JP2012025466A - 船舶受渡し用流体荷役装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】船舶受渡し用流体荷役装置のジョイント部と、他方側に設けたジョイント連結部との連結させる連結作業が容易にしてスピーディーに行うことができ、またこの連結作業に人の関与を少なくできそれだけ安全性が向上する画期的な船舶受渡し用流体荷役装置を提供すること。
【解決手段】ローディングアームの先端部のジョイント部5を常に上方に付勢した状態で、このジョイント部5とジョイント連結部8側とをガイド線体13で連結し、このガイド線体13を例えば巻き取り部24Aを作動させて巻き取ることで、ジョイント部5をジョイント連結部8に下降接近移動させて連結させる船舶受渡し用流体荷役装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、陸上と船舶との間や浮島と船舶との間あるいは船舶間などで、例えば液化天然ガス(LNG)や石油などの流体を、海上の波で船舶が揺動してもこれに追従しながら受け渡すことができる船舶受渡し用流体荷役装置に関するものである。
例えば液化天然ガス(LNG)や石油などの流体を、桟橋に接岸したタンカーから陸上の貯蔵タンクに荷上げしたり、逆に陸上の貯蔵タンクからタンカーに荷積みする場合、タンカーが波で揺動してもこれに追従しながら安全に荷役できる船舶受渡し用流体荷役装置が用いられている。
例えば桟橋などの陸上側とタンカーなどの船舶との間で流体を荷役する(受渡しする)場合、船舶が波で常時揺動するだけでなく、流体が高温であったり、低温であったり可燃であったりすることから耐温度性や防火性の要求などのため、単にゴム製のフレキシブルホースでの受渡しでは安全性や操作性に劣るから、揺動に追従でき耐温度性や防火性に優れたパイプを回動自在に組み合わせ連結した前記船舶受渡し用流体荷役装置が用いられている。
この船舶受渡し用流体荷役装置は、例えば特公平3−49839号公報などに示すようなローディングアームなどであって、一般に以下のように構成している。
例えば桟橋や波止場や浮島などの受渡し部の一方側に設けた貯蔵タンクに連結させて船舶受渡し用流体荷役装置を設け、この船舶受渡し用流体荷役装置の先端部のジョイント部を、受渡し部の他方側となる船舶に設けた貯蔵タンクに連結するジョイント連結部(マニフォールド)に引き寄せ連結して、この間で流体を荷役するが、この船舶受渡し用流体荷役装置(ローディングアーム)は、一般に貯蔵タンクに連結している立ち上がり管(ライザパイプ)に設けられるもので、この立ち上がり管の上端部に水平中空回動継手(水平スイベルジョイント)及び垂直中空回動継手(垂直スイベルジョイント)を介して水平及び垂直方向に回動自在にインボードアームを設け、このインボードアームの先端部に垂直中空回動継手(垂直スイベルジョイント)を介して垂直方向に回動自在にアウトボードアームを設け、このアウトボードアームの先端部に緊急流体遮断離脱装置を介すると共に二つの垂直中空回動継手(垂直スイベルジョイント)と水平中空回動継手(水平スイベルジョイント)を介してジョイント部を設けた構成として、例えばインボードアームをライザパイプに対して垂直方向に倒伏回動並びに水平回動させつつこのインボードアームに対してアウトボードアームを開放回動させて先端部のジョイント部を、船舶に設けたジョイント連結部(マニフォールド)に接近させて連結し、流体を立ち上がり管からインボードアーム及びアウトボードアームを介し更にジョイント部とジョイント連結部との連結部分を介して船舶の貯蔵タンクに荷役できるように構成している。
また、アウトボードアームの先端部に、垂直中空回動継手(トップスイベルジョイント),下端部を下方に向けるエルボ,水平中空回動継手(ミドルスイベルジョイント),緊急流体遮断離脱装置,先端部を水平方向に向けるエルボ,垂直中空回動継手を上方から順々に介して、連結面を水平横方向に向けた着脱連結機構(油圧カップラー)を備えたジョイント部を設けて、このジョイント部を異なる三方向に回動自在として、横方向からマニフォールドに接近させて連結する構成としている。
また、このローディングアームは、例えばインボードアームの先端部にアウトボードアームを回動するための上部シーブを設け、インボードアームの下端部には下部シーブを設けその間にはワイヤーロープなどの連結材を巻回して、例えばこの下部シーブを駆動装置によって回動駆動することで上部シーブが伝達駆動されてアウトボードアームがインボードアームに対して垂直方向に開閉回動するように構成している。
また、インボードアームの基端部にはバランスウェイトを設けてインボードアームのバランスを保持するバランスウェイト機構を備えている。このバランスウェイト機構は、単に前記バランスウェイトをインボードアームの基端部に移動調整自在に設ける場合だけでなく、例えば更に下部シーブにアウトボードアームに連動して回動するバランスウェイト取付用アームを設け、このバランスウェイト取付用アームにサブバランスウェイト(可変ウェイト)を設け、これによってアウトボードアームが開閉回動してもサブバランスウェイトも連動回動して、アウトボードアームの回動姿勢に応じてこのサブバランスウェイトの位置を変化させて常にバランスを取るように構成している。
また、更にインボードアームやアウトボードアームを夫々所定の方向に所定量回動駆動する駆動装置を油圧駆動装置とし、ジョイント部とジョイント連結部とを連結した荷役作動時には、各油圧駆動装置の油圧駆動を切り、循環切換弁を切り換えて圧油循環管路が形成されるようにすることで、連結後にフリーホイールモードに切り換えて、各アームがバランスを取りながら自由に回動自在になると共に各スイベルジョイントによって海上の波によって船舶が揺動してもこれに追従でき、ジョイント部とジョイント連結部との連結部分にこの揺動による負荷がかからないようにしている。
