JP2012030419A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送ベルト上における用紙ジャムの発生を抑制でき、搬送ベルト表面や後続用紙の汚れ、インク吐出ノズルの破損を回避することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】プリンタ1は、用紙Pの搬送ベルト21と、用紙Pを吸着させるため搬送ベルト21に設けた吸引孔21aと、用紙にインクを吐出する記録ヘッド31と、搬送ベルト21の用紙搬送面の反対面に対向して記録ヘッド31の上流側箇所、下流側箇所、及び記録ヘッド31との対向箇所に各々配置され、吸引孔21aを通して用紙Pの有無を検知する用紙検知センサ40と、計時部19と、用紙検知センサ40と計時部19とを用いて算出した用紙Pの実搬送時間と予め設定された目標搬送時間とを比較して用紙搬送の異常を識別する制御部15と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリンタや複写機に代表される画像形成装置、特に多数のノズルからインクを吐出して用紙などの記録媒体に印刷を行うインクジェット式の画像形成装置に関する。
画像形成装置においては、近年特に家庭用のプリンタとしてインクジェット式プリンタが広く普及している。インクジェット式プリンタは記録装置である記録ヘッドに備えられた多数のノズルからインクを吐出して記録媒体である用紙などに印刷を実行する画像形成装置である。インクジェット式プリンタは小型で安価、静音性に優れているといった利点から普及が進み、昨今各メーカーから多数の機種が提供されている。
さらに最近では用紙搬送方向と直角をなす用紙幅全域をカバーするインクジェットヘッド、所謂ライン型ヘッドが開発され、このライン型ヘッドを搭載した高速印刷が可能なインクジェット式プリンタが産業用や業務用として提供されている。そのようなインクジェット式プリンタの一例を特許文献1に見ることができる。特許文献1に記載されたインクジェット記録装置は主たる構成要素として給紙部、搬送ベルト、記録ヘッド、及び排紙部を備えている。
カットペーパーやOHPシートなどの用紙は給紙部に複数枚積み重ねられて収容され、そこから給紙ローラなどの給紙機構を用いて搬送ベルト上に送り出される。搬送ベルトは用紙を搬送するために無端状に形成され、給紙部から送り出された用紙がこの搬送ベルトの上面に載置され、略水平に搬送される。用紙は搬送ベルト表面に対して吸着された形で搬送され、搬送ベルト表面上で意図せず移動できないようになっている。
記録ヘッドは搬送ベルトの用紙搬送面に対向するようにその上方に配置され、用紙に対してインクを吐出する。記録ヘッドは、例えばブラック、シアン、マゼンタ、イエローといった複数色のインクに対応した、各色ごとのインクヘッド列を備える。インクヘッド列は主走査方向、すなわち用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向に延び、多数のインク吐出ノズルから、重力方向、すなわち垂直下方向にインクを吐出する。
搬送ベルト表面に載置されて搬送される用紙はその搬送過程において、上方の記録ヘッドのインクヘッド列から吐出されるインクによって印刷される。用紙には複数色のインクが順次吐出され、カラー画像が形成される。そして、印刷が完了した用紙はそのまま排紙部まで搬送され、排出される。
特開2002−211060号公報
このような構成のインクジェット式画像形成装置は記録ヘッドのインク吐出ノズルの先端と用紙との間隔が例えば1mmと比較的狭く、搬送ベルト表面に対する吸着不良などに起因して用紙が引っ掛かる可能性がある。これにより、記録ヘッドの箇所において用紙ジャムが発生することが懸念される。その結果、ジャムを起こした用紙に対するインクの吐出により搬送ベルト表面が汚れたり、後続用紙にその汚れが付着したりするといった不具合が発生する虞がある。
また、インクジェット式画像形成装置のインク吐出ノズルは非常に微細で、精密な加工が施され、他部材とのほんの僅かな接触でもノズル詰まりや破損が生じる恐れがある。したがって、記録ヘッドの箇所におけるジャムに対してさらに後続用紙が搬送されることにより、インク吐出ノズルに対する用紙の接触、破損が懸念される。インク吐出ノズルが少しでも破損すると、高品質な画像を形成できなくなる可能性が高い。
