JP2012025839A - 粘接着組成物及び粘接着シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の粘接着組成物は、脂肪族ポリアミドと、ダイマー酸変性エポキシ樹脂及び/又はNBR変性エポキシ樹脂と、異なる2種以上の硬化剤と、を含有し、該異なる2種以上の硬化剤のうち少なくとも2種は、エポキシ樹脂を硬化させる化合物及び活性水素と反応しうる官能基を有する化合物であることを特徴とする。
【選択図】なし
Description
そして、このような本発明の粘接着組成物からなる粘接着剤層を有する粘接着シートは、適度な粘接着性と良好な密着性とを示す。また、成形性に優れ、特に真空形成による一体成形法に好適に使用することができる。更に、耐久性にも優れる。
本発明の粘接着組成物は、脂肪族ポリアミドと、ダイマー酸変性エポキシ樹脂及び/又はNBR変性エポキシ樹脂と、異なる2種以上の硬化剤と、を含有し、該異なる2種以上の硬化剤のうち少なくとも2種が、エポキシ樹脂を硬化させる化合物及び活性水素と反応しうる官能基を有する化合物であることを特徴とする。本発明の粘接着組成物では、構成成分として、脂肪族ポリアミドと、ダイマー酸変性エポキシ樹脂及び/又はNBR変性エポキシ樹脂と、少なくともエポキシ樹脂を硬化させる化合物及び活性水素と反応しうる官能基を有する化合物を含む異なる2種以上の硬化剤と、を選択することにより、粘接着組成物の物性を調整した点に特徴がある。本発明の粘接着組成物によれば、被着対象の材質を問わず適用することができる。また、シート適正にも優れる。更に、硬化前には適度な粘弾性を有するので、弱い圧力で圧着させることができ、且つ、硬化の際には高温下で長時間反応させることなく高い凝集力を示すので、特に、真空形成による一体成形法に好適に使用することができる。そして、本発明の粘接着組成物からなる粘接着剤層は、被着体に対して良好な接着性と密着性とを示し、また、耐久性に優れる。以下、本発明の粘接着組成物に含まれる各成分について、具体的に説明する。
本発明の粘接着組成物は、熱可塑性樹脂である脂肪族ポリアミドを含有する。本発明の粘接着組成物によれば、脂肪族ポリアミドを含有するので、装飾フィルム等を加飾する製品に弱い圧力で圧着させることができる。本発明の粘接着組成物では、脂肪族ポリアミドは、特に限定されるものではなく、例えば、脂肪族ナイロン及びその共重合体が挙げられる。具体的には、ポリカプロアミド(ナイロン−6)、ポリアミノウンデカン酸(ナイロン−11)、ポリラウリルラクタム(ナイロン−12)、ポリヘキサメチレンジアミノアジピン酸(ナイロン−66)、ポリヘキサメチレンジアミノセバシン酸(ナイロン−610)、ポリヘキサメチレンジアミノドデカン二酸(ナイロン−612)、カプロラクタム/ラウリルラクタム共重合体(ナイロン−6/12)、カプロラクタム/アミノウンデカン酸共重合体(ナイロン−6/11)、カプロラクタム/ヘキサメチレンジアミノアジピン酸共重合体(ナイロン−6/66)、カプロラクタム/ヘキサメチレンジアミノアジピン酸/アミノドデカン二酸(ナイロン−6/66/12)、カプロラクタム/ヘキサメチレンジアミノアジピン酸/ラウリルラクタム(ナイロン−6/66/12)、カプロラクタム/ヘキサメチレンジアミノアジピン酸/ヘキサメチレンジアミノセバシン酸(ナイロン−6/66/610)、カプロラクタム/ヘキサメチレンジアミノアジピン酸/ヘキサメチレンジアミノドデカン二酸(ナイロン−6/66/612)等が挙げられる。これらは、単独又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ダイマー酸変性エポキシ樹脂とは、ダイマー酸で変性したエポキシ樹脂をいう。