以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態の一つにおける携帯電話の外観を示す斜視図である。図1(A)は、オープンスタイルの状態にある携帯電話の外観を示し、図1(B)はクローズスタイルの状態にある携帯電話の外観を示す。図1(A)および図1(B)を参照して、携帯電話1は、操作側部3と、表示側部2とを含む。操作側部3は、電源キー14A、テンキーおよび通話キー等を含む操作キー14と、マイク13とが内側面に配置され、マイク端子16およびイヤホン端子17が右側面に配置される。表示側部2は、液晶表示装置(LCD)15と、レシーバを構成する第1スピーカ11と、カメラ24とが内側面に配置され、カメラ24Aと、小型LCD15Aと、第2スピーカ12とが外側面に配置される。なお、ここでは携帯電話1がLCD15を備える例を示すが、LCD15に代えて、有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイを用いてもよい。操作側部3と表示側部2とは、ヒンジ機構で回転可能に連結され、操作側部3と表示側部2とは開閉自在である。携帯電話1を折りたたんで、操作側部3と表示側部2とが閉状態にあるときの携帯電話1の状態がクローズスタイルであり、携帯電話1を開いて、操作側部3と表示側部2とが開状態にあるときの携帯電話1の状態がオープンスタイルである。
図2は、本実施の形態における携帯電話の分解斜視図である。閉状態(クローズスタイル)にある携帯電話1を操作側部3の外側面を斜め上方向から見た斜視図である。図2を参照して、携帯電話1は、操作側部3の外側面にバッテリ4を収納するための収納部3Aと、スライド式の防犯スイッチ7とを含む。携帯電話1は、ブザー発生回路34(図3参照)を備えており、ブザー発生回路34は、防犯スイッチ7が操作側部3に収納された位置にあるとき防犯スイッチ7がOFFの状態となり、回路が開いてブザー音を第2スピーカ12から発生させない。ブザー発生回路34は、防犯スイッチ7がスライドしてその一部が操作側部3の外側に突出した位置に移動すると防犯スイッチ7がONの状態となり、回路が閉じてブザー音を第2スピーカ12から発生させる。
バッテリ4は、収納部3Aに収納された状態で、ネジ5でねじ止めして固定され、容易に取り外しできないようになっている。防犯スイッチ7がONの状態となりブザー発生回路34が第2スピーカ12からブザー音を出力させている最中に、バッテリ4を取り外してブザー音を容易に停止させるのを防止するためである。収納部3Aにバッテリ4を固定した状態で、収納部3Aが蓋6で覆われる。蓋6は、操作側部3に嵌合して装着される。また、バッテリ4は、特殊な形状のネジ穴をもつネジ5を使用してもよい。さらに、バッテリ4は、ネジ5を取り外した状態でも本体に保持され、蓋6を閉じることにより、通常の使用が可能となる。これらにより、ユーザの必要に応じ、ネジ5を取り外した使用、取り付けた使用のどちらでも携帯電話1を使用可能となる。また、誰でもバッテリ4を取り外せないようにできるので、防犯ブザー起動時にもバッテリ4を外されにくくするという効果がある。
図3は、本実施の形態における携帯電話の機能の一例を示す機能ブロック図である。図3を参照して、携帯電話1は、携帯電話1の全体を制御するための制御部21と、アンテナ22Aと接続された無線回路22と、音声データを処理するためのコーデック部28と、コーデック部28の入出力を切換えるための切換部29と、それぞれが切換部29に接続されたマイク13、第1スピーカ11、第2スピーカ12、マイク端子16およびイヤホン端子17と、カメラ24と、携帯電話1の位置を計測するためのグローバル・ポジショニング・システム(GPS)23と、ユーザの操作の入力を受付ける操作キー14と、姿勢検出スイッチ19と、振動部26と、LCD16の表示を制御するための表示制御部30と、制御部21で実行するプログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)31と、制御部21の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)32と、アドレス帳データ等を不揮発的に記憶するEEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)33と、電源制御回路40とを含む。
RAM32は、バックアップ電源32Aと接続されており、電源制御回路40から電力が供給されない状態であっても、バックアップ電源32Aから電力が供給されて、記憶したデータを失うことなく保持する。RAM32は、緊急連絡先を記憶する。緊急連絡先は、携帯電話1のユーザが予め選択した電話番号である。緊急連絡先は、ユーザが選択した電話番号を携帯電話1に入力することにより、RAM32に記憶される。RAM32は、1以上の緊急連絡先を記憶することが可能である。ここでは、第1緊急連絡先、第2緊急連絡先、第3緊急連絡先の合計3つをRAM32に記憶した例を説明する。なお、緊急連絡先は、携帯電話1がEEPROM33に記憶する電話帳データに含まれる電話番号であってもよい。この場合には、電話帳データに緊急連絡先であることを示す印を付すようにすればよい。さらに、RAM32は、予め定められた領域に緊急フラグを記憶する。緊急フラグは、携帯電話が緊急モードにあるときにONが記憶され、携帯電話が緊急モードでないときにOFFが記憶される。
