JP2012028854A - 携帯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯機において、セキュリティ性を維持しつつ利便性を向上させることにある。
【解決手段】本ライセンスを取得した第1の携帯電話20から第2の携帯電話120に仮ライセンス付与信号を通じて仮ライセンスを付与する。携帯機40は、第2の携帯電話が仮ライセンスを取得したことを条件に、車両10に無線信号を送信する。仮ライセンス付与信号には、仮ライセンスのみならず、第1の携帯電話20に装着されるSIMカード5のSIMIDコードが含まれている。従って、第2の携帯電話120に装着された携帯機40は、第1の携帯電話20に本ライセンスがある場合と同様に、SIMIDコードを含ませた第2の応答信号を車両10に送信することで、車両10を解錠許可状態とすることができる。
【選択図】図2

Description

この発明は、携帯電話に装着可能に構成される携帯機に関する。
従来、電子キーシステムは、ユーザが携帯する携帯機(電子キー)及び車両間でのIDコードを含む各種信号の送受信を通じて、ドアの施解錠等の制御が可能に構成されている。近年、利便性の観点から携帯機を携帯電話に装着可能に構成することが検討されている。これにより、携帯機及び携帯電話を別々に所有する必要がなくなるため、ユーザの利便性が向上する(例えば、特許文献1参照)。
ここで、上記携帯電話に装着される携帯機は、不正に抜き出されるおそれがある。この場合、携帯機単体で、若しくは携帯機が他人の携帯電話に装着されて、車両ドアの施解錠等が行われるおそれがある。そこで、携帯機の使用に一定の規制を課す対策が検討されている。例えば、車両に携帯電話固有のIDコードを登録する。そして、携帯電話に装着された携帯機は、前記IDコードを含ませた無線信号を車両に送信する。車両は、受信した無線信号に含まれるIDコードの照合成立を条件の一として、車両ドアの施解錠等の制御を実行する。これにより、たとえ、携帯機が正規の携帯電話から不正に抜き出されて、その携帯機が正規でない携帯電話に装着されても、車両においてIDコードの照合が成立しないため、車両ドアの施解錠等が不可となる。ここで、携帯電話固有のIDコードとして、SIMカードに記憶される電話番号及び契約者等の識別情報が利用されることが検討されている。
特開2009−147810号公報
ところで、一時的に家族や友人に車両を貸し出す場合がある。この場合、上述した携帯電話のIDコードを車両に登録する構成においては、携帯機のみを貸し出したところで、車両においてIDコードの照合は成立せず、車両ドアを施解錠等することはできない。携帯機が装着された携帯電話をそのまま貸し出すことで車両ドアの施解錠等は可能となるものの、ユーザにとって携帯電話を他人に貸し出すことには抵抗がある。また、携帯機の貸し出し相手の携帯電話に固有のIDコードを車両に登録することも考えられるものの、登録作業は面倒であり、突発的かつ一次的に車両を貸し出したいときには適さない。このように、セキュリティ性を保ちつつ、容易に車両を貸し出せる技術が望まれていた。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、セキュリティ性を維持しつつ利便性を向上させた携帯機を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、第1及び第2の携帯電話に着脱可能に構成されるとともに、同第1の携帯電話において本ライセンスが取得されたことを条件に、前記第1の携帯電話に装着された状態において前記第1の携帯電話に対応する第1のIDコードを含む無線信号を制御対象に送信し、前記制御対象において受信した前記無線信号に含まれる第1のIDコードの妥当性が確認されたときその制御が実行される携帯機において、前記本ライセンスを取得した第1の携帯電話によって前記第1のIDコード及び仮ライセンスを含む仮ライセンス付与信号が前記第2の携帯電話に送信されることで同第2の携帯電話に仮ライセンスが付与され、前記第2の携帯電話において仮ライセンスが取得されたことを条件に、前記第2の携帯電話に装着された状態において前記仮ライセンス付与信号を通じて前記第2の携帯電話が取得した第1のIDコードを含む無線信号を制御対象に送信することをその要旨としている。
同構成によれば、本ライセンスを取得した第1の携帯電話は、第2の携帯電話に仮ライセンス付与信号を通じて仮ライセンスを付与する。携帯機は、第2の携帯電話が仮ライセンスを取得したことを条件に、同携帯電話に装着された状態で制御対象に無線信号を送信する。仮ライセンス付与信号には、仮ライセンスのみならず、第1の携帯電話に対応する第1のIDコードが含まれている。従って、携帯機は、第2の携帯電話に装着された場合であっても、第2の携帯電話が仮ライセンス付与信号を通じて取得した第1のIDコードを含ませた無線信号を制御対象に送信することで、制御対象を遠隔制御することができる。
