JP2012026799A - 地盤変位確認装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】地盤の二地点間に発生する変位のうち、少なくとも接近方向、又は/及び、離間方向への変位を確認可能とした地盤変位確認装置を提供する。
【解決手段】地盤の変位を検知する地盤変位確認装置10であって、地盤Gの特定部位G1に一部を固定され且つ第一表示領域を備えた第一表示部材12と、地盤Gの他の特定部位G2に一部を固定され且つ第一表示領域を覆う第二表示領域24を備えた第二表示部材22と、を備え、地盤の特定部位と地盤の他の特定部位との間に、少なくとも接近方向、又は/及び、離間方向への地盤変位が発生した際に、第二表示領域に対する第一表示領域の位置関係に目視可能なずれが発生するように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、地盤の変位を確認する装置に関し、特に山中や危険な斜面等、接近が困難な場所においても、地盤変位の発生を遠方から容易に確認することのできる地盤変位確認装置に関する。
地上又は地中に構造物を設置する際、事前に設置箇所の測量を行い、構造物が垂直あるいは水平を保つように設置している。しかし、地震や掘削の影響等により設置箇所の地盤に変位が生じると、設置された構造物に不同変位が生じ、歪みや応力変形により構造物が傾斜したり倒壊したりする虞がある。不同変位が生じる可能性を事前に認知するには、地盤の変位を知ることが効果的である。
しかしながら、構造物が山岳地帯等、容易に接近できないような箇所に設置されている場合には、頻繁に現地を訪問することができず、地盤の変位を測定することができないという問題がある。
そこで、特許文献1には、被測定物の変化を段階的に表示するようにした変位検知装置が記載されている。変位検知装置は、一端部に固定物に固定するアイボルトを備えたスライドケースと、一端部をスライドケース内に進退自在に挿入され、他端部に被測定物に固定するアイボルトを備えたスライドシャフトと、を備えている。スライドケース内には、軸方向に交差する方向に複数の座屈材が突出しており、スライドシャフトの一端部には、座屈材を係止する係止具を備えている。また、係止具と他端部との間にはスライドシャフトをスライドカバーから他端部側に突出させる方向に付勢するコイルバネを備えている。
変位が生じていないとき、係止具は第一の座屈材に当接し、コイルバネの付勢力と座屈材の座屈に対抗する応力との間でバランスがとれた状態である。スライドシャフトが他端部側に引っ張られると座屈材が破壊限度を超えて座屈する。そしてコイルバネの付勢力により、係止具が第二の座屈材に係止するまでスライドシャフトがスライドケースの他端部側から押し出されることとなる。このスライドシャフトの突出量を確認することにより、地盤の変位量を確認することができる。
特開平11−148820号公報
しかしながら特許文献1記載の発明においては、一方向、すなわちスライドシャフトが突出する方向における地盤の変位を確認することができるが、それ以外の方向における地盤の変位を確認できないという問題がある。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、地盤の二地点間に発生する変位のうち、少なくとも接近方向、又は/及び、離間方向への変位を確認可能とした地盤変位確認装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、地盤の変位を検知する地盤変位確認装置であって、前記地盤の特定部位に一部を固定され且つ第一表示領域を備えた第一表示部材と、前記地盤の他の特定部位に一部を固定され且つ前記第一表示領域を覆う第二表示領域を備えた第二表示部材と、を備え、前記地盤の特定部位と前記地盤の他の特定部位との間に、少なくとも接近方向、又は/及び、離間方向への地盤変位が発生した際に、前記第二表示領域に対する前記第一表示領域の位置関係に目視可能なずれが発生するように構成した地盤変位確認装置を特徴とする。
