に、制動部材9の位置を中心として、幅約10mmの範囲に形成されている。この制動解除面部6aの形成は、例えばラッチ棒6の切削加工により、又はプレス成形加工等の手段で形成されている。
上記のラッチ棒6は、ハンドル8が垂直下向き姿勢とした場合に制動部材9と相対峙する一定の回転角範囲(図5(A)参照)、及びハンドル8が水平姿勢とした場合に制動部材9と相対峙する一定の回転角範囲(図5(B)参照)においては、前記制動解除面部6a、6bにより、合一に回転したラッチ棒6の円形外周面と制動部材9との接触が外れ又は軽く接触して、摩擦抵抗が極小となり、即ち、クリックの入った固定状態となって、その位置からのハンドルの回転にはクリックを抜け出すための多少大きめの力を必要とする状態となる。前記の状態が、本実施例でいう位置決め手段の実効状態である。
一方、上記制動解除面部6a、6bを除く回転角の部分が、図5(A)、(B)に例示したように、基本的には真っ直ぐで均等径の円形断面を保つ構成であり、その外周面がそのまま被制動面部6cとされている。したがって、前記二種の回転角範囲6a、6b以外において、同ラッチ棒6の円形外周面が上記制動部材9の下端面と強く接触する被制動面部6cとして働き、接触面部に摩擦抵抗が発生する。因みに、上記ラッチ棒6が、制動部材9の下端面と接触した際に同接触部に発生する摩擦抵抗の大きさ、強さについては、上記実施例1と同様、ハンドル8を作業の必要に応じて作業者が手で掴み引き回すことが可能な(ハンドルを手で回転できる)大きさの摩擦抵抗を上限とする。手でハンドル8を回転できなければならないからである。
本発明の位置決め手段の特徴は、ハンドル8を位置決め固定させる際に、ハンドル8を下向き姿勢とした一定の回転角範囲(側面パネルの連結位置)、又はハンドル8を水平姿勢とした一定の回転角範囲(側面パネルの連結解除位置)の位置で、クリック作用が働くので、その位置決め作用を確実なものとすることができる。
一方、上記制動解除面部6a、6bを除く回転角の部分が、図5(A)、(B)に例示したように、基本的には真っ直ぐで均等径の円形断面を保つ構成であり、その外周面がそのまま被制動面部6cとされている。したがって、前記二種の回転角範囲6a、6b以外において、同ラッチ棒6の円形外周面が上記制動部材9の下端面と強く接触する被制動面部6cとして働き、接触面部に摩擦抵抗が発生する。因みに、上記ラッチ棒6が、制動部材9の下端面と接触した際に同接触部に発生する摩擦抵抗の大きさ、強さについては、上記実施例1と同様、ハンドル8を作業の必要に応じて作業者が手で掴み引き回すことが可能な(ハンドルを手で回転できる)大きさの摩擦抵抗を上限とする。手でハンドル8を回転できなければならないからである。
本発明の位置決め手段の特徴は、ハンドル8を位置決め固定させる際に、ハンドル8を下向き姿勢とした一定の回転角範囲(側面パネルの連結位置)、又はハンドル8を水平姿勢とした一定の回転角範囲(側面パネルの連結解除位置)の位置で、クリック作用が働くので、その位置決め作用を確実なものとすることができる。
図8は、実施例3に係るハンドル式連結装置を示している。このハンドル式連結装置4は、上記実施例2と比して、ラッチ棒6における制動部材9との制動解除面部60aと被制動面部60cの構造が異なる。
この実施例3のハンドル式連結装置4のラッチ棒6は、基本的に横断面が円形で均等外径の鋼棒等を使用して構成している。そして、前記制動部材9との制動解除面部60aに、ハンドル8を下向き姿勢とした終局段階の僅かに手前で制動部材9と強力に接触する突起物60が付設された構成としている。前記突起物60は、例えば外径が2mm程度に細い鋼線材又は鋼棒で成る棒状部材60で構成され、前記ラッチ棒と重ね合わて(積み重ねて)一体的に接合されている。
具体的には、図8(A)、(B)にラッチ棒6の主要部構造を示したとおり、例えば外径がφ8mmで回転中心線O−Oが真っ直ぐなラッチ棒6に、例えば外径がφ2mm程度の前記棒状部材60を平行に接合して、同棒状部材60を含む合成形態の回転半径が、棒状部材60の外径分だけ約2mm程度拡大した被制動面部60cに形成されている。したがって、前記棒状部材60を除いたラッチ棒6の本来の外周面が、制動部材9とは接触しない制動解除面部60aとして構成されている。
