JP2012028274A - 高圧放電灯点灯装置及びそれを用いた照明器具 - Google Patents
高圧放電灯点灯装置及びそれを用いた照明器具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012028274A JP2012028274A JP2010168649A JP2010168649A JP2012028274A JP 2012028274 A JP2012028274 A JP 2012028274A JP 2010168649 A JP2010168649 A JP 2010168649A JP 2010168649 A JP2010168649 A JP 2010168649A JP 2012028274 A JP2012028274 A JP 2012028274A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- discharge lamp
- pressure discharge
- circuit
- lighting device
- capacitor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Abstract
【課題】高圧放電灯が点灯開始直後などの不安定な状態であっても、回路内に流れる大電流を抑制することが可能な高圧放電灯点灯装置及び照明器具を提供する。
【解決手段】照明器具は、高圧放電灯D1が装着される器具本体11と、高圧放電灯D1を点灯させるための点灯装置10を備える。点灯装置10は、直流電源Vdcの出力端子間に接続されたフルブリッジ回路3、降圧チョッパ回路4、始動回路5、及び、制御回路6とを備える。点灯装置10は、降圧チョッパ回路4のコンデンサC2と、始動回路5のトランスL3と、高圧放電灯D1によるの電流ループ内に、温度が上昇するにつれて抵抗値が下がる負特性を示すNTCサーミスタからなるサーミスタNT1が接続されている。
【選択図】図1
【解決手段】照明器具は、高圧放電灯D1が装着される器具本体11と、高圧放電灯D1を点灯させるための点灯装置10を備える。点灯装置10は、直流電源Vdcの出力端子間に接続されたフルブリッジ回路3、降圧チョッパ回路4、始動回路5、及び、制御回路6とを備える。点灯装置10は、降圧チョッパ回路4のコンデンサC2と、始動回路5のトランスL3と、高圧放電灯D1によるの電流ループ内に、温度が上昇するにつれて抵抗値が下がる負特性を示すNTCサーミスタからなるサーミスタNT1が接続されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば高輝度放電灯用の放電灯点灯装置及び、放電灯点灯装置を用いた照明器具に関するものである。
自動車の前照灯などに用いられる従来の高圧放電灯点灯装置を図12に示す。この高圧放電灯点灯装置は、図12に示すように、商用交流電源1に接続される直流電源回路2と、フルブリッジ回路3と、降圧チョッパ回路4と、始動回路5と、制御回路6とを備え、放電灯D1の点灯を行う。
放電灯D1には、例えばメタルハライドランプや、高圧水銀ランプのような高輝度高圧放電灯(HIDランプ)が用いられ、ランプソケットに設けられた接続端子を介して高圧放電灯点灯装置と接続される。
直流電源回路2は、商用交流電源1に接続され、商用交流電源1からの交流電圧を直流電圧に整流する整流器DBと、インダクタL1、ダイオードD1、コンデンサC1、及び、スイッチング素子Q1からなる昇圧チョッパ回路2aを備える。また直流電源回路2は、昇圧チョッパ回路2aからの出力電圧Vdcを検出するVdc検出回路2bと、Vdc検出回路2bによる検出結果に基づいてスイッチング素子Q1の開閉制御を行うQ1制御回路2cとを有する。この直流電源回路2は、Q1制御回路2cがVdc検出回路2bからの検出結果に応じてスイッチング素子Q1を開閉することで、出力電圧Vdcが所定の電圧値に保たれた直流電圧を出力する。
フルブリッジ回路3は、それぞれMOSFETからなるスイッチング素子Q2〜Q5をその構成要素として備え、スイッチング素子Q2、Q3の直列回路と、スイッチング素子Q4、Q5の直列回路とが並列に接続されている。スイッチング素子Q2、Q4のドレイン電極が直流電源回路2の正極側に接続され、スイッチング素子Q3、Q5のソース電極が直流電源回路2の負極側に接続されている。
降圧チョッパ回路4は、フルブリッジ回路3のスイッチング素子Q4、Q5と、インダクタL2と、コンデンサC2とをその構成要素として備えている。ここでコンデンサC2及びインダクタL2は、降圧チョッパ回路4のフィルタ回路として動作し、スイッチング素子Q4、Q5に内蔵された逆並列ダイオードは、降圧チョッパ回路4の回生電流の通電用ダイオードとして機能する。
