図1は、本発明を適用した写真シール作成装置の一実施の形態の例を示す図である。
図1の写真シール作成装置1は、撮影や編集等の作業の娯楽性を高め、それらの作業をユーザ(利用者)にゲーム(遊戯サービス)として行わせ、撮影画像や編集後画像を写真シールやデータとしてユーザに提供する代わりに、ユーザより代金を受け取るゲーム装置(遊戯サービス提供装置)である。
この写真シール作成装置1が実行する写真シール作成ゲームにおいて、ユーザは、ゲームの代金を投入し、写真シール作成装置1に設けられたカメラを用いて自分自身等を撮影し、その撮影画像に対して背景画像を合成したり、後述する「ペン」や「スタンプ」等の編集ツールにより合成用画像を加える等の編集(落書き編集)を行い、撮影画像を彩り豊かなものにデザインする。そしてゲーム終了後、ユーザは、編集後画像が印刷された写真シール等を成果物として受け取る。
このような写真シール作成装置1は、通常、ゲームセンタや観光地の店舗等に設置される。つまり、写真シール作成装置1は、例えば、メーカや販売会社などから、それらの店舗の経営者に販売される。写真シール作成装置1を購入した経営者は、店舗(例えばゲームセンタ)にその写真シール作成装置1を設置して管理・運営し、女子高校生や女子中学生に代表される一般のユーザに写真シール作成ゲームを有料でプレイさせ、その代金により収益を上げる。
従って、店舗の経営者にとって、写真シール作成装置1の収益率の高さが重要となる。つまり、写真シール作成装置1は、単位時間当たりの収益率が高い方が望ましい。また、通常の店舗の場合、床面積や構造等の制限により、写真シール作成装置1の設置場所が限定される。従って、写真シール作成装置1は、単位床面積当たりの収益率が高い方が望ましい。さらに、各店舗の広さや形状は通常同じでなく、かつ、写真シール作成装置1とともに設置される他のゲーム機等も異なるため、設置場所の自由度が高いほど望ましい。
収益率を向上させる方法として、例えば、写真シール作成ゲームの回転率を向上させる方法がある。つまり、所定の時間内にプレイされるゲーム数を増加させることにより単位時間当たりの収益率を増加させる方法である。しかしながら、写真シール作成ゲームをプレイするユーザがいなければ収益率は向上しない。従って、写真シール作成装置1の写真シール作成ゲームに対する、ユーザの期待度や満足度を向上させることも重要となる。
例えば、写真シール作成装置1は、ゲームをプレイしたことのないユーザが「プレイしてみたい」と思うような期待度の高い機能を設けることによりユーザ数を増加させることができる。また、一度プレイしたユーザが「楽しかった、もう一度プレイしたい」と思うような満足度の高い機能を設けることにより、写真シール作成装置1は、いわゆるリピータを増加させ、利用者数をさらに増加させることができる。その結果、写真シール作成装置1の収益が向上する。
利用者にとって、写真シール作成装置1には、大きく分けて、写真シール作成ゲームをプレイすること(写真シールの作成作業)と、成果物として写真シール用画像や写真シールを得ること(完成した写真シールそのもの)の2つの娯楽性がある。
前者の、写真シール作成作業の娯楽性を向上させる方法としては、例えば、撮影機能や、落書き編集等の編集機能の多機能化、操作性の向上、またはプレイ時間や待ち時間の調整等がある。後者の、完成した写真シールそのものの娯楽性を向上させる方法としては、例えば、シール紙の品質向上、高画質印刷、および特殊色印刷等のようなハードウェアの向上や、写真シールの画像に対する利用者の満足度を向上させることなどがある。
また、主な利用者層である女子高校生や女子中学生は、得られた写真シールを所有物に貼り付けるだけでなく、その写真シールを交換したり、その写真シールを話題にして会話を行ったりする。従って、例えば、写真シールの画像内容が、派手だったり、面白かったり、希少性が高かったり、目新しさがあったりする場合、その写真シールを利用者自身が気に入ることもあるが、それだけでなく、その写真シールを話題として会話が盛り上がることも考えられる。
また、このような写真シールの利用により、写真シール自体が写真シール作成装置1の広告としての役割も果たすこともある。従って、写真シールの娯楽性を向上させることは、単にその利用者の満足度を向上させるだけでなく、他者の期待度を向上させ、評判の広がりによる集客、即ち、いわゆる口コミによる新規利用者を増やすことも期待することができる。
つまり、写真シール作成ゲームにおいて、利用者らが気に入るような画像を作成することができる機能を提供することにより、利用者の写真シール作成ゲームに対する満足度だけでなく、写真シールに対する満足度も向上させることができ、さらに、写真シールの話題性や広告効果等も同時に向上させることができる。
写真シール作成装置1は、このような特徴を有するが、その筐体10は、図1に示すように、撮影ユニット12、編集ユニット13、天井ストロボユニット14、および背景カーテンユニット15の4つのユニットに大きく分けられる。
撮影ユニット12は、利用者等を被写体として撮影する機能を有しており、後述する内部の撮影空間において被写体の撮影が行われる。この撮影ユニット12は、大きく、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bの2つに分けられる。
前方ユニット12Aは、撮影空間の前方とされる側のユニットであり、撮影空間のユーザの撮影に関する処理を行ったり、ユーザの写真シール作成ゲームに関する操作を受け付けたりする。後方ユニット12Bは、撮影空間の後方とされる側のユニットであり、前方ユニット12Aによるユーザの撮影の際に、背景の役割を果たすユニットである。この後方ユニット12Bの内部は、空洞(空間)となっており、ユーザが撮影を行う際に利用される撮影空間の一部として構成される。この後方ユニット12Bの内部には、ユーザがポーズをとるために利用するステージ等が設けられるようにしてもよい。
編集ユニット13は、ユーザが撮影画像に対する落書き編集等を行うための構成(例えば、モニタ、タッチパネル、およびタッチペン等)が設けられている。後述するように1つの筺体からなる編集ユニット13は、2組のユーザが同時に編集作業を行うことができるように、2つの面のそれぞれに、落書き編集等を行うための構成が設けられている。後述するように、写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを並列的に実行することができる。換言すれば、複数組のユーザが、同時に写真シール作成装置1において写真シール作成ゲームをプレイすることができる。編集ユニット13は、写真シール作成ゲームのプレイの回転率を向上させるために、それらの複数組のユーザが同時に落書き編集を行うことができるように、2つの落書き編集等を行うための構成が設けられている。
また、編集ユニット13の、撮影ユニット12と対向する面の上側には、照明装置16が設置されており、照明装置16は、この面に設けられている写真シール排出部(後述する図2の写真シール排出部13C)に排出される写真シールを受け取るユーザの手元を照明する。
撮影空間の上方に設けられる天井ストロボユニット14は、撮影タイミングに合わせて撮影空間内に向けてストロボ発光するフラッシュを内蔵する。この天井ストロボユニット14には、さらに内部に蛍光灯が配置されており、撮影空間(撮影空間内のユーザ)を常時照らす照明としても機能する。撮影空間は、後述するように簡易的に閉鎖的な空間として構成される。従って、外部より光が進入しづらく、暗くなりがちでユーザの操作性が低下する恐れがある。天井ストロボユニット14が、その照明により撮影空間を明るく照らすことにより、そのような恐れを回避し、操作性を向上させることができる。なお、このような照明は前方ユニット12Aや後方ユニット12Bにも設けられている。
また、後方ユニット12Bの上部には、例えば、背景に利用する可動式のカーテン(背景カーテン)を備える背景カーテンユニット15が設けられている。この背景カーテンユニット15は、例えば、互いに色または柄の異なる巻き取り式のカーテンが複数吊設されている。例えば、明るい色の単色、外国の絵本のようなお洒落でかわいい柄、彩り豊かなポップで(大衆向けの)お洒落な柄等、主なユーザである女性の若者に人気の高い色や柄が複数揃えられる。
前方ユニット12Aに設けられたカメラやストロボ等の撮影機能と連動して動作し、撮影の際に、例えばユーザに選択された色のカーテンを下ろし、その他のカーテンを巻き取る。このように動作することにより、背景カーテンユニット15は、容易にユーザの所望のデザインや、撮影モード等に応じたデザインの背景を提供することができる。これにより、写真シール作成装置1は、画像(写真シール)に対するユーザの満足度を向上させることができる。
なお、背景カーテンユニット15が備えるカーテン(背景カーテン)の枚数は任意である。例えば、背景カーテンユニット15に1枚の背景カーテンのみが吊設されるようにしてもよい。また、この場合、写真シール作成装置1が、合成用の背景画像を複数種類用意し、その中からユーザにより選択された背景画像を撮影画像に合成するようにしてもよい。このようにすることにより、写真シール作成装置1に設けられる物理的な背景カーテンが1枚のみであっても、写真シール作成装置1は、ユーザの多様な好みに対応することができる。
図2は、図1の写真シール作成装置1を、編集ユニット13側より見た斜視図である。
編集ユニット13は、図2に示すように、前方ユニット12Aの、後方ユニット12B側の面(つまり、撮影空間側の面)と反対の面に隣接して設置される。編集ユニット13の、前方ユニット12Aに直交する2つの側面には、ユーザが撮影画像に対する落書き編集等を行うための第1編集インタフェース13Aと第2編集インタフェース13Bがそれぞれ設けられている。つまり、編集ユニット13には、写真シール作成ゲームを行う複数組のユーザが、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bを結ぶ方向と直交する向きに、編集ユニット13を挟んで対向する状態で編集作業を行うことができるように、2つの編集インタフェースが設けられている。
また、編集ユニット13の、撮影ユニット12と対向する面には、写真シール作成ゲームがプレイされることにより作成された写真シールが排出されてユーザに提供される写真シール排出部13Cが設けられている。また、写真シール排出部13Cが設けられている編集ユニット13の側面の写真シール排出部13Cの上方には、照明装置16が設けられている。照明装置16は、ユーザの頭上の位置(ユーザの背より高い位置)、例えば、筐体10の上端近傍の位置に配置されており、下方に向かって照明光を照射する。これにより、照明装置16は、ユーザが写真シール排出部13Cから写真シールを取り出すときに、ユーザよりも上方からユーザを照らすことができ、ユーザは、その照明光によって写真シールの仕上がり具合を確認することができる。
