JP2012026868A - 全光量測定システム、および、全光量測定方法 - Google Patents

全光量測定システム、および、全光量測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】多数の発光デバイスの各全光量を効率的に測定する。
【解決手段】発光デバイス300を着脱自在に所定の位置に保持するソケット105と、ソケット105を供給ステーション、第一測定ステーション、第二測定ステーション、回収ステーションの順番で間欠的に移送する移送手段310と、第一筐体101、および、第二筐体102に対し、発光デバイス300が測定可能状態と、移送可能となる移送可能状態とを転換する転換手段140と、ソケット105に保持されている発光デバイス300に電力を供給して発光デバイスを駆動する電力供給手段315と、第一光量Cと第二光量Aとを検出する検出手段103と、検出された第一光量Cと第二光量Aとに基づいて全光量を算出する演算手段104とを備える。
【選択図】図1

Description

本願発明は、LED(Light Emitting Diode)などを含む発光デバイスから発生する全光量を測定するための測定システム、測定方法に関し、特に、多数の発光デバイスの全光量を連続して測定する測定システム、測定方法に関する。
一般的に発光デバイスの全光量を測定するには、積分球を備えた光量測定システムが用いられている。この積分球を備えた光量測定システムにより得られた値は発光デバイスの全光量を示す指標として標準的に用いられている。
ここで、積分球とは、球形の空間を内部に有する筐体の内壁面に拡散反射材料が塗布された部材である。この積分球の内部空間に発光デバイスを配置し、この発光デバイスを点灯すると、当該発光デバイスから放射される全ての光は、積分球の内壁面のいずれかで拡散状態で反射する。積分球の内部空間は球形であるため、光の反射は繰り返し発生し、光は反射のたびに拡散する。従って、積分球の内壁面に照射される光の単位面積あたりの量はいずれの部分でも同じになる。積分球を備えた光量測定システムとは、この積分球の性質を利用し、積分球の内部に配置された発光デバイスの全光量と、積分球の内壁面の一部から取得した光量が比例することを利用し、積分球の内壁面の一部に光量を測定するセンサを配置し、当該センサによる測定値を発光デバイスの全光量とするものである。このような積分球を備えた光量測定システムによって測定される全光量は、積分球の大きさや光量を測定するセンサの種類によって異なる相対的な値であるので、標準発光デバイスを用いた測定結果を標準値とし、当該標準値との比較に基づき発光デバイスの全光量が絶対的に評価される。
このような積分球を備えた光量測定システムでは、積分球内の空間中に擬似的に浮遊した状態で発光デバイスを配置しなければならないため、発光デバイスの取り付け作業が困難となりがちである。従って、多数の発光デバイスについてそれぞれの全光量を取得するには長時間を要することとなる。
そこで、特許文献1には次の様な光量測定システムに関する発明が開示されている。すなわち、半球状の内壁面に光拡散材料を塗布した積分半球と、積分半球の開口部を覆うように設置された平面のミラーとを備える光量測定システムである。そして、発光デバイスは、前記ミラーの中心に配置される。このような構成によれば、ミラーによって積分半球と積分半球の虚像とによりあたかも積分球が存在する状態となり、ミラーの中心に発光デバイスを配置するだけで、積分球内の空間に発光デバイスを固定した状態を実現できる。従って、発光デバイスの取り付け作業を簡略化することが可能となる。
特開2009−103654号公報
ところが、大量に生産された発光デバイスの全光量を測定しようとする場合、発光デバイス毎に半田付けを行い、積分球に発光デバイスを配置し、全光量の測定に長時間を有するため、全ての発光デバイスに対する測定を断念し、大量に生産された発光デバイスの中から数個を抽出して全光量を測定する方法しか採用できない。
また、拡散反射材料として一般的に採用される硫酸バリウムなどは、保存状態(例えば保管場所の湿度)によって特性が大きく変化するものであるため、発光デバイスの生産設備の近傍など、湿度などの管理が困難な環境での測定は測定結果に経時的な変化が現れ、正確な資料とすることができない。
本願発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、大量の発光デバイスの全光量を連続して測定することのできる全光量測定システム、および、全光量測定方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本願発明にかかる全光量測定システムは、複数の発光デバイスのそれぞれの全光量を連続的に測定するシステムであって、発光デバイスを着脱自在に所定の位置に保持するソケットと、複数の前記ソケットを、供給ステーション、第一測定ステーション、第二測定ステーション、回収ステーションの順番で間欠的に移送する移送手段とを備え、前記供給ステーションにおいては、発光デバイスを前記ソケットに装着する装着手段を備え、前記回収ステーションにおいては、発光デバイスを前記ソケットから回収する回収手段を備え、第一測定ステーション、および、第二測定ステーションの一方においては、前記ソケットに保持された発光デバイスを内方に配置可能な第一空間を備える第一筐体であって、前記第一空間に配置された発光デバイスから放射される光を正反射する反射面部と、発光デバイスから直接到達する直接光と前記反射面部で反射した後到達する反射光とが通過する第一開口と、発光デバイスを前記第一空間に配置するための第一挿入孔とを有する第一筐体を備え、第一測定ステーション、および、第二測定ステーションの他方においては、前記ソケットに保持された発光デバイスを内方に配置可能な第二空間を備える第二筐体であって、前記第一開口と同一形状かつ同一面積の第二開口と、前記第二空間に配置された発光デバイスから放射され前記第二開口に直接到達する直接光のみを通過させるように光を吸収する吸収面部と、発光デバイスを前記第二空間に配置するための第二挿入孔とを有する第二筐体を備え、前記第一測定ステーション、および、第二測定ステーションにおいて、前記第一筐体、および、前記第二筐体を前記ソケットに対して接近離反させることにより、前記ソケットに保持された発光デバイスが前記第一筐体の内方に配置されて光量が測定可能となる測定可能状態と、前記移送手段による前記ソケットの移送が可能となる移送可能状態とを転換する転換手段と、前記第一測定ステーション、および、第二測定ステーションにおいて、前記ソケットに保持されている発光デバイスに電力を供給して発光デバイスを駆動する電力供給手段と、前記第一開口を通過する光の光量である第一光量と、前記第二開口を通過する光の光量である第二光量とをする検出手段と、検出された前記第一光量と前記第二光量とに基づいて発光デバイスの全光量を算出する演算手段とを備えることを特徴とする。
これによれば、第二光量を用いて第一光量に含まれる反射光による影響を補正し、発光デバイスの全光量を算出するため、硫酸バリウムなどの拡散反射材料を備える積分球などに比べて、第一筐体や第二筐体の保管や取り扱いが容易となり、発光デバイスの生産工場内などの環境下でも安定して測定することが可能となる。
また、正反射による反射光や直接光を直接測定するため、比較的早い時間で測定を行っても十分に正確な測定が可能となる。従って、連続的に送られてくる全ての発光デバイスに対し全光量の測定を行うことが可能となる。
また、ソケットによって発光デバイスを保持するため、発光デバイスの位置の高い再現性を確保し、位置ずれによるばらつきのない正確な測定値を得ることが可能となる。
また、前記移送手段は、前記ソケットを着脱自在に保持するソケット保持部を備えるものでも良い。
これによれば、発光デバイスの種類に対応したソケットを準備し、全光量測定の対象となる発光デバイスに応じてソケットを取り替えることで、多様な種類の発光デバイスに対し柔軟に全光量の測定を行うことが可能となる。
また、前記転換手段は、前記第一挿入孔の外端部周縁、および、前記第二挿入孔の外端部周縁を前記移送手段および前記ソケットの少なくとも一方に近接、または、当接させることで、前記第一空間、および、前記第二空間への迷光の進入を抑制するものでもよい。
