JP2012026314A - エンジン制御システム - Google Patents
エンジン制御システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012026314A JP2012026314A JP2010163818A JP2010163818A JP2012026314A JP 2012026314 A JP2012026314 A JP 2012026314A JP 2010163818 A JP2010163818 A JP 2010163818A JP 2010163818 A JP2010163818 A JP 2010163818A JP 2012026314 A JP2012026314 A JP 2012026314A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel injection
- ecu
- injection amount
- fuel
- cpu
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/30—Use of alternative fuels, e.g. biofuels
Landscapes
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
【課題】主燃料とその代替燃料とを選択的に切替えて単一エンジンの運転制御を行うエンジン制御システムにおいて、代替燃料噴射量の制御精度向上を図る。
【解決手段】主燃料とその代替燃料とを選択的に切替えて単一エンジンの運転制御を行うエンジン制御システムであって、主燃料噴射量を算出する第1制御部と、前記第1制御部とデジタル通信可能に接続され、前記主燃料噴射量の算出処理が実施された行程と同一行程中に、前記第1制御部から受信した前記主燃料噴射量に基づいて代替燃料噴射量を算出する第2制御部とを具備する。
【選択図】図1
【解決手段】主燃料とその代替燃料とを選択的に切替えて単一エンジンの運転制御を行うエンジン制御システムであって、主燃料噴射量を算出する第1制御部と、前記第1制御部とデジタル通信可能に接続され、前記主燃料噴射量の算出処理が実施された行程と同一行程中に、前記第1制御部から受信した前記主燃料噴射量に基づいて代替燃料噴射量を算出する第2制御部とを具備する。
【選択図】図1
Description
本発明は、エンジン制御システムに関する。
近年では、車両の燃費性能及び環境保護性能を向上させる技術として、ガソリン等の液体燃料とその代替燃料である圧縮天然ガス(CNG)等の気体燃料とを選択的に切替えて単一エンジンの運転制御を行うバイフューエルエンジンシステムの導入が進んでいる(下記特許文献1参照)。
このバイフューエルエンジンシステムは、開発及び製造コストを抑えるために、既存のガソリンシステムに対してガスシステムを後付けで組み合わせて構成されることが多い。そのため、バイフューエルエンジンシステムには、ガソリン噴射量の制御を行う1st−ECU(Electronic Control Unit)と、CNG噴射量の制御を行う2nd−ECUとの2つのECUが別個に設けられている。
1st−ECUは、エンジン運転状態に応じて要求されるガソリン噴射量を算出すると共に、そのガソリン噴射量に応じて設定されたパルス幅を有する駆動パルス信号をガソリンインジェクタに供給することでガソリン噴射量の制御を行う。ここで、1st−ECUは、生成した駆動パルス信号を2nd−ECUへ送信する。
一方、2nd−ECUは、1st−ECUから駆動パルス信号を受信すると、ガス圧力やガス温度に応じて駆動パルス信号を補正し(つまりガソリン運転に適した駆動パルス信号をCNG運転に適合するように補正し)、補正後の駆動パルス信号をCNGインジェクタに供給することでCNG噴射量の制御を行う。
上記のように、1st−ECUから2nd−ECUへ駆動パルス信号を直接送信する構成を採用した場合、2nd−ECUは1st−ECUによる駆動パルス信号の送信を待たなければ駆動パルス信号の補正処理を行うことができないため、1st−ECUによるガソリン噴射量の算出処理と2nd−ECUによる補正処理は運転条件及び環境条件が異なる別々の行程で実施されることになり、CNG噴射量の制御精度が低下する虞がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、主燃料とその代替燃料とを選択的に切替えて単一エンジンの運転制御を行うエンジン制御システムにおいて、代替燃料噴射量の制御精度の向上を図ることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、エンジン制御システムに係る第1の解決手段として、主燃料とその代替燃料とを選択的に切替えて単一エンジンの運転制御を行うエンジン制御システムであって、主燃料噴射量を算出する第1制御部と、前記第1制御部とデジタル通信可能に接続され、前記主燃料噴射量の算出処理が実施された行程と同一行程中に、前記第1制御部から受信した前記主燃料噴射量に基づいて代替燃料噴射量を算出する第2制御部とを具備することを特徴とする。
