JP2012019047A - 太陽電池セル及びそのリード線接合方法 - Google Patents

太陽電池セル及びそのリード線接合方法 Download PDF

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Abstract

【課題】特にフラックスの塗布量を増やさなくても信頼性の高い半田付けを行うことができ、かつフラックスが不必要な箇所に流れて電極の腐食などの信頼性に影響を与えることのない太陽電池セルを提供すること。
【解決手段】平板状を成すシリコン基板11の受光面に所定の方向に延びる受光面バス電極14を有し、受光面バス電極14に受光面側リード線4が接続される太陽電池セル20において、受光面バス電極14は、受光面バス電極14上に塗布されたフラックスを介して受光面側リード線4と半田接合され、シリコン基板11の受光面の受光面バス電極14の両側部に、受光面バス電極14から所定距離離れて受光面バス電極14と平行に堤防部36が形成され、この2本の堤防部36の内側の領域にフラックスが塗布される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、平板状を成すシリコン基板の受光面に所定の方向に延びる受光面バス電極を有し、この受光面バス電極にフラックスを介してリード線が半田接合される太陽電池セル及びそのリード線接合方法に関するものである。
太陽電池モジュールは、集電電極として受光面に受光面電極を有し裏面に裏面電極を有する太陽電池セルを縦横に複数並設し、この複数の太陽電池セルを直列に接続するために、1つの太陽電池セルの受光面電極と隣接する他の太陽電池セルの裏面電極とを帯状のリード線で接続し、それを順次繰り返す構成のものが知られている。
帯状のリード線は、一般的にタブ線と呼ばれる銅箔などの導電性の高い金属の全面を半田被覆したものが用いられ、太陽電池セルの受光面電極上から隣接する太陽電池セルの裏面電極上に延ばして配置され受光面電極と裏面電極とが電気的に接続されている。リード線と各電極との接続は、太陽電池セルの表面及び裏面に細長く形成された電極上にリード線を配置し加熱して半田を溶融させ、この状態で部分的もしくは全長にわたりリード線を太陽電池セルに押し付けて半田接合させることにより行われている。
そして、リード線を太陽電池セルの電極に半田接合する前に、電極部にはフラックスが塗布される。フラックスには接合面の酸化物や汚れを除き、加熱中の酸化を防止する働きがあり、さらに溶けたハンダの表面張力を下げ、半田の接合部に対するぬれを良くする効果がある。フラックスの塗布が不十分だと信頼性の低い半田接合となってしまう。したがって、接合面すなわち太陽電池セルの電極部には、半田付け前に十分なフラックスが塗布される必要がある。
従来、フラックスの塗布方法としては、例えば特許文献1に示すような、細長の電極部に対してフラックスを間欠に塗布する方法が提案されている。
特開2008-192980号公報
しかしながら、フラックスの粘度は比較的低いので流れやすく、上記特許文献1に提案の方法も格段に優れたものではなかった。そのため、従来、バス電極に十分な量のフラックスを塗布するために、フラックス塗布量を多くしたり、濃度を濃くしたりしている。その結果、フラックスが流れ広がり、フラックスを必要とする領域以上に広がって塗布されているのが現状となっている。フラックスは酸性樹脂と活性剤(有機酸)から構成されており、これらは半田の成分の錫(Sn)と反応して塩になるが、反応しないものは酸性成分として残る。不必要な箇所にまで塗られたフラックスは、その酸性成分が太陽電池セルの銀電極の腐食を加速してしまうなど、信頼性に影響を与えるものだった。
また、余分なフラックスは半田付け時の高温によって気化するのでダクトで吸引するものの、全部を取り除くことはできないため、半田付け装置の周りに汚れとなって固着してしまう。その汚れを清掃するための清掃等のメンテナンス頻度が多くなるという課題もあった。