始動回路5は、共振型の昇圧回路からなり、フルブリッジ回路3のスイッチング素子Q2、Q3と、トランスL3と、コンデンサC3とをその構成要素として備える。このコンデンサC3は、トランスL3の中間タップと直流電源回路2の負極側との間に挿入されている。
制御回路6は、高圧放電灯D1の両端電圧Vlaを測定する電圧測定回路(図示せず)と、高圧放電灯D1のランプ電流Ilaを測定する電流測定回路(図示せず)と、例えばマイコンなどをその構成要素として備える。また制御回路6は、その動作モードとして高圧放電灯D1の点灯を開始させる始動モードと、高圧放電灯D1を安定的に点灯させる点灯モードを有し、各動作モードに応じてスイッチング素子Q2〜Q5を開閉制御している。
ここで、この従来の高圧放電灯点灯装置の動作について説明する。商用交流電源1が投入され直流電源回路2に交流電源が供給されると、Q1制御回路2cがスイッチング素子Q1を数十kHz程度でオン/オフを切り替え、直流電源回路2からの出力電圧Vdcのパルス幅を制御する。これにより、出力電圧Vdcを所定の電圧値に設定するとともに、商用交流電源1からの入力力率を高め、入力電流歪率の改善を行う。
出力電圧Vdcが所定の電圧値に達すると、フルブリッジ回路3が動作を開始する。この時点で、高圧放電灯D1は点灯していない非点灯状態であり、高圧放電灯D1は開放状態の時と同様に等価インピーダンスは無限大に近い高インピーダンス状態である。出力電圧Vdcが所定の電圧値に達すると制御回路6は、その動作モードを始動モードで動作させる。具体的には、スイッチング素子Q2・Q5がオン、スイッチング素子Q3・Q4がオフの状態と、スイッチング素子Q3及びQ4がオン、スイッチング素子Q2・Q5がオフの状態とを所定の周波数f0で交互に繰り返す。この周波数f0は、トランスL3の1次巻線N1とコンデンサC3からなる直列共振回路の共振周波数frに近い周波数であり、数百kHz程度の高周波となる。ここで、トランスL3の1次巻線N1側に発生した正弦波状の高電圧がトランスL3の1次側巻線N1と2次側巻線N2の巻線比に応じて昇圧され、コンデンサC2を介して高圧放電灯D1に印加される。これにより、高圧放電灯D1は絶縁破壊して始動する。
次に、高圧放電灯D1が始動すると、高圧放電灯D1の等価インピーダンスは、短絡状態に近い低インピーダンスとなるので、高圧放電灯D1の両端電圧Vlaが低下する。制御回路6は、測定した両端電圧Vlaが所定の閾値よりも小さくなると、高圧放電灯D1が点灯を開始したと判断し、制御回路6の動作モードを高圧放電灯D1を安定的に点灯させる点灯モードに切り替える。
ここで制御回路6は、点灯モードにおいてスイッチング素子Q2がオンの状態と、スイッチング素子Q3がオンの状態とを、数百Hz程度の低周波である所定の周波数faで交互に切り替える。またスイッチング素子Q2がオン状態の間は、スイッチング素子Q5のオン/オフを数十kHz程度の周波数fbで切替え、スイッチング素子Q3がオン状態の間は、スイッチング素子Q4のオン/オフを数十kHz程度の周波数fbで切り替える。これにより、降圧チョッパ回路4は極性反転型の降圧チョッパ回路として動作し、高圧放電灯D1には周波数faの矩形波交流電圧が印加される。
これにより、高圧放電灯D1は、始動直後は両端電圧Vlaが低い電圧値であるが、高圧放電灯D1の内部が高温・高圧になるにつれて両端電圧Vlaが上昇して、安定的に点灯する。
上述のような従来の高圧放電灯点灯装置において、高圧放電灯D1が点灯を開始した直後では高圧放電灯D1の両端電圧Vlaが低くなる。この時、制御回路6が通常の安定点灯状態と同じ制御動作を行うと、スイッチング素子Q5がオフされた後、降圧チョッパ回路4のインダクタL2に流れる電流値が0になるまでには相当の時間がかかるため、オフ期間が長くなる(図13の破線を参照)。そのため、高圧放電灯D1に流れる平均的なランプ電流Ilaが減少してしまい、安定的な点灯までに時間がかかるといった課題があった。
そこで、降圧チョッパ回路4を構成するスイッチング素子Q4、Q5をオフ状態にした後、所定の時間内にインダクタL2の電流値が0まで降下しない場合は、対応するスイッチング素子Q3、Q2をオフする制御方法が提案されている(特許文献1を参照)。このようにすることで、高圧放電灯D1が点灯を開始した直後であっても図13の実線のようになり、高圧放電灯D1に流れる平均的なランプ電流Ilaの減少を抑制して、高圧放電灯D1の安定的な点灯を早めることができる。
