JP2012023140A - 太陽電池セル - Google Patents
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Abstract
【課題】セル割れが発生しても出力低下を抑えることができる太陽電池セルを提供する。
【解決手段】太陽電池セル20は、平板状を成すシリコン基板11の受光面に、全体にわたって細線にて平行に形成された複数のグリッド電極とグリッド電極に直交して延びる受光面バス電極と有し、シリコン基板11の裏面に、全面にわたって形成された裏面集電電極12と受光面バス電極に対向した位置に設けられた裏面バス電極(裏面リード接合電極)とを有し、受光面バス電極及び裏面バス接合電極15にそれぞれリード線7が接合される太陽電池セルにおいて、裏面集電電極12に、グリッド電極と平行な方向に形成され、セル割れの方向をグリッド電極と平行な方向に誘導する裏面分割線(セル割れ誘導線状痕)38Aが設けられている。
【選択図】図9
【解決手段】太陽電池セル20は、平板状を成すシリコン基板11の受光面に、全体にわたって細線にて平行に形成された複数のグリッド電極とグリッド電極に直交して延びる受光面バス電極と有し、シリコン基板11の裏面に、全面にわたって形成された裏面集電電極12と受光面バス電極に対向した位置に設けられた裏面バス電極(裏面リード接合電極)とを有し、受光面バス電極及び裏面バス接合電極15にそれぞれリード線7が接合される太陽電池セルにおいて、裏面集電電極12に、グリッド電極と平行な方向に形成され、セル割れの方向をグリッド電極と平行な方向に誘導する裏面分割線(セル割れ誘導線状痕)38Aが設けられている。
【選択図】図9
Description
この発明は、シリコン基板の受光面に、複数のグリッド電極とグリッド電極に直交して延びる受光面バス電極とを有し、シリコン基板の裏面に、全面にわたって形成された裏面集電電極と受光面バス電極に対向した位置に設けられた裏面リード接合電極とを有し、受光面バス電極及び裏面リード接合電極にそれぞれリード線が接合される太陽電池セルに関する物である。
従来、太陽電池モジュールの設置後に想定以上の外力が加わり太陽電池セルに割れが生じ、そのために太陽電池モジュールの出力が低下することがあった。そこで、セル割れの発生を抑えるために、例えば特許文献1に示すように、裏面リード接合電極(裏Ag電極)の形状を工夫するなどの対応が取られてきた。
しかしながら上記のような対応では想定以上の外力に対してはセル割れの発生を完全に防ぐことはできず、セル割れの発生した太陽電池モジュールにおいてはやはり出力が低下することが避けられないという課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、セル割れが発生しても出力低下を抑えることができる太陽電池セルを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の太陽電池セルは、平板状を成すシリコン基板の受光面に、全体にわたって細線にて平行に形成された複数のグリッド電極とグリッド電極に直交して延びる受光面バス電極とを有し、シリコン基板の裏面に、全面にわたって形成された裏面集電電極と受光面バス電極に対向した位置に設けられた裏面リード接合電極とを有し、受光面バス電極及び裏面リード接合電極にそれぞれリード線が接合される太陽電池セルにおいて、裏面集電電極に、グリッド電極と平行な方向に形成され、セル割れの方向をグリッド電極と平行な方向に誘導するセル割れ誘導線状痕が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、セル割れの方向がセル割れ誘導線状痕に到達すると、その箇所からセル割れの方向がグリッド電極と平行な方向に誘導されるので、グリッド電極の破損が抑制される。これにより、セル割れが発生してもその出力低下を極力抑えることができる太陽電池セルとすることができるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかる太陽電池セルの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、太陽電池モジュールの斜視図であり、太陽電池パネルに枠部材を取り付ける様子を示している。