ダイマー酸変性エポキシ樹脂によれば、粘接着組成物の硬化物の可撓性及び被着体との密着性を向上させることができる。本発明の粘接着組成物では、ダイマー酸変性エポキシ樹脂は、特に限定されるものではなく、例えば、ビスフェノール型、エーテルエステル型、ノボラックエポキシ型、エステル型、脂肪族型、芳香族型等のエポキシ樹脂をダイマー酸で変性した公知のダイマー酸変性エポキシ樹脂を用いることができる。本発明の粘接着組成物では、短時間での硬化を実現するために、反応性が高く、且つ、エポキシ当量が低いダイマー酸変性エポキシ樹脂を用いることが好ましい。例えば、エポキシ当量は、100〜800g/eq.の範囲内であることが好ましい。上記エポキシ当量は、JIS K7236に準拠した方法により測定した1グラム当量のエポキシ基を含む樹脂のグラム数である。また、ダイマー酸変性エポキシ樹脂の質量平均分子量は、特に限定されるものではなく、用途に応じて適宜選択すればよいが、好ましくは300〜2000の範囲内である。そして、形成される粘接着剤層の接着力、耐久性等を向上させるためには、上記範囲内において高分子量のものを用いることがより好ましい。なお、上記ダイマー酸変性エポキシ樹脂の市販品としては、例えば、jER871(三菱化学社製)、jER872(三菱化学社製)、YD−172(新日鐵化学製)等が好適である。
本発明においてNBR変性エポキシ樹脂とは、ブタジエンとアクリロニトリルとの共重合体であるニトリルゴム(NBR)で変性したエポキシ樹脂又はNBRをエポキシ樹脂由来のグリシジル基(エポキシ基)で変性したものをいう。NBR変性エポキシ樹脂によれば、粘接着組成物の硬化物の可撓性、耐熱性、及び被着体との密着性を向上させることができる。また、ゴム相が硬化したエポキシ樹脂中では相溶性を示さないので、耐熱性を維持した状態で、可撓性及び被着体に対する接着性の付与が可能となる。本発明の粘接着組成物では、NBR変性エポキシ樹脂は、特に限定されるものではなく、例えば、ビスフェノール型、ノボラックエポキシ型、エーテルエステル型、エステル型、脂肪族型、芳香族型等のエポキシ樹脂をNBRで変性した公知のNBR変性エポキシ樹脂を用いることができるが、コスト、粘着物性及び反応性のバランスの観点からビスフェノールA型のエポキシ樹脂を用いることが好ましい。なお、耐熱性の観点では、ノボラックエポキシ型、芳香族型のエポキシ樹脂を用いることが好ましく、可撓性の観点では、エーテルエステル型、エステル型、脂肪族型のエポキシ樹脂を用いることが好ましい。
本発明の粘接着組成物は、異なる2種以上の硬化剤を含有し、該異なる2種以上の硬化剤のうち少なくとも2種が、エポキシ樹脂を硬化させる化合物及び活性水素と反応しうる官能基を有する化合物である。本発明の粘接着組成物では、上記ダイマー酸変性エポキシ樹脂及び上記NBR変性エポキシ樹脂を硬化させるために、少なくともエポキシ樹脂を硬化させる化合物及び活性水素と反応しうる官能基を有する化合物を含有する。
本発明の粘接着組成物には、その他に本発明の目的を損なわない範囲で必要に応じて、各種樹脂及び各種添加剤を配合してもよい。例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂等のダイマー酸変性又はNBR変性していない芳香族エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリビニルホルマール樹脂等の各種樹脂を被着体に対する接着性や耐久性の向上、粘接着剤層に対する可撓性の付与、硬化条件の調整等のために配合してもよい。また、本発明の粘接着組成物の硬化速度を調整するために硬化促進剤を配合してもよいし、被着体に対する接着性や密着性を向上させるためにカップリング剤を配合してもよい。更に、酸化防止剤、顔料、染料、帯電防止剤、界面活性剤等の各種添加剤も配合することができる。
