JP2012029596A - ヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭を改善した食品 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒハツ抽出物より生じる特有の不快臭を改善した食品を提供すること。
【解決手段】ヒハツ抽出物に糖転移ヘスペリジンおよびケイヒを配合したことを特徴とするヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭を改善した食品。
【選択図】なし

Description

本発明は、ヒハツ抽出物を含有する食品において、pH4.4以下の酸性食品とした時にヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭を改善する方法に関する。
ヒハツ抽出物は冷え性対応やむくみ対応の食品素材として汎用され、数多くの商品に配合されている。しかしながら、ヒハツ抽出物を含有する食品には、ヒハツ抽出物そのものの薬草臭とは別に、pH4.4以下の酸性食品とした時、低級脂肪酸様の特有の不快臭が生じ、または増強され、摂取時のみでなく、包装の開封時や液剤として飲用する際や、その瓶や使用した容器を放置した際に、ヒハツ抽出物から生じる特有の不快臭が増強され、不快な臭いが残る。粉末飲料や液剤の場合はその傾向が、より顕著となる。
ヒハツ抽出物そのもののpHは5.7前後であるが、ヒハツ抽出物を配合した食品がpH4.4以下の酸性食品となる条件として、果汁飲料や、果汁が入ってなくとも、飲料の保存性向上、酸味づけのため、酸味料を配合した場合の他、機能性素材として、pH4.4以下を示す素材、例えばL‐カルニチンL‐酒石酸塩、発酵乳粉末、クエン酸、梅肉エキス、プルーンエキス等を配合した場合などが挙げられる。
上記L‐カルニチンL‐酒石酸塩はL‐カルニチンの酒石酸塩であり、L‐カルニチンが飲料等の液剤に用いられることが多いのに対して、L‐カルニチンは吸湿性が高く、製剤加工、充填包装時に吸湿に伴う問題が生じやすいため、顆粒や錠剤等の固形製剤には吸湿性の低いL‐カルニチンL‐酒石酸塩等の有機酸塩が用いられることが多い。しかしながら、L‐カルニチンL‐酒石酸塩はpHが3.5〜4.3であり、ヒハツ抽出物および他の副原料と配合した場合、pH調整を行わなければ、通常、pHは4.4以下に低下し、ヒハツ抽出物より特有の不快臭が生ずるため、ヒハツ抽出物とL‐カルニチンL‐酒石酸塩を配合した食品を美味しく摂取することは難しかった。従って、pH4.4以下の酸性食品とした時にヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭を改善する方法が必要であった。
特許文献1には、ヒハツ特有の香り・味が感じられずに美味しく摂取できる飲料を提供することを目的として、ヒハツ原体1質量部に対し0.1〜2質量部のタンニンと0.1〜2質量部の玄米粉粒物を含有する飲料または飲料用粉末の発明が開示されているが、この発明では、pHに関する記載はなく、pH4.4以下の酸性食品とした時に生ずるヒハツ抽出物特有の不快臭を改善する方法については開示されていない。
特許文献2には、(A)糖アルコール、可食性酸類、甘味度がショ糖の0.1〜0.7倍である単糖類、および甘味度がショ糖の0.1〜0.7倍である二糖類から選ばれる少なくとも1種類の化合物と、(B)ヒハツ果穂抽出物とを含有するヒハツ果穂抽出物組成物の呈味改善方法が開示されているが、この発明では、糖類、可食性酸類以外の天然由来原料については開示されておらず、また、主に辛味、苦味および渋み等の非嗜好性の呈味についての記載にとどまっており、pH4.4以下の酸性食品としたとき、生ずるヒハツ抽出物特有の不快臭については記載されていない。
特許文献3には、ヒハツを含むコショウ科植物由来のピペリン類を35μg以上140μg以下含む、容量200mL以上500mL以下の飲料について、ピペリンの濃度を調整することにより飲みやすい飲料を提供する方法が開示されているが、この発明では、加温用飲料に限定されており、また、pH4.4以下の酸性食品とした時に生ずるヒハツ抽出物特有の不快臭については記載されていない。
