JP2012028518A - 誘導機器における樹脂モールド方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】誘導機器の樹脂モールド時において、製造工程を削減することが可能な誘導機器における樹脂モールド方法の提供にある。
【解決手段】コイル13、14とU型コア11、12とからなるリアクトル10を固定型としての下型16とスライド型としての横型24、25とを有する樹脂モールド装置15により樹脂モールドする樹脂モールド方法であって、コイル13、14を下型16に装着する第1工程と、U型コア11、12を下型16上にコイル13、14より距離L1、L2だけ離間して配置する第2工程と、横型24、25を移動させることでU型コア11、12をそれぞれコイル13、14に向かって移動させ、U型コア11、12をコイル13、14内に挿入し型閉めをする第3工程と、U型コア11、12がコイル13、14内に挿入された型閉め状態で、コイル13、14及びU型コア11、12を樹脂モールドする第4工程とからなっている。
【選択図】 図3

Description

この発明は、リアクトルやトランスなど誘導機器における樹脂モールド方法に関する。
特許文献1で開示された従来技術においては、中央に貫通孔を設け、その両端に金属端子を埋没した膨大部を有するボビンにコイルを巻回し、貫通孔の両端からE型コアを挿入させ組付けたトランス本体を、モールド金型の上金型と下金型の間にセットし、このモールド金型が閉じるときにコア保持ピンを有したスライド金型が移動することでE型コアを突き合わせて接合し、トランス本体の位置決め固定を行った上で、樹脂を注入してモールドトランスの成型が行われる。
特開平6−295826号公報
しかし、特許文献1で開示された従来技術においては、モールド金型にトランス本体をセットする前に、コイルが巻回されたボビンに両端からE型コアを挿入させてトランス本体を組付ける組付工程が必要となり、製造工程が増えてしまう問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、誘導機器の樹脂モールド時において、製造工程を削減することが可能な誘導機器における樹脂モールド方法の提供にある。
上記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、1つ以上のコイルと2つ以上のコアとからなる誘導機器を固定型とスライド型とを有する樹脂モールド装置により樹脂モールドする誘導機器における樹脂モールド方法であって、前記1つ以上のコイル及び前記2つ以上のコアのうち、少なくとも1つの部材を前記固定型に装着する工程と、前記1つ以上のコイル及び前記2つ以上のコアのうち、前記固定型に装着された部材以外の部材を前記固定型に装着された部材と離間して配置する工程と、前記スライド型を移動させることで前記固定型に装着された部材以外の部材を前記固定型に装着された部材に向かって移動させ、前記コアの少なくとも一部を前記コイル内に挿入すると共に型閉めをする工程と、前記型閉めされた状態で前記コイル及び前記コアを樹脂モールドする工程とからなることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、1つ以上のコイル及び2つ以上のコアのうち、少なくとも1つの部材を固定型に装着すると共に、固定型に装着された部材以外の部材を固定型に装着された部材と離間して配置した後で、スライド型を移動させることで固定型に装着された部材以外の部材を固定型に装着された部材に向かって移動させ、コアの少なくとも一部をコイル内に挿入すると共に型閉めを行ってコア及びコイルの位置決めを行うことができる。従って、型内に配置する前にコイルにコアを挿入させて誘導機器を組付ける組付工程が不要となり、製造工程を削減することが可能となる。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の誘導機器における樹脂モールド方法において、前記スライド型の移動方向は、前記固定型に装着された部材以外の部材が移動する方向と平行であることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、スライド型の移動方向は、固定型に装着された部材以外の部材が移動する方向と平行なので、スライド型を移動させることにより、固定型に装着された部材以外の部材をスライド型の移動方向と平行に簡単に移動させることが可能である。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の誘導機器における樹脂モールド方法において、前記固定型は、前記固定型に装着された部材以外の部材の移動を特定の位置で規制する規制部材を備えていることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、固定型は、固定型に装着された部材以外の部材の移動を特定の位置で規制する規制部材が備わっているので、規制部材によって固定型に装着された部材以外の部材の移動が規制される特定の位置となるまで、スライド型を移動させることによりコイル内にコアを挿入させ、コアとコアとの間に所定ギャップを形成させることが可能である。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の誘導機器における樹脂モールド方法において、前記コアがU型コア又はE型コアであり、前記固定型に装着された部材が前記コイルであって、前記固定型に装着された部材以外の部材が前記U型コア又はE型コアであることを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、コアがU型コア又はE型コアであり、固定型に装着された部材がコイルであって、固定型に装着された部材以外の部材がU型コア又はE型コアなので、コイルを固定型に装着させると共に、U型コア又はE型コアをコイルと離間して配置すれば良く、簡単にセットができる。