このような特徴を有するエンジン制御システムによれば、第1制御部による主燃料噴射量の算出処理と第2制御部による代替燃料噴射量の算出処理とが、運転条件及び環境条件が同じとなる同一行程内で実施されることになり、その結果、代替燃料噴射量の制御精度が向上する。
このような特徴を有するエンジン制御システムによれば、第1制御部による主燃料噴射量の算出処理と第2制御部による代替燃料噴射量の算出処理とが、運転条件及び環境条件が同じとなる同一行程内で実施されることになり、その結果、代替燃料噴射量の制御精度が向上する。
また、本発明では、エンジン制御システムに係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記代替燃料噴射量の算出タイミングは、前記主燃料噴射量の算出時間及び前記主燃料噴射量の通信遅れ時間を考慮して設定されていることを特徴とする。
これによれば、代替燃料噴射量の算出タイミングには、主燃料噴射量の算出処理及び第1制御部から第2制御部への通信処理が完了しているため、確実に代替燃料噴射量を算出することができる。
これによれば、代替燃料噴射量の算出タイミングには、主燃料噴射量の算出処理及び第1制御部から第2制御部への通信処理が完了しているため、確実に代替燃料噴射量を算出することができる。
本発明によれば、主燃料とその代替燃料とを選択的に切替えて単一エンジンの運転制御を行うエンジン制御システムにおいて、代替燃料噴射量の制御精度の向上を図ることが可能となる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下では、本発明に係るエンジン制御システムとして、ガソリン等の液体燃料(主燃料)とその代替燃料である圧縮天然ガス(CNG)等の気体燃料とを選択的に切替えて単一エンジンに供給するバイフューエルエンジンシステムを例示して説明する。
図1は、本実施形態におけるエンジン制御システムの構成概略図である。この図1に示すように、本実施形態におけるエンジン制御システムは、クランク角度センサ1、TDCセンサ2、吸気圧センサ3、吸気温センサ4、スロットル開度センサ5、冷却水温センサ6、燃料圧力センサ7、燃料温度センサ8、点火コイル9#1〜9#4、液体燃料噴射弁10#1〜10#4、燃料ポンプ11、気体燃料噴射弁12#1〜12#4、遮断弁13、燃料切替スイッチ14、1st−ECU(Electronic Control Unit)15及び2nd−ECU16から構成されている。
なお、本実施形態において、制御対象であるエンジンは4気筒エンジンであり、燃料噴射順序が第2気筒→第1気筒→第3気筒→第4気筒というサイクルで設定されていると仮定する。また、点火コイル9#1〜9#4は、第1気筒(#1)から第4気筒(#4)のそれぞれの気筒に設置された点火コイルである。同様に、液体燃料噴射弁10#1〜10#4と気体燃料噴射弁12#1〜12#4は、第1気筒から第4気筒のそれぞれの気筒に設置された液体燃料噴射弁と気体燃料噴射弁である。
クランク角度センサ1は、例えば電磁式ピックアップセンサであり、エンジンのクランクシャフトが一定角度(例えば30°)回転する毎に極性の異なる1対のパルス信号を1st−ECU15及び2nd−ECU16に出力する。TDCセンサ2は、例えば電磁式ピックアップセンサであり、エンジンのカムシャフトが1回転する毎に(言い換えれば、第2気筒のピストンが吸気行程のTDC(上死点)直前の位置に到達する毎に)極性の異なる1対のパルス信号を1st−ECU15及び2nd−ECU16に出力する。
吸気圧センサ3は、感部が吸気流路に露出するようにエンジンの吸気管に設置されており、吸気管の内部圧力(吸気圧)に応じた吸気圧信号を1st−ECU15に出力する。吸気温センサ4は、感部が吸気流路に露出するようにエンジンの吸気管に設置されており、吸気管の内部温度(吸気温度)に応じた吸気温信号を1st−ECU15に出力する。スロットル開度センサ5は、エンジンの吸気管に設けられたスロットルバルブの開度に応じたスロットル開度信号を1st−ECU15に出力する。冷却水温センサ6は、エンジンの冷却水温度に応じた冷却水温信号を1st−ECU15に出力する。