本発明の粘接着シートは、脂肪族ポリアミドと、ダイマー酸変性エポキシ樹脂及び/又はNBR変性エポキシ樹脂と、異なる2種以上の硬化剤と、を含有し、該異なる2種以上の硬化剤のうち少なくとも2種がエポキシ樹脂を硬化させる化合物及び活性水素と反応しうる官能基を有する化合物である上記粘接着剤組成物からなる粘接着剤層と、1層以上の剥離可能な保護フィルム層を有する。
本発明の粘接着シートは、1層以上の剥離可能な保護フィルム層を有する。ここで、保護フィルム層とは、粘接着剤層の上に積層された剥離性を有する剥離部材からなり、粘接着剤層の表面を保護する機能を有する剥離シートを意味する。剥離部材は、必要な強度や柔軟性を有するものであれば、特に限定されるものではなく、一般的には、シリコーン離型処理した合成樹脂フィルムが用いられる。合成フィルムの材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリテトラメチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂が好ましい。なお、保護フィルム層の厚みは、特に限定されるものではないが、好ましくは25〜100μmである。
脂肪族ポリアミド(商品名:TAPE−826−5A,重合脂肪酸系ポリエーテルエステルアミドブロック共重合体,アミノ基含有,質量平均分子量:1万,富士化成工業社製)20質量部と、ダイマー酸変性エポキシ樹脂(商品名:jER872,エポキシ当量:650g/eq.,三菱化学社製)15質量部と、NBR変性エポキシ樹脂(商品名:EPR−4030,エポキシ当量:380g/eq.,ADEKA社製)10質量部と、芳香族エポキシ樹脂(商品名:jER1001,ビスフェノールA型エポキシ樹脂,エポキシ当量:480g/eq.,三菱化学社製)50質量部と、ポリイミド樹脂(商品名:ネオプリム,三菱ガス化学社製)5質量部と、希釈溶剤(商品名:KT−11,MEK:トルエン=1:1,DICグラフィックス社製)400質量部とを混合し、80℃に加熱しながらディスパーにて回転数1000rpmで100分間攪拌し、溶解させた後、室温にて放冷し、硬化剤(商品名:TD−75,キシリレンジイソシアネート,綜研化学社製)5質量部と、硬化剤(商品名:サンエイド SI−80L,芳香族スルホニウム塩,三新化学社製)2.25質量部とを配合し、更にディスパーにて回転数1000rpmで20分間攪拌し、粘接着剤層形成用塗工液を調製した。
脂肪族ポリアミド(商品名:TAPE−826−5A,重合脂肪酸系ポリエーテルエステルアミドブロック共重合体,アミノ基含有,質量平均分子量:1万,富士化成工業社製)20質量部と、ダイマー酸変性エポキシ樹脂(商品名:jER872,エポキシ当量:650g/eq.,三菱化学社製)15質量部と、NBR変性エポキシ樹脂(商品名:EPR−4030,エポキシ当量:380g/eq.,ADEKA社製)10質量部と、芳香族エポキシ樹脂(商品名:jER1001,ビスフェノールA型エポキシ樹脂,エポキシ当量:480g/eq.,三菱化学社製)50質量部と、ポリビニルホルマール樹脂(商品名:ビニレックK,質量平均分子量:5万,チッソ社製)5質量部と、希釈溶剤(商品名:KT−11,MEK:トルエン=1:1,DICグラフィックス社製)400質量部とを混合し、80℃に加熱しながらディスパーにて回転数1000rpmで100分間攪拌し、溶解させた後、室温にて放冷し、硬化剤(商品名:TD−75,キシリレンジイソシアネート,綜研化学社製)5質量部と、硬化剤(商品名:サンエイド SI−80L,芳香族スルホニウム塩,三新化学社製)2.25質量部とを配合し、更にディスパーにて回転数1000rpmで20分間攪拌し、粘接着剤層形成用塗工液を調製する以外は、実施例1と同様の方法にて実施例2の粘接着シートを得た。
