JP2012030855A - 粒状物用容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内容物Mを収容する容器本体2と、該容器本体にヒンジ部23を介して接続されると共に容器本体の上部開口部を塞ぐ可動蓋21と、を備え、可動蓋には、ヒンジ部を中心として一方向T1側に回動させられたときに、容器本体に形成された第1取出口22に連通する第2取出口28が形成され、容器本体と可動蓋との間には、第1取出口と第2取出口とが連通された状態で、ヒンジ部を中心として可動蓋を他方向T2側に回動するように付勢して両取出口の連通を遮断する弾性部材30が設けられ、可動蓋が弾性部材によって他方向側に回動されて両取出口の連通が遮断されたときに、可動蓋に形成された係合部35が容器本体に形成された被係合部36に係合して該可動蓋の回動を規制する粒状物用容器1を提供する。
【選択図】図5
Description
また、内容物の取り出し後、保管をする場合には、蓋体を逆方向にスライド移動させて取出部を閉める。
また、上述の特許文献2に記載された従来の容器においては、板ばねの弾性変形能について改善の余地があった。
(1)本発明に係る粒状物用容器は、粒状の内容物を収容する有底筒状の容器本体と、該容器本体にヒンジ部を介して接続されると共に、容器本体の上部開口部を塞ぐ可動蓋と、を備え、前記可動蓋には、前記ヒンジ部を中心として一方向側に回動させられたときに、前記容器本体に形成された第1取出口に連通する第2取出口が形成され、前記容器本体と前記可動蓋との間には、前記第1取出口と前記第2取出口とが連通された状態で、前記ヒンジ部を中心として前記可動蓋を他方向側に回動するように付勢して、第1取出口と第2取出口との連通を遮断する弾性部材が設けられ、前記可動蓋が前記弾性部材によって前記他方向側に回動されて前記第1取出口と前記第2取出口との連通が遮断されたときに、可動蓋に形成された係合部が前記容器本体に形成された被係合部に係合して該可動蓋の回動を規制することを特徴とする。
ところで、内容物の取り出しを行うにあたって可動蓋を一方向側に回動させると、弾性部材が弾性変形して可動蓋を他方向側に付勢しはじめる。そのため、内容物の取り出しが終了した後、可動蓋をフリーな状態にすると、該可動蓋は弾性部材からの付勢力を受けて他方向側に自然に回動して元の状態に戻り、第1取出口と第2取出口との連通が遮断される。
しかも、係合部及び被係合部が弾性部材には形成されていないので、弾性部材が大きく弾性変形したとしても、係合部が弾性部材の弾性変形に連られて位置変動し難い。そのため、係合部を確実に被係合部に係合させることができ、可動蓋の回動規制の信頼性を高めることができる。加えて、この回動規制を気にすることなく弾性部材を選択できるので、上記設計の自由度の効果を顕著に奏効し易い。
特に、弾性部材を容器本体とは別体ではなく一体的にすることができるので、例えば粒状物用容器の組み立てを行う際、少なくとも容器本体に対して弾性部材を組み付ける必要がなく、効率の良い組み立て作業を行うことができる。また、容器本体と弾性部材との間に組立誤差や不必要な遊び等が生じ難いので、弾性部材の作動の信頼性を高め、容器全体の品質を高めることができる。また、弾性部材の先端部が可動蓋に対して単に接しているだけであるので、可動蓋を容器本体及び弾性部材に対して容易に組み付け易い。
なお、可動蓋を一定量回動させると、規制部によって弾性部材の先端部の摺接が規制されるので、これ以降、弾性部材の弾性変形量を大きくすることができ、弾性部材を効率良く弾性変形させることができる。
本実施形態の粒状物用容器1は、図1に示すように、粒状の内容物Mを収容する有底筒状の容器本体2と、この容器本体2の上部開口部を塞ぐ可動蓋21と、を備えている。
容器本体部10は、横断面視長方形状に形成されている。以下、この長方形状の長辺が延びる方向を前後方向L1といい、短辺が延びる方向を左右方向L2という。容器本体部10は、横断面視で前記長辺をなす一対の長辺周壁部10Aと、前記短辺をなす一対の短辺周壁部10Bと、を備えている。
但し、ヒンジ部13を介して底蓋11と容器本体部10とを一体的に接続する必要はなく、底蓋11を容器本体部10から離脱自在な別パーツとしても構わない。
詳細には、周縁部10bよりも容器内側に位置し、且つ下端縁が一方の短辺周壁部10Bの上端縁よりも下方に位置するように固定されている。そのため、一方の短辺周壁部10Bと固定蓋20との間には隙間H(図2から図4参照)が画成されている。
操作板26は、ヒンジ部23を中心として可動蓋21を容器内側に向かう一方向T1(図1参照)側に回動操作する際の操作部材とされている。
また、第2取出口28は、固定蓋20に形成された第1取出口22よりも上方に位置しており、可動蓋21がヒンジ部23を中心として一方向T1側に回動させられたときに第1取出口22に連通するようになっている(図5参照)。
この板ばね30は、左右方向L2に沿った横幅が一対の長辺周壁部10Aから間隔を開けて配置されるサイズとされ、基端部30aが固定蓋20の上端縁に接続されると共に先端部30bが可動蓋21の操作板26の内面に接する自由端とされた片持ち状の板ばねとされている。
つまり、可動蓋21の湾曲板25と操作板26との接続部分31は、板ばね30の先端部30bの摺接を規制する規制部として機能している。