特許文献1に記載されたインクジェット記録装置は記録ヘッドの用紙搬送方向上流側に用紙搬送に係るセンサが設けられ、搬送ベルトの特定の位置に用紙が載置されるように制御して搬送ベルト表面にインクが付着して汚れるのを防止している。しかしながら、この構成では記録ヘッドの箇所における用紙ジャムの発生を詳細に把握できないので、ベルトが汚れたり、インク吐出ノズルが破損したりする可能性が懸念される。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、インクジェット式の画像形成装置において、搬送ベルト上における用紙ジャムの発生を抑制することができ、搬送ベルト表面や後続用紙の汚れ、インク吐出ノズルの破損を回避して、高品質な画像形成を遂行することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の画像形成装置は、無端状に形成されて用紙を搬送する搬送ベルトと、用紙を前記搬送ベルトに吸着させるために前記搬送ベルトに設けた複数の吸引孔と、前記搬送ベルトに吸着された用紙にインクを吐出する記録ヘッドと、前記搬送ベルトの用紙搬送面の反対面に対向して前記記録ヘッドの用紙搬送方向上流側箇所、下流側箇所、及び前記記録ヘッドとの対向箇所のうちの複数箇所に配置され、前記吸引孔を通して用紙の有無を検知する用紙検知センサと、時間を計測する計時部と、画像形成動作を制御し、前記用紙検知センサと前記計時部とを用いて算出した用紙の実搬送時間と前記搬送ベルトの移動速度に基づき予め設定された目標搬送時間とを比較して用紙搬送の異常を識別する制御部と、を備えることとした。
この構成によれば、記録ヘッド周辺に複数の用紙検知センサが配置されるので、記録ヘッドの箇所における用紙ジャムの発生を詳細に把握できる。
また、上記構成の画像形成装置において、前記制御部は、前記用紙検知センサから得られる連続する用紙の存在を意味する検知信号の個数を計数して用紙の前記実搬送時間を算出し、この実搬送時間と、前記用紙検知センサから得られる連続する用紙の存在を意味する検知信号の個数として予め設定された前記目標搬送時間とを比較して用紙搬送の異常を識別することとした。
この構成によれば、記録ヘッドが搬送ベルトの用紙搬送面を広くカバーする形で配置されていても、搬送ベルトの用紙搬送面の反対面に対向して配置された用紙検知センサにより容易に用紙の搬送状態を検知できる。
また、上記構成の画像形成装置において、前記制御部は、前記実搬送時間が前記目標搬送時間として設定した所定時間範囲を超えたとき用紙搬送を異常と識別し、前記実搬送時間が前記所定時間範囲内のとき用紙搬送を正常と識別することとした。
この構成によれば、目標搬送時間に時間範囲を設定することで、用紙ジャムの発生の有無が簡便な方法で識別される。
なお、上記「所定時間範囲」は予め設定した用紙搬送時間の任意の時間範囲であり、用紙搬送時間を、例えば基準通過時間に対する用紙検知センサから得られる連続する用紙の存在を意味する検知信号の個数、すなわち搬送ベルトに設けた吸引孔の個数に換算して19個、16個などといった時間としたり、0.3sec、0.2secなどといった実際の時間としたりしても構わない。後述する実施形態では「所定時間範囲」を吸引孔の個数に換算して「上限値19個、下限値16個」の範囲と設定しているが、このような範囲に限定されるわけではない。
また、上記構成の画像形成装置において、前記制御部は、前記記録ヘッドによるインク吐出中、用紙搬送を異常と識別したときインク吐出を停止させ、用紙搬送を正常と識別したときインク吐出を継続させることとした。
この構成によれば、ジャムを起こした用紙に対するインクの吐出が抑制される。
また、上記構成の画像形成装置において、前記制御部は、前記搬送ベルトの動作中、用紙搬送を異常と識別したとき搬送ベルトの動作を停止させ、用紙搬送を正常と識別したとき搬送ベルトの動作を継続させることとした。
この構成によれば、記録ヘッドの箇所におけるジャムに対してさらに後続用紙が搬送されることが抑制される。
本発明の構成によれば、インクジェット式の画像形成装置において、搬送ベルト上における用紙ジャムの発生を抑制することができ、搬送ベルト表面や後続用紙の汚れ、インク吐出ノズルの破損を回避して、高品質な画像形成を遂行することが可能な画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るインクジェット式プリンタの模型的垂直断面正面図である。 図1のプリンタの構成を示すブロック図である。 図1に示す搬送ベルト部分の概略上面図である。 図1に示す搬送ベルト部分の概略底面図である。 図1の用紙検知センサによる用紙検知方法を説明する垂直断面正面図である。 図1の用紙検知センサによる用紙の検知信号を示す説明図である。 搬送ベルト上における用紙搬送時間に関する設定を説明する表である。 搬送ベルト上における目標搬送時間を説明する表である。 搬送ベルト上におけるジャム判定に係る動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図1〜図9に基づき説明する。