図2は、複数の太陽電池セルがリード線により順次接続されてなるセルアレイが太陽電池パネル内に封止されている様子を示す斜視図である。図3は、太陽電池セルの受光面バス電極に受光面リード線を接合した様子を示す上面図である。図4は、太陽電池セルの裏面バス電極に裏面側リード線を接合した様子を示す裏面図である。図5は、複数の太陽電池セルを直列に接続した様子を上方から見た斜視図である。図6は、複数の太陽電池セルを直列に接続した様子を下方から見た斜視図である。図7は、各部品を積層する状態を示す太陽電池セルの分解斜視図である。図8は、隣接する2つの太陽電池セルの接続状態を示す断面図である。
図1は、太陽電池モジュールの斜視図であり、太陽電池パネルに枠部材を取り付ける様子を示している。図2は、複数の太陽電池セルがリード線により順次接続されてなるセルアレイが太陽電池パネル内に封止されている様子を示す斜視図である。図3は、太陽電池セルの受光面バス電極に受光面リード線を接合した様子を示す上面図である。図4は、太陽電池セルの裏面バス電極に裏面側リード線を接合した様子を示す裏面図である。図5は、複数の太陽電池セルを直列に接続した様子を上方から見た斜視図である。図6は、複数の太陽電池セルを直列に接続した様子を下方から見た斜視図である。図7は、各部品を積層する状態を示す太陽電池セルの分解斜視図である。図8は、隣接する2つの太陽電池セルの接続状態を示す断面図である。
太陽電池モジュール90は、平板状の太陽電池パネル70とこの太陽電池パネル70の外縁部を全周にわたって囲む枠部材80とを有している(図1)。太陽電池パネル70は、縦横に複数配列された太陽電池セル20を樹脂封止し、その受光面側を透光性を有するガラスなどの表面カバー材3で覆い、裏面側(非受光面側)を裏面カバー材10で覆って構成されている(図7,8)。
複数の太陽電池セル20は、受光面側リード線4及び裏面側リード線7により、第1の方向である図中X方向に直列に接続されている(図5〜7)。ただし、太陽電池パネル20の端部においては、Y方向に接続されている箇所もある。なお、受光面側リード線4及び裏面側リード線7として、一般的にタブ線と呼ばれる半田が供給(被覆あるいは塗布)された帯状の銅箔を用いている。太陽電池パネル70の内部には、太陽電池セル20がリード線4,7により順次接続されてなるセルアレイ5が樹脂8により封止されている(図2)。
枠部材80は、アルミニウムなどの押出成型にて作製され、断面コの字形を成すコ字状部で太陽電池パネル70の外縁部を全周にわたって覆っている(図1)。枠部材80は、ブチル系の封止材またはシリコン系の接着剤などを介して太陽電池パネル70に固定され、太陽電池パネル70を補強するとともに、太陽電池パネル70を住宅やビルなどの建物や地面や構造物に設けられた架台に取り付けるための役割を有する。
太陽電池パネル70は、受光面側から、透光性を有する表面カバー材(ガラス)3と、複数の太陽電池セル20及びこれら太陽電池セル20を直列に接続する受光面側リード線4及び裏面側リード線7がEVA(エチレンビニルアセテート)等の樹脂8(8a,8b)で封止されたセル配置層9と、PET(ポリエチレンテレフタレート)やPVF(ポリビニルフルオライド)等でなる耐候性に優れたバックシート10(裏面カバー材)とが、積層された構成となっている(図7,8)。
太陽電池セル20は、およそ150〜300μmほどの厚みのp型シリコンを基板として以下のように構成される。p型層となるp型シリコン基板11の表面側には、リン拡散によってn型拡散層(不純物層拡散層:図示せず)が形成され、さらに入射光の反射を防止して変換効率を向上させるためのシリコン窒化膜よりなる反射防止膜(図示せず)が表面処理により設けられて、太陽電池セル20の受光面となっている。また、p型シリコン基板(以下、単に基板)11の裏面側には、高濃度不純物を含んだp+層(図示せず)が形成され、さらに入射光の反射及び電力の取り出しを目的として裏面のほぼ全面にわたってアルミニウムによる裏面集電電極12が設けられている。