このように船舶受渡し用流体荷役装置は、海上の波で船舶が揺れてジョイント部を連結させるジョイント連結部が揺動する状況の中で、このジョイント部を手動若しくは駆動装置の作動(例えば遠隔操作)によって揺動しているジョイント連結部(マニフォールド)に接近させて行き、位置合わせ(移動微調整)してボルト止めや油圧カップラーなどの着脱連結機構によって気密連結させる。
しかしながら、このような船舶受渡し用流体荷役装置における連結作業は、常に相対揺動しているなかで行われるため、非常に厄介な作業であり、また熟練を要する。また、波が高かったり風が強いとこの作業は一層困難を極め、作業時間もかなり費やす。
湾内や防波堤のある港内では波は抑えられ比較的穏やかな状況での作業となるが、それでも波が高い場合や、また海上の油田やガス田の基地や浮島から直接船舶に荷役する場合やFPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)と船舶間で荷役する場合などは、波を遮るものがなく波の高い状況、大きな相対揺動の中での作業が強いられることが多いため、この連結作業は非常に厄介で、また作業時間を要する。
特公平3−49839号公報
本発明は、従来の船舶受渡し用流体荷役装置にこのような問題を見出し、特に波の高い状況(相対揺動の大きい状況)ではこの問題が深刻であることに鑑み、これを簡単な構成で解決あるいは軽減し、たとえ波が高くても受渡し部の一方側に設けた船舶受渡し用流体荷役装置のジョイント部を、他方側に設けたジョイント連結部へ接近・連結させる連結作業が、容易にしてスピーディーに行うことができ、またこの連結作業に人の関与を少なくできそれだけ安全性が向上する画期的な船舶受渡し用流体荷役装置を提供することを目的としている。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
海上の波によって常時相対移動している受け渡し部1の一方側に立設され流体を流通させる立ち上がり管2に回動自在に接続するインボードアーム3と、このインボードアーム3の先端部に回動自在に垂下接続したアウトボードアーム4と、このアウトボードアーム4の先端部に設けたジョイント部5と、前記インボードアーム3のバランスを保つバランスウェイト機構7とから成り、前記受け渡し部1の一方側の前記ジョイント部5を移動させて受け渡し部1の他方側のジョイント連結部8に着脱自在に連結する船舶受渡し用流体荷役装置において、前記アウトボードアーム4は、回動継手部9を介して基端部側アームパーツ10Aと先端部側アームパーツ10Bとを接続した構成として、この回動継手部9を折曲点としてく字状に屈伸自在に構成し、この屈伸自在なアウトボードアーム4の先端部若しくはこの先端部に設けた部材に吊り上げ線体11を設け、この吊り上げ線体11を吊り上げ付勢する吊り上げ付勢機構12を備えて、前記アウトボードアーム4をく字状に折曲させてこのアウトボードアーム4の先端部の前記ジョイント部5を常時上方に吊り上げ付勢するように構成し、このジョイント部5若しくはこのジョイント部5の周辺部又はこのジョイント部5より上方部位と前記ジョイント連結部8若しくはこのジョイント連結部8の周辺部との間に張設するガイド線体13と、このガイド線体13を利用してこのガイド線体13に沿う方向に前記ジョイント部5を前記ジョイント連結部8に下降接近移動させる移動駆動機構14とを備えたことを特徴とする船舶受渡し用流体荷役装置に係るものである。
また、前記インボードアーム3と垂直中空回動継手23を用いて回動自在に設けた前記基端部側アームパーツ10Aの先端部に、前記回動継手部9として垂直中空回動継手9を用いて前記先端部側アームパーツ10Bを回動自在に設けて前記アウトボードアーム4をく字状に屈伸自在に構成し、このアウトボードアーム4の先端部に中空回動継手部15,エルボ16,緊急流体遮断離脱装置17などの介在部材を介して前記ジョイント部5を設け、前記アウトボードアーム4の前記先端部側アームパーツ10B又はこれに設ける前記介在部材若しくは前記ジョイント部5若しくは前記ジョイント部5に付設する部材などの下方部材に前記吊り上げ線体11の先端部を連結したことを特徴とする請求項1記載の船舶受渡し用流体荷役装置に係るものである。
また、先端部を前記アウトボードアーム4の前記先端部側アームパーツ10B又はこれに設ける前記下方部材に連結した前記吊り上げ線体11を、滑車25を介して前記インボードアーム3及び前記立ち上がり管2に沿設して引動自在に設け、この吊り上げ線体11の基端部に引動用ウェイト18を設けて前記吊り上げ付勢機構12を構成したことを特徴とする請求項2記載の船舶受渡し用流体荷役装置に係るものである。
また、前記ジョイント部5若しくは前記ジョイント部5に設けた部材に巻き取り部24Aを設けて、この巻き取り部24Aで前記ガイド線体13を巻き取ることで前記ジョイント部5を前記ジョイント連結部8に向けて下降接近移動させる構成、又は前記ジョイント部5より上方部位に設けた巻き取り部24Bによって常時張設した前記ガイド線体13に沿って走行することで前記ジョイント部5を前記ジョイント連結部8に向けて下降接近移動する走行部28を設けた構成として、前記ガイド線体13を利用してこのガイド線体13に沿う方向に前記ジョイント部5を前記ジョイント連結部8に下降接近移動させる前記移動駆動機構14を構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の船舶受渡し用流体荷役装置に係るものである。
