JP2012025033A - タイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置およびパンク検出方法 - Google Patents

タイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置およびパンク検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012025033A
JP2012025033A JP2010165868A JP2010165868A JP2012025033A JP 2012025033 A JP2012025033 A JP 2012025033A JP 2010165868 A JP2010165868 A JP 2010165868A JP 2010165868 A JP2010165868 A JP 2010165868A JP 2012025033 A JP2012025033 A JP 2012025033A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor box
bladder
puncture
tire vulcanization
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010165868A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5512443B2 (ja
Inventor
Takeshi Ito
剛 伊都
Yuji Yamashita
裕司 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2010165868A priority Critical patent/JP5512443B2/ja
Publication of JP2012025033A publication Critical patent/JP2012025033A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5512443B2 publication Critical patent/JP5512443B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

【課題】タイヤ加硫用ブラダーに発生したパンクの検出感度を向上させることができ、また、メンテナンス負担を軽減でき、装置寿命を延ばすことができるタイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置およびパンク検出方法を提供する。
【解決手段】センサボックスと、生タイヤの加硫中にタイヤ加硫用ブラダーの内部から漏れ出る加熱加圧媒体の蒸気をセンサボックスに誘導する導入管と、センサボックスに導入された前記蒸気を検出するセンサとを備えたタイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置であって、センサボックスへの前記蒸気の導入を、真空引きにより行うバキューム手段、および/または、センサボックス内にエアを供給して、センサボックス内のエアを排出するエア供給排出手段が備えられているタイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置とこの検査装置を用いたタイヤ加硫用ブラダーのパンク検出方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置およびパンク検出方法に関し、詳しくは、タイヤ加硫装置による生タイヤの加硫中に、前記タイヤ加硫用ブラダーからの加熱加圧媒体の蒸気の漏れを検知することにより、タイヤ加硫用ブラダーのパンクを検出するタイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置およびパンク検出方法に関する。
従来から、タイヤの製造においては、生タイヤを金型に装着後、ゴム製の袋体であるタイヤ加硫用ブラダー(以下、単に「ブラダー」ともいう)を生タイヤの内側から膨張変形させることにより生タイヤを金型面に押しつけ、生タイヤの内周側及び外周側から加熱しつつ加硫成形することが行われている。このブラダーの膨張変形は、ブラダー内に高温、高圧の加熱加圧媒体が供給されることにより行われる。
しかし、ゴム製のブラダーはパンクが発生する場合があり、その場合には、加熱加圧媒体の蒸気がブラダーより漏れるため、タイヤ不良品が発生して、生産性を低下させる。
このようなブラダーのパンクによるタイヤ不良品の発生を防止するために、従来より、タイヤ加硫装置に種々のブラダーのパンク検出装置を設けることが提案されている(例えば、特許文献1、2)。
従来のブラダーのパンク検出装置の一例を図8に示し、これを用いたパンク検出方法につき以下に説明する。図8は、パンク検出装置が設けられたタイヤ加硫装置の主要部の概略的な断面図である。なお、図8では、理解を容易にするため各部の寸法は適宜変更して記載している。
図8において、51はタイヤ加硫装置であり、ブラダー91、加硫金型92、金型ホルダー96、および加硫金型92と金型ホルダー96との間に設けられた空隙部97にて構成されている。この空隙部97がブラダー91より漏れた加熱加圧媒体の蒸気の流路となっている。また、50はパンク検出装置であり、センサボックス93とその天井面に設けられたセンサSで構成されており、センサSのセンサ検出面S1はセンサボックス93内に向けられている。そして、空隙部97とセンサボックス93とは、導入管94で接続されており、生タイヤ52はブラダー91と加硫金型92に挟み込まれている。