燃料圧力センサ7は、気体燃料タンクから気体燃料噴射弁12#1〜12#4へ至る気体燃料供給経路におけるレギュレータ下流側の気体燃料の圧力を検出し、その検出結果を表す燃料圧力信号を2nd−ECU16に出力する。燃料温度センサ8は、上記レギュレータ下流側の気体燃料の温度を検出し、その検出結果を表す燃料温度信号を2nd−ECU16に出力する。
点火コイル9#1〜9#4は、それぞれ1次巻線と2次巻線からなるトランスであり、1st−ECU15から1次巻線に供給される点火用電圧信号を昇圧して2次巻線からエンジンの各気筒に設置された点火プラグに供給する。液体燃料噴射弁10#1〜10#4は、それぞれ吸気流路に噴射口が露出するように吸気管(インテークマニホールド)に設置された電磁弁であり、1st−ECU15から供給される燃料噴射弁駆動信号に応じて、液体燃料タンクから供給される液体燃料(ガソリン等)を噴射口から噴射する。燃料ポンプ11は、1st―ECU15から供給されるポンプ駆動信号に応じて、液体燃料タンク内の液体燃料を汲み出して液体燃料噴射弁10#1〜10#4の燃料入口に圧送する。
気体燃料噴射弁12#1〜12#4は、吸気流路に噴射口が露出するように吸気管(インテークマニホールド)に設置された電磁弁であり、2nd−ECU16から供給される燃料噴射弁駆動信号に応じて、気体燃料タンクから供給される気体燃料(CNG等)を噴射口から噴射する。遮断弁13は、気体燃料タンクからレギュレータに至る気体燃料供給経路に介挿された電磁弁であり、2nd−ECU16から供給される遮断弁駆動信号に応じて開弁動作及び閉弁動作を行うことで、気体燃料タンクからの気体燃料の供給開始と停止を切替える役割を担っている。
燃料切替スイッチ14は、手動操作による燃料の切替えを可能とするスイッチであり、そのスイッチの状態、つまりエンジンで使用する燃料として液体燃料が選択されているのか、気体燃料が選択されているのかを示す燃料指定信号を2nd−ECU16に出力する。
1st−ECU15は、液体燃料(主燃料)によるエンジン運転制御を担当する第1制御部であり、波形整形回路15a、A/D変換器15b、点火回路15c、燃料噴射弁駆動回路15d、ポンプ駆動回路15e、ROM(Read Only Memory)15f、RAM(Random Access Memory)15g、通信回路15h及びCPU(Central Processing Unit)15iを備えている。
波形整形回路15aは、クランク角度センサ1及びTDCセンサ2から入力される信号を方形波のパルス信号(クランクパルス信号、TDCパルス信号)に波形整形してCPU15iに出力する。なお、クランクパルス信号は、クランクシャフトが一定角度(30°)回転するのに要した時間を1周期とする信号である(図2参照)。また、TDCパルス信号は、カムシャフトが1回転(クランクシャフトが2回転)するのに要した時間を1周期とする信号であって、詳細には第2気筒のピストンが吸気行程のTDC直前の位置に到達した時点で方形波パルスの立上がりエッジが発生する信号である(図2参照)。
A/D変換器15bは、吸気圧センサ3から入力される吸気圧信号、吸気温センサ4から入力される吸気温信号、スロットル開度センサ5から入力されるスロットル開度信号、及び冷却水温センサ6から入力される冷却水温信号を、デジタル信号(吸気圧値、吸気温値、スロットル開度値、冷却水温値)に変換してCPU15iに出力する。
点火回路15cは、不図示のバッテリから供給される電源電圧を蓄積するコンデンサを備え、CPU15iからの要求に応じて、コンデンサに蓄積された電荷を点火用電圧信号として各気筒の点火コイル9#1〜9#4の1次巻線に放電する。燃料噴射弁駆動回路15dは、CPU15iからの要求に応じて燃料噴射弁駆動信号を生成して各気筒の液体燃料噴射弁10#1〜10#4に出力する。なお、燃料噴射弁駆動信号とは、要求される液体燃料噴射量に応じて設定されたパルス幅を有する方形波状のパルス信号である。
ポンプ駆動回路15eは、CPU15iからの要求に応じてポンプ駆動信号を生成して燃料ポンプ11に出力する。
ポンプ駆動回路15eは、CPU15iからの要求に応じてポンプ駆動信号を生成して燃料ポンプ11に出力する。
ROM15fは、CPU15iの各種機能を実現するためのエンジン制御プログラムや各種設定データを予め記憶している不揮発性メモリである。RAM15gは、CPU15iがエンジン制御プログラムを実行して各種動作を行う際に、データの一時保存先に用いられる揮発性のワーキングメモリである。通信回路15hは、CPU15iによる制御の下、1st−ECU15と2nd−ECU16とのデジタル通信(例えばCAN通信)を実現する通信インターフェイスであり、通信ケーブルを介して2nd−ECU16と接続されている。