また、前記ジョイント連結部8の周囲に設けた位置決め係合受部19に前記ガイド線体13の先端部を連結し、前記ガイド線体13に沿って移動しこの位置決め係合受部19に係合して前記ジョイント部5を所定位置に位置決める移動係合部20を前記ジョイント部5に設けたことを特徴とする請求項4記載の船舶受渡し用流体荷役装置に係るものである。
また、前記く字状に屈伸自在に設けたアウトボードアーム4の先端部に中空回動継手部15及びエルボ16を介して前記ジョイント部5を連結面を下向きにして垂設し、この連結面と合致させる連結面を上向きに設けた前記ジョイント連結部8に、前記アウトボードアーム4を伸長回動して前記ジョイント部5を下降接近させて、上下方向から連結面同士を合致させて連結するように構成したことを特徴とする請求項1〜5記載の船舶受渡し用流体荷役装置に係るものである。
また、異なる回動方向の三種の前記中空回動継手部15とこの間に設ける前記エルボ16とを用いて、着脱連結機構27を備えた前記ジョイント部5の連結面を下向きにして前記アウトボードアーム4に垂設した構成とし、前記く字状のアウトボードアーム4の折曲点となる中空回動継手部15と回動方向が同じ第一垂直中空回動継手15Aと、90度エルボ16Aと、90度回動面の異なる第二垂直中空回動継手15Bと、180度エルボを含むエルボであって且つ下方に向けた下端部の位置が上方の前記第一垂直中空回動継手15Aに対して水平バランスする下方位置となる折り返しエルボ16Bと、この折り返しエルボ16Bによって吊り下げ重心位置が前記第一垂直中空回動継手15Aの下方に位置して水平バランスがとれた状態で下方の前記ジョイント部5を水平回動自在とする第三水平中空回動継手15Cとを上方から順に設けた構成として、これら前記介在部材15,16を介して前記ジョイント部5を異なる三方向に回動自在にして連結面を下向きに設けた構成としたことを特徴とする請求項6記載の船舶受渡し用流体荷役装置に係るものである。
また、前記ジョイント部5側と前記ジョイント連結部8側とを連結する前記ガイド線体13の連結部に、緊急時にこの連結を切り離す緊急切り離し機構を備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の船舶受渡し用流体荷役装置に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、たとえ波が高くても受渡し部の一方側に設けた船舶受渡し用流体荷役装置のジョイント部を、他方側に設けたジョイント連結部へ接近・連結させる連結作業が、容易にしてスピーディーに行うことができ、またこの連結作業に人の関与を少なくできそれだけ安全性が向上する画期的な船舶受渡し用流体荷役装置となる。
即ち、本発明は、受け渡し部一方側のジョイント部を他方側のジョイント連結部に接近移動させて連結させる際に、このジョイント部が単にインボードアームのバランスを取るバランスウェイト機構によりバランス保持されているのでなく、例えばジョイント部若しくはこのジョイント部の周辺部と、ジョイント連結部若しくはジョイント連結部の周辺部との間に張設したガイド線体を巻き取ったり、ジョイント部の上方部位との間に張設したガイド線体に沿ってジョイント部に設けた走行部を走行させてジョイント部をジョイント連結部に接近移動させることができる構成とし、しかも、このジョイント部は各部の中空回動継手部の回動追従によって波による相対移動を軽減できると共に、バランスウェイト機構によってバランスされるだけでなく常にこのジョイント部は、前記吊り上げ付勢機構によって吊り上げ付勢されガイド線体に張設付勢を生じさせる吊り上げ線体により吊り上げられていて、常にジョイント部はく字状に屈伸自在なアウトボードアームを介して吊り上げ付勢されていることから、波による揺動に応答性良く追従してこのガイド線体はたるみにくくガイド線体のガイド機能は損なわれにくく、また、常に吊り上げ付勢された状態でこのガイド線体を例えば巻き取り部で巻き取ったり、このガイド線体に沿って走行部を走行させてジョイント部を接近移動させるため、この移動作動がスムーズにして安定性良く行われ安全に接近移動できるなど、連結作業が極めて容易にしてスピーディーに行うことができ、またこの連結作業に人の関与を少なくできそれだけ安全性が向上する画期的な船舶受渡し用流体荷役装置となる。
また、請求項2,3記載の発明においては、一層簡易な構成にして前記ガイド線体の波による緩みを軽減できる吊り上げ線体による吊り上げ付勢機構を容易に実現でき、一層実用性に優れた船舶受渡し用流体荷役装置となる。
また、請求項4記載の発明においては、一層簡易な構成で前記移動駆動機構を容易に実現でき一層実用性に秀れ、また、請求項5記載の発明においては、前記ジョイント部を接近移動させ所定位置で前記位置決め係合受部に、前記ガイド線体に沿って移動する移動係合部が係合して位置決められ、この位置決め状態でジョイント部とジョイント連結部とを連結でき、この連結作業が一層容易にしてスピーディーに行える一層画期的な船舶受渡し用流体荷役装置となる。
また、請求項6記載の発明においては、前記吊り上げ付勢機能を果たすく字状に屈伸自在なアウトボードアームの下端部の連結面を下向きにしたジョイント部を、ガイド線体を利用して下降させて連結面を上向きとしたジョイント連結部と連結させる構成のため、一層簡易な構成にして連結作業が安全で容易にしてスピーディーに行える極めて画期的な船舶受渡し用流体荷役装置となる。