また、基板11の受光面には、入射光から変換された電気エネルギーを取り出す受光面側電極として、銀で形成された細線電極であるグリッド電極13と同じく銀で形成された所定幅の受光面バス電極(受光面リード接続電極)14とが形成され、それぞれ底面部において上記n型拡散層と電気的に接続している。受光面バス電極14は、太陽電池セル20の接続方向である第1の方向に沿って2本が平行に形成されている。グリッド電極13は、受光面バス電極14と直交する方向に多数本が細形に形成されている。グリッド電極13は、受光面にて発電した電力を無駄なく取り出すために、できるだけ細く、また受光面(表面)の全体にわたるように形成されている。太陽光が当たることによって、図3の受光面側がマイナス(−)電極、図4の裏面側がプラス(+)電極となる。受光面バス電極14は、受光面側リード線4が接続されて、グリッド電極13によって集められた電気エネルギーをさらに外部に取り出すために設けられている(図3)。なお、図3及び図5等において、受光面バス電極14は、受光面側リード線4より細く記載されているが、これは、受光面バス電極14と受光面側リード線4とが重なる様子をわかりやすく表現するためであり、実際には受光面バス電極14と受光面側リード線4とは同じ幅であるか、あるいは受光面バス電極14のほうが受光面側リード線4より若干幅が広い。
一方、基板11の裏面には、裏面のほぼ全面を覆うようにしてアルミニウムでなる裏面集電電極12が設けられている。また、基板11の裏面のグリッド電極13と対応した位置(グリッド電極13と基板11の厚さ方向に重なる位置)には、銀でなる裏面バス電極(裏面リード接続電極)15が太陽電池セルの接続方向である第1の方向に延びて形成されている。裏面バス電極15は、裏面側リード線7が接続されて、裏面集電電極12によって集められた電気エネルギーをさらに外部に取り出すために設けられている(図4)。なお、図4及び図6等において、裏面バス電極15は、裏面側リード線7より太く記載されているが、実際には裏面バス電極15と裏面側リード線7とは同じ幅でもよい。
基板11の裏面は、前面にわたって銀電極にて覆ってもよいがコストが嵩むため、上記のように特に裏面側リード線7を接続する箇所のみ銀製の裏面バス電極15が設けられている。なお、裏面バス電極15は、本実施の形態のように直線状なもののほかに、離散的にドット状(飛び石状)に設けられる場合もある。
そして、本実施の形態の太陽電池セル20においては、図3および図4に示すように、太陽電池セル20の裏面の裏面集電電極12上に、3本の裏面分割線38A(セル割れ誘導線状痕)が形成されている。この裏面分割線38Aは、基板11の裏面を全面にわたって覆う裏面集電電極12に、裏面集電電極12を形成しない(裏面集電電極12のない)部分を直線状に設けることにより形成されている。この裏面分割線38A(セル割れ誘導線状痕)は、裏面集電電極12を部分的に形成しないようにして設けているので、直線の溝状をなし、裏面集電電極12の他の部分より強度が小さい。
このように構成された太陽電池セル20では、太陽光が太陽電池セル20の受光面側(反射防止膜側)から照射されて、内部のpn接合面(p型層とn型拡散層との接合面)に到達すると、このpn接合面において合体していたホールと電子が分離する。分離した電子はn型拡散層に向かって移動する。一方、分離したホールはp+層に向かって移動する。これにより、n型拡散層とp+層との間に、p+層の電位が高くなるようにして電位差が発生する。その結果、n型拡散層に接続した表面電極がマイナス極、p+層に接続した裏面電極がプラス極となって、外部回路(図示せず)を接続すれば電流が流れ、太陽電池としての動作を示す。太陽電池セル1枚の出力電圧は小さいが、太陽電池モジュール90においてはこの太陽電池セル20を複数枚直列に或いは並列に接続することにより使用しやすい電圧まで大きくしている。
太陽電池セル20の直列接続は、第1の方向に配列された複数の太陽電池セルにおいて、第1の太陽電池セル20(20A)の受光面バス電極14と、これに隣接する第2の太陽電池セル20(20B)の裏面バス電極15とを帯状のリード線4,7により電気的に接続することによりなされる(図6〜8)。