ところで、高圧放電灯D1の点灯開始直後や寿命末期の場合には、高圧放電灯の放電状態が不安定となる場合があり、点灯/消灯を不定期に繰り返す場合があった。このような場合には、高圧放電灯D1と並列に接続されたコンデンサC2の電圧により、コンデンサC2→高圧放電灯D1→トランスL3のループで振動する可能性がある。また、コンデンサC2→インダクタL2→スイッチング素子Q4のボディダイオード→スイッチング素子Q2のループにおいても振動する可能性がある。上述の電流ループが発進した場合、コンデンサC2の極性によっては、スイッチング素子Q5をオフした後、降圧チョッパ回路4のインダクタL2の電流値が急激に上昇し(図14を参照)、大きなストレスとなる可能性があった。
本発明は、上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、高圧放電灯が点灯開始直後などの不安定な状態であっても、回路内に流れる大電流を抑制することが可能な高圧放電灯点灯装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願の高圧放電灯点灯装置は、直流電源の出力端子間に接続され、直流電源の電圧に対して逆向きの寄生ダイオードを有する第1、第2のスイッチング素子の直列回路及び、この直列回路に並列接続され、直流電源の電圧に対して逆向きの寄生ダイオードを有する第3、第4のスイッチング素子の直列回路からなるフルブリッジ回路と、第1、第2のスイッチング素子及び、第1、第2のスイッチング素子の接続点と第3、第4のスイッチング素子の接続点との間に直列接続された第1のインダクタとコンデンサの直列回路を有する降圧チョッパ回路と、第3、第4のスイッチング素子及び、コンデンサの両端に高圧放電灯との直列回路として並列接続される第2のインダクタを有する始動回路と、第1〜第4のスイッチング素子のオン/オフを切り替える制御回路と、第2のインダクタ、コンデンサ、及び、高圧放電灯からなる電流ループ内に挿入されたサーミスタとを備えたことを特徴とする。
この高圧放電灯点灯装置において、始動開始温度条件におけるサーミスタの抵抗値をR(Ω)、コンデンサの容量をC(F)、第2のインダクタのインダクタンスをL(H)とすると、(R/2L)2≧1/LCという関係を満たすことが好ましい。
またサーミスタは、温度が上昇するに従って抵抗値が下がる負の温度特性を有することが好まし。
またサーミスタの両端には、制御回路によって所定の発振抑制期間だけオフ制御される第5のスイッチング素子が接続されることが好ましい。
ここで、この発振抑制期間は、装置の動作開始後の所定時間、始動回路の動作開始後の所定時間、高圧放電灯が絶縁破壊後した後の所定時間、又は、高圧放電灯の電圧極性に対しコンデンサの電圧極性が逆極性となる期間の何れかであることが好ましい。
また本願の照明器具では、上述の高圧放電灯点灯装置を備えることを特徴とする。
本願の高圧放電灯点灯装置によれば、高圧放電灯が点灯開始直後などの不安定な状態であっても、点灯回路内に流れる大電流を抑制することができ、安全性や耐久性を向上することができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態にかかる照明器具を図1〜図7を用いて説明する。本実施の形態にかかる照明器具は、例えば天井面などに配設されるダウンライトであり、図2(a)に示すように、高圧放電灯D1が装着される器具本体11と、高圧放電灯D1を点灯させるための点灯装置10を備える。点灯装置10は、天井面に配置されたライティングダクト20に取り付けられるとともに、ライティングダクト20を介してその動作電力を受電する。
本実施の形態にかかる照明器具を図1〜図7を用いて説明する。本実施の形態にかかる照明器具は、例えば天井面などに配設されるダウンライトであり、図2(a)に示すように、高圧放電灯D1が装着される器具本体11と、高圧放電灯D1を点灯させるための点灯装置10を備える。点灯装置10は、天井面に配置されたライティングダクト20に取り付けられるとともに、ライティングダクト20を介してその動作電力を受電する。
高圧放電灯D1は、例えばメタルハライドランプや、高圧水銀ランプのような高輝度高圧放電灯(HIDランプ)が用いられ、器具本体11に設けられたランプソケット(図示せず)及び、配線12を介して点灯装置10から点灯電力が供給される。
この照明器具の回路図を図1に示す。点灯装置10は、図1に示されるように、直流電源Vdcの出力端子間に接続されたフルブリッジ回路3、降圧チョッパ回路4、始動回路5、及び、制御回路6とをその構成要素として備える。
フルブリッジ回路3は、それぞれMOSFETからなり、直流電源Vdcの電圧に対して逆向きの寄生ダイオードを有するスイッチング素子Q2〜Q5をその構成要素として備える。フルブリッジ回路3は、スイッチング素子Q2及びQ3の直列回路と、スイッチング素子Q4及びQ5の直列回路とが直流電源Vdcに並列接続されている。また、スイッチング素子Q2、Q4のドレイン電極は直流電源Vdcの正極側に接続され、スイッチング素子Q3、Q5のソース電極は直流電源回路2の負極側に接続されている。