この実施例3のハンドル式連結装置4のラッチ棒6は、基本的に横断面が円形で均等外径の鋼棒等を使用して構成している。そして、前記制動部材9との制動解除面部60aに、ハンドル8を下向き姿勢とした終局段階の僅かに手前で制動部材9と強力に接触する突起物60が付設された構成としている。前記突起物60は、例えば外径が2mm程度に細い鋼線材又は鋼棒で成る棒状部材60で構成され、前記ラッチ棒と重ね合わて(積み重ねて)一体的に接合されている。
具体的には、図8(A)、(B)にラッチ棒6の主要部構造を示したとおり、例えば外径がφ8mmで回転中心線O−Oが真っ直ぐなラッチ棒6に、例えば外径がφ2mm程度の前記棒状部材60を平行に接合して、同棒状部材60を含む合成形態の回転半径が、棒状部材60の外径分だけ約2mm程度拡大した被制動面部60cに形成されている。したがって、前記棒状部材60を除いたラッチ棒6の本来の外周面が、制動部材9とは接触しない制動解除面部60aとして構成されている。
上記ラッチ棒6に形成された前記被制動面部60cは、図8(E)、(F)に示したように、前記制動部材9の下端面と強く接触して大きな摩擦抵抗を発生する構成とされている。本実施例の被制動面部60cは、図8(F)に示したとおり、ハンドル8の中心線が垂直状態であるとき、前記被制動面部60cの凸方向を示す中心線は、若干の角度θだけ手前側に傾き、最大摩擦抵抗の発生点よりも若干(本実施例では角度θ分だけ)過ぎた位置で止まる構成とされている。すなわち、回転摩擦抵抗のデッドポイントを手応えとして感じる安全措置の手法を採用している。
この実施例3に係るハンドル式連結装置4の作用効果は、図8(E)、(F)に示すように、ハンドル8を位置決め固定させる際に、ハンドル8を下向き姿勢とする一定の回転角の範囲で、回転摩擦抵抗が極大化するクリック作用が働くので、その位置決め作用を確実にすることができる。
また、ハンドル8を下向き姿勢(位置決め固定の位置)とし、水平横向きのフック部7が正面板2と左方の側面板3とを連結した状態から、手前側上方へ矢印Rのように回転して水平横向きの姿勢にすると、ラッチ棒6は、その被制動面部60cが制動部材9の下端面に強く接触し摩擦力を発生している状態から当該制動面部9の下端面との接触が解消され、当該ラッチ棒6本来の外径面(制動解除面部)が制動部材9の下端面と向き合う関係になって接触および摩擦抵抗は解消する(図8(C)、(D)を参照)。このときのフック部7は垂直縦向きになり、左方の側面板3は長孔3bに対して抜き差し自在な状態となる。
また、ハンドル8を下向き姿勢(位置決め固定の位置)とし、水平横向きのフック部7が正面板2と左方の側面板3とを連結した状態から、手前側上方へ矢印Rのように回転して水平横向きの姿勢にすると、ラッチ棒6は、その被制動面部60cが制動部材9の下端面に強く接触し摩擦力を発生している状態から当該制動面部9の下端面との接触が解消され、当該ラッチ棒6本来の外径面(制動解除面部)が制動部材9の下端面と向き合う関係になって接触および摩擦抵抗は解消する(図8(C)、(D)を参照)。このときのフック部7は垂直縦向きになり、左方の側面板3は長孔3bに対して抜き差し自在な状態となる。
図9は、実施例4に係るハンドル式連結装置を示している。このハンドル式連結装置4は、上記実施例2及び3と比して、ラッチ棒6における制動部材9との制動解除面部61aと被制動面部61cの構造が異なる。
この実施例4のハンドル式連結装置4のラッチ棒6は、基本的に横断面が円形で均等外径の鋼棒等を使用して構成している。そして、前記制動部材9との制動解除面部61a及び被制動面部61cは、制動部材9との接触に必要な軸方向の長さ範囲Sを偏芯軸部とした所謂クランク形状に屈曲加工して、ハンドル8を下向き姿勢とした終局段階の僅かに手前で前記被制動面部61cが制動部材9と強力に接触する構成としている。
具体的には、図9(A)、(B)にラッチ棒6の主要部構造を示したとおり、例えば外径がφ8mmで回転中心線O−Oが真っ直ぐな鋼棒において、制動部材9との接触範囲(軸線方向の長さSの範囲)が部分的に平行なクランク形状に屈曲加工され、一面側は軸材本来の外径面の回転半径に比して、実質の回転半径が約2mm程度縮小した制動解除凹面外周部61aに形成され、逆にその反対側面は回転半径が約2mm程度拡大した被制動凸面外周部61cに形成されている。