請求項5記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の誘導機器における樹脂モールド方法において、前記コアがE型コア及びI型コアであり、前記固定型に装着された部材が前記コイル及び前記I型コアであって、前記固定型に装着された部材以外の部材が前記E型コアであることを特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、コアがE型コア及びI型コアであり、固定型に装着された部材がコイル及びI型コアであって、固定型に装着された部材以外の部材がE型コアなので、コイル及びI型コアを固定型に装着させると共に、E型コアをコイルと離間して配置すれば良く、簡単にセットができる。
本発明によれば、誘導機器の樹脂モールド時において、型内に配置する前にコイルにコアを挿入させて誘導機器を組付ける組付工程が不要となり、製造工程を削減することが可能となる。
第1の実施形態に係るリアクトルの全体構成を示す斜視図であり、(a)は樹脂モールドする前の分解斜視図を表し、(b)は樹脂モールドした後の一体成型品を表している。 第1の実施形態に係るリアクトルの樹脂モールド装置であって、金型が開いた状態の平面模式図である。 図2におけるA−A線断面図である。 図2におけるB−B線部断面図である。 第1の実施形態に係るリアクトルの樹脂モールド装置であって、金型が閉じた状態の平面模式図である。 図5におけるC−C線断面図である。 図5におけるD−D線部断面図である。 第2の実施形態に係るリアクトルの樹脂モールド装置であって、金型が開いた状態の平面模式図である。 第2の実施形態に係るリアクトルの樹脂モールド装置であって、金型が閉じた状態の平面模式図である。 第3の実施形態に係るリアクトルの樹脂モールド装置であって、金型が開いた状態の平面模式図である。 図10におけるE−E線断面図である。 第3の実施形態に係るリアクトルの樹脂モールド装置であって、金型が閉じた状態の平面模式図である。 図12におけるF−F線断面図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係るリアクトルの樹脂モールド装置を図1〜図7に基づいて説明する。
先ず、図1(a)に示すように、誘導機器としてのリアクトル10は、対向配置されたU型コア11、12と、U型コア11、12に対して巻回して形成された環状のコイル13、14とを備えている。
U型コア11、12は、U字型に湾曲した形状を有し、湾曲部11A、12Aと湾曲部11A、12Aの両側に設けられた直線部11B、12Bから構成され、湾曲部11A、12Aと直線部11B、12Bは、断面矩形形状を有している。U型コア11、12は、フェライトなどの磁性体で形成されている。
コイル13、14は、断面矩形の平角線がエッジワイズ状に巻回され角筒状に形成されている。コイル13及びコイル14は、互いに並列配置され、一方の端部で互いに連結されると共に、他方の端部で外側に突出する引出し部13A、14Aをそれぞれ備えている。平角線としてはエナメル等により絶縁処理された銅線を使用している。
U型コア11、12は、後述するように直線部11B、12Bがコイル13、14内に挿入され、U型コア11、12間に、所定ギャップが形成された状態で、樹脂モールド成型される。図1(b)は、樹脂モールド成型されたリアクトル10を示している。
図2〜図7は、射出成形型からなるリアクトル10の樹脂モールド装置15を示し、図2〜図4は、型が開いていてコイル13、14及びU型コア11、12が型内に配置されている状態を示し、図5〜図7は、型を閉じた状態を示している。
樹脂モールド装置15は、コイル13、14及びU型コア11、12を支持可能な固定型に相当する下型16と、下型16に対して上下方向に開閉可能であり、コイル13、14及びU型コア11、12を上方より支持可能な上型20と、下型16に対する上型20の開閉方向と直交する水平方向から互いに接近する方向に移動可能であるとともに、互いに遠ざかる方向に移動可能なスライド型に相当する横型24、25とを備えている。
下型16は、下型本体をなすベース部17と、ベース部17の両端部に横型24、25の移動方向に沿って延在し上向きに突出形成された一対の壁部18とからなっている。
ベース部17の上面には、U型コア11、12を配置するための平面部17Aが形成され、平面部17Aのほぼ中央部に2つのコイル13、14を装着するための上面視矩形の凹部17Bが形成されている。凹部17Bには、コイル13、14がコイル13、14の並設方向が横型24、25の移動方向と直交するように並列配置される。平面部17Aには、U型コア11の直線部11Bと、U型コア12の直線部12Bが対向配置されて、平面部17A上を互いに接近する方向に移動可能となっている。