これにより、不正に第1の携帯電話から携帯機が抜き出されて正規でない携帯電話に装着された場合であっても、同携帯電話には仮ライセンスがないため、制御対象が不正に遠隔制御されることが抑制される。また、たとえ、仮ライセンスがあっても、第1の携帯電話以外からの携帯電話から付与された仮ライセンスの場合、制御対象において無線信号に含まれる第1のIDコードの妥当性が確認されない。よって、制御対象が不正に遠隔制御されることが抑制される。また、他人に携帯機を貸し出したいときには、他人の携帯電話(第2の携帯電話)に仮ライセンス付与信号を送信することで、容易に携帯機を使用可能な状態で貸し出すことができる。これにより、セキュリティ性を維持しつつ利便性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の携帯機において、前記第1の携帯電話は、仮ライセンスの消去を要求する旨の消去要求信号を前記第2の携帯電話に送信することを通じて、同第2の携帯電話の仮ライセンスを消去することをその要旨としている。
同構成によれば、第1の携帯電話は、自身が仮ライセンスを与えた第2の携帯電話の仮ライセンスを消去することができる。これにより、貸し出した携帯機が戻ってきたとき、仮ライセンスを消去することができる。また、たとえ貸し出した携帯機が戻ってこなくても、第1の携帯電話から第2の携帯電話の仮ライセンスを消去することで、第2の携帯電話に装着された携帯機を通じた制御対象の遠隔制御が不可となる。これにより、セキュリティ性が向上する。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の携帯機において、前記携帯機は、自身に固有の第2のIDコードを記憶するとともに、前記無線信号にさらに前記第2のIDコードを含ませて送信し、前記制御対象において第1及び第2のIDコードの妥当性が確認されたとき制御が実行されることをその要旨としている。
同構成によれば、正規の携帯電話からの仮ライセンス付与信号を通じて不正に仮ライセンス及び第1のIDコードが取得された場合であっても、正規の携帯機が装着されなければ、制御対象において携帯機からの無線信号に含まれる携帯機に固有の第2のIDコードの妥当性が確認されない。従って、制御対象が不正に遠隔制御されることが抑制され、いっそうセキュリティ性を向上させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の携帯機において、前記第1の携帯電話に装着されるSIMカードに記憶される識別情報を前記第1のIDコードとして利用することをその要旨としている。
同構成によれば、SIMカードに記憶される識別情報(SIMID)が第1のIDコードとして利用される。従って、第1の携帯電話のメモリに第1のIDコードを記憶させる必要がなくなる。
本発明によれば、セキュリティ性を維持しつつ利便性を向上させることができる。
電子キーシステムの構成図。 第1及び第2の携帯電話の構成図。
以下、本発明にかかる携帯機を車両用の電子キーシステムに具体化した一実施形態について図1及び図2を参照して説明する。
図1に示すように、本例における電子キーシステムは、車両10と、携帯電話20と、マスターキー30と、携帯機40とを備える。マスターキー30は車両10との間での無線通信を通じて、車両ドアの施解錠を行うことができる。また、携帯機40は、携帯電話20に装着された状態で、車両10との間での無線通信を通じて車両ドアの施解錠を行うことができる。これにより、ユーザはマスターキー30を携帯していない場合においても車両ドアの施解錠を行うことができ、利便性が向上する。
<車両10>
車両10は、車載制御装置11と、近距離通信部12と、ドアロック装置13と、ドアハンドルスイッチ14と、を備える。車載制御装置11は、車両10の統括制御を行うとともに、メモリ11aを備える。メモリ11aには、第1及び第2のキーIDコード、ビークルIDコード、第1のSIMIDコードが記憶される。詳しくは後述するが、第1のキーIDコード及びビークルIDコードはマスターキー30を認証する際に利用され、第2のキーIDコード及び第1のSIMIDコードは携帯機40及びそれが装着される携帯電話20を認証する際に利用される。ドアハンドルスイッチ14は、車両ドアの各ドアハンドルに設けられるとともに、ユーザにより操作されるとその旨の操作信号を車載制御装置11に出力する。
車載制御装置11は、マスターキー30又は携帯機40に対して応答を要求する旨のビークルIDコードを含む応答要求信号を生成するとともに、近距離通信部12に出力する。近距離通信部12は、送受信アンテナ、送受信回路等を備える。そして、近距離通信部12は、応答要求信号をLF(Low Frequency)帯の信号に変調して、その変調した応答要求信号を電波として車両周辺に所定の発信周期で送信する。
<マスターキー>
マスターキー30は、マスター制御装置31と、近距離通信部32とを備える。マスター制御装置31は、マスターキー30の統括制御を行うとともに、メモリ31aを備える。メモリ31aには、車両10のメモリ11aに記憶されるコードと同一の第1のキーIDコード及びビークルIDコードが記憶されている。近距離通信部32は、送受信アンテナ、送受信回路等を備える。
マスターキー30を携帯するユーザが車両に近づくと、マスターキー30は近距離通信部32を通じて応答要求信号を受信する。近距離通信部32は応答要求信号を復調して、その復調した応答要求信号をマスター制御装置31に出力する。マスター制御装置31は、応答要求信号を認識すると、同応答要求信号に含まれるビークルIDコードと、メモリ31aに記憶されるビークルIDコードとの照合を行う(ビークルID照合)。マスター制御装置31は、ビークルID照合が成立したとき、車両10が自身の通信対象であると認識する。そして、マスター制御装置31は、メモリ31aに記憶される第1のキーIDコードを含む第1の応答信号を生成し、近距離通信部32に出力する。近距離通信部32は、第1の応答信号をRF帯(Radio Frequency)の信号に変調して、その変調した第1の応答信号を電波として車両10に送信する。