請求項1の発明では、地盤の特定部位と他の特定部位との間に変位が発生すると、その変位が地盤に固定された第一表示部材と第二表示部材に伝達される。その結果、地盤の二地点間における相対的なずれが、第二表示領域に対する第一表示領域の位置関係のずれとして現れる。
請求項2に記載の発明は、前記第二表示領域は、前記地盤変位が発生していない状態においては前記第一表示領域の少なくとも一部を隠蔽している一方で、前記地盤変位が発生した場合には前記第一の表示領域の被隠蔽部を露出表示させる請求項1記載の地盤変位確認装置を特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記第二表示領域は、前記地盤変位が発生していない状態においては前記第一表示領域の少なくとも一部を露出させている一方で、前記地盤変位が発生した場合には前記第一の表示領域の露出部を隠蔽させる請求項1記載の地盤変位確認装置を特徴とする。
請求項2又は3の発明では、地盤変位の発生に応じて、第一表示領域の隠蔽又は露出状態が変化するので、変位状態を目視確認できる。
請求項4に記載の発明は、前記第一表示部材は、前記地盤の特定部位に立設された支柱によって一部を支持されると共に前記地盤表面と並行に延びる延長部に前記第一表示領域を設けており、前記第二表示部材は、前記地盤の他の特定部位に立設された支柱によって一部を支持されると共に前記地盤表面と並行に延びる延長部に前記第二表示領域を備えており、前記第一表示部材の延長部は、前記第二表示部材の延長部によってスライド自在に構成されている請求項1乃至3の何れか一項記載の地盤変位確認装置を特徴とする。
請求項4の発明では、少なくとも地盤と並行な延長部の延びる方向における地盤変位を確認できる。
本発明によれば、地盤の特定部位と他の特定部位との間に、少なくとも接近方向、又は/及び、離間方向への地盤変位が発生した際に、第二表示領域に対する第一表示領域の位置関係に目視可能なずれが発生するので、地盤の二地点間における接近方向、又は/及び、離間方向への変位が目視確認できる。
本発明の第一の実施形態に係る地盤変位確認装置の正面図であり、(a)は無変位状態を示し、(b)は離間変位状態を示し、(c)は接近変位状態を示す図である。 本発明の第一の実施形態に係る第一表示部材の正面図である。 本発明の第二の実施形態に係る地盤変位確認装置の正面図であり、(a)は無変位状態を示し、(b)は離間変位状態を示し、(c)は接近変位状態を示す図である。 本発明の第三の実施形態に係る地盤変位確認装置の斜視図である。 本発明の第三の実施形態に係る第一表示部材の斜視図である。
〔第一の実施形態〕
以下、本発明の第一の実施形態について図1及び図2に基づいて詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る地盤変位確認装置の正面図であり、(a)は無変位状態を示し、(b)は離間変位状態を示し、(c)は接近変位状態を示す図である。図2は、本実施形態に係る第一表示部材の正面図である。本実施形態に係る変位確認装置は、第一表示部材を第二表示部材に対して進退自在にすることによって、少なくとも地盤の2地点間における接近方向と離間方向への変位を目視確認できるようにした点に特徴がある。
地盤変位確認装置(確認装置10)は、地盤Gの変位を検知する装置であり、地盤Gの特定部位G1に一部を固定され且つ第一表示領域14(図2参照)を備えた第一表示部材12と、地盤Gの他の特定部位G2に一部を固定され且つ第一表示領域14を覆う第二表示領域24を備えた第二表示部材22と、を備えている。
図2に示すように、第一表示部材12は、地盤Gの特定部位G1に立設された第一支柱28によって軸方向一端部12aを支持された柱状の部材であり、軸方向他端部12b側(延長部)が地盤G表面に対して並行に延びるように配置されている。第一表示部材12の表面には、地盤Gの変位状態を示す第一表示領域14を備えている。