これによれば、発光デバイスを容易に測定可能状態とすることが可能となる。特に、近接状態で測定可能状態とできる場合、転換手段が可動しても、当接による衝撃が発生しないため、転換手段の寿命などを向上させることが可能となる。
さらに、前記第一筐体は、前記第一挿入孔の外端部周縁と前記移送手段および前記ソケットの少なくとも一方とが近接状態、または、当接状態となった場合、発光デバイスと前記第一筐体との位置を決定する、前記第一挿入孔の外端部周縁に配置される第一決定部を備え、前記第二筐体は、前記第二挿入孔の外端部周縁と前記移送手段および前記ソケットの少なくとも一方とが近接状態、または、当接状態となった場合、発光デバイスと前記第二筐体との位置を決定する、前記第二挿入孔の外端部周縁に配置される第二決定部を備え、さらに当該全光量測定システムは、前記移送手段および前記ソケットの少なくとも一方に、前記第一決定部および前記第二決定部のいずれにも係合する係合部を備えるものでもよい。
これによれば、第一転換手段によりソケットに保持された発光デバイスが第一筐体の内方に配置された状態で、第一決定部と係合部とが係合することにより、移送手段およびソケットの少なくとも一方を介して発光デバイスと第一筐体との位置を正確に決定することができる。また、第二転換手段によりソケットに保持された発光デバイスが第二筐体の内方に配置された状態で、第二決定部と係合部とが係合することにより、移送手段およびソケットの少なくとも一方を介して発光デバイスと第二筐体との位置を正確に決定することができる。
また、前記第一決定部は、発光デバイスが前記第一空間に配置された状態において、発光デバイスを取り囲むような環形状であり、前記第二決定部は、発光デバイスが前記第二空間に配置された状態において、発光デバイスを取り囲むような環形状であり、前記係合部は、前記第一決定部および前記第二決定部のいずれにも係合する環形状であってもよい。
これによれば、第一決定部と係合部とが嵌合することにより第一空間に迷光が侵入することを可及的に回避できる。また、第二決定部と係合部とが嵌合することにより第二空間に迷光が侵入することを可及的に回避できる。
さらに、前記第一決定部と前記係合部とが係合する場合に、前記第一筐体の所定の平面内でのずれを許容し、前記第二決定部と前記係合部とが係合する場合に、前記第二筐体の前記平面内でのずれを許容するフローティング機構を備えてもよい。
これによれば第一決定部と係合部とを係合させる場合、フローティング機構により第一転換手段と移送手段とのずれを吸収して、発光デバイスと第一筐体との位置決めを正確に行うことが可能となる。また、第二決定部と係合部とを係合させる場合、フローティング機構により第二転換手段と移送手段とのずれを吸収して、発光デバイスと第二筐体との位置決めを正確に行うことが可能となる。従って、第一転換手段や移送手段の位置制御を非常に精密に行う必要がなくなり、精密な位置制御に費やす時間を省略して、高速なタクトタイムで発光デバイスの全光量を測定することが可能となる。
また、前記第一転換手段は、前記第一筐体を着脱自在に保持する第一筐体保持部を備え、前記第二転換手段は、前記第二筐体を着脱自在に保持する第二筐体保持部を備えるものでよい。
これによれば、発光デバイスの種類に対応した第一筐体や第二筐体を準備し、全光量測定の対象となる発光デバイスに応じて第一筐体や第二筐体を取り替えることで、多様な種類の発光デバイスに対し柔軟に全光量の測定を行うことが可能となる。
また、上記目的を達成するために本願発明に係る全光量測定方法は、発光デバイスを内方に配置可能な第一空間と、前記第一空間に配置された発光デバイスから放射される光を正反射する反射面部と、発光デバイスから直接到達する直接光と前記反射面部で反射した後到達する反射光とが通過する第一開口と、発光デバイスを前記第一空間に配置するための第一挿入孔とを有する第一筐体と、発光デバイスを内方に配置可能な第二空間と、前記第一開口と同一形状かつ同一面積の第二開口と、前記第二空間に配置された発光デバイスから放射され前記第二開口に直接到達する直接光のみを通過させるように光を吸収する吸収面部と、発光デバイスを前記第二空間に配置するための第二挿入孔とを有する第二筐体とを備える全光量測定システムを用い、複数の発光デバイスのそれぞれの全光量を連続的に測定する方法であって、発光デバイスをソケットに装着する装着工程と、発光デバイスを転換手段により測定可能状態とする転換工程と、前記第一開口を通過する光の光量である第一光量を検出手段により検出する第一検出工程と、前記第二開口を通過する光の光量である第二光量を検出手段により検出する第二検出工程と、検出された前記第一光量と前記第二光量とに基づいて発光デバイスの全光量を演算手段により算出する演算工程と、発光デバイスを前記ソケットから取り外す回収工程とを同時期に実行することを特徴とする。
これによれば、第二光量を用いて第一光量に含まれる反射光による影響を補正し、発光デバイスの全光量を算出するため、硫酸バリウムなどの拡散反射材料を備える積分球などに比べて、第一筐体や第二筐体の保管や取り扱いが容易となり、発光デバイスの生産工場内などの環境下でも安定して測定することが可能となる。
また、正反射による反射光や直接光を直接測定するため、比較的早い時間で測定を行っても十分に正確な測定が可能となる。従って、連続的に送られてくる全ての発光デバイスに対し全光量の測定を行うことが可能となる。
また、ソケットによって発光デバイスを保持するため、発光デバイスの位置の高い再現性を確保し、位置ずれによるばらつきのない正確な測定値を得ることが可能となる。
本願発明によれば、発光デバイスの全光量を連続的に測定することができ、短時間で多数の発光デバイスに対し全光量の測定を行うことが可能となる。
図1は、全光量測定システムを模式的に示す斜示図である。 図2は、ソケットを上方から示す平面図である。 図3は、図2において示されるA−A線でソケットを仮想的に切断した切断面を示す平面図である。 図4は、図2において示されるB−B線でソケット仮想的に切断した切断面を示す平面図である。 図5は、移送手段に取り付けられた状態のソケットにおける電気的な接続状態を模式的に示す図である。 図6は、移送手段に取り付けられた状態のソケットの固定状態を模式的に示す図である。 図7は、第一筐体を切り欠いて示す斜視図である。 図8は、第二筐体を切り欠いて示す斜視図である。 図9は、移送手段とソケットと第一筐体と第一転換手段との関係を一部切り欠いて模式的に示す平面図である。 図10は、電力供給手段の動作状態を模式的に示す図である。 図11は、電力供給手段の電力供給状態を模式的に示す図である。 図12は、検出手段を第一筐体などと共に模式的に示す図である。 図13は、全光量測定システムの機能部を機構部と共に示すブロック図である。 図14は、発光デバイスの取り付け状態を一部を切り欠いて側方から示す平面図である。 図15は、発光デバイスの取り付け状態を一部を切り欠いて他の側方から示す平面図である。 図16は、発光デバイスがソケットに取り付けられた状態を一部を切り欠いて側方から示す平面図である。 図17は、発光デバイスがソケットに取り付けられた状態を一部を切り欠いて他の側方から示す平面図である。 図18は、ソケットが移送可能な状態を模式的に示す図である。 図19は、全光量を測定可能な状態を模式的に示す図である。 図20は、移送手段と筐体との遮光方法の別態様を示す図である。 図21は、ソケットと筐体との遮光方法の別態様を示す図である。
次に本願発明に係る全光量測定システムについて、図面を参照しつつ説明する。
図1は、全光量測定システムを模式的に示す斜示図である。
同図に示すように、全光量測定システム100は、複数の発光デバイス300のそれぞれの全光量を連続的に測定するシステムであって、ソケット105と、複数のソケット105を、供給ステーション1、第一測定ステーション2、第二測定ステーション3、回収ステーション4の順番で移送する移送手段310と、第一筐体101と、第二筐体102と、転換手段140とを備えている。また、全光量測定システム100は、装着手段313と、回収手段311と、電力供給手段315と、クランプ制御機構316とを備えている。