加硫中にブラダー91がパンクすると、ブラダー91内部から加熱加圧媒体の蒸気が漏れ、生タイヤ52内面とブラダー91表面の間に溜まる。この溜まった加熱加圧媒体の蒸気は、加硫後のプレス開時にブラダー91が縮まるのに合わせて開放され、加硫金型92および空隙部97を介して導入管94に導かれる。その後、この蒸気は、導入管94内を自然上昇して、導入管94の開口部95よりセンサボックス93内に導かれる。そして、センサSのセンサ検出面S1において検知されると、検知信号がアンプ100により電圧又は電流に変換されてシーケンサ101に出力され、ブラダー91にパンクが発生したことが検出される。
このように、従来のブラダー91のパンク検出装置50では、加熱加圧媒体の蒸気が導入管94を通って自然上昇してセンサボックス93に誘導されているため、この蒸気が導入管94の途中で滞留して、スムーズにセンサボックス93に誘導されない恐れがあった。このため、センサボックス93内の湿度がパンク検出量に達せず、パンクの発生が検知されない恐れがあり、検出感度の低下を招いていた。特に、ブラダー91のパンク穴がピンホール(微小穴)の場合には、漏れ量が微量であるため、パンク発生の検出が困難であった。
また、パンクを検出した後にも、センサボックス93内には蒸気が残存しているため、次のタイヤ加硫工程におけるパンクの検出感度に悪影響を与える恐れがあった。
さらに、加硫工程中のオイルミストによるセンサSの故障を防止するため、導入管94の開口部95に、フィルター(金属メッシュ)98が設置されているが、時間経過とともにフィルター98の汚れが進行するため、定期的にフィルター98の交換を行う必要があり、メンテナンスの負担が大きくなり、また、装置寿命も短くなるという問題があった。
特開2001−191332号公報 特開2010−115796号公報
そこで、本発明は、上記の諸問題に鑑み、タイヤ加硫用ブラダーに発生したパンクの検出感度を向上させることができ、また、メンテナンス負担を軽減でき、装置寿命を延ばすことができるタイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置およびパンク検出方法を提供することを目的とする。
本発明に係るタイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置は、
センサボックスと、生タイヤの加硫中にタイヤ加硫用ブラダーの内部から漏れ出る加熱加圧媒体の蒸気を前記センサボックスに誘導する導入管と、前記センサボックスに導入された前記蒸気を検出するセンサとを備えたタイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置であって、
前記センサボックスへの前記蒸気の導入を、真空引きにより行うバキューム手段、
および/または、
前記センサボックス内にエアを供給して、センサボックス内のエアを排出するエア供給排出手段が備えられていることを特徴とする。
本発明に係るタイヤ加硫用ブラダーのパンク検出方法は、
前記のタイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置を用いて、タイヤ加硫用ブラダーのパンクを検出するタイヤ加硫用ブラダーのパンク検出方法であって、
前記バキューム手段を用いて、前記センサボックスに前記蒸気を導入するバキューム工程
および/または、
前記エア供給排出手段を用いて、前記センサボックス内にエアを供給して、前記センサボックス内のエアを排出するエア供給排出工程
を備えることを特徴とする。
そして、前記のタイヤ加硫用ブラダーのパンク検出方法は、
プレス開工程の開始の所定時間前から、センサボックスの真空引きを行うことを特徴とする。
そして、前記のタイヤ加硫用ブラダーのパンク検出方法は、
プレス閉工程からインフレーション工程の間に、所定の時間、エアの供給・排出を行うことを特徴とする。
また、前記のタイヤ加硫用ブラダーのパンク検出方法は、
前記真空引きおよび/または前記エアの供給・排出が、1方向の流れで行われることを特徴とする。
本発明により、タイヤ加硫用ブラダーに発生したパンクの検出感度を向上させることができ、また、メンテナンス負担を軽減でき、装置寿命を延ばすことができるタイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置、およびパンク検出方法を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るブラダーのパンク検出装置を模式的に示す図である。 本発明の一実施の形態に係るブラダーのパンク検出装置の一部を拡大した図である。 加硫工程中におけるブラダーの内圧の時間変化およびセンサボックス内の湿度の時間変化を示す図である。 パンクが発生していないブラダーを用いて加硫を行った際の湿度の変動を示す図である。 強制的にパンクを発生させたブラダーを示す図である。 パンクが発生したブラダーを用いて加硫を行った際の湿度の変動を示す図である 閾値の設定を説明する図である。 従来のブラダーのパンク検出装置が設けられたタイヤ加硫装置の主要部の概略的な断面図である。