第一表示領域14は、地盤Gが変位してしないことを示す無変位パターン16と、地盤が変位したことを示す変位パターン20と、を備えている。変位パターン20は、特定部位G1と他の特定部位G2が離間する方向へ変位したことを示す離間変位パターン18と、接近する方向へ変位したことを示す接近変位パターン19と、を備えている。無変位パターン16と変位パターン20とは交互に配置され、特に無変位パターン16の軸方向両端部に離間変位パターン18と接近変位パターン19が夫々隣接配置されている。
図示するように、本実施形態における上記各パターンは矩形であり、格子状の配列となっているが、これは第一表示領域を説明するための一例であり、この形状及び配列に限定する趣旨ではない。
各パターンは、遠方から肉眼あるいは双眼鏡等を用いて視認可能となるように、異なる色や模様を用いて区分けされている。例えば、無変位パターン16を無地黄色とし、離間変位パターンを無地青色とし、接近変位パターン19を無地赤色とすることができる。なお、変位の有無のみを確認するのであれば、離間変位パターン18と接近変位パターン19とを同一の色や模様としてもよい。
なお、第一表示領域14は、少なくとも遠方からの地盤変位の確認を行う際の観察側に配置する。例えば、ヘリコプターを用いた観察を行うのであれば、第一表示領域14をヘリコプターから観察可能となるように上方に設ける。
第二表示部材22は、地盤Gの他の特定部位G2に立設された第二支柱30によって軸方向他端部22bを支持された筒状の部材であり、軸方向一端部22a側(延長部)が地盤G表面に対して並行に延びるように配置されている。第二表示部材22の軸穴内には第一表示部材12が、軸方向における第一支柱28と第二支柱30の距離変化に応じて進退自在にスライド移動するように挿入されている。
要するに、第二表示部材が第一表示部材に対して進退自在にスライド移動可能に構成されていればよい。例えば、第一及び第二表示部材を帯板状とし、案内レール等により第二表示部材が第一表示部材に対して軸方向(長手方向)に移動するようにしてもよい。
第二表示部材22は、第一表示領域14の一部を露出させて目視可能にする複数の表示孔26を備えた第二表示領域24を備えている。第二表示領域24は、表示孔26から露出した変位パターン20を遠方から認識しやすいような色や模様とする。例えば、無変位パターン16が黄色であれば、黄色に着色する等である。また、表示孔26の大きさは、遠方から肉眼或いは双眼鏡等を用いて視認可能となる大きさとする。
図示するように、本実施形態における表示孔は円形であり、千鳥状の配列となっているが、これは第二表示領域を説明するための一例であり、この形状及び配列に限定する趣旨ではない。
第一表示部材12と第二表示部材22は、耐候性及び耐腐食性を備えた材料から構成する。さらに、熱膨張の少ない材料を用いることが好ましい。例えば、プラスチック、ステンレス、メッキを施した鉄等の金属を用いることができる。
確認装置10により確認できる地盤変位の露出パターンについて説明する。
地盤変位のない(a)の状態においては、表示孔26から無変位パターン16(露出部)が露出し、離間変位パターン18(被隠蔽部)及び接近変位パターン19(被隠蔽部)のいずれもが第二表示領域24に隠蔽されている状態である。
地盤Gが変位して、第一支柱28が第二支柱30に対して相対的に離間する方向(矢印A1方向)へ移動すると、離間変位パターン18が表示孔26から露出する。逆に、地盤Gが変位して、第一支柱28が第二支柱30に対して接近する方向(矢印A2方向)へ移動すると、接近変位パターン19が表示孔26から露出する。このように、地盤Gに変位が生ずると、無変位パターン16と表示孔26との位置関係に目視可能なずれが生ずる。従って、地盤変位があったこと及びその方向が遠方からの観察により確認可能となる。