CPU15iは、ROM15fに記憶されているエンジン制御プログラムに従い、波形整形回路15aから入力されるクランクパルス信号及びTDCパルス信号と、A/D変換器15bから得られる吸気圧値、吸気温値、スロットル開度値及び冷却水温値と、通信回路15hを介して2nd−ECU16から得られる各種情報に基づいて、液体燃料によるエンジン運転制御を行う。
具体的には、CPU15iは、波形整形回路15aから入力されるクランクパルス信号及びTDCパルス信号に基づいて各気筒の行程及びピストン位置を判断する機能を有しており、ピストンが点火時期に対応する位置に到達した時点で、点火コイル9#1〜9#4のいずれかに点火用電圧信号が供給されるように点火回路15cを制御する。
また、このCPU15iは、通信回路15hを介して2nd−ECU16から受信した燃料切替信号を基に現在選択中の燃料が液体燃料であると判断した場合、ポンプ駆動回路15eに対してポンプ駆動信号の生成を要求して燃料ポンプ11を作動させて、各気筒の液体燃料噴射弁10#1〜10#4へ液体燃料の供給を開始すると共に、ピストンが燃料噴射時期に対応する位置に到達した時点で、液体燃料噴射弁10#1〜10#4のいずれかに燃料噴射弁駆動信号が供給されるように燃料噴射弁駆動回路15dを制御する。
なお、CPU15iは、燃料噴射弁駆動回路15dを制御して燃料噴射弁駆動信号を生成する前に、クランクパルス信号から求めたエンジン回転数と、A/D変換器15bから得たスロットル開度値などの情報を基に、現在のエンジン運転状態に応じて要求される液体燃料噴射量を算出することで、液体燃料噴射弁10#1〜10#4に供給すべき燃料噴射弁駆動信号のパルス幅を決定する。
さらに、詳細は後述するが、CPU15iは、本実施形態における特徴的な機能として、通信回路15hを介して2nd−ECU16から受信した燃料切替信号を基に現在選択中の燃料が気体燃料であると判断した場合、上記と同様に、現在のエンジン運転状態に応じて要求される液体燃料噴射量を算出すると共に、その算出結果を通信回路15hを介して2nd−ECU16に送信する機能を有している。
一方、2nd−ECU16は、気体燃料(代替燃料)によるエンジン運転制御を担当する第2制御部であり、波形整形回路16a、A/D変換器16b、通信回路16c、燃料噴射弁駆動回路16d、遮断弁駆動回路16e、ROM16f、RAM16g及びCPU16hを備えている。
波形整形回路16aは、クランク角度センサ1及びTDCセンサ2から入力される信号を方形波のパルス信号(クランクパルス信号、TDCパルス信号)に波形整形してCPU16hに出力する。A/D変換器16bは、燃料圧力センサ7から入力される燃料圧力信号及び燃料温度センサ8から入力される燃料温度信号を、デジタル信号(燃料圧力値、燃料温度値)に変換してCPU16hに出力する。
通信回路16cは、CPU16hによる制御の下、1st−ECU15と2nd−ECU16とのデジタル通信(例えばCAN通信)を実現する通信インターフェイスであり、通信ケーブルを介して1st−ECU15(詳細には通信回路15h)と接続されている。燃料噴射弁駆動回路16dは、CPU16hからの要求に応じて燃料噴射弁駆動信号を生成して各気筒の気体燃料噴射弁12#1〜12#4に出力する。遮断弁駆動回路16eは、CPU16hからの要求応じて遮断弁駆動信号を生成して遮断弁13に出力する。
ROM16fは、CPU16hの各種機能を実現するためのエンジン制御プログラムや各種設定データを予め記憶している不揮発性メモリである。RAM16gは、CPU16hがエンジン制御プログラムを実行して各種動作を行う際に、データの一時保存先に用いられる揮発性のワーキングメモリである。
CPU16hは、ROM16fに記憶されているエンジン制御プログラムに従って、燃料切替スイッチ14から入力される燃料指定信号と、波形整形回路16aから入力されるクランクパルス信号及びTDCパルス信号と、A/D変換器16bから得られる燃料圧力値及び燃料温度値と、通信回路16cを介して1st−ECU15から受信した各種情報とに基づいて気体燃料によるエンジン運転制御を行う。
具体的には、CPU16hは、波形整形回路16aから入力されるクランクパルス信号及びTDCパルス信号に基づいて各気筒の行程及びピストン位置を判断する機能を有しており、燃料切替スイッチ14から入力される燃料指定信号を基に現在選択中の燃料が気体燃料であると判断した場合、遮断弁駆動回路16eに対して遮断弁駆動信号の生成を要求して遮断弁13を開弁させて、各気筒の気体燃料噴射弁12#1〜12#4へ気体燃料の供給を開始すると共に、ピストンが燃料噴射時期に対応する位置に到達した時点で、気体燃料噴射弁12#1〜12#4のいずれかに燃料噴射弁駆動信号が供給されるように燃料噴射弁駆動回路16dを制御する。