図3は、写真シール作成装置1の設置例を示す外観図である。
写真シール作成装置1がゲームセンタ等に設置される場合、例えば図3に示されるように、撮影ユニット12や編集ユニット13を囲むように、カーテン21が設けられる。このカーテン21は、撮影作業が行われる撮影空間や編集作業が行われる編集空間等を簡易的に囲み、各空間の閉鎖性を向上させている。つまり、カーテン21は、例えば、各空間内の環境を安定させることにより、高画質な撮影や編集画面の見易さ等に寄与したり、各空間外からの視界を遮断し、ユーザが外部からの視線を意識せずに撮影や編集等の作業を行うことができるようにしたりする。
このカーテン21の外側の面は、通常、広告を掲載する場所として利用され、設置場所において注目度が高まるように、写真シール作成装置1の機種名や機種のイメージを表す派手なデザイン画が印刷される。
以上のような写真シール作成装置1は、ユーザの各組に対して、それぞれ、写真シール作成ゲームをプレイさせる。写真シール作成装置1は、複数の写真シール作成ゲームを同時に進行させることができる。つまり、写真シール作成装置1は、同時に複数の組に写真シール作成ゲームをプレイさせることができる。このとき、各組のユーザは、写真シール作成装置1に設けられた複数の空間を移動しながら、写真シール作成ゲームの各作業を行い、ゲームを進行させる。
写真シール作成ゲームの流れと、それに伴う空間の移動について、図4を参照して説明する。
図4は、ユーザのゲーム中に、写真シール作成装置1を上から見た平面図である。図4に示すように、ユーザは、外部(ユーザAまたはユーザA')から、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bの間を通って、図中点線で示される、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bとの間に形成される、撮影作業を行う撮影空間32に入場し、代金を投入することで写真シール作成ゲームを開始する(ユーザB)。もし、前の組のユーザが撮影空間32を使用中であれば(撮影作業中であれば)、ユーザは、ユニット外部において待機する(ユーザAまたはユーザA')。
代金が投入され、写真シール作成ゲームが開始されると、ユーザ(ユーザB)は、前方ユニット12Aの正面に設けられたカメラやモニタを利用して自分自身等を撮影させる撮影作業を行う。
撮影作業が終了するとユーザは、得られた撮影画像の中から編集対象画像として保存するもの(編集用画像)を選択し、表示された移動案内にしたがって、撮影作業を行った撮影空間32から、図中点線で示す、編集作業を行う編集空間へと移動する。
編集ユニット13の、前方ユニット12Aから見て右側(第1編集インタフェース13Aの前方)に第1編集空間33Aが設けられ、左側(第2編集インタフェース13Bの前方)に第2編集空間33Bが設けられている。つまり、この写真シール作成装置1においては、第1編集空間33Aのユーザ(ユーザC)および第2編集空間33Bのユーザ(ユーザC')の、合計2組のユーザが同時に編集作業を行うことができる。撮影空間32のユーザ(ユーザB)は、この2つの編集空間のうち、空いている方に案内される。第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bに移動すると、ユーザは、落書き編集作業を行う。以下において、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとを区別する必要の無い場合、編集空間33と称する。
その後、落書き編集が終了すると、ユーザ(ユーザCまたはユーザC')は、次に、印刷設定作業を行い、分割数等の設定を行う。そして印刷が開始されると、ユーザは、その印刷中に携帯端末への画像の送信、アンケート入力、ミニゲーム等を行う。そして、印刷が終了すると、写真シール排出部13C前方の印刷物受取領域34に移動する。このとき、写真シール排出部13Cの上方に配置されている照明装置16によって印刷物受取領域34が照明されており、ユーザ(ユーザD)は、照明装置16からの照明光の下で、写真シール排出部13Cに排出された写真シール紙を受け取り、写真シール作成ゲームを終了する。
なお、以上のような写真シール作成ゲームにおいて、撮影空間32のユーザBが、編集空間33に移動すると、撮影空間32が未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組のユーザに撮影空間32を使用させることができる。さらに、第1編集空間33AのユーザC、または、第2編集空間33BのユーザC'が、印刷物受取領域34に移動すると、その第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bが未使用になるので、写真シール作成装置1は、新たな組のユーザに、その第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bを使用させることができる。
つまり、写真シール作成装置1は、写真シール作成ゲームの、単位時間辺りおよび単位床面積辺りの回転率を向上させるために、撮影空間32、第1編集空間33A、第2編集空間33B、および印刷物受取領域34を用いて、同時に、複数組のユーザに、写真シール作成ゲームをプレイさせることができる(多重接客を行うことができる)。
なお、このような筐体10の構成は任意であり、上述した以外の構成であってもよい。同様に、多重接客の仕方も任意である。
次に、各ユニットの構成について説明する。
図5は、前方ユニット12Aの構成例を示す図である。図5の正面12A−1は、撮影空間32内に面する側面であり、撮影作業を行うユーザにとって前方に位置する面である。つまり、ユーザは、撮影空間32において、基本的にこの正面12A−1に向かって(前方ユニット12A側を向いて)撮影作業を行う。
この正面12A−1の中央付近には、撮影空間32内の被写体を撮影するカメラ51が設けられており、カメラ51の下側にタッチパネルモニタ52が設けられている。タッチパネルモニタ52は、例えば、カメラ51により光電変換されてリアルタイムに(即時)取り込まれている取り込み画像に背景や前景等の画像を合成した合成画像(動画像)を表示するライブビューモニタとしての機能と、各種GUI(Graphical User Interface)画像を表示するとともに、画面上に重畳されたタッチパネルによりユーザの指示を受け付ける機能とを備えている。また、正面12A−1には、この他にも、撮影空間32内を照明したり、カメラ51による撮影タイミングに合わせてフラッシュ光を発光したりする照明装置53−1乃至照明装置53−7、写真シール作成ゲームの代金が投入される硬貨投入返却口55、撮影作業に関する案内や効果音等の音声が出力されるスピーカ56−1およびスピーカ56−2、並びに撮影作業中のユーザの手荷物等を置くための荷物置き場57が設けられている。
カメラ51は、CCD(Charge Coupled Device)を利用した撮像素子等により構成され、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内のユーザを撮像し、動画像を取り込み画像として取り込む。カメラ51により取り込まれた取り込み画像は、一部が切り出されたり、背景等の画像が合成されたりして、タッチパネルモニタ52に即時的に表示される。また、所定のタイミングでカメラ51により取り込まれた取り込み画像は、そのタイミングのフレームの画像が抜き出され、撮影画像(静止画像)として保存される。
なお、カメラ51として、CCDの代わりに、例えばCMOSセンサを用いたカメラを使用してもよい。勿論、これら以外にも、ユーザを撮影し、デジタル画像データを得られるものであればどのようなカメラを用いるようにしてもよい。また、カメラ51の個数も設置位置も任意である。
タッチパネルモニタ52は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイ123と、それに積層された無色透明のタッチパネル124(いずれも図8)とにより構成され、撮影作業中のユーザが撮影結果を確認しながら立ち位置や姿勢を決定することができるようにするために、カメラ51により取り込まれた取り込み画像を即時的に(リアルタイムに)表示する。このとき、タッチパネルモニタ52に表示される取り込み画像は、例えば、背景や前景等、ユーザに指定された画像(撮影用合成画像)が合成されたり、その画像の画サイズ等に合わせて一部分が切り出されたり(トリミングされたり)する。また、タッチパネルモニタ52は、撮影作業の手順を案内する案内画像等、撮影作業に関する画像を表示し、タッチパネル124(例えば、感圧式や電磁誘導式等)が例えばユーザの指等によるタップ操作を受け付けるようになされている。
照明装置53−1乃至照明装置53−7は、複数の、蛍光灯およびストロボ発光可能な照明装置により構成され、撮影空間32を明るくし、操作性や安全性を確保するために、撮影空間32を常時照らすとともに、撮影画像の画質を向上させるために、撮影タイミングに対応するタイミングでストロボ発光し、撮影されるユーザに光を多様な角度から照射する。なお、以下において、照明装置53−1乃至照明装置53−7を互いに区別して説明する必要の無い場合、照明装置53と称する。
硬貨投入返却口55は、ユーザが写真シール作成ゲームの代金として硬貨を投入したり、投入に失敗した硬貨やお釣りの硬貨を返却したりするユーザインターフェースである。
スピーカ56−1およびスピーカ56−2は、写真シール作成ゲームの撮影作業における案内音声、BGM(Back Ground Music)、効果音等の音声を適宜出力する。スピーカ56−1およびスピーカ56−2を互いに区別する必要のない場合、スピーカ56と称する。なお、スピーカ56の数および設置位置は任意である。
荷物置き場57は、撮影時におけるユーザの手荷物の置き場所として利用する棚である。荷物置き場57は、撮影の邪魔にならないような位置、即ち、ユーザが撮影ポーズをとるのに邪魔にならず、かつ、照明装置53の光の照射の妨げとならない位置に設けられている。ユーザは、手荷物を荷物置き場57に置くことにより、より快適に撮影作業を行うことができる。
勿論、前方ユニット12Aの正面12A−1に上述した以外の構成が設けられるようにしてもよい。
次に、編集ユニット13の構成について説明する。
図6は、編集ユニット13の、撮影ユニット12側から見て右側面の構成例(第1編集空間33A側の構成例)を示す図である。