さらには、フラックスの塗布量を多くすれば、単純に使用量に伴って費用が多くなるという課題もあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、特にフラックスの塗布量を増やさなくても信頼性の高い半田付けを行うことができ、かつフラックスが不必要な箇所に流れて電極の腐食などの信頼性に影響を与えることのない太陽電池セル及びそのリード線接合方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる太陽電池セルは、平板状を成すシリコン基板の受光面に所定の方向に延びる受光面バス電極を有し、シリコン基板の裏面に裏面バス電極を有し、受光面バス電極及び裏面バス電極にそれぞれリード線が接続される太陽電池セルにおいて、受光面バス電極は、受光面バス電極上に塗布されたフラックスを介してリード線と半田接合され、シリコン基板の受光面の受光面バス電極の両側部に、受光面バス電極から所定距離離れて受光面バス電極と平行に堤防部が形成され、2本の堤防部の内側の領域にフラックスが塗布されることを特徴とする。
また、本発明にかかる太陽電池セルのリード線接合方法は、平板状を成すシリコン基板の受光面に所定の方向に延びる受光面バス電極を有し、シリコン基板の裏面に裏面バス電極を有し、受光面バス電極及び裏面バス電極にそれぞれリード線が接続される太陽電池セルのリード線接合方法において、シリコン基板の受光面の受光面バス電極の両側部に、受光面バス電極から所定距離離れて受光面バス電極と平行に堤防部を形成し、2本の堤防部の内側の領域にフラックスを塗布し、半田が供給されたリード線をフラックスを介して受光面バス電極に重ね、リード線に供給された半田をフラックスとともに加熱溶融してリード線を受光面バス電極に接合することを特徴とする。
本発明によれば、フラックスが必要な箇所以外に流れないため、少ない量で十分な半田付けの信頼性が確保できるとともに、不必要な箇所での電極の腐食等の悪影響を生じることのない太陽電池モジュールを得ることができるという効果を奏する。
図1は、太陽電池モジュールの斜視図であり、太陽電池パネルに枠部材を取り付ける様子を示す図である。 図2は、複数の太陽電池セルがリード線により順次接続されてなる太陽電池アレイが太陽電池パネル内に封止されている様子を示す斜視図である。 図3は、太陽電池セルの受光面バス電極に受光面リード線を接合した様子を示す上面図である。 図4は、図3のA−A線に沿う矢視断面図である。 図5は、太陽電池セルの裏面バス電極に裏面側リード線を接合した様子を示す裏面図である。 図6は、複数の太陽電池セルを直列に接続した様子を上方から見た斜視図である。 図7は、複数の太陽電池セルを直列に接続した様子を下方から見た斜視図である。 図8は、各部品を積層する状態を示す太陽電池セルの分解斜視図である。 図9は、隣接する2つの太陽電池セルの接続状態を示す断面図である。
以下に、本発明にかかる太陽電池セル及びそのリード線接合方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、太陽電池モジュールの斜視図であり、太陽電池パネルに枠部材を取り付ける様子を示している。図2は、複数の太陽電池セルがリード線により順次接続されてなる太陽電池アレイが太陽電池モジュール内に封止されている様子を示す斜視図である。図3は、太陽電池セルの受光面バス電極に受光面リード線を接合した様子を示す上面図である。図4は、図3のA−A線に沿う矢視断面図である。図5は、太陽電池セルの裏面バス電極に裏面側リード線を接合した様子を示す裏面図である。図6は、複数の太陽電池セルを直列に接続した様子を上方から見た斜視図である。図7は、複数の太陽電池セルを直列に接続した様子を下方から見た斜視図である。図8は、各部品を積層する状態を示す太陽電池セルの分解斜視図である。図9は、隣接する2つの太陽電池セルの接続状態を示す断面図である。
太陽電池モジュール90は、平板状の太陽電池パネル70とこの太陽電池パネル70の外縁部を全周にわたって囲む枠部材80とを有している(図1)。太陽電池パネル70は、縦横に複数配列された太陽電池セル20を樹脂封止し、その受光面側を透光性を有する表面カバー材3で覆い、裏面側を裏面カバー材10で覆って構成されている(図8,9)。
複数の太陽電池セル20は、受光面側リード線4及び裏面側リード線7により、第1の方向である図中X方向に直列に接続されている(図8,9)。ただし、太陽電池パネル20の端部においては、Y方向に接続されている箇所もある。なお、受光面側リード線4及び裏面側リード線7として、一般的にタブ線と呼ばれる半田が供給(被覆あるいは塗布)された帯状の銅箔を用いている。太陽電池パネル70の内部には、太陽電池セル20がリード線4,7により順次接続されてなる太陽電池アレイ5が樹脂8により封止されている。
