JP2012030370A - タイヤ製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】クッションゴムの外周面の高低差や厚さに影響されることなく、台タイヤのトレッド貼付面からタイヤトレッドの外周面までの距離を円周方向に沿って均一とし、ユニフォーミティに影響を与えることのないタイヤを製造することが可能な方法を提供する。
【解決手段】タイヤトレッドを押圧しながら未加硫のクッションゴムを介して台タイヤのトレッド貼付面に貼着するタイヤ製造方法であって、クッションゴムの外周面の高低差又はクッションゴムの外周面とトレッド貼付面までのクッションゴム厚さを台タイヤの円周方向に沿って算出し、クッションゴムの高低差又はクッションゴムの厚さに基づいて、クッションゴムの厚さとタイヤトレッドとの厚さの和が円周方向に沿って均一となるようにタイヤトレッドへの押圧力を制御する形態とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤの製造方法に関し、特に製品タイヤの外周面が均一なタイヤを製造することが可能な方法に関する。
従来、タイヤの土台となる台タイヤと、当該台タイヤの外周面に貼着され、路面と接地するタイヤトレッドとを一体化する更生タイヤの製造方法としては、加硫済み台タイヤの外周面とタイヤトレッドの内周面とを切削し、切削後の台タイヤの外周面にクッションゴムと呼ばれる未加硫のゴムを配置した後に、当該クッションゴムを介してタイヤトレッドを貼着し、加硫缶と呼ばれる加硫装置内に投入することにより、台タイヤとタイヤトレッドとが一体化された更生タイヤを得る方法が知られている。
例えば、特許文献1には、台タイヤを回転可能に保持し、台タイヤの外周面にクッションゴムを配置する方法が開示されており、台タイヤを一定速度で回転させつつ、台タイヤの外周面に対して配置するクッションゴムの量を常に一定量となるように吐出し、台タイヤの回転速度を低速又は高速とすることによって、クッションゴムの厚さを自在に調節することが可能な方法が提案されている。
しかしながら、特許文献1に係る方法は、吐出するクッションゴムの量を一定としても、クッションゴム外周面の平滑化の制御が困難であり、吐出後のクッションゴム外周面の凹凸を全ての台タイヤに対して精度良く均一にすることが困難であった。そのため、クッションゴム吐出過程で台タイヤの外周面に配置されたクッションゴムの表面が円周方向に沿って波打った状態となり、切削後の台タイヤの外周面からクッションゴムの外周面までの距離が円周方向に沿って不均一となり、さらに貼着されるタイヤトレッドの外周面までの距離も不均一な分布となる。そして、不均一な状態でクッションゴムが加硫され、台タイヤとタイヤトレッドとが一体化されると、台タイヤの外周面からタイヤトレッドの外周面(踏面)までの距離、即ち半径方向の厚さが円周方向(回転方向)に沿って不均一なタイヤが製造され、当該タイヤのユニフォーミティに影響を与えることが懸念される。
特開平5−229034号公報
そこで本発明は、上記課題を解決するため、クッションゴムの外周面の高低差や厚さに影響されることなく、台タイヤのトレッド貼付面からタイヤトレッドの外周面までの距離を円周方向に沿って均一とし、ユニフォーミティに影響を与えることのないタイヤを製造することが可能な方法を提供する。
前記課題を解決するため、本発明の第一の形態として、タイヤトレッドを押圧しながら未加硫のクッションゴムを介して台タイヤのトレッド貼付面に貼着するタイヤ製造方法であって、クッションゴムの外周面の高低差又はクッションゴムの外周面とトレッド貼付面までのクッションゴムの厚さを台タイヤの円周方向に沿って算出し、クッションゴムの高低差又はクッションゴムの厚さに基づいて、クッションゴムの厚さとタイヤトレッドとの厚さの和が円周方向に沿って均一となるようにタイヤトレッドへの押圧力を制御する形態とした。