特許文献4には、ヒハツ抽出物を0.2重量%(抽出物乾燥粉末換算)以上含有するヒハツ抽出物含有飲食品組成物において、ヒハツ抽出物1質量部(抽出物乾燥粉末換算)に対して乳脂肪を0.1〜70質量部、および乳タンパク質を0.1〜30質量部含有させ、摂取により温熱を感じることができ、かつヒハツ抽出物に由来する良好な香ばしさや旨みを残しつつ辛さと刺激感を抑制する方法が開示されているが、この発明では、「辛さ及び刺激感」並びに「香ばしさ及び旨み」については評価されているが、pH4.4以下の酸性食品とした時に生ずるヒハツ抽出物に特有の不快臭については記載されていない。
特許文献5には、ヘスペリジン配糖体またはヘスペリジン配糖体とヘスペリジンとの混合物を飲食品に添加することを特徴とする飲食品の風味改善方法および風味改善剤について開示されており、飲食品が生薬類含有飲食品であり、その苦味、渋味または薬臭について記載されているものの、ヒハツそのものの薬草臭とは別の、pH4.4以下の酸性食品とした時に生ずるヒハツ抽出物に特有の不快臭については記載されておらず、また、pH4.4以下の酸性食品とした時に生ずるヒハツ抽出物に特有な不快臭については効果がほとんど見られなかった。
特開2006‐136245号公報 特開2003‐135037公報 特開2007‐274929公報 特開2010‐110283公報 特開平11‐318379公報
本発明は、上記のような従来のヒハツ抽出物を含有した食品の有する問題点を解決し、pH4.4以下の酸性食品とした時に生ずるヒハツ抽出物を含有した食品に特有な不快臭を改善し、嗜好性が良好な食品を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成しうる配合成分を天然物由来成分に求め、鋭意検索し、研究を続けた結果、pH4.4以下の酸性食品とした時に生ずるヒハツ抽出物を含有した食品に特有な不快臭の改善に、柑橘由来成分ヘスペリジンから製造された糖転移ヘスペリジンおよびケイヒの併用が本発明の目的を達成しうることがわかった。
即ち、本発明は、コショウ科コショウ属植物のヒハツ(Piper longum L.)抽出物(原生薬換算)100質量部に対し、糖転移ヘスペリジン67〜500質量部およびケイヒ7〜200質量部を配合したことを特徴とするヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭を改善した食品に関する。
本発明を更に好適に実施するためには、
上記食品が、粉末状食品、顆粒状食品、錠剤、カプセル剤およびキャンデーから成る群から選択される固形製剤であり;
上記食品が、液剤、ゼリー状食品およびペースト状食品から成る群から選択される液状食品である;ことが好ましい。
本発明のヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭を改善した食品により、pH4.4以下の酸性食品とした場合であっても、ヒハツ抽出物を含有した食品を、美味しく食することができる。
左手のひらの温熱効果に及ぼすヒハツ抽出物含有飲料(加温;40℃)の摂取の影響を示すグラフ図である。 左手のひら中央部の体表面温度の変化に及ぼすヒハツ抽出物含有飲料(加温;40℃)の摂取の影響を示すグラフ図である。
本発明のヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭を改善した食品は、ヒハツ抽出物を含有した食品について、pH4.4以下の酸性食品であっても、糖転移ヘスペリジンおよびケイヒを併用することにより、美味しく食することができる。
ここで、ヒハツ抽出物は、以下の方法によるヒハツの抽出物である。ヒハツ(Piper longum L.)は、コショウ科コショウ属に属する常緑のつる性植物であり、東南アジアに広く分布し、ヒハツの果穂は香辛料として利用されている。ヒハツの部位は果穂が最も好ましいが、根、葉、茎、花またはこれらの混合部位でもよい。ヒハツ抽出物は一般に用いられる植物エキスの抽出方法により得られる。抽出物には抽出液、抽出液の希釈液、抽出液の乾燥物、またはこれらの粗精製物もしくは精製物も含まれる。