枠部材80は、アルミニウムなどの押出成型にて作製され、断面コの字形を成すコ字状部で太陽電池パネル70の外縁部を全周にわたって覆っている(図1)。枠部材80は、ブチル系の封止材またはシリコン系の接着剤などを介して太陽電池パネル70に固定され、太陽電池パネル70を補強するとともに、太陽電池パネル70を住宅やビルなどの建物や地面や構造物に設けられた架台に取り付けるための役割を有する。
太陽電池パネル70は、受光面側(表面側)から、透光性を有する表面カバー材3と、複数の太陽電池セル20及びこれら太陽電池セル20を直列に接続する受光面側リード線4及び裏面側リード線7がEVA(エチレンビニルアセテート)等の樹脂8(8a,8b)で封止されたセル配置層9と、PET(ポリエチレンテレフタレート)やPVF(ポリビニルフルオライド)等でなる耐候性に優れたバックシート10(裏面カバー材)とが、積層された構成となっている(図8,9)。
太陽電池セル20は、およそ150〜300μmほどの厚みのp型シリコンを基板として以下のように構成される。p型層となるp型シリコン基板11の表面側には、リン拡散によってn型拡散層(不純物層拡散層:図示せず)が形成され、さらに入射光の反射を防止して変換効率を向上させるためのシリコン窒化膜よりなる反射防止膜11a(図3)が表面処理により設けられて、太陽電池セル20の受光面となっている。また、p型シリコン基板(以下、単に基板)11の裏面側には、高濃度不純物を含んだp+層(図示せず)が形成され、さらに入射光の反射及び電力の取り出しを目的として裏面のほぼ全面にわたってアルミニウムによる裏面集電電極12が設けられている。
また、基板11の受光面には、入射光から変換された電気エネルギーを取り出す受光面側電極として、銀で形成された細線電極であるグリッド電極13と同じく銀で形成された所定幅の受光面バス電極(受光面リード接続電極)14とが形成され、それぞれ底面部において上記n型拡散層と電気的に接続している。受光面バス電極14は、太陽電池セル20の接続方向である第1の方向に沿って2本が平行に形成されている。グリッド電極13は、受光面バス電極14と直交する方向に多数本が細形に形成されている。グリッド電極13は、受光面にて発電した電力を無駄なく取り出すために、できるだけ細く、また受光面(表面)の全体にわたるように形成されている。太陽光が当たることによって、図3の受光面側がマイナス(−)電極、図5の裏面側がプラス(+)電極となる。受光面バス電極14は、受光面側リード線4が接続されて、グリッド電極13によって集められた電気エネルギーをさらに外部に取り出すために設けられている(図3)。なお、図3及び図6等において、受光面バス電極14は、受光面側リード線4より細く記載されているが、これは、受光面バス電極14と受光面側リード線4とが重なる様子を表現するためであり、実際には受光面バス電極14と受光面側リード線4とは同じ幅かあるいは、受光面バス電極14の幅が受光面側リード線4の幅よりも若干大きい。
そして、本実施の形態の太陽電池セル20においては、図3に示すように、受光面バス電極14の両側に、受光面バス電極14から所定の間隔をおいて受光面バス電極14と平行に堤防部36が設けられている。堤防部36は、受光面バス電極14よりも平面(セル面)からの高さが大きくされている。
グリッド電極13、受光面バス電極14及び堤防部36は以下のように形成される。基板11の表面に、およそ100μm幅の銀ペーストを線状に2mm程度の間隔で多数本塗布してグリッド電極13を形成し、さらに、およそ2mm幅の銀ペーストをグリッド電極13と直交するように、基板11の両端辺からそれぞれ基板11の全幅の4分の1だけ中央に寄った位置に各々塗布して受光面バス電極14を形成し、さらにまたこの受光面バス電極14の両側に所定の間隔をおいて平行に所定幅の銀ペーストを塗布して堤防部36(下部)を形成する。これらの銀ペーストは一枚の版で同時に印刷される。
