JP2012023137A - 固体撮像装置およびその製造方法 - Google Patents

固体撮像装置およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】撮像領域への迷光の侵入を抑制し、高品質の画像を得ることができる固体撮像装置を提供する。
【解決手段】固体撮像装置101は、二次元状に配列された複数の受光部を有する撮像領域1と、撮像領域1の周辺に設けられ、遮光膜15aにより被覆された受光部を有するオプティカルブラック領域2とを備え、オプティカルブラック領域2上に、第1の可視光を透過させる第1のフィルタ20bと、第1のフィルタ20bを透過して遮光膜15aで反射した第1の可視光を吸収する第2のフィルタ20cとの2つのフィルタ20b,20cが交互に隣接して配されてなる光吸収部21を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、固体撮像装置およびその製造方法に関し、とくに、画素領域の周辺に位置するオプティカルブラック領域および周辺領域の構造を改良して画素領域に侵入する迷光を抑制し良好な画像品質を得ることができる技術に関する。
近年、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラおよびファクシミリ等の様々な画像入力機器にCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサのような固体撮像装置が使用されている。
固体撮像装置は、入射光量に応じて信号電荷を生成する複数の受光部(画素)がマトリクス状に配置された撮像領域を有し、各受光部で生成された信号電荷を画像信号として外部へ出力する。
図9は、従来の固体撮像装置の構成を示す概略平面図である。
図9に示すように、固体撮像装置900の平面構造は、撮像領域901と、撮像領域901の周囲を囲むオプティカルブラック領域(以下、「OB領域」と称する。)902と、OB領域902の周囲を囲む周辺領域903とに大別できる。
撮像領域901およびOB領域902には、フォトダイオード等からなる受光部がマトリクス状に配置されている。撮像領域901に対して、OB領域902では遮光膜により受光部が被覆されている。
周辺領域903には、撮像領域901およびOB領域902から各受光部の画像信号を取り出す周辺回路、固体撮像装置900と外部との接続に使用される複数のボンディングパッド904、周辺回路とボンディングパッド904あるいは受光部内部とボンディングパッド904とを接続する複数の金属配線等が設けられている。
撮像領域901の受光部で読み取った撮像信号を処理する際に、画像信号の輝度レベルを調整するため、被写体を撮影する本来の撮像領域901とは別に、OB領域902に撮像領域901と同様の受光素子構造を持ったダミー画素を設け、これをメタル膜による遮光膜で遮光して遮光画素領域とし、その出力信号を検出することにより黒基準信号として用いている。
このOB領域902は、できるたけ実際に撮像を行う画素と同特性で黒基準信号の検出を行えることが好ましいため、通常は図9に示すように撮像領域901の近傍に設けられている。例えば、撮像領域901の辺に沿って複数の画素列を割り当てたり、あるいは、撮像領域901の周囲に分散して複数の画素ブロックを設けたりすることにより、画素特性のばらつきを補正した正確な黒基準を得るようになっている。
また、カラー画像を取得する場合、撮像領域901に入射する光を色成分に分光した後、分光された各色成分の光を受光部に入射させる必要があり、分光手段としてカラーフィルタが用いられる。また、撮像領域901に入射する光をより効率的に受光部へ集光するための手法として、カラーフィルタの上層にさらにマイクロレンズを設けることもよく知られている。
撮像領域901の受光部に入射する光は、OB領域902や周辺領域903にも入射する。遮光が不十分であれば、当該入射光がOB領域902のダミー画素で受光され、黒基準信号に偽信号を生じてしまう。
また、遮光が十分でも、強い入射光が入った場合、OB領域902の遮光膜の表面、周辺領域903の金属配線などの表面で反射される。その反射光が特定の入射条件を満足すると、上記カラーフィルタの底面やマイクロレンズの底面等で反射し撮像領域内で迷光を生じる。
そして、このような迷光が撮像領域901の受光部に到達すると、フレアやゴーストといった不具合が発生する。そのため、このようなフレアやゴーストの発生を抑制する技術が提案されている。
上記技術として、例えば、特許文献1のように、OB領域の遮光膜としてアルミのような金属遮光膜を配置し、さらに、より入射しやすい長波長の迷光を制限するため、前記金属遮光膜の上方に青色カラーフィルタを配置する構造が提案されている。