この実施例4のハンドル式連結装置4のラッチ棒6は、基本的に横断面が円形で均等外径の鋼棒等を使用して構成している。そして、前記制動部材9との制動解除面部61a及び被制動面部61cは、制動部材9との接触に必要な軸方向の長さ範囲Sを偏芯軸部とした所謂クランク形状に屈曲加工して、ハンドル8を下向き姿勢とした終局段階の僅かに手前で前記被制動面部61cが制動部材9と強力に接触する構成としている。
具体的には、図9(A)、(B)にラッチ棒6の主要部構造を示したとおり、例えば外径がφ8mmで回転中心線O−Oが真っ直ぐな鋼棒において、制動部材9との接触範囲(軸線方向の長さSの範囲)が部分的に平行なクランク形状に屈曲加工され、一面側は軸材本来の外径面の回転半径に比して、実質の回転半径が約2mm程度縮小した制動解除凹面外周部61aに形成され、逆にその反対側面は回転半径が約2mm程度拡大した被制動凸面外周部61cに形成されている。
図9(C)、(D)から理解できるように、前記ハンドル8を垂直下向きの姿勢としたとき、ラッチ棒6のフック部7は水平横向きとなる位置関係とされ、且つラッチ棒6の前記被制動凸面外周部61cは丁度、制動部材9の下端面と完全に接触して強い摩擦抵抗を発生した位置決め状態となる位置関係で構成されている。更になお細心の配慮として、前記被制動凸面外周部61cは、図9(D)に示したとおり、ハンドル8の中心線が正に垂直状態であるとき、被制動凸面外周部61cの凸方向を示す中心線は、若干の角度θだけ手前側に傾き、最大摩擦力の発生点よりも若干(本実施例では角度θ分だけ)過ぎた位置で止まる構成とされている。すなわち、上記実施例3と同様に回転摩擦抵抗のデッドポイントを手応えとして感じる安全措置の手法を採用している。
この実施例4に係るハンドル式連結装置4の作用効果も、上記実施例3と同様である。特に言えば、ハンドル8を図9(C)、(D)の下向き位置(位置決め固定の位置)から手前側上方へ矢印Rのように回転して水平横向きの姿勢にすると、ラッチ棒6は、その被制動凸面外周部61cが制動部材9の下端面に強く接触し摩擦力を発生している状態から当該制動部材9の下端面との接触が解消され、その制動解除凹面外周部61aが制動部材9の下端面と向き合う関係になって接触および摩擦力は解消する。
このときのフック部7は下向き姿勢になり(図3(A)、(B)を援用して参照)、左方の側面板3の長孔3bに対して抜き差し自在な状態となる。
このときのフック部7は下向き姿勢になり(図3(A)、(B)を援用して参照)、左方の側面板3の長孔3bに対して抜き差し自在な状態となる。
図10は、実施例5に係るハンドル式連結装置を示している。このハンドル式連結装置4は、上記実施例1〜4で示したハンドル式連結装置4と比して、制動部材9の構造が異なる。図10(A)〜(C)に示す制動部材90は、ラッチ棒6の外周面へ弾性的に接触して一定大きさの摩擦抵抗を発揮させるバネ性板部材90で構成されている。このバネ性板部材90は、具体的には厚さ2mm、図10(A)の方向に見た横幅寸法が30mm程度のバネ性鋼板部材を略L字形状に屈曲して形成され、その垂直面部90aの上端が、上記軸受け部材5の水平辺部90bの下底面へ溶接等で接合して固定され、水平面部90bがラッチ棒6の上面側へ接触する配置で設置されている。但し、バネ性板部材90は、その垂直面部90aを正面板2へ直接設置して、又は同正面板2の上部枠2aへ直接設置して実施することもできる。
その構成図の要部は、図10(C)に拡大して示すように、垂直面部90aの背面は厳密には、正面板2との間に若干の隙間を有する配置に設置され、水平面部90bはラッチ棒6の上面側へ接触し、反時計回り方向のバネ作用でラッチ棒6の外周面へ接して位置決め作用に必要な大きさの摩擦抵抗力を発生する構成とされている。
なお、図示することは省略したが、バネ性板部材90の水平面部90bは、ラッチ棒6の下面側へ接触する配置で設置された構成で実施することもできる。
