JP2012028906A - アンテナ装置 - Google Patents

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智大 新川
Akihiro Oshima
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Abstract

【課題】 設置スペースを大きくすることなく、2種類の周波数帯域の電波を送受信できるアンテナ装置を提供すること。
【解決手段】 第1の周波数帯域の電波を送受信する第1のループ状アンテナ素子(141,142)と、第1の周波数帯域よりも高い第2の周波数帯域の電波を送受信する第2のループアンテナ素子(143)と、から成るアンテナ装置(10)において、第2のループアンテナ素子(143)は第1のループ状アンテナ素子(141,142)の内部に配置されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、アンテナ装置に関し、特に、自動車等の移動体において、異なる2つの電話用周波数帯域の電波を送受信するために用いられる車載用アンテナ装置に関する。
この種の車載用アンテナ装置として、自動車のフロントガラスやリアウィンドウ等に装着されるフィルムアンテナ装置が知られている。
例えば、特開2005−229140号公報(特許文献1)は、自動車等移動体の窓ガラス面に配設する線条アンテナを開示している。この特許文献1に開示された車両用アンテナは、第1の給電点より延ばした送受信電波の1/4波長または3/4波長の長さの第1のエレメントと、第1の給電点の近傍に第2の給電点を設け、この第2の給電点より第1のエレメントを取り囲むように延ばした送受信電波の1波長以上の長さを有する閉ループ状の第2のエレメントとからなる。車両用アンテナは、周波数帯域800MHz帯の携帯電話帯域用のアンテナである。
また、特開2006−270602号公報(特許文献2)は、地上波を受信する無指向性アンテナを開示している。この特許文献2に開示された無指向性アンテナは、自動車の誘電体で構成された部分であるフロントウインドウにループ状素子を設け、自動車を構成する導体である左右のピラーに近い部分に、ループ状の給電点を設置して構成している。
さらに、特開2010−74656号公報(特許文献3)は、車両前方から到来する電波と車両横方向から到来する電波を効率良く受信可能な、少なくとも2つのアンテナから構成される組アンテナを開示している。この特許文献3に開示された組アンテナは、矩形状のループアンテナとモノポールアンテナととから構成される。モノポールアンテナは、ループアンテナの左右の肩部の一方と並行な隣接部分を備える矩形ループ導体と、この矩形ループ導体の長手方向の導体の一方に形成された給電端子に隣接する給電端子から矩形ループ導体に対して垂直な方向に延長された線状導体とを備える。
また、特開平6−120717号公報(特許文献4)は、ウィンドウガラスにプリント配線され、アンテナ線を巻回して成るループを2基接続して成る双ループアンテナを開示している。この特許文献4に開示された双ループアンテナでは、一方のループのループ長と他方のループ長とを異ならせている。
尚、携帯電話の使用周波数として、次の4つ帯域が知られている。その1つ目は、GSM(Global System for Mobile Communications)帯であって、880〜960MHzである。2つ目は、DCS(Digital Cellular System)帯であって、1710〜1880MHzである。3つ目は、PCS(Personal Communication System)帯であって、1850〜1990MHzである。最後の4つ目は、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)帯であって、1920〜2170MHzである。
本明細書中では、900MHz近傍のGSM帯を第1の周波数帯域と称し、2GHzに近傍のDCS帯、PCS帯、およびUMTS帯を第2の周波数帯域と総称することにする。
特開2005−229140号公報(図1) 特開2006−270602号公報(図1) 特開2010−74656号公報(図3) 特開平6−120717号公報
しかしながら、上記特許文献1および特許文献2に開示されたアンテナ装置は、1つの周波数帯域に対応した(をカバーする)ものであるため、用途によって対応した周波数帯域をカバーするアンテナ装置を取り付ける必要がある。上記特許文献3に開示された組アンテナも、1つの周波数帯域に対応した(をカバーする)ものである。
近年、電話、地上デジタル放送、FMラジオなど車両に要求されるアンテナ装置の用途は多岐にわたっており、車両に取り付けるアンテナ装置の個数も増加している。
上記特許文献4に開示された双ループアンテナは、2種類の異なる中心周波数を有する帯域を得ることができる。しかしながら、2つのループが重複することなく、異なる方向へ延在しているので、設置スペースが大きくなるという問題がある。