また、同じく、特許文献1にて、OB領域の金属遮光膜の上方にダミー画素を配置しさらにその上に青色カラーフィルタを配置することで、不要な光の入射や反射を防止するような構造のものも提案されている。
特開2007−42933号公報
上述の特許文献1に記載の構造では、OB領域近傍に強い光が入射すると、メタル遮光膜上において、青色フィルタによって長波長側の反射光は抑制されるが、短波長側の反射光はそのまま反射してしまい、それが撮像装置内の迷光となり、撮像領域901やOB領域902に再入射して偽信号となり、画像品質を低下させてしまう課題がある。
上記課題を解決するために、本発明に係る固体撮像装置は、二次元状に配列された複数の受光部を有する撮像領域と、前記撮像領域の周辺に設けられ、遮光膜により被覆された受光部を有するオプティカルブラック領域とを備える固体撮像装置において、前記オプティカルブラック領域上に、第1の可視光を透過させる第1のフィルタと、前記第1のフィルタを透過して前記遮光膜で反射した第1の可視光を吸収する第2のフィルタとの2つのフィルタが交互に隣接して配されてなる光吸収部を備えることを特徴としている。
一方、本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、二次元状に配列された複数の受光部を有する撮像領域と、前記撮像領域の周辺に設けられ、遮光膜により被覆された受光部を有するオプティカルブラック領域とを備える固体撮像装置の製造方法において、前記オプティカルブラック領域上に、第1の可視光を透過させる第1のフィルタと、前記第1のフィルタを透過して前記遮光膜で反射した第1の可視光を吸収する第2のフィルタとを、当該2つのフィルタが交互に隣接する状態に形成する工程を含むことを特徴としている。
上記の固体撮像装置では、第1のフィルタを透過して遮光膜で反射した第1の可視光が第1のフィルタと交互に隣接して配された第2のフィルタにより吸収される。これにより撮像領域の迷光による画像品質の低下を抑制することができる。
また、前記第2のフィルタは第2の可視光を通過させ、前記第1のフィルタは前記第2のフィルタを透過して前記遮光膜で反射した第2の可視光を吸収することを特徴としている。これにより、第2のフィルタを透過して遮光膜で反射した第2の可視光が第2のフィルタと交互に隣接して配された第1のフィルタにより吸収される。このように、反射した第2の可視光が吸収されるため、装置内の迷光発生を抑制でき、画像品質の低下を防止できる。
また、前記オプティカルブラック領域の周辺に、周辺回路およびボンディングパッドを有する周辺領域をさらに備え、前記周辺領域上に前記光吸収部を備えることを特徴としている。これにより、オプティカルブラック領域周辺の周辺領域における迷光の発生を抑制し、画像品質の低下を抑制することができる。
また、前記オプティカルブラック領域の周辺に、周辺回路およびボンディングパッドを有する周辺領域を備え、前記周辺領域上に、互いに分光特性が異なる少なくとも2種以上のフィルタが積層配置されてなる光吸収層を備えることを特徴としている。これにより、オプティカルブラック領域周辺の周辺領域における遮光性を強化しつつ、迷光の発生を抑制し、画像品質の低下を抑制することができる。
また、前記光吸収層は、前記第1のフィルタと前記第2のフィルタの2種類から構成されていることを特徴としている。これにより、光吸収層と光吸収部とが同じフィルタを利用することとなり、製造工程数と材料コストを抑制することができる。
また、前記撮像領域には、前記複数の受光部に対応して複数種類のカラーフィルタが配されており、前記第1のフィルタおよび第2のフィルタは、前記複数種類のカラーフィルタの何れかと同じ材料であることを特徴としている。これにより、製造工程数と材料コストを抑制することができる。
また、前記第2のフィルタは、前記第1のフィルタと前記第2のフィルタの少なくとも一方のフィルタが、有機顔料と非金属材料とからのみ構成されていることを特徴としている。これにより、エッチング加工を容易に行うことができ、安価に実施できる。
また、前記オプティカルブラック領域には、互いに分光特性が異なる少なくとも2種以上のフィルタが積層配置されてなる光吸収層を備え、前記光吸収部が当該光吸収層よりも前記撮像領域に近い側に配置されていることを特徴としている。これにより、撮像領域とオプティカルブラック領域における、各カラーフィルタ形成および以降の工程での下地段差が階段状に緩和され、高段差による塗布ムラを抑制することができる。
上記固体撮像装置の製造方法では、第1のフィルタと第2のフィルタとを交互に隣接する状態に形成している。このため、第1のフィルタを透過して遮光膜で反射した第1の可視光は第1のフィルタと交互に隣接して配された第2のフィルタにより吸収される。これにより撮像領域の迷光による画像品質の低下を抑制することができる固体撮像装置を製造できる。