図6において、この右側面には、第1編集インタフェース13Aが設けられている。その上側には、カーテン21等で仕切られているために暗くなる第1編集空間33Aを照らすための照明装置71が設けられている。この照明装置71により、写真シール作成装置1は、ユーザの編集作業効率の低下を抑制し、第1編集空間33Aの安全性を向上させることができる。なお、図6の例においては、編集ユニット13の、照明装置71が設けられている第1編集インタフェース13Aの上側の部分が、第2編集空間33B側に貫通しており、照明装置71は、第1編集空間33Aと第2編集空間33Bとで共有されている。つまり、照明装置71は、第1編集空間33Aだけでなく第2編集空間33Bも照明し、安全性を向上させる。なお、この照明装置71の設置位置および個数は任意である。
第1編集インタフェース13Aには、タブレット内蔵モニタ72、2本のタッチペン73−1およびタッチペン73−2、並びに、スピーカ74が設けられている。
タブレット内蔵モニタ72は、タッチペン73−1またはタッチペン73−2により位置情報を入力可能な無色透明のタブレットが、CRTディスプレイやLCD等の、画像を表示可能な表示デバイスの表示画面上に重畳されることにより構成される。従って、タブレット内蔵モニタ72は、表示デバイスにより単にGUI画像等を表示するだけでなく、タブレットによりユーザからの入力操作を受け付ける。タブレット内蔵モニタ72には、例えば、撮影空間における撮影作業により得られた撮影画像を編集する編集作業用のGUI画像からなる編集画面が表示される。
タッチペン73−1とタッチペン73−2は、タブレット内蔵モニタ72の左右近傍に、左右1本ずつ所定のアタッチメントにより編集ユニット13に着脱可能に固定されており、同じ組の2人のユーザが、これらのタッチペンをそれぞれ使用することにより、同時に、写真シール作成作業の編集作業の工程をプレイすることができるようになされている。なお、以下において、タッチペン73−1およびタッチペン73−2を互いに区別して説明する必要のない場合、単にタッチペン73と称する。
そのタッチペン73は、編集ユニット13内部に設置されたシステムと有線(または無線)により電気的に接続されている。タッチペン73は、タブレット内蔵モニタ72のタブレットと連携して動作する。ユーザがタッチペン73を操作して、タブレットをタップする(タッチペン73とタブレット内蔵モニタ72の表示画面を接触(または近接)させる)ことにより、タブレットは、ユーザからの入力を受け付ける入力手段として動作する。なお、タッチペン73の設置本数、設置位置、及び形状等は任意である。
スピーカ74は、例えば、案内音声、効果音、またはBGM等、写真シール作成ゲームの編集作業に関する音声を出力する。このスピーカ74は、タブレット内蔵モニタ72の右側に配置される。右利きのユーザは、タッチペン73を右手で持ちながら編集作業を行うため、編集ユニット13に寄りかかりながら編集作業を行う場合であっても、タブレット内蔵モニタ72の右側に寄りかかる可能性は少ない。従って、タブレット内蔵モニタ72の右側にスピーカ74を配置することにより、右利きのユーザが編集ユニット13に寄りかかりながら編集作業を行う場合であっても、ユーザがスピーカ74を塞ぎ、音声が聞こえなくなることを防止することができる。なお、スピーカ74の設置個数、デザイン、および形状等は任意である。
なお、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成も、図6に示す第1編集空間33A側の構成と基本的に同様であるので、その説明については省略する。以下においては、図6に示す構成例は、編集ユニット13の第2編集空間33B側の構成を説明する場合にも適用する。
図7は、編集ユニット13の、写真シール排出部13Cの構成例を示す図である。
図7に示すように、写真シール排出部13Cには、第1編集空間33Aにおいて編集作業を行ったユーザが作成した写真シール(つまり、第1編集インタフェース13Aが操作されて作成された写真シール)と、第2編集空間33Bにおいて編集作業を行ったユーザが作成した写真シール(つまり、第2編集インタフェース13Bが操作されて作成された写真シール)が排出される写真シール排出口81が設けられている。
編集ユニット13内部には、プリンタが設置されており、第1編集インタフェース13Aまたは第2編集インタフェース13Bが操作されて作成された印刷用の画像は、そのプリンタによりシール紙に印刷される。プリンタより出力された写真シールは、この写真シール排出口81より排出される。
そして、写真シール排出口81の上側であって、編集ユニット13の上端近傍に配置されている照明装置16からは、プリンタから写真シールが出力される数秒前から照明光が照射される。また、照明装置16は、写真シールの仕上がり(例えば、ラメ色の有無や、ラメ色の割合など)に応じて、照明光の強度を変更したり、照明光を点滅させたりすることができる。その後、照明装置16は、所定の規定に応じて消灯する。
次に、写真シール作成装置1の内部の構成例について説明する。
図8は、写真シール作成装置1の機能的構成例を示すブロック図である。以上において説明した部分と同じ部分については、同じ番号を付してある。
図8において、写真シール作成装置1は、写真シール作成装置1の装置全体を制御する処理部である制御装置101を有している。制御装置101は、CPU(Central Processing Unit)、コンピュータなどよりなる。その制御装置101には、記憶部102、通信部103、ドライブ104、ROM(Read Only Memory)106、RAM(Random Access Memory)107、撮影部112、編集部113、プリンタ114、および照明装置16がそれぞれ所定のバスを介して接続される。
記憶部102は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等のような不揮発性の記憶媒体を有しており、制御装置101より供給される各種設定情報をその記憶媒体に保存したり、記憶媒体に記録されている設定情報を読み出して制御装置101に供給したりする。なお、この記憶媒体は、情報を記憶することができるものであれば、どのようなものであってもよい。
通信部103は、例えばインターネットや公衆電話回線網等のような外部のネットワーク(図示せず)を介して、または単に通信ケーブル(図示せず)を介して、他の通信装置(図示せず)に接続され、制御装置101に制御されて、例えばユーザの携帯型電話機などの携帯端末、ユーザのパーソナルコンピュータ、または中央管理サーバ等のような他の通信装置と通信を行う。例えば、通信部103は、制御装置101より通信信号として供給される送信信号を他の通信装置に送信したり、他の通信装置より供給された受信信号を通信信号として制御装置101に供給したりする。
ドライブ104には、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、および、半導体メモリなどのリムーバブルメディア105が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムやデータが、必要に応じて制御装置101に供給され、記憶部102等に保存されたり、インストールされたりする。
ROM106には、制御装置101において実行されるプログラムやデータが予め格納されており、ROM106は、制御装置101の指示に基づいて、プログラムやデータを制御装置101に供給する。RAM107は、制御装置101が処理するデータやプログラムを一時的に保持する。
撮影部112は、撮影ユニット12に関するブロックであり、背景カーテンユニット15、硬貨処理部121、照明装置53、カメラ51、タッチパネルモニタ52、およびスピーカ56を有する。
背景カーテンユニット15は、制御装置101より供給される背景制御信号に基づいて、提供する背景の選択、すなわち、可動式の背景カーテンの上げ下ろし(展開や収納)等を行う。なお、この背景の選択はユーザが手動で行うようにしてもよい。
硬貨処理部121は、制御装置101から入力される起動信号に応じて起動し、硬貨投入返却口55に硬貨が投入されると、ユーザによる写真シール作成装置1の代金支払いに関する処理(ゲーム参加受け付け等)を行い、起動信号を制御装置101に供給する。制御装置101は、この起動信号に応じて、課金処理や案内等をタッチパネルモニタ52およびスピーカ56に行わせる。
照明装置53は、制御装置101より供給される照明制御信号に基づいて、点灯したり、消灯したり、またはフラッシュ光を発光したりする。
カメラ51は、制御装置101に制御されて、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内のユーザ等を被写体として撮影を行う。例えば、カメラ51は、制御装置101の制御の下、動画像を取りこみ、取り込まれた動画像データを制御装置101に供給する。また、カメラ51は、制御装置101より供給されるシャッタ制御信号に基づいて、メカシャッタを動作させる等して、撮影画像(静止画像)の取得を行い、取得した静止画像データを制御装置101に供給する。
タッチパネルモニタ52は、ディスプレイ123およびタッチパネル124を備えて構成される。タッチパネルモニタ52のディスプレイ123は、制御装置101より供給されるRGB信号に基づく画像(カメラ51によりリアルタイムに取り込まれている画像や、撮影画像を用いて作成された撮影用合成画像、GUI画像など)をそのディスプレイ123に表示する。また、タッチパネルモニタ52のタッチパネル124は、ユーザが、自分自身の指等を用いてこのタッチパネルにタップ(接触または近接)すると、その位置情報を制御装置101に供給する。制御装置101は、その位置情報を解析し、表示画像に対してユーザが入力した情報や指示を特定し、受け付ける。
スピーカ56は、例えば、制御装置101より供給される音声信号の音声(撮影作業の案内音声、効果音、またはBGM等)を出力する。
編集部113は、編集ユニット13に関するブロックであり、第1編集インタフェース13Aに対応する第1編集部113Aと、第2編集インタフェース13Bに対応する第2編集部113Bよりなる。第1編集部113Aおよび第2編集部113Bは互いに同一の構成を有しており、以下の説明は、第1編集部113Aについて行うが、第2編集部113Bにも適用可能である。
第1編集部113Aは、図6を参照して説明したように、タブレット内蔵モニタ72、タッチペン73−1およびタッチペン73−2、並びに、スピーカ74を有する。