具体的には、ヒハツの果穂、根、葉、茎、花またはこれらの混合部位を乾燥した後、そのまままたは粗砕機を用い粗砕して溶媒抽出に供することにより、得ることができる。乾燥は天日で行ってもよいし、通常使用される乾燥機を用いて行ってもよい。また、ヒハツの果穂、根、葉、茎、花またはこれらの混合部位はヘキサン、ベンゼン等の非極性溶媒によって脱脂等の前処理を施してから、抽出原料として使用してもよい。脱脂等の前処理を行うことにより、果穂、根、葉、茎、花またはこれらの混合部位からの極性溶媒による抽出処理を効率よく行うことができる。
抽出に用いる溶媒としては、水或いは親水性有機溶媒またはこれらの混合液を室温乃至溶媒の沸点以下の温度で用いることが好ましい。前記親水性有機溶剤としては、例えばメタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、イソプロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の多価アルコールなどが挙げられ、これら親水性有機溶媒と水との混合溶媒などを用いることができる。なお、水と親水性有機溶媒との混合系溶媒を使用する場合には、低級アルコールの場合は水10質量部に対して、1〜90質量部、低級脂肪族ケトンの場合は水10質量部に対して1〜40質量部、多価アルコールの場合は水10質量部に対して10〜90質量部添加することが好ましい。
ヒハツ抽出物を抽出するにあたり特殊な抽出方法を採用する必要はなく、室温乃至還流加熱化で、任意の装置を用いて抽出することができる。具体的には、抽出溶媒を満たした処理槽に、ヒハツの果穂、根、葉、茎、花またはこれらの混合部位を投入し、必要に応じて時々攪拌しながら、30分〜2時間静置して可溶性成分を溶出した後、濾過して固形物を除去し、得られた抽出液から抽出溶媒を溜去し、乾燥することにより抽出物が得られる。抽出溶媒量は通常、抽出原料の5〜15倍量(質量比)であり、抽出条件は、抽出溶媒として水を用いた場合には、通常50〜95℃で1〜4時間程度である。また、抽出溶媒として水とエタノールとの混合溶媒を用いた場合には、通常40〜80℃で30分〜4時間程度である。なお、溶媒で抽出することにより得られる抽出液は、抽出溶媒が安全性の高いものであれば、そのまま用いることができるが、濃縮液またはその乾燥物としたものの方が利用しやすい。得られる抽出液は、該抽出液の希釈液若しくは濃縮液、該抽出液の乾燥物、またはこれらの粗精製物若しくは精製物を得るために、常法に従って、希釈、濃縮、乾燥、精製等の処理を施してもよい。
糖転移ヘスペリジンは、温州みかん、レモン等の柑橘類の果皮、果汁または種子より、アルカリ性水溶液で抽出して得られるポリフェノールの一種、ヘスペリジンにシクロデキストリングルコトランスフェラーゼを用いてD‐グルコースを付加して得られたものであるが、製法は本製法に限定されるものではなく、グルコシルヘスペリジンまたは糖転移ビタミンPとも呼ばれる。本発明で用いる糖転移ヘスペリジンは、水に対する溶解度が従来のヘスペリジンの1万倍以上に向上し、食品分野で広く利用されるようになった。食品添加物として、色素の退色抑制効果、フラボノイド類の可溶化効果、みかん加工品の白濁防止効果等が知られ、また、生理活性として、血清脂質改善作用、血流循環改善作用、血圧上昇抑制作用、骨代謝改善作用等が報告されている。
ケイヒは中国やベトナム北部に分布する常緑高木で、クスノキ科のケイ、およびその同属植物の樹皮を乾燥したもので、樹皮は桂皮(ケイヒ)、枝は桂枝(ケイシ)、果実は肉桂子と呼ばれ、漢方素材としてよく利用されている。その産地、品質により種々の名称がある。ケイヒは、料理のスパイス、和菓子の原料としても有名であり、独特の香りを有する。
代表的な原植物は、Cinnamomum cassia Blume(Lauraceae)で、樹皮に精油を1〜3.4%含み、主成分としてケイヒアルデヒド(cinnamic aldehyde)を含み、他にケイヒ酸、オイゲノールを含む。
本発明に用いられるケイヒは、上述のケイヒの粉砕品または抽出物であってもよいが、精油を多く含むことが望ましい。抽出に用いる溶媒としては、親水性有機溶媒またはこれらの混合液を室温乃至溶媒の沸点以下の温度で用いることが好ましい。前記親水性有機溶剤としては、例えばメタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3‐ブチレングリコール、プロピレングリコール、イソプロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の多価アルコールなどが挙げられ、これら親水性有機溶媒と水との混合溶媒などを用いることができる。なお、水と親水性有機溶媒との混合系溶媒を使用する場合には、低級アルコールの場合は水10質量部に対して3〜90質量部、低級脂肪族ケトンの場合は水10質量部に対して3〜40質量部、多価アルコールの場合は水10質量部に対して10〜90質量部添加することが好ましい。