車両10の近距離通信部12は、マスターキー30からの第1の応答信号を復調して、その復調した第1の応答信号を車載制御装置11に出力する。車載制御装置11は、第1の応答信号を認識すると、同第1の応答信号に含まれる第1のキーIDコードと、メモリ11aに記憶される第1のキーIDコードとの照合を行う(キーID照合)。車載制御装置11は、キーID照合が成立したとき解錠許可状態となる。この解錠許可状態において、車載制御装置11は、ドアハンドルスイッチ14が操作された旨の操作信号を受けると、ドアロック装置13を介して車両ドアを解錠する。また、車載制御装置11は、解錠許可状態において、再びドアハンドルスイッチ14が操作された旨の操作信号を受けると、ドアロック装置13を介して車両ドアを施錠する。
<携帯電話20>
携帯電話20は、電話側制御装置21と、近距離通信部22と、遠距離通信部24と、スイッチ群25と、を備える。電話側制御装置21は自身の統括制御を行うとともに、電話側制御装置21はメモリ21aを備える。
電話側制御装置21は、テンキー等からなるスイッチ群25のスイッチ操作に基づき、スイッチ群25から操作信号を受ける。電話側制御装置21は当該操作信号に応じて、遠距離通信部24を介して通信を行う。遠距離通信部24は、送受信アンテナ及び送受信回路等を備え、通信ネットワークを通じて通話、電子メール、インターネットに係る通信を行う。具体的には、電話側制御装置21は、遠距離通信部24を通じて、センタ50との間で情報のやり取りを行うことができる。
電話側制御装置21は、ユーザによるスイッチ群25の操作に応じて遠距離通信部24を介して、携帯機40に関する制御を行うアプリ(アプリケーションプログラム)をセンタ50のメモリ51aからダウンロードし、同アプリをメモリ21aに記憶する。
近距離通信部22は、車両10の近距離通信部12と同様に構成される。近距離通信部22は、マスターキー30との間で通信を行う。携帯電話20は、マスターキー30等の他の装置とNFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)等の通信規格を利用して通信を行う。このような通信規格を利用した通信機能(本例では近距離通信部22)は予め携帯電話に備わっているため、携帯電話20は、新たな構成を追加することなく、他の装置と通信を行うことができる。これにより、通信ネットワークを介さない携帯電話同士の通信も可能となる。
簡単に説明すると、携帯電話20は、マスターキー30との通信を通じて取得した情報に基づき、センタ50から本ライセンス及び仮ライセンスを取得する。
具体的には、電話側制御装置21は、マスターキー30に情報を要求する旨の情報要求信号を生成し、これを近距離通信部22に出力する。近距離通信部22は、情報要求信号を変調して、その変調した情報要求信号を電波としてマスターキー30に送信する。近距離通信部32は情報要求信号を復調して、その復調した情報要求信号をマスター制御装置31に出力する。マスター制御装置31は、情報要求信号を認識すると、メモリ31aに記憶される第1のキーIDコード及びビークルIDコードを含む情報応答信号を生成し、近距離通信部32を介して電波として携帯機40に送信する。情報要求信号の送信は、ユーザによるスイッチ群25の操作を通じて行われる。このとき、携帯電話20においてパスワード等の入力を求めることで、携帯電話20から不正に情報要求信号が送信されることが抑制される。
電話側制御装置21は、近距離通信部22を介して受信及び復調された情報応答信号を認識するとともに、同情報応答信号に含まれる第1のキーIDコード及びビークルIDコードを自身のメモリ21aに記憶する。そして、電話側制御装置21は、遠距離通信部24を介して第1のキーIDコード及びビークルIDコードを含むライセンス要求信号を、通信ネットワークを通じてセンタ50に送信する。
ここで、センタ50のメモリ51aには、予め正規のマスターキー30の第1のキーIDコード及びビークルIDコード、並びに仮ライセンス及び本ライセンスに関する情報が登録されている。この登録作業は、例えば、納車時にディーラにより行われる。
センタ50は、ライセンス要求信号に含まれる第1のキーIDコード及びビークルIDコードがメモリ51aに記憶される複数組の第1のキーIDコード及びビークルIDコードのうち何れかの組と合致するか否かを判断する。センタ50は、合致する旨判断した場合、メモリ51aに記憶される本ライセンス及び仮ライセンスの情報を含むライセンス付与信号を、通信ネットワークを通じて携帯電話20の遠距離通信部24に送信する。電話側制御装置21は、遠距離通信部24を介して受信したライセンス付与信号に含まれる本ライセンス及び仮ライセンスの情報を自身のメモリ21aに記憶する。これにより、本ライセンス及び仮ライセンスが取得される。合致しない旨判断された場合は、ライセンス付与信号は送信されず、携帯電話20において本ライセンス及び仮ライセンスが取得されることはない。以上の情報要求信号の送信から本ライセンス及び仮ライセンスの取得までの一連の処理はメモリ21aに記憶されたアプリを通じて実行される。
ここで、本ライセンスとは、携帯電話20に装着される携帯機40の使用を許可するものである。仮ライセンスとは、携帯電話20から他の携帯電話に与えることで他の携帯電話に装着される携帯機40の使用を許可するものである。携帯電話20から他の携帯電話への仮ライセンスの付与方法については後で詳述する。