以上のように本実施形態によれば、第一支柱と第二支柱との距離が接近方向又は離間方向へ変位したときに、変位パターンが表示孔に現れるので、少なくとも2方向における地盤変位の有無を目視により確認できる。また、第一支柱の第二支柱に対する相対的な移動方向に応じて異なる変位パターンが表示孔に現れるので、地盤変位の方向を視認により確認できる。また、複数の表示孔から変位パターンが現れるので、遠方からの目視確認が容易である。また、表示孔を複数備えているので、一部の表示孔が落ち葉等に覆われた場合であっても、地盤変位の確認が可能である。
なお、確認装置の2つの支柱(第一支柱28及び第二支柱30)のうち、何れか一方を地盤Gに固定し、他方を送電用鉄塔等の人工構造物に固定することによっても、地盤の変位を確認できる。また、複数の確認装置10を、夫々向きを異ならせて配置することにより、任意の方向における地盤変位を確認することができる。
〔第二の実施形態〕
本発明の第二の実施形態について図3に基づいて説明する。図3は、本発明の第二の実施形態に係る地盤変位確認装置の正面図であり、(a)は無変位状態を示し、(b)は離間変位状態を示し、(c)は接近変位状態を示す図である。本実施形態に係る地盤変位確認装置は、可撓性のある帯板状の部材をコイルバネ状に形成して第二表示部材とした点に特徴がある。以下、第一の実施形態と同一の部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
地盤変位確認装置(確認装置40)は、地盤Gの特定部位G1に一部を固定され且つ第一表示領域44を備えた第一表示部材42と、地盤Gの特定部位G1に一部を固定され、他の特定部位G2に他部を固定され且つ第一表示領域44を覆う第二表示領域54を備えた第二表示部材52と、を備えている。
第一表示部材42は、地盤Gの特定部位G1に立設された第一支柱56によって軸方向一端部42aを支持された円柱状の部材であり、軸方向他端部42b側(延長部)が地盤G表面に対して並行に延びるように配置されている。第一表示部材42の表面には、地盤Gの変位状態を示す第一表示領域44を備えている。第一表示領域44は、地盤Gが変位してしないことを示す無変位パターン46と、地盤が変位したことを示す変位パターン48と、を備えている。無変位パターン46と変位パターン48は、隣接してらせん状に描かれている。また、軸方向他端部42b側には、後述する第二表示部材52からの脱落を防止するストッパ50を備えている。
各パターンの色や模様については、第一の実施形態と同様である。
第二表示部材52は、可撓性のある帯板状の部材をコイルバネ状に形成したものであり、無変位状態においては帯板間に所定の間隙53aを有している。第二表示部材52は、第一支柱56によって軸方向一端部52a支持され、地盤Gの他の特定部位G2に立設された第二支柱58によって軸方向他端部52bを支持されている。第二表示部材52は、地盤G表面に対して並行に延びるように配置されている。第二表示部材52の軸穴内には第一表示部材42が挿入され、軸方向における第一支柱56と第二支柱58の距離変化に応じて伸縮する第二表示部材52の動作を妨げないように遊嵌されている。
第一表示部材42と第二表示部材52は、耐候性及び耐腐食性を備えた材料から構成する。さらに、熱膨張の少ない材料を用いることが好ましい。例えば、プラスチック、ステンレス、メッキを施した鉄等の金属を用いることができる。
確認装置40により確認できる地盤変位の露出パターンについて説明する。
地盤変位のない(a)の状態においては、間隙53aから無変位パターン46(露出部)のみが露出し、変位パターン48(被隠蔽部)が第二表示領域54に隠蔽されている状態である。
地盤Gが変位して、第一支柱56が第二支柱58に対して離間する方向(矢印B1方向)へ移動すると、第二表示部材52の帯板間が拡開した間隙53bが形成され、露出していた無変位パターン46の一部が隠蔽され、隠蔽されていた変位パターン48の一部が帯板間(間隙53b)から露出する。逆に、地盤Gが変位して、第一支柱56が第二支柱58に対して接近する方向(矢印B2方向)へ移動すると、第二表示部材52の帯板間が接近した間隙53cが形成され、露出していた無変位パターン46の一部が隠蔽され、隠蔽されていた変位パターン48の一部が帯板間(間隙53c)から露出する。また、第一表示領域44の軸方向他端部42b側が露出するので、変位パターン48の一部が連続的に目視可能となる。