図2は、ソケットを上方から示す平面図である。
図3は、図2において示されるA−A線でソケットを仮想的に切断した切断面を示す平面図である。
図4は、図2において示されるB−B線でソケット仮想的に切断した切断面を示す平面図である。
これらの図に示されるように、ソケット105は、発光デバイス300を着脱自在に所定の位置に保持する装置である。本実施の形態の場合、ソケット105は、供給ステーション1において、装着手段313から受け取った発光デバイス300を、ソケット105の所定の位置に再現性よく保持し、発光デバイス300に電力を供給するための機能を備えており、基台106と、第一チャック151と、第二チャック152と、案内面153と、吸引孔154と、通電手段155と、ピン挿入孔156と、固定用ねじ穴157とを備えている。また、全光量測定システム100は、同じ形状で同じ機能を備えるソケット105を複数個備えており、ソケット105は、円周上等間隔に並んで移送手段310に取り付けられている。
基台106は、各種部材などが取り付けられる基礎となる部材であり、上面に発光デバイス300が載置される平面を備えている。基台106は、概略円柱形状となされており、第一チャック151や第二チャック152を保持する為の溝167が、外周面から中心軸方向に3箇所設けられている。
案内面153は、装着手段313から発光デバイス300を受け取る際に面に発光デバイス300を沿わせることで、Y軸方向の所定の位置へ発光デバイス300を案内するための部分であり、Z軸方向の下に向かうに従いY軸方向に徐々に狭まる対向する二つの面からなる部分である。案内面153は、図4に示すように、基台106の上方に一体に、または、別体に取り付けられる案内体164の表面に設けられている。また、案内体164は、第一チャック151と第二チャック152との可動領域を確保するために基台106の中心軸を中心として放射状に三つに分断されている。案内体164の一つは、底面を半円形とするものであり、第二チャック152が配置されていない側に配置されている。他の二つは、底面を90度の扇形とするものであり、第一チャック151と第二チャック152との間にそれぞれ配置されている。
吸引孔154は、基台106の中心軸に沿って基台106の一端面から他端面にわたって貫通状に設けられた孔である。吸引孔154は、全光量測定システム100の外部に備えられる吸引装置(図示せず)と接続され、真空吸引により装着手段313に保持される発光デバイス300を基台106に上で保持するための孔である。なお、吸引孔154による真空吸引を用いることなく、重力のみで発光デバイス300を落下させ、案内面153に案内させても良い。この場合吸引孔154は不要となる。
第一チャック151は、基台106に設けられた溝167に架橋状に取り付けられた軸体168に回動自在に取り付けられた部材であり、一端が基台106に取り付けられたバネ169の他端が取り付けられ、バネ169によって回動方向に付勢されている。第一チャック151は、バネ169の付勢力に抗して第一チャック151を回動させるためのレバー165を一体に備えている。第一チャック151は、発光デバイス300のY軸方向の位置を決定すると共に、発光デバイス300を保持し、さらに、発光デバイス300との電気的接続を確保する機能を備えている。第一チャック151は、YZ平面に対し対称に配置されており、発光デバイス300を保持する方向に付勢された状態で取り付けられている。従って、第一チャック151に保持される発光デバイス300は、対称な二つの第一チャック151で挟持されるため、X軸方向の位置が再現性よく決定される。また、第一チャック151は、発光デバイス300を保持する際にX軸方向に挟持すると共に、Z軸方向の下向きに発光デバイス300を押しつける力を発生させている。これにより、発光デバイス300は、案内面153に挟まれた部分に押しつけられ、Z軸方向の位置が再現性よく決定される。第一チャック151は、装着手段313や回収手段311に対応する位置に配置されるクランプ制御機構316により、付勢力に抗して押し広げられるものとなっている。
さらに、第一チャック151は、通電手段155の端部に設けられる第一電極158を突出方向に付勢された状態で保持している。これにより、第一チャック151が発光デバイス300を挟持した状態において、第一電極158が発光デバイスの側面に押しつけられ、電気的接続が確保される。
第二チャック152は、基台106に設けられた溝に架橋状に取り付けられた軸体168に回動自在に取り付けられた部材であり、一端が基台106に取り付けられたバネの他端が取り付けられ、バネによって回動方向に付勢されている。第二チャック152は、バネの付勢力に抗して第二チャックを回動させるためのレバー166を一体に備えている。第二チャック152は、発光デバイス300をY軸方向において保持する機能を備えている。第二チャック152は、基台106の上面に載置された状態の発光デバイス300を一方の案内面153の下方に位置する壁面に押しつけるように付勢された状態で取り付けられている。従って、発光デバイス300は、第二チャック152と壁面とで挟持されるため、Y軸方向の所定の位置に保持される。第二チャック152は、装着手段313や回収手段311に対応する位置に配置されるクランプ制御機構316により、付勢力に抗して押し広げられるものとなっている。
ピン挿入孔156a、156bは、移送手段310に対するソケット105の位置を決めるためのピンを挿入するための孔であり、基台106の底面側に2箇所設けられている。なお、ソケット105やソケット105が取り付けられる部分の移送手段310の寸法誤差を吸収するため、ピン挿入孔156aは、断面円形の穴であり、ピン挿入孔156bは長穴となっている。
固定用ねじ穴157は、移送手段310にソケット105を取り付けるためのボルトと係合するための穴であり、基台106の底面側に設けられている。
通電手段155は、ソケット105に保持された発光デバイス300と接触して電気的な接続を確保すると共に、ソケット105外部にある電源と電気的に接続されて発光デバイス300に電力を供給して発光デバイス300を駆動するための装置であり、第一電極158と第二電極159とこれらを結ぶ導線で構成されている。第二電極159は、基台106の底面に突出状態で設けられており、ソケット105を移送手段310に載置状態で取り付けた際に、移送手段310の上面に設けられる電極などに接続できるものとなっている。
図5は、移送手段に取り付けられた状態のソケットにおける電気的な接続状態を模式的に示す図である。
同図に示すように、通電手段155は、ソケット105が移送手段310に取り付けられた状態において、移送手段310が備える中継手段160と電気的に接続するものとなっている。そして、後述の電力供給手段315が中継手段160と接続されることにより、通電手段155は、発光デバイス300に電力を供給して発光デバイス300を発光させる。
図6は、移送手段に取り付けられた状態のソケットの固定状態を模式的に示す図である。
同図に示すように、移送手段310の上面に突出状態で設けられた2本のピン161とピン挿入孔156とが嵌合するようにソケット105を配置し、ボルト162と固定用ねじ穴157とを螺着することで、ソケット105は、移送手段310に対し正確な位置に取り付けることができるものとなっている。逆に、ボルト162をはずせば、ソケット105は移送手段310から容易に取り外すことができる。従って、異なる形状の発光デバイス300を保持するソケット105であってもピン挿入孔156の位置関係と固定用ねじ穴157の位置関係とを同じにしておけば、容易にソケット105を交換することが可能となる。
移送手段310は、複数のソケット105を間欠的に移送し循環させる装置である。本実施の形態の場合、移送手段310は、図1に示すように、円板状のテーブル314と、テーブル314を所定の角度毎にテーブル314の中心を通る軸周りで間欠的に回転させる回転駆動装置(図示せず)とを備えている。移送手段310は、テーブル314の上面周縁に沿って複数のソケット105を保持しており、テーブル314を間欠的に所定の角度で回転させることでソケット105を移送すると共に循環させている。なお、本実施の形態で示す移送手段310は、インデックステーブルと称される場合がある。