また、請求項7記載の発明においては、三種のスイベルジョイントの配置改良とエルボの形状改良によって、船側にスイベルジョイントを追加することなく、従来通り異なる三方向に回動自在にして連結面を上下面とし、ジョイント部を上方から接近させて連結できる構成を一層簡易な構成で実現でき、一層連結作業が安全で容易にしてスピーディーに行える極めて画期的な船舶受渡し用流体荷役装置となる。
また、請求項8記載の発明においては、一層安全性に優れる。
本実施例(第一実施例)のガイド線体を張設した連結作業途中の説明正面図である。 本実施例(第一実施例)の連結時完了時の説明正面図である。 本実施例(第一実施例)の連結作業途中での要部の拡大説明正面図である。 本実施例(第一実施例)の連結作業途中での要部の拡大説明側面図である。 第二実施例のガイド線体を張設した連結作業途中の説明正面図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
桟橋や波止場などの陸上又は油田やガス田の海上基地や浮島などの海上構造物と、タンカーなどの船舶との間や船舶(FPSOなども含む)間で、液化天然ガス(LNG)や石油などの耐温度性や防火性が要求される流体を荷役する場合、この受け渡し部1の一方側、例えば陸上側やFPSOに本装置(船舶受渡し用流体荷役装置)を設け、この本装置の先端部(例えばローディングアームのアウトボードアーム4の先端部)のジョイント部5を、他方側、例えば即ち通常の船舶側に設けたジョイント連結部8(マニフォールド)に連結して陸上側やFPSOの貯蔵タンクから通常の船舶側の貯蔵タンクへと流体を荷役するが、このジョイント部5とジョイント連結部8とを連結する連結作業において、FPSOや接岸した船舶は波で揺動しているため、ジョイント部5に対してジョイント連結部8は常に揺動している。
特に防波堤なども無い海上構造物と、これに接岸した船舶との間や船舶間(FPSOを含む)で荷役する場合は波が高く大きく揺動している。
このような状況でジョイント部5をジョイント連結部8に接近操作して位置合わせしてジョイント部5とジョイント連結部8とのフランジ部をボルト止めしたり油圧カップラーなどの連結機構で連結することとなる。
本発明は、例えば前述の各油圧駆動装置を駆動(遠隔操作でも良い)させて、例えば貯蔵タンクと連結している立ち上がり管2に対してインボードアーム3を水平旋回させたり垂直方向に伏動回動させ、このインボードアーム3の傾動を固定させた状態で更にアウトボードアーム4を移動駆動機構14により屈伸回動させたり、例えば更にインボードアーム3に対して開放回動させるなどして、アウトボードアーム4の先端部に設けたジョイント部5を、波により相対揺動しているジョイント連結部8に接近移動させる。
この際、従来のようにそのままジョイント部5とジョイント連結部8とを接近させて連結させるのではなく、本発明は例えば一旦ジョイント部5若しくはこの周辺部に設けたガイド線体13をジョイント連結部8若しくはこの周辺部に連結して張設し、このガイド線体13を移動駆動機構14としてジョイント部5に設けた巻き取り部24Aにより巻き取ったり、あるいは上方部位の例えばインボードアーム3に設けた巻き取り部24Bから巻き取り付勢に抗して巻き出し張設したガイド線体13に沿ってジョイント部5に設けた走行部28を走行させて、ジョイント部5をジョイント連結部8へ下降接近移動させる。
即ち、例えば油圧駆動装置により各アームを回動させた後に前記ガイド線体13を利用してジョイント部5を下降接近移動させる場合、例えば各アームの油圧駆動装置を作動させた後、ジョイント部5から垂下したガイド線体13をジョイント連結部8側に連結した状態で連結完了直後に行うと同様にしてインボードアーム3の傾動は固定状態とするが、その他の油圧駆動装置を荷役作動中と同様にフリーホイールモードに切り換えて各中空回動継手部(スイベルジョイント)によって船舶の揺動に追従し得る状態とし、移動駆動機構14を作動させてガイド線体13を利用してジョイント部5を接近移動させる。
従って、このガイド線体13を張設状態とすると共にフリーホイールモードに切り換えることで、ジョイント部5に対するジョイント連結部8の揺動はなくなるか殆んどなくなる。
しかし、波が大きかったり、波の変化が激しく波の揺動に追従できずにガイド線体13がゆるむことがあるが、本発明はこのような場合でもジョイント部5は常に吊り上げ付勢機構12により吊り上げ付勢されている吊り上げ線体11によって常に吊り上げ付勢されているため、この吊り上げ付勢がガイド線体13の張力となり緩みにくくなる。少なくともジョイント部5とジョイント連結部8間のガイド線体13においては、このく字状のアウトボードアーム4を介しての吊り上げ付勢によって波の揺動にスピーディーに追従して緩みにくくなる。
更に説明すれば、例えばバランスウェイト機構7によってバランスが取られているインボードアーム3に垂設しているアウトボードアーム4を、例えば各アームの駆動装置を作動させアウトボードアーム4の先端部に設けたジョイント部5を下方のジョイント連結部8へ途中まで接近移動させた後に、インボードアーム3の傾動は固定状態にロックするが、他の駆動装置をフリーホイールモードに切り換えると共に、例えばこのジョイント部5若しくはこの周辺部に設けたガイド線体13の垂下端をジョイント連結部8若しくはその周辺部に連結し、例えば移動駆動機構14としてジョイント部5に設けた巻き取り部24Aを巻き取り作動させてガイド線体3を巻き取ることでジョイント部5をジョイント連結部8に接近移動させる。