タブレット内蔵モニタ72は、上述したように、CRTディスプレイやLCD等の表示デバイスよりなる編集用モニタ141と、編集用モニタ141の表示画面上に重畳された無色透明のタブレット142により構成される。タブレット内蔵モニタ72は、制御装置101より供給されるRGB信号に対応する、編集入力用のGUIや撮像画像等、編集に関する画像(編集画面)を、編集用モニタ141に表示する。また、ユーザが、タッチペン73−1またはタッチペン73−2を操作してタブレット142にタップすると、タブレット内蔵モニタ72は、その位置情報を表す信号を入力信号として制御装置101に供給する。制御装置101は、その入力信号が表す位置情報を解析し、表示画像に対してユーザが入力した情報や指示を特定し、受け付ける。つまり、撮影画像に対する編集入力は、これらの構成を用いて行われる。
スピーカ74は、制御装置101より供給される音声信号の音声(編集作業の案内音声、効果音、またはBGM等の、写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する音声)を出力する。
プリンタ114は、編集部113により行われた編集作業結果をシール紙に印刷する。プリンタ114は、制御装置101より第1編集部113Aにより行われた編集作業結果としての編集後画像を取得すると、シール紙ユニット161よりシール紙162を取得し、編集後画像をシール紙162に印刷する。プリンタ114は、印刷を終了すると、その印刷されたシール紙162を写真シールとして写真シール排出口81より排出し、ユーザに提供する。
照明装置16は、LED(Light Emitting Diode)、およびLEDを駆動するための駆動回路を備えており、制御装置101からの照明制御信号に従って、駆動回路がLEDを点灯または消灯させたり、LEDの照明強度を調整したりする。なお、照明装置16が備える照明手段としては、LEDの他、例えば、蛍光灯や白熱灯などの白色の(白っぽい)照明光を放つ照明手段を用いることができる。
次に、制御装置101について説明する。
図9は、制御装置101が有する機能ブロックの構成例を示す図である。図9に示すように、制御装置101は、写真シール作成ゲームを開始する際に投入される代金(硬貨)に関する処理や、ユーザの撮影等の、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程に関する処理を行う撮影処理部201、撮影画像に対する落書き編集等の、写真シール作成ゲームの編集作業の工程に関する処理を行う編集処理部202、シール紙の印刷等の、写真シール作成ゲームの印刷の工程に関する処理を行う印刷処理部203、および、編集作業を終了したユーザを接客する写真シール作成ゲームの事後接客の工程に関する処理を行う事後接客処理部204を有する。
以上のように、制御装置101は、写真シール作成ゲームの各工程に関する処理を行う。
図10は、編集処理部202のより詳細な構成を示すブロック図である。
編集処理部202は、編集用画像取得部211、編集画面制御部212、および編集後画像出力部213により構成される。
編集用画像取得部211は、撮影処理部201から供給される、複数の被写体合成画像を、編集対象の画像(編集用画像)として取得する。即ち、編集処理部202には、撮影処理部201から、被写体としてのユーザを撮影して得られた撮影画像に、背景画像と前景画像の一方または両方からなる撮影用合成画像を合成した被写体合成画像が、編集用画像として複数供給されるので、編集用画像取得部211は、それを取得する。
編集画面制御部212は、編集用画像取得部211が取得した編集用画像を編集する編集作業用のGUI(Graphical User Interface)画像からなる編集画面を編集用モニタ141に表示させる制御を行う。また、編集画面制御部212は、編集画面に対して、ユーザがタッチペン73により操作を行った場合、その操作に応じて、編集画面を変更する表示制御も行う。
編集後画像出力部213は、編集作業終了後の編集後画像を、印刷処理部204に出力する。編集後画像は、編集用画像取得部211が取得した編集用画像に、ユーザがタッチペン73を操作して入力したスタンプ画像やペン画像、入力した手書きの文字や図形からなる線画像などの編集用合成画像を合成して得られる画像である。
次に、写真シール作成ゲームの流れについて、図11のフローチャートを参照して説明する。
写真シール作成ゲームを行うユーザは、最初に、前方ユニット12Aの硬貨投入返却口55にコインを投入し、ゲームの代金を支払う。硬貨処理部121は、このような硬貨投入を受け付け、起動信号を制御装置101に供給する。制御装置101の撮影処理部201は、ステップS1において、その起動信号に基づいて、代金が投入されたか否かを判定し、正当な代金が投入されたと判定した場合、処理をステップS2に進める。
ステップS2において、撮影処理部201は、撮影部112の各部を制御し、撮影空間32内において行われる、写真シール作成ゲームの撮影作業に関する処理である撮影処理を実行する。撮影処理の詳細は、図12および図13等を参照して後述する。
撮影作業が終了すると、撮影処理部201は、ステップS3において、撮影作業を終えた撮影空間32内のユーザに対して、画像や音声によって第1編集空間33Aまたは第2編集空間33Bへの移動を促す移動案内処理を行う。
編集処理部203は、ステップS4において、編集空間33に移動したユーザに対して、写真シール作成ゲームの編集作業に関する処理である編集処理を行う。即ち、編集用画像取得部211は、撮影処理部201から供給される、複数の被写体合成画像を、編集対象の画像(編集用画像)として取得し、編集画面制御部212が、編集用画像に対してユーザがタッチペン73を操作して入力した編集用合成画像を合成して編集画面に表示させる。そして、編集後画像出力部213が、編集処理終了時点の編集用合成画像と被写体合成画像とを合成し、編集後画像として、印刷処理部204に出力する。編集処理のより詳細な処理については、図19以降で後述する。
編集作業が終了すると、印刷処理部204は、ステップS5において、プリンタ114を制御し、編集作業により得られた編集後画像をシール紙に印刷する印刷処理を行う。ステップS6において、事後接客処理部205は、印刷終了待機中のユーザに対して、編集後画像を投稿するミニゲーム、携帯端末に画像を転送する携帯送信サービス、アンケート入力等を事後接客サービスとして提供する事後接客処理を行う。
そして事後接客処理が終了すると、事後接客処理部205は、ステップS7において、編集空間33のユーザを印刷物受取領域34に移動させる移動案内処理を行う。また、印刷処理が終了すると、印刷処理部204は、ステップS8において、プリンタ114を制御して、印刷済みのシール紙を写真シール排出口81より排出し、写真シール作成ゲーム処理を終了する。
次に、図12と図13のフローチャートを参照して、図11のステップS2の撮影処理の詳細について説明する。
ステップS21において、撮影処理部201は、所定の「写り」、「明るさ」等の撮影の属性が選択されたか否かを判定する。写真シール作成装置1では、ユーザが好みの「写り」や「明るさ」を指定して撮影画像に反映できるようになっている。例えば、撮影処理部201は、予め記憶部102に記憶されている「ふんわり」、「くっきり」、「美白」、「美黒」等に対応するモデルのイメージ画像をタッチパネルモニタ52に表示させ、ユーザに選択させる。あるいはまた、「ふんわり」や「くっきり」等に対応するボタン、また、「美白」や「美黒」等に対応するボタンを表示してユーザに選択させるようにしてもよい。
ステップS21で、所定の「写り」、「明るさ」等の撮影の属性が選択されたと判定された場合、処理はステップS23に進む。
一方、ステップS21では、所定の「写り」、「明るさ」等の撮影の属性が選択されなかったと判定された場合、処理はステップS22に進み、撮影処理部201は、デフォルトの「写り」、「明るさ」等の撮影の属性を選択する。
ステップS23において、撮影処理部201は、ユーザが選択した、または、デフォルトとして選択された「写り」、「明るさ」等の撮影の属性を設定する。より具体的には、「ふんわり」や「くっきり」、「美白」や「美黒」などに対応する値のパラメータ値が、この後、撮影される画像の画質に関するパラメータ値として設定される。
ステップS24において、撮影処理部201は、複数の撮影用合成画像をユーザに選択させる選択画面をタッチパネルモニタ52に表示させる。
図14及び図15は、ステップS24の処理によりタッチパネルモニタ52に表示される選択画面の例を示している。
図14及び図15の選択画面では、多数の撮影用合成画像が、背景画像または前景画像の種類に応じて「ノーマル」、「パターン」、「オーラ」、「わく」、および「ぴたっとフレーム」等の複数種類(ここでは5種類)に分類され、それぞれの種類が、タブ301乃至305によって選択できるようになっている。
「ノーマル」に属する撮影用合成画像は、被写体の画像に、単色の背景画像を合成する撮影用合成画像である。「パターン」に属する撮影用合成画像は、被写体の画像に、柄の背景画像を合成する撮影用合成画像である。「オーラ」に属する撮影用合成画像は、被写体の画像の被写体周辺部分に、オーラ(装飾画像)を合成する撮影用合成画像である。「わく」に属する撮影用合成画像は、被写体の画像に、背景画像と前景画像を組み合わせて合成する撮影用合成画像である。「ぴたっとフレーム」に属する撮影用合成画像は、被写体の画像に、編集作業で所定のスタンプ画像を所定の位置に自動的に貼り付けることができる前景画像または背景画像を合成する撮影用合成画像である。
図14は、「ぴたっとフレーム」のタブ305が選択されたときの選択画面であり、図15は、「オーラ」のタブ303が選択されたときの選択画面を示している。
選択画面では、タブ301乃至305のそれぞれが選択されたとき、そのタブに属する15枚の撮影用合成画像が表示される。後述する編集処理における編集画面では、図14の選択画面において、破線で囲んで示している3枚の撮影用合成画像321乃至323がユーザにより選択された例について説明する。
選択画面の上部には、「撮りたいイメージを3つ選んでね」のメッセージが表示され、撮影処理部201は、ユーザに全部で3枚の撮影用合成画像を選択することを促す。ユーザがタッチペンや指により所望の撮影用合成画像をタッチして選択すると、選択された撮影用合成画像は、順に、選択画像表示部331−1乃至331−3に表示される。なお、本実施の形態では、選択画面においてユーザが選択できる撮影用合成画像の枚数Nを3(N=3)としたが、3枚に限らず任意の枚数に設定することができる。
図12に戻って、撮影処理部201は、ステップS25において、選択画面において、「ぴたっとフレーム」のタブ305が選択されたかを判定する。