また、前記工程では、前記第1のフィルタと第2のフィルタとを市松パターン状に形成することを特徴としている。これにより、迷光を効果的に抑制できる。
また、前記固体撮像装置は、前記オプティカルブラック領域の周辺に、周辺回路およびボンディングパッドを有する周辺領域をさらに備え、当該周辺領域にも、前記工程中に、前記2つのフィルタを交互に隣接する状態に形成することを特徴としている。これにより、オプティカルブラック領域周辺の周辺領域における迷光の発生を抑制し、画像品質の低下を抑制することができる。
また、前記固体撮像装置は、前記オプティカルブラック領域の周辺に、周辺回路およびボンディングパッドを有する周辺領域をさらに備え、前記工程の後に、互いに分光特性が異なる少なくとも2種以上のフィルタを前記周辺領域に積層配置する工程を含むことを特徴としている。これにより、オプティカルブラック領域周辺の周辺領域における遮光性を強化しつつ、迷光の発生を抑制し、画像品質の低下を抑制することができる。
また、前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとは、前記撮像領域に配置された複数の受光部に対応したカラーフィルタと同じ材料であることを特徴としている。これにより、製造工程数と材料コストを抑制することができる。
また、前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとは、前記撮像領域に配置された複数の受光部に対応したカラーフィルタに成形と同じ工程で行われることを特徴としている。これにより、製造工程数を抑制することができる。
本発明の各実施の形態における固体撮像装置の撮像領域、OB領域および周辺領域を示す平面図 第1の実施の形態における固体撮像装置を示す断面図 第1の実施の形態における固体撮像装置を示す平面図 3原色カラーフィルタの分光特性とアルミ膜の反射率の概念図 第1の実施の形態における固体撮像装置のOB領域上の反射特性の概念図 第2の実施の形態における固体撮像装置を示す断面図 第2の実施の形態における固体撮像装置を示す平面図 変形例に係る光吸収層を示す平面図 従来の固体撮像装置を示す平面図
以下、本発明に係る固体撮像装置について、その例である第1および第2の実施の形態についてそれぞれ図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、各実施の形態に係る固体撮像装置の構造の概略を説明し、その後に、各実施の形態において特徴部分を説明する。
図1は、実施の形態に係る固体撮像装置の構造を示す平面図である。
各実施の形態において説明する固体撮像装置100は、同図に示すように、上述の従来の固体撮像装置900と同様に、半導体基板上に撮像領域1、オプティカルブラック領域(以下、「OB領域」と称する。)2、周辺領域3を備える。
撮像領域1およびOB領域2には、フォトダイオード等からなる受光部(画素)が二次元のマトリクス状に配置され画素アレイ部を形成している。撮像領域1、OB領域2の各画素は、基本的に同一プロセスで同時形成され、同一の構造を有している。
OB領域2の受光部は、撮像領域1の受光部で読み取った撮像信号を処理する際に、画像信号の輝度レベルを調整するために、撮像領域1の画素と同様の構成を持ったダミー画素として作用する。ダミー画素からの出力信号は、黒基準信号として用いられる。
このため、このOB領域2には、図1では省略するが、撮像領域1と異なり、アルミ等によるメタル遮光膜が形成され、OB領域2全域の受光部が前記メタル遮光膜により被覆されている。
周辺領域3には、撮像領域1やOB領域2と共通のプロセス(例えば、CMOSプロセス)により、撮像領域1およびOB領域2から各受光部の画像信号を取り出すための取出回路、画素アレイ部を駆動するための駆動回路、各種の信号処理回路等の周辺回路や、外部との接続に使用される複数のボンディングパッド4、周辺回路とボンディングパッド4あるいは受光部内部とボンディングパッド4とを接続する複数の金属配線等が設けられている。
図1では省略しているが、固体撮像装置100の上層には、分光手段としてカラーフィルタが配置されており、さらに、効率的に受光部へ集光するための手法として、カラーフィルタの上層にマイクロレンズを備えている。
なお、図1に示す例では、撮像領域1の4辺に沿ってOB領域2を配置したが、OB領域2の配置は、バランス良く黒基準を測定できるものであれば良く、例えば有効画素領域の両側の2辺に沿って配置したり、各辺の一部や各コーナー部に分散してブロック状に配置したり、様々な配置が可能である。