この際、この移動駆動機構14(巻き取り部24A)の作動によって吊り上げ付勢機構12による吊り上げ付勢に抗してアウトボードアーム4を屈伸回動や開放回動してジョイント部5を下降させることとなる。
また、例えば、このようにガイド線体13を利用して接近移動させる際に、このガイド線体13に沿って移動自在に設けた移動係合部20をジョイント部5に設け、このジョイント部5を接近移動させつつガイド線体13に沿って移動する移動係合部20をジョイント連結部8側に設けた位置決め係合受部19に係合させて位置決め状態とし、この位置決め状態で近接させたジョイント部5とジョイント連結部8とを油圧カップラーなどにより気密状態に連結(油圧カップリング)する。
このように本発明ではバランスウェイト機構7によってバランスを取りながらあるいはバランスが必ずしも保持されていなくてもガイド線体13を張設して仮連結した状態で、且つ常に吊り上げ付勢されていることによってガイド線体13を常に張設した状態で、このガイド線体13を利用してジョイント部5を接近移動させる構成のため、波の揺動が大きくても激しくてもガイド線体13はゆるみにくく、即ちこのゆるみにくい状態で張設されたガイド線体13を吊り上げ付勢に抗しつつ巻き取ったり、これに沿って走行させることで、上方から下方のジョイント連結部8にジョイント部5を下降接近させて連結でき、容易にしてスピーディーに安全に連結作業が行え、またこの連結作業に人の関与を少なくできそれだけ一層安全性が向上することとなる。
また、ジョイント部5に緊急時に流体を遮断し離脱させる緊急流体遮断離脱装置17を設けたり、また、ガイド線体13の連結部、例えばガイド線体13の垂下端と前記ジョイント連結部8若しくはジョイント連結部8の周辺部との連結部に所定以上の負荷が加わったとき緊急時と判断し自動的に油圧や電力あるいはメカ的に連結を切り離す緊急切り離し機構を設けて更に安全性を高めることができる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例はローディングアームに本発明を適用したもので、FPSO側に本装置を設け、LNGタンカーなどの船舶側の貯蔵タンクに連通するパイプの先端部に設けたジョイント連結部8(マニフォールド)に、本装置のジョイント部5を連結してLNGなどの流体を受け渡す実施例である。
即ち、本実施例では、貯蔵タンクに連通しFPSO側に立設した立ち上がり管2の上端部に、この立ち上がり管2からの流体を流通させるインボードアーム3を水平中空回動継手(水平スイベルジョイント)21及び垂直中空回動継手(垂直スイベルジョイント)22を介して水平及び垂直方向に油圧駆動装置により回動自在に設け、このインボードアーム3の先端部に垂直中空回動継手(垂直スイベルジョイント)23を介して垂直方向に回動自在にアウトボードアーム4を設け、このアウトボードアーム4の先端部に、緊急流体遮断離脱装置17を介すると共に、二つの垂直中空回動継手(垂直スイベルジョイント)15A,15Bと、この間の90度エルボ16Aと、180度エルボ含み下端部を下方に向ける折り返しエルボ16Bと、水平中空回動継手(水平スイベルジョイント)15Cとを上方から順々に介して連結面を下向きにしたジョイント部5を設けた構成としている。
従って、本実施例では例えば立ち上がり管2に対してインボードアーム3を垂直方向に倒伏回動及び水平旋回させ、この傾伏回動はロックドライブとしたインボードアーム3に対して開放回動自在にアウトボードアーム4を設け、このアウトボードアーム4をく字状に屈伸自在に構成し、この先端部に前記スイベルジョイント15やエルボ16などの介在部材を介してジョイント部5を設け、このジョイント部5を船舶に設けたジョイント連結部8に下降接近させて連結し、流体を立ち上がり管2からインボードアーム3及びアウトボードアーム4を介し更にジョイント部5とジョイント連結部8との連結部分を介して船舶の貯蔵タンクに荷役できるように構成している。
本実施例ではこのようなインボードアーム3の先端部に垂下するアウトボードアーム4を、回動継手部9を介して複数のアームパーツ10を接続した構成として、この回動継手部9を折曲点としてく字状に屈伸自在に構成としている。
具体的には、前記インボードアーム3と垂直中空回動継手23を用いて回動自在に設けた前記基端部側アームパーツ10Aの先端部に、前記回動継手部9として垂直中空回動継手9を用いて先端部側アームパーツ10Bを回動自在に設けて前記アウトボードアーム4をく字状に屈伸自在に構成している。
また、この屈伸自在なアウトボードアーム4の先端部側アームパーツ10B若しくはこの先端部側アームパーツ10Bに設けた部材(吊り上げ付勢によって屈曲させる方向に力を及ぼす位置)に吊り上げ線体11を設け、この吊り上げ線体11を吊り上げ付勢する吊り上げ付勢機構12を備えて、前記アウトボードアーム4をく字状に折曲させてこのアウトボードアーム4の先端部の前記ジョイント部5を常時上方に吊り上げ付勢するように構成している。
即ち、このく字状のアウトボードアーム4をこの吊り上げ付勢に抗して伸長してこのアウトボードアーム4の先端部のジョイント部5を下降させる構成としている。
また、本実施例は、前述のようにこの屈伸自在なアウトボードアーム4の先端部側アームパーツ10B若しくはこれに設けた部材に吊り上げ線体11(吊り上げ用ケーブルなど)を設け、この吊り上げ線体11を吊り上げ付勢する吊り上げ付勢機構12を備えているが、この吊り上げ付勢機構12としては、オーバーウェイト状態となる引動用ウェイト18を吊り上げ線体11の基端側に設けた構成とし、前記アウトボードアーム4をく字状に折曲させてこのアウトボードアーム4の先端部の前記ジョイント部5を常時上方に吊り上げ付勢するように構成している。