降圧チョッパ回路4は、フルブリッジ回路3のスイッチング素子Q4、Q5を含み、抵抗R1、インダクタL2、及び、コンデンサC2をその構成要素として備えている。この抵抗R1、インダクタL2、及び、コンデンサC2は、スイッチング素子Q4、Q5の接続点とスイッチング素子Q2、Q3の接続点の間にサーミスタNT1を介して直列接続されている。ここでコンデンサC2及びインダクタL2は、降圧チョッパ回路4のフィルタ回路として動作し、スイッチング素子Q4、Q5に内蔵された逆並列ダイオードは、降圧チョッパ回路4の回生電流の通電用ダイオードとして機能する。
始動回路5は、共振型の昇圧回路からなり、フルブリッジ回路3のスイッチング素子Q2、Q3、トランスL3、コンデンサC3、及び、抵抗R3をその構成要素として備える。コンデンサC3及び抵抗R3の直列回路は、トランスL3の中間タップと直流電源Vdcの負極との間に接続され、トランスL3の1次側巻線N1、コンデンサC3、及び、抵抗R3によって直列共振回路が形成されている。
制御回路6は、降圧チョッパ回路4の抵抗R1の両端間に接続され、この電流値からインダクタL2を流れる電流値IL2を測定する測定回路(図示せず)を備える。また制御回路6は、高圧放電灯D1の両端電圧Vlaを測定する電圧測定回路(図示せず)と、高圧放電灯D1のランプ電流Ilaを測定する電流測定回路(図示せず)と、マイコンなどをその構成要素として備える。
また制御回路6は、高圧放電灯D1を始動させる始動モードと、高圧放電灯D1を安定的に点灯させる点灯モードをその動作モードとして有する。制御回路6は、この動作モードに基づいて動作し、それぞれ測定した電流値Ila、電流値IL2、及び、両端電圧Vlaに応じて、スイッチング素子Q2〜Q5を開閉制御する。
また点灯装置10は、コンデンサC2、トランスL3、及び、高圧放電灯D1の電流ループ内に、温度が上昇するにつれて抵抗値が下がる負特性を示すNTC(Negative Temperature Coefficient)サーミスタからなるサーミスタNT1が接続されている。
このサーミスタNT1の温度−抵抗特性は、例えば、図3のグラフに示されるような特性となる。具体的には、高圧放電灯D1の始動開始状態の温度条件において、インダクタL3のインダクタンスをL(H)、コンデンサC2の容量をC(F)、サーミスタNT1の抵抗値をR(Ω)とした場合に、(R/2L)2≧1/LCを満たす抵抗値に設定される。ここで高圧放電灯D1の始動開始状態の温度条件とは、高圧放電灯D1を消灯後所定の時間経過し、サーミスタNT1が外気によって十分に冷却された状態におけるサーミスタNT1の温度条件である。
ここで、本実施の形態にかかる照明器具の高圧放電灯D1の点灯を開始する際の動作について説明する。点灯装置10に直流電源Vdcが供給されると、制御回路6はその動作モードを始動モードで動作させ、スイッチング素子Q2及びQ5がオンの状態と、スイッチング素子Q3及びQ4がオンの状態とを所定の周波数f0で交互に繰り返す。
ここで、本実施の形態にかかる照明器具の高圧放電灯D1の点灯を開始する際の動作について説明する。点灯装置10に直流電源Vdcが供給されると、制御回路6はその動作モードを始動モードで動作させ、スイッチング素子Q2及びQ5がオンの状態と、スイッチング素子Q3及びQ4がオンの状態とを所定の周波数f0で交互に繰り返す。
この周波数f0は、トランスL3の1次巻線N1とコンデンサC3からなる直列共振回路の共振周波数frに近い周波数であり、数百kHz程度の高周波に設定されている。ここで、トランスL3の1次巻線N1側に発生した正弦波状の高電圧がトランスL3の巻線比に応じて昇圧され、コンデンサC2を介して高圧放電灯D1に印加される。これにより、高圧放電灯D1は絶縁破壊して始動する。
高圧放電灯D1が始動すると、高圧放電灯D1の等価インピーダンスは、短絡状態に近い低インピーダンスとなるので、高圧放電灯D1の両端電圧Vlaが低下する。ここで制御回路6は、測定した両端電圧Vlaが所定の閾値よりも小さくなることで高圧放電灯D1が安定的に点灯を開始したと判断し、制御回路6の動作モードを点灯モードに切り替える。
制御回路6は点灯モードに移行すると、スイッチング素子Q2がオンの状態と、スイッチング素子Q3がオンの状態とを、数百Hz程度の低周波である所定の周波数faで交互に切り替える。またスイッチング素子Q2がオン状態の間は、スイッチング素子Q5のオン/オフを数十kHz程度の周波数fbで切替え、スイッチング素子Q3がオン状態の間は、スイッチング素子Q4のオン/オフを数十kHz程度の周波数fbで切り替える。これにより、降圧チョッパ回路4は極性反転型の降圧チョッパ回路として動作し、高圧放電灯D1には周波数faの矩形波交流電圧が印加される。