姿勢検出スイッチ19は、操作側部3と表示側部2との相対的な位置を検出し、制御部に出力する。制御部21は、姿勢検出スイッチ19の出力に基づき、携帯電話1の姿勢が、クローズスタイルおよびオープンスタイルのいずれにあるかを検出する。
無線回路22は、アンテナ22Aにより受信された無線信号が入力され、無線信号を復調した音声信号をコーデック部28に出力する。また、無線回路22は、コーデック部28から音声信号が入力され、音声信号を変調した無線信号をアンテナ22Aに出力する。コーデック部28は、無線回路22から入力される音声信号を復号し、復号したデジタルの音声信号をアナログに変換し、増幅し、そして切換部29に出力する。また、コーデック部28は、切換部29を介してマイク13またはマイク端子16からアナログの音声信号が入力され、音声信号をデジタルに変換し、符号化し、そして符号化した音声信号を無線回路22に出力する。
切換部29は、制御部21により制御され、コーデック部28への音声信号の入出力を切換える。切換部29は、コーデック部28から受け付けた音声信号を、イヤホン端子17、第1スピーカ11および第2スピーカ12のいずれかに出力する。イヤホン端子17にイヤホンが接続されている場合には、コーデック部28から受け付けた音声信号をイヤホン端子17に出力する。イヤホン端子17にイヤホンが接続されていない場合、携帯電話1がハンズフリーモードであれば、コーデック部28から受け付けた音声信号を第2スピーカ12に出力し、携帯電話1がハンズフリーモードでなければ、コーデック部28から受け付けた音声信号を第1スピーカ11に出力する。ユーザが操作キー14を操作することにより、携帯電話1がハンズフリーモードに設定される。また、携帯電話1がオープンスタイルで通話状態のときハンズフリーモードに設定されていなくても、携帯電話1の状態がクローズスタイルに変化すると、制御部21は、ハンズフリーモードに設定する。このため、切換部29は、携帯電話1がオープンスタイルで通話状態のときハンズフリーモードに設定されていなければ、コーデック部28から受け付けた音声信号を第1スピーカ11に出力するが、携帯電話1の状態がクローズスタイルに変化するとコーデック部28から受け付けた音声信号を第2スピーカ12に出力する。
切換部29は、マイク13またはマイク端子16のいずれかが出力する音声信号をコーデック部28に出力する。切換部29は、マイク端子16にマイクが接続されている場合は、マイク端子16から受け付けた音声信号をコーデック部28に出力し、マイク端子16にマイクが接続されていない場合は、マイク13から受け付けた音声信号をコーデック部28に出力する。
ブザー発生回路34は、防犯スイッチ7を含む。ブザー発生回路34は、第2スピーカ12と接続され、防犯スイッチ7がONの状態にあるとき、ブザー音を第2スピーカ12に出力する。これにより、第2スピーカ12からブザー音が発生される。ブザー発生回路34は、ブザー音を第2スピーカ12のみに出力し、第1スピーカ11およびイヤホン端子17のいずれにもブザー音を出力しない。また、ブザー発生回路34は、ブザー発生回路34の状態(閉じた状態または開いた状態)を制御部21に出力する。
表示制御部30は、制御部21により制御され、制御部21から入力される指示に従ってLCD16を制御して、LCD16に画像を表示させる。LCD16に表示させる画像は、動画像と静止画像とを含む。
カードI/F27には、着脱可能なフラッシュメモリ27Aが装着される。制御部21は、カードI/F27を介して、フラッシュメモリ27Aにアクセスが可能である。なお、ここでは制御部21が実行するためのプログラムをROM31に記憶しておく例を説明するが、プログラムをフラッシュメモリ27Aに記憶しておき、フラッシュメモリ27Aからプログラムを読み出して、制御部21が実行するようにしてもよい。プログラムを記憶する記録媒体としては、フラッシュメモリ27Aに限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−ROM)/MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード(メモリカードを含む)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROMなどの半導体メモリ等でもよい。また、携帯電話1をインターネットに無線回路22を介して接続し、インターネットに接続されたコンピュータからプログラムをダウンロードして、制御部21が実行するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、制御部21が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