したがって、本発明の解決すべき課題は、設置スペースを大きくすることなく、2種類の周波数帯域の電波を送受信できるアンテナ装置を提供することにある。
本発明によれば、第1の周波数帯域の電波を送受信する第1のループ状アンテナ素子(141,142;141A)と、第1の周波数帯域よりも高い第2の周波数帯域の電波を送受信する第2のループアンテナ素子(143)と、から成るアンテナ装置(10;10A)であって、第2のループアンテナ素子(143)は第1のループ状アンテナ素子(141,142;141A)の内部に配置されていることを特徴とするアンテナ装置が得られる。
上記アンテナ装置において、第1のループ状アンテナ素子(141,142;141A)は、その両端に第1および第2の給電点(141a、141b)を持ち、第2のループアンテナ素子(143)は、その両端に第3および第4の給電点(143a、143b)を持ち、第1の給電点(141a)および第3の給電点(143a)が第1の給電端子(146)に接続され、第2の給電点(141b)および第4の給電点(143b)が第2の給電端子(147)に接続されていることが好ましい。第1のループ状アンテナ素子は、ループアンテナ素子(141A)から構成されてよい。その代わりに、第1のループ状アンテナ素子は、互いに対向する一対の近接端に第1および第2の給電点を持つダイポールアンテナ素子(141)と、このダイポールアンテナ素子から離間して、第2のループアンテナ素子(143)を囲むように配置されたループ状の寄生素子(142)と、から構成されてもよい。アンテナ装置(10;10A)は、中心導体(41)と外部導体(42)とを持つ同軸ケーブル(40)を更に備えてよい。この場合、中心導体(41)が第1の給電端子(146)に接続され、外部導体(42)が第2の給電端子(147)に接続される。第1の周波数帯域は、GSM帯をカバーするものあってよく、第2の周波数帯域は、DCS帯、PCS帯、およびUMTS帯をカバーするものであってよい。
尚、上記括弧内の符号は、本発明の理解を容易にするために付したものであり、一例にすぎず、これらに限定されないのは勿論である。
本発明では、第2のループアンテナ素子を第1のループ状アンテナ素子の内部に配置しているので、設置スペースを大きくすることなく、2種類の周波数帯域の電波を送受信できる。
本発明の第1の実施の形態に係る車載用アンテナ装置を、自動車のフロンドガラスに取り付けた状態を車室内側から見た斜視図である。 図1に図示した車載用アンテナ装置の概略斜視図である。 図2のIII-III線の断面図である。 図2のIV-IV線の断面図である。 図2に図示された車載用アンテナ装置において、寄生素子がある場合と無い場合のVSWR特性を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る車載用アンテナ装置を概略斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1乃至図4を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る車載用アンテナ装置10について説明する。図示の車載用アンテナ装置10は、第1の周波数帯域の電波と第2の周波数帯域の電波とを送受信するために用いられる電話用アンテナ装置であって、自動車のフロントガラスやリアウィンドウ等に装着されるフィルムアンテナ装置である。
図示の例において、第1の周波数帯域は、GSM帯(880〜960MHz)をカバーする帯域に相当し、第2の周波数帯域は、DCS帯(1710〜1880MHz)、PCS帯(1850〜1990MHz)、およびUMTS帯(1920〜2170MHz)をカバーする帯域に相当する。
図1は車載用アンテナ装置10を、自動車20のフロンドガラス22に取り付けた状態を車室内側から見た斜視図である。図2は車載用アンテナ装置10の概略斜視図である。図3は図2のIII-III線の断面図であり、図4は図2のIV-IV線の断面図である。
説明の都合上、図2の状態において、前後方向(縦方向)をX軸方向に取り、左右方向(横方向)をY軸方向に取り、上下方向(高さ方向、厚さ方向)をZ軸方向に取っている。但し、実際には、図示の車載用アンテナ装置10は、図1に示されるように、自動車20の取付対象であるガラス面(フロントガラス)22に貼着されるので、ここでの座標系は実際に自動車20に搭載された状態の、車載用アンテナ装置10の座標系ではないことに注意されたい。
図1は、左ハンドルの自動車20のフロンドガラス22に、車載用アンテナ装置10を取り付けた状態を示している。車載用アンテナ装置10は、自動車20のルーフ24の近傍のフロントガラス22上の右側(右側のピラー26R側)に取り付けられている。
尚、自動車20が右ハンドルの場合、車載用アンテナ装置10は、自動車20のルーフ24の近傍のフロントガラス22上の左側(左側のピラー26L側)に取り付けられる。