ステップS25で、「ぴたっとフレーム」のタブ305が選択されたと判定された場合、処理はステップS26に進み、撮影処理部201は、図14に示したように、選択画面において、「ぴたっとフレーム」に属する複数(ここでは15枚)の撮影用合成画像を表示する。
一方、ステップS25で、「ぴたっとフレーム」のタブ305が選択されなかったと判定された場合、即ち、「ノーマル」、「パターン」、「オーラ」、および「わく」のタブ301乃至304のいずれかが選択された場合、処理はステップS27に進み、撮影処理部201は、選択画面において、選択されたタブに属する15枚の撮影用合成画像を表示する。
ステップS28において、撮影処理部201は、選択されたタブに属する撮影用合成画像のいずれかがユーザによって選択されたかを判定する。ステップS28で、選択されたタブに属する撮影用合成画像のいずれも選択されていないと判定された場合、処理はステップS25に戻り、ステップS25乃至S28の処理が繰り返される。
一方、ステップS28で、選択されたタブに属する撮影用合成画像のいずれかが選択されたと判定された場合、処理はステップS29に進み、撮影処理部201は、選択画面において選択可能な枚数として設定されているN枚(N=3)の撮影用合成画像が選択されたかを判定する。
ステップS29で、N枚の撮影用合成画像が選択されていないと判定された場合、処理は、ステップS25に戻り、ステップS25乃至S29の処理が繰り返される。
そして、ステップS29で、N枚の撮影用合成画像が選択されたと判定された場合、処理はステップS30に進み、撮影処理部201は、第X番目の撮影用合成画像と、カメラ51で撮影された被写体動画像を合成してライブビュー表示する。ここで、撮影回数を表す変数Xは、初期状態では1に設定されている。
ステップS31において、撮影処理部201は、タッチパネルモニタ52にカウントダウンインジケータを表示させ、被写体(ユーザ)を撮影する。この撮影は、ステップS23で設定された「写り」や「明るさ」に対応するパラメータ値で行われ、撮影した被写体画像に第X番目の撮影用合成画像を合成した被写体合成画像が得られる。
ステップS32において、撮影処理部201は、ステップS31で得られた被写体合成画像を、タッチパネルモニタ52に表示させ、ユーザに確認させる。
ステップS33において、撮影処理部201は、N回の撮影が行われたかを判定する。ここでNは、撮影用合成画像の選択枚数と同じ3となる。
ステップS33で、N回の撮影がまだ行われていないと判定された場合、処理は、ステップS34に進み、変数Xの値が1だけインクリメントされた後、ステップS30に戻る。
ステップS33で、N回の撮影が行われたと判定された場合、処理はステップS35に進み、撮影処理部201は、あと3回以上撮影できるかを判定する。撮影処理部201は、例えば、あと3回以上撮影できるだけの時間として設定された所定の時間が残されているか否かにより、あと3回以上撮影できるかを判定する。
ステップS35で、あと3回以上撮影できると判定された場合、処理はステップS24に戻り、それ以降の処理が繰り返し実行されることで、さらに3回の撮影が行われる。
一方、ステップS35において、あと3回以上撮影できないと判定された場合、処理は、図13のステップS36に進む。
ステップS36において、撮影処理部201は、撮影処理を開始してからの経過時間が撮影可能時間を超えていないか否かを判定する。ステップS36で、撮影処理を開始してからの経過時間が撮影可能時間を超えていると判定された場合、処理はステップS46に進む。
一方、ステップS36で、撮影処理を開始してからの経過時間が撮影可能時間を超えていないと判定された場合、処理はステップS37に進み、撮影処理部201は、ボーナス撮影用案内画面をタッチパネルモニタ52に表示させる。ここでボーナス撮影用案内画面とは、さらに撮影(ボーナス撮影)が可能であることをユーザに知らせる画面である。
ステップS38において、撮影処理部201は、図14および図15に示した、撮影用合成画像をユーザに選択させる選択画面をタッチパネルモニタ52に表示させる。ただし、ステップS38で表示する選択画面では、「撮りたいイメージを1つ選んでね」のメッセージが表示され、選択可能な撮影用合成画像の枚数は1枚である。
ユーザに所望の撮影用合成画像を選択させるステップS39乃至S42の処理は、上述したステップS25乃至S28の処理と同様であるので、その説明は省略する。
また、所望の撮影用合成画像選択後、被写体を撮影し、被写体合成画像をタッチパネルモニタ52に表示させて確認させるステップS43乃至S45の処理は、上述したステップS30乃至S32の処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS46において、撮影処理部201は、これまでの撮影で得られた複数枚の被写体合成画像のなかから、この後編集を行う画像、即ち、編集用画像を選択させる。
ステップS47において、撮影処理部201は、ユーザに選択された編集用画像としての、複数枚の被写体合成画像を記憶部102に保存して、撮影処理を終了する。
以上のように、写真シール作成装置1の撮影処理では、撮影した被写体の画像に、編集作業で所定のスタンプ画像を所定の位置に自動的に貼り付けることができる撮影用合成画像(「ぴたっとフレーム」)を提供することができる。これにより、次の編集作業において、ユーザに、容易な編集操作を提供しつつ、完成度の高い編集後画像を提供することができる。
図16乃至図18は、撮影用合成画像を選択させる選択画面のその他の例を示している。
図14及び図15では、多数の撮影用合成画像を、「ノーマル」、「パターン」、「オーラ」、「わく」、および「ぴたっとフレーム」の背景画像または前景画像の種類ごとに、タブ301乃至305で切り替えられるようにした。
しかしながら、例えば、図16に示すように、「ノーマル」、「パターン」、「オーラ」、「わく」、および「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像を混在させ、パステル系やビビット系などの色味ごとに分類して、タブで切り替えられるようにしてもよい。即ち、タブで多数の撮影用合成画像を切り替えられる表示とする場合、その分類をどのようにするかは任意に設定可能である。色味ごとに分類して、タブで切り替えられるようにした場合には、容易に「ぴたっとフレーム」に含まれる色で色味の統一感を有するシール紙が出力できる。
あるいは、図17に示すように、選択画面は、タブを用いずに、選択可能な全ての撮影用合成画像を1画面で表示させるようにしてもよい。この場合、選択可能な全ての撮影用合成画像を一目で確認し、選択できる。
あるいはまた、図18に示すように、初めに、「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像で撮影するコースか、または、「ぴたっとフレーム」以外の撮影用合成画像で撮影するコースかを選択するコース選択画面をタッチパネルモニタ52に表示させて、ユーザにコースを選択させ、「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像で撮影するコースが選択された場合には、「ぴたっとフレーム」に属する撮影用合成画像のみが多数表示された選択画面を表示させ、「ぴたっとフレーム」以外で撮影するコースが選択された場合には、「ノーマル」、「パターン」、「オーラ」、および「わく」に属する撮影用合成画像が多数表示された選択画面を表示させるようにしてもよい。この場合、コース選択するだけで、容易に「ぴたっとフレーム」を確認しながら選択できる。
次に、編集処理の詳細について説明する。
図19は、編集処理部202の編集画面制御部212が編集用モニタ141に表示させる編集画面の例を示している。
図19の編集画面は、2人のユーザが同時に編集作業を行うことが可能な画面構成となっている。具体的には、2人のユーザが共通して使用する部分として、編集画面中央上部にサムネイル表示部401が、編集画面中央下部に編集ツール選択部402が設けられている。サムネイル表示部401は、撮影処理において編集用画像として保存された被写体合成画像のサムネイル画像を表示する。編集ツール選択部402は、各種の編集ツールを選択可能に表示する。編集ツール選択部402には、選択可能な編集ツールとして、例えば、「キラキラ(KIRAKIRA)シール」ボタン、「スペシャル」ボタン、「ペン」ボタン、「スタンプ」ボタン、「変身」ボタン、「文字」ボタン、および「コロコロ」ボタンが設けられている。編集ツール選択部402内の各ボタンは、編集ツールを所定のカテゴリで分類したときの大分類に相当し、ユーザは、タッチペン73により所定のボタンを選択することで、そのボタンのカテゴリに属する編集ツールを表示させ、使用することができる。以下では、編集ツール選択部402内の各ボタンを、大分類ボタンともいう。
サムネイル表示部401と編集ツール選択部402の左側には、左側に位置して編集作業を行うユーザ用の編集用画像表示部403−1とコンテンツパレット404−1が配置され、サムネイル表示部401と編集ツール選択部402の右側には、右側に位置して編集作業を行うユーザ用の編集用画像表示部403−2とコンテンツパレット404−2とが配置されている。
左側に位置したユーザがタッチペン73−1を使用して、サムネイル表示部401内の所定の編集用画像(被写体合成画像)のサムネイル画像を選択すると、選択されたサムネイル画像に対応する編集用画像が、編集用画像表示部403−1に表示される。また、左側に位置したユーザがタッチペン73−1を使用して、編集ツール選択部402内の大分類ボタンを選択すると、選択された大分類ボタンに対応するコンテンツパレット404−1が表示される。
同様に、右側に位置したユーザがタッチペン73−2を使用してサムネイル表示部401内のサムネイル画像を選択した場合、そのサムネイル画像に対応する編集用画像が編集用画像表示部403−2に表示され、編集ツール選択部402内の所定の大分類ボタンに対応するコンテンツパレット404−2が表示される。
なお、以下では、編集用画像表示部403−1と403−2、コンテンツパレット404−1と404−2のように、左側のユーザに対応するものには”−1”を、右側のユーザに対応するものには”−2”を付すものとするが、それらを特に区別しない場合には、単に、編集用画像表示部403、コンテンツパレット404のように、ハイフン以下を省略する。
図19の編集画面は、サムネイル表示部401において、左側のユーザが「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像を用いた編集用画像のサムネイル画像を選択し、右側のユーザが「ぴたっとフレーム」以外の撮影用合成画像を用いた編集用画像のサムネイル画像を選択したときの表示例を示している。編集用画像表示部403−1に表示されている編集用画像は、図14の撮影用合成画像321が使用されて撮影された編集用画像である。