また、携帯電話20には、SIM(Subscriber Identification Module)カード5が装着されている。SIMカード5には、電話番号及び契約者を識別するための情報が記憶されている。SIMカード5は、携帯電話の機種変更の際にもとの携帯電話から抜き出して、新しい携帯電話に差し込むだけで自分の携帯電話として使用することができる。本例では、電話番号及び契約者を識別するための情報がSIMIDコードとして車両10における携帯機40及びそれが装着される携帯電話20の認証に利用される。
<携帯機40>
携帯機40は、携帯機側制御装置41と、近距離通信部42とを備える。ここで、既存の携帯電話には、メモリーカード等が挿入されるスロットが設けられている。携帯機40は、そのスロットに挿入可能とされている。携帯機40が携帯電話20のスロットに挿入されると、携帯機側制御装置41及び電話側制御装置21は通信可能に接続される。これにより、携帯機側制御装置41は、電話側制御装置21を介してSIMカード5に記憶される第1のSIMIDコードを認識したり、電話側制御装置21のメモリ21aに記憶されるビークルIDコードを認識したりできる。携帯機40の近距離通信部42は、マスターキー30の近距離通信部32と同様に構成される。また、携帯機側制御装置41のメモリ41aには、携帯機40に固有の第2のキーIDコードが記憶されている。
電話側制御装置21は、自身のメモリ21aに本ライセンス及び仮ライセンスの少なくとも何れかが記憶されているとき、携帯機側制御装置41に通信許可信号を出力する。この通信許可信号には、本ライセンス及び仮ライセンスの何れに基づく許可であるかの情報が含まれている。なお、本ライセンスが記憶されている場合、必ず仮ライセンスが記憶されているため、この場合、通信許可信号には、本ライセンスに基づく許可である旨の情報が含まれる。
携帯機側制御装置41は、電話側制御装置21からの通信許可信号の入力があるとき、本ライセンス及び仮ライセンスの何れによる許可であるかを認識するとともに、近距離通信部42を通じて通信を行う。本例では、携帯機側制御装置41は、本ライセンスによる許可である旨認識して、車両10と通信を行う。携帯機40は、上述したマスターキー30と同様にして車両10と通信を行う。具体的には、携帯機40が装着される携帯電話20を携帯するユーザが車両に近づくと、携帯機40は応答要求信号を受信する。携帯機40の近距離通信部42は、応答要求信号を受信及び復調して、その復調した応答要求信号を携帯機側制御装置41に出力する。携帯機側制御装置41は、応答要求信号を認識すると、同応答要求信号に含まれるビークルIDコードと、電話側制御装置21を通じて認識したメモリ21aに記憶されるビークルIDコードとの照合を行う(ビークルID照合)。携帯機側制御装置41は、ビークルID照合が成立したとき、車両10が自身の通信対象であると認識する。
携帯機側制御装置41は、ビークルID照合が成立したとき、メモリ41aに記憶される第2のキーIDコードと、電話側制御装置21を通じて認識した第1のSIMIDコードを含む第2の応答信号を生成し、これを近距離通信部42に出力する。近距離通信部42は、第2の応答信号をRF帯の信号に変調して、その変調した第2の応答信号を車両10に電波として送信する。
ここで、携帯機側制御装置41は、携帯電話20が取得したライセンスの種類に基づき第2の応答信号に含ませるSIMIDコードを取得する場所を変える。具体的には、上記のように、携帯機側制御装置41は、本ライセンスによる許可である旨認識したとき、SIMカード5に記憶されるSIMIDコードを第2の応答信号に含ませる。また、携帯機側制御装置41は、仮ライセンスによる許可である旨認識したとき、携帯電話のメモリ(後述する第2の携帯電話120のメモリ121a)に記憶される第1のSIMIDコードを第2の応答信号に含ませる。仮ライセンスによる許可である旨認識した場合における第2の応答信号の生成方法については後で詳述する。
車両10の近距離通信部12は、受信した第2の応答信号を復調して、その復調した第2の応答信号を車載制御装置11に出力する。車載制御装置11は、第2の応答信号を認識すると、第2の応答信号に含まれる第2のキーIDコードと、メモリ11aに記憶される第2のキーIDコードとの照合を行った後(キーID照合)、第2の応答信号に含まれる第1のSIMIDコードと、メモリ11aに記憶される第1のSIMIDコードとの照合を行う(SIMID照合)。車載制御装置11は、キーID照合及びSIMID照合が成立したとき、解錠許可状態となる。この解錠許可状態において、車載制御装置11は、ドアハンドルスイッチ14が操作された旨の操作信号を受けると、ドアロック装置13を介して車両ドアを解錠する。このように、本ライセンスを取得した携帯電話20に装着される携帯機40を通じて車両ドアを解錠させることができる。また、車載制御装置11は、解錠許可状態において、再びドアハンドルスイッチ14が操作された旨の操作信号を受けると、ドアロック装置13を介して車両ドアを施錠する。
一方、携帯機側制御装置41は、電話側制御装置21からの通信許可信号の入力がないとき、つまり携帯電話20が本ライセンス及び仮ライセンスの何れも取得していないとき、近距離通信部42を通じた通信を行わない。従って、携帯機40が不正に抜き出された場合であっても、同携帯機40を装着する携帯電話が本ライセンス又は仮ライセンスを取得していなければ、同携帯機40を通じた車両ドアの解錠が抑制される。これにより、携帯機40のセキュリティ性を向上させることができる。