従って、板ばね30によって他方向T2側に可動蓋21が回動されたとしても、該可動蓋21は両爪部35、36の係合によってそれ以上の回動が規制されている。つまり、これら両爪部35、36は、第1取出口22と第2取出口28との連通が遮断されたときに、可動蓋21の回動を規制するストッパ部材として機能する。
この場合には、可動蓋21の操作板26を押圧して、ヒンジ部23を中心として該可動蓋21を一方向T1側に回動させる。すると、図5に示すように、可動蓋21の湾曲板25が固定蓋20に対して摺動しながら下方に移動して、下端部が容器本体2内にさらに入り込み、第2取出口28が固定蓋20の第1取出口22に連通する。
これにより、両取出口22、28を通じて容器本体2内に収容されている内容物Mを粒状物用容器1外に取り出すことができる。
これにより、可動蓋21の湾曲板25は固定蓋20に重なりながら自然に回動して元の状態に戻り、図1に示すように第1取出口22と第2取出口28との連通が遮断される。
そして、可動蓋21を一定量回動させると、図5に示すように、可動蓋21の湾曲板25と操作板26との接続部分31に板ばね30の先端部30bが係止されて摺接によるスライド移動が規制されるので、これ以降、板ばね30の弾性変形量を大きくすることができ、板ばね30を効率良く弾性変形させることができる。
従って、可動蓋21が他方向T2側に初期位置を越えるほど過度に回動して、容器本体2の上部開口部が開放されてしまうことを防ぐことができ、作動の信頼性を高めることができる。また、板ばね30の弾性特性に影響されることなく、固定蓋20に対する可動蓋21の初期位置を位置決めできるので、板ばね30の選択性を広げることができ設計の自由度を高めることができる。
と爪部36との係合が損なわれることがない。そのため、爪部35を確実に容器本体部10の爪部36に係合させることができ、可動蓋21の回動規制の信頼性を高めることができる。加えて、回動規制を気にすることなく板ばね30を選択できるので、上記設計の自由度の効果を顕著に奏効し易い。
しかも、容器本体2の上部開口部を覆っている可動蓋21を回動させる構成であるので、不要な操作ボタン等を設ける必要がなく余計な出っ張り等を極力なくしたシンプルな形状に設計し易い。よって、外観デザイン性に優れた粒状物用容器1とすることが可能である。
この場合には、第1取出口22及び第2取出口28の形成位置をそれぞれ調整すると共に、板ばね30の付勢方向を逆向きにさせれば良い。
また、湾曲板25の爪部35を容器内側に突出するように形成し、この爪部35に、固定蓋20に容器外側に向けて突出するように形成された爪部や、固定蓋20の下端縁を係合しても構わない。この場合であっても、可動蓋21の回動を規制するストッパ部材として機能させることが可能であり、同様の作用効果を奏効することができる。
但し、固定蓋20を具備する上記実施形態の場合であっても、長辺周壁部10Aに第1取出口22を形成し、補強板27に第2取出口28を形成しても構わない。
T2…他方向
M…内容物
1…粒状物用容器
2…容器本体
21…可動蓋
22…第1取出口
23…ヒンジ部
28…第2取出口
30…板ばね(弾性部材)
35…爪部(係合部)
36…爪部(被係合部)
Claims (3)
- 粒状の内容物を収容する有底筒状の容器本体と、
該容器本体にヒンジ部を介して接続されると共に、容器本体の上部開口部を塞ぐ可動蓋と、を備え、
前記可動蓋には、前記ヒンジ部を中心として一方向側に回動させられたときに、前記容器本体に形成された第1取出口に連通する第2取出口が形成され、
前記容器本体と前記可動蓋との間には、前記第1取出口と前記第2取出口とが連通された状態で、前記ヒンジ部を中心として前記可動蓋を他方向側に回動するように付勢して、第1取出口と第2取出口との連通を遮断する弾性部材が設けられ、
前記可動蓋が前記弾性部材によって前記他方向側に回動されて前記第1取出口と前記第2取出口との連通が遮断されたときに、可動蓋に形成された係合部が前記容器本体に形成された被係合部に係合して該可動蓋の回動を規制することを特徴とする粒状物用容器。 - 請求項1に記載の粒状物用容器において、
前記弾性部材は、基端部が前記容器本体に接続されると共に先端部が前記可動蓋に接する自由端とされ、前記一方向側への可動蓋の回動に伴って弾性変形し、先端部を介して可動蓋を前記他方向側に押圧することを特徴とする粒状物用容器。 - 請求項2に記載の粒状物用容器において、
前記弾性部材の先端部は、前記一方向側への可動蓋の回動に伴って該可動蓋に摺接し、
前記可動蓋には、前記第1取出口と前記第2取出口とが連通されるまでの間において、前記一方向側に一定量回動させられたときに前記先端部の摺接を規制する規制部が形成されていることを特徴とする粒状物用容器。
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JP3028424U (ja) * | 1996-02-26 | 1996-09-03 | エンリケ・ベルナト・エフ・ソシエダッド・アノニマ | 取出し手段を備えた錠剤容器 |
JP2003312755A (ja) * | 2002-04-22 | 2003-11-06 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 粒状物用容器 |
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