図2に示すように、下型16には、平面部17A上に凹部17Bに隣接して2つのストッパ19が突出形成されている。なお、ストッパ19は、U型コア11、12の移動を特定の位置で規制する規制部材に相当する。
上型20は、下型16を上下逆転させた形状を有しており、上型本体をなすベース部21と、ベース部21の両端部に横型24、25の移動方向に沿って延在し下向きに突出形成された一対の壁部22とからなっている。ベース部21の下面には、平面部21Aが形成され、平面部21Aのほぼ中央部に下面視矩形の凹部21Bが上向きに形成されている。凹部21Bには、型閉め時にコイル13、14の上端部が嵌め込み支持される。平面部21Aは、型閉め時にU型コア11、12の上面と当接する。また、凹部21Bに連接して2つの切り込み21Cが形成されており、切り込み21Cには、型閉め時に引出し部13A、14Aが嵌め込まれる。
ベース部21の中心部には、溶融樹脂を注入するための漏斗状をした供給通路23が凹部21Bに連通して貫通形成されている。
上型20は、下型16に対して図示しない駆動手段により上下方向に移動可能に設けられている。
横型24、25は、平面視U字状の形状を有し、下型16の平面部17Aに配置されたU型コア11、12の湾曲部11A、12Aの外側側面にそれぞれ当接配置されて、図示しない駆動手段により平面部17A上を水平方向に移動可能に設けられている。
図2に示すように、横型24、25の側部両端面は、一対の壁部18の対向する側の側面とそれぞれ当接しており、当接しつつ移動方向に摺動可能に形成されている。また、横型24、25のU字状に凹んだ凹み部24A、25AにU型コア11、12の湾曲部11A、12Aの外側側面が嵌め込み可能に設けられている。
上型20が下型16に対して閉じる方向に移動すると、横型24、25は、それに連動してU型コア11、12をそれぞれコイル13、14に接近する方向に押圧させ、U型コア11、12はコイル13、14内に挿入される。そして、さらに押圧されると、U型コア11、12のU字の凹み部にストッパ19が衝突しU型コア11、12の移動が規制される。
上型20が下型16に対して開く方向に移動すると、横型24、25は、それに連動してコイル13、14及びU型コア11、12からそれぞれ遠ざかる方向に移動する。このように、横型24、25の移動方向は、平面部17A上に配置されたU型コア11、12の移動方向と平行となっている。
次に、上記構成を有する樹脂モールド装置15を用いて、樹脂モールド体としてのリアクトル10を製造するための樹脂モールド方法について説明する。
先ず、第1工程において、図2〜図4に示すように、下型16の凹部17Bに2つのコイル13、14を装着させる。この際、コイル13、14の並設方向が横型24、25の移動方向と直交するように並列配置させると共にコイルの巻回し軸が横型24、25の移動方向と平行になるように配置させる。
次に、第2工程において、下型16の平面部17AにU型コア11、12を対向配置させる。この際、図2に示すように、U型コア11、12の湾曲部11A、12Aの外側側面を横型24、25の凹み部24A、25Aに嵌め込んで当接するように配置する。これによりU型コア11、12の直線部11B、12Bの先端は、コイル13、14の中空部と対向して配置される。ここで、U型コア11、12の直線部11B、12Bの先端部とコイル13、14との距離をそれぞれL1、L2とすれば、U型コア11は平面部17A上にコイル13、14より距離L1だけ離間して配置され、U型コア12は平面部17A上にコイル13、14より距離L2だけ離間して配置される。距離L1、L2は、予め適切な値に設定されている。但し、L1、L2>0となっている。
なお、この実施形態においては、1つ以上のコイル及び2つ以上のコアのうち、固定型に装着された部材がコイル13、14に該当し、固定型に装着された部材以外の部材がU型コア11、12に該当している。
次に、第3工程において、上型20が下型16に対して閉じる方向に移動される。この型閉めに伴い、横型24、25は、それに連動して互いに接近する方向に移動し、U型コア11、12を湾曲部11A、12Aの外側側面よりコイル13、14の方向に押圧させる。この押圧によってU型コア11、12の直線部11B、12Bがコイル13、14の中空部内に挿入される。そして、さらに押圧されると、U型コア11、12のU字の凹み部がストッパ19にそれぞれ衝突しU型コア11、12の移動が規制される。図5〜図7は、この時の型閉めされた状態を示したものであり、U型コア11、12は特定の位置にある。
図5に示すように、U型コア11、12の直線部11B、12Bの先端部間には、所定のギャップGが形成された状態にある。なお、ギャップGを所定の寸法公差内に収めるために、ストッパ19の配設位置は、U型コア11、12及びコイル13、14の寸法を考慮して予め適切な位置に設定されている。