最初に、本発明の実施形態に係る画像形成装置について、図1〜図4を用いてその構造の概略を説明しつつ、画像出力動作を説明する。図1は画像形成装置の一例であるインクジェット式プリンタの概略構造を示す模型的垂直断面正面図、図2はプリンタの構成を示すブロック図、図3は搬送ベルト部分の概略上面図、図4は搬送ベルト部分の概略底面図である。なお、図4では搬送ベルトに設けられた吸引孔の描画を省略している。
図1に示すように、プリンタ1の本体2の内部下方には給紙部3が配置されている。給紙部3は給紙カセット4と、給紙装置5とを備えている。給紙カセット4の内部には用紙Pが積まれて収容されている。給紙装置5は給紙カセット4の用紙搬送方向下流部上方に配置されている。この給紙装置5により、用紙Pは図1において給紙カセット4の右上方に向けて送り出される。
給紙部3の用紙搬送方向下流には、用紙搬送路6、搬送ローラ対7、8、レジストローラ9、搬送ユニット20、及び記録装置30が配置されている。給紙カセット4から送り出された用紙Pは搬送ローラ対7、8よって送りが与えられ、用紙搬送路6を通ってレジストローラ9の箇所に到達する。レジストローラ9は用紙Pの斜め送りを矯正しつつ記録装置30が実行するインク吐出動作とのタイミングを計り、用紙Pを搬送ユニット20へと送り出す。
搬送ユニット20は搬送ベルト21、駆動ローラ22、従動ローラ23、テンションローラ24、及び吸引ユニット25を備えている。搬送ベルト21は無端状に形成されたベルトで、駆動ローラ22、従動ローラ23、テンションローラ24に巻き掛けられている。そして、搬送ベルト21は駆動ローラ22により図1において反時計方向に回転する。レジストローラ9によって送り出された用紙Pはこの搬送ベルト21の上面に載置され、図1において右方から左方へと搬送される。
吸引ユニット25は吸引ダクト25aと、吸引ポンプ25bとを備えている。吸引ダクト25aは搬送ベルト21の内側であって、搬送ベルト21の用紙搬送面の反対面に対向する箇所に備えられている。吸引ダクト25aはその上面に多数の空気吸引用の孔(図示せず)を備えるとともに吸引ポンプ25bに接続され、吸引ポンプ25bを動作させることによりその上面から下方に向かって空気を吸引することができる。また、搬送ベルト21にも、図3に示すように多数の吸引孔21aが設けられている。これにより、搬送ユニット20は搬送ベルト21と吸引ユニット25とを用いて、用紙Pを搬送ベルト21の上面に吸着させながら搬送する。
なお、搬送ベルト21に設けられた複数の吸引孔21aはすべて同じ大きさ(例えば直径2mm)で形成されている。また、吸引孔21aは用紙搬送方向、及び用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向に等間隔に配置されている。例えば、用紙搬送方向に隣り合う吸引孔21aどうしの中心間距離は11.8mmである。
一方、プリンタ1は外部コンピュータ(図示せず)から、文字や図形、模様などの画像データ信号を受信する。この画像データの情報は後述の制御部や画像処理部などを経由して画像処理が施された後、搬送ユニット20と対向するようにその上方に配置された記録装置30に送られる。記録装置30はインク吐出ノズル(図示せず)の先端部が位置する底面と搬送ベルト21の上面である用紙搬送面との間に微小間隔(例えば1mm)を設けて配置されている。
記録装置30は、インクヘッドであるライン型インクジェット記録ヘッド31(以下、記録ヘッドと称す)を4台備えている。4台の記録ヘッド31は図4に示すように各々用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向に向かって延び、さらにそれらが図1及び図4に示すように搬送ベルト21の回転方向に沿って回転方向上流側から下流側に向けて一列に並べて配置されている。4台の記録ヘッド31とは上流側から順に、ブラック用の記録ヘッド31K、シアン用の記録ヘッド31C、マゼンタ用の記録ヘッド31M、及びイエロー用の記録ヘッド31Yである。