本形態によれば、台タイヤのトレッド貼付面に配置されたクッションゴムの外周面の高低差又はクッションゴムの外周面とトレッド貼付面までのクッションゴムの厚さを台タイヤの円周方向に沿って算出し、クッションゴムの高低差又はクッションゴムの厚さに基づいて、クッションゴムの厚さとタイヤトレッドとの厚さの和が円周方向に沿って均一となるようにタイヤトレッドへの押圧力を制御したので、台タイヤのトレッド貼付面からタイヤトレッドの外周面までの距離が円周方向に沿って均一となり、製品タイヤの中心から外周面までの距離を円周方向に沿って一定にすることが可能となる。即ち、ユニフォーミティに優れた製品タイヤを得ることが可能となる。
また、本発明の第二の形態として、押圧力は、高低差又はクッションゴムの厚さの波形を上下反転させた波形に基づいて制御される形態とした。
本形態によれば、前記第一の形態から生じる効果と同様の効果を奏することが可能となる。
トレッド貼着装置の概略図。 圧力調節部による押圧力とタイヤトレッドの厚さを示す押圧力調節マップ。 外周面の高低差及び位相角度の関係を示すグラフ及び押圧力制御線図。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らず、選択的に採用される構成を含むものである。
実施形態1
図1は、一例としてのトレッド貼着装置1の概略図である。
同図を用いて、トレッド貼着装置1の構造及びタイヤトレッド4の貼着方法について説明する。トレッド貼着装置1は、台タイヤ2のトレッド貼付面2Aに配置された未加硫のクッションゴム3を介してタイヤトレッド4を円周方向(タイヤ回転方向)に沿って貼着する装置であって、タイヤトレッド4の貼着が完了すると、タイヤトレッド4がクッションゴム3を介して台タイヤ2のトレッド貼付面2Aに巻き付けられた状態のタイヤを得ることが可能である。
同図においてトレッド貼着装置1は、概略、一対のレール21と、レール21上を進退する基台22上に立設される装置本体23に台タイヤ2を保持するリム体5と、台タイヤに貼着されたクッションゴム3の周方向の凹凸を測定するセンサ6と、クッションゴム3にタイヤトレッド4を貼着するときにタイヤトレッド4を押圧する圧力調節部8と、センサ6により測定された凹凸に基づき圧力調節部8を制御する制御装置7と、台タイヤ2に対してタイヤトレッド4を貼着位置まで搬送する搬送装置11とを備える。
リム体5は、装置本体23の一側面から水平に延長し、装置本体23に内蔵されるモータ27の駆動により回転する回転軸24の一端側に取り付けられる。リム体5は、異なるサイズのタイヤに対応可能なように、円筒状のホイールを放射状に分割した扇形状の複数のリムピースにより構成され、各リムピースを半径方向に移動させる図外の拡縮機構を備える。複数のリムピースによって形成されるリム体5の外周面には、外周面を包囲する円筒状の図外のシール体が配設され、リムピースが半径方向外側に移動することにより台タイヤ2のビード部が保持される。また、台タイヤ2のビード部にシール体が当接することで、台タイヤ2の内部空間はシール体により閉塞され、内部空間に空気を充填することで、台タイヤ2は内圧を保持した状態でリム体5に対して回転不能に保持される。
リム体5に保持される台タイヤ2は、図外のバフ装置によって使用済みのタイヤのトレッド部をバフ掛けしたものであって、タイヤの外周面が所定形状に形成される。
回転軸24の他端側には、回転軸24の回転開始からの位相角度θを測定するエンコーダ28が取り付けられる。エンコーダ28は、制御装置7に接続され、測定する回転軸24の位相角度θを制御装置7に位相角度信号として出力する。
モータ27は、制御装置7と接続され、制御装置7の出力する回転信号に基づき回転軸24を回転させる。
センサ6は、台タイヤ2の円周方向に沿って配設されたクッションゴム3の外周面3Aを円周方向に沿って測定可能な位置に固定される。例えば、センサ6は、回転軸24の中心軸を含む水平面が台タイヤ2の外周面3Aと交差する位置のうちタイヤトレッド4が搬送される側とは逆側、かつ、タイヤ幅方向の中心位置を測定するように配置される。