このとき、コンデンサC2とインダクタL2は高圧チョッパ回路4のフィルタ回路として機能し、スイッチング素子Q4、Q5に内蔵された逆並列ダイオードは降圧チョッパ回路4の生電流通電用ダイオードとして機能する。
図4は、点灯モード時においてスイッチング素子Q2がオン状態である期間のスイッチング素子Q5のオン/オフ状態と、高圧チョッパ回路4のインダクタL2に流れる電流IL2の変化を示すグラフである。スイッチング素子Q2、Q5がオンの状態では、直流電源Vdcの正極からスイッチング素子Q2→トランスL3→高圧放電灯D1→インダクタL2→スイッチング素子Q5の経路で電流が流れ、電流IL2は直線的に上昇する。ここで、電流IL2がピーク電流値Ipに達すると制御回路6はスイッチング素子Q5をオフ状態に設定する。スイッチング素子Q5がオフ状態に設定されると、インダクタL2に蓄積された電磁エネルギーによって、インダクタL2に電流を流す起電力が発生する。この起電力により、インダクタL2→スイッチング素子Q2→トランスL3→高圧放電灯D1の経路で電流が流れ、電流IL2は直線的に降下する。ここで電流IL2がゼロになると、制御回路6はスイッチング素子Q5をオン状態に設定する。制御回路6は、この動作を繰り返すことによって、スイッチング素子Q5が所定の周期でオン・オフ制御される。
ここで、始動直後における高圧放電灯D1の内部は、低温・低圧であるために両端電圧Vlaが低く、スイッチング素子Q5をオフ状態にした後、インダクタL2の電流IL2がゼロとなるまでに非常に時間がかかる(図13における破線)。
そこで制御回路6は、スイッチング素子Q5をオフ状態に設定後、所定の時間(例えば、25μs)経過後に両端電圧Vlaがゼロよりも大きい場合には、スイッチング素子Q2をオフする。これにより、スイッチング素子Q2、Q5の両方がオフ状態となる全オフ期間が生じ、インダクタL2の電流IL2は急激に減少することとなる(図13における実線)。その後、両端電圧Vlaがゼロになった時点でスイッチング素子Q2、Q5の両方をオン状態にすることで、インダクタL2の電流値IL2を増加させ、降圧チョッパ回路4は高圧放電灯D1に安定した電力の供給を行うことができる。その後、高圧放電灯D1の内部が高温・高圧になるにつれ、スイッチング素子Q5をオフ状態にすると、上述の所定時間内に両端電圧Ilaがゼロになるので、インダクタL2の電流IL2は図4のグラフに示すような波形となる。これにより、高圧放電灯D1には安定的に点灯電力が供給されることになり、高圧放電灯D1は安定的に点灯する。
また制御部6は、上述のようなスイッチング素子Q5によるチョッピング動作を継続した後、極性を反転し、スイッチング素子Q3をオン状態に設定してスイッチング素子Q4によるチョッピング動作に切り替える。このような極性反転動作を、制御部6が周波数fa(例えば160Hz)で繰り返すことにより、高圧放電灯D1には適正な矩形波電流が供給される。
ここで、点灯装置10に直流電源Vdcの供給が開始された際に、高圧放電灯D1の動作が安定しない場合について、サーミスタNT1を中心に点灯装置10の動作について説明を行う。
上述のように、点灯装置10に直流電源Vdcの供給が開始され、制御回路6がその動作モードを始動モードで動作し、スイッチング素子Q2、Q5がオン状態に設定されると、インダクタL2の電流IL2は上昇を開始する。この時、始動直後の高圧放電灯D1においては、点灯/消灯が不定期に繰り返され、高圧放電灯D1、コンデンサC2、及び、インダクタL3の電流ループで振動が起きる可能性がある。次にスイッチング素子Q5をオフ状態に設定した際に、コンデンサC2、インダクタL3、及び、高圧放電灯D1を含む電流ループが振動し、コンデンサC2が通常時と逆極性に振れた場合には、電流IL2が減少せずに上昇する場合がある。この電流IL2が上昇を続け、インダクタL2が飽和すると、さらに大きな電流値が流れる大電流モードが発生し、スイッチング素子Q2、Q4やインダクタL2に過大な電流が流れて大きなストレスを与えることになる(図5、図6の破線を参照)。
本実施の形態においては、上述の電流ループ内にサーミスタNT1が挿入されているので、図5、図6のグラフの実線に示すように、コンデンサC2による電圧振動が抑制されて、電流値IL2の電流ピーク値も抑制される。これにより、コンデンサC2が通常時と逆極性に振れ、インダクタL2の電流IL2が不用意に増加することを低減でき、スイッチング素子Q2、Q4やインダクタL2に与えるストレスを低減することができる。