車載用アンテナ装置10の第1および第2の給電端子146、147(後述する)は、コネクタ30の第1および第2の接続端子(図示せず)にそれぞれ接続される。コネクタ30の第1および第2の接続端子は、後述するように、同軸ケーブル40の中心導体41および外部導体42にそれぞれ接続される。すなわち、コネクタ30は、車載用アンテナ装置10と同軸ケーブル40とを結合するための装置である。このコネクタ30から引き出された同軸ケーブル40は、自動車20のルーフ24、右側のピラー26R、およびフロントパネル28の内部の隙間を介して、車室内の送受信機(図示せす)に接続される。
図2乃至図4に示されるように、車載用アンテナ装置10は、矩形(長方形)の下側剥離フィルム(下側セパレータ)11と、この下側剥離フィルム(下側セパレータ)11上に形成された接着層12と、この接着層12上に形成された反射防止層13と、この反射防止層13上に形成された電極層14と、この電極層14上に形成された保護膜層15と、この保護膜層15を覆う上側剥離フィルム(上側セパレータ)(図示せず)とから構成される。この上側剥離フィルム(上側セパレータ)は、上記矩形(長方形)の下側剥離フィルム(下側セパレータ)11と同一の矩形(長方形)の形状をしている。反射防止層13は、日光の反射を防止するためのものである。
下側剥離フィルム(下側セパレータ)11は、前辺11fと、背辺11bと、右側辺11rsと、左側辺11lsとを持つ。
図2は、下側剥離フィルム(下側セパレータ)11上に形成された電極層14のパターンのみを図示しているが、接着層12および反射防止層13のパターンも、この電極層14のパターンと同一の形状をしている。一方、保護膜層15は、後述する第1および第2の給電端子を除いて、電極層14を保護するようなパターンを持っている。
以下、図2を参照して、電極層14のパターン(アンテナパターン)について詳細に説明する。
アンテナパターンは、前後方向Xに延在する中心線CLに関して対称な図形(形状)をしている。電極層14の線幅は、送受信すべき電波の波長に比べて十分に細い。
図示のアンテナパターンは、ダイポールアンテナ素子141と、矩形状(ループ状)の寄生素子142と、ループアンテナ素子143とから構成される。ダイポールアンテナ素子141は、下側剥離フィルム(下側セパレータ)11の背辺11b近傍で、中心線CLから離間して互いに離れるように左右方向(Y軸方向)へ延在している。矩形状(ループ状)の寄生素子142は、このダイポールアンテナ素子141から離間して、下側剥離フィルム(下側セパレータ)11の4辺(背辺11b、右側辺11rs、前辺11f、左側辺11ls)に沿って延在している。ループアンテナ素子143は、この寄生素子142の内部に配置されたている。したがって、ループ状の寄生素子142は、ループアンテナ素子143を囲むように配置されている。
ダイポールアンテナ素子141は、第1の共振素子とも呼ばれ、ループアンテナ素子143は、第2の共振素子とも呼ばれる。ループ状の寄生素子142は、第1の共振素子141を広帯域化するためのものである。ダイポールアンテナ素子(第1の共振素子)141とループ状の寄生素子142との組み合わせは、第1のループ状アンテナ素子と呼ばれる。すなわち、第1のループ状アンテナ素子(141,142)は、広帯域化のために、ダイポールアンテナ素子141にループ状の寄生素子142を電磁結合させたアンテナ素子である。また、ループアンテナ素子143は、第2のループアンテナ素子とも呼ばれる。
この第1のループ状アンテナ素子(141,142)は、第1の周波数帯域の電波を送受信ためのものである。一方、第2のループアンテナ素子143は、第1の周波数帯域よりも高い第2の周波数帯域の電波を送受信するためのものである。
第1のループ状アンテナ素子(141,142)は、その両端(すなわち、ダイポールアンテナ素子141の互いに対向する一対の近接端)に、第1の給電点141aおよび第2の給電点142bを持つ。第2のループアンテナ素子143は、ダイポールアンテナ素子141に近接する側の両端に、第3の給電点143aおよび第4の給電点143bを持つ。
ダイポールアンテナ素子(第1の共振素子)141と第2のループアンテナ素子(第2の共振素子)143との間に、第1の給電端子146と第2の給電端子147とが形成されている。
第1の給電点141aと第3の給電点143aとは、第1の給電端子146に接続されている。第2の給電点141bと第4の給電点143bとは、第2の給電端子147に接続されている。
上述したように、電極層14のアンテナパターンは、ダイポールアンテナ素子(第1の共振素子)141と、ループ状の寄生素子142と、第2のループアンテナ素子(第2の共振素子)143と、第1の給電端子146と、第2の給電端子147とから構成されている。