センサ6の一例としては、2次元レーザセンサ等によってクッションゴム3の外周面3Aの周方向の高低差Hを測定可能な変位センサである。センサ6は、クッションゴム3の外周面3Aに対してレーザ光を照射し、クッションゴム3の外周面3Aからの反射光を受光することによってセンサ6から外周面3Aまでの距離を測定し、台タイヤ2を回転させることにより外周面3Aまでの距離の変化を測定する。よって、台タイヤ2を1回転させることによりセンサ6から外周面3Aまでの円周方向に沿った距離の変化が測定され、制御装置7に出力される。センサ6から外周面3Aまでの距離外周面3Aの円周方向に沿った距離の変化は、制御装置7によって外周面3Aにおける高低差Hとして算出される。例えば、センサ6から外周面3Aまでの距離が遠い位置が、台タイヤ2の回転中心からの厚さが最薄の位置であり、センサ6から外周面3Aまでの距離が近い位置が、台タイヤ2の回転中心からの厚さが最厚の位置である。
なお、センサ6は、接触式の変位センサやレーザセンサ以外の非接触式の変位センサであっても良いが、クッションゴム3の変形を考慮すると非接触式の変位センサが好ましい。また、センサ6を設ける位置は、上記位置に限らず適宜設定して配置し、測定した位置と、タイヤトレッド4を貼着する位置との対応が判るように配設すれば良い。
圧力調節部8は、リム体5の中心から鉛直上側に配置され、装置本体23から回転軸24が延長する側面とは逆側の装置本体23の側面に固着される支持部材9によって保持される。圧力調節部8は、制御装置7と接続され、圧力調節部8からの制御信号に基づいて伸縮するシリンダとローラ10とを備える。シリンダは、例えば、サーボモータを駆動源とし、制御装置7からサーボモータに入力される制御信号に基づきピストン8Aが伸縮する。ローラ10は、ピストン8Aの先端部に軸支される円筒体であって、タイヤトレッド4の幅よりも幅広に形成され、後述の搬送装置11によって一方向に搬送されるタイヤトレッド4の踏面である外周面4Aを台タイヤ2側に押圧する部材である。ローラ10がタイヤトレッド4を押圧する位置は、リム体5に保持された台タイヤ2の外周面3Aの最高位位置の頂部である。
よって、圧力調節部8は、制御装置7からの制御信号に基づいてピストン8Aを伸長させてローラ10をタイヤトレッド4の外周面4Aに当接させ、ピストン8Aを伸縮させることにより、タイヤトレッド4の外周面4Aを押圧する押圧力Fが調整される。
制御装置7は、図2に示すような、タイヤトレッド4を押圧したときの押圧力Fと、タイヤトレッド4の厚さの変化量との関係を示す押圧力調節マップMを記憶する。
図2の押圧力調節マップMは、タイヤトレッド4が圧力調節部8によって押圧される押圧力Fに対して伸長する伸び量の変化と、厚さの変化量を示すグラフである。同図が示すように、タイヤトレッド4は、圧力調節部8による押圧力Fの増加に伴ない、直線的に伸長するとともに厚さが直線的に薄くなる。つまり、制御装置7は、クッションゴム3の外周面3Aの高低差Hに応じて押圧力調節マップMを参照することにより圧力調節部8がタイヤトレッド4に印加する押圧力Fを決定し、タイヤトレッド4の厚みを調節する。
また、制御装置7は、台タイヤ2がリム体5に装着された状態で回転したときに、エンコーダ28の出力する位相角度θと、センサ6により測定された外周面3Aの高低差Hとを対応付けて記憶し、台タイヤ2の回転に伴なって変化する高低差Hに応じて圧力調節部8を制御する。さらに、制御装置7は、記憶した高低差Hから最低位となる位相角度θを検出し、最低位が貼着開始位置K1に配置されるようにリム体5を回転させる。
搬送装置11は、台タイヤ2のトレッド貼付面2Aの延長方向に配設される例えば、ローラコンベアであって、制御装置7と接続される駆動ローラ11aと複数の従動ローラ11bとにチェーンが掛け渡され、駆動ローラ11aの回転によって従動ローラ11bが同期して回転することによりコンベア上に載置された帯状のタイヤトレッド4を搬送する。