移送手段310は、図5に示すように多数の中継手段160を厚さ方向に貫通するように保持し、図6に示すように、複数のピン161が表面から突出するように取り付けられ、ボルト162が挿通される貫通孔が設けられている。これら複数のピン161およびボルト162を挿通するための貫通孔がソケット保持部として機能している。
また、移送手段310は、吸引孔154と接続され、真空経路を形成する配管163が設けられている。
また、移送手段310は、図5に示すように、ソケット保持部を囲んで配置され、断面が半円形の環状の係合部312が設けられている。
図7は、第一筐体を切り欠いて示す斜視図である。
第一筐体101は、発光デバイス300から放射される光の一部を正反射により反射させ第一開口111に導く部材であり、反射面部113と、ピン挿入孔117と、固定用ねじ穴118を備えている。
反射面部113は、第一空間110に配置された発光デバイス300から放射される光を正反射する部分である。反射面部113は、光が乱反射することなくできる限り正反射する面(第一筐体101の内面に該当)を備えれば良く、いわゆる鏡面を備えていればよい。本実施の形態の場合、反射面部113は、金属である第一筐体101の内面を研磨により鏡面に仕上げたものである。従って、同図などでは反射面部113を別体のように記載しているが、反射面部113は、第一筐体101と一体でもかまわない。
また、反射面部113は、発光デバイス300から放射された光が一度の反射で第一開口111に到達するような形状となっている。
なお、反射面部113は、円錐台形状に限定されるものではなく、反射面部113が発光デバイス300から第一開口111に向かって湾曲する曲面であってもかまわない。当該湾曲する反射面部113としては、例えば、放物面を表面に備える反射面部113を挙示することができる。反射面部113が放物面を備える場合、放物面の焦点に発光デバイス300をおくと、発光デバイス300から放射され反射面部113の放物面に反射した反射光が放物面の対称軸と平行となり第一開口111に向かうこととなる。この場合、反射光は一度の反射で第一開口111に垂直に到達することができる。
第一空間110は、第一筐体101の内部に設けられ、発光デバイス300が配置される空間である。つまり、第一空間110は、第一筐体101の反射面部113で囲われて形成される空間である。本実施の形態の場合、第一空間110は、円錐台形状となっている。つまり、第一筐体101は、円錐台形状の第一空間110を形成する円筒形状となっている。
第一開口111は、第一空間110と隣接する他の空間とを連通状態とするための開口であり、発光デバイス300から直接到達する直接光と反射面部113で反射した後到達する反射光とが通過する開口である。本実施の形態の場合、円錐台形状の第一空間110の底面部分(面積の大きい円形部分)が第一開口111に該当する。
ここで、第一空間110に配置された発光デバイス300から放射され第一開口111を通過する光の総光量を第一光量と以下に記す。第一光量は、直接第一開口111に到達し第一開口111を通過する直接光の光量と、反射面部113に反射した後第一開口111を通過する反射光の光量の総和となる。
また、第一筐体101は、発光デバイス300を第一空間110に配置するための第一挿入孔112が第一開口111と対向する面に設けられている。
第一挿入孔112は、本実施の形態の場合、第一筐体101を貫通して第一空間110と接続される孔であり、円錐台形状の第一空間110の上面部分(面積の小さい円形部分)が第一挿入孔112に該当する。また、第一挿入孔112は、発光デバイス300が第一空間110に配置された状態においてソケット105を収容できる形状となっている。本実施の形態の場合、ソケット105は円筒形状となっており、第一挿入孔112は、ソケット105の外観形状よりも一回り大きな円筒形状となっている。
なお、第一挿入孔112にソケット105を収容した状態においてソケット105と第一筐体101との隙間は狭い方が好ましい、これにより迷光が第一空間110に進入することを可及的に回避することができるからである。
また、第一筐体101は、第一挿入孔112の外端部周縁に第一決定部116を備えている。第一決定部116は、発光デバイス300が第一空間110に配置された状態において、発光デバイス300と第一筐体101との位置を決定するための部分である。本実施の形態の場合、第一決定部116は、第一挿入孔112の外端部周縁に第一挿入孔112全周を囲むように配置された環状の突出部分である。
第一決定部116は、移送手段310に設けられた凹陥状の係合部312と係合することにより移送手段310やソケット105を介して第一筐体101と発光デバイス300との位置を決定すると共に、迷光の第一空間110への進入を阻止する機能を有している。
なお、第一決定部116と係合部312の凹凸関係は任意に選択することができる。つまり、第一決定部116を凹陥状とし、係合部312を突出状としてもかまわない。
図8は、第二筐体を切り欠いて示す斜視図である。
第二筐体102は、発光デバイス300から放射され、第二開口121に直接到達する直接光のみを通過させる部材であり、吸収面部123と、ピン挿入孔127と、固定用ねじ穴128とを備えている。
吸収面部123は、第二空間120に配置された発光デバイス300から放射される光を吸収する部分である。吸収面部123は、光が反射することなくできる限り光を吸収する面(第二筐体102の内面に該当)を備えればよい。本実施の形態の場合、金属である第二筐体102の内面を無電界黒色メッキを施すことにより吸収面部123を形成している。従って、図1や図3では吸収面部123を別体のように記載しているが、吸収面部123は、第二筐体102と一体でもかまわない。
ここで、無電界黒色メッキとは、第二筐体102の表面に被膜を成長させる処理であり、光学機器の分野で広く用いられているものである。無電界黒色メッキにより得られる被膜は、自身の黒色と表面の微細凹凸により、可視光線ばかりでなく紫外線や近赤外線の波長領域の光を吸収することが可能である。
なお、本明細書、及び、特許請求の範囲において記載される「吸収」の語は、黒体や完全空洞のような入射した光がまったく反射しないと言う意味ではなく、正反射に比べて充分に小さな反射率であることを意味している。
第二空間120は、第二筐体102の内部に設けられ、発光デバイス300が配置される空間である。つまり、第二空間120は、第二筐体102の吸収面部123で囲われて形成される空間である。本実施の形態の場合、第二空間120は、第一空間110と同じ形状、同じ体積の円錐台形状となっている。つまり、第二筐体102は、円錐台形状の第二空間120を形成する円筒形状となっている。
第二開口121は、第二空間120と隣接する他の空間とを連通状態とするための開口であり、発光デバイス300から直接到達する直接光が通過する第一開口と同一形状かつ同一面積の開口である。本実施の形態の場合、円錐台形状の第二空間120の底面部分(面積の大きい円形部分)が第二開口121に該当する。
ここで、第二空間120に配置された発光デバイス300から放射され第二開口121を通過する光の総光量を第二光量と以下に記す。第二光量は、直接第二開口121に到達し第二開口121を通過する直接光の光量となるが、これは厳密なものではなく、吸収面部123からの反射光も含まれる可能性はある。
また、第二筐体102は、発光デバイス300を第二空間120に配置するための第二挿入孔122が第二開口121と対向する面に設けられている。
第二挿入孔122は、本実施の形態の場合、第一挿入孔112と同形状となされ、第二筐体102を貫通して第二空間120と接続される孔であり、円錐台形状の第二空間120の上面部分(面積の小さい円形部分)が第二挿入孔122に該当する。
このように、第二挿入孔122を設ける事で、第二空間120に発光デバイス300を配置しやすくなり、また、発光デバイス300を保持するソケット105を第二挿入孔122に収容させることで、迷光が第二空間120に進入することを抑制することができる。