脂肪族ポリアミド(商品名:TPAE−826−4S,質量平均分子量:1万,富士化成工業社製)25質量部と、ダイマー酸変性エポキシ樹脂(商品名:jER872,エポキシ当量:650g/eq.,三菱化学社製)15質量部と、NBR変性エポキシ樹脂(商品名:EPR−4030,エポキシ当量:380g/eq.,ADEKA社製)10質量部と、芳香族エポキシ樹脂(商品名:jER1001,ビスフェノールA型エポキシ樹脂,エポキシ当量:480g/eq.,三菱化学社製)50質量部と、希釈溶剤(商品名:KT−11,MEK:トルエン=1:1,DICグラフィックス社製)400質量部とを混合し、80℃に加熱しながらディスパーにて回転数1000rpmで100分間攪拌し、溶解させた後、室温にて放冷し、硬化剤(商品名:TD−75,キシリレンジイソシアネート,綜研化学社製)5質量部と、硬化剤(商品名:サンエイド SI−80L,芳香族スルホニウム塩,三新化学社製)2.25質量部とを配合し、更にディスパーにて回転数1000rpmで20分間攪拌し、粘接着剤層形成用塗工液を調製する以外は、実施例1と同様の方法にて実施例3の粘接着シートを得た。
脂肪族ポリアミド(商品名:TPAE−826−4S,質量平均分子量:1万,富士化成工業社製)25質量部と、芳香族エポキシ樹脂(商品名:jER1001,ビスフェノールA型エポキシ樹脂,エポキシ当量:480g/eq.,三菱化学社製)50質量部と、NBR変性エポキシ樹脂(商品名:EPR−4030,エポキシ当量:380g/eq.,ADEKA社製)25質量部と、希釈溶剤(商品名:KT−11,MEK:トルエン=1:1,DICグラフィックス社製)400質量部とを混合し、80℃に加熱しながらディスパーにて回転数1000rpmで100分間攪拌し、溶解させた後、室温にて放冷し、硬化剤(商品名:TD−75,キシリレンジイソシアネート,綜研化学社製)5質量部と、硬化剤(商品名:サンエイド SI−80L,芳香族スルホニウム塩,三新化学社製)2.25質量部とを配合し、更にディスパーにて回転数1000rpmで20分間攪拌し、粘接着剤層形成用塗工液を調製する以外は、実施例1と同様の方法にて実施例4の粘接着シートを得た。
脂肪族ポリアミド(商品名:TPAE−826−4S,質量平均分子量:1万,富士化成工業社製)25質量部と、ダイマー酸変性エポキシ樹脂(商品名:jER872,エポキシ当量:650g/eq.,三菱化学社製)25質量部と、芳香族エポキシ樹脂(商品名:jER1001,ビスフェノールA型エポキシ樹脂,エポキシ当量:480g/eq.,三菱化学社製)50質量部と、希釈溶剤(商品名:KT−11,MEK:トルエン=1:1,DICグラフィックス社製)400質量部とを混合し、80℃に加熱しながらディスパーにて回転数1000rpmで100分間攪拌し、溶解させた後、室温にて放冷し、硬化剤(商品名:TD−75,キシリレンジイソシアネート,綜研化学社製)5質量部と、硬化剤(商品名:サンエイド SI−80L,芳香族スルホニウム塩,三新化学社製)2.25質量部とを配合し、更にディスパーにて回転数1000rpmで20分間攪拌し、粘接着剤層形成用塗工液を調製する以外は、実施例1と同様の方法にて実施例5の粘接着シートを得た。