また一般的に、高圧放電灯D1は始動直後は動作が不安定となり易く、上述のような大電流モードが発生しやすいが、安定点灯後はその可能性が始動直後に比べて小さくなっている。そこで、本実施の形態においては、サーミスタNT1の温度が上昇するにつれて抵抗値が小さくなる負の温度特性を有するNTCサーミスタを用いているので、安定的な点灯状態におけるサーミスタNT1での消費電力を低減することができる。
また本実施の形態においては、この始動開始状態の温度条件における抵抗値R(Ω)と、インダクタL3のインダクタンスL(H)及びコンデンサC2の容量C(F)との関係が、(R/2L)2≧1/LCを満たす値に設定されている。例えば、コンデンサC2の容量が680nF、電源電圧が400V、コイルL3のインダクタンスが400μHの場合においては、48.5Ω以上の値で設定すれば良い。上述の条件で負荷が開放状態から短絡状態に急激に切替った場合のコンデンサC2の電圧振動を図7に示す。この図7によれば、挿入したサーミスタNT1の抵抗値が50Ω程度であれば、コンデンサC2の電圧は振動しないことが確認できる。すなわち、サーミスタNT1の始動開始状態の温度条件における抵抗値により、コンデンサC2の電圧は振動せず、インダクタL2に大電流が流れてスイッチング素子Q2、Q4やインダクタL2に与えるストレスを低減することができる。
なお、本実施の形態にかかる照明器具の別例としては、図2(b)に示すスポットライトや、図2(c)に示すダウンライトなど、形状や目的の異なる照明器具に適応することができる。
また本実施の形態においてサーミスタNT1は、コンデンサC2と直列に接続したが、高圧放電灯D1、コンデンサC2、及び、インダクタL3の電流ループ内の何れの位置に挿入されていても良い。
(実施の形態2)
本実施の形態にかかる照明器具を図8〜図11を用いて説明する。本実施の形態にかかる照明器具は、図8に示されるように、サーミスタNT1の両端にスイッチング素子Q6が接続されている。このスイッチング素子Q6は、制御回路6によって、後述の発振抑制期間だけオフ状態に設定され、それ以外の期間はオン状態に設定される。この点を除いては、実施の形態1と同様の構成であるので共通する構成要素には同一の符号を付してその説明は省略する。
本実施の形態にかかる照明器具を図8〜図11を用いて説明する。本実施の形態にかかる照明器具は、図8に示されるように、サーミスタNT1の両端にスイッチング素子Q6が接続されている。このスイッチング素子Q6は、制御回路6によって、後述の発振抑制期間だけオフ状態に設定され、それ以外の期間はオン状態に設定される。この点を除いては、実施の形態1と同様の構成であるので共通する構成要素には同一の符号を付してその説明は省略する。
また制御部6は、図9(a)に示すように、点灯装置10に直流電源Vdcの供給が開始された後、所定の期間T1の間スイッチング素子Q6をオフ状態に設定し、所定の期間T1が経過した後はスイッチング素子Q6をオン状態に設定する。この所定の期間T1の長さは、使用する高圧放電灯D1によって予め設定されており、高圧放電灯D1が安定的に点灯を開始するまでの時間(例えば180秒)が設定されている。
これにより、高圧放電灯D1の動作が不安定になりやすい始動初期段階においては、サーミスタNT1が点灯装置10に接続されているので、放電灯D1、コンデンサC2、及び、トランスL3による電流回路の発振を抑制し、大電流が流れることを回避する。また、安定的に点灯が行われるまでの所定期間T1が経過後は、スイッチング素子Q6がオンになるので、サーミスタNT1による電力消費を無くして、回路内での消費電力を低減することができる。
ここで制御部6は、始動回路5により高電圧を高圧放電灯D1に印加しているが、一般的な高圧放電灯D1では、消灯後から始動するまでに数分以上の時間が必要である。そのため、安全性の観点から、制御部6は、図9(d)に示すように、始動回路5を始動開始から連続的に動作させるのではなく、所定の時間周期T2で動作させる。これにより、高圧放電灯D1には長時間連続的に高電圧が印加されるのではなく、間欠的に高電圧が印加されるので、安全性を高めることができる。
この場合に制御部6は、図9の(b)に示すように、始動回路5が動作した後、高圧放電灯D1の両端に高圧電圧が印加される所定の期間T4(<T2)を発振抑制期間として、スイッチング素子Q6をオフ制御するように動作しても良い。これにより、回路内に発振に起因する大電流が流れる可能性が無い場合に、サーミスタNT1による電力消費を無くして、回路内での消費電力を低減することができる。