カメラ24は、レンズおよびCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等の光電変換素子を備え、レンズで集光した光をCMOSセンサに結像し、CMOSセンサは受光した光を光電変換して画像データを制御部21に出力する。カメラ24は、制御部21により制御され、制御部21からの指示により撮像を開始して、得られる静止画データまたは動画データを制御部21に出力する。カメラ24は、画像データの画質を向上させるための画像処理を実行する画像処理回路、画像データをアナログからデジタルに変換するA/D変換回路を備えている。制御部21は、カメラ24が出力する静止画データまたは動画データを表示制御部30に出力し、LCD16に表示させる、または、圧縮符号化方式で静止画データまたは動画データを符号化して、EEPROM34またはカードI/F27に装着されたフラッシュメモリ27Aに記憶する。カメラ24は、携帯電話1がテレビ電話として機能する際に、携帯電話1のユーザを撮像する。
電源制御回路40は、電源制御部41と、バッテリ4と、外部電源44が接続される外部電源端子43とを含み、携帯電話1の各負荷に電力を供給する。バッテリ4は、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池またはリチウムポリマ電池等の二次電池である。外部電源端子43は、外部電源44が接続される。外部電源44は、商用電源に接続されたA/Cアダプタである。また、外部電源端子43は、USBケーブルの接続端子を含む。この場合、外部電源44は、USBケーブルに接続された電子機器である。電源制御回路40は、外部電源端子43に外部電源44が接続されている場合には、外部電源44から供給される電力を出力し、外部電源端子43に外部電源44が接続されていなければ、バッテリ4から供給される電力を出力する。電源制御部41は、携帯電話1の制御部21を含む各負荷に与える電圧を検出し、各負荷に与える電力を制御する。電源制御部41は、バッテリ4の電圧を検出しており、バッテリ4の電圧が携帯電話1の各負荷を駆動するのに必要な電圧を下回った場合、または、バッテリ4が取り外された場合、携帯電話1の各負荷への電力の供給を遮断する。
電源制御回路40は、操作キー14が有する電源キー14Aと接続されており、電源が接続された状態では、電源キー14Aが押下されたことを検出するために、電源キー14Aに電力を供給する。電源制御部41は、携帯電話1の制御部21を含む各負荷への電力の供給を遮断している状態で、ユーザによる電源キー14Aを押下する操作を検出すると、携帯電話1の制御部21を含む各負荷へ電力を供給する。また、電源制御部41は、外部電源端子43に外部電源44が接続された場合、または、十分な電力を蓄積した別のバッテリ4が装着された場合、後述する電力供給処理を実行して、電源キー14Aの押下を検出することなく、携帯電話1の制御部21を含む各負荷への電力を供給する。
制御部21は、モード切換部51を含む。モード切換部51は、ブザー発生回路34が閉じた状態となったことを検出すると、通常モードから緊急モードに切換える。制御部21は、緊急モードでは、緊急処理を実行する。緊急処理については後述するが、通常モードでは実行されない処理である。モード切換部51は、緊急モードに切換えた後、緊急処理が終了することを条件に、緊急モードを通常モードに切換える。このため、緊急モードに切換えた後に、ブザー発生回路34が開いてブザー音発生が終了しても、緊急処理が終了していなければ、通常モードに切換えることなく、緊急モードを維持する。モード切換部51が、緊急モードから通常モードに切換えるのは、緊急処理が終了した場合、または制御部21により後述する解除処理が実行された場合である。また、携帯電話1に電源が供給されると携帯電話1は通常モードで起動するが、モード切換部51は、RAM32に記憶される緊急フラグがONのときは緊急モードに切換える。
図4は、電力供給処理の流れの一例を示すフローチャートである。電力供給処理は、電源制御部41が実行する処理である。電源制御部41は、電源が接続されたか否かを検出する(ステップS01)。電源は、バッテリ4と外部電源44とを含む。外部電源端子43に外部電源44が接続された場合、または、バッテリ4が装着された場合に、電源が接続されたと判断する。そして、電源の電圧が予め定められたしきい値を超えるか否かを判断し(ステップS02)、電源の電圧がしきい値を超えるならば処理をステップS03に進め、超えなければ処理をステップS01に戻す。処理をステップS01に戻すのは、十分に蓄電されていないバッテリ4が装着された場合である。