上述のように、車両10のメモリ11aには、上記各種照合を行うために、第1のキーIDコードと、ビークルIDコードと、第2のキーIDコードと、第1のSIMIDコードとが記憶されている。第1のキーIDコード及びビークルIDコードは、メインキーであるマスターキー30及び車両10間での照合に利用されるため納車時には登録されている。一方、携帯機40は、納車後において追加的に車両10に登録可能である。携帯機40の登録は、車両10のメモリ11aに第2のキーIDコード及び第1のSIMIDコードを記憶させることで行われる。例えば、携帯電話20に装着される携帯機40及び車両10間での通信を通じて車両10に第2のキーIDコード及び第1のSIMIDコードを登録することができる。この登録は、携帯機40が装着される携帯電話20が本ライセンスを取得していることを条件として可能となるようにアプリにて制限されている。この条件に加えて、例えば、アプリの実行を通じてパスワードの入力を求めたり、生体認証を求めたりすることで、登録作業を正規のユーザに限って許可することができる。
以上の構成によれば、本ライセンスを取得した正規の携帯電話20から携帯機40が第三者によって不正に抜き出された場合であっても、第三者の携帯電話に本ライセンス又は仮ライセンスはないため、同携帯電話に携帯機40を装着しても、携帯機40を通じて車両ドアを解錠させることはできない。
また、たとえ、第三者の携帯電話が本ライセンスを取得していた場合であっても、第三者の携帯電話に装着されるSIMカードの第1のSIMIDコードは、正規の携帯電話20に装着されるSIMカード5の第1のSIMIDコードと異なる。従って、車両10においてSIMID照合が成立せず、車両ドアが解錠されることはない。
さらに、正規の携帯電話20から携帯機40のみならず、SIMカード5が不正に抜き出されるおそれがある。しかし、SIMカード5が抜き出された場合には、携帯電話20を通じた通話等が不能となるところ、ユーザはSIMカード5の盗難に気が付く。よって、迅速に対策を講じることができる。具体的には、車両10のメモリ11aから第2のキーIDコード及び第1のSIMIDコードを削除することで、携帯機40を通じた車両ドアの解錠を防止できる。
ところで、携帯電話20は、マスターキーが正規のものであるか否かの判断を行わないため、正規でないマスターキーからの情報応答信号も受信する。この情報応答信号に含まれる第1のキーIDコード及びビークルIDコードは正規のものでない。携帯電話20は、正規でない両コードをメモリ21aに記憶させるものの、この場合、携帯電話20がライセンスを求める際、センタ50において両コードがメモリ51aの各組のコードと合致しないため、ライセンス付与信号が送信されない。よって、携帯電話20は本ライセンス及び仮ライセンスを取得できない。これにより、電話側制御装置21は携帯機側制御装置41に通信許可信号を出力することはなく、携帯機40を通じた車両ドアの解錠が規制される。以上のように、センタ50で照合を行うことで、正規でないマスターキーを利用して携帯電話20が本ライセンス等を取得することが防止されるため、携帯機40のセキュリティ性が向上する。
次に、仮ライセンスの付与方法について図2を参照しつつ説明する。本ライセンスを取得した携帯電話20は、他の携帯電話に仮ライセンスを付与することができる。以降、説明の便宜上、携帯電話20を第1の携帯電話20と称し、同第1の携帯電話20から仮ライセンスが与えられる他の携帯電話を第2の携帯電話120と称する。仮ライセンスの付与は、アプリの実行を通じて本ライセンスを有する第1の携帯電話20のみ可能とされる。
第2の携帯電話120は、第1の携帯電話20と同様に、電話側制御装置121と、近距離通信部122と、遠距離通信部124と、スイッチ群125と、を備える。各部の機能は第1の携帯電話20と同様である。また、第2の携帯電話120にはSIMカード105が装着される。このSIMカード105には、第2のSIMIDコードが記憶されている。この第2のSIMIDコードは、第1のSIMIDコードと異なるコードである。第2の携帯電話120のメモリ121aには、第1の携帯電話20と同様のアプリが記憶されている。
第1の携帯電話20のユーザが第2の携帯電話120のユーザに車両10を貸し出す際、第1の携帯電話20に装着されている携帯機40を第2の携帯電話120に差し替える。このとき、第2の携帯電話120のメモリ121aには本ライセンス及び仮ライセンスの何れも記憶されていない。よって、このままでは、電話側制御装置121から携帯機側制御装置41に通信許可信号が出力されることはなく、携帯機40を使用することはできない。
第2の携帯電話120の電話側制御装置121は、仮ライセンス要求信号を生成し、これを近距離通信部122に出力する。近距離通信部122は、仮ライセンス要求信号を変調して、その変調した仮ライセンス要求信号を第1の携帯電話20に送信する。この仮ライセンス要求信号の送信は、ユーザによるスイッチ群125の操作を通じて行われる。