また、詳細は後述するが、CPU16hは、本実施形態における特徴的な機能として、燃料噴射弁駆動回路16dを制御して燃料噴射弁駆動信号を生成する前に、1st−ECU15にて液体燃料噴射量の算出処理が実施された行程と同一行程中に、通信回路16cを介して1st−ECU15から受信した液体燃料噴射量に基づいて気体燃料噴射量を算出することで、気体燃料噴射弁12#1〜12#4に供給すべき燃料噴射弁駆動信号のパルス幅を決定する機能を有している。
なお、このCPU16hは、燃料切替スイッチ14から入力される燃料指定信号を基に、現在選択されている燃料が気体燃料であるか液体燃料であるかを判断し、その判断結果を示す燃料切替信号を通信回路16cを介して1st−ECU15に送信する機能も有している。
なお、このCPU16hは、燃料切替スイッチ14から入力される燃料指定信号を基に、現在選択されている燃料が気体燃料であるか液体燃料であるかを判断し、その判断結果を示す燃料切替信号を通信回路16cを介して1st−ECU15に送信する機能も有している。
次に、上記のように構成されたエンジン制御システムの気体燃料使用時におけるエンジン制御動作について、図2のタイミングチャートを参照しながら詳細に説明する。
この図2に示すように、クランクパルス信号は、クランクシャフトが30°回転するのに要した時間を1周期とする信号である。つまり、図2中の時刻t1から時刻t5までの期間にクランクシャフトは2回転する。なお、このクランクパルス信号には、クランクシャフトが360°回転する毎に、周期が長いパルス信号が発生する(図2中の時刻t2の直後と、時刻t4の直後)。
また、TDCパルス信号は、カムシャフトが1回転(クランクシャフトが2回転)するのに要した時間を1周期とする信号であって、詳細には、第2気筒のピストンが吸気行程のTDC直前の位置に到達した時点(時刻t2の直前)で方形波パルスの立上がりエッジが発生する信号である。
この図2に示すように、クランクパルス信号は、クランクシャフトが30°回転するのに要した時間を1周期とする信号である。つまり、図2中の時刻t1から時刻t5までの期間にクランクシャフトは2回転する。なお、このクランクパルス信号には、クランクシャフトが360°回転する毎に、周期が長いパルス信号が発生する(図2中の時刻t2の直後と、時刻t4の直後)。
また、TDCパルス信号は、カムシャフトが1回転(クランクシャフトが2回転)するのに要した時間を1周期とする信号であって、詳細には、第2気筒のピストンが吸気行程のTDC直前の位置に到達した時点(時刻t2の直前)で方形波パルスの立上がりエッジが発生する信号である。
1st−ECU15のCPU15i及び2nd−ECU16のCPU16hは、上記のようなクランクパルス信号(特に周期が長いパルス信号の部分)とTDCパルス信号との関係に基づいて吸気行程を判別すると共に、クランクパルス信号(特に周期が長いパルス信号の部分)のみによって爆発行程を判別する。
つまり、1st−ECU15のCPU15i及び2nd−ECU16のCPU16hは、
図2中の時刻t1から時刻t2までの期間において、第1気筒は爆発行程、第2気筒は排気行程、第3気筒は圧縮行程、第4気筒は吸気行程と判断する。
つまり、1st−ECU15のCPU15i及び2nd−ECU16のCPU16hは、
図2中の時刻t1から時刻t2までの期間において、第1気筒は爆発行程、第2気筒は排気行程、第3気筒は圧縮行程、第4気筒は吸気行程と判断する。
同様に、1st−ECU15のCPU15i及び2nd−ECU16のCPU16hは、図2中の時刻t2から時刻t3までの期間において、第1気筒は排気行程、第2気筒は吸気行程、第3気筒は爆発行程、第4気筒は圧縮行程と判断する。
また、1st−ECU15のCPU15i及び2nd−ECU16のCPU16hは、図2中の時刻t3から時刻t4までの期間において、第1気筒は吸気行程、第2気筒は圧縮行程、第3気筒は排気行程、第4気筒は爆発行程と判断する。
また、1st−ECU15のCPU15i及び2nd−ECU16のCPU16hは、図2中の時刻t4から時刻t5までの期間において、第1気筒は圧縮行程、第2気筒は爆発行程、第3気筒は吸気行程、第4気筒は排気行程と判断する。
また、1st−ECU15のCPU15i及び2nd−ECU16のCPU16hは、図2中の時刻t3から時刻t4までの期間において、第1気筒は吸気行程、第2気筒は圧縮行程、第3気筒は排気行程、第4気筒は爆発行程と判断する。