次に、堤防部36(下部)に重ねて、同じ幅あるいはそれ以下の幅の銀ペーストを重ねて印刷して堤防部36(上部)を形成する。堤防部36の幅は、広すぎると太陽電池セル20の受光面積を狭めることになるし、狭すぎると前述したような重ね印刷が困難となるため、それらを配慮した適切な幅とすることが望ましい。本実施の形態では200μm〜500μm程度となっている。そして、これら銀ペーストを焼成することにより、グリッド電極13、受光面バス電極14及び堤防部36が形成される。グリッド電極13と受光面バス電極14とは、それぞれが直角方向で交わり、電気的に接続される。堤防部36もこれら電極と電気的に接続されるが、二段重ねになっているため、グリッド電極13、受光面バス電極14よりもセル面からの高さが大きい。
一方、基板11の裏面には、裏面のほぼ全面を覆うようにしてアルミニウムでなる裏面集電電極12が設けられている。また、太陽電池セル20の裏面のグリッド電極13と対応した位置(グリッド電極13と太陽電池セル20の厚さ方向に重なる位置)には、銀でなる裏面バス電極(裏面リード接続電極)15が太陽電池セル20の接続方向である第1の方向に延びて形成されている。裏面バス電極15は、裏面側リード線7が接続されて、裏面集電電極12によって集められた電気エネルギーをさらに外部に取り出すために設けられている(図5)。なお、図5及び図7等において、裏面バス電極15は、裏面側リード線7より太く記載されているが、実際には裏面バス電極15と裏面側リード線7とは同じ幅でもよい。
基板11の裏面は、前面にわたって銀電極にて覆ってもよいがコストが嵩むため、上記のように特に裏面側リード線7を接続する箇所のみ銀製の裏面バス電極15が設けられている。なお、裏面バス電極15は、本実施の形態のように直線状なもののほかに、ドット状(飛び石状)に設けられる場合もある。
このように構成された太陽電池セル20では、太陽光が太陽電池セル20の受光面側(反射防止膜側)から照射されて、内部のpn接合面(p型層とn型拡散層との接合面)に到達すると、このpn接合面において合体していたホールと電子が分離する。分離した電子はn型拡散層に向かって移動する。一方、分離したホールはp+層に向かって移動する。これにより、n型拡散層とp+層との間に、p+層の電位が高くなるようにして電位差が発生する。その結果、n型拡散層に接続した表面電極がマイナス極、p+層に接続した裏面電極がプラス極となって、外部回路(図示せず)を接続すれば電流が流れ、太陽電池としての動作を示す。太陽電池セル1枚の出力電圧は小さいが、太陽電池モジュール90においてはこの太陽電池セル20を複数枚直列に接続することにより使用しやすい電圧まで大きくしている。
太陽電池セル20の直列接続は、第1の方向に配列された複数の太陽電池セルにおいて、第1の太陽電池セル20(20A)の受光面バス電極14と、これに隣接する第2の太陽電池セル20(20B)の裏面バス電極15とを帯状のリード線4,7により電気的に接続することによりなされる(図6〜9)。
本実施の形態においてリード線4,7は、受光面側リード線4と裏面側リード線7とに分割して設けられている。両リード線のうち、受光面側リード線4は、受光面バス電極14の上に延び、当該受光面バス電極14に半田接合(機械的及び電気的に接続)されている。なお、受光面側リード線4は、太陽電池セル20より長さを長くされた延長部4aが設けられており、受光面バス電極14上に半田接合された際、一端側に突出する(図3,6,9)。
裏面側リード線7は、裏面バス電極15上に延び、当該裏面バス電極15に半田接合(機械的及び電気的に接続)されている。そして、第1の太陽電池セル20(20A)と第2の太陽電池セル20(20B)とを直列接続するために、第1の太陽電池セル20(20A)の受光面側リード線4と第2の太陽電池セル20(20B)の裏面側リード線7とが半田接合されている。すなわち、第1の太陽電池セル20(20A)の受光面側リード線4の延長部4aが、隣接する第2の太陽電池セル20(20B)の裏面側にもぐり込み、裏面バス電極15上に半田接合されている裏面側リード線7に半田接合される。ここでは、隣接する2つの第1の太陽電池セル20(20A)と第2の太陽電池セル20(20B)の接続のみ説明しているが、実際には、同様の接続が繰り返されて複数の太陽電池セル20が直列に接続されている。なお、本実施の形態においては、リード線は、上記のように受光面側リード線4と裏面側リード線7とに分割して設けられているが、連続する1本のリード線により接続されてもよい。