脂肪族ポリアミド(商品名:TAPE−826−5A,重合脂肪酸系ポリエーテルエステルアミドブロック共重合体,アミノ基含有,質量平均分子量:1万,富士化成工業社製)25質量部と、NBR変性エポキシ樹脂(商品名:EPR−4030,エポキシ当量:380g/eq.,ADEKA社製)25質量部と、芳香族エポキシ樹脂(商品名:jER1001,ビスフェノールA型エポキシ樹脂,エポキシ当量:480g/eq.,三菱化学社製)50質量部と、希釈溶剤(商品名:KT−11,MEK:トルエン=1:1,DICグラフィックス社製)400質量部とを混合し、80℃に加熱しながらディスパーにて回転数1000rpmで100分間攪拌し、溶解させた後、室温にて放冷し、硬化剤(商品名:TD−75,キシリレンジイソシアネート,綜研化学社製)5質量部と、硬化剤(商品名:サンエイド SI−80L,芳香族スルホニウム塩,三新化学社製)2.25質量部とを配合し、更にディスパーにて回転数1000rpmで20分間攪拌し、粘接着剤層形成用塗工液を調製する以外は、実施例1と同様の方法にて実施例6の粘接着シートを得た。
脂肪族ポリアミド(商品名:TPAE−826−4S,質量平均分子量:1万,富士化成工業社製)25質量部と、ダイマー酸変性エポキシ樹脂(商品名:jER872,エポキシ当量:650g/eq.,三菱化学社製)15質量部と、NBR変性エポキシ樹脂(商品名:EPR−4030,エポキシ当量:380g/eq.,ADEKA社製)10質量部と、芳香族エポキシ樹脂(商品名:jER1001,ビスフェノールA型エポキシ樹脂,エポキシ当量:480g/eq.,三菱化学社製)50質量部と、希釈溶剤(商品名:KT−11,MEK:トルエン=1:1,DICグラフィックス社製)400質量部とを混合し、80℃に加熱しながらディスパーにて回転数1000rpmで100分間攪拌し、溶解させた後、室温にて放冷し、硬化剤(商品名:サンエイド SI−80L,芳香族スルホニウム塩,三新化学社製)2.25質量部を配合し、更にディスパーにて回転数1000rpmで20分間攪拌し、粘接着剤層形成用塗工液を調製する以外は、実施例1と同様の方法にて比較例1の粘接着シートを得た。
脂肪族ポリアミド(商品名:TPAE−826−4S,質量平均分子量:1万,富士化成工業社製)25質量部と、ダイマー酸変性エポキシ樹脂(商品名:jER872,エポキシ当量:650g/eq.,三菱化学社製)50質量部と、NBR変性エポキシ樹脂(商品名:EPR−4030,エポキシ当量:380g/eq.,ADEKA社製)25質量部と、希釈溶剤(商品名:KT−11,MEK:トルエン=1:1,DICグラフィックス社製)400質量部とを混合し、80℃に加熱しながらディスパーにて回転数1000rpmで100分間攪拌し、溶解させた後、室温にて放冷し、硬化剤(商品名:サンエイド SI−80L,芳香族スルホニウム塩,三新化学社製)2.25質量部を配合し、更にディスパーにて回転数1000rpmで20分間攪拌し、粘接着剤層形成用塗工液を調製する以外は、実施例1と同様の方法にて比較例2の粘接着シートを得た。
脂肪族ポリアミド(商品名:TPAE−826−4S,質量平均分子量:1万,富士化成工業社製)25質量部と、ダイマー酸変性エポキシ樹脂(商品名:jER872,エポキシ当量:650g/eq.,三菱化学社製)50質量部と、芳香族エポキシ樹脂(商品名:jER828,ビスフェノールA型エポキシ樹脂,エポキシ当量:180g/eq.,三菱化学社製)25質量部と、希釈溶剤(商品名:KT−11,MEK:トルエン=1:1,DICグラフィックス社製)400質量部とを混合し、80℃に加熱しながらディスパーにて回転数1000rpmで100分間攪拌し、溶解させた後、室温にて放冷し、硬化剤(商品名:サンエイド SI−80L,芳香族スルホニウム塩,三新化学社製)2.25質量部を配合し、更にディスパーにて回転数1000rpmで20分間攪拌し、粘接着剤層形成用塗工液を調製する以外は、実施例1と同様の方法にて比較例3の粘接着シートを得た。