さらに、第二挿入孔122は、第一挿入孔112と形状、及び、体積が同じであるため、第二開口121と発光デバイス300との位置関係を第一開口111と発光デバイス300との位置関係に一致させることも容易となる。
また、第二筐体102は、第二挿入孔122の外端部周縁に第二決定部126を備えている。第二決定部126は、発光デバイス300が第二空間120に配置された状態において、発光デバイス300と第二筐体102との位置を決定するための部分である。本実施の形態の場合、第二決定部126は、第一決定部116と同一形状、同一の大きさ、同一の位置関係であり、第二挿入孔122の外端部周縁に第二挿入孔122全周を囲むように配置された環状の突出部分である。
第二決定部126は、凹陥状の係合部312と係合することにより移送手段310やソケット105を介して第二筐体102と発光デバイス300との位置を決定すると共に、迷光の第二空間120への進入を阻止する機能を有している。
なお、第二決定部126と係合部312の凹凸関係は、第一決定部116と同様に任意に選択することができる。
転換手段140は、ソケット105に取り付けられた発光デバイス300と第一筐体101との関係を、測定可能状態と移動可能状態との一方から他方に転換することのできる装置であり、また、ソケット105に取り付けられた発光デバイス300と第二筐体102との関係を、測定可能状態と移動可能状態との一方から他方に転換することのできる装置である。本実施の形態の場合、転換手段140は、第一転換手段141と第二転換手段142とを備えている。
ここで、測定可能状態とは、第一筐体101、および、第二筐体102の内方に発光デバイス300が配置され、第一筐体101、および、第二筐体102と発光デバイス300との位置関係が決定されるともに、第一筐体101、および、第二筐体102の外方に存在する迷光が第一空間110、および、第二空間120に進入しない、または、測定に影響の出ない微量の迷光しか進入し得ない状態を言う。
第一転換手段141は、ソケット105に保持された発光デバイス300が第一筐体101の内方に配置され、測定可能となる測定可能状態と、発光デバイス300を保持するソケット105と第一筐体101とが相対的に移動可能となる移動可能状態とを転換する装置である。本実施の形態の場合、第一転換手段141は、第一筐体101等を往復動させることができるアクチュエーターである。第一転換手段141は、第一筐体101を移送手段310に押しつける方向に移動させることにより第一決定部116と係合部312とを係合させてソケット105に保持された発光デバイス300と第一筐体101との位置合わせをし、迷光の第一空間110への進入を阻止して、デバイス300の全光量を測定しうる測定可能状態とすることができるものとなっている。一方、第一転換手段141は、第一筐体101を移送手段310から遠ざかる方向に移動させることにより、移送手段310を回転させてもソケット105と第一筐体101とが干渉しない移動可能状態とすることができるものとなっている。
第二転換手段142は、ソケット105に保持された発光デバイス300が第二筐体102の内方に配置され、測定可能となる測定可能状態と、発光デバイス300を保持するソケット105と第二筐体102とが相対的に移動可能となる移動可能状態とを転換する装置である。本実施の形態の場合、第二転換手段142は、第二筐体102等を往復動させることができるアクチュエーターである。第二転換手段142は、第二筐体102を移送手段310に押しつける方向に移動させることにより第二決定部126と係合部312とを係合させてソケット105に保持された発光デバイス300と第二筐体102との位置合わせをし、迷光の第二空間120への進入を阻止して、デバイス300の全光量を測定しうる測定可能状態とすることができるものとなっている。一方、第二転換手段142は、第二筐体102を移送手段310から遠ざかる方向に移動させることにより、移送手段310を回転させてもソケット105と第二筐体102とが干渉しない移動可能状態とすることができるものとなっている。
なお、本実施の形態の場合、転換手段140は、第一転換手段141と第二転換手段142とを備え、第一転換手段141と第二転換手段142とを独立して動作できるものとして説明したが、転換手段140は、第一筐体101と第二筐体102とを一度に往復動させるものでもかまわない。
図9は、移送手段とソケットと第一筐体と第一転換手段との関係を一部切り欠いて模式的に示す平面図である。
同図に示すように、第一転換手段141は、第一筐体101を着脱自在に保持する第一筐体保持部143を備えている。本実施の形態の場合、第一筐体保持部143は、位置合わせ用のピン167と、第一筐体101を固定するためのボルトが挿通される貫通孔(図示せず)とを備えている。また、第一筐体保持部143は、後述する第一検出器114を保持することができるものとなっている。
また、第一転換手段141と第一筐体保持部143との間には、フローティング機構170が介在配置されている。フローティング機構170は、第一決定部116と係合部312とが係合する場合に、第一筐体101の所定の平面(同図中XY平面)内でのずれを許容する機構である。
本実施の形態の場合、フローティング機構170を介して第一転換手段141に第一筐体101が取り付けられた状態で、第一転換手段141が第一筐体101を移送手段310に押しつけることによって、移送手段310の停止位置が多少ずれていたとしても、第一決定部116と係合部312がしっくりと係合するように第一筐体101がXY平面方向にずれる。この場合、移送手段310は固定状態であり、第一転換手段141も固定されているため、第一筐体101の前記ずれは、フローティング機構170が吸収することとなる。
また、同図に基づき、移送手段310とソケット105と第一筐体101と第一転換手段141との関係を示したが、当該関係は、移送手段310とソケット105と第二筐体102と第二転換手段142との関係と同じであり、第二転換手段142は、第二筐体保持部を備える。なお、これらの説明は同様であるため省略する。
装着手段313は、発光デバイス300を次々に供給すると共に、移送手段310に取り付けられたソケット105に発光デバイス300を取り付けることのできる装置である。
回収手段311は、全光量が測定された発光デバイス300を、移送手段310に取り付けられたソケット105から取り外し、所定の場所に搬送することができる装置である。本実施の形態の場合、全光量測定システム100は、所定の基準を満たした発光デバイス300を取り外す回収手段311aと、所定の基準を満たさなかった発光デバイス300を取り外す回収手段311bの二つを備えている。
電力供給手段315は、発光デバイス300を駆動するために電力を供給する装置である。
図10は、電力供給手段の動作状態を模式的に示す図である。
図11は、電力供給手段の電力供給状態を模式的に示す図である。
これらの図に示すように、本実施の形態の場合、電力供給手段315は端子318を備えており、端子318を移送手段310に押しつけることによって、中継手段160と電気的に接続する状態と、端子318を移送手段310から遠ざけることで中継手段160との電気的な接続を解除して移送手段310を回転できる状態との2状態に転換する機能を備えている。また、電力供給手段315は、駆動回路319を備えており、中継手段160と端子318とが電気的に接続された状態において、中継手段160および通電手段155を介して発光デバイス300に電力を供給して駆動することができるものとなっている。
クランプ制御機構316は、ソケット105に対し発光デバイス300を取り付ける際、および、ソケット105から発光デバイス300を取り外す際に、第一チャック151の付勢力に抗して第一チャック151を広げると共に、第二チャック152の付勢力に抗して案内面153の下部の壁から第二チャック152を遠ざける機能を備えた装置である。
図12は、検出手段を第一筐体などと共に模式的に示す図である。