第1の携帯電話20の近距離通信部22は受信した仮ライセンス要求信号を復調して、その復調した仮ライセンス要求信号を電話側制御装置21に出力する。電話側制御装置21は仮ライセンス要求信号を認識すると、メモリ21aに記憶される仮ライセンスと、SIMカード5に記憶される第1のSIMIDコードとを含む仮ライセンス付与信号を生成し、これを近距離通信部22に出力する。近距離通信部22は、仮ライセンス付与信号を変調して、その変調した仮ライセンス付与信号を第2の携帯電話120に送信する。第2の携帯電話120の近距離通信部122は受信した仮ライセンス付与信号を復調して、その復調した仮ライセンス付与信号を電話側制御装置121に出力する。電話側制御装置121は仮ライセンス付与信号を認識すると、その仮ライセンス付与信号に含まれる仮ライセンスと、第1のSIMIDコードとをメモリ121aに記憶する。これにより、仮ライセンスは取得される。電話側制御装置121は、メモリ121aに仮ライセンスが記憶されたとき、仮ライセンスによる許可である旨を含む通信許可信号を携帯機側制御装置41に出力する。
ここで、第1の携帯電話20は、第2の携帯電話120に仮ライセンスを付与する際、具体的には仮ライセンス要求信号を認識した際、例えばパスワード等の入力を求めることで、不正に第1の携帯電話20を通じて第2の携帯電話120に仮ライセンス付与信号が送信されることが抑制される。
携帯機側制御装置41は、通信許可信号の入力により近距離通信部42を通じた通信が可能となる。上述した第1の携帯電話20に携帯機40が装着された場合とほぼ同様に、第2の携帯電話120に装着された携帯機40は車両10との間で通信を行う。しかし、上述した場合と異なり、携帯機側制御装置41は、通信許可信号に基づき仮ライセンスによる許可である旨認識すると、電話側制御装置121のメモリ121aに記憶された第1のSIMIDコードを第2の応答信号に含ませる。よって、結果的に、上述した場合と同様に、第2の携帯電話120に装着された携帯機40は第1のSIMIDコードと、第2のキーIDコードとを含む第2の応答信号を送信する。すなわち、第2の応答信号に第2の携帯電話120の第2のSIMIDコードが含まれることはない。車両10は、受信した応答信号に基づき第1のSIMIDコード及び第2のキーIDコードについてそれぞれ照合が成立すると、解錠許可状態となる。この状態で、ドアハンドルスイッチ14が操作されると、車両ドアが解錠される。このように、携帯機40の貸し出しに伴い、仮ライセンスを付与することで、第2の携帯電話120に装着される携帯機40を通じて車両ドアを解錠させることができる。
上述のように、第1の携帯電話20及び第2の携帯電話120の何れに携帯機40が装着された場合であっても、その携帯機40からの第2の応答信号に含まれるSIMIDコードは同一である。これにより、車両10のメモリ11aに新たに第2のSIMIDコードを記憶させる必要がない。よって、容易に携帯機40を通じて車両10を貸し出すことができる。
次に、第2の携帯電話120の仮ライセンス及び第1のSIMIDコードの消去方法について説明する。仮ライセンス及び第1のSIMIDコードの消去は、通信ネットワークを通じて行われる。
第1の携帯電話20の電話側制御装置21は、遠距離通信部24を介して仮ライセンス等の消去を要求する消去要求信号を送信する。これは、ユーザによるスイッチ群25の操作を通じて行われる。消去要求信号は通信ネットワークを介して第2の携帯電話120に送信される。第2の携帯電話120の電話側制御装置121は、遠距離通信部124を通じて消去要求信号を受信して認識すると、メモリ121aに記憶される仮ライセンス及び第1のSIMIDコードを消去する。そして、電話側制御装置121は、仮ライセンス及び第1のSIMIDコードの消去が完了した旨認識すると、遠距離通信部124を介して完了信号を送信する。完了信号は通信ネットワークを介して第1の携帯電話20に送信される。第1の携帯電話20の電話側制御装置21は、遠距離通信部24を通じて完了信号を受信して認識すると、その旨を例えば図示しない表示部を通じてユーザに通知する。これにより、ユーザは、正常に仮ライセンス及び第1のSIMIDコードの消去が完了したことを認識することができる。
このように、仮ライセンス等の消去を行うことで、第2の携帯電話120のユーザに貸し出していた携帯機40が第1の携帯電話20のユーザに返却された場合であっても、以後、第1の携帯電話20のユーザに無断で第2の携帯電話120のユーザによって携帯機40が使用されることが抑制される。
また、貸し出した携帯機40が戻ってこなくても、第1の携帯電話20から離れた位置に存在する第2の携帯電話120の仮ライセンス等を消去することができる。よって、よりセキュリティ性が向上する。
以上、説明した実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)本ライセンスを取得した第1の携帯電話20から第2の携帯電話120に仮ライセンス付与信号を通じて仮ライセンスを付与する。携帯機40は、第2の携帯電話が仮ライセンスを取得したことを条件に、車両10との間で通信可能となる。また、仮ライセンス付与信号には、仮ライセンスのみならず、第1の携帯電話20に装着されるSIMカード5のSIMIDコードが含まれている。従って、第2の携帯電話120に装着された携帯機40は、第1の携帯電話20に本ライセンスがある場合と同様に、SIMIDコードを含ませた第2の応答信号を車両10に送信することで、車両10を解錠許可状態とすることができる。これにより、不正に第1の携帯電話20から携帯機40が抜き出されて正規でない携帯電話に装着された場合であっても、同携帯電話には本ライセンス又は仮ライセンスがないため、車両10が不正に解錠許可状態とされることが抑制される。また、たとえ、仮ライセンスがあっても、第1の携帯電話20以外からの携帯電話から付与された仮ライセンスの場合、車両10において第2の応答信号に含まれるSIMIDコードの妥当性が確認されず、車両10が不正に解錠許可状態とされることが抑制される。また、他人に携帯機40を貸し出したいときには、他人の携帯電話(第2の携帯電話120)に仮ライセンス付与信号を送信することで、容易に他人に車両を貸し出すことができる。これにより、セキュリティ性を維持しつつ利便性を向上させることができる。