このように、地盤Gに変位が生ずると、無変位パターン46と第二表示部材52との位置関係に目視可能なずれが生ずる。従って、間隙53(53a、53b、53c)から露出した第一表示領域44の状態を遠方から観察することによって、地盤変位の有無を確認することができる。また、軸方向他端部42b側の変位パターン48が連続的に露出しているか否かを確認することによって、地盤変位の方向を確認することができる。
なお、第二表示部材に関し、無変位状態において帯板を密着させたコイル状に構成しても良い。この場合、無変位状態においては、第一表示領域の全部が第二表示部材に隠蔽されることとなるので、第二支柱が第一支柱から相対的に離間する方向への地盤変位のみが確認可能となる。従って、第一表示領域の全てを変位パターンとし、第二表示領域には変位パターンと異なるパターンを施せばよい。
以上のように本実施形態によれば、第一支柱と第二支柱との距離が接近方向又は離間方向へ変位したときに、変位パターンが帯板間の間隙に現れるので、少なくとも2方向における地盤変位の有無を目視により確認できる。また、第一支柱の第二支柱に対する相対的な移動方向に応じて、変位パターンの露出状態が変わるので、地盤変位の方向を視認により確認できる。また、複数の間隙(帯板間)から変位パターンが現れるので、遠方からの目視確認が容易であり、一部の間隙が落ち葉等に覆われた場合であっても、地盤変位の確認が可能である。
なお、確認装置の2つの支柱のうち、何れか一方を地盤Gに固定し、他方を送電用鉄塔等の人工構造物に固定してもよい。また、複数の確認装置の向きを夫々異ならせて変位を確認したい地盤に配置することにより、任意の方向における地盤変位を確認することができる。
〔第三の実施形態〕
本発明の第三の実施形態について図4及び図5に基づいて説明する。図4は、本実施形態に係る地盤変位確認装置の斜視図である。図5は、本実施形態に係る第一表示部材の斜視図である。本実施形態に係る変位確認装置は、第一表示部材及び第二表示部材を板状にして、第二表示部材が第一表示部材に対して任意の方向に移動可能に構成した点に特徴がある。以下、第一及び第二の実施形態と同一の部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
地盤変位確認装置(確認装置70)は、地盤Gの特定部位G1に送電用鉄塔の基礎100を介して一部を固定され且つ第一表示領域74を備えた第一表示部材72と、地盤Gの他の特定部位G2に一部を固定され且つ第一表示領域74を覆う第二表示領域84を備えた第二表示部材82と、を備えている。
第一表示部材72は板状の部材であり、地盤Gの表面に対して並行に延びるように、基礎100にボルト等の固定部材88によって固定されている。第一表示部材72の表面には、地盤Gの変位状態を示す第一表示領域74を備えている。第一表示領域74は、地盤Gが変位してしないことを示す無変位パターン76と、地盤が変位したことを示す変位パターン78と、を備えている。
第二表示部材82は、地盤Gの他の特定部位G2に立設された第二支柱90によって一部を支持された板状の部材であり、第一表示部材72の直上に、地盤Gの表面に対して並行に延びるように配置されている。第二表示部材82は、第一表示領域74の一部を露出させて目視可能にする複数の表示孔86を備えた第二表示領域84を備えている。
図5に示すように、無変位パターン76は表示孔86と同一の形状であり、第一表示領域74のうち、無変位パターン76以外の部位が変位パターン78となっている。なお、図5に示す各パターン及び表示孔の形状や配列は、本実施形態を説明するための一例であり、この形状及び配列に限定する趣旨ではない。
各パターンの色や模様、材料については第一の実施形態と同様である。
確認装置70により確認できる地盤変位の露出パターンについて説明する。