検出手段103は、第一開口111を通過する光の光量である第一光量を検出する第一検出手段103aと、第二開口121を通過する光の光量である第二光量を検出する第二検出手段103bとを備えている。
本実施の形態の場合、検出手段103は、第一検出器114と、第二検出器124と、第一増幅器115と、第二増幅器125とを備えている。
第一検出器114は、第一筐体101の第一開口111に配置され第一光量に対応する信号を出力するセンサである。第二検出器124は、第二開口121に配置され第二光量に対応する信号を出力するセンサである。
本実施の形態の場合、第一検出器114と第二検出器124とは同じ種類、同じ形状、同じ特性を備えるセンサである。より具体的には、第一検出器114は、第一開口111全域を通過する光の光量全てを検出するフォトダイオードを備えており、第二検出器124は、第二開口121全域を通過する光の光量全てを検出するフォトダイオードを備えている。また、第一検出器114、第二検出器124は、複数のフォトダイオードが面上に配置されるフォトダイオードアレイでもかまわないが、第一開口111や第二開口121を継ぎ目無く覆うフォトダイオードが望ましい。
第一増幅器115と、第二増幅器125とは、第一検出器114、第二検出器124から送信される信号を、演算手段104が処理できる程度に増幅する装置である。なお、第一増幅器115と、第二増幅器125とは、本願発明の必須の構成要素ではない。
本実施の形態の場合、第一増幅器115(第二増幅器125も同様)は、フォトダイオードを備えた第一検出器114から送信される電流信号を増幅する増幅部と、電流信号を電圧信号に変換する変換部と、アナログの電圧信号をデジタルの信号に変換するAD変換部とを備えている。
さらに、検出手段103は、光量抑制フィルタ131と、視感度補正フィルタ132とを備えている。
光量抑制フィルタ131は、第一光量、および、第二光量を低下させるフィルタである。光量抑制フィルタ131は、特に第一光量が第一検出器114の検出能力を超えている場合に、第一検出器114の能力範囲内となるように第一光量を抑制して第一検出器114に到達させるフィルタである。また、光量抑制フィルタ131は、第一光量を抑制した同じ比率で第二光量を抑制するフィルタである。
本実施の形態の場合、検出手段103は、光量抑制フィルタ131を二つ備えている。光量抑制フィルタ131は、第一検出器114と、第二検出器124とにそれぞれ配置されている。また、全光量測定システム100は、可視光を放射する発光デバイス300の全光量を測定するシステムであり、光量抑制フィルタ131は、350nm〜800nmの波長範囲に該当する光の光量を均等に抑制する機能を備えている。また、検出手段103は、光量を90%に抑制する光量抑制フィルタ131や、光量を80%に抑制する光量抑制フィルタ131など、複数種類の光量抑制フィルタ131を備えておき、発光デバイス300の種類によって光量抑制フィルタ131を使い分けてもよい。
視感度補正フィルタ132は、人間の目が光の波長ごとの明るさを感じる強さを数値で表わした比視感度に発光デバイス300から放射される光の波長分布を調整するためのフィルタである。視感度補正フィルタ132を使用した場合、全光量測定システム100で測定された発光デバイス300の全光量が、人間が感じる発光デバイス300の明るさと強く相関し、発光デバイス300の能力を示す有効な指標(全光束)となる。
なお、光量抑制フィルタ131や視感度補正フィルタ132は、必要に応じ適宜使用すればよい。すなわち、発光デバイスの全光量を測定したい場合は視感度補正フィルタ132を省略し、全光束を使用したい場合は視感度補正フィルタを使用する。
演算手段104は、検出手段103で検出された第一光量と第二光量とを所定の計算式に代入し発光デバイス300の全光量を算出する装置である。
ここで、所定の計算式とは、D=A+(C−A)/tである。また、Dは、全光量である。Cは、第一検出器114から取得される光量である。すなわちCは、第一光量である。Aは、第二検出器124から取得される光量である。すなわちAは、第二光量である。tは、反射率補正係数である。なお、反射率補正係数は、全光量測定システム100に固有の係数であり、全光量が既知の発光デバイスを用いて定められる。
本実施の形態の場合、演算手段104は、第一増幅器115から取得したデジタル信号と第二増幅器125から取得したデジタル信号を上記式に代入して演算し、全光量Dを得ることのできる中央演算装置やハードディスクなどの外部メモリを備えたコンピュータである。
なお、演算手段104は、コンピュータに限られず、上記式を満たすデジタル回路でもかまわない。また、第一増幅器115や第二増幅器125からアナログ信号を取得し、当該アナログ信号を上記式に従って演算するアナログ回路であってもよい。
次に、全光量測定システム100を用いた全光量測定方法を説明する。
本実施の形態の場合、全光量測定システム100は、図1に示すように、供給ステーション1と、第一測定ステーション2と、第二測定ステーション3と、回収ステーション4と備えており、各ステーションは、各自の機能に基づき独立して(同時に)作業を行うことができるものとなっている。そして、前記各ステーションにおける工程が終了すれば、移送手段310が1インデクス分ソケット105を移動させ、各ステーションは再び同様の作業を実行する。なお、各ステーションにおける作業内容は後述する。
また、第一測定ステーション2で得られた情報と、第二測定ステーション3で得られた情報とに基づき演算手段104で全光量が算出されるが、演算手段104の演算は、前記ステーションの作業と独立して行うことができる。
なお、演算は、同じ発光デバイス300における第一測定ステーション2からの情報と第二測定ステーション3からの情報が無ければ実行することができないため、結果的に演算手段104の演算は、前記各ステーションの作業と同期することとなる。また、第一測定ステーション2と第二測定ステーション3とは、供給ステーション1と回収ステーション4との間にあればよく、その順番はいずれが先でもかまわない。
また、図1に示すように、第一測定ステーション2と第二測定ステーション3は隣接して配置する必要はなく、ある程度離れて配置されていても良い。
また、全光量測定システム100の測定対象である発光デバイス300としてLEDが採用されている。発光デバイス300であるLEDは、半球方向に光を放射するものであり、半球方向に放射された光の光量が全光量となるものである。
事前に、本実施の形態で用いられる全光量測定システム100の反射率補正係数tを算出し、演算手段104の第三記憶部(図13参照)に記憶させる。具体的な方法は次の通りである。今回用いられるLEDと同種のLEDの全光量を、積分球を用いた光量測定システムや、配光測定システムなどで測定する。そして、この値をDとしておく。次に、第一筐体101を用いて当該LEDの全光量を測定し第一光量Cを得る。次に、第二筐体102を用いて当該LEDの光量を測定し第二光量Aを得る。以上により得られたDとAとCを式D=A+(C−A)/tに代入し、tを算出する。そして、算出されたtを演算手段104の第三記憶部に記憶させておく。
まず、供給ステーション1における発光デバイス300の供給方法を説明する。
図14は、発光デバイスの取り付け状態を、一部を切り欠いて側方から示す平面図である。
図15は、発光デバイスの取り付け状態を、一部を切り欠いて他の側方から示す平面図である。
供給ステーション1では、移送手段310により装着手段313に対応する位置に配置されたソケット105に発光デバイス300が取り付けられる(取り付け工程)。
具体的には、装着手段313対応位置に配置されたソケット105に対してクランプ制御機構316が作用してレバー165、レバー166を基台106側に押しつけ、第一チャック151と第二チャック152とを開状態とする。
次に、装着手段313は、発光デバイス300を真空吸着により保持し搬送することのできるノズル317を備えており、ノズル317を用いて発光デバイス300を基台106の上面に装着する。
図16は、発光デバイスがソケットに取り付けられた状態を、一部を切り欠いて側方から示す平面図である。