また、図示することは省略したが、バネ性板部材90の形状は、図示した略L字形状に限らず、下向きの垂直面部のみで構成され、同バネ性板部材90の同垂直面部がラッチ棒6の右側面又は左側面へ一定の摩擦抵抗を発生させる程度に強く圧接した構成で実施することもできる。
更に、図10に示すハンドル式連結装置4のラッチ棒6の構造は、実施例1で説明したラッチ棒6の構造を示しているが、この限りでない。図5〜7に基づいて説明した実施例2の構造、図8に基づいて説明した実施例3の構造、或いは図9に基づいて説明した実施例4の構造でも同様に実施することができる。
その構成図の要部は、図10(C)に拡大して示すように、垂直面部90aの背面は厳密には、正面板2との間に若干の隙間を有する配置に設置され、水平面部90bはラッチ棒6の上面側へ接触し、反時計回り方向のバネ作用でラッチ棒6の外周面へ接して位置決め作用に必要な大きさの摩擦抵抗力を発生する構成とされている。
なお、図示することは省略したが、バネ性板部材90の水平面部90bは、ラッチ棒6の下面側へ接触する配置で設置された構成で実施することもできる。
また、図示することは省略したが、バネ性板部材90の形状は、図示した略L字形状に限らず、下向きの垂直面部のみで構成され、同バネ性板部材90の同垂直面部がラッチ棒6の右側面又は左側面へ一定の摩擦抵抗を発生させる程度に強く圧接した構成で実施することもできる。
更に、図10に示すハンドル式連結装置4のラッチ棒6の構造は、実施例1で説明したラッチ棒6の構造を示しているが、この限りでない。図5〜7に基づいて説明した実施例2の構造、図8に基づいて説明した実施例3の構造、或いは図9に基づいて説明した実施例4の構造でも同様に実施することができる。
図11〜図13は、実施例6に係るハンドル式連結装置であって、ハンドル8を下向き姿勢として側面パネルを連結した状態を示している。このハンドル式連結装置は、上記実施例1〜5で示したハンドル式連結装置4と比して、制動部材の構造が異なる。なお、図11〜13に示すラッチ棒6は、一例として上記実施例2で説明した形状(図5〜7を参照)で構成されている。
先ず、図11に示す制動部材91は、下向きコ字形で形成された軸受け部材5のウェブ部(上辺部)5bの一部がラッチ棒6と接触して一定大きさの摩擦抵抗を生じさせる略直方体形状の切り起こし片として構成されている。この切り起こし片91は、軸受け部材5の左右の縦辺部5a、5aで両端支持されたラッチ棒6の被制動面部6c(図6を参照)へ前記切り起こし片91の底面91aが強く接触するように、軸受け部材5のウェブ部5bを、例えばプレス加工により外方へ切り起こして、軸受け部材5の縦辺部5a、5aの中間部位に設けている。
先ず、図11に示す制動部材91は、下向きコ字形で形成された軸受け部材5のウェブ部(上辺部)5bの一部がラッチ棒6と接触して一定大きさの摩擦抵抗を生じさせる略直方体形状の切り起こし片として構成されている。この切り起こし片91は、軸受け部材5の左右の縦辺部5a、5aで両端支持されたラッチ棒6の被制動面部6c(図6を参照)へ前記切り起こし片91の底面91aが強く接触するように、軸受け部材5のウェブ部5bを、例えばプレス加工により外方へ切り起こして、軸受け部材5の縦辺部5a、5aの中間部位に設けている。
上記図11で示した切り起こし片91から成る制動部材の異なる形態として、図12に示す制動部材92は、外側に向かって横向きコ字形で形成された軸受け部材5のウェブ部5bの一部をラッチ棒6と接触して一定大きさの摩擦抵抗を生じさせる略直方体形状の切り起こし片92を形成し、同切り起こし片92の側面部92aで、ラッチ棒6の被制動面部6cと接触させる構成である。
図13に示す制動部材93は、外側に向かって横向きコ字形で形成された軸受け部材5のウェブ部5bの一部をラッチ棒6と接触して一定大きさの摩擦抵抗を生じさせる切り起こし片93を形成し、同切り起こし片93の底面部93aで、ラッチ棒6の被制動面部6cと接触させる構成である。
なお、図12及び図13に示した軸受け部材5は、正面パネル2の上縁に固着された角パイプ状の上部枠2aの下底面に沿って、横向きコ字形とした軸受け部材5の上辺部が溶接等の手段で固着されている。