各色の記録ヘッド31に対応して、搬送ユニット20の下方には4台のインクタンク32が備えられている。各色のインクはこのインクタンク32から供給チューブ(図示せず)によって記録ヘッド31に補給される。なお、以下の説明において、特に限定する必要がある場合を除き「K」「C」「M」「Y」の識別記号は省略するものとする。
記録装置30の各記録ヘッド31は、外部コンピュータから受信した画像データの情報に対応して、搬送ベルト21表面に載置された用紙Pに向かってインク吐出ノズルからインクを吐出する。そして、搬送ベルト21の回転とともに、所定のタイミングで各記録ヘッド31から各色のインクが順次吐出されることにより、搬送ベルト21表面上の用紙Pにはブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色のインクが重ね合わされたカラーインク画像が形成、印刷される。
搬送ユニット20の用紙搬送方向下流には乾燥装置10が配置されている。記録装置30から用紙Pに吐出されたインクは乾燥装置10によって乾燥される。
乾燥装置10の下流には、排紙部11が備えられている。そして、排紙部11は排出ローラ12、排出口13、及び排出トレイ14を備えている。乾燥装置10で印刷されたインクの乾燥が済んだ用紙Pは排出ローラ12によって左方に送られ、排出口13を通して、本体2の左側面外側に設けられた排出トレイ14において機外に排出される。
プリンタ1は装置全体の動作制御のため、図2に示すようにその本体2内にCPU16やその他の図示しない電子部品で構成された制御部15を備えている。制御部15は中央演算処理装置であるCPU16と画像処理部17とを利用し、記憶部18に記憶、入力されたプログラム、データに基づき給紙部3、搬送ユニット20、記録装置30、排紙部11などといった構成要素を制御して一連の画像形成動作を実現する。また、プリンタ1には時間を計測するための計時部19が備えられている。
一方、レジストローラ9から乾燥装置10までの間の用紙搬送経路の下方には用紙検知センサ40が備えられている。図1及び図4に示すように、用紙検知センサ40はレジストローラ9のすぐ下流の第1用紙検知センサ40aから用紙搬送方向に沿って順に、第2用紙検知センサ40b、第3用紙検知センサ40c、第4用紙検知センサ40dの計4個が備えられている。
第2用紙検知センサ40b、第3用紙検知センサ40c、及び第4用紙検知センサ40dの3個は搬送ベルト21の内側であって、搬送ベルト21の用紙搬送面の反対面に対向して配置されている。そして、第2用紙検知センサ40bは記録ヘッド31の上流側箇所に、第3用紙検知センサ40cは記録ヘッド31との対向箇所に、第4用紙検知センサ40dは記録ヘッド31の下流側箇所に配置されている。
次に、この用紙検知センサ40による用紙検知方法について、図5〜図8を用いて説明する。図5は用紙検知センサ40による用紙検知方法を説明する垂直断面正面図、図6は用紙検知センサ40による用紙Pの検知信号を示す説明図、図7は搬送ベルト21上における用紙搬送時間に関する設定を説明する表、図8は搬送ベルト21上における目標搬送時間を説明する表である。
用紙検知センサ40は図示しない発光部及び受光部を備えた非接触型の光センサで構成されている。用紙検知センサ40は前述のように用紙搬送経路の下方に配置され、上方を通過する搬送ベルト21に向かって発光部が所定角度で光を照射し、反射光を受光部が受光する。
このとき、受光部が所定の閾値以上の反射光を検知するとHighレベルの信号が出力され、所定の閾値未満の反射光を検知するとLowレベルの出力信号が出力される。そして、反射光は用紙で反射したときが一番大きく、用紙が無く光が吸引孔21aを透過したとき及び搬送ベルト21の下面で反射したとき、用紙で反射したときの反射光よりも小さくなるように設定されている。これについては、例えば搬送ベルト21の色を黒にして反射光を少なくするなどの処理が施されている。したがって、反射光の閾値を吸引孔21aに用紙があるときの反射光と、吸引孔21aに用紙が無いとき及び搬送ベルト21下面で反射したときの反射光との間に設定することにより、用紙検知センサ40は用紙Pの有無を検知することができる。なお、用紙検知センサ40は制御部15の制御により動作し、その出力である検知信号が制御部15に送られる。
そして、プリンタ1は搬送ベルト21の内側に配置された3個の用紙検知センサ40を用いて、搬送ベルト21上における用紙搬送の異常の有無を識別することができる。これに関して、第2用紙検知センサ40b、第3用紙検知センサ40c、及び第4用紙検知センサ40dは、図5に矢印で示すように搬送ベルト21の吸引孔21aを通して用紙Pに向かって光を照射し、用紙P下面で反射した反射光を受光する。