脂肪族ポリアミド(商品名:TPAE−826−4S,質量平均分子量:1万,富士化成工業社製)50質量部と、脂環式エポキシ樹脂(商品名:セロキサイド2021P,エポキシ当量:127g/eq.,ダイセル化学社製)40質量部と、希釈溶剤(商品名:KT−11,MEK:トルエン=1:1,DICグラフィックス社製)400質量部とを混合し、80℃に加熱しながらディスパーにて回転数1000rpmで100分間攪拌し、溶解させた後、室温にて放冷し、硬化剤(商品名:サンエイド SI−60L,芳香族スルホニウム塩,三新化学社製)1.5質量部を配合し、更にディスパーにて回転数1000rpmで20分間攪拌し、粘接着剤層形成用塗工液を調製する以外は、実施例1と同様の方法にて比較例4の粘接着シートを得た。
上記実施例1〜6及び比較例1〜4で得られた粘接着シートの剥離シート(SP−PET−01)を剥がし、基材シート(商品名:E5100,片面にコロナ処理が施されてなるPETフィルム,膜厚:38μm,東洋紡績社製)のコロナ処理面に貼付させた後、25mm×150mmに切断し、試験片を作成した。この試験片を、ステンレス板に2kgのローラーを用いてラミネートした。そして、引張り試験機(製品名:RTF−1150H,A&D社製)を用いて、硬化前のステンレス板面に対する粘着力を測定(JIS Z0237準拠,速度:300mm/min,剥離距離:150mm,剥離角:180°)した。また、上記試験片を、ステンレス板に2kgのローラーを用いてラミネートし、乾燥オーブンにて120℃で3分間加熱した後、温度23℃、湿度50%RHの雰囲気下に24時間放置した。そして、引張り試験機(製品名:RTF−1150H,A&D社製)を用いて、硬化後のステンレス板面に対する粘着力を測定(JIS Z0237準拠,速度:300mm/min,剥離距離:150mm,剥離角:180°)し、粘接着性を評価した。なお、評価基準は次の通りである。○:硬化前の粘着力が2〜24N/25mmであり、且つ、硬化後の粘着力が25N/25mm以上、×:硬化前の粘着力が2N/25mm未満、硬化前の粘着力が24N/25mm超、又は、硬化後の粘着力が25N/25mm未満。
上記実施例1〜6及び比較例1〜4で得られた粘接着シートの剥離シート(SP−PET−01)を手で剥がし、剥がした時の状態を観察し、シート適正を評価した。なお、評価基準は次の通りである。○:剥離シートから問題なく剥離した、×:粘接着剤層の凝集力が弱く、シートを形成できなかった。
動的弾性率を有する基材シート(商品名:ソフトシャインA1597,ポリエステルフィルム,膜厚:50μm,東洋紡社製)上に、アクリル系樹脂をバインダー樹脂とし、シリコーン系樹脂を離型性材料とする塗工液を塗工量4g/m2でグラビア印刷を施し、剥離層を形成した。この剥離層上に、アクリル系印刷インキを用いて木目模様を、塗工量8g/m2でグラビア印刷を施し、絵柄層を形成し、加飾シートを得た。そして、上記実施例1〜6及び比較例1〜4で得られた粘接着シートの剥離シート(SP−PET−01)を剥がし、上記加飾シートの基材シートに貼付させ、ラミネートした後、25mm×150mmに切断し、試験片を作成した。この試験片の剥離シート(SP−PET−03)を剥がし、ABS成型品に貼付させ、真空成型装置(布施真空社製)を用い、真空成形(120〜150℃,5分間)を行った。真空成形後の粘接着シートとABS成型品との接着の状態を観察し、成形性を評価した。なお、評価基準は次の通りである。○:シートの浮きやシワがなく、真空成形可能、×:シートの浮きやシワがあり、真空成形不可能。