L‐カルニチン有機酸塩はL‐カルニチンの酒石酸塩やフマル酸塩として市販されており、水に溶けると、pH4.4以下の酸性を示す。L‐カルニチンが脂質代謝に関与し、脂肪燃焼促進作用が期待されることから、ダイエット素材として注目されている。しかし、L‐カルニチンは吸湿性が高く、固形製剤においては加工、充填包装時に吸湿に伴う問題が生じやすいため、通常は吸湿性の低いL‐カルニチンL‐酒石酸塩等の有機酸塩が多用されるが、有機酸の種類は酒石酸やフマル酸に限定されるものではない。
本発明のヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭を改善した食品は、pH4.4以下の酸性食品で、ヒハツ抽出物(原生薬換算)100質量部に対し、糖転移ヘスペリジン67〜500質量部およびケイヒ7〜200質量部、好ましくは、糖転移ヘスペリジン67〜333質量部およびケイヒ7〜67質量部、より好ましくは、糖転移ヘスペリジン167〜333質量部およびケイヒ7〜33質量部が配合される。上記糖転移ヘスペリジンの配合量が、ヒハツ抽出物100質量部に対して、67質量部より小さいとヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭の改善効果が低く、500質量部より大きいと糖転移ヘスペリジンそのものの苦味が強くなり、食品として好ましくない。また、上記ケイヒの配合量が、ヒハツ抽出物100質量部に対して、7質量部より小さいとヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭の改善効果が低く、200質量部より大きいとケイヒ特有の香りが強くなり好ましくない。
以下に、試験例、実施例を示し、詳細な説明を行うが、本発明は以下の例にのみ限定されるものではない。
(試験方法)
(1)ヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭
専門評価者3名で、「臭くない」から「臭い」までを以下の1〜5の5段階で評価し、平均値を求めて、ヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭の評価として示した。
(臭くない) ← 1・2・3・4・5 → (臭い)
上記平均値が、小さいほど臭くなく、上記平均値が3.0以下であれば食品に使用することができると判断した。
(2)辛味
専門評価者3名で、「辛くない」から「辛い」までを以下の1〜5の5段階で評価し、平均値を求めて、辛味の評価として示した。
(辛くない) ← 1・2・3・4・5 → (辛い)
上記平均値が、小さいほど辛くなく、上記平均値が3.0以下であれば食品に使用することができると判断した。
(3)苦味
専門評価者3名で、「苦くない」から「苦い」までを以下の1〜5の5段階で評価し、平均値を求めて、苦味の評価として示した。
(苦くない) ← 1・2・3・4・5 → (苦い)
上記平均値が、小さいほど苦くなく、上記平均値が3.0以下であれば食品に使用することができると判断した。
(4)ケイヒ臭
専門評価者3名で、「香りが弱い」から「香りが強い」までを以下の1〜5の5段階で評価し、平均値を求めて、ケイヒ臭の評価として示した。
(香りが弱い) ← 1・2・3・4・5 → (香りが強い)
上記平均値が、小さいほど香りが弱く、上記平均値が4.0以下であれば食品に使用することができると判断した。ケイヒ臭は不快臭ではないが、好き嫌いがあり、5.0点でも好きであるという者もいるが、一般的な香りの強さとして、4.0以下が食品として妥当であると判断した。
(5)総合評価
食品に使用することができるかどうかを、以下の判断基準によって、「評価」として示した。
判断基準
○: ヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭が3.0以下で、辛味および苦味が3.0以下で、ケイヒ臭も4.0以下で、風味として問題なし。