図13に示す制動部材93は、外側に向かって横向きコ字形で形成された軸受け部材5のウェブ部5bの一部をラッチ棒6と接触して一定大きさの摩擦抵抗を生じさせる切り起こし片93を形成し、同切り起こし片93の底面部93aで、ラッチ棒6の被制動面部6cと接触させる構成である。
なお、図12及び図13に示した軸受け部材5は、正面パネル2の上縁に固着された角パイプ状の上部枠2aの下底面に沿って、横向きコ字形とした軸受け部材5の上辺部が溶接等の手段で固着されている。
図11〜13に示した制動部材(91〜93)の下端面又は側面は、即ち、ラッチ棒6との接触面は、基本的には平面形状に形成されている。もっとも前記接触面は、平面形状に限ることなく、ラッチ棒6との接触で必要十分な大きさの摩擦抵抗を発生させられるように、例えばラッチ棒6の回転を迎え入れる側が少し高くなった片上がり傾斜面に形成するか、又は上向きの半円形凹面形状に若しくは下向きの半円形凸面形状に形成するなどして実施することができる。要は、ラッチ棒6との摩擦で発揮する制動効果との兼ね合いを考慮して前記下端面又は側面の形態が決定される。
なお、図11〜13に示すハンドル式連結装置4のラッチ棒6の構造は、実施例2で説明したラッチ棒6の構造を示しているが、この限りでない。図1〜4に基づいて説明した実施例1の構造、図8に基づいて説明した実施例3の構造、又は図9に基づいて説明した実施例4の構造でも同様に実施することができる。
なお、図11〜13に示すハンドル式連結装置4のラッチ棒6の構造は、実施例2で説明したラッチ棒6の構造を示しているが、この限りでない。図1〜4に基づいて説明した実施例1の構造、図8に基づいて説明した実施例3の構造、又は図9に基づいて説明した実施例4の構造でも同様に実施することができる。
以上に本発明を図示した実施例に基づいて説明したが、もとより本発明は実施例の構成、作用に限定されるものではない、いわゆる当業者が必要に応じて行う設計変更に類する変更、応用の範囲まで含む技術的思想であることを念のため申し添える。
1 パレット台
2 正面パネル
3 側面パネル
4 ハンドル式連結装置
5 軸受け部材
5a 縦辺部
5b ウェブ部
6 ラッチ棒
7 フック部
8 ハンドル
9 制動部材
90 バネ性板部材(制動部材)
91 切り起こし片(制動部材)
92 切り起こし片(制動部材)
93 切り起こし片(制動部材)
2a 上部枠
2b 支柱
3a アングル部材
3b 長丸孔(開口部)
6a、6b 制動解除面部
6c 被制動面部
2 正面パネル
3 側面パネル
4 ハンドル式連結装置
5 軸受け部材
5a 縦辺部
5b ウェブ部
6 ラッチ棒
7 フック部
8 ハンドル
9 制動部材
90 バネ性板部材(制動部材)
91 切り起こし片(制動部材)
92 切り起こし片(制動部材)
93 切り起こし片(制動部材)
2a 上部枠
2b 支柱
3a アングル部材
3b 長丸孔(開口部)
6a、6b 制動解除面部
6c 被制動面部
Claims (9)
- 平面視が矩形のパレット基台の四辺に沿って立てた側面パネルとで構成された組立式ボックスパレットの隣り合う側面パネル同士を連結するハンドル式連結装置において、
隣り合う側面パネルの一方に設置された軸受け部材と、この軸受け部材で回転が可能に支持されたラッチ棒と、前記ラッチ棒へ一体的に接合されたハンドルとを備え、前記ラッチ棒の外端部にフック部が形成されており、
前記軸受け部材を設置した側面パネルと隣り合う他方の側面パネルに、前記ラッチ棒の外端部に形成したフック部を嵌め通す開口部が形成されており、
前記軸受け部材が設置された側面パネルに、又は軸受け部材に前記ラッチ棒の外周面へ接触して摩擦抵抗を生じさせる制動部材が設けられており、
前記ハンドルの回転に際し、ラッチ棒が前記制動部材によって一定大きさの摩擦抵抗を受けた状態で回転可能であることを特徴とする、組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置。 - ラッチ棒は、ハンドルを回転させる回転角の全範囲が制動部材と一様な強さで接触する構成とされていることを特徴とする、請求項1に記載した組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置。