また、1st−ECU15のCPU15i及び2nd−ECU16のCPU16hは、図2中の時刻t4から時刻t5までの期間において、第1気筒は圧縮行程、第2気筒は爆発行程、第3気筒は吸気行程、第4気筒は排気行程と判断する。
ここで、1st−ECU15のCPU15iは、時刻t1、つまり第2気筒のピストンが排気行程のBDC(下死点)位置に達した時点で、現在のエンジン運転状態に応じて要求される液体燃料噴射量を算出すると共に、その算出結果を通信回路15hを介して2nd−ECU16に送信する(処理A)。
一方、2nd−ECU16のCPU16hは、1st−ECU15にて液体燃料噴射量の算出処理が実施された行程と同一行程中に(言い換えれば、時刻t1からt2までの期間内に)、通信回路16cを介して1st−ECU15から液体燃料噴射量を受信する(受信a)と、受信した液体燃料噴射量と、A/D変換器16bから得られる燃料圧力値及び燃料温度値に基づいて、第2気筒の気体燃料噴射弁12#2から噴射すべき気体燃料噴射量を算出する(処理a)。具体的には、CPU16hは、受信した液体燃料噴射量を燃料圧力値及び燃料温度値に応じて気体燃料運転に適合するように補正し、補正後に得られる噴射量を気体燃料噴射量とする。
なお、CPU16hによる気体燃料噴射量の算出タイミングは、1st−ECU15のCPU15iによる液体燃料噴射量の算出時間及び液体燃料噴射量の通信遅れ時間(通信遅れ時間の主な要因はAT情報と車体コントロールに必要な情報である)を考慮して設定されている。これによれば、気体燃料噴射量の算出タイミングには、液体燃料噴射量の算出処理及び1st−ECU15から2nd−ECU16への通信処理が完了しているため、確実に気体燃料噴射量を算出することができる。
また、CPU16hは、処理aにおいて上記のように算出した気体燃料噴射量が第2気筒の吸気行程中に噴き終わるように気体燃料の噴射時期を決定し、第2気筒のピストンが燃料噴射時期に対応する位置に到達した時点で燃料噴射弁駆動回路16dを制御することにより、気体燃料噴射量に応じたパルス幅を有する燃料噴射弁駆動信号を第2気筒の気体燃料噴射弁12#2に供給する。
続いて、1st−ECU15のCPU15iは、時刻t2、つまり第2気筒のピストンが吸気行程のTDC位置に達した時点で、現在のエンジン運転状態に応じて要求される液体燃料噴射量を算出すると共に、その算出結果を通信回路15hを介して2nd−ECU16に送信する(処理B)。
一方、2nd−ECU16のCPU16hは、1st−ECU15にて液体燃料噴射量の算出処理が実施された行程と同一行程中に(言い換えれば、時刻t2からt3までの期間内に)、通信回路16cを介して1st−ECU15から液体燃料噴射量を受信する(受信b)と、受信した液体燃料噴射量と、A/D変換器16bから得られる燃料圧力値及び燃料温度値に基づいて、第1気筒の気体燃料噴射弁12#1から噴射すべき気体燃料噴射量を算出する(処理b)。
また、CPU16hは、処理bにおいて上記のように算出した気体燃料噴射量が第1気筒の吸気行程中に噴き終わるように気体燃料の噴射時期を決定し、第1気筒のピストンが燃料噴射時期に対応する位置に到達した時点で燃料噴射弁駆動回路16dを制御することにより、気体燃料噴射量に応じたパルス幅を有する燃料噴射弁駆動信号を第1気筒の気体燃料噴射弁12#1に供給する。
続いて、1st−ECU15のCPU15iは、時刻t3、つまり第2気筒のピストンが圧縮行程のBDC位置に達した時点で、現在のエンジン運転状態に応じて要求される液体燃料噴射量を算出すると共に、その算出結果を通信回路15hを介して2nd−ECU16に送信する(処理C)。
一方、2nd−ECU16のCPU16hは、1st−ECU15にて液体燃料噴射量の算出処理が実施された行程と同一行程中に(言い換えれば、時刻t3からt4までの期間内に)、通信回路16cを介して1st−ECU15から液体燃料噴射量を受信する(受信c)と、受信した液体燃料噴射量と、A/D変換器16bから得られる燃料圧力値及び燃料温度値に基づいて、第3気筒の気体燃料噴射弁12#3から噴射すべき気体燃料噴射量を算出する(処理c)。
また、CPU16hは、処理cにおいて上記のように算出した気体燃料噴射量が第3気筒の吸気行程中に噴き終わるように気体燃料の噴射時期を決定し、第3気筒のピストンが燃料噴射時期に対応する位置に到達した時点で燃料噴射弁駆動回路16dを制御することにより、気体燃料噴射量に応じたパルス幅を有する燃料噴射弁駆動信号を第3気筒の気体燃料噴射弁12#3に供給する。