ステップS03では、緊急フラグがONに設定されているか否かを判断する。電源制御部41は、緊急フラグのためにRAM32の予め割り当てられた領域から、そこに記憶されている緊急フラグを読出し、緊急フラグがONに設定されているか否かを判断する。緊急フラグは、携帯電話1が通常モードか緊急モードかを示すフラグである。緊急フラグは、制御部21によりRAM32の予め割り当てられた領域に書き込まれる。緊急フラグがONに設定されていれば処理をステップS05に進め、そうでなければ処理をステップS04に進める。ステップS04では、電源キー14AがONとされたか否かを判断する。電源キー14Aが押下されたことを検出したならば処理をステップS05に進め、電源キー14Aが押下されたことを検出しなければ処理をステップS01に戻す。
ステップS05において、制御部21を含む携帯電話1の各負荷に電力を供給する。そして、電源の電圧が予め定められたしきい値を超えるか否かを判断し(ステップS06)、電源の電圧がしきい値を超えるならば処理をステップS05に戻し、電源の電圧がしきい値を超えていなければ処理をステップS07に進める。ステップS07に進む場合は、バッテリ4が蓄電する電力が少なくなった場合、または、外部電源44が取り外されて外部電源端子43との接続が解除された場合である。ステップS07では、制御部21を含む携帯電話1の各負荷に対する電力の供給を停止する。これにより、制御部21は、駆動しなくなる。
このように、電源制御部41は、電源が接続された場合、緊急フラグがONに設定されていなければ、電源キー14Aが押下されることを条件に制御部21に電源を供給するが、緊急フラグがONに設定されていれば、電源キー14Aの押下を検出することなく、制御部21に電力を供給する。このため、携帯電話1が緊急モードにあるときに、電源が供給されなくなった後に再び電源が供給された場合、ユーザが携帯電話1に操作をなんら入力しなくても、制御部21に電力を供給することができ、制御部21が後述する緊急処理を実行することが可能となる。
図5は、携帯電話の制御部が実行するメイン処理の流れの一例を示すフローチャートである。このメイン処理は、制御部21に電力が供給されて駆動した後に、制御部21が実行する処理である。制御部21は、緊急フラグがONに設定されているか否かを判断する(ステップS11)。制御部21は、RAM32に緊急フラグのために予め割り当てられた領域のデータを読出し、緊急フラグがONに設定されているか否かを判断する。緊急フラグがONに設定されていれば処理をステップS12に進め、そうでなければ処理をステップS16に進める。処理をステップS12に進める場合、モード切換部51により携帯電話1は緊急モードに切換えられる。ステップS12では、緊急処理を実行する。緊急処理の詳細は後述する。そして、緊急フラグをOFFに設定する(ステップS13)。RAM32の緊急フラグのために予め割り当てられた領域のデータをOFFに書き換える。これにより、携帯電話が緊急モードから通常モードに切換えられる。処理をステップS13に進める場合、モード切換部51により携帯電話1は通常モードに切換えられる。次のステップS14では、通常モードにおいて実行される通常処理を実行する。そして、電源をOFFにする指示が受け付けられたか否かを判断し(ステップS15)、電源をOFFにする指示が受け付けられたならば処理を終了し、そうでなければ処理をステップS16に進める。電源をOFFにする指示は、例えば、電源キー14Aを所定時間以上押下する操作である。
ステップS16において、防犯スイッチ7がONに切換えられたか否かを判断する。防犯スイッチ7がONに切換えられたならば処理をステップS17に進めるが、そうでなければ処理をステップS14に進める。制御部21は、ブザー発生回路34の状態が閉じた状態に変化したことを検出すると、防犯スイッチ7がONに切換えられたと判断する。処理をステップS17に進める場合、モード切換部51により携帯電話1は緊急モードに切換えられる。ステップS17では、緊急フラグをONに設定する。RAM32の緊急フラグのために予め割り当てられた領域のデータをONに書き換える。
ステップS18において、通話中か否かを判断する。通話中であれば処理をステップS19に進め、通話中でなければ処理をステップS12に進める。ステップS19では、通話中の相手の電話に割り当てられた電話番号が、緊急連絡先に一致するか否かを判断する。緊急連絡先が複数の場合、いずれにも一致しなければ処理をステップS20に進め、いずれか一つに一致すれば処理をステップS12に進める。ステップS20では、通話を切断する。次に説明する緊急処理を早期に実行するためである。
このように、制御部21は、電力が供給されるとメイン処理を実行する。メイン処理を実行すると、まず、緊急フラグを読出して、緊急フラグがONに設定されていれば緊急処理を実行する。制御部21は、緊急モードの場合には緊急フラグをONに設定する。このため、携帯電話1が緊急モードにあるときに電力が遮断されて緊急処理が途中で中断されたとしても、次に電力が供給されたときに緊急フラグがONに設定されているので、制御部21は緊急処理を実行することができる。また、携帯電話1が通常モードの状態にあるときに電力が遮断され、次に電力が供給されたときは、緊急フラグがONに設定されていないので、制御部21は緊急処理を実行しないようにすることができる。