- ラッチ棒は先端にT形又はL形のフック部を備え、ハンドルによる回転操作によって、隣り合う側面パネル同士をフック部で連結し又はその連結を解除する構成であることを特徴とする、請求項1又は2に記載した組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置。
- 制動部材は、ラッチ棒の外周面へ接触して一定大きさの摩擦抵抗を発生させる剛性の棒材若しくはブロック材、又はラッチ棒の外周面へ弾性的に接触して一定大きさの摩擦抵抗を発生させるバネ性板部材で構成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一に記載した組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置。
- 制動部材は、コ字形に形成された軸受け部材のウェブ部の一部がラッチ棒と接触して一定大きさの摩擦抵抗を生じさせる切り起こし片として構成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一に記載した組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置。
- 軸受け部材を設置した側面パネルと隣り合う他方の側面パネルのコーナー部にアングル材が設置されており、該アングル材にラッチ棒の外端部に形成したフック部を嵌め通す開口部が長丸孔形状に形成されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一に記載した組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置。
- ラッチ棒には、ハンドルを下向き姿勢とした場合に制動部材と相対峙する一定の回転角範囲、及び同ハンドルを水平姿勢とした場合に制動部材と相対峙する一定の回転角範囲において、前記制動部材とは接触しないか、又は軽度に接触する制動解除面部に形成されていることを特徴とする、請求項1、3、4、5又は6に記載した組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置。
- ラッチ棒の制動解除面部は、同ラッチ棒を一定の回転角の範囲にわたり平面形状に切削して、又は平面形状にプレス成形して形成されていることを特徴とする、請求項7に記載した組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置。
- ラッチ棒の被制動面部に、ハンドルを下向き姿勢とした終局段階の僅かに手前で制動部材と強力に接触する突起物が付設された構成、又はラッチ棒をクランク状に成形してハンドルを下向き姿勢とした終局段階の僅かに手前で制動部材と強力に接触する構成としたことを特徴とする、請求項1、3、4、5又は6に記載した組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010172565A JP2012030859A (ja) | 2010-07-30 | 2010-07-30 | 組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010172565A JP2012030859A (ja) | 2010-07-30 | 2010-07-30 | 組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012030859A true JP2012030859A (ja) | 2012-02-16 |
Family
ID=45844780
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010172565A Withdrawn JP2012030859A (ja) | 2010-07-30 | 2010-07-30 | 組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012030859A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015098337A (ja) * | 2013-11-19 | 2015-05-28 | 三菱樹脂インフラテック株式会社 | 保管容器及びこれを使用した汚染土の保管方法 |