△: ヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭が3.0以下であるが、苦味またはケイヒ臭が上記数値基準を0.5以内の範囲で超えるものの許容範囲であり、風味としてほとんど問題なし。
×: ヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭が3.0を超えるか、または苦味が3.5を超えるか、またはケイヒ臭が4.5を超え、風味として問題有り。食品として不適。
(試験例1)ヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭の評価(I)
(1)方法
ヒハツ抽出物(丸善製薬株式会社から商品名「ヒハツエキスパウダーMF」で市販)150mg(原生薬換算で150mg)を40℃のお湯に溶かした後、所定のpHとなるよう、クエン酸を添加し、pH調整を行い、100mLとして、評価用試料とし、ヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭(「臭い」)を評価した。上記評価結果を、以下の表1に示す。
(2)結果
Figure 2012029596
表1より、pH4.4以下の酸性でヒハツ抽出物そのものの薬草臭とは別の問題となるヒハツ抽出物由来の特有な不快臭の発生が認められた。
(試験例2)ヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭の評価(II)
(1)方法
ヒハツ抽出物(丸善製薬株式会社から商品名「ヒハツエキスパウダーMF」で市販)50〜1,000mg(原生薬換算で50〜1,000mg)、L‐カルニチンL‐酒石酸塩(ロンザジャパン株式会社から市販)50〜1,000mgを40℃のお湯に溶かした後、100mLとして、評価用試料とし、ヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭を評価した。上記評価結果を以下の表2−1〜2−3に示す。
(2)結果
Figure 2012029596
Figure 2012029596
Figure 2012029596
表2−1〜表2−3より、ヒハツ抽出物と低pH原料であるL‐カルニチンL‐酒石酸塩との併用により、pHが4.4以下に低下し、ヒハツ抽出物そのものの薬草臭とは別の問題となるヒハツ抽出物由来の特有な不快臭の発生が認められた。
(試験例3)ヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭抑制の評価(I)
(1)方法
ヒハツ抽出物(丸善製薬株式会社から商品名「ヒハツエキスパウダーMF」で市販)150mg(原生薬換算で150mg)、L‐カルニチンL‐酒石酸塩(ロンザジャパン株式会社から市販)250mg、糖転移ヘスペリジン(株式会社林原商事から商品名「林原ヘスペリジンS」で市販)50mg、ケイヒ末(日本粉末薬品株式会社から市販)を40℃のお湯に溶かした後、100mLとして、評価用試料とし、ヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭、辛味、苦味およびケイヒ臭を評価した。上記評価結果を以下の表3に示す。
尚、表3〜12において、表中の括弧( )内には、ヒハツ抽出物100質量部に対する、糖転移ヘスペリジンおよびケイヒの質量部数を示す。
(2)結果
Figure 2012029596
(試験例4)ヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭抑制の評価(II)
(1)方法
ヒハツ抽出物(丸善製薬株式会社から商品名「ヒハツエキスパウダーMF」で市販)150mg(原生薬換算で150mg)、L‐カルニチンL‐酒石酸塩(ロンザジャパン株式会社から市販)250mg、糖転移ヘスペリジン(株式会社林原商事から商品名「林原ヘスペリジンS」で市販)100mg、ケイヒ末(日本粉末薬品株式会社から市販)を40℃のお湯に溶かした後、100mLとして、評価用試料とし、ヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭、辛味、苦味およびケイヒ臭を評価した。上記評価結果を以下の表4に示す。