具体的には、先端部を前記アウトボードアーム4の先端部に連結した前記吊り上げ線体11を、滑車25を介して前記インボードアーム3及び前記立ち上がり管2に沿設して引動自在に設け、この吊り上げ線体11の基端部に引動用ウェイト18を設けた構成としているが、この吊り上げ線体11を滑車25を介して引き回して立ち上がり管2に沿って垂下配設し、この垂下端にオーバーウェイト状態となる引動用ウェイト18を吊り下げた構成としている。
更に説明すると、本実施例では、アウトボードアーム4の先端部側アームパーツ10Bの先端部に一端を連結した吊り上げ線体11をインボードアーム3に設けた滑車25を介して引き回してインボードアーム3に沿設するが、この吊り上げ線体11は一旦動滑車25Aに連結し、この動滑車25Aに連結した吊り上げ線体11を更にインボードアーム3の基端部に設けてインボードアーム3と共に回動滑車25Bと、立ち上がり管2に設けられる定滑車25Cを介して立ち上がり管2に沿って垂下配設され、この垂下端に設けた引動用ウェイト18の重量によってアウトボードアーム4の先端部をこの吊り上げ線体11を介して引き上げ、このアウトボードアーム4の先端部のジョイント部5を引き上げ付勢するように構成している。
従って、このジョイント部5にガイド線体13を連結する前は、この引動用ウェイト18が立ち上げ部2の基端部に設けたショックアブソーバ26に当たる位置まで下降してく字状のアウトボードアーム4を折曲して折り畳みジョイント部5を上方に上昇させる。
この状態でバランスウェイト機構7によりインボードアーム3のバランスが取られるように構成している。
本実施例(第一実施例)では、このようなこのジョイント部5若しくはこの周辺部と前記ジョイント連結部8若しくはこのジョイント連結部8の周辺部との間に張設するガイド線体13と、このガイド線体13を利用して前記ジョイント部5を前記ジョイント連結部8に下降接近移動させる移動駆動機構14とを備えた構成としている。
具体的には、吊り上げ付勢機構12(引動用ウェイト18)で引き上げられているジョイント部5側に一端を連結したガイド線体13を垂下している。即ち、本実施例(第一実施例)では、ジョイント部5に巻き取り部24A(巻き取りウインチ)を設け、この巻き取り部24Aからガイド線体13を巻き出し垂下し、この垂下端部をジョイント連結部8の周辺部に連結し、このガイド線体13を前記ジョイント部5に設けた巻き取り部24Aによって巻き取ることでジョイント部5をジョイント連結部8に下降接近移動させてジョイント部5をジョイント連結部8へガイド線体13を利用してこのガイド線体13に沿う方向に下降接近移動させるように前記移動駆動機構14を構成している。
このジョイント部5のジョイント連結部8への接近移動は、前述のようにガイド線体13をジョイント部5とジョイント連結部8側の間に張設した後、インボードアーム3を水平回動駆動させる油圧駆動装置はフリーホイール状態とするが垂直回動駆動装置はロック状態としてインボードアーム3の傾動位置を固定し、このガイド線体13を連結した後は各回動継手部によって波による相対移動に追従するようにして相対的にほとんど静止した状態とし、前記移動駆動機構14を作動させて例えば巻き取り装置24Aを巻き取り作動させて、このガイド線体13を巻き取ることで、アウトボードアーム4はく字状に伸長するように回動させつつ吊り上げ付勢機構12による吊り上げ付勢に抗してジョイント部5を下降させる構成としている。
即ち、前述のように前記ガイド線体13を巻き取ることで前記ジョイント部5を前記ジョイント連結部8に接近移動させる巻き取り部24Aをジョイント部5若しくはこの周辺部に設けて、前記ガイド線体13を利用して前記ジョイント5を前記連結部8に下降接近移動させるように前記移動駆動機構14を構成している。
また、この移動駆動機構14を前記巻き取り部24Aで構成せず、張設したガイド線体13に対して摩擦回動してガイド線体13に沿って走行する走行駆動輪を用いて構成した走行部28をジョイント部5若しくはこの周辺部に設けた構成(第二実施例)としても良い。
この第二実施例は図5に示すように、ジョイント部5より上方部位、即ちインボードアーム3に巻き取り部24B(巻き取りウインチ)を設け、この巻き取り部24Bから巻き出し垂下したガイド線体13を下方のジョイント連結部8側に連結し、この巻き取り部24Bに常に緩みを取りワイヤー自重に抗する巻き取り付勢を生じさせてこのガイド線体13を張設し、この張設しているガイド線体13に対して前述のように摩擦回動してガイド線体13に沿って走行する走行駆動輪を用いて構成した走行部28をジョイント部5若しくはこの周辺部に設けた構成としている。
この第二実施例でも、波の激しい揺動によってジョイント部5の走行部28とジョイント連結部8間のガイド線体13が緩むときも、スピーディーに追従してく字状のアウトボードアーム4を介して吊り上げ付勢されているジョイント部5が上昇してガイド線体13の緩みを吸収し、このジョイント部5の走行部28と上方のインボードアーム3の巻き取り部24Bとの間で緩むガイド線体13もこの巻き取り部24Bによって巻き取られる。
このように第二実施例も第一実施例と同様にジョイント部5は、く字状に屈伸自在なアウトボードアーム4を介して吊り上げ付勢されているため、波の激しい揺動にもスピーディーに追従できガイド線体13は緩みにくく、一層容易にしてスピーディーに連結作業ができることとなる。