地盤変位のない状態においては、表示孔86から無変位パターン76(露出部)のみが露出し、変位パターン78(被隠蔽部)が第二表示領域84に隠蔽されている状態である。地盤Gが任意の方向に変位して、基礎100と第二支柱90との位置関係が変化すると、図4に示すように、変位パターン78が表示孔86から露出する。このように、地盤Gに変位が生ずると、無変位パターン76と表示孔86との位置関係に目視可能なずれが生ずる。従って、地盤変位があったことが遠方からの観察により確認可能となる。
さらに、図4は第二支柱90を固定する地盤Gの他の特定部位G2が図中矢印C方向に移動したことを示している。このように、表示孔86における変位パターン78の露出位置を確認することによって、地盤の変位方向が遠方からの観察により確認可能となる。
以上のように、本実施形態によれば、第一表示部材及び第二表示部材を板状の部材にて形成し、各表示部材を地盤の異なる部位に固定することにより、第二表示部材が第一表示部材に対して地盤に沿った任意の方向に移動可能に構成したので、地盤に沿った任意の方向における地盤変位を遠方からの観察により確認可能となる。また、第一支柱の第二支柱に対する相対的な移動方向に応じて表示孔に現れる変位パターンの位置が変化するので、地盤変位の方向を視認により確認できる。また、複数の表示孔から変位パターンが現れるので、遠方からの目視確認が容易であり、一部の間隙が落ち葉等に覆われた場合であっても、地盤変位の確認が可能である。
10…確認装置、12…第一表示部材、14…第一表示領域、16…無変位パターン、18…離間変位パターン、19…接近変位パターン、20…変位パターン、22…第二表示部材、24…第二表示領域、26…表示孔、28…第一支柱、30…第二支柱、40…確認装置、42…第一表示部材、44…第一表示領域、46…無変位パターン、48…変位パターン、50…ストッパ、52…第二表示部材、53…間隙、54…第二表示領域、56…第一支柱、58…第二支柱、70…確認装置、72…第一表示部材、74…第一表示領域、76…無変位パターン、78…変位パターン、82…第二表示部材、84…第二表示領域、86…表示孔、88…固定部材、90…第二支柱、100…基礎、G…地盤。

Claims (4)

  1. 地盤の変位を検知する地盤変位確認装置であって、
    前記地盤の特定部位に一部を固定され且つ第一表示領域を備えた第一表示部材と、
    前記地盤の他の特定部位に一部を固定され且つ前記第一表示領域を覆う第二表示領域を備えた第二表示部材と、を備え、
    前記地盤の特定部位と前記地盤の他の特定部位との間に、少なくとも接近方向、又は/及び、離間方向への地盤変位が発生した際に、前記第二表示領域に対する前記第一表示領域の位置関係に目視可能なずれが発生するように構成したことを特徴とする地盤変位確認装置。
  2. 前記第二表示領域は、前記地盤変位が発生していない状態においては前記第一表示領域の少なくとも一部を隠蔽している一方で、前記地盤変位が発生した場合には前記第一の表示領域の被隠蔽部を露出表示させることを特徴とする請求項1記載の地盤変位確認装置。
  3. 前記第二表示領域は、前記地盤変位が発生していない状態においては前記第一表示領域の少なくとも一部を露出させている一方で、前記地盤変位が発生した場合には前記第一の表示領域の露出部を隠蔽させることを特徴とする請求項1記載の地盤変位確認装置。
  4. 前記第一表示部材は、前記地盤の特定部位に立設された支柱によって一部を支持されると共に前記地盤表面と並行に延びる延長部に前記第一表示領域を設けており、
    前記第二表示部材は、前記地盤の他の特定部位に立設された支柱によって一部を支持されると共に前記地盤表面と並行に延びる延長部に前記第二表示領域を備えており、
    前記第一表示部材の延長部は、前記第二表示部材の延長部によってスライド自在に構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載の地盤変位確認装置。
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