本実施の形態においてリード線4,7は、受光面側リード線4と裏面側リード線7とに分割して設けられている。両リード線のうち、受光面側リード線4は、受光面バス電極14の上に延び、当該受光面バス電極14に半田接合(機械的及び電気的に接続)されている。なお、受光面側リード線4には、太陽電池セル20より長さを長くされた延長部4aが設けられており、受光面バス電極14上に半田接合された際、一端側に突出する(図3,5,8)。
裏面側リード線7は、裏面バス電極15上に延び、当該裏面バス電極15に半田接合(機械的及び電気的に接続)されている。そして、第1の太陽電池セル20(20A)と第2の太陽電池セル20(20B)とを直列接続するために、第1の太陽電池セル20(20A)の受光面側リード線4と第2の太陽電池セル20(20B)の裏面側リード線7とが半田接合されている。すなわち、第1の太陽電池セル20(20A)の受光面側リード線4の延長部4aが、隣接する第2の太陽電池セル20(20B)の裏面側にもぐり込み、裏面バス電極15上に半田接合されている裏面側リード線7に半田接合される。ここでは、隣接する2つの第1の太陽電池セル20(20A)と第2の太陽電池セル20(20B)の接続のみ説明しているが、実際には、同様の接続が繰り返されて複数の太陽電池セル20が直列に接続されている。なお、本実施の形態においては、リード線は、上記のように受光面側リード線4と裏面側リード線7とに分割して設けられているが、連続する1本のリード線とされてもよい。
受光面側リード線4を受光面バス電極14上に重ね合わせ、また裏面側リード線7を裏面バス電極15上に重ね合わせてそれぞれ配置し、続いて、受光面側リード線4及び裏面側リード線7を加熱しながら部分的もしくは全長にわたり太陽電池セル20側に押圧する。受光面側リード線4及び裏面側リード線7は半田被覆されているので加熱によりこの半田が溶け、その状態で押圧することによりリード線4,7とバス電極14,15とが半田接合される。次に、第1の太陽電池セル20(20A)と第2の太陽電池セル20(20B)とを並べて、第1の太陽電池セル20(20A)の受光面側リード線4の延長部4aを第2の太陽電池セル20(20B)の裏面側にもぐりこませて裏面側リード線7の端部と重ね、加熱しながら押圧して半田接合する。なお、受光面側リード線4及び裏面側リード線7と太陽電池セル20との接続と、受光面側リード線4と裏面側リード線7との接続とは同じ工程にて同時に行なってもよい。
このようにして太陽電池セル20が複数枚直列に接続されたセルアレイ5が、図7に示すように表面カバー材(ガラス)3とバックシート10(裏面カバー材)との間に樹脂8a,8bで封止されて太陽電池パネル70とされ、この太陽電池パネル70に図1に示すように枠部材80が取り付けられ、さらに出力用ケーブル(+極、−極)(図示しない)が端子ボックス(図示しない)を介して接続されて、太陽電池モジュール90が構成され、その出力電圧は太陽電池セル20の電圧が複数枚分直列接続された値となる。
このような構成の太陽電池セル20は、太陽電池パネル70の設置後、想定以上の外力が作用した場合にセル割れが生じることがあるが、本実施の形態の太陽電池セル20においては、セル割れが、例えば太陽電池セル20の端部から発生したとき、裏面分割線38A(セル割れ誘導線状痕)に到達すると、その後は、セル割れがこの裏面分割線38Aに沿って進む。つまり、裏面分割線38Aは、セル割れの方向を裏面分割線38Aに沿うように誘導する。
図9は、従来のセル割れと比較して、本実施の形態のセル割れが裏面分割線38Aに沿って進む様子を示す太陽電池セル20の裏面図である。図9に示すように、従来の裏面分割線38Aが形成されてない太陽電池セルにおいては、例えば太陽電池セル20の端部からセル割れAが発生したとき、セル割れは概ね向きを変えずにそのまま2点鎖線Bのように進む。一方、本実施の形態のように裏面分割線38Aが形成されている太陽電池セルにおいては、セル割れが裏面分割線38Aに到達すると、その後は、セル割れがこの裏面分割線38Aに沿って破線Cのように進む。ここで、図9の領域D付近にて発生した電流は、破線Bに示すセル割れBが発生していない場合は、矢印Eに示すように最も近くの裏面側リード線7に流れるが、破線Bに示すセル割れが発生した場合は、矢印Fに示すように離れた位置の裏面側リード線7に流れるが、そのため、集電時の経路が長くなり、抵抗が増加して発電効率を低下させる。なお、セル割れが生じて受光面が分離した状態になったとしても、セルの電極間を接続する裏面側リード線7は断線することなく電気的に接続を保つので、上記セル割れが生じて抵抗が増加することによるロスは生じるが、分離した太陽電池セル20からの集電は影響なく行われる。