これら3個の用紙検知センサ40の検知信号は図6のようになる。すなわち、用紙検知センサ40の検知信号は、吸引孔21aを通して反射光を受光し用紙Pを検知しているときHighレベルに、光が反射せず用紙Pを検知していないとき及び光が搬送ベルト21下面で反射しているときLowレベルになるパルス状の信号波形となる。
ここで、プリンタ1においては、図7に示すように例えば搬送ベルト21のベルト移動速度が847mm/secに予め設定され、記憶部18などに記憶されている。また、例えばA4サイズ用紙を図6に示すように横向きに搬送する場合、このA4横向き用紙の搬送方向の用紙長さは210mm、その基準通過時間は0.248secであって、これらのデータも例えば記憶部18に記憶されている。そして、用紙搬送方向に隣り合う吸引孔21aどうしの中心間距離は11.8mmであるので、A4横向き用紙の搬送方向の用紙長さに対応する吸引孔21aの個数は(210/11.8)=17.8個となり、例えば記憶部18に記憶されている。
一方、制御部15は基準通過時間に対する用紙検知センサ40から得られる連続する用紙Pの存在を意味する検知信号の個数、すなわち図6におけるパルス状の検知信号である吸引孔21aの個数を計数するとともに、計時部19から得られる時間を用いて用紙Pの実搬送時間を算出する。これにより、記録ヘッド31が搬送ベルト21の用紙搬送面を広くカバーする形で配置されていても、搬送ベルト21の用紙搬送面の反対面に対向して配置された用紙検知センサ40により容易に用紙Pの搬送状態を検知できる。そして、A4横向き用紙の基準通過時間(0.248sec)に対する吸引孔21aの個数として換算した理想的な用紙搬送時間は前述のように17.8個である。
これに対して予め設定した目標搬送時間が、例えば記憶部18に記憶されている。A4横向き用紙の基準通過時間に対応する目標搬送時間は、基準通過時間に対する用紙検知センサ40から得られる連続する用紙Pの存在を意味する検知信号の個数、すなわち図8に示すように吸引孔21aの個数として換算した上限値19個、下限値16個の時間範囲で設定されている。制御部15は用紙Pの実搬送時間がこの範囲を超えたとき用紙搬送を異常、すなわち用紙ジャムと識別し、範囲内のとき用紙搬送を正常と識別する。このように目標搬送時間に時間範囲を設定することで、用紙ジャムの発生の有無が簡便な方法で識別される。
続いて、プリンタ1の搬送ベルト21上におけるジャム判定に係る動作について、図9に示すフローを参照しつつ説明する。図9は搬送ベルト21上におけるジャム判定に係る動作を示すフローチャートである。
プリンタ1の運転が開始されると(図9のスタート)、制御部15は記憶部18を参照し、現在印刷に使用されている用紙Pのサイズ及び向きとベルト移動速度とを設定する(図9のステップ#101)。さらに、制御部15は記憶部18を参照し、用紙Pのサイズ及び向きに対応した基準通過時間に用紙Pの存在を検知した吸引孔21aの個数として換算された目標搬送時間を設定する(ステップ#102)。目標搬送時間は、例えばA4横向き用紙の場合、図8に示すように吸引孔21aの個数として換算した上限値19個、下限値16個の時間範囲で設定される。
次に、制御部15は用紙検知センサ40から得られるパルス状の検知信号である吸引孔21aの個数を計数するとともに、計時部19から得られる時間を用いて用紙Pの実搬送時間としての基準通過時間当たりの吸引孔21aの個数を算出する(ステップ#103)。そして、制御部15は算出した実搬送時間が目標搬送時間の時間範囲内であるか否かを判定する(ステップ#104)。
ステップ#104において実搬送時間が目標搬送時間の時間範囲内であるとき(ステップ#104のYes)、制御部15は用紙搬送を正常であると識別し、対応するジョブにおけるすべての用紙Pの搬送が終了したか否かを判定する(ステップ#105)。
ステップ#105においてまだ搬送すべき用紙Pが残っているとき(ステップ#105のNo)、ステップ#103〜ステップ#105までのフローが継続される。ステップ#105においてすべての用紙Pの搬送が終了したとき(ステップ#105のYes)、制御部15は搬送ベルト21上におけるジャム判定に係る動作を終了する(図9のエンド(正常終了))。