続いて、1st−ECU15のCPU15iは、時刻t4、つまり第2気筒のピストンが爆発行程のTDC位置に達した時点で、現在のエンジン運転状態に応じて要求される液体燃料噴射量を算出すると共に、その算出結果を通信回路15hを介して2nd−ECU16に送信する(処理D)。
一方、2nd−ECU16のCPU16hは、1st−ECU15にて液体燃料噴射量の算出処理が実施された行程と同一行程中に(言い換えれば、時刻t4からt5までの期間内に)、通信回路16cを介して1st−ECU15から液体燃料噴射量を受信する(受信d)と、受信した液体燃料噴射量と、A/D変換器16bから得られる燃料圧力値及び燃料温度値に基づいて、第4気筒の気体燃料噴射弁12#4から噴射すべき気体燃料噴射量を算出する(処理d)。
また、CPU16hは、処理dにおいて上記のように算出した気体燃料噴射量が第4気筒の吸気行程中に噴き終わるように気体燃料の噴射時期を決定し、第4気筒のピストンが燃料噴射時期に対応する位置に到達した時点で燃料噴射弁駆動回路16dを制御することにより、気体燃料噴射量に応じたパルス幅を有する燃料噴射弁駆動信号を第4気筒の気体燃料噴射弁12#4に供給する。
以上のように、本実施形態におけるエンジン制御システムによれば、1st−ECU15による液体燃料噴射量の算出処理と2nd−ECU16による気体燃料噴射量の算出処理とが、運転条件及び環境条件が同じとなる同一行程内で実施されることになり、その結果、気体燃料噴射量の制御精度が向上する。
なお、上記実施形態では、4気筒のエンジンを例示して説明したが、エンジンの気筒数に関係なく、本発明を適用することができる。また、1つのECU内において、CPU15i及びCPU16hに相当する2つのCPUが互いにデジタル通信可能に接続されているようなシステムであっても、本発明を適用することができる。この場合、2つのCPUが本発明の第1制御部及び第2制御部に相当する。
1…クランク角度センサ、2…TDCセンサ、3…吸気圧センサ、4…吸気温センサ、5…スロットル開度センサ、6…冷却水温センサ、7…燃料圧力センサ、8…燃料温度センサ、9#1〜9#4…点火コイル、10#1〜10#4…液体燃料噴射弁、11…燃料ポンプ、12#1〜12#4…気体燃料噴射弁、13…遮断弁、14…燃料切替スイッチ、5…1st−ECU(第1制御部)、6…2nd−ECU(第2制御部)
Claims (2)
- 主燃料とその代替燃料とを選択的に切替えて単一エンジンの運転制御を行うエンジン制御システムであって、
主燃料噴射量を算出する第1制御部と、
前記第1制御部とデジタル通信可能に接続され、前記主燃料噴射量の算出処理が実施された行程と同一行程中に、前記第1制御部から受信した前記主燃料噴射量に基づいて代替燃料噴射量を算出する第2制御部と、
を具備することを特徴とするエンジン制御システム。 - 前記代替燃料噴射量の算出タイミングは、前記主燃料噴射量の算出時間及び前記主燃料噴射量の通信遅れ時間を考慮して設定されていることを特徴とする請求項1に記載のエンジン制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010163818A JP2012026314A (ja) | 2010-07-21 | 2010-07-21 | エンジン制御システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010163818A JP2012026314A (ja) | 2010-07-21 | 2010-07-21 | エンジン制御システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012026314A true JP2012026314A (ja) | 2012-02-09 |
Family
ID=45779540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010163818A Pending JP2012026314A (ja) | 2010-07-21 | 2010-07-21 | エンジン制御システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012026314A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004190662A (ja) * | 2002-11-29 | 2004-07-08 | Denso Corp | 車両制御システム |
JP2006214354A (ja) * | 2005-02-03 | 2006-08-17 | Nikki Co Ltd | エンジンのガソリン代替燃料噴射制御装置 |