WO2016046998A1 (ja) * | 2014-09-24 | 2016-03-31 | 株式会社ニッケンビルド | 組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置 |
-
2010
- 2010-07-30 JP JP2010172565A patent/JP2012030859A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015098337A (ja) * | 2013-11-19 | 2015-05-28 | 三菱樹脂インフラテック株式会社 | 保管容器及びこれを使用した汚染土の保管方法 |
WO2016046998A1 (ja) * | 2014-09-24 | 2016-03-31 | 株式会社ニッケンビルド | 組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置 |
JP2016222349A (ja) * | 2014-09-24 | 2016-12-28 | 株式会社ニッケンビルド | 組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置 |
CN107074401A (zh) * | 2014-09-24 | 2017-08-18 | 日建建筑株式会社 | 组装式箱式托盘的把手式联接装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5528275B2 (ja) | 組立式ボックスパレットのハンドル式連結構造 | |
JP5878247B2 (ja) | 固定具及びこの固定具を用いた分解式パレットボックス | |
US7826208B2 (en) | Case structure for computer device | |
WO2015097939A1 (ja) | 電子機器の筐体、電子機器 | |
JP2012030859A (ja) | 組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置 | |
JP2007261466A (ja) | キャスター装置 | |
JP2006062429A (ja) | 台車 | |
WO2018220791A1 (ja) | ファイル及びファイル機構 | |
JP5348667B2 (ja) | ロール支持具 | |
JP5632896B2 (ja) | パチン錠及びこれを用いたコンテナ | |
JP2008302508A (ja) | 綴じ具 | |
JP5762173B2 (ja) | 留め具 | |
JP3199493U (ja) | 折り畳み脚付き家具 | |
US20120140395A1 (en) | Monitor with retractable keyboard | |
JP2013023123A (ja) | 台車 | |
JP5719962B1 (ja) | 結合具および容器 | |
JP2016083278A (ja) | 陳列棚 | |
JP4457392B2 (ja) | 組立式合成樹脂製容器 | |
JP4081070B2 (ja) | 折り畳みコンテナ | |
JP2010228793A (ja) | 組立式ボックスパレット | |
JP5432759B2 (ja) | ステープラー | |
JP5567998B2 (ja) | 運搬台車利用の道具スタンド | |
JP6707353B2 (ja) | コンテナ | |
JP2014196134A (ja) | 組立式ボックスパレットのハンドル式連結装置 | |
JP2011152825A (ja) | 移動体用分離装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20131001 |