(2)正規の携帯電話から不正に仮ライセンスが取得された場合であっても、正規の携帯機40が装着されなければ、車両10において第2のキーIDコードの妥当性が確認されない。従って、車両10が不正に解錠許可状態とされることが抑制され、いっそうセキュリティ性を向上させることができる。
(3)第1の携帯電話20は、自身が仮ライセンスを与えた第2の携帯電話120の仮ライセンスを消去することができる。これにより、貸し出した携帯機40が戻ってきたとき、仮ライセンスを消去することができる。また、たとえ貸し出した携帯機40が戻ってこなくても、第1の携帯電話20から第2の携帯電話120の仮ライセンスを消去することで、第2の携帯電話120に装着された携帯機40を通じた車両10の制御が不可となる。これにより、セキュリティ性が向上する。
(4)SIMカード5に記憶されるSIMIDコード(識別情報)が第1の携帯電話20に対応するIDコードとして利用される。従って、第1の携帯電話20のメモリ21aに第1の携帯電話20に対応するIDコードを記憶させる必要がなくなる。
また、SIMカードのSIMIDコードは、セキュリティ性の高い情報であるため、そのコードのコピー等が制限されている。よって、同SIMIDコードが不正に盗まれることが抑制される。
(5)仮ライセンスの付与は、本ライセンスを有する第1の携帯電話20のみ可能である。これにより、第2の携帯電話120がさらに他の携帯電話に仮ライセンスを付与することで、仮ライセンスが連鎖的に付与されることが抑制される。これにより、セキュリティ性を維持することができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記実施形態においては、車外に存在するマスターキー30又は携帯機40と車両10との通信を通じて解錠許可状態とされていた。それに加えて、マスターキー30又は携帯機40のユーザが乗車したとき、車内に存在するマスターキー30又は携帯機40と車両10との通信を通じてエンジン始動許可状態とされてもよい。具体的には、車載制御装置11は、近距離通信部12を通じて車内に応答要求信号を所定の発信周期で送信する。車載制御装置11は、車内に送信した応答要求信号に対して受信したマスターキー30からの第1の応答信号に含まれる第1のキーIDコードの照合が成立したとき、エンジン始動許可状態となる。同じく、車載制御装置11は、車内に送信した応答要求信号に対して受信した携帯機40からの第2の応答信号に含まれる第2のキーIDコードの照合及び第1のSIMIDコードの照合が成立したとき、エンジン始動許可状態となる。車載制御装置11は、エンジン始動許可状態において、運転席近傍に設けられるエンジンスイッチが操作された旨の操作信号を受けると、エンジンを始動させる。
・上記実施形態においては、電子キーシステムとして車両10及びマスターキー30又は携帯機40間での双方向通信を通じて、ユーザがマスターキー30又は携帯機40を操作することなく、車両ドアを解錠させることができる、いわゆるキー操作フリーシステムが採用されていた。しかし、電子キーシステムであれば、上記キー操作フリーシステムに限定されない。例えば、マスターキー30又は携帯機40から車両10への単方向通信を通じて車両ドアを施解錠するワイヤレスキーシステムを採用してもよい。この場合、マスターキー30及び携帯機40にはロックスイッチ及びアンロックスイッチが設けられる。ロックスイッチが操作されると車両10に施錠を要求する旨の制御要求信号が送信され、アンロックスイッチが操作されると車両10に解錠を要求する旨の制御要求信号が送信される。マスターキー30から送信される制御要求信号には第1のキーIDコードが含まれ、携帯機40から送信される制御要求信号には第2のキーIDコード及び第1のSIMIDコードが含まれている。すなわち、車両10は、マスターキー30からの制御要求信号については第1のキーIDコードの照合が成立したとき、携帯機40からの制御要求信号については第2のキーIDコードの照合並びに第1のSIMIDコードの照合が成立したとき、車両ドアを解錠する。同様にして、ロックスイッチの操作により車両ドアが施錠される。上記実施形態と異なり、車両10からマスターキー30及び携帯機40に応答要求信号が送信されないため、各メモリ11a,21a,31a,51aに記憶されるビークルIDコードを省略することができる。
また、上記実施形態と同様に双方向通信であっても、異なる方式を採用してもよい。具体的には、マスターキー30又は携帯機40に非接触ICチップを設ける。車両10の通信部はその近傍に駆動電波を出力する。マスターキー30又は携帯機40が当該通信部にかざされることで、非接触ICチップは駆動電波を受けて起動し、上記実施形態と同様に第1又は第2の応答信号を送信する。本構成においては、駆動電波にビークルIDコードを含ませてもよいし、ビークルIDコードを省略してもよい。