以下、本発明を実施の形態に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るブラダーのパンク検出装置を模式的に示す図であり、図2は、本発明の一実施の形態に係るブラダーのパンク検出装置の一部を拡大した図である。なお、理解を容易にするため各部の寸法は適宜変更して記載している。
1.タイヤ加硫装置の概要
図1に示すように、タイヤ加硫装置1は、上型および下型(図示せず)からなる加硫金型2と、金型ホルダー21と、生タイヤ22の内面に装入されるブラダー3とを備え、ブラダー3の内部に加熱加圧媒体の蒸気を供給してブラダー3を膨張させることにより生タイヤ22を加硫金型2の内面に押し付けて加硫する装置である。
2.ブラダーのパンク検出装置
タイヤ加硫装置1に取付けられたブラダーのパンク検出装置Aは、センサSを備えたセンサボックス4と、導入管7と、バキューム手段Bと、エア供給手段Cおよび排気手段Dを備えたエア供給排出手段とにより構成されている。
(1)センサ
センサSは、センサ検出面S1をセンサボックス4内に向けた状態で、センサボックス4内の天井面に配置されている。センサ検出面S1は、センサボックス4内の湿度変化を検知し、所定の閾値以上の湿度を検知した場合、検知信号をアンプ100に送る。アンプ100は、検知信号を増幅してシーケンサ101に出力し、シーケンサ101がパンク発生の警告信号を発する。
(2)導入管
導入管7は、一端の入口開口部7aが加硫金型2および金型ホルダー21の間に設けられた空隙部6に、他端の出口開口部7bがセンサボックス4の底面4aに接続されており、パンクしたブラダー3から漏れ出た加熱加圧媒体の蒸気を、空隙部6からセンサボックス4内に導く。
そして、導入管7の出口開口部7bには、金属メッシュなどからなるフィルター8が取り付けられており、導入管7を通過した加熱加圧媒体の蒸気に含まれるオイルミスト等がセンサボックス4内に流入することが防止される。
また、導入管7の出口開口部7b付近にはチェックバルブ15が設けられており、ブラダー3から漏れ出た加熱加圧媒体の蒸気が、導入管7からセンサボックス4へのみ、一方向に流れるように規制している。
具体的には、バキューム時には、センサボックス4内の圧力が低下することにより生じる圧力差でチェックバルブ15が開放されて、導入管7からセンサボックス4に蒸気が流入する。一方、バキュームしていない通常時やエア供給時には、チェックバルブ15は閉路したままで、センサボックス4から導入管7にエアなどが流入することを抑制する。
(3)バキューム手段およびエア供給排出手段
バキューム手段Bは、図示していないバキューム源と、バキューム源に接続されたバキューム配管10を備えている。そして、エア供給排出手段を構成するエア供給手段Cは、図示していないエア供給源と、エア供給源に接続されたエア配管13を備え、排気手段Dは、センサボックス4に設けられた排気口16aを有するエア排気管16と、排気チェックバルブ17とを備えている。
バキューム配管10およびエア配管13は、4ポート電磁弁12を介して配管11に接続され、配管11はセンサボックス4の側面4bに取り付けられてセンサボックス4内に開口している。
そして、バキューム配管10が接続されている4ポート電磁弁12の接続口12aがバキューム源側に開路するように、4ポート電磁弁12を切り替えることにより、ブラダー3から漏れ出た加熱加圧媒体の蒸気は、真空引きにより、導入管7に溜まることなく、センサボックス4に誘導される。
一方、エア配管13が接続されている4ポート電磁弁12の接続口12bがエア供給源源側に開路するように、4ポート電磁弁12を切り替えることにより、エア供給源からセンサボックス4内に乾燥した高圧エアが供給される。
そして、エア供給の開始に連動して排気チェックバルブ17が開いて、センサボックス4内の蒸気が排出される。このとき、センサボックス4内やフィルター8に付着したオイルミストも同時に排出される。そして、エア供給の終了と共に、排気チェックバルブ17は閉じて、外部エアの流入が抑制される。
なお、図1(a)においては、バキューム手段Bおよびエア供給手段Cは、配管11を共用し、4ポート電磁弁12を切り替えることにより、いずれかを機能させているが、共用する配管11を用いることなく、図1(b)に示すように、電磁弁31が接続されたバキューム配管30および電磁弁33が接続されたエア配管32の各配管を、センサボックス4の側面4bに接続してもよい。
なお、タイヤ製造工場には、元々、バキュームライン、エア供給ライン、排気ラインが配設されているため、前記したバキューム配管、エア配管、排気配管を行うに際して、これらのラインに接続することにより、新たなラインを敷設することなく、安価に配管を行うことができる。
3.ブラダーのパンク検出方法
次に、本実施の形態におけるブラダーのパンク検出方法につき、図3を参照しながら説明する。図3は、加硫工程中におけるブラダーの内圧の時間変化およびセンサボックス内の湿度の時間変化を示す図である。
図3に示すように、加硫は、プレス閉に始まり、プレス閉状態でブラダー内部に加熱加圧媒体を給気してブラダーを膨張させるインフレーションスチーム工程、ガス工程、プレス開の順に行われる。そして、本実施の形態においては、プレス閉後の所定時間、センサボックス内でエアの供給、排出が行われており、また、プレス開の所定時間前からセンサボックス内に対してバキュームが行われている。
ブラダーのパンク検出は、プレス開後、所定時間(通常30秒程度)、湿度の変動を監視することにより行われ、予め定められた閾値を超えた場合、ブラダーにパンクが発生していると判断する。