(2)結果
Figure 2012029596
(試験例5)ヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭抑制の評価(III)
(1)方法
ヒハツ抽出物(丸善製薬株式会社から商品名「ヒハツエキスパウダーMF」で市販)150mg(原生薬換算で150mg)、L‐カルニチンL‐酒石酸塩(ロンザジャパン株式会社から市販)250mg、糖転移ヘスペリジン(株式会社林原商事から商品名「林原ヘスペリジンS」で市販)250mg、ケイヒ末(日本粉末薬品株式会社から市販)を40℃のお湯に溶かした後、100mLとして、評価用試料とし、ヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭、辛味、苦味およびケイヒ臭を評価した。上記評価結果を以下の表5に示す。
(2)結果
Figure 2012029596
(試験例6)ヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭抑制の評価(IV)
(1)方法
ヒハツ抽出物(丸善製薬株式会社から商品名「ヒハツエキスパウダーMF」で市販)150mg(原生薬換算で150mg)、L‐カルニチンL‐酒石酸塩(ロンザジャパン株式会社から市販)250mg、糖転移ヘスペリジン(株式会社林原商事から商品名「林原ヘスペリジンS」で市販)500mg、ケイヒ末(日本粉末薬品株式会社から市販)を40℃のお湯に溶かした後、100mLとして、評価用試料とし、ヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭、辛味、苦味およびケイヒ臭を評価した。上記評価結果を以下の表6に示す。
(2)結果
Figure 2012029596
(試験例7)ヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭抑制の評価(V)
(1)方法 ヒハツ抽出物(丸善製薬株式会社から商品名「ヒハツエキスパウダーMF」で市販)150mg(原生薬換算で150mg)、L‐カルニチンL‐酒石酸塩(ロンザジャパン株式会社から市販)250mg、糖転移ヘスペリジン(株式会社林原商事から商品名「林原ヘスペリジンS」で市販)750mg、ケイヒ末(日本粉末薬品株式会社から市販)を40℃のお湯に溶かした後、100mLとして、評価用試料とし、ヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭、辛味、苦味およびケイヒ臭を評価した。上記評価結果を以下の表7に示す。
(2)結果
Figure 2012029596
(試験例8)ヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭抑制の評価(VI)
(1)方法
ヒハツ抽出物(丸善製薬株式会社から商品名「ヒハツエキスパウダーMF」で市販)150mg(原生薬換算で150mg)、L‐カルニチンL‐酒石酸塩(ロンザジャパン株式会社から市販)250mg、糖転移ヘスペリジン(株式会社林原商事から商品名「林原ヘスペリジンS」で市販)1,000mg、ケイヒ末(日本粉末薬品株式会社から市販)を40℃のお湯に溶かした後、100mLとして、評価用試料とし、ヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭、辛味、苦味およびケイヒ臭を評価した。上記評価結果を以下の表8に示す。
(2)結果
Figure 2012029596
(試験例9)ヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭抑制の評価(VII)
(1)方法
ヒハツ抽出物(丸善製薬株式会社から商品名「ヒハツエキスパウダーMF」で市販)100mg(原生薬換算で100mg)、L‐カルニチンL‐酒石酸塩(ロンザジャパン株式会社から市販)250mg、糖転移ヘスペリジン(株式会社林原商事から商品名「林原ヘスペリジンS」で市販)100mg、ケイヒ末(日本粉末薬品株式会社から市販)を40℃のお湯に溶かした後、100mLとして、評価用試料とし、ヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭、辛味、苦味およびケイヒ臭を評価した。上記評価結果を以下の表9に示す。