また、本実施例では、前記ジョイント連結部8の周囲に設けた位置決め係合受部19に前記ガイド線体13を連結し、前記ジョイント部5に前記ガイド線体13に沿って移動してこの位置決め係合受部19に係合して前記ジョイント部5を所定位置に位置決める移動係合部20を設けている。
即ち、ジョイント連結部8側に位置決め係合受部19(コーン受突起部)を設け、この係合受部19にガイド線体13を連結し、このガイド線体13にはジョイント部5と共に移動し且つ巻き取るガイド線体13が貫通するように移動係合部20(移動コーン部)を設けた構成とし、このガイド線体13を巻き取り部24によりジョイント部5に設けた移動係合部20はジョイント部5と共に下降してジョイント連結部8に接近していき係合受部19に移動係合部20が先細りでテーパ形状の係合受部19に移動係合部20が誘い込まれてテーパ係合することで、ジョイント連結部8とジョイント部5との連結面が近接合致し、微調整するなどした後、ジョイント部5に設けた油圧カップラーでジョイント連結部8に連結する構成としている。従って、人の関与が極めて少なくて済み安全性に優れる。
また、本実施例では、前記く字状に屈伸自在に設けたアウトボードアーム4の先端部に中空回動継手部15及びエルボ16を介して前記ジョイント部5を連結面を下向きにして垂設し、この連結面と合致させる連結面を上向きに設けた前記ジョイント連結部8に、前記アウトボードアーム4を伸長回動して前記ジョイント部5を下降接近させて、上下方向から連結面同士を合致させて連結するように構成している。
具体的には前述のように異なる回動方向の三種の前記中空回動継手部15とこの間に設ける前記エルボ16とを用いて、着脱連結機構27を備えた前記ジョイント部5の連結面を下向きにして前記アウトボードアーム4に垂設した構成とし、前記く字状のアウトボードアーム4の折曲点となる中空回動継手部15と回動方向が同じ第一垂直中空回動継手15Aと、90度エルボ16Aと、90度回動面の異なる第二垂直中空回動継手15Bと、180度エルボを含むエルボであって且つ下方に向けた下端部の位置が上方の前記第一垂直中空回動継手15Aに対して水平バランスする下方位置となる折り返しエルボ16Bと、この折り返しエルボ16Bによって吊り下げ重心位置が前記第一垂直中空回動継手15Aの下方に位置して水平バランスがとれた状態で下方の前記ジョイント部5を水平回動自在とする第三水平中空回動継手15Cとを上方から順に設けた構成として、これら前記介在部材15,16(本実施例では更に介在部材として緊急流体遮断離脱装置17)を介して前記ジョイント部5を異なる三方向に回動自在にして連結面を下向きに設けた構成としている。
また、このジョイント連結部8は船舶側に設けたもので、貯蔵タンクから立ち上がって水平に突出した誘導管にエルボを介して連結面を上向きに設けたもので、このジョイント連結部8から水平突出状態にしてその上端を先細り形状に突出させた前記係合受部19を設け、この係合受部19にガイド線体13の垂下端を連結し、連結後このガイド線体13を例えば第一実施例のようにジョイント部5に設けた巻取り部24Aにより巻き取ってこのジョイント部5と共にこのガイド線体13に沿って移動するコーン状の前記移動係合部20が誘い込まれてテーパ係合して位置決めされるように構成している。
このようにジョイント部5をガイド線体13の誘導によって下降させるが常に吊り上げ付勢された状態で巻取り接近していくからゆるみにくく、この状態で吊り上げ付勢に抗して下降させて位置決め係合することで互いに連結面を上下に合致させカップリングすることができる構成としている。
また、前述のように三つの異なる方向に回動自在に連結するスイベルジョイント15をその上下の配置順を入れ替え、その間のエルボ16の形状も改良し、ジョイント連結部8側にスイベルジョイント15を追加することなく、ジョイント部5を互いに直交する異なる三方向に回動自在に設けると共に連結面を下向きに構成したもので、そのボトムスイベルジョイントを水平スイベルジョイント15Cとして、また、このボトムスイベルジョイントを水平スイベルジョイント15Cとするための前記折り返しエルボ16Bを設けている。
本実施例のこの折り返しエルボ16Bは、180度エルボと90度エルボを組み合わせたS字状であって、この下端部は下方を向きその位置は、上方の第一垂直中空回動継手15Aの略下方でやや側方にズレた位置として、この下方に吊り下げるジョイント部5を含めた吊り下げ部分の重心位置がこの第一垂直中空回動継手15Aの直下に位置するように構成し、この第一垂直中空回動継手15Aによる垂直回動の重心バランスも、第三水平中空回動継手15Cによる水平回動の重心バランスも整えられた構成となり、本発明を一層簡易な構成で容易に実現でき、且つ容易にしてスピーディーに連結作業が行え、またこの連結作業に人の関与を少なくできそれだけ安全性が向上することとなる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 受け渡し部
2 立ち上がり部
3 インボードアーム
4 アウトボードアーム
5 ジョイント部
7 バランスウェイト機構
8 ジョイント連結部
9 回動継手部
10A 基端部側アームパーツ
10B 先端部側アームパーツ
11 吊り上げ線体
12 吊り上げ付勢機構
13 ガイド線体
14 移動駆動機構
15 中空回動継手部
15A 第一垂直中空回動継手
15B 第二垂直中空回動継手
15C 第三水平中空回動継手
16 エルボ
16A 90度エルボ
16B 折り返しエルボ
17 緊急流体遮断離脱装置
18 引動用ウェイト
19 位置決め係合部
23 垂直中空回動継手
24A 巻き取り部