一方、同軸ケーブル40は、その中央にある中心導体41と、中心導体41を囲む円筒状の外部導体42とからなる同軸形状の電気信号伝送媒体である。中心導体41と外部導体42との間は円筒状の絶縁体43で絶縁されている。また、外部導体42はシース44で覆われている。
図2に示されるように、同軸ケーブル40の先端部40aは、シース44、外部導体42、および絶縁体43がカットされている。したがって、同軸ケーブル40は、先端部40aで、中心導体41と外部導体42とが外部に露出している。
同軸ケーブル40の先端部40aは、図1に示されるようにコネクタ30に挿入されている。同軸ケーブル40の中心導体41は、コネクタ30の第1の接続端子(図示せず)を介して、第1の給電端子146に接続される。同軸ケーブル40の外部導体42は、コネクタ30の第2の接続端子(図示せず)を介して、第2の給電端子147に接続される。
このような構成の車載用アンテナ装置10は、図1に示されるように、背辺11bが上端となるように、フロントガラス22に貼り付けられる。詳述すると、下側剥離フィルム(下側セパレータ)11を剥がして、車載用アンテナ装置10をフロントガラス22に貼り付ける。その後、上側剥離フィルム(上側セパレータ)を剥がす。これにより、第1および第2の給電端子146および147のみが保護膜層15から露出する。したがって、車載用アンテナ装置10をフロントガラス22に貼った状態では、下側剥離フィルム(下側セパレータ)11と上側剥離フィルム(上側セパレータ)とが剥がされるので、実質的に電極層14のアンテナパターンの形状(実際には、接着層12、反射防止層13、電極層14、および保護膜層15)のみがフロントガラス22のガラス面上に残ることになる。換言すれば、電極層14のアンテナパターンの無い部分は中抜きで、フロントガラス22のガラス面が露出することになる。
その後、コネクタ30を車載用アンテナ装置10に取り付ける(結合する)。その際、コネクタ30の第1および第2の接続端子が、それぞれ、車載用アンテナ装置10の第1および第2の給電端子146および147に接続される。同軸ケーブル40の先端部40aは、コネクタ30内に挿入されており、上述したように、同軸ケーブル40の中心導体41及び外部導体42は、それぞれ、コネクタ30の第1および第2の接続端子に接続されている。そして、コネクタ30から引き出された同軸ケーブル40は、図1に示されるように、自動車20のルーフ24、右側のピラー26R、およびフロントパネル28の内部の隙間を介して、車室内の送受信機(図示せす)に接続される。
図5は、図2に図示された車載用アンテナ装置10において、寄生素子142がある場合と無い場合のVSWR特性を示す。図5において、横軸は周波数(Frequency)[MHz]を示し、縦軸はVSWRを示す。図5において、実線が寄生素子142がある場合のVSWR特性を示し、破線が寄生素子142がない場合のVSWR特性を示す。
また、図5において、低い周波数側の矩形で囲んだ周波数範囲は、第1の共振素子(ダイポールアンテナ素子)141による共振を示し、高い周波数側の矩形で囲んだ周波数範囲は、第2の共振素子(第2のループアンテナ素子)143による共振を示している。
図5から、第1の共振素子(ダイポールアンテナ素子)141による共振は、GSM帯(880〜960MHz)をカバーし、第2の共振素子(第2のループアンテナ素子)143による共振は、DCS帯(1710〜1880MHz)、PCS帯(1850〜1990MHz)、およびUMTS(1920〜2170MHz)をカバーしていることが分かる。また、寄生素子142を設けることにより、第1の共振素子(ダイポールアンテナ素子)141による共振の広帯域化が図れることが分かる。
次に、第1の実施の形態による車載用アンテナ装置10の効果について説明する。
第1の効果は、スペースを有効に活用することにより、小型化が実現できることである。その理由は、第1のループ状アンテナ素子(141,142)の内部(スペース)に、第2のループアンテナ素子143を追加しているので、同一サイズで2つの用途の電波を送受信することが可能となったからである。
第2の効果は、同軸ケーブルを追加する必要がなく、低コスト化を実現できることである。その理由は、第1のループ状アンテナ素子(141,142)の一対の給電点141a、141bが接続される一対の給電端子146、147に、第2のループアンテナ素子143の一対の給電点143a、143bも接続しているからである。
図6を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る車載用アンテナ装置10Aについて説明する。図6は、車載用アンテナ装置10Aの概略斜視図である。
図示の車載用アンテナ装置10Aは、第1のループ状アンテナ素子の形状が後述するように相違している点を除いて、図2に示した車載用アンテナ装置10と同様の構成を有する。したがって、第1のループ状アンテナ素子に141Aの参照符号を付している。図2に示したものと同様の機能を有するものには同一の参照符号を付し、説明の簡略化のために、それらの説明は省略する。