また、図19の編集画面のコンテンツパレット404−1および404−2は、いずれも、編集ツール選択部402において、「キラキラシール」ボタンが選択されたときの表示例を示している。「キラキラシール」ボタンのコンテンツパレット404は、ラメ(特殊色)で印字されるスタンプ画像(アイコン)類を含むものである。ラメなどの特殊色を用いることで、華やかな装飾を施すことができ、ユーザに対して完成度の高い満足のいく編集後画像を提供することができる。なお、必ずしも特殊色を用いずに、普通色のみでも勿論よい。
編集ツール選択部402において「キラキラシール」ボタンが選択されたとき、コンテンツパレット404は、編集用画像が「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像を用いたものである場合と、「ぴたっとフレーム」以外の撮影用合成画像を用いたものである場合とで異なる。
「ぴたっとフレーム」以外の撮影用合成画像を用いた編集用画像が編集用画像表示部403に表示されている場合のコンテンツパレット404−2には、スタンプ画像を回転させるスタンプ回転ボタン411−2、スタンプ画像のサイズを設定(変更)するサイズ設定ボタン412−2、大分類のスタンプ画像をさらに小分類に分類したときの所定の小分類に属するスタンプ画像を選択する(切り換える)ための小分類選択部413−2、および、小分類選択部413−2で選択された小分類に属するスタンプ画像を表示するスタンプ画像表示部414−2が表示される。
これに対して、「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像を用いた編集用画像が編集用画像表示部403に表示されている場合のコンテンツパレット404−1には、小分類に属するスタンプ画像を選択するための小分類選択部413−1と、その小分類選択部413−1で選択された小分類に属するスタンプ画像を表示するスタンプ画像表示部414−1が、コンテンツパレット404−2と同様に表示されている。なお、図19の例は、左右のコンテンツパレット404の小分類選択部413−1と413−2では、小分類として「おすすめseal」が選択された状態である。
そして、スタンプ画像表示部414−1には、「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像に専用の「ぴたっとスタンプ」の集まりである、「ぴたっとスタンプ」のスタンプ画像群415−1と、「ぴたっとフレーム」以外のスタンプ画像(以下、適宜、通常スタンプという。)の集まりである、通常スタンプ画像群419−1が表示されている。
従って、コンテンツパレット404−1には、コンテンツパレット404−2のスタンプ回転ボタン411−2およびサイズ設定ボタン412−2に相当するものは表示されていない。これは、「ぴたっとスタンプ」のスタンプ画像群415−1のいずれかの「ぴたっとスタンプ」の上に、指の形をした指アイコン421−1が表示されており、「ぴたっとスタンプ」が選択されているからである。即ち、「ぴたっとスタンプ」については、スタンプの回転およびサイズ変更が不可能とされ、スタンプ回転ボタン411およびサイズ設定ボタン412は表示されない、または、使用できないようになっている。ただし、指アイコン421−1が通常スタンプ画像群419−1のいずれかの通常スタンプの上に移動された場合には、スタンプ回転ボタン411およびサイズ設定ボタン412は選択可能に表示される。
コンテンツパレット404−1とコンテンツパレット404−2を比較すると、コンテンツパレット404−2には、撮影用合成画像が「ぴたっとフレーム」ではないので、コンテンツパレット404−1の通常スタンプ画像群419−1に相当するスタンプ画像のみが表示されている。
このように、「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像を用いた編集用画像のためのコンテンツパレット404−1と、「ぴたっとフレーム」以外の撮影用合成画像を用いた編集用画像のためのコンテンツパレット404−2とで、表示するスタンプ画像の種類、配置などを変更することで、「ぴたっとスタンプ」が表示されていることをユーザが一目瞭然にわかるようにしている。
「ぴたっとスタンプ」は、「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像に含まれる、所定の文字または図形の画像であるデザイン画像と同一デザインのスタンプ画像(編集用合成画像)であって、「ぴたっとスタンプ」を、編集用画像表示部403−1に表示されている編集用画像(撮影用合成画像)の対応するデザイン画像の近傍に移動させると、「ぴたっと」吸い付くように自動的にデザイン画像と同位置に移動して貼り付くことができるスタンプ画像である。
図19の編集用画像表示部403−1に表示されている撮影用合成画像の例では、デザイン画像として、”L”のデザイン画像417−a、”E”のデザイン画像417−b、”ハート”のデザイン画像417−cおよび417−dがあり、それに対応して、「ぴたっとスタンプ」のスタンプ画像群415−1として、デザイン画像417−a乃至417−dを所定の縮小率で縮小したぴたっとスタンプ418−a乃至418−dが表示されている。
なお、図19の例では、撮影用合成画像に含まれるデザイン画像417は、所定の文字または図形をその周辺部だけ縁取った「ふちどりデザイン」とされている。仮に、ユーザが「ぴたっとスタンプ」を貼り付けない場合には、ふちどりデザインのデザイン画像417がそのまま表示され、シール紙にも印刷される。従って、全てのデザイン画像417に対して、ぴたっとスタンプ418を貼り付けなくてもよい。これにより、ユーザの嗜好に沿った満足度の高い編集後画像を提供することができる。
図19において、編集画面の左側半分に相当する領域を示す表示制御エリア416−1は、編集用画像表示部403−1に表示されている編集用画像に対して、図20乃至図23を参照して後述する「ぴたっとスタンプ」の表示制御を行う領域を示している。「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像を用いた編集用画像が編集用画像表示部403−2に表示されている場合には、編集画面の右側半分に相当する領域が、編集用画像表示部403−2に表示されている編集用画像に対する「ぴたっとスタンプ」の表示制御を行う領域となる。
図20乃至図23を参照して、ユーザの「ぴたっとスタンプ」の操作方法、および、その操作に対応する編集画面制御部212の「ぴたっとスタンプ」の表示制御方法について説明する。
図20に示すように、「ぴたっとスタンプ」のスタンプ画像群415−1が表示されている場合、「ぴたっとスタンプ」のスタンプ画像群415−1のいずれかの「ぴたっとスタンプ」の上に、指の形をした指アイコン421−1が表示される。
ユーザは、タッチペン73−1を指アイコン421−1にタッチした状態で、タブレット内蔵モニタ72上を移動させることで、指アイコン421−1を移動させることができる。
タッチペン73−1を用いた操作によって、指アイコン421−1が、「ぴたっとスタンプ」のスタンプ画像群415−1の、例えば、ぴたっとスタンプ418−aの上に位置すると、即ち、「ぴたっとスタンプ」のスタンプ画像群415−1のぴたっとスタンプ418−aが選択されると、図20に示すように、編集画面制御部212は、選択されたぴたっとスタンプ418−aを、縮小表示から、編集用画像内のデザイン画像と同一サイズのぴたっとスタンプ418−a’に拡大表示させる。拡大表示されたぴたっとスタンプ418−a’には、影がついている。
そして、図21に示すように、ユーザがタッチペン73−1(不図示)により指アイコン421−1を移動させ、ぴたっとスタンプ418−a’を、編集用画像表示部403−1内のデザイン画像417−aの近傍(デザイン画像417−aから所定の範囲内)まで移動させる。
ぴたっとスタンプ418−a’が、編集用画像表示部403−1内のデザイン画像417−aの近傍まで移動すると、編集画面制御部212は、図22に示すように、ぴたっとスタンプ418−a’をデザイン画像417−aと同位置に自動で貼り付ける(移動させる)。ユーザは、微妙な位置合わせをすることなく、容易に、撮影用合成画像で予め用意された最適なスタンプ画像の位置にスタンプ画像を貼り付けることができる。即ち、「ぴたっとスタンプ」を編集用画像の所定の位置に容易に貼り付けることができ、かつ、完成度の高い編集後画像を提供することができる。また、ユーザに、楽しみながら編集操作を行うことができるような遊戯性に優れた編集作業を提供することができる。
ぴたっとスタンプ418−a’が、編集用画像表示部403−1内の、ぴたっとスタンプ418−aに対応するデザイン画像417−aと同位置に貼り付くとき、スピーカ74が、所定位置に貼りついたことをユーザに知らせる案内音を鳴らすようにすることができる。
ぴたっとスタンプ418−a’が編集用画像のデザイン画像417−aの位置に自動的に貼り付いた後は、ユーザが指アイコン421−1を移動させて、デザイン画像417−aの所定の範囲内から外れたとき、ぴたっとスタンプ418−a’もデザイン画像417−aから外れ、移動する。あるいは、ぴたっとスタンプ418−a’が対応するデザイン画像417−aの位置に一度貼り付いた後は、ぴたっとスタンプ418−a’を固定させ、移動できないようにすることもできる。
なお、図21および図22に示すように、ぴたっとスタンプ418−a’の選択移動中、「ぴたっとスタンプ」のスタンプ画像群415−1には、ぴたっとスタンプ418−aは表示されない。これにより、ユーザに実際にスタンプシールを貼り付けさせているような娯楽性の高い編集方法を提供することができる。
また、ぴたっとスタンプ418−a’の貼り付け後は、「ぴたっとスタンプ」のスタンプ画像群415−1には、ぴたっとスタンプ418−aは表示されない。即ち、1回使用した「ぴたっとスタンプ」は、「ぴたっとスタンプ」のスタンプ画像群415−1には表示されない。さらに、「ぴたっとフレーム」に予め用意された「ぴたっとスタンプ」が全て使用された場合には、「ぴたっとスタンプ」のスタンプ画像群415−1を非表示とし、「ぴたっとフレーム」以外の撮影用合成画像を用いた編集用画像と同様の通常スタンプのみが表示されたコンテンツパレット404としてもよい。これにより、使用済みの「ぴたっとスタンプ」を容易に把握することができる。また、「ぴたっとスタンプ」の編集用画像への貼り付け枚数を、撮影用合成画像として予め用意された貼り付け枚数に制限することで、完成度が高い編集後画像を提供することができる。