また制御部6は、図9(c)に示すように、高圧放電灯D1が絶縁破壊した後、所定の期間T3を発振抑制期間として、スイッチング素子Q6をオフ状態に設定するようにしてもよい。これにより、高圧放電灯D1の動作が不安定になりやすい絶縁破壊後の所定期間T3の間は、サーミスタNT1により回路内の発振が抑制されて大電流が流れることを回避することが出来る。また、安定的に点灯が行われるまでの所定期間T3が経過後は、サーミスタNT1による電力消費を無くして、回路内での消費電力を低減することができる。
なお、高圧放電灯D1が絶縁破壊したことを検知するためには、図11示すように、高圧放電灯D1と直列に抵抗R2を接続し、この抵抗R2に流れる電流値を制御部6が測定することで絶縁破壊を検出することができる。
また制御部6は、コンデンサC2の両端電圧Vc2を測定し、この電圧Vc2の電圧極性が高圧放電灯D1の電位と逆極性となる期間(図10を参照)を発振抑制期間として、スイッチング素子Q6をオフ状態に設定するようにしてもよい。具体的には、例えばスイッチング素子Q5によって上述のチョッピング動作が行われている場合、コンデンサC2はサーミスタNT1側が正極となる極性で充電されている。ここで制御回路6は、コンデンサC2の電圧Vc2が所定値より大きい場合にはスイッチング素子Q6をオン制御することで、サーミスタNT1を回路から実質的に切り離す。ここでコンデンサC2の電圧Vc2が振動を始め、コンデンサC2の極性がゼロ以下になって電圧極性が逆極性になった場合には、スイッチング素子Q6をオフすることでサーミスタNT1を実質的に回路に接続する。これにより、コンデンサC2による電圧の振動が抑制されるので、スイッチング素子Q2、Q4やインダクタL2に過大な電流が流れて大きなストレスを与えることを回避することが出来る。また、サーミスタNT1が回路内に実質的に挿入される期間を短くして、回路内での消費電力を低減することができる。なお、スイッチング素子Q4によるチョッピング動作が行われる場合の極性においても同様である。
10 点灯回路(高圧放電灯点灯装置)
3 フルブリッジ回路
4 降圧チョッパ回路
5 始動回路
6 制御回路
Q2 スイッチング素子(第1のスイッチング素子)
Q3 スイッチング素子(第2のスイッチング素子)
Q4 スイッチング素子(第3のスイッチング素子)
Q5 スイッチング素子(第4のスイッチング素子)
L2 インダクタ(第1のインダクタ)
L3 トランス(第2のインダクタ)
C2 コンデンサ
D1 高圧放電灯
NT1 サーミスタ
3 フルブリッジ回路
4 降圧チョッパ回路
5 始動回路
6 制御回路
Q2 スイッチング素子(第1のスイッチング素子)
Q3 スイッチング素子(第2のスイッチング素子)
Q4 スイッチング素子(第3のスイッチング素子)
Q5 スイッチング素子(第4のスイッチング素子)
L2 インダクタ(第1のインダクタ)
L3 トランス(第2のインダクタ)
C2 コンデンサ
D1 高圧放電灯
NT1 サーミスタ
Claims (9)
- 直流電源の出力端子間に接続され、前記直流電源の電圧に対して逆向きの寄生ダイオードを有する第1、第2のスイッチング素子の直列回路及び、この直列回路に並列接続され、前記直流電源の電圧に対して逆向きの寄生ダイオードを有する第3、第4のスイッチング素子の直列回路からなるフルブリッジ回路と、
前記第1、第2のスイッチング素子及び、前記第1、第2のスイッチング素子の接続点と前記第3、第4のスイッチング素子の接続点との間に直列接続された第1のインダクタとコンデンサの直列回路を有する降圧チョッパ回路と、
前記第3、第4のスイッチング素子及び、前記コンデンサの両端に前記高圧放電灯との直列回路として並列接続される第2のインダクタを有する始動回路と、
前記第1〜第4のスイッチング素子のオン/オフを切り替える制御回路と、
前記第2のインダクタ、前記コンデンサ、及び、前記高圧放電灯からなる電流ループ内に挿入されたサーミスタとを備えたことを特徴とする高圧放電灯点灯装置。 - 始動開始温度条件における前記サーミスタの抵抗値をR(Ω)、前記コンデンサの容量をC(F)、前記第2のインダクタのインダクタンスをL(H)とすると、(R/2L)2≧1/LCという関係を満たすことを特徴とする請求項1記載の高圧放電灯点灯装置。
- 前記サーミスタは、温度が上昇するに従って抵抗値が下がる負の温度特性を有することを特徴とする請求項1又は2の何れか一項に記載の高圧放電灯点灯装置。
- 前記サーミスタの両端には、前記制御回路によって所定の発振抑制期間だけオフ制御される第5のスイッチング素子が接続されたことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の高圧放電灯点灯装置。
- 前記発振抑制期間は、装置の動作開始後の所定時間であることを特徴とする請求項4に記載の高圧放電灯点灯装置。
- 前記発振抑制期間は、前記始動回路の動作開始後の所定時間であることを特徴とする請求項4に記載の高圧放電灯点灯装置。