前記したように、本実施の形態においては、プレス開の所定時間前からセンサボックス内に対してバキュームが行われている。このため、バキューム状態となったセンサボックス内への蒸気の導入が、プレス開に合わせて速やかに行われ、自然上昇した蒸気を検知する従来の検出方法に比べて、検出感度の向上を図ることができる。
なお、バキュームは、具体的には、プレス開の5〜15秒程度前から行うことが好ましい。そして、バキューム時間としては、15〜30秒程度が好ましい。バキューム時間が長すぎる場合、オイルミストを捕集しやすくなり、メンテナンスの頻度が増加する。
なお、バキュームを円滑かつ迅速にするためには、流体の流れが1方向に限定されていることが好ましい。
また、前記したように、本実施の形態においては、プレス閉後の所定時間、センサボックス内でエアの供給、排出が行われている。このため、前の加硫で残っていた蒸気はセンサボックス内に残ることなく排出される一方、新鮮なエアがセンサボックス内に供給されて、検出感度の回復が行われ、誤検出の恐れが抑制される。
そして、このとき、蒸気と共にセンサボックス内のオイルミストも排出されるため、メンテナンスの周期を延長させることができる。
なお、エアの供給、排出を円滑かつ迅速にするためには、流体の流れが1方向に限定されていることが好ましい。
実施例として、バキューム手段を備えたパンク検出装置を用いてパンク検出実験を行った。また、比較例として、バキューム手段を備えない従来のパンク検出装置を用いてパンク検出実験を行った。
1.実験1(検出感度の確認)
最初に、パンクが発生していないことが予め確認されているブラダーを用いて、図3に示す圧力パターンに従って加硫を行い、湿度の変動を測定した。測定結果を図4に示す。なお、図4において、横軸は時間を、縦軸は検知された湿度変化に対応したセンサの電圧変化を示している。そして、図4には、実施例による測定結果と、比較例による測定結果が併せて示されている。
図4に示すように、比較例の場合には小さな変化しか示されていないのに対し、実施例の場合は大きな変化を示しており、バキュームを行うことにより、検出感度が向上することが分かる。
なお、パンクが発生していないブラダーを用いているにも拘わらず、図4において、実施例に大きな変化が示されたのは、外気湿度の影響によるものと考えられる。
2.実験2(パンクの検出感度)
次に、パンクが発生していないことが予め確認されているブラダーを用い、図5に示すように、ピンホールのパンク穴の例として、約2mm程度の小さい穴を導入管付近に開けた。そして、このブラダーを用いて、実験1と同じ条件で加硫を行った。
このときのパンク検出の測定結果を図6に示す。なお、図6において、横軸は時間を、縦軸は検知された湿度変化に対応したセンサの電圧変化を示している。そして、図6には、実施例による測定結果と、比較例による測定結果が併せて示されている。
図6に示すように、実施例の場合、プレス開時を境にして、大きな電圧変化が示されており、パンクの発生による影響が顕著に現れている。これに対して、比較例の場合、プレス開となっても変化が見られず、パンクの発生を検知できていない。
このように、実施例では、バキュームを行うことにより、検出感度が向上して、小さいピンホールのパンク穴であっても、確実に検出することができる。
3.実験3(閾値の設定)
実験1および実験2の結果より、実施例の場合、検出感度が向上して、ピンホールのパンク穴であっても、大きな湿度変化として検出することができ、確実にパンクの発生を検知することができる(実験2)が、検出感度が高いために、パンク穴がない場合であっても、外気湿度の影響により湿度変化が検出される(実験1)ことが分かった。
そこで、外気湿度の影響に左右されることなく、確実にパンクの発生を検知するためには、例えば、外気湿度の影響による湿度変化とパンクの影響による湿度変化との中間の値を閾値とすれば、両者を充分に区別できることが分かる。
その一例を図7に示す。図7は、一定の期間、連続して加硫を行った際に得られたセンサの電圧変化を示す図である。図7より、4月2日12時頃に太実線で示した閾値を超える電圧変化が発生していることが分かる。実際、このとき以外にブラダーにパンクは発生していなかった。
このように、閾値を適切に設定することにより、外気湿度の影響に左右されることなく、確実にパンクの発生を検知することができ、誤検出の発生を抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、前記の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一および均等の範囲内において、前記の実施の形態に対して種々の変更を加えることが可能である。
1、51 タイヤ加硫装置
2、92 加硫金型
3、91 ブラダー
4、93 センサボックス
4a センサボックスの底面
4b センサボックスの側面
6、97 空隙部
7、94 導入管
7a 入口開口部
7b 出口開口部
8、98 フィルター
10、30 バキューム配管
11 配管
12 4ポート電磁弁
12a、12b 4ポート電磁弁の接続口
13、32 エア配管
15 チェックバルブ
16 エア排気管
16a 排気口
17 排気チェックバルブ
21、96 金型ホルダー
22、52 生タイヤ
31、33 電磁弁
50、A パンク検出装置
95 導入管の開口部
100 アンプ
101 シーケンサ
S センサ
S1 センサ検出面
A タイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置
B バキューム手段
C エア供給排出手段
D 排気手段