タイヤトレッド4は、回転する台タイヤ2のトレッド貼付面2Aの周速に対応して搬送される。
台タイヤ2は、円周方向外周面がトレッド貼付面2Aとして成形されたタイヤである。トレッド貼付面2Aは、例えばトレッド貼付面2Aを成形可能なモールドによる成形や、所謂使用済みタイヤのトレッド部をバフ掛けすること等によって成形される。そして、タイヤトレッド4の貼り付け前の台タイヤ2のトレッド貼付面2Aには、円周方向に沿って未加硫のクッションゴム3が配置される。
図1を用いて、トレッド貼着装置1によるタイヤトレッド4の貼付方法を説明する。
リム体5に台タイヤ2の配置が完了すると、制御装置7は、リム体5に接続されたモータ27を駆動させるとともに、センサ6及びエンコーダ28による計測を開始し、台タイヤ2を例えば1回転させて、トレッド貼付面2Aの周方向1周分のクッションゴム3の外周面3Aまでの距離の変化が高低差Hとして測定される。なお、複数回台タイヤ2を回転させて高低差Hを測定することにより、高低差Hの測定精度が向上する。
図3(a)は、トレッド貼付面2Aに貼着されたクッションゴム3の高低差Hを測定したときの位相角度θとクッションゴム3の高低差Hとの関係を示す波形f1である。同図において、横軸はクッションゴム3の円周方向の測定開始からの位相角度θの位置を示し、縦軸はクッションゴム3の高低差Hを示す。図3(a)に示すクッションゴム3の外周面3Aの高低差Hは、例えば、クッションゴム3の測定開始位置P1を基準(ゼロ)としたときの高さの差である。
同図に示すように、トレッド貼付面2A上に配置されたクッションゴム3の表面には円周方向に凹凸(高低差H)が生じることが分かる。波形f1の点P2で示す位置は、タイヤ中心からクッションゴム3の表面までの距離が近く、トレッド貼付面2Aの高低差Hにおける最低位であり、点P3で示す位置は、タイヤ中心からクッションゴム3の表面までの距離が遠く、トレッド貼付面2Aの高低差Hにおける最高位である。なお、波形f1の測定開始位置は、圧力調節部8の位置(タイヤトレッド4の貼着開始位置)K1よりも台タイヤ2の回転方向に90°ずれた位置である。
図3(b)に示す実線の波形は、クッションゴム3の高低差Hに基づいてタイヤトレッド4の厚さを調節するときに制御装置7が参照する押圧力制御線図f2であって、破線で示すセンサ6によって測定したクッションゴム3の外周面3Aの高低差Hの波形f1を上下反転させたものである。
即ち、センサ6によって測定されたクッションゴム3の外周面3Aの高低差Hを打ち消すように、外周面3Aの高低差Hを反転させた押圧力制御線図f2を作成し、押圧力制御線図f2の高低差Hの変化がタイヤトレッド4の厚さとなるように、制御装置7が押圧力制御線図f2を押圧力調節マップMに参照させながら圧力調節部8を制御し、クッションゴム3の外周面3Aの円周方向の各位置において、外周面3Aの高低差Hが均一となるように制御することができる。
図1に戻って、引き続き、トレッド貼着装置1によるタイヤトレッド4の貼着方法を説明する。
制御装置7は、モータ27に信号を出力してリム体5を回転させ、クッションゴム3の最低位P2をタイヤトレッド4の貼着開始位置K1に配置する。クッションゴム3の最低位P2をタイヤトレッド4の貼着開始位置K1に配置することにより、圧力調節部8は、ローラ10がタイヤトレッド4に対して常に押圧する力Fを負荷した状態で厚さが制御されるので、クッションゴム3とタイヤトレッド4との接着性を担保することができる。即ち、貼着開始位置K1よりも低い位置が外周面3Aにあると、無負荷状態でタイヤトレッド4が貼着されることになり、タイヤトレッド4の貼着面4Bとクッションゴム3の外周面3Aとの間に空気溜まりが生じてしまうため、クッションゴム3にタイヤトレッド4を貼着するときには、クッションゴム3に対してタイヤトレッド4を押圧した状態で貼着することにより空気溜まりが生じることを防止できる。