- 前記発振抑制期間は、前記高圧放電灯が絶縁破壊後した後の所定時間であることを特徴とする請求項4に記載の高圧放電灯点灯装置。
- 前記発振抑制期間は、前記高圧放電灯の電圧極性に対し前記コンデンサの電圧極性が逆極性となる期間であることを特徴とする請求項4に記載の高圧放電灯点灯装置。
- 請求項1〜8の何れか一項に記載の高圧放電灯点灯装置を備えることを特徴とする照明器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010168649A JP2012028274A (ja) | 2010-07-27 | 2010-07-27 | 高圧放電灯点灯装置及びそれを用いた照明器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010168649A JP2012028274A (ja) | 2010-07-27 | 2010-07-27 | 高圧放電灯点灯装置及びそれを用いた照明器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012028274A true JP2012028274A (ja) | 2012-02-09 |
Family
ID=45780948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010168649A Withdrawn JP2012028274A (ja) | 2010-07-27 | 2010-07-27 | 高圧放電灯点灯装置及びそれを用いた照明器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012028274A (ja) |
-
2010
- 2010-07-27 JP JP2010168649A patent/JP2012028274A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1768468A2 (en) | High intensity discharge lamp lighting device and illumination apparatus | |
JP5302755B2 (ja) | 電源装置 | |
JP4240998B2 (ja) | 高圧放電灯点灯装置 | |
JP5180770B2 (ja) | 放電灯点灯装置及びそれを用いた照明器具並びにプロジェクタ | |
JP2011029002A (ja) | 高圧放電灯点灯装置及びこれを用いた照明器具、照明システム | |
JP2010108657A (ja) | 放電灯点灯装置及び照明器具 | |
JP2005101016A (ja) | 放電灯点灯装置及び車載用照明器具 | |
JP4206914B2 (ja) | 無電極放電灯点灯装置および無電極放電灯装置 | |
JP2010198875A (ja) | 放電灯点灯装置及び照明器具 | |
JP5069573B2 (ja) | 高圧放電灯点灯装置、照明器具 | |
JP2012028274A (ja) | 高圧放電灯点灯装置及びそれを用いた照明器具 | |
JP5460065B2 (ja) | 放電灯点灯回路 | |
JP2010108650A (ja) | 放電灯点灯装置及び照明器具 | |
JP4186788B2 (ja) | 無電極放電灯点灯装置 | |
JP2010080138A (ja) | 高圧放電灯点灯装置、照明器具 | |
JP3272218B2 (ja) | 照明装置 | |
WO2005099317A1 (ja) | 放電灯点灯装置 | |
JP2011134496A (ja) | 高圧放電灯点灯装置及びそれを用いた照明器具 | |
JP4399650B2 (ja) | 高圧放電ランプ点灯装置 | |
JP4697114B2 (ja) | 無電極放電灯点灯装置及びその照明器具 | |
JP2010123522A (ja) | 無電極放電灯点灯装置及び照明器具 | |
JP5491810B2 (ja) | 放電灯点灯装置及び照明器具 | |
JPWO2008123274A1 (ja) | 高輝度放電ランプ点灯装置 | |
JP2009032520A (ja) | 無電極放電灯点灯装置及びそれを用いた照明器具 | |
JP5547907B2 (ja) | 放電灯点灯装置及びそれを用いた車載用前照灯点灯装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20120118 |
|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20131001 |