この型閉めに伴い、U型コア11、12及びコイル13、14の位置決めは次のように行われている。即ち、図5に示すように、U型コア11、12は先端部間にギャップGが形成された状態で、各ストッパ19と横型24、25に挟持されて、横型24、25の移動方向及びそれと直角方向の位置決めが行われている。また、コイル13、14は、コイル13、14の巻回し軸方向の両側面と横型24、25の先端部とが当接して、横型24、25の移動方向の位置決めが行われている。また、図6に示すように、コイル13、14は凹部17Bと凹部21Bによって上下方向より挟持されて、上下方向の位置決めが行われている。また、U型コア11、12は平面部17Aと平面部21A間に上下方向より挟持されて、上下方向の位置決めが行われている。さらに、図7に示すように、コイル13、14は凹部17B及び凹部21Bに嵌め込まれていることにより横型24、25の移動方向と直角方向の位置決めが行われている。また、下型16の一対の壁部18の上面と上型20の一対の壁部22の下面とが当接している。
このように、型閉めに伴いU型コア11、12及びコイル13、14は、横型24、25の移動方向、それと直角方向及び上下方向の位置決めが自動的に行われる。
次に、第4工程において、型閉めによってU型コア11、12及びコイル13、14の位置決めが行われた後で、上型20の供給通路23から加熱溶融した熱可塑性樹脂が各型16、20、24、25とU型コア11、12及びコイル13、14間に形成されたキャビティ内に注入される。注入された熱可塑性樹脂は、コイル13、14間の隙間を通ってコイル13、14内及びU型コア11、12間に浸入する。(図7参照)
キャビティ内に注入し、充填された樹脂が固化又は硬化した後で、上型20が下型16に対して開く方向に移動されることにより、横型24、25は、それに連動してコイル13、14及びU型コア11、12からそれぞれ遠ざかる方向に移動する。
そして、下型16よりリアクトル10を取り出すことにより、図1(b)に示す樹脂モールドされた一体成型品としてのリアクトル10を得ることができる。
この第1の実施形態に係るリアクトル10の樹脂モールド方法によれば以下の効果を奏する。
(1)下型16の凹部17Bに2つのコイル13、14を装着させると共に、下型16の平面部17AにU型コア11、12をコイル13、14と離間して対向配置させるだけでよく、型内に配置する前にコイル13、14にU型コア11、12を挿入させてリアクトル10の組付けを行う組付工程が不要となり、製造工程を削減することが可能となる。
(2)U型コア11、12は平面部17A上にU型コア11、12の湾曲部11A、12Aの外側側面が横型24、25の凹み部24A、25Aに当接するように嵌め込み配置することにより、コイル13、14から距離L1、L2(但し、L1、L2>0)だけ離間して配置することができる。よって、細かい位置決めを行う必要が無いのでセットが容易である。
(3)下型16に対する上型20の開閉移動に連動して、横型24、25は、互いに接近する方向又は、遠ざかる方向に移動可能となっている。この横型24、25の移動方向は、平面部17A上に配置されたU型コア11、12の移動方向と平行なので、横型24、25を移動させることにより、U型コア11、12をそれと平行に簡単に移動させることが可能である。
(4)下型16には、U型コア11、12の移動を特定の位置で規制するストッパ19が設けられているので、ストッパ19によってU型コア11、12の移動の規制が行われるまで、横型24、25をコイル13、14に向かってそれぞれ移動させることにより、コイル13、14の中空部内にU型コア11、12を挿入させて、U型コア11、12の先端部間に所定ギャップGを形成することが可能である。このように、ストッパ19を設けるだけでよく、U型コア11、12の先端部間に所定の厚みを有するギャップ板を接合する必要が無く、製造工数を一層削減可能である。
(5)コイル13、14内にU型コア11、12を挿入させてU型コア11、12の位置決めが行われるとき、直線部11B、12Bの周囲のエッジ部は、コイル13、14の内周面と接触しない位置に予め位置決め配設されている。従って、位置決めされた状態でU型コア11、12が正確に移動して先端部がコイル13、14の中空部に挿入されるため、U型コア11、12のエッジ部がコイル13、14の内周面と接触することにより発生するコイル13、14内周面の損傷を防止することが可能である。
(6)型閉めに伴いU型コア11、12及びコイル13、14は、横型24、25の移動方向、それと直角方向及び上下方向の位置決めが自動的に行われるので、位置決めのための治具が不要であり、製造装置の簡略化を図れる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係るリアクトルの樹脂モールド装置30を図8〜図9に基づいて説明する。
この実施形態は、第1の実施形態におけるストッパ19を無くしU型コア11、12間にギャップ板を設けたものであり、その他の構成は共通である。
従って、ここでは説明の便宜上、先の説明で用いた符号を一部共通して用い、共通する構成についてはその説明を省略し、変更した個所のみ説明を行う。
図8に示すように、U型コア11の直線部11Bの先端部には、所定の厚さtを有するギャップ板31が接着剤などで接合されている。ギャップ板31の外形寸法は、直線部11Bの断面形状と同等に形成されている。ギャップ板31としては、非磁性で耐熱性を有する材料を使用しており、例えば、セラミック板などが用いられている。なお、ギャップ板31はU型コア12の先端部に接合されていても良い。