(2)結果
Figure 2012029596
(実施例1) 粉末飲料
以下の粉末混合物を100mLの水に溶いて飲む。
Figure 2012029596
(実施例2) 錠剤
ショ糖エステルとウメ香料以外の原料を以下の比率で混合し、流動層造粒法により造粒、篩過し、1mm以下の顆粒とし、ショ糖エステルを混合し、1g/錠の錠剤を製する。
Figure 2012029596
(実施例3) 顆粒
以下の原料を混合し、流動層造粒法により顆粒とする。
Figure 2012029596
(実施例4) 飲料
以下の原料を適量の精製水に溶解させ、100mLの飲料とする。
Figure 2012029596
(実施例5) 飲料
以下の原料を適量の精製水に溶解させ、100mLの飲料とする。
Figure 2012029596
注1)丸善製薬株式会社から商品名「ヒハツエキスパウダーMF」で市販のヒハツ抽出物
注2)株式会社林原商事から商品名「林原ヘスペリジンS」で市販の糖転移ヘスペリジン
注3)ILS株式会社から市販のL‐カルニチンフマル酸塩
注4)東洋精糖から商品名「αGヘスペリジンPA-T」で市販の糖転移ヘスペリジン
注5)ロンザジャパン株式会社から市販のL‐カルニチンL‐酒石酸塩
注6)日本粉末薬品株式会社からケイヒエキスパウダーとして市販のケイヒ抽出物
注7)ロンザジャパン株式会社から市販のL‐カルニチン
(実施例6) ペースト状食品
プルーンエキスを80℃に加熱し、以下の割合で原料を均一混合し、加熱殺菌する。
Figure 2012029596
(試験例10)ヒトの体表面温度低下抑制効果の評価
(1)試験食品
実施例1の粉末飲料を試験食品とした。
(2)対照食品
水道水を対照食品とした。
(3)飲用時の試料の扱い
試験食品、対照食品は各々恒温器内において40℃に調整した飲料とした。
(4)被験者
被験者は60代男性2名、60代女性2名、50代女性2名、40代女性6名、30代女性4名、20代女性4名、計20名を対象とし、年齢性別構成が同じになるよう、2群に分けた。
(5)試験方法
試験食品または対照食品をそれぞれ被験者10名に温熱効果について評価した。評価は以下に示す通り行った。まず、室温22℃、湿度60%の部屋で30分間待機させ、安静時間とした。続いて、試験食品または対照食品を100mL摂取させた後、摂取後40分の時点における左手のひらの温熱効果についての体感を各被験者について評価した。尚、温熱効果の評価基準は、以下の通りとした。
Figure 2012029596
評価得点は、平均値を算出することにより求めた。2群の平均値の差は「paired t検定」により評価した。
また、同一人物(60代男性)において試験食品と対照食品を摂取後100分まで10分毎に皮膚赤外線体温計(日本テクニメッド)を使用して、左手のひら中央部を測定した。
(6)試験結果
被験者20名による評価結果を図1に示した。摂取後40分における温熱効果の評点につき、試験食品の方が対照食品よりも有意に高かった。また、同一人物(60代男性)において試験食品と対照食品を摂取した場合の皮膚赤外線体温計測定結果を図2に示した。体表面温度変化量については、試験食品の方が対照食品よりも小さく、ヒハツ抽出物含有飲料の摂取により、体表面温度低下の抑制効果が確認された。

Claims (3)

  1. コショウ科コショウ属植物のヒハツ(Piper longum L.)抽出物(原生薬換算)100質量部に対し、糖転移ヘスペリジン67〜500質量部およびケイヒ7〜200質量部を配合したことを特徴とするヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭を改善した食品。
  2. 粉末状食品、顆粒状食品、錠剤、カプセル剤およびキャンデーから成る群から選択される固形製剤である請求項1記載のヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭を改善した食品。
  3. 液剤、ゼリー状食品およびペースト状食品から成る群から選択される液状食品である請求項1記載のヒハツ抽出物より生ずる特有の不快臭を改善した食品。
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