一方、本実施の形態のように裏面分割線38Aを有する場合は、裏面分割線38A内に割れが延びることにより、上記に示す抵抗増加を防ぐことができ、太陽電池パネル70に想定外の外力が加わり太陽電池セル20が割れた場合でも出力低下を最小限に抑えることが可能となる。
図10は、裏面分割線38Aがグリッド電極13の間に対向する位置に設けられている様子を示す図9のH部分の拡大図である。また、図11は、裏面分割線38Aに誘導されたセル割れがグリッド線13と交わらない様子を示す図9のH部分の拡大図である。図10に示すように、裏面分割線38Aをグリッド電極13の間に有することにより、図11に示すように割れが、グリッド線13に交わることがないため、グリッド線13の破断を防ぐことができ、グリッド線13の破断による集電効率の低下を抑えることが可能である。裏面分割線38Aは裏面集電電極12の端まで延びていることが望ましい。
また、太陽電池セル20の基板11として単結晶p型シリコンウェハを用いる場合、進展方向が一様であり、一般的に受光面バス電極14と45°をなす角度で進展し、割れによる出力低下の影響を受けやすいが、本実施の形態の太陽電池セル20を用いることにより出力低下を抑えることが可能である。
このような構成の太陽電池モジュール90においては、製造コストを上げることなく、設置後の太陽電池パネル70が想定外の外力を受け太陽電池セル20が割れた場合においても出力の低下を抑えることが可能の信頼性の高い太陽電池モジュール90とすることができる。
なお、本実施の形態の裏面分割線38Aは、裏面集電電極12を部分的に形成しないようにして構築するので、一般的に裏面集電電極12を印刷する時に使用する印刷マスクパターンに分割線を入れることで容易に形成することが可能であり、裏面分割線38を設けることによる費用増加が無いという利点がある。
なお、本実施の形態のセル割れ誘導線状痕は、上記のように裏面集電電極12を部分的に形成しないようにした溝状の裏面分割線38Aにより構成されているが、セル割れ誘導線状痕は、この裏面分割線38Aに限られるものではなく、セル割れを所定の方向に導く構造のものであればよく、例えば裏面集電電極12に直線状に切れ込みを入れたり、直線状に中空部分を形成してもよく、また裏面集電電極12よりも格段に柔らかい部材を直線状に埋め込んだりしてもよい。
実施の形態2.
図12は、実施の形態2の太陽電池セルの裏面図である。本実施の形態においては、裏面バス電極(裏面リード接合電極)25は、p型シリコン基板11の裏面の受光面バス電極(図示しない)に対向した直線上にドット状(飛び石状)に離散して設けられている。そして、本実施の形態の裏面分割線(セル割れ誘導線状痕)38Bは、第1の方向に隣接する2個のドット状の裏面バス電極25の中点を通りグリッド電極(図示しない)と平行な直線上に形成されている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
図12は、実施の形態2の太陽電池セルの裏面図である。本実施の形態においては、裏面バス電極(裏面リード接合電極)25は、p型シリコン基板11の裏面の受光面バス電極(図示しない)に対向した直線上にドット状(飛び石状)に離散して設けられている。そして、本実施の形態の裏面分割線(セル割れ誘導線状痕)38Bは、第1の方向に隣接する2個のドット状の裏面バス電極25の中点を通りグリッド電極(図示しない)と平行な直線上に形成されている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
本実施の形態のように裏面バス電極25が離散的に配置されている場合は、裏面分割線38Bを裏面バス電極25の間に設けることにより、割れが発生した場合でも裏面分割線38Bの両際の部分の集電経路の長さが変わらないため集電ロスを抑えることが可能である。そして、太陽電池セル20が割れた場合においても出力の低下を抑えることが可能の信頼性の高い太陽電池モジュール90とすることができる。
実施の形態3.