図6は、緊急処理の流れの一例を示すフローチャートである。緊急処理は、図5のステップS12で実行される処理である。すなわち、緊急処理は、緊急フラグがONに設定されて携帯電話1が緊急モードにあるときに実行される処理である。図6を参照して、制御部21は、位置情報を取得する(ステップS21)。GPS23に携帯電話1の位置を取得させる。そして、GPS23が出力する位置情報を受け付ける。制御部21は、予め定められた送信先に取得した位置情報を送信する(ステップS22)。そして、位置情報の送信が完了するまで待機状態となり(ステップS23でNO)、位置情報の送信を完了したならば処理をステップS24に進める。なお、位置情報の送信が完了するまで待機するのではなく、ステップS24以降の処理を実行してもよい。ただし、緊急処理を終了するためには、位置情報の送信を完了することが1つの条件となる。
ステップS24において、RAM32から緊急連絡先を読み出す。ここでは、第1〜第3緊急連絡先の3つの電話番号が読み出される。そして、第1緊急連絡先に発信する第1緊急連絡先の発信処理を実行する(ステップS25)。第1緊急連絡先の発信処理については後述するが、第1連絡先の電話機と通話を可能とする処理である。第1緊急連絡先の発信処理が終了すると、着呼が検出されたか否かを判断する(ステップS26)。着呼が検出されたならば処理をステップS27に進め、検出されなければステップS27をスキップして処理をステップS28に進める。次に、第2緊急連絡先に発信する第2緊急連絡先の発信処理を実行する(ステップS28)。第2緊急連絡先の発信処理については後述するが、第2連絡先の電話機と通話を可能とする処理である。第2緊急連絡先の発信処理が終了すると、着呼が検出されたか否かを判断する(ステップS29)。着呼が検出されたならば処理をステップS30に進め、検出されなければステップS30をスキップして処理をステップS31に進める。次に、第3緊急連絡先に発信する第3緊急連絡先の発信処理を実行する(ステップS31)。第3緊急連絡先の発信処理については後述するが、第3連絡先の電話機と通話を可能とする処理である。第3緊急連絡先の発信処理が終了すると、着呼が検出されたか否かを判断する(ステップS32)。着呼が検出されたならば処理をステップS33に進め、検出されなければステップS33をスキップして処理をステップS34に進める。第1緊急連絡先の発信処理、第2緊急連絡先の発信処理および第3緊急連絡先の発信処理は、取り扱う緊急連絡先が異なるのみなので、以降これらを総称して発信処理という。
ステップS34では、第1〜第3緊急連絡先すべての電話機との間で、通話が可能となりその通話が完了したか否かを判断する。例えば、通話が可能となりその通話が完了した緊急連絡先に完了フラグを付与して、その完了フラグがすべての緊急連絡先に付与されたことを判断するようにすればよい。第1〜第3緊急連絡先すべての電話機との間で通話が可能となったならば処理を終了するが、第1〜第3緊急連絡先の電話機のいずれか一つでも通話が可能となっていない緊急連絡先があれば処理をステップS35に進める。
ステップS35において、着呼が検出されたか否かを判断し、着呼が検出されたならば処理をステップS36に進め、検出されなければステップS36をスキップして処理をステップS37に進める。ステップS36では着信処理を実行する。ステップS37では、60秒が経過したか否かを判断し、60秒が経過したならば処理をステップS25に戻し、経過していなければ処理をステップS35に戻す。60秒の起算時点は、ステップS25、ステップS28またはステップS31のうち最後に実行された発信処理が終了したとき、または、ステップS27、ステップS30またはステップS33において着信処理が実行される場合には、最後に実行された着信処理が終了したときである。すなわち、発信処理が終了してから60秒間、または、着信処理が実行される場合には着信処理が終了してから60秒間に着呼があれば着信処理を実行する(ステップS36)が、その間に着呼がなければステップS25以降の処理を再び実行する。
ステップS25以降の処理を実行する回数が2回目以降の場合、ステップS25を実行して第1緊急連絡先の電話機と1度でも通話が可能となった場合には、それ以降ステップS25をスキップする。同様に、ステップS28を実行して第2緊急連絡先の電話機と1度でも通話が可能となった場合には、それ以降ステップS28をスキップし、ステップS31を実行して第3緊急連絡先の電話機と1度でも通話が可能となった場合には、それ以降ステップS31をスキップする。
なお、ユーザの設定により、緊急連絡先としての電話番号を登録していたとしても、この発信処理を無効とするようにモード設定ができるようにしてもよい。