一方、ステップ#104において実搬送時間が目標搬送時間の時間範囲を超えているとき(ステップ#104のNo)、制御部15は用紙搬送に異常、すなわち用紙ジャムが発生したと判定する(ステップ#106)。そして、制御部15は記録装置30に対してインク吐出停止の指令を、搬送ユニット20等に対して用紙搬送停止の指令を、給紙部3に対して給紙停止の指令を各々送信する(ステップ#107)。そして、制御部15は搬送ベルト21上におけるジャム判定に係る動作を終了する(図9のエンド(異常終了))。このとき、制御部15は図示しない操作パネルやプリンタ1に対して印刷指令を送った外部コンピュータに対して異常を報知しても良い。
このようにして、記録ヘッド31周辺に複数の用紙検知センサ40が配置されるので、記録ヘッド31の箇所における用紙ジャムの発生を詳細に把握できる。そして、ジャムを起こした用紙Pに対するインクの吐出が抑制される。さらに、記録ヘッド31の箇所におけるジャムに対してさらに後続用紙Pが搬送されることが抑制される。
そして、上記実施形態の構成によれば、インクジェット式の画像形成装置であるプリンタ1において、搬送ベルト21上における用紙ジャムの発生を抑制することができ、搬送ベルト21表面や後続用紙の汚れ、インク吐出ノズルの破損を回避して、高品質な画像形成を遂行することが可能なプリンタ1を提供することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、多数のノズルからインクを吐出して用紙などの記録媒体に印刷を行うインクジェット式の画像形成装置において利用可能である。
1 プリンタ(画像形成装置)
3 給紙部
11 排紙部
15 制御部
18 記憶部
19 計時部
20 搬送ユニット
21 搬送ベルト
21a 吸引孔
30 記録装置
31 記録ヘッド
40 用紙検知センサ

Claims (5)

  1. 無端状に形成されて用紙を搬送する搬送ベルトと、
    用紙を前記搬送ベルトに吸着させるために前記搬送ベルトに設けた複数の吸引孔と、
    前記搬送ベルトに吸着された用紙にインクを吐出する記録ヘッドと、
    前記搬送ベルトの用紙搬送面の反対面に対向して前記記録ヘッドの用紙搬送方向上流側箇所、下流側箇所、及び前記記録ヘッドとの対向箇所のうちの複数箇所に配置され、前記吸引孔を通して用紙の有無を検知する用紙検知センサと、
    時間を計測する計時部と、
    画像形成動作を制御し、前記用紙検知センサと前記計時部とを用いて算出した用紙の実搬送時間と前記搬送ベルトの移動速度に基づき予め設定された目標搬送時間とを比較して用紙搬送の異常を識別する制御部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記用紙検知センサから得られる連続する用紙の存在を意味する検知信号の個数を計数して用紙の前記実搬送時間を算出し、この実搬送時間と、前記用紙検知センサから得られる連続する用紙の存在を意味する検知信号の個数として予め設定された前記目標搬送時間とを比較して用紙搬送の異常を識別することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記実搬送時間が前記目標搬送時間として設定した所定時間範囲を超えたとき用紙搬送を異常と識別し、前記実搬送時間が前記所定時間範囲内のとき用紙搬送を正常と識別することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記記録ヘッドによるインク吐出中、用紙搬送を異常と識別したときインク吐出を停止させ、用紙搬送を正常と識別したときインク吐出を継続させることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記搬送ベルトの動作中、用紙搬送を異常と識別したとき搬送ベルトの動作を停止させ、用紙搬送を正常と識別したとき搬送ベルトの動作を継続させることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3684104A1 (en) 2011-06-09 2020-07-22 Panasonic Intellectual Property Corporation of America Communication terminal and communication method
US11297194B2 (en) * 2019-06-19 2022-04-05 Ricoh Company, Ltd. Suction device, printer, and conveyance device

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