24B 巻き取り部
25 滑車
27 着脱連結機構
28 走行部

Claims (8)

  1. 海上の波によって常時相対移動している受け渡し部の一方側に立設され流体を流通させる立ち上がり管に回動自在に接続するインボードアームと、このインボードアームの先端部に回動自在に垂下接続したアウトボードアームと、このアウトボードアームの先端部に設けたジョイント部と、前記インボードアームのバランスを保つバランスウェイト機構とから成り、前記受け渡し部の一方側の前記ジョイント部を移動させて受け渡し部の他方側のジョイント連結部に着脱自在に連結する船舶受渡し用流体荷役装置において、前記アウトボードアームは、回動継手部を介して基端部側アームパーツと先端部側アームパーツとを接続した構成として、この回動継手部を折曲点としてく字状に屈伸自在に構成し、この屈伸自在なアウトボードアームの先端部若しくはこの先端部に設けた部材に吊り上げ線体を設け、この吊り上げ線体を吊り上げ付勢する吊り上げ付勢機構を備えて、前記アウトボードアームをく字状に折曲させてこのアウトボードアームの先端部の前記ジョイント部を常時上方に吊り上げ付勢するように構成し、このジョイント部若しくはこのジョイント部の周辺部又はこのジョイント部より上方部位と前記ジョイント連結部若しくはこのジョイント連結部の周辺部との間に張設するガイド線体と、このガイド線体を利用してこのガイド線体に沿う方向に前記ジョイント部を前記ジョイント連結部に下降接近移動させる移動駆動機構とを備えたことを特徴とする船舶受渡し用流体荷役装置。
  2. 前記インボードアームと垂直中空回動継手を用いて回動自在に設けた前記基端部側アームパーツの先端部に、前記回動継手部として垂直中空回動継手を用いて前記先端部側アームパーツを回動自在に設けて前記アウトボードアームをく字状に屈伸自在に構成し、このアウトボードアームの先端部に中空回動継手部,エルボ,緊急流体遮断離脱装置などの介在部材を介して前記ジョイント部を設け、前記アウトボードアームの前記先端部側アームパーツ又はこれに設ける前記介在部材若しくは前記ジョイント部若しくは前記ジョイント部に付設する部材などの下方部材に前記吊り上げ線体の先端部を連結したことを特徴とする請求項1記載の船舶受渡し用流体荷役装置。
  3. 先端部を前記アウトボードアームの前記先端部側アームパーツ又はこれに設ける前記下方部材に連結した前記吊り上げ線体を、滑車を介して前記インボードアーム及び前記立ち上がり管に沿設して引動自在に設け、この吊り上げ線体の基端部に引動用ウェイトを設けて前記吊り上げ付勢機構を構成したことを特徴とする請求項2記載の船舶受渡し用流体荷役装置。
  4. 前記ジョイント部若しくは前記ジョイント部に設けた部材に巻き取り部を設けて、この巻き取り部で前記ガイド線体を巻き取ることで前記ジョイント部を前記ジョイント連結部に向けて下降接近移動させる構成、又は前記ジョイント部より上方部位に設けた巻き取り部によって常時張設した前記ガイド線体に沿って走行することで前記ジョイント部を前記ジョイント連結部に向けて下降接近移動する走行部を設けた構成として、前記ガイド線体を利用してこのガイド線体に沿う方向に前記ジョイント部を前記ジョイント連結部に下降接近移動させる前記移動駆動機構を構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の船舶受渡し用流体荷役装置。
  5. 前記ジョイント連結部の周囲に設けた位置決め係合受部に前記ガイド線体の先端部を連結し、前記ガイド線体に沿って移動しこの位置決め係合受部に係合して前記ジョイント部を所定位置に位置決める移動係合部を前記ジョイント部に設けたことを特徴とする請求項4記載の船舶受渡し用流体荷役装置。
  6. 前記く字状に屈伸自在に設けたアウトボードアームの先端部に中空回動継手部及びエルボを介して前記ジョイント部を連結面を下向きにして垂設し、この連結面と合致させる連結面を上向きに設けた前記ジョイント連結部に、前記アウトボードアームを伸長回動して前記ジョイント部を下降接近させて、上下方向から連結面同士を合致させて連結するように構成したことを特徴とする請求項1〜5記載の船舶受渡し用流体荷役装置。
  7. 異なる回動方向の三種の前記中空回動継手部とこの間に設ける前記エルボとを用いて、着脱連結機構を備えた前記ジョイント部の連結面を下向きにして前記アウトボードアームに垂設した構成とし、前記く字状のアウトボードアームの折曲点となる中空回動継手部と回動方向が同じ第一垂直中空回動継手と、90度エルボと、90度回動面の異なる第二垂直中空回動継手と、180度エルボを含むエルボであって且つ下方に向けた下端部の位置が上方の前記第一垂直中空回動継手に対して水平バランスする下方位置となる折り返しエルボと、この折り返しエルボによって吊り下げ重心位置が前記第一垂直中空回動継手の下方に位置して水平バランスがとれた状態で下方の前記ジョイント部を水平回動自在とする第三水平中空回動継手とを上方から順に設けた構成として、これら前記介在部材を介して前記ジョイント部を異なる三方向に回動自在にして連結面を下向きに設けた構成としたことを特徴とする請求項6記載の船舶受渡し用流体荷役装置。
  8. 前記ジョイント部側と前記ジョイント連結部側とを連結する前記ガイド線体の連結部に、緊急時にこの連結を切り離す緊急切り離し機構を備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の船舶受渡し用流体荷役装置。
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