第1のループ状アンテナ素子141Aは、ループアンテナ素子から構成されている。すなわち、ループアンテナ素子141Aは、下側剥離フィルム(下側セパレータ)11の4辺(背辺11b、右側辺11rs、前辺11f、左側辺11ls)に沿って延在している。ループアンテナ素子141Aは、その両端(すなわち、互いに対向する一対の近接端)に、第1および第2の給電点141aおよび141bを持つ。
本発明者らは、車載用アンテナ装置10AのVSWR特性が、図5の破線で示されるVSWR特性と同等であることを確認している。
次に、第2の実施の形態による車載用アンテナ装置10Aの効果について説明する。
第1の効果は、スペースを有効に活用することにより、小型化が実現できることである。その理由は、第1のループ状アンテナ素子141Aの内部(スペース)に、第2のループアンテナ素子143を追加しているので、同一サイズで2つの用途の電波を送受信することが可能となったからである。
第2の効果は、同軸ケーブルを追加する必要がなく、低コスト化を実現できることである。その理由は、第1のループ状アンテナ素子141Aの一対の給電点141a、141bが接続される一対の給電端子146、147に、第2のループアンテナ素子143の一対の給電点143a、143bも接続しているからである。
以上、本発明について好ましい実施の形態によって説明してきたが、本発明は上述した実施の形態に限定しないのは勿論である。例えば、上述した実施の形態では、ループ状アンテナ素子(ループアンテナ素子)の形状が矩形(四角形)をしているが、それに限定されず、多角形や円形であってよい。また、上述した実施の形態では、電極層のアンテナパターンがフィルム上に形成されているが、アンテナパターンを自動車の窓ガラスの表面に直接印刷してもよい。
10、10A 車載用アンテナ装置
11 下側剥離フィルム(下側セパレータ)
11f 前辺
11b 背辺
11rs 右側辺
11ls 左側辺
12 接着層
13 反射防止層
14 電極層
141 ダイポールアンテナ素子(第1の共振素子)
141A 第1のループ状アンテナ素子(ループアンテナ素子)
141a 第1の給電点
141b 第2の給電点
142 寄生素子
143 第2のループアンテナ素子
143a 第3の給電点
143b 第4の給電点
146 第1の給電端子
147 第2の給電端子
15 保護膜層
20 自動車
22 フロントガラス
24 ルーフ
26R 右側ピラー
26L 左側ピラー
28 フロントパネル
30 コネクタ
40 信号ケーブル(同軸ケーブル)
40a 先端部
41 中心導体(内部導体)
42 外部導体
CL 中心線

Claims (6)

  1. 第1の周波数帯域の電波を送受信する第1のループ状アンテナ素子と、
    前記第1の周波数帯域よりも高い第2の周波数帯域の電波を送受信する第2のループアンテナ素子と、
    から成るアンテナ装置であって、
    前記第2のループアンテナ素子は前記第1のループ状アンテナ素子の内部に配置されていることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記第1のループ状アンテナ素子は、その両端に第1および第2の給電点を持ち、
    前記第2のループアンテナ素子は、その両端に第3および第4の給電点を持ち、
    前記第1の給電点および前記第3の給電点が第1の給電端子に接続され、
    前記第2の給電点および前記第4の給電点が第2の給電端子に接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第1のループ状アンテナ素子は、ループアンテナ素子から構成されることを特徴とする請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記第1のループ状アンテナ素子は、
    互いに対向する一対の近接端に前記第1および前記第2の給電点を持つダイポールアンテナ素子と、
    該ダイポールアンテナ素子から離間して、前記第2のループアンテナ素子を囲むように配置されたループ状の寄生素子と、
    から構成される請求項2に記載のアンテナ装置。
  5. 中心導体と外部導体とを持つ同軸ケーブルを更に備え、
    前記中心導体が前記第1の給電端子に接続され、前記外部導体が前記第2の給電端子に接続される、
    請求項2乃至4のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  6. 前記第1の周波数帯域は、GSM帯をカバーし、
    前記第2の周波数帯域は、DCS帯、PCS帯、およびUMTS帯をカバーする、
    請求項1乃至5のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
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