JP2008232043A (ja) * | 2007-03-22 | 2008-10-02 | Suzuki Motor Corp | バイフューエル車の燃料供給制御装置 |
-
2010
- 2010-07-21 JP JP2010163818A patent/JP2012026314A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004190662A (ja) * | 2002-11-29 | 2004-07-08 | Denso Corp | 車両制御システム |
JP2006214354A (ja) * | 2005-02-03 | 2006-08-17 | Nikki Co Ltd | エンジンのガソリン代替燃料噴射制御装置 |
JP2008232043A (ja) * | 2007-03-22 | 2008-10-02 | Suzuki Motor Corp | バイフューエル車の燃料供給制御装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7690336B2 (en) | Adaptive miller cycle engine | |
US8967123B2 (en) | Shut-off valve fault diagnosis device and fuel supply system | |
US10294884B2 (en) | System for controlling injection of fuel in engine | |
US8046157B2 (en) | Control system and work method for a control system | |
KR20040038849A (ko) | 엔진의 가솔린 대체 연료 분사 제어 장치 | |
JPWO2011117960A1 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP5427727B2 (ja) | エンジン制御システム | |
JP4560782B2 (ja) | エンジンのガソリン代替燃料噴射制御装置 | |
JP4560783B2 (ja) | エンジンのガソリン代替燃料噴射制御装置 | |
JP5801585B2 (ja) | 燃料噴射制御システム | |
JP2004092541A (ja) | ガス燃料内燃機関の燃料供給制御装置 | |
JP2012026314A (ja) | エンジン制御システム | |
JP5890681B2 (ja) | エンジン制御システム | |
JP2015068334A (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP5557651B2 (ja) | エンジン制御システム | |
JP2017155597A (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP2006316667A (ja) | 複数燃料内燃機関のノッキング判定装置 | |
JP2012041872A (ja) | エンジン制御システム | |
KR101635983B1 (ko) | 바이 퓨얼 차량의 연료펌프 제어장치 | |
JP5240208B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
KR101152228B1 (ko) | 가솔린 대체연료의 분사 시기 조정 방법 | |
JP2012026316A (ja) | エンジン制御システム | |
JP2016217331A (ja) | 内燃機関の燃料噴射制御装置 | |
US9404401B2 (en) | Method for operating a forced-induction internal combustion engine with variable compression | |
JP2015229929A (ja) | エンジンの始動制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130301 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131024 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131029 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140304 |