図7は、発信処理の流れの一例を示すフローチャートである。発信処理は、図6のステップS25、ステップS28およびステップS31で実行される処理である。図7を参照して、緊急連絡先に発呼する(ステップS41)。そして、緊急連絡先の電話機が応答したか否かを判断する(ステップS42)。緊急連絡先の電話機が応答すれば、通話が可能となる。緊急連絡先の電話機が応答したならば処理をステップS46に進め、応答しなければ処理をステップS43に進める。ステップS43では、留守番電話に設定されているか否かを判断し、留守番電話に設定されていれば処理を終了し、そうでなければ処理をステップS44に進める。通信網から留守番電話に設定されていることを示す信号を受信したならば留守番電話に設定されていると判断する。ステップS44では発呼してから30秒が経過したか否かを判断し、30秒が経過したならば処理をステップS45に進め、30秒が経過していなければ処理をステップS42に戻す。ステップS41で緊急連絡先に発呼して、緊急連絡先が留守番電話に設定されていれば、直ちに処理を終了し、そうでなければ30秒間の呼びを継続する。そして、30秒経過しても応答がなければ処理を終了する。1つの緊急連絡先への呼び時間を制限して、いつまでも応答しない緊急連絡先への呼びを継続することなく、次の緊急連絡先の電話機との通話を早期に可能とするためである。
ステップS46では、所定時間振動部26を振動させる。この振動動作は通常の発信時にも動作するようユーザの設定が可能であるが、ステップS46の処理はそのユーザの設定によらず(振動モードによらず)振動させるものであってもよい。ステップS41において、緊急連絡先に発呼するが、この発呼は、携帯電話1のユーザによる発呼操作に基づくものではなく、緊急モードにおいて携帯電話1が自動的に発呼するものである。ユーザの知らない間に発呼して、ユーザの知らない間に応答があるので、応答があった時点で振動部26を振動させることにより、緊急連絡先の電話機との間で通話が可能となったことをユーザに知らせることができる。また、発呼処理が実行されるのは、防犯スイッチ7がONに切換えられている場合があり、音による報知でなく振動による報知とすることで、緊急連絡先の電話機との間で通話が可能となったことをユーザが気付き易くすることができる。
ステップS47では、マイク13の出力をミュートする。そして、予め定められたメッセージの再生を開始する(ステップS48)。再生したメッセージは、通話が可能となった緊急連絡先の電話機に送信される。メッセージは、例えば、「緊急事態が発生しました。助けてください。」などで、緊急事態が発生したことを緊急連絡先の電話機のユーザに伝えることのできるメッセージである。そして、メッセージの再生が終了したか否かを判断し(ステップS49)、メッセージの再生が終了したならば処理をステップS50に進め、終了していなければ処理をステップS48に戻す。メッセージが再生されて緊急連絡先に送信されている間、マイク13の出力がミュートされる。これにより、メッセージがマイク13から取り込まれたブザー音にかき消されてメッセージを緊急連絡先の電話機のユーザに通知することができなくなるのを防止することができる。なお、ステップS46で、応答を通知するために振動部26を振動させたが、ステップS49でメッセージの再生が終了するまで、振動部26を振動させてもよい。これにより、振動部26の振動が終了したときに、メッセージの再生が終了して通話が可能な状態となったことをユーザに知らせることができる。
ステップS50では、防犯スイッチ7がONの状態か否かを判断する。防犯スイッチ7がONの状態ならば処理をステップS51に進めるが、そうでなければ処理をステップS52に進める。制御部21は、ブザー発生回路34が閉じた状態にあることを検出している間、防犯スイッチ7がONの状態と判断し、ブザー発生回路34が開いた状態にあることを検出している間、防犯スイッチ7がOFFの状態と判断する。ステップS51において、マイク13を低い感度でONにする。ブザー発生回路34がブザー音を第2スピーカ12から出力させているので、マイク13ができるだけブザー音を集音しないようにして、緊急連絡先の電話機のスピーカから大音量のブザー音が出力されるのを防止するためである。一方、ステップS52において、マイク13を高い感度でONにする。ブザー発生回路34がブザー音を第2スピーカ12から出力させていないので、マイク13の感度を低くする必要がないからである。
ステップS53において、防犯スイッチ7がONからOFFに切換えられたか否かを判断し、防犯スイッチ7がOFFに切換えられたならば処理をステップS54に進め、切換えられなければステップS54をスキップして処理をステップS55に進める。防犯スイッチ7がOFFに切換えられると、ブザー発生回路34がブザー音を第2スピーカ12に出力しなくなる。このため、ステップS54では、マイク13の感度を高くする。