下型16の平面部17Aには、第1の実施形態と異なりストッパ19が設けられていない。その他の構成は第1の実施形態と同等である。
なお、図8は、型が開いていてコイル13、14及びU型コア11、12が型内に配置されている状態を示し、図9は、型を閉じた状態を示している。
次に、上記構成を有する樹脂モールド装置30を用いたリアクトルの樹脂モールド方法について説明を行う。
先ず、第1工程において、図8に示すように、下型16の凹部17Bに2つのコイル13、14を装着させる。
次に、第2工程において、下型16の平面部17Aに先端部にギャップ板31が接合されたU型コア11の直線部11Bと、先端部にギャップ板が接合されていないU型コア12の直線部12Bとを対向配置させる。この際、図8に示すように、U型コア11、12の湾曲部11A、12Aの外側側面を横型24、25の凹み部24A、25Aに嵌め込んで当接するように配置する。ここで、U型コア11の直線部11Bの先端部のギャップ板31とコイル13、14との距離をL1とし、U型コア12の直線部12Bの先端部とコイル13、14との距離をL2とすれば、距離L1、L2は、予め適切な値に設定されている。但し、L1、L2>0となっている。
次に、第3工程において、上型20が下型16に対して閉じる方向に移動される。この型閉めに伴い、横型24、25は、それに連動して互いに接近する方向に移動し、U型コア11、12を湾曲部11A、12Aの外側側面よりコイル13、14の方向に押圧させる。この押圧によってU型コア11、12の直線部11B、12Bがコイル13、14の中空部内に挿入される。そして、さらに押圧されると、U型コア11の先端部のギャップ板31とU型コア12の先端部とが当接する。図9は、この時の型閉めされた状態を示したものである。
図9に示すように、U型コア11、12の直線部11B、12Bの先端部間は、所定の厚さtを有するギャップ板31を介して接合又は当接した状態にある。
型閉めに伴いU型コア11、12及びコイル13、14は、横型24、25の移動方向、それと直角方向及び上下方向の位置決めが自動的に行われる。
次に、第4工程において、上型20の供給通路23から加熱溶融した熱可塑性樹脂が注入され、U型コア11、12及びコイル13、14の樹脂モールドが行われるが、この工程は第1の実施形態と同等である。
このように、U型コア11、12間に所定の厚さtを有するギャップ板31を介在させ当接した状態で、樹脂モールドが行われるので、U型コア11、12の先端部間のギャップGの寸法公差を小さくすることができる。
その他の作用効果は、第1の実施形態における(1)〜(3)、(5)、(6)と同等であり説明を省略する。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係るリアクトルの樹脂モールド装置40を図10〜図13に基づいて説明する。
この実施形態は、第1の実施形態におけるU型コア11、12に代えてE、I型コアを用いるものである。
従って、ここでは説明の便宜上、先の説明で用いた符号を一部共通して用い、共通する構成についてはその説明を省略し、変更した個所のみ説明を行う。
図10に示すように、樹脂モールド装置40の型内に配置されるリアクトル41は、対向配置されたE型コア42及びI型コア43と、E型コア42の中央脚部42Aに挿通されるコイル44とを備えている。
E型コア42は、中央脚部42Aとその両側に設けられた外脚部42B、42Cとが連結部42Dで一体的に結合され、平面視において略E字形状を有している。また、中央脚部42Aと外脚部42B、42Cは断面矩形の形状を有している。図10に示すように、中央脚部42Aの長さM1は外脚部42B、42Cの長さM2より短く形成されている。ここで、M2―M1=ΔMとすれば、ΔM>0となっている。
I型コア43は、断面矩形の長尺状の部材である。図10及び図11に示すように、E型コア42及びI型コア43は、横型54の移動方向と直角方向(I型コア43の長手方向、E型コア42の連結部42Dの長手方向)及び上下方向(I型コア43の厚さ方向、E型コア42の厚さ方向)の長さは同等に形成されている。E型コア42及びI型コア43は、フェライトなどの磁性体で形成されている。
コイル44は、断面矩形の平角線がエッジワイズ状に巻回され角筒状に形成されている。コイル44の両端部には、外側に突出する引出し部44A、44Bがそれぞれ形成されている。平角線としてはエナメル等により絶縁処理された銅線を使用している。
図10及び図11は、型が開いていてコイル44及びE型コア42、I型コア43が型内に配置されている状態を示し、図12及び図13は、型を閉じた状態を示している。
樹脂モールド装置40は、コイル44及びE型コア42、I型コア43を支持可能な固定型に相当する下型45と、下型45に対して上下方向に開閉可能であり、コイル44及びE型コア42、I型コア43を上方より支持可能な上型49と、下型45に対する上型49の開閉方向と直交する水平方向に移動可能なスライド型に相当する横型54とを備えている。