次に、制御装置7は、台タイヤ2を保持するリム体5のモータ27に回転信号を出力するとともに、搬送装置11の駆動ローラに信号を出力し、クッションゴム3の外周面3Aの回転する周速と、搬送装置11によりタイヤトレッド4を搬送する速度が一致するように制御する。
そして、リム体5及び搬送装置11の駆動ローラ11aの回転と同時に、圧力調節部8は、制御装置7からの出力信号に基づいてタイヤトレッド4の外周面4Aを押圧する押圧力Fを調節する。圧力調節部8の押圧力Fによってタイヤトレッド4は、クッションゴム3の外周面3Aの高低差Hの波形と上下対称の厚さの変化が生じた状態で台タイヤ2に貼着される。
以上の工程によりタイヤトレッド4が貼着された台タイヤ2は、図外の加硫缶と呼ばれる加硫装置に搬入され、台タイヤ2とタイヤトレッド4との間に介在する未加硫のクッションゴム3が加硫されることにより台タイヤ2とタイヤトレッド4とが一体化され、製品としての機能を発揮し得る製品タイヤとして製造される。
以上説明したように、センサ6によって測定されたクッションゴム3の外周面3Aの波形を上下反転させた高低差Hとなるようにタイヤトレッド4の厚さを調節して、クッションゴム3の高低差Hと厚さが調節されたタイヤトレッド4の厚さとを足し合わせることによって、タイヤ中心からタイヤトレッド4の表面までの距離が一定なタイヤを製造することができる。即ち、クッションゴム3の外周面3Aの高低差Hに影響されることなく、台タイヤ2のトレッド貼付面2Aからタイヤトレッド4の外周面4Aまでの距離が円周方向に沿って均一となり、製品タイヤの中心から外周面4Aまでの距離を円周方向に沿って一定にすることが可能となる。
よって上記方法により台タイヤ2にクッションゴム3を介して配設されたタイヤトレッド4の外周面は円周方向に沿って実質的に均一、かつ、真円度に優れ、上記方法によって製造された製品タイヤは、タイヤのユニフォーミティにおいて優れた性能を有する。ここで、実質的に均一とは、製造誤差に伴う均一性のバラツキを除外するものであって、製品タイヤ径に対して2%以下のバラツキは考慮しないものとする。
実施形態2
実施形態1では、クッションゴム3の外周面3Aの高低差Hに対応してタイヤトレッド4の厚さを変化させ、クッションゴム3の外周面3Aの高低差Hにタイヤトレッド4の厚さを足し合わせたときに一定となるようにしたが、実施形態2では、台タイヤ2のトレッド貼付面2Aの高低差Hを測定し、次に、トレッド貼付面2Aに巻回されたクッションゴム3の高低差Hを測定し、トレッド貼付面2Aの高低差Hとクッションゴム3の外周面3Aの高低差Hとを差し引きすることにより、クッションゴム3の厚さを算出し、当該クッションゴム3の厚さとタイヤトレッド4の厚さとを足し合わせたときに、クッションゴム3の厚さとタイヤトレッド4の厚さとが一定となるように、クッションゴム3の外周面3Aにタイヤトレッド4が配設される点で異なる。
なお、トレッド貼着装置1の構成のうち実施形態1と同一部分については説明を省略する。
トレッド貼着装置1に配置される前段のバフ掛け工程において、台タイヤ2のトレッド貼付面2Aの形成が終了した台タイヤ2は、トレッド貼着装置1に配置される。
トレッド貼着装置1に台タイヤ2が固定されると、制御装置7は、モータ27に回転信号を出力して台タイヤ2を円周方向に所定の速度で回転させて、センサ6によってトレッド貼付面2Aの円周方向の高低差Hを測定する。
次に、台タイヤ2のトレッド貼付面2Aの周長に形成されたクッションゴム3が搬送装置11によって搬送され、トレッド貼付面2Aに巻回される。
次に、制御装置7は、クッションゴム3が配設された台タイヤ2を回転させて、クッションゴム3の外周面3Aの円周方向の高低差Hを測定する。そして、制御装置7は、トレッド貼付面2Aの円周方向の高低差Hの位相角度θに対応するクッションゴム3の外周面3Aの位相角度θの高低差Hを差し引きすることにより、トレッド貼付面2Aに巻回されたクッションゴム3の円周方向の厚さを算出する。