図17は、発光デバイスがソケットに取り付けられた状態を、一部を切り欠いて他の側方から示す平面図である。
これらの図に示すように、クランプ制御機構316は、第一チャック151と第二チャック152への作用を解除する。これにより、第一チャック151と第二チャック152とは、付勢力により発光デバイス300を所定の位置に保持する。
次に、第一測定ステーション2における第一光量Cの測定方法を説明する。
図18に示すように、ソケット105を移送手段で移送できる移送可能状態から、図19に示すように、第一転換手段141により第一筐体101をソケット105に対して接近させることにより、ソケット105に保持された発光デバイス300が第一筐体101の内方に配置されて第一光量Cが測定可能となる測定可能状態に転換する(第一転換工程)。
この状態において、第一挿入孔112の外端部周縁を移送手段310に当接させることで、第一空間110への迷光の進入を抑制している。
さらに、第一決定部116が係合部312と係合していることで、第一筐体101と発光デバイス300との位置が決定され、また、迷光が第一空間110に進入する経路が複雑となるためにより迷光が進入し難くなる。
また、電力供給手段315が、移送手段310の下面に当接して、中継手段160と端子318とを接続させ、発光デバイス300を駆動する。
次に、第一開口111を通過する光の光量である第一光量Cを検出手段103により検出する(第一検出工程)。
具体的には、第一検出器114を用いて発光デバイス300の第一光量Cを測定する。第一検出器114は、光量抑制フィルタ131と、視感度補正フィルタ132とを介し、発光デバイス300から放射される光の全てを検出する。なお、第一検出器114が検出する光は、発光デバイス300から直接到達する直接光と、反射面部113で一度反射した後に到達する反射光とが含まれる。従って、第一検出器114で検出される第一光量Cは、直接光と反射光との和になる。
次に、第一検出器114で検出された第一光量Cは、第一増幅器115を経て発光デバイス300を個別に識別する情報とひも付けられて演算手段104の第一記憶部(図13参照)に記憶される。
なお、本実施の形態では、第一検出器114は、フォトダイオードが用いられており、第一光量Cの検出時間は30msec程度である。
次に、第二測定ステーション3における第二光量Aの測定方法を説明する。
図18に示すように、ソケット105を移送手段で移送できる移送可能状態から、図19に示すように、第二転換手段142により第二筐体102をソケット105に対して接近させることにより、ソケット105に保持された発光デバイス300が第二筐体102の内方に配置されて第二光量Aが測定可能となる測定可能状態に転換する(第二転換工程)。
この状態において、第二挿入孔122の外端部周縁を移送手段310に当接させることで、第二空間120への迷光の進入を抑制している。
さらに、第二決定部126が係合部312と係合していることで、第二筐体102と発光デバイス300との位置が決定され、また、迷光が第二空間120に進入する経路が複雑となるためにより迷光が進入し難くなる。
また、電力供給手段315が、移送手段310の下面に当接して、中継手段160と端子318とを接続させ、発光デバイス300を駆動する。
次に、第二開口121を通過する光の光量である第二光量Aを検出手段103により検出する(第二検出工程)。
具体的には、第二検出器124を用いて発光デバイス300の第二光量Aを測定する。第二検出器124は、光量抑制フィルタ131と、視感度補正フィルタ132とを介し、発光デバイス300から放射される光の内、吸収面部123に到達する光は、吸収面部123によって吸収されるため、直接光のみを検出する。従って、第一検出器114で検出される光量が第一光量Aとなる。
次に、第二検出器124で検出された第二光量Aは、第二増幅器125を経て発光デバイス300を個別に識別する情報とひも付けられて演算手段104の第二記憶部(図13参照)に記憶される。
なお、本実施の形態では、第二検出器124は、第一検出器114と同様、フォトダイオードが用いられており、第二光量Aの検出時間は30msec程度である。
次に、図18に示すように、第一筐体101と第二筐体102とを第一転換手段141と第二転換手段142とにより移送手段310から離して移送可能状態とする(第一転換工程、第二転換工程)。
ここで演算手段104は、発光デバイス300を個別に識別する情報に基づき第一記憶部に記憶されている第一光量Cと第二測定ステーション3で測定された第二光量Aと、tを用いて発光デバイス300の全光量Dを算出する(演算工程)。全光量Dの算出に用いられる式はD=A+(C−A)/tである。
次に回収ステーション4における発光デバイス300の回収方法を説明する。
演算手段104で算出された全光量が所定の閾値以上の発光デバイス300が回収手段311aの対応位置にまで移送されれば、対応する位置に配置されるクランプ制御機構316が作動してソケット105の発光デバイス300の保持状態を解除し、回収手段311aにより回収される。
また、発光デバイス300の全光量が所定の閾値に達していなかった場合、回収手段311bの対応位置まで移送されたタイミングで、クランプ制御機構316が作動して発光デバイス300の保持状態を解除し、回収手段311bにより回収される。
以上の様に、全光量測定システム100は、乱反射を利用するもので無いため、強い光の状態で測定を行うことができ、比較的短時間で全光量を測定することができる。従って、発光デバイス300の生産工場などにおいて、生産される発光デバイス300の全数に対して全光量を測定することが可能となる。
また、第一筐体101や第二筐体102など、設置環境を選ぶことなく、経時的に安定した性質を維持することができる部材で構成されているため、発光デバイス300の生産工場内でも安定した測定結果を維持することが可能となる。
なお、本願発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本明細書において記載した構成要素を任意に組み合わせて実現される別の実施の形態を本願発明としてもよい。また、上記実施の形態に対して本願発明の主旨、すなわち、特許請求の範囲に記載される文言が示す意味を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例も本願発明に含まれる。また、「同一」や「吸収」などの文言は本願発明の趣旨を逸脱しない程度の誤差を許容する意味で使用している。
例えば、移送手段310は、インデックステーブル式の装置ばかりでなく、ソケット105を保持して搬送するコンベアのようなものでもかまわない。また、移送手段310の移送制度が高い場合には、第一決定部116、第二決定部126、係合部312等は無くてもかまわない。例えば、図20に示すように、第一挿入孔112の全周囲を囲むように配置されるとともに、発光デバイス300が測定可能状態となった場合に、移送手段310と第一筐体101との隙間を埋め、第一筐体101の外方からの迷光の第一空間110への進入を阻止する柔軟性のある第一遮光部材180を設けてもかまわない。なお、図示は省略するが、第二挿入孔122の全周囲を囲むように配置されるとともに、発光デバイス300が測定可能状態となった場合に、移送手段310とと第二筐体102との隙間を埋めて第二筐体102外方からの迷光の第二空間120への進入を阻止する柔軟性のある第二遮光部材を備えてもかまわない。
また、図21に示すように、ソケット105が全周に渡り外方に向けて突出するフランジ部181を備え、前記第一遮光部材180や第二遮光部材は、第一筐体101、および、第二筐体102とフランジ108との隙間を埋めることにより迷光の進入を阻止してもかまわない。
以上の様な構成とすることにより、剛性のある第一筐体101、および、第二筐体102と剛性のある移送手段310やソケット105とが直接接触しないため、転換手段140に前記両者の当接による衝撃が発生しない。従って、転換手段140などの寿命を向上させることが可能となる。
さらにまた、遮光部材を設けることなく、第一筐体101、および、第二筐体102と移送手段310やソケット105とを近接させることにより、迷光の第一空間110、および、第二空間120への進入を抑制できる場合、同様の効果を得ることが可能となる。