下型45は、下型本体をなすベース部46と、ベース部46の両端部に横型54の移動方向に沿って延在し上向きに突出形成された一対の壁部47と、ベース部46の一方の端部に上向きに突出形成された壁部48とからなっている。一対の壁部47と壁部48とは連結形成されている。
ベース部46の上面には、E型コア42、I型コア43を配置するための平面部46Aが形成され、平面部46Aの壁部48寄り中央部にコイル44を装着するための上面視矩形の凹部46Bが形成されている。凹部46Bには、コイル44がコイル44の巻回し軸方向が横型54の移動方向と平行となるように配置される。平面部46Aには、凹部46Bより壁部48側の領域にI型コア43が長手方向を横型54の移動方向と直交する方向に向けて配置され、凹部46Bより壁部48と反対側の領域にE型コア42が脚部42A、42B、42CをI型コア43に向けて配置される。E型コア42の外脚部42B、42Cの中央脚部42Aの側面と対向する面と反対側の面(以下、連結部42Dの外側側面)は、一対の壁部47の対向する側の側面とそれぞれ当接しているが、E型コア42は平面部46A上をコイル44に向かって移動可能となっている。
上型49は、下型45を上下逆転させた形状を有しており、上型本体をなすベース部50と、ベース部50の両端部に横型54の移動方向に沿って延在し下向きに突出形成された一対の壁部51と、ベース部50の一方の端部に下向きに突出形成された壁部52とからなっている。一対の壁部51と壁部52とは連結形成されている。ベース部50の下面には、平面部50Aが形成され、平面部50Aの壁部52寄り中央部に下面視矩形の凹部50Bが上向きに形成されている。凹部50Bには、型閉め時にコイル44の上端部が嵌め込み支持される。平面部50Aは、型閉め時にE型コア42及びI型コア43の上面と当接する。また、凹部50Bに連接して壁部52側及びそれと反対側に2つの切り込み50Cがそれぞれ形成されており、切り込み50Cには、型閉め時に引出し部44A、44Bが嵌め込まれる。
ベース部50には、溶融樹脂を注入するための漏斗状をした供給通路53が凹部50Bに連通して貫通形成されている。
上型49は、下型45に対して図示しない駆動手段により上下方向に移動可能に設けられている。
横型54は、平面視矩形の形状を有し、下型45の平面部46Aに配置されたE型コア42の連結部42Dの外側側面に当接配置されて、図示しない駆動手段により平面部46A上を水平方向に移動可能に設けられている。
図10に示すように、横型54の短手方向の側面は、一対の壁部47の対向する側の側面とそれぞれ当接しているが、移動方向に摺動可能に形成されている。
上型49が下型45に対して閉じる方向に移動すると、横型54は、それに連動してE型コア42をコイル44に接近する方向に押圧させ、E型コア42の中央脚部42Aはコイル44内に挿入される。そして、さらに押圧されると、E型コア42の外脚部42B、42CがI型コア43に当接する。
上型49が下型45に対して開く方向に移動すると、横型54は、それに連動してコイル44及びE型コア42、I型コア43から遠ざかる方向に移動する。このように、横型54の移動方向は、平面部46A上に配置されたE型コア42の移動方向と平行となっている。
次に、上記構成を有する樹脂モールド装置40を用いて、樹脂モールド体としてのリアクトル41を製造するための樹脂モールド方法について説明する。
先ず、第1工程において、図10及び図11に示すように、下型45の凹部46Bにコイル44を装着させると共に、凹部46Bより壁部48側の平面部46AにI型コア43を配置する。この際、コイル44については、コイル44の巻回し軸方向が横型54の移動方向と平行となるように配置する。また、I型コア43については、長手方向が横型54の移動方向と直交する方向となるようにして、壁部48の内側側面と当接するように配置する。
次に、第2工程において、凹部46Bより壁部48と反対側の平面部46AにE型コア42を配置させる。この際、図10に示すように、E型コア42は脚部42A、42B、42CをI型コア43に向け、E型コア42の連結部42Dの外側側面が横型54に当接するように配置する。これによりE型コア42の中央脚部42Aの先端は、コイル44の中空部と対向して配置される。ここで、E型コア42の中央脚部42Aとコイル44との距離をL3とすれば、E型コア42は平面部46A上にコイル44より距離L3だけ離して配置される。距離L3は、予め適切な値に設定されている。但し、L3>0となっている。
なお、この実施形態においては、1つ以上のコイル及び2つ以上のコアのうち、固定型に装着された部材がコイル44及びI型コア43に該当し、固定型に装着された部材以外の部材がE型コア42に該当する。
次に、第3工程において、上型49が下型45に対して閉じる方向に移動される。この型閉めに伴い、横型54は、それに連動してコイル44に向かう方向に移動し、E型コア42を連結部42Dの外側側面よりコイル44の方向に押圧させる。この押圧によってE型コア42の中央脚部42Aはコイル44の中空部内に挿入される。そして、さらに押圧されると、E型コア42の外脚部42B、42CがI型コア43に当接する。これは、中央脚部42Aの長さM1は外脚部42B、42Cの長さM2より短く形成されていることによる。ところで、外脚部42B、42CがI型コア43に当接した後、横型54がE型コア42をさらに押圧しても、I型コア43は壁部48の内側側面と当接配置されているので、移動が規制される。図12及び図13は、この時の型閉めされた状態を示したものである。