ステップS55において、防犯スイッチ7がOFFからONに切換えられたか否かを判断し、防犯スイッチ7がONに切換えられたならば処理をステップS56に進め、切換えられなければ処理をステップS57に進める。防犯スイッチ7がONに切換えられると、ブザー発生回路34が閉じられるため、ブザー発生回路34がブザー音を第2スピーカ12に出力させるが、ステップS56では、ブザー発生回路34を制御して、ブザー音量を制御する。具体的には、ブザー発声回路34に、時間の経過に従って段階的に音量を大きくしたブザー音を第2スピーカ12に出力させる。ブザー発生回路34は、例えば、最初の5秒を小さな音量のブザー音を出力し、次の5秒を中程度の音量のブザー音を出力し、それ以降大音量のブザー音を出力する。第2スピーカ12からは、時間の経過に伴って音が段階的に大きくなるブザー音が出力される。このブザー音の出力方法をステップアップ出力という。いきなり大音量のブザー音を出力するのではなく、段階的に音量を大きくしてブザー音を出力するようにしたので、緊急連絡先の電話機のスピーカから突然大音量のブザー音が出力されるのを防止することができる。ステップS57では、ステップS51と同様に、マイク13の感度を低くする。なお、ブザー音を段階的に大きくするのに代えて、ブザー音を時間の経過に比例して大きくするようにしてもよい。また、ステップS56とステップS57とは前後逆であってもよく、この場合、再ブザー音の通知による影響を抑えることができる。
ステップS58では、通話が切断されたか否かを判断し、通話が切断されたならば処理を終了し、通話が切断されなければ処理をステップS53に戻す。
図8は、着信処理の流れの一例を示すフローチャートである。着信処理は、図6のステップS27、ステップS30、ステップS33およびステップS36それぞれにおいて、着呼が検出された場合に実行される処理である。図8を参照して、制御部21は、緊急連絡先の電話機からの着呼か否かを判断する(ステップS61)。具体的には、検出された着呼とともに受信する電話番号が、緊急連絡先としてRAM32に記憶されているか否かを判断する。緊急連絡先の電話機からの着呼であれば処理をステップS62に進め、そうでなければ処理をステップS79に進める。ステップS79では、着信を拒否して処理を終了する。緊急連絡先以外の電話番号の電話機との間で通話が可能な状態にしないようにして、緊急事態に必要な電話機との間の通話のみを可能とするためである。
ステップS62では、着呼があったことをユーザに知らせるために着信通知をする。着信通知は、振動部26を振動させる。着信通知の設定に振動部26の振動による通知が設定されていなくても、ステップS62では、振動部26を振動させる。着信通知が実行されるのは、防犯スイッチ7がONに切換えられている場合があり、音による報知でなく振動による報知としたので、ユーザが着信のあったことを気付き易くすることができる。緊急モードにおいては、ブザー音が鳴っているか否かに係わらず、振動部26を振動させることにより着信報知する。このため、振動部26が振動している間に、防犯スイッチ7がOFFに切換えられたとしても、後述するステップS66で着信通知を停止するまで振動し続ける。なお、通常モードにおいては、着信音により着信報知することが可能であるが、緊急モードにおいてはブザー音が鳴っている場合があるので、着信音による着信報知をすることなく、振動部26を振動させることにより着信報知する。
そして、緊急連絡先からの着呼がテレビ電話による通話を要求するものか否かを判断する(ステップS63)。テレビ電話による通話を要求する着呼であれば処理をステップS80に進め、そうでなければ処理をステップS64に進める。ステップS64では、5秒間待機状態となり(ステップS64でNO)、5秒間経過したならば処理をステップS65に進める。このため、ステップS62で開始した着信報知が5秒間行われる。なお、待機時間は、5秒に限定されることなく、予め定められた時間であればよい。ステップS65では、自動的に着呼に応答する。これにより、緊急連絡先の電話機との間で通話が可能となる。携帯電話1のユーザが、防犯スイッチ7をONに切換えるだけで、緊急連絡先の電話機から着呼があればその電話機との間で通話が可能となるので、ユーザは、携帯電話1への操作に惑わされることなく緊急事態に対処することができる。そして、ステップS66では、ステプS62で開始した着信通知を停止する。具体的には、振動部26による振動を停止させる。
ステップS67〜ステップS78の処理は、図7に示したステップS47〜ステップS58の処理とそれぞれ同じなのでここでは説明を繰り返さない。
ステップS80に進む場合は、テレビ電話による通話を要求する着呼が検出された場合である。ステップS80では、応答指示が受け付けられたか否かを判断する。ユーザが操作キーの通話ボタンを押下する操作を検出したならば処理をステップS81に進め、検出しなければ処理をステップS82に進める。テレビ電話による通話を要求する着呼に応答するか否かを、ユーザの意思で選択させるためである。なお、ステップS63〜ステップS65において、テレビ電話による通話を要求する着呼に自動的に応答しないようにしたのは、自動的にテレビ電話による通話を要求する着呼に応答してしまうと、撮影されたくない画像が送信されてしまう場合があり、ユーザの意思を確認するようにしたものである。また、いたずらの目的でテレビ電話が使用され、個人のプライバシーが侵害されるのを防止するためである。