サムネイル表示部401において、「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像を用いた編集用画像が選択され、編集用画像表示部403に表示される回数が2回目以降であっても、その選択された編集用画像において「ぴたっとスタンプ」が使用されていない場合には、「ぴたっとスタンプ」のスタンプ画像群415−1には、「ぴたっとスタンプ」が常に表示される。これにより、ユーザに、「ぴたっとスタンプ」を編集に使用するように誘導することができ、完成度の高い編集後画像を提供することができる。また、「ぴたっとスタンプ」を1回使用していても何度でも表示してもよい。
図23を参照して、編集画面制御部212が行う、自動的にデザイン画像417−aの位置に貼り付く表示制御の詳細について説明する。
「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像に含まれるデザイン画像には、基準点と、それを中心とした所定の領域(例えば、一辺が30画素の正方領域)が予め設定されている。「ぴたっとスタンプ」にも同様に、基準点が予め設定されている。例えば、図23Aに示されるように、”L”のデザイン画像417−aでは、左上の所定の位置に基準点Kと領域KRが、予め設定されている。そして、”L”のデザイン画像417−aに対応するぴたっとスタンプ418−a’にも、図23Bに示されるように、左上所定の位置に基準点K’が予め設定されている。なお、この例では、基準点は、画像の左上同士で対応しているが、基準点の位置は、画像の中心点同士、画像の四隅のいずれかの点同士若しくは辺同士など、任意に設定可能である。
編集画面制御部212は、ぴたっとスタンプ418−a’が表示制御エリア416−1内を移動中、ぴたっとスタンプ418−a’の基準点K’の位置を所定の時間間隔で確認し、基準点K’の位置が、対応する”L”のデザイン画像417−aの基準点Kから所定の範囲の領域KR以内となったとき、ぴたっとスタンプ418−a’をデザイン画像417−aと同位置に自動で貼り付ける(移動させる)ように制御する。以下では、編集画面制御部212が、所定のデザイン画像の位置に貼り付ける制御を行う、デザイン画像の所定の基準点Kを中心とする所定の領域KRを、「ぴたっと領域」ともいう。
表示制御エリア416−1は、選択された「ぴたっとスタンプ」をデザイン画像と同サイズに拡大表示し、「ぴたっとスタンプ」の基準点がデザイン画像の基準点を含む領域内に入ったか否かを監視する領域であると言える。なお、表示制御エリア416−1は、上述の例では、編集画面の半分に相当する領域としたが、編集用画像表示部403と同一の領域、または、編集用画像表示部403とコンテンツパレット404の2つに相当する領域としてもよい。
図24のフローチャートを参照して、図11のステップS4の編集処理の詳細について説明する。
初めに、ステップS61において、編集処理部202の編集用画像取得部211は、撮影処理部201が保存した記憶部102から、複数枚の編集用画像(被写体合成画像)を取得する。
ステップS62において、編集処理部202の編集画面制御部212は、タブレット内蔵モニタ72に所定の画面を表示し、事後接客処理(ゲーム)の種類を選択させる。事後接客処理部204は、印刷終了待機中のユーザに対して、編集済み画像を投稿するミニゲーム、携帯送信サービス、アンケート入力等を事後接客処理(ゲーム)として提供する。編集画面制御部212は、印刷終了待機中にどの事後接客サービスを提供するかを、ユーザに対し、予め用意された選択肢の中から選択させる。
ステップS63において、編集画面制御部212は、編集方法の案内表示を行う。具体的には、編集画面制御部212は、ステップS61で取得した複数の編集用画像のなかに、「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像を用いた編集用画像が含まれている場合には、「ぴたっとスタンプ」の編集方法(編集作業の操作方法)を説明する画面を表示する。どの「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像を用いた編集用画像であっても共通の「ぴたっとスタンプ」の編集方法を案内するようにしてもよいし、ユーザが使用した「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像についての「ぴたっとスタンプ」の編集方法を案内するようにしてもよい。「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像に応じて編集方法を案内表示することで、ユーザ自身が選択したぴたっとフレームの編集方法を容易に習得することができる。
ステップS64において、編集画面制御部212は、タブレット内蔵モニタ72から供給される入力信号に基づいて、編集開始ボタンがユーザにより操作されたか否かを判定し、操作されたと判定するまで待機する。ステップS64で、編集開始ボタンが操作されたと判定された場合、処理はステップS65に進む。
ステップS65において、編集画面制御部212は、タブレット内蔵モニタ72に編集画面を表示させ、ユーザからの編集操作入力の受け付けを開始する。
ユーザは、図19を参照して説明したように、サムネイル表示部401に表示された複数の編集用画像のなかから、所望の編集用画像のサムネイル画像をタッチペン73により選択し、編集対象の画像を編集用画像表示部403に表示させて、編集作業を開始する。
ステップS66において、編集画面制御部212は、サムネイル表示部401において「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像を用いた編集用画像が編集対象の画像として選択されたかを判定する。
ステップS66で、「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像を用いた編集用画像が編集対象の画像として選択されたと判定された場合、処理はステップS67に進み、編集画面制御部212は、選択された編集用画像を編集用画像表示部403に表示するとともに、「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像に対応するコンテンツパレット404を表示する。即ち、編集画面制御部212は、「ぴたっとフレーム」に対応する「ぴたっとスタンプ」が含まれるコンテンツパレット404を表示する。
ステップS68において、編集画面制御部212は、タッチペン73でタッチされたタブレット142上の位置を検出し、「ぴたっとスタンプ」が選択及び移動(ドラッグ)されたかを判定する。例えば、図19の編集画面の例では、編集画面制御部212は、ぴたっとスタンプ418−a乃至418−dのいずれかが選択及び移動されたかを判定する。
ステップS68で、「ぴたっとスタンプ」が選択及び移動されたと判定された場合、処理はステップS69に進み、編集画面制御部212は、「ぴたっとスタンプ」を編集用画像内のデザイン画像と同一サイズに拡大表示させ、タッチペン73が検出される位置に応じて「ぴたっとスタンプ」を移動表示させる。
ステップS70において、編集画面制御部212は、「ぴたっとスタンプ」が編集用画像の対応するデザイン画像の所定の領域内にドラッグされたか、即ち、「ぴたっとスタンプ」の基準点が編集用画像の対応するデザイン画像のぴたっと領域内に入ったかを判定する。
ステップS70で、「ぴたっとスタンプ」が編集用画像の対応するデザイン画像のぴたっと領域内にドラッグされたと判定された場合、処理はステップS71に進み、編集画面制御部212は、「ぴたっとスタンプ」を、対応するデザイン画像と同位置に貼り付ける。
一方、ステップS70で、「ぴたっとスタンプ」が編集用画像の対応するデザイン画像のぴたっと領域内にドラッグされていないと判定された場合、処理はステップS72に進み、編集画面制御部212は、「ぴたっとスタンプ」がドロップされたか、即ち、「ぴたっとスタンプ」を移動させているタッチペン73をタブレット142上から離す操作が行われたかを判定する。
ステップS72で、「ぴたっとスタンプ」がドロップされていないと判定された場合、処理はステップS69に戻り、上述した処理が繰り返される。
なお、ステップS70では、「ぴたっとスタンプ」の基準点が編集用画像の対応するデザイン画像の所定の領域内に入ったか否かにより判定するようにしたが、所定の領域内に「ぴたっとスタンプ」全体が入ったか否かにより判定するようにしてもよい。
一方、ステップS72で、「ぴたっとスタンプ」がドロップされたと判定された場合、処理はステップS73に進み、編集画面制御部212は、「ぴたっとスタンプ」を、編集用画像表示部403内のドロップされた位置に貼り付ける。
上述したステップS68で、「ぴたっとスタンプ」が選択及び移動されていないと判定された場合、処理はステップS74に進み、編集画面制御部212は、「ぴたっとスタンプ」以外のスタンプ画像(以下、他のスタンプ画像という。)が選択及び移動(ドラッグ)されたかを判定する。
ステップS74で、他のスタンプ画像が選択及び移動(ドラッグ)されたと判定された場合、処理はステップS75に進み、他のスタンプ画像がドロップされたかを判定する。
ステップS75で、他のスタンプ画像がドロップされたと判定された場合、処理はステップS76に進み、編集画面制御部212は、他のスタンプ画像をドロップされた位置に貼り付ける。
一方、ステップS75で、他のスタンプ画像がドロップされていないと判定された場合と、ステップS74で、他のスタンプ画像が選択及び移動されていないと判定された場合には、処理はステップS79に進む。
一方、上述したステップS66で、「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像を用いた編集用画像が編集対象の画像として選択されなかったと判定された場合、即ち、「ぴたっとフレーム」以外の撮影用合成画像を用いた編集用画像が編集対象の画像として選択された場合、処理はステップS77に進み、編集画面制御部212は、選択された編集用画像を編集用画像表示部403に表示するとともに、「ぴたっとフレーム」以外の撮影用合成画像を用いた編集用画像に対応するコンテンツパレット(いわゆる、「ぴたっとスタンプ」が含まれない通常のコンテンツパレット)を表示する。
そして、ステップS78において、編集画面制御部212は、ユーザのスタンプ画像の操作に応じて、所定の位置に選択されたスタンプ画像を貼り付ける。
ステップS79において、編集画面制御部212は、編集処理に与えられている所定の時間が経過したか、または、編集作業を終了する終了ボタンが操作されたかを判定する。