図12及び図13に示すように、E型コア42の中央脚部42AとI型コア43間には、所定のギャップGが形成された状態にあるが、G=ΔM(=M2―M1)となっている。なお、ギャップGを所定の寸法公差内に収めるために、外脚部42B、42Cの長さM2と中央脚部42Aの長さM1との寸法差M2―M1が適切な寸法となるように予め設定されている。
この型閉めに伴い、E型コア42、I型コア43及びコイル44の位置決めは次のように行われている。即ち、図12に示すように、E型コア42とI型コア43は中央脚部42Aの先端部とI型コア43間にギャップGが形成された状態で、壁部48と横型54及び一対の壁部47間に挟持されて、横型54の移動方向及びそれと直角方向の位置決めが行われている。また、コイル44は、I型コア43とE型コア42の連結部42D間に挟持されて、横型54の移動方向の位置決めが行われている。また、図13に示すように、コイル44は凹部46Bと凹部50Bによって上下方向より挟持されて、上下方向の位置決めが行われている。また、E型コア42、I型コア43は平面部46Aと平面部50A間に上下方向より挟持されて、上下方向の位置決めが行われている。さらに、図示しないが、コイル44は凹部46B及び凹部50Bによって横型54の移動方向と直角方向の位置決めが行われている。また、下型45の一対の壁部47の上面と上型49の一対の壁部51の下面及び、下型45の壁部48の上面と上型49の壁部52の下面とが当接している。
このように、型閉めに伴いE型コア42、I型コア43及びコイル44は、横型54の移動方向、それと直角方向及び上下方向の位置決めが自動的に行われる。
次に、第4工程において、型閉めによってE型コア42、I型コア43及びコイル44の位置決めが行われた後で、上型49の供給通路53から加熱溶融した熱可塑性樹脂が各型45、49、54とE型コア42、I型コア43及びコイル44間に形成されたキャビティ内に注入される。注入された熱可塑性樹脂は、コイル44の隙間を通ってコイル内及びE型コア42、I型コア43間に浸入する。
キャビティ内に注入し、充填された樹脂が固化又は硬化した後で、上型49が下型45に対して開く方向に移動されることにより、横型54は、それに連動してコイル44及びE型コア42、I型コア43から遠ざかる方向に移動する。
そして、下型45よりリアクトル41を取り出すことにより、樹脂モールドされた一体成型品としてのリアクトル41を得ることができる。
この第3の実施形態に係るリアクトル41の樹脂モールド方法によれば以下の効果を奏する。
(7)下型45の凹部46Bにコイル44を装着させると共に、凹部46Bより壁部48側の平面部46AにI型コア43を配置し、凹部46Bより壁部48と反対側の平面部46AにE型コア42をコイル44と離間して配置させるだけでよく、型内に配置する前にコイル44にE型コア42を挿入させてリアクトル41の組付けを行う組付工程が不要となり、製造工程を削減することが可能となる。
(8)E型コア42は平面部46A上にE型コア42の連結部42Dの外側側面が横型54に当接するように配置することにより、コイル44から距離L3(但し、L3>0)だけ離間して配置することができる。よって、細かい位置決めを行う必要が無いのでセットが容易である。
(9)下型45に対する上型49の開閉移動に連動して、横型54は、水平方向に移動可能となっている。この横型54の移動方向は、平面部46A上に配置されたE型コア42の移動方向と平行なので、横型54を移動させることにより、E型コア42をそれと平行に簡単に移動させることが可能である。
(10)中央脚部42Aの長さM1は外脚部42B、42Cの長さM2より短く形成されているので、横型54によりE型コア42がコイル44に向かう方向へ押圧されることにより、E型コア42の中央脚部42Aがコイル44の中空部内に挿入され、外脚部42B、42CがI型コア43に当接して、中央脚部42AとI型コア43間には、所定のギャップG(G=ΔM)を形成することが可能である。このように、中央脚部42Aの先端部とI型コア43間に所定の厚みを有するギャップ板を設ける必要が無く、製造工数を一層削減可能である。
(11)コイル44内にE型コア42の中央脚部42Aを挿入させてE型コア42、I型コア43の位置決めが行われるとき、中央脚部42Aの周囲のエッジ部は、コイル44の内周面と接触しない位置に予め位置決め配設されている。従って、位置決めされた状態で
E型コア42の中央脚部42Aが正確に移動して先端部がコイル44の中空部に挿入されるため、中央脚部42Aのエッジ部がコイル44の内周面と接触することにより発生するコイル44内周面の損傷を防止することが可能である。
(12)型閉めに伴いE型コア42、I型コア43及びコイル44は、横型54の移動方向、それと直角方向及び上下方向の位置決めが自動的に行われるので、位置決めのための治具が不要であり、製造装置の簡略化を図れる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更しても良い。