また、第一決定部116、第二決定部126、係合部312の形状は、断面半円形の環状ばかりでなく、断面が矩形やくさび形であってもかまわない。また、環形状ではなく、ピンなどにより位置を決定するものでもかまわない。また、ソケット105と第一挿入孔112や第二挿入孔122との隙間を埋め、迷光の進入を抑止するような柔軟な部材を、ソケット105の外周壁や第一筐体101や第二筐体102の内周壁に設けてもよく、第一筐体101や第二筐体102と移送手段310との間に配置してもかまわない。
本願発明は、多量の発光デバイスの全光量を効率よく測定することが可能であり、発光デバイスの全数について全光量を絶対的に評価し、分別するための装置として利用可能である。
1 供給ステーション
2 第一測定ステーション
3 第二測定ステーション
4 回収ステーション
100 全光量測定システム
101 第一筐体
102 第二筐体
103 検出手段
104 演算手段
105 ソケット
110 第一空間
111 第一開口
112 第一挿入孔
113 反射面部
114 第一検出器
115 第一増幅器
116 第一決定部
120 第二空間
121 第二開口
122 第二挿入孔
123 吸収面部
124 第二検出器
125 第二増幅器
126 第二決定部
131 光量抑制フィルタ
132 視感度補正フィルタ
140 転換手段
141 第一転換手段
142 第二転換手段
143 第一筐体保持部
151 第一チャック
152 第二チャック
153 案内面
154 吸引孔
155 通電手段
156 ピン挿入孔
157 穴
158 第一電極
159 第二電極
160 中継手段
161 ピン
162 ボルト
163 配管
170 フローティング機構
300 発光デバイス
310 移送手段
311 回収手段
312 係合部
313 装着手段
315 電力供給手段
316 クランプ制御機構
317 ノズル
318 端子
319 駆動回路

Claims (8)

  1. 複数の発光デバイスのそれぞれの全光量を連続的に測定するシステムであって、
    発光デバイスを着脱自在に所定の位置に保持するソケットと、
    複数の前記ソケットを、供給ステーション、第一測定ステーション、第二測定ステーション、回収ステーションの順番で間欠的に移送する移送手段とを備え、
    前記供給ステーションにおいては、発光デバイスを前記ソケットに装着する装着手段を備え、
    前記回収ステーションにおいては、発光デバイスを前記ソケットから回収する回収手段を備え、
    第一測定ステーション、および、第二測定ステーションの一方においては、前記ソケットに保持された発光デバイスを内方に配置可能な第一空間を備える第一筐体であって、前記第一空間に配置された発光デバイスから放射される光を正反射する反射面部と、発光デバイスから直接到達する直接光と前記反射面部で反射した後到達する反射光とが通過する第一開口と、発光デバイスを前記第一空間に配置するための第一挿入孔とを有する第一筐体を備え、
    第一測定ステーション、および、第二測定ステーションの他方においては、前記ソケットに保持された発光デバイスを内方に配置可能な第二空間を備える第二筐体であって、前記第一開口と同一形状かつ同一面積の第二開口と、前記第二空間に配置された発光デバイスから放射され前記第二開口に直接到達する直接光のみを通過させるように光を吸収する吸収面部と、発光デバイスを前記第二空間に配置するための第二挿入孔とを有する第二筐体を備え、
    前記第一測定ステーション、および、第二測定ステーションにおいて、前記第一筐体、および、前記第二筐体を前記ソケットに対して接近離反させることにより、前記ソケットに保持された発光デバイスが前記第一筐体の内方に配置されて光量が測定可能となる測定可能状態と、前記移送手段による前記ソケットの移送が可能となる移送可能状態とを転換する転換手段と、
    前記第一測定ステーション、および、第二測定ステーションにおいて、前記ソケットに保持されている発光デバイスに電力を供給して発光デバイスを駆動する電力供給手段と、
    前記第一開口を通過する光の光量である第一光量と、前記第二開口を通過する光の光量である第二光量とをする検出手段と、
    検出された前記第一光量と前記第二光量とに基づいて発光デバイスの全光量を算出する演算手段と
    を備える全光量測定システム。
  2. 前記移送手段は、前記ソケットを着脱自在に保持するソケット保持部を備える請求項1に記載の全光量測定システム。
  3. 前記転換手段は、前記第一挿入孔の外端部周縁、および、前記第二挿入孔の外端部周縁を前記移送手段および前記ソケットの少なくとも一方に近接、または、当接させることで、前記第一空間、および、前記第二空間への迷光の進入を抑制する
    請求項1に記載の全光量測定システム。
  4. 前記第一筐体は、前記第一挿入孔の外端部周縁と前記移送手段および前記ソケットの少なくとも一方とが近接状態、または、当接状態となった場合、発光デバイスと前記第一筐体との位置を決定する、前記第一挿入孔の外端部周縁に配置される第一決定部を備え、
    前記第二筐体は、前記第二挿入孔の外端部周縁と前記移送手段および前記ソケットの少なくとも一方とが近接状態、または、当接状態となった場合、発光デバイスと前記第二筐体との位置を決定する、前記第二挿入孔の外端部周縁に配置される第二決定部を備え、
    さらに当該全光量測定システムは、
    前記移送手段および前記ソケットの少なくとも一方に、前記第一決定部および前記第二決定部のいずれにも係合する係合部を備える
    請求項3に記載の全光量測定システム。
  5. 前記第一決定部は、発光デバイスが前記第一空間に配置された状態において、発光デバイスを取り囲むような環形状であり、
    前記第二決定部は、発光デバイスが前記第二空間に配置された状態において、発光デバイスを取り囲むような環形状であり、
    前記係合部は、前記第一決定部および前記第二決定部のいずれにも係合する環形状である
    請求項4に記載の全光量測定システム。
  6. さらに、
    前記第一決定部と前記係合部とが係合する場合に、前記第一筐体の所定の平面内でのずれを許容し、前記第二決定部と前記係合部とが係合する場合に、前記第二筐体の前記平面内でのずれを許容するフローティング機構を備える
    請求項4に記載の全光量測定システム。
  7. 前記転換手段は、前記第一筐体を着脱自在に保持する第一筐体保持部と、前記第二筐体を着脱自在に保持する第二筐体保持部とを備える
    請求項1に記載の全光量測定システム。
  8. 発光デバイスを内方に配置可能な第一空間と、前記第一空間に配置された発光デバイスから放射される光を正反射する反射面部と、発光デバイスから直接到達する直接光と前記反射面部で反射した後到達する反射光とが通過する第一開口と、発光デバイスを前記第一空間に配置するための第一挿入孔とを有する第一筐体と、発光デバイスを内方に配置可能な第二空間と、前記第一開口と同一形状かつ同一面積の第二開口と、前記第二空間に配置された発光デバイスから放射され前記第二開口に直接到達する直接光のみを通過させるように光を吸収する吸収面部と、発光デバイスを前記第二空間に配置するための第二挿入孔とを有する第二筐体とを備える全光量測定システムを用い、複数の発光デバイスのそれぞれの全光量を連続的に測定する方法であって、
    発光デバイスをソケットに装着する装着工程と、
    発光デバイスを転換手段により測定可能状態とする転換工程と、
    前記第一開口を通過する光の光量である第一光量を検出手段により検出する第一検出工程と、
    前記第二開口を通過する光の光量である第二光量を検出手段により検出する第二検出工程と、
    検出された前記第一光量と前記第二光量とに基づいて発光デバイスの全光量を演算手段により算出する演算工程と、
    発光デバイスを前記ソケットから取り外す回収工程と
    を同時期に実行する全光量測定方法。
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