・上記実施形態においては、携帯機40のメモリ41aには第2のキーIDコードが記憶されていたが、第2のキーIDコードは記憶されていなくてもよい。この場合であっても、携帯電話が本ライセンス又は仮ライセンスを取得していなければ、携帯機40及び車両10間での通信はできないからである。この場合、両メモリ41a,11aに第2のキーIDコードを記憶する必要がなくなり、場合によっては携帯機40のメモリ41aを省略して構成することができる。
・上記実施形態においては、第2の応答信号には第2のキーIDコード及び第1のSIMIDコードが含まれていたが、これに加えてさらに第1のキーIDコードを含ませてもよい。この場合、車載制御装置11は、第1及び第2のキーIDコード、第1のSIMIDコードの計三つの照合が成立したとき、解錠許可状態となる。これにより、いっそうセキュリティ性が向上する。
・上記実施形態においては、消去要求信号に基づき仮ライセンス及び第1のSIMIDコードの消去が行われていたが、仮ライセンス及び第1のSIMIDコードの何れか一方が消去されれば足りる。具体的には、仮ライセンスが消去されれば携帯機40及び車両10間での通信が不可となるし、第1のSIMIDコードが消去されれば車両10において第1のSIMIDコードの照合が成立しなくなる。何れの場合であっても、第2の携帯電話120に装着される携帯機40を通じた車両ドアの施解錠が不可となる。これにより、仮ライセンスを付与した場合であっても、セキュリティ性が保たれる。
・上記実施形態においては、第1の携帯電話20及び第2の携帯電話120間での消去要求信号及び完了信号は、通信ネットワークを通じてやり取りされていた。しかし、仮ライセンス付与信号及び仮ライセンス要求信号と同様に、近距離通信部22,122を利用して、消去要求信号及び完了信号をやり取りしてもよい。また、第1の携帯電話20から消去要求信号が送信されなくてもよい。この場合、第2の携帯電話120の操作を通じて仮ライセンスが消去される。また、例えば、仮ライセンスの場合には一定時間経過や車両10との通信回数が所定回数を越えた場合に自動で消去されるようにすることで、セキュリティ性を保つことができる。また、第2の携帯電話120からの完了信号のみを省略してもよい。
・上記実施形態においては、第1の携帯電話20に固有のIDコードとしてSIMカード5のSIMIDコードが利用されていた。しかし、第1の携帯電話20に対応するIDコードであれば、SIMIDコードでなくてもよい。この場合、例えば、メモリ21aに第1の携帯電話20に固有のIDコードが記憶される。このIDコードは、上記実施形態の第1のSIMIDコードに替えて仮ライセンス付与信号に含まれたり、車両10のメモリ11aに記憶されたりする。
・上記実施形態においては、マスターキー30又は携帯機40の制御対象は車両であったが、制御対象は車両に限定されず、例えば住宅用ドアであって、その施解錠を制御してもよい。
次に、前記実施形態から把握できる技術的思想をその効果と共に記載する。
(イ)請求項2に記載の携帯機において、前記消去要求信号は通信ネットワークを通じて前記第1の携帯電話から前記第2の携帯電話に送信される携帯機。
同構成によれば、仮ライセンスが付与された第2の携帯電話が第1の携帯電話から離れた位置にあっても、第1の携帯電話は、通信ネットワークを利用して第2の携帯電話の仮ライセンスを消去することができる。よって、いっそうセキュリティ性を向上させることができる。
5…SIMカード、10…車両、12,22,32,42,122…近距離通信部、20…第1の携帯電話、30…マスターキー、40…携帯機、50…センタ、120…第2の携帯電話。

Claims (4)

  1. 第1及び第2の携帯電話に着脱可能に構成されるとともに、同第1の携帯電話において本ライセンスが取得されたことを条件に、前記第1の携帯電話に装着された状態において前記第1の携帯電話に対応する第1のIDコードを含む無線信号を制御対象に送信し、前記制御対象において受信した前記無線信号に含まれる第1のIDコードの妥当性が確認されたときその制御が実行される携帯機において、
    前記本ライセンスを取得した第1の携帯電話によって前記第1のIDコード及び仮ライセンスを含む仮ライセンス付与信号が前記第2の携帯電話に送信されることで同第2の携帯電話に仮ライセンスが付与され、
    前記第2の携帯電話において仮ライセンスが取得されたことを条件に、前記第2の携帯電話に装着された状態において前記仮ライセンス付与信号を通じて前記第2の携帯電話が取得した第1のIDコードを含む無線信号を制御対象に送信する携帯機。
  2. 請求項1に記載の携帯機において、
    前記第1の携帯電話は、仮ライセンスの消去を要求する旨の消去要求信号を前記第2の携帯電話に送信することを通じて、同第2の携帯電話の仮ライセンスを消去する携帯機。
  3. 請求項1又は2に記載の携帯機において、
    前記携帯機は、自身に固有の第2のIDコードを記憶するとともに、前記無線信号にさらに前記第2のIDコードを含ませて送信し、前記制御対象において第1及び第2のIDコードの妥当性が確認されたとき制御が実行される携帯機。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の携帯機において、
    前記第1の携帯電話に装着されるSIMカードに記憶される識別情報を前記第1のIDコードとして利用する携帯機。
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