図13は、実施の形態3の太陽電池セルの裏面図である。本実施の形態においては、裏面バス電極(裏面リード接合電極)25は、実施の形態2と同じようにp型シリコン基板11の裏面の受光面バス電極(図示しない)に対向した直線上にドット状(飛び石状)に離散して設けられている。そして、本実施の形態の裏面分割線(セル割れ誘導線状痕)38Cは、2個のドット状の裏面バス電極25の中心を通りグリッド電極(図示しない)と平行な直線上に形成されている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
図13は、実施の形態3の太陽電池セルの裏面図である。本実施の形態においては、裏面バス電極(裏面リード接合電極)25は、実施の形態2と同じようにp型シリコン基板11の裏面の受光面バス電極(図示しない)に対向した直線上にドット状(飛び石状)に離散して設けられている。そして、本実施の形態の裏面分割線(セル割れ誘導線状痕)38Cは、2個のドット状の裏面バス電極25の中心を通りグリッド電極(図示しない)と平行な直線上に形成されている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
本実施の形態のように裏面バス電極25が離散的に配置されている場合は、裏面分割線(セル割れ誘導線状痕)38Cを裏面バス電極25の中心を通るように設けることにより、実施の形態2と同様にセル割れが発生した場合でも裏面分割線38Cの両際の部分の集電経路の長さが変わらないため集電ロスを抑えることが可能である。そして、実施の形態2と同様な効果を得ることができる。
以上のように、基板の受光面に、複数のグリッド電極とグリッド電極に直交して延びる受光面バス電極とを有し、基板の裏面に、全面にわたって形成された裏面集電電極と受光面バス電極に対向した位置に設けられた裏面リード接合電極とを有し、受光面バス電極及び裏面リード接合電極にそれぞれリード線が接合される太陽電池セルに適用されて好適なものである。
3 表面カバー材
4 受光面側リード線(リード線)
4a 延長部
5 セルアレイ
7 裏面側リード線(リード線)
8,8a,8b 樹脂
9 セル配置層
10 裏面カバー材
11 p型シリコン基板
12 裏面集電電極
13 グリッド電極
14 受光面バス電極(受光面リード接続電極)
15 裏面バス電極(裏面リード接続電極)
20 太陽電池セル
38A,38B,38C 裏面分割線(セル割れ誘導線状痕)
70 太陽電池パネル
80 枠部材
90 太陽電池モジュール
4 受光面側リード線(リード線)
4a 延長部
5 セルアレイ
7 裏面側リード線(リード線)
8,8a,8b 樹脂
9 セル配置層
10 裏面カバー材
11 p型シリコン基板
12 裏面集電電極
13 グリッド電極
14 受光面バス電極(受光面リード接続電極)
15 裏面バス電極(裏面リード接続電極)
20 太陽電池セル
38A,38B,38C 裏面分割線(セル割れ誘導線状痕)
70 太陽電池パネル
80 枠部材
90 太陽電池モジュール
Claims (7)
- 平板状を成すシリコン基板の受光面に、全体にわたって細線にて平行に形成された複数のグリッド電極とグリッド電極に直交して延びる受光面バス電極とを有し、シリコン基板の裏面に、全面にわたって形成された裏面集電電極と前記受光面バス電極に対向した位置に設けられた裏面リード接合電極とを有し、前記受光面バス電極及び前記裏面リード接合電極にそれぞれリード線が接合される太陽電池セルにおいて、
前記裏面集電電極に、前記グリッド電極と平行な方向に形成され、セル割れの方向を前記グリッド電極と平行な方向に誘導するセル割れ誘導線状痕が設けられている
ことを特徴とする太陽電池セル。 - 前記セル割れ誘導線状痕は、前記シリコン基板の裏面の前記裏面集電電極を設けない部分を前記グリッド電極と平行に直線状に設けることにより形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池セル。 - 前記セル割れ誘導線状痕は、隣接する2本の前記グリッド電極間の中心線に対向する位置の前記シリコン基板の裏面に形成されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池セル。 - 前記裏面リード接合電極は、前記シリコン基板の裏面の前記受光面バス電極に対向した直線上にドット状に離散して設けられ、
前記セル割れ誘導線状痕は、隣接する2個のドット状の前記裏面リード接合電極の中点を通り前記グリッド電極と平行な直線上に形成されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池セル。 - 前記裏面リード接合電極は、前記シリコン基板の裏面の前記受光面バス電極に対向した直線上にドット状に離散して設けられ、
前記セル割れ誘導線状痕は、ドット状の前記裏面リード接合電極の中心を通り前記グリッド電極と平行な直線上に形成されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池セル。 - 前記セル割れ誘導線状痕は、前記シリコン基板の裏面の一側の端から他側の端まで形成されている
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の太陽電池セル。 - 前記シリコン基板は、単結晶シリコンウェハからなる
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の太陽電池セル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010158824A JP2012023140A (ja) | 2010-07-13 | 2010-07-13 | 太陽電池セル |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015230985A (ja) * | 2014-06-05 | 2015-12-21 | 三菱電機株式会社 | 太陽電池セルおよびその製造方法、太陽電池パネル |
WO2020189562A1 (ja) * | 2019-03-15 | 2020-09-24 | 株式会社カネカ | 太陽電池モジュールの製造方法、太陽電池モジュール、並びに原料太陽電池セル |
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2010
- 2010-07-13 JP JP2010158824A patent/JP2012023140A/ja active Pending
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WO2020189562A1 (ja) * | 2019-03-15 | 2020-09-24 | 株式会社カネカ | 太陽電池モジュールの製造方法、太陽電池モジュール、並びに原料太陽電池セル |
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