次に、制御装置7は、算出されたクッションゴム3の厚さから最薄の位相角度θを検出するとともに、クッションゴム3の円周方向の厚さの変化を示す波形を上下反転させた押圧力制御線図f2を作成し記憶する。
次に、制御装置7は、クッションゴム3の厚さが最薄となる位相角度θの位置が、貼着開始位置K1に位置するようにモータ27に信号を出力して台タイヤ2を回転させる。
次に、制御装置7が、搬送装置11によって搬送されるタイヤトレッド4の巻回が開始され、クッションゴム3の円周方向の厚さの変化を示す波形を上下反転させた押圧力制御線図f2を押圧力調節マップMに参照させて、圧力調節部8のローラ10によるタイヤトレッド4の押圧力Fを制御する。
そして、台タイヤ2の1周分タイヤトレッド4が巻回されると全ての工程が終了する。
上記実施形態2で示したように、台タイヤ2のトレッド貼付面2Aの高低差Hを測定し、当該トレッド貼付面2Aにクッションゴム3を巻回し、クッションゴム3の外周面3Aの高低差Hを測定して差し引きすることにより、円周方向のクッションゴム3の厚さを算出し、円周方向のクッションゴム3の厚さとタイヤトレッド4の厚さとの和が円周方向に均一になるようにすることで、タイヤの回転重量が均一なタイヤを製造することができる。さらに、トレッド貼着装置1のリム体5に台タイヤ2を保持させた状態で、トレッド貼付面2Aの円周方向の高低差Hとクッションゴム3の外周面3Aの円周方向の高低差Hとを測定していることにより、製品タイヤの中心から外周面までの距離が一定の真円度に優れたタイヤを製造することが可能となる。よって、上記方法により台タイヤ2とタイヤトレッド4とが一体に接着した製品タイヤは、ユニフォーミティに優れたタイヤとなる。
なお、上記実施形態1及び実施形態2において、圧力調節部8は、リム体5の中心から鉛直上側に配置され、制御装置7からの制御信号に基づいてピストン8Aを伸長させてローラ10をタイヤトレッド4の外周面4Aに当接させ、ピストン8Aを伸縮させることにより、タイヤトレッド4の外周面4Aを押圧するとして説明したが、リム体5の中心から鉛直上側に限らず、適宜設定すれば良く、台タイヤ2のトレッド貼付面2Aにタイヤトレッド4の貼着が開始される位置でタイヤトレッド4を押圧するように圧力調節部8を配置すれば良い。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態に多様な変更、改良を加え得ることは当業者にとって明らかであり、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 トレッド貼着装置、2 台タイヤ、2A トレッド貼付面、3 クッションゴム、
3A 外周面、4 タイヤトレッド、4A 踏面、5 リム体、6 センサ、
7 制御装置、8 圧力調節部、8A ピストン、9 支持部材、10 ローラ、
11 搬送装置、f1 波形、f2 押圧力制御線図、F 押圧力、
M 押圧力調節マップ、P1 測定開始位置、P2 最低位。

Claims (2)

  1. タイヤトレッドを押圧しながら未加硫のクッションゴムを介して台タイヤのトレッド貼付面に貼着するタイヤ製造方法であって、
    前記クッションゴムの外周面の高低差又は前記クッションゴムの外周面と前記トレッド貼付面までのクッションゴムの厚さを前記台タイヤの円周方向に沿って算出し、
    クッションゴムの高低差又はクッションゴムの厚さに基づいて、前記クッションゴムの厚さと前記タイヤトレッドとの厚さの和が円周方向に沿って均一となるように前記タイヤトレッドへの押圧力を制御することを特徴とするタイヤ製造方法。
  2. 前記押圧力は、前記高低差又はクッションゴムの厚さの波形を上下反転させた波形に基づいて制御されることを特徴とする請求項1記載のタイヤ製造方法。
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