ステップS79で、所定の時間も経過せず、終了ボタンも操作されていないと判定された場合、処理はステップS66に戻り、それ以降の処理が継続される。即ち、ユーザの編集作業が継続して実行される。
一方、ステップS79で、所定の時間が経過したか、または、終了ボタンが操作されたと判定された場合、処理はステップS80に進み編集画面制御部212は、編集入力の受け付けを終了して、編集処理を終了する。
以上のように、編集処理では、編集処理部202は、「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像を用いた編集用画像に対しては、「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像のデザイン画像に対応する「ぴたっとスタンプ」を含むコンテンツパレットを表示する。これにより、「ぴたっとスタンプ」を編集用画像の所定の位置に容易に貼り付けることができ、かつ、完成度の高い編集後画像を提供することができる。
なお、上述した実施の形態では、「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像を、撮影処理の工程でユーザが選択できるようにして、ユーザに提供(提示)するようにしたが、編集処理の工程でユーザに提供(提示)するようにしてもよい。例えば、図24のステップS63の編集方法の案内表示で、「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像を案内表示し、編集用画像を「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像を用いたものに変更できるようにしてもよい。
[その他の「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像の例]
その他の「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像について説明する。
図25は、図19の編集画面のサムネイル表示部401において、右側のユーザによって、図14の撮影用合成画像322を使用して撮影された編集用画像のサムネイル画像が選択されたときの編集画面を示している。なお、図25において、図19と対応する部分の説明は省略する。
図25の編集画面では、編集画面の右側半分に相当する領域が、右側のユーザの表示制御エリア416−1となっている。なお、左側のユーザの表示制御エリア416−2の図示は省略されている。
また、図25の編集画面では、コンテンツパレット404−2の小分類選択部413−1において「おすすめseal」が選択されており、スタンプ画像表示部414−2には、「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像に専用の、「ぴたっとスタンプ」のスタンプ画像群415−2と、「ぴたっとフレーム」以外の撮影用合成画像と同様の通常スタンプ画像群419−2が表示されている。
「ぴたっとスタンプ」のスタンプ画像群415−2は、編集用画像表示部403−2に表示されている編集用画像で使用されている撮影用合成画像322に対応するものとなっている。具体的には、撮影用合成画像322の”スマイル”のデザイン画像451−aと、”BEST☆FRIEND”のデザイン画像451−bに対応して、”スマイル”のぴたっとスタンプ452−aと”BEST☆FRIEND” のぴたっとスタンプ452−bが、スタンプ画像群415−2に表示されている。
図26は、さらにその他の「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像の例を示している。
図26は、図19の編集画面のサムネイル表示部401において、右側のユーザによって、図14の撮影用合成画像323を使用して撮影された編集用画像のサムネイル画像が選択されたときの編集画面の右側半分を示している。
上述した「ぴたっとフレーム」の撮影用合成画像では、撮影用合成画像に含まれるデザイン画像と、「ぴたっとスタンプ」の個数は同一であった。しかし、撮影用合成画像に含まれるデザイン画像と、「ぴたっとスタンプ」の個数は同一でなくてもよい。
図14の撮影用合成画像323には、1つの”ポータブルオーディオプレーヤ”のデザイン画像だけが配置されているのに対して、図26のスタンプ画像表示部414−2内の「ぴたっとスタンプ」のスタンプ画像群415−2には、それぞれ色(模様)の異なる複数の” ポータブルオーディオプレーヤ”のぴたっとスタンプ472−a乃至472−fが設けられている。
そして、図26の編集用画像表示部403−2に表示されている編集用画像には、3つの”ポータブルオーディオプレーヤ”のスタンプ画像471−b,c,eが貼り付けられている。スタンプ画像471−eは、撮影用合成画像323に予め用意された”ポータブルオーディオプレーヤ”のデザイン画像に貼り付けられたぴたっとスタンプ472−eであり、スタンプ画像471−bおよび471−cは、予め用意された”ポータブルオーディオプレーヤ”のデザイン画像のぴたっと領域外の位置に、ユーザが貼り付けたぴたっとスタンプ472−bおよび472−cである。
このように、ぴたっとスタンプは、編集用画像で使用されている撮影用合成画像に含まれるデザイン画像と必ずしも1対1である必要はない。色(模様)の異なるぴたっとスタンプを複数用意することで、ユーザの嗜好に沿った満足度の高い編集後画像を提供することができる。
[「ぴたっとスタンプ」の表示制御方法の変形例]
「ぴたっとスタンプ」の表示制御方法の変形例について説明する。
上述した例では、図20を参照して説明したように、指アイコン421−1が、「ぴたっとスタンプ」のスタンプ画像群415−1の、ぴたっとスタンプ418−aの上に位置したとき即座に、編集用画像内のデザイン画像と同一サイズに拡大したぴたっとスタンプ418−a’を表示させるようにしたが、拡大したぴたっとスタンプ418−a’は、指アイコン421−1が編集用画像表示部403内に移動してから表示させるようにしてもよい。換言すれば、拡大したぴたっとスタンプ418−a’は、編集用画像表示部403内だけで表示させるようにしてもよい。
また、上述した例では、図21および図22を参照して説明したように、1回使用した「ぴたっとスタンプ」については、「ぴたっとスタンプ」のスタンプ画像群415−1には表示されないように表示制御されていた。しかしながら、「ぴたっとスタンプ」の使用回数を制限せず、何回でも編集用画像に貼り付けられるようにしてもよい。先に示した図26の編集画面の例は、1回使用したぴたっとスタンプ472−b,c,eが、使用後も「ぴたっとスタンプ」のスタンプ画像群415−1にそのまま表示されている例となっている。これにより、ユーザの編集の自由度が向上し、娯楽性の高い編集方法を提供することができる。
さらに、上述した例では、「ぴたっとスタンプ」のスタンプ画像群415−1のなかの所望の「ぴたっとスタンプ」を選択し、そこから、タッチペン73−1をタブレット142から離さずに、つまりドラッグ操作によって、編集用画像表示部403−1内の所定の貼り付け位置まで移動させた。しかしながら、所望の「ぴたっとスタンプ」をタッチペン73−1でタッチして選択し、編集用画像表示部403−1内の所定の位置をタッチペン73−1で再度タッチすることで、「ぴたっとスタンプ」を移動させるような編集操作とすることも可能である。そして、編集用画像表示部403−1内での所望の貼り付け位置への「ぴたっとスタンプ」の移動は、ドラッグ操作で行わせるようにすることができる。ここで、「ぴたっとスタンプ」を編集用画像内のデザイン画像と同一サイズに拡大表示させるタイミングは、編集用画像表示部403−1の所定の位置にタッチペン73を再度タッチしたときや、「ぴたっとスタンプ」がデザイン画像のぴたっと領域内に移動されてきたとき、などとすることができる。
[通常スタンプの表示制御方法]
次に、図27および図28を参照して、編集画面制御部212による、通常スタンプの表示制御方法について説明する。図27および図28は、図19に示した編集画面の右側半分に対応する図である。
ユーザがタッチペン73−1を用いて指アイコン421−1を、スタンプ画像表示部414−2内の所定の通常スタンプ(スタンプ画像)の上にもっていくと、通常スタンプが選択され、ポップアップ表示される。ここで、ポップアップ表示とは、選択された通常スタンプを所定の拡大率で拡大したサイズで再描画(表示)することをいう。
ユーザは、その後、「ぴたっとスタンプ」と同様に、編集用画像表示部403−2の所望の貼り付け位置まで、通常スタンプをドラッグして貼り付ける。通常スタンプが「ぴたっとスタンプ」と異なる点は、撮影用合成画像にぴたっと領域が設定されていない点である。従って、ユーザは、編集用画像表示部403−2内であれば、どこでも所望の位置に貼り付けることができる。
例えば、図27および図28は、通常スタンプの一種である”虹”のスタンプ画像491−2がタッチペン73−2により選択され、”虹”のスタンプ画像491−2の全体が編集用画像表示部403−2に含まれないような下端の位置で貼り付けられた例を示している。この場合、図28に示されるように、”虹”のスタンプ画像491−2の編集用画像表示部403−2に含まれる部分だけのスタンプ画像491−2’が貼り付けられる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。上述した一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフウェアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図8に示されるように、装置本体とは別に、写真シール作成装置1の管理者にプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROMおよびDVDを含む)、光磁気ディスク(MDを含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア105により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で管理者に配信される、プログラムが記録されているROM106や、記憶部102に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、以上において、印刷媒体は、シール紙に限られるものではなく、例えば、所定のサイズの紙や、ポスター用の紙、テレホンカードなどのカード、あるいは、Tシャツなどの布地などに印刷するようにしてもよい。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。