Claims (5)

  1. センサボックスと、生タイヤの加硫中にタイヤ加硫用ブラダーの内部から漏れ出る加熱加圧媒体の蒸気を前記センサボックスに誘導する導入管と、前記センサボックスに導入された前記蒸気を検出するセンサとを備えたタイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置であって、
    前記センサボックスへの前記蒸気の導入を、真空引きにより行うバキューム手段、
    および/または、
    前記センサボックス内にエアを供給して、センサボックス内のエアを排出するエア供給排出手段が備えられていることを特徴とするタイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置。
  2. 請求項1に記載のタイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置を用いて、タイヤ加硫用ブラダーのパンクを検出するタイヤ加硫用ブラダーのパンク検出方法であって、
    前記バキューム手段を用いて、前記センサボックスに前記蒸気を導入するバキューム工程
    および/または、
    前記エア供給排出手段を用いて、前記センサボックス内にエアを供給して、前記センサボックス内のエアを排出するエア供給排出工程
    を備えることを特徴とするタイヤ加硫用ブラダーのパンク検出方法。
  3. プレス開工程の開始の所定時間前から、センサボックスの真空引きを行うことを特徴とする請求項2に記載のタイヤ加硫用ブラダーのパンク検出方法。
  4. プレス閉工程からインフレーション工程の間に、所定の時間、エアの供給・排出を行うことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のタイヤ加硫用ブラダーのパンク検出方法。
  5. 前記真空引きおよび/または前記エアの供給・排出が、1方向の流れで行われることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載のタイヤ加硫用ブラダーのパンク検出方法。
JP2010165868A 2010-07-23 2010-07-23 タイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置およびパンク検出方法 Active JP5512443B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010165868A JP5512443B2 (ja) 2010-07-23 2010-07-23 タイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置およびパンク検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010165868A JP5512443B2 (ja) 2010-07-23 2010-07-23 タイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置およびパンク検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012025033A true JP2012025033A (ja) 2012-02-09
JP5512443B2 JP5512443B2 (ja) 2014-06-04