動的弾性率を有する基材シート(商品名:ソフトシャインA1597,ポリエステルフィルム,膜厚:50μm,東洋紡社製)上に、アクリル系樹脂をバインダー樹脂とし、シリコーン系樹脂を離型性材料とする塗工液を塗工量4g/m2でグラビア印刷を施し、剥離層を形成した。この剥離層上に、アクリル系印刷インキを用いて木目模様を、塗工量8g/m2でグラビア印刷を施し、絵柄層を形成し、加飾シートを得た。そして、上記実施例1〜6及び比較例1〜4で得られた粘接着シートの剥離シート(SP−PET−01)を剥がし、上記加飾シートの基材シートに貼付させ、ラミネートした後、25mm×150mmに切断し、試験片を作成した。この試験片の剥離シート(SP−PET−03)を剥がし、ステンレス板に貼付させ、2kgのローラーを用いてラミネートし、乾燥オーブンにて120℃で3分間加熱した後、温度23℃、湿度50%RHの雰囲気下に30分放置した。その後、上記加飾シートの絵柄層の面に、2kgのローラーを用いて、長さ50mmのセロテープ(登録商標,型番:CT−15,ニチバン社製)を貼り付け、引張り試験機(製品名:RTF−1150H,A&D社製)を用いて、絵柄層の面からセロテープを剥がし(速度:2000mm/min,剥離角:180°)、剥がした後の絵柄層の表面を観察し、密着性を評価した。なお、評価基準は次の通りである。○:剥離無し、△:剥離割合が10%未満、×:剥離割合が10%以上。
上記実施例1〜6及び比較例1〜4で得られた粘接着シートの剥離シート(SP−PET−01)を剥がし、上記加飾シートの基材シートに貼付させ、ラミネートした後、25mm×150mmに切断し、試験片を作成した。この試験片を、上記粘接着シートの剥離シート(SP−PET−03)を剥がし、ステンレス板に貼付させ、2kgのローラーを用いてラミネートし、乾燥オーブンにて120℃で3分間加熱した後、温度23℃、湿度50%RHの雰囲気下に30分放置した。その後、100℃の雰囲気下の乾燥オーブンに、12時間放置し、放置後の試験片を目視にて観察し、耐久性を評価した。なお、評価基準は次の通りである。○:膨れやクラックが認められない、×:膨れやクラックが認められる。
また、実施例1〜6の粘接着シートは、粘接着組成物の硬化前には、適度な粘着性を示し、接着対象物に対して弱い力で圧着させ得ることが確認された。
更に、実施例1〜6の粘接着シートの粘接着剤層を構成する粘接着組成物は、高温下で長時間硬化させることなく高い凝集力を示し、真空条件下で短時間硬化させた場合であっても、強い接着性を示した。
Claims (4)
- 脂肪族ポリアミドと、ダイマー酸変性エポキシ樹脂及び/又はNBR変性エポキシ樹脂と、異なる2種以上の硬化剤と、を含有し、該異なる2種以上の硬化剤のうち少なくとも2種は、エポキシ樹脂を硬化させる化合物及び活性水素と反応しうる官能基を有する化合物であることを特徴とする粘接着組成物。
- 前記エポキシ樹脂を硬化させる化合物は、カチオン重合開始剤である請求項1に記載の粘接着組成物。
- 厚さ15μmの粘接着剤層を形成した場合において、
前記粘接着剤層のステンレス板に対する180°引き剥がし粘着力(JIS Z0237準拠)が、硬化前では2〜24N/25mmであり、且つ、硬化後では25N/25mm以上であって、
前記硬化が120℃にて3分間行われる請求項1又は2に記載の粘接着組成物。 - 請求項1〜3いずれかに記載の粘接着組成物からなる粘接着剤層と、1層以上の剥離可能な保護フィルム層を有する粘接着シート。
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