ステップS81では、着呼に応答する。これにより、緊急連絡先の電話機との間でテレビ電話による通話が可能となる。携帯電話1のユーザが、防犯スイッチ7をONに切換えるだけで、緊急連絡先の電話機から着呼があればその電話機との間で通話が可能となるので、ユーザは、携帯電話1への操作に惑わされることなく緊急事態に対処することができる。そして、ステップS66では、ステプS62で開始した着信通知を停止する。具体的には、振動部26による振動を停止させる。
一方、ステップS82では、着呼が終了したか否かを判断し、着呼が終了したならば処理をステップS83に進め、着呼が終了していなければ処理をステップS80に戻す。ステップS83では、ステップS62で開始した着信通知を終了して、処理を終了する。
図9は、解除処理の流れの一例を示すフローチャートである。解除処理は、緊急モードを解除するために制御部21が実行する処理である。制御部21は、携帯電話1が緊急モードにあるときに所定の操作ボタンの押下を検出すると、割り込みを発生して解除処理を実行する。所定の操作ボタンは、操作キー14に予め定められたボタンである。
図9を参照して、制御部21は、LCD15に暗証番号入力画面を表示させる(ステップS91)。そして、暗証番号を受け付けたならば(ステップS92でYES)、受け付けた暗証番号を認証する(ステップS93)。受け付けた暗証番号を予めRAM32等に記憶された暗証番号と比較し、両者が一致すれば受け付けた暗証番号を認証し、両者が一致しなければ受け付けた暗証番号を認証しない。認証に成功したならば処理をステップS94に進め、認証に失敗したならば処理を終了する。なお、ここでは、認証に暗証番号を用いるようにしたが、指紋、虹彩、静脈パターン等の生体情報を認証に用いるようにしてもよい。
ステップS94では、緊急フラグをOFFに設定する。RAM32の緊急フラグのために予め割り当てられた領域のデータをOFFに書き換える。これにより、携帯電話が緊急モードから通常モードに切換えられる。そして、緊急処理を終了して(ステップS95)、処理を終了する。緊急処理の終了は、図6に示した緊急処理を実行途中であっても、その段階で処理を終了する。例えば、第1緊急連絡先の発信処理を実行して、発呼動作中で応答待ちの状態であれば、発呼動作を中止して処理を終了する。このため、ユーザが誤って防犯スイッチ7をONに切換えてしまったとしても、上述した緊急処理を途中で中止させることができる。
なお、緊急連絡先、例えば第1緊急連絡先の電話機との間で通話が可能な状態で防犯スイッチ7がONに切換えられる場合があり(図5のステップS16)、この場合に図6に示した緊急処理を実行するが(ステップS12)、図8に示した着信処理のステップS67〜ステップS78の処理を実行した後に、緊急処理を実行する。このため、通話の相手に緊急である旨のメッセージが伝えられる。このため、通話の相手に緊急事態が発生したことを自動的に通知することができる。さらに、第1緊急連絡先の電話機との間で通話が可能な状態が終了した時点、換言すれば、着信処理のステップS67〜ステップS78の処理を終了した時点で、第1緊急連絡先に完了フラグを付与するようにして、第1緊急連絡先の発信処理(図6のステップS25)を実行しないようにするのが好ましい。これにより、再び同じ電話機と通話が可能な状態にしないようにすることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<付記>
(1) 前記制御手段の駆動を指示するための駆動指示を受け付ける受付手段をさらに備え、前記電力制御手段は、電源の電圧を検出する電圧検出手段と、前記検出された電圧が所定のしきい値を超えたとき、前記記憶手段に緊急モードであることを示す前記モード情報が記憶されていない場合、前記受付手段により前記駆動指示が受け付けられることを条件に、駆動電力を前記制御手段に供給する通常起動手段を含む、請求項1に記載の携帯情報端末。この局面に従えば、緊急モードであることを示すモード情報が記憶されていない場合、駆動指示が受け付けられることを条件に、駆動電力が制御手段に供給される。このため、緊急モードでない場合は、駆動指示がなければ制御部が駆動されないので、電力の消費を抑えることができる。
(2) 前記電圧検出手段は、着脱可能なバッテリの電圧を検出する、(1)に記載の携帯情報端末。この局面に従えば、バッテリの蓄電容量が低下した場合でも、充電されたバッテリに交換された場合に、所定の処理を実行させることができる。
(3) 前記電圧検出手段は、外部電源の電圧を検出する、(1)に記載の携帯情報端末。この局面に従えば、外部電源に接続された場合に、所定の処理を実行させることができる。