太陽電池セル20と、リード線(受光面側リード線4)との接続は、以下のように行われる。まず、受光面側リード線4を接続する受光面バス電極14上にフラックスが塗布される(図3の網がけ部)。フラックスはその粘度が比較的低いため流れて広がろうとする。しかし、本実施の形態においては、受光面バス電極14の両側に受光面バス電極14よりも高さの高い堤防部36が存在するため、図3の網がけ部にて示すように、フラックスは2本の堤防部36の間の領域にて止まり、その外側に流れ出ることがない。すなわち、受光面バス電極14上及び受光面バス電極14の近傍にフラックスが効率的に塗布された状態が保たれる。
次に、受光面側リード線4を受光面バス電極14上に重ね合わせ、また裏面側リード線7を裏面バス電極15上に重ね合わせてそれぞれ配置し、続いて、受光面側リード線4及び裏面側リード線7を加熱しながら部分的もしくは全長にわたり太陽電池セル20側に押圧する。受光面側リード線4及び裏面側リード線7は半田被覆されているので加熱によりこの半田が溶け、その状態で押圧することによりリード線4,7とバス電極14,15とが半田接合される。次に、第1の太陽電池セル20(20A)と第2の太陽電池セル20(20B)とを並べて、第1の太陽電池セル20(20A)の受光面側リード線4の延長部4aを第2の太陽電池セル20(20B)の裏面側にもぐりこませて裏面側リード線7の端部と重ね、加熱しながら押圧して半田接合する。なお、受光面側リード線4及び裏面側リード線7と太陽電池セル20との接続と、受光面側リード線4と裏面側リード線7との接続とは同じ工程にて同時に行なってもよい。
このようにして太陽電池セル20が複数枚直列に接続された太陽電池モジュール90が構成され、その出力電圧は太陽電池セル20の電圧が複数枚分直列接続された値となる。
このような構成の太陽電池セル20においては、フラックスの塗布量を必要以上に多くしなくても受光面バス電極14上にフラックスが十分な量が存在することとなり、半田付けの信頼性が向上する。また、フラックスが受光面バス電極14近傍から流れ出て不必要な箇所まで広がり電極の腐食を早めるといった悪影響を与えることもないため、太陽電池セル20の信頼性がさらに向上する。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、堤防部36をグリッド電極13や受光面バス電極14と同材料の銀ペーストを焼成することによって形成したが、本実施の形態2では、フラックスから活性剤を抜いたロジン等の粘度の高い材料で堤防部36を形成する。その他の構成は実施の形態1と同様である。
この場合、太陽電池セルの製造については、電極用ペーストの印刷工程で堤防部36となる部分の印刷を施さないこと以外は前述した実施の形態1と同じである。すなわち、電極の印刷工程ではバス電極用の銀ペーストとグリッド電極用の銀ペーストのみを印刷する(したがって1回の印刷工程で実現できる)。
本実施の形態においては、上記電極用の銀ペーストの焼成が完了した後、次の工程において、受光面バス電極14の両側に所定の間隔をおいて平行に堤防部を生成する。本実施の形態においては、フラックスから活性剤を抜いたロジン等で作成した粘度の高い材料で堤防部を作製する。この堤防部の生成は、印刷などの方法で実現できる。本実施の形態の場合も堤防部の高さを受光面バス電極14よりも高くしておく。
次に、受光面バス電極14すなわち堤防部で囲まれた領域にフラックスを必要量だけ塗布する。受光面バス電極14よりも堤防部の方が高いので、フラックスは堤防部内にとどまり不必要な箇所には流れ出ない。その状態で受光面バス電極14上に受光面側リード線4を配置し、加熱しながら部分的もしくは全長にわたり受光面側リード線4を太陽電池セル20側に押圧する。受光面側リード線4は半田被覆されているので加熱により半田が溶け、その状態で押圧することにより受光面側リード線4と受光面バス電極14とが半田接合される。同時に、その熱によって、堤防部を形作っていたロジンが熱に反応し粘度が低くなって広がる。ここで、粘度が低くなってセル上に広がったロジンは、最終的に無色透明であり、したがって光を十分に透過するため、受光面上に残っていても発電効率を低下させることはない。