Family

ID=45778571

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010165868A Active JP5512443B2 (ja) 2010-07-23 2010-07-23 タイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置およびパンク検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5512443B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013099371A1 (ja) * 2011-12-27 2013-07-04 住友ゴム工業株式会社 タイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置およびパンク検出方法
WO2013157284A1 (ja) * 2012-04-16 2013-10-24 住友ゴム工業株式会社 タイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置およびパンク検出方法
KR101400788B1 (ko) 2013-07-09 2014-05-29 피엔에스테크놀러지(주) 용기 검사 장치 및 방법
JP2021091193A (ja) * 2019-12-12 2021-06-17 住友ゴム工業株式会社 パンク検出装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013099371A1 (ja) * 2011-12-27 2013-07-04 住友ゴム工業株式会社 タイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置およびパンク検出方法
WO2013157284A1 (ja) * 2012-04-16 2013-10-24 住友ゴム工業株式会社 タイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置およびパンク検出方法
JP2013220572A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Sumitomo Rubber Ind Ltd タイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置およびパンク検出方法
KR101400788B1 (ko) 2013-07-09 2014-05-29 피엔에스테크놀러지(주) 용기 검사 장치 및 방법
JP2021091193A (ja) * 2019-12-12 2021-06-17 住友ゴム工業株式会社 パンク検出装置
JP7451984B2 (ja) 2019-12-12 2024-03-19 住友ゴム工業株式会社 パンク検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5512443B2 (ja) 2014-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5512443B2 (ja) タイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置およびパンク検出方法
JP4171209B2 (ja) 蒸気作動式の膨張容器における漏れを検出可能な工業設備の製造方法
US7987697B2 (en) Curing bladder leak detection system for a tire press
US6330821B1 (en) Method of detecting expansion vessel leakage
JP2013043436A (ja) タイヤ加硫機
JP5153585B2 (ja) タイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置およびパンク検出方法
JP2013035213A (ja) 加硫装置
JP5543427B2 (ja) タイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置およびパンク検出方法
JP5706847B2 (ja) タイヤ加硫用ブラダーのパンク検出装置およびパンク検出方法
EP1153723A2 (en) Method of moulding an elastomeric article
CN216559578U (zh) 轮胎硫化胶囊检漏装置
JP4966911B2 (ja) 減圧鋳造装置
KR100995661B1 (ko) 가류기 브라다의 내부온도 감지장치
WO2020147811A1 (zh) 一种冻干机过滤器的完整性检测系统及方法
JP6651125B2 (ja) ブラダーパンクの検出方法
JP5829428B2 (ja) タイヤ内面の製品不良判定方法
KR20110054754A (ko) 타이어 가류기의 응축수 배출장치
KR100725866B1 (ko) 타이어 가류설비의 브라더 내부온도 측정장치
JP2016055528A (ja) タイヤ加硫装置およびそれを用いたタイヤ加硫方法
JP6798190B2 (ja) 空気入りタイヤの加硫装置及び製造方法
KR101364032B1 (ko) 상하부 설비의 맞춤 정도를 측정하는 타이어 가류기
JP5871870B2 (ja) タイヤ加硫機およびドレン除去装置
KR101493275B1 (ko) 가류 블래더 수명 예측장치
JP2001129830A (ja) タイヤブラダーパンク検出装置
JPH05287596A (ja) 電解処理槽の電極部シール装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130603

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140310

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140326

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5512443

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250