○ 第2の実施形態では、U型コア11とU型コア12間にギャップ板31を介在させるとして説明したが、I型コアを介在させた構成であっても良い。この場合、U型コア11又はU型コア12のどちらかの先端部にI型コアを間にギャップ板を介して接合させ、I型コアが接合されたU型コアと、I型コアが接合されていないU型コアとを対向配置すればよい。この場合、I型コアが接合されたU型コア又はI型コアが接合されていないU型コアのどちらかの先端部には別のギャップ板を接合して対向配置する。
○ 第3の実施形態では、コイル44、E型コア42及びI型コア43のうち、コイル44とI型コア43とを下型45に固定配置すると共に、E型コア42を下型45上にコイル44と距離L3だけ離間して配置するとして説明したが、E型コアを下型に固定配置すると共に、コイルとI型コアを下型上にE型コアと距離L3だけ離間して配置しても良い。この場合には、横型の移動に伴い、コイルとI型コアがE型コアに向かって移動し、E型コアの中央脚部にコイルが挿通され、I型コアがE型コアの外脚部に当接して、E型コア、I型コア及びコイルの位置決めが行われる。
○ 第1の実施形態では、コイル13、14を下型16に固定配置すると共に、U型コア11、12を下型16上にコイル13、14と距離L1、L2だけ離間して配置するとして説明したが、U型コア11、12に代えて一対のE型コアを用いて、E型コアの中央脚部にコイルを装着させる構成であっても良い。この場合には、コイルを下型に固定配置すると共に、一対のE型コアを下型上にコイルと所定距離だけ離間して対向配置させれば良く、横型の移動に伴い、一対のE型コアがそれぞれ接近する方向に移動して、コイル内に一対のE型コアの中央脚部が挿入され、E型コアの外脚部同士が当接することにより位置決めが行われる。この場合には、下型16にストッパ19を設ける必要はない。
○ 第1〜第3の実施形態では、横型24、25、54がU型コア11、12又はE型コア42を直接押圧する構成として説明したが、横型とU型コア又はE型コアとの間に他の部材が介在され、横型の移動に伴いU型コア又はE型コアは他の部材を介して間接的に押圧される構成であってもよい。
○ 第1〜第3の実施形態では、コイル又はコイル及びI型コアを下型に固定配置すると共に、U型コア又はE型コアを下型上にコイルと所定距離だけ離間して配置するとして説明したが、U型コア又はE型コアを横型上に直接搭載し、横型の移動に伴いU型コア又はE型コアをコイル内に挿入させる構成であっても良い。
○ 第1〜第3の実施形態では、横型の移動方向は、U型コア又はE型コアの移動方向と平行として説明したが、U型コア又はE型コアをコイルに向かって移動させることができれば、横型の移動方向は平行でなくても良く、U型コア又はE型コアの移動方向と斜めに傾斜していても良い。
○ 第1〜第3の実施形態では、誘導機器をリアクトルとして説明したが、トランスに適用しても良い。
10 リアクトル
11、12 U型コア
13、14 コイル
15 樹脂モールド装置
16 下型
20 上型
24、25 横型
L1、L2 コイルとコア間の離間距離

Claims (5)

  1. 1つ以上のコイルと2つ以上のコアとからなる誘導機器を固定型とスライド型とを有する樹脂モールド装置により樹脂モールドする誘導機器における樹脂モールド方法であって、
    前記1つ以上のコイル及び前記2つ以上のコアのうち、少なくとも1つの部材を前記固定型に装着する工程と、
    前記1つ以上のコイル及び前記2つ以上のコアのうち、前記固定型に装着された部材以外の部材を前記固定型に装着された部材と離間して配置する工程と、
    前記スライド型を移動させることで前記固定型に装着された部材以外の部材を前記固定型に装着された部材に向かって移動させ、前記コアの少なくとも一部を前記コイル内に挿入すると共に型閉めをする工程と、
    前記型閉めされた状態で前記コイル及び前記コアを樹脂モールドする工程とからなることを特徴とする誘導機器における樹脂モールド方法。
  2. 前記スライド型の移動方向は、前記固定型に装着された部材以外の部材が移動する方向と平行であることを特徴とする請求項1に記載の誘導機器における樹脂モールド方法。
  3. 前記固定型は、前記固定型に装着された部材以外の部材の移動を特定の位置で規制する規制部材を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の誘導機器における樹脂モールド方法。
  4. 前記コアがU型コア又はE型コアであり、前記固定型に装着された部材が前記コイルであって、前記固定型に装着された部材以外の部材が前記U型コア又はE型コアであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の誘導機器における樹脂モールド方法。
  5. 前記コアがE型コア及びI型コアであり、前記固定型に装着された部材が前記コイル及び前記I型コアであって、前記固定型に装着された部材以外の部材が前記E型コアであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の誘導機器における樹脂モールド方法。
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