このような構成の太陽電池セル20においては、フラックスの塗布量を必要以上に多くしなくても受光面バス電極14上にフラックスが十分な量が存在することとなり、半田付けの信頼性が向上する。また、フラックスが受光面バス電極14近傍から流れ出て不必要な箇所まで広がり電極の腐食を早めるといった悪影響を与えることもないため、太陽電池セル20の信頼性がさらに向上する。さらには、堤防部36をロジン等で作成しているため、モジュール状態となったときに光を十分に透過するので、発電効率の優れた太陽電池モジュールを提供できる。
以上のように、本発明にかかる太陽電池セルは、平板状を成すシリコン基板の受光面に所定の方向に延びる受光面バス電極を有し、この受光面バス電極にリード線が半田接合される太陽電池セルに有用であり、特に、受光面バス電極上に塗布されたフラックスを介してリード線が半田接合される太陽電池セルに適している。
3 表面カバー材
4 受光面側リード線(リード線)
4a 延長部
5 太陽電池アレイ
7 裏面側リード線(リード線)
8,8a,8b 樹脂
9 セル配置層
10 裏面カバー材
11 p型シリコン基板
12 裏面集電電極
13 グリッド電極
14 受光面バス電極(受光面リード接続電極)
15 裏面バス電極(裏面リード接続電極)
20 太陽電池セル
36 堤防部
70 太陽電池パネル
80 枠部材
90 太陽電池モジュール

Claims (9)

  1. 平板状を成すシリコン基板の受光面に所定の方向に延びる受光面バス電極を有し、前記シリコン基板の裏面に裏面バス電極を有し、前記受光面バス電極及び前記裏面バス電極にそれぞれリード線が接続される太陽電池セルにおいて、
    前記受光面バス電極は、前記受光面バス電極上に塗布されたフラックスを介して前記リード線と半田接合され、
    前記シリコン基板の受光面の前記受光面バス電極の両側部に、前記受光面バス電極から所定距離離れて前記受光面バス電極と平行に堤防部が形成され、2本の前記堤防部の内側の領域に前記フラックスが塗布される
    ことを特徴とする太陽電池セル。
  2. 前記堤防部の前記シリコン基板上の高さは、前記受光面バス電極の高さよりも大きい
    ことを特徴とする請求項1に記載の太陽電池セル。
  3. 前記リード線は、半田被覆されており、被覆された半田が前記フラックスとともに加熱溶融されて前記受光面バス電極に接合されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池セル。
  4. 前記受光面バス電極と前記堤防部は、銀もしくは銀を主成分とする材料にて作製されている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の太陽電池セル。
  5. 前記堤防部は、フラックスから活性剤を抜いたロジンにて作製されている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の太陽電池セル。
  6. 平板状を成すシリコン基板の受光面に所定の方向に延びる受光面バス電極を有し、前記シリコン基板の裏面に裏面バス電極を有し、前記受光面バス電極及び前記裏面バス電極にそれぞれリード線が接続される太陽電池セルのリード線接合方法において、
    前記シリコン基板の受光面の前記受光面バス電極の両側部に、前記受光面バス電極から所定距離離れて前記受光面バス電極と平行に堤防部を形成し、
    2本の前記堤防部の内側の領域に前記フラックスを塗布し、
    半田が供給されたリード線を前記フラックスを介して前記受光面バス電極に重ね、
    前記半田を前記フラックスとともに加熱溶融して前記リード線を前記受光面バス電極に接合する
    ことを特徴とする太陽電池セルのリード線接合方法。
  7. 前記堤防部の前記シリコン基板上の高さを、前記受光面バス電極の高さよりも大きくする
    ことを特徴とする請求項6に記載の太陽電池セルのリード線接合方法。
  8. 前記受光面バス電極と前記堤防部を、銀もしくは銀を主成分とする材料にて作製する
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の太陽電池セルのリード線接合方法。
  9. 前記堤防部を、フラックスから活性剤を抜いたロジンにて作製する
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の太陽電池セルのリード線接合方法。
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