OB領域の配置については、OB領域に入射した光が遮光膜やカラーフィルタとマイクロレンズとの間で反射して撮像領域に迷光として入る可能性があるような位置関係にある場合に特に有効であり、その配置については特に限定されるものでない。
<第1の実施の形態>
1.構成
図2は、第1の実施の形態に係る固体撮像装置の構造を示す断面図である。
なお、本実施の形態に係る固体撮像装置は、上述の平面構造を有する。
固体撮像装置101は、図2に示すように、シリコン単結晶基板上に形成されたCMOSイメージセンサの事例により本発明を具体化しており、上述の撮像領域1の周縁部分から周辺領域3へと至る領域を示している。
図2において、シリコン基板10上には、受光部としてのフォトダイオード11が形成され、フォトダイオード11においてシリコン基板10の上面の受光面から入射した光を光電変換し、信号電荷を蓄積する。
なお、シリコン基板10には、フォトダイオード11の他に画素回路を構成する各種MOSトランジスタ(画素トランジスタ)等が形成されているが、ここでは本発明の特徴に直接関係しないためこれらの図示を省略している。
シリコン基板10上には、不図示のゲート酸化膜等を介して層間絶縁膜12が配置され、この層間絶縁膜12内に配された複数層の配線膜14,15によって各種配線パターン14a,14b,14c,15a,15bが形成されている。
ここでは、撮像領域1での配線膜14は3層配線として、撮像領域以外の領域(OB領域2および周辺領域3である。)での配線膜14,15は4層配線として、それぞれ例示している。
層間絶縁膜12の材料としては透明なシリコン酸化膜等が用いられる。また、配線膜14,15の材料としては、例えば、シリコン基板10に近い下層の配線膜14には銅を主体とする膜が用いられ、最上層の配線膜15には遮光性の高いアルミを主体とする膜が用いられている。
本例では、最上層のアルミの配線膜15を用いて遮光膜15aが形成されている。つまり、OB領域2におけるアルミの配線膜(15a)は、遮光膜としての機能を有する。なお、この遮光膜も符号「15a」で示す。
遮光膜15aは、上述したOB領域2に対応する領域に配置されており、上方から入射する光を遮断し、OB領域2内の受光部への入光を阻止するものである。一方、撮像領域1では、上方からの入射光が、導波路13を介して、各配線パターン14a,14b,14cの間(平面視において隣接する配線パターンの間である。)を通ってフォトダイオード11に入光する。
配線層15(遮光膜15a)の上部には、さらに絶縁膜(12)が積層され、この絶縁膜(12)は平坦化膜や保護膜として機能している。撮像領域1の導波路13とOB領域2および周辺領域3の最上層の層間絶縁膜12の上面には、カラーフィルタ20a,20b,20cからなるカラーフィルタ領域20が形成され、カラーフィルタ領域20の上面にマイクロレンズ16が形成されている(例えば、オンチップレンズである。)。
このカラーフィルタ領域20とマイクロレンズ16は、撮像領域1とOB領域2の全領域、および周辺領域3のボンディングパッド4上を除く領域にわたって形成されている。
カラーフィルタ領域20は、各画素に対応するカラーフィルタ形成工程において、撮像領域1とOB領域2と周辺領域3との領域に対して同時に形成される。すなわち、材料および塗布膜厚条件を同じ条件にし、全領域を同時形成している。
カラーフィルタ領域20は、撮像領域1では通常のカラーフィルタとして機能するものであり、本例では赤緑青(RGB)の3原色カラーフィルタが用いられ、所定のパターン(例えば、ベイヤ配置である。)でRGBに割り当てられた各画素のフォトダイオード11にRGBの成分光が入射するようになっている。
ここでは、カラーフィルタ20aが緑色用であり、カラーフィルタ20bが青色用であり、カラーフィルタ20cが赤色用であり、例えば、赤色用のカラーフィルタを赤色フィルタとして表す。
なお、撮像領域1におけるカラーフィルタ20a,20b,20cはベイヤ配置されているが、図2においては、すべてのカラーフィルタ20a,20b,20cが分かるようにしている。
これに対して、OB領域2および周辺領域3では、遮光膜15a上に撮像領域1と異なるカラーフィルタパターンを有し、特に可視光の長波長側と短波長側の光成分を減衰させるようなパターン(構造)となっている。換言すると、OB領域2におけるカラーフィルタ領域20は、光吸収部21でもある。なお、光吸収部21の原理については後述する。
具体的には、撮像領域1に3原色カラーフィルタを用いた場合に、最も長波長光の透過率が低い青色フィルタ20bと、最も短波長光の透過率が低い赤色フィルタ20cとによる市松パターンにより光吸収部21が形成されている。
つまり、ここでは、青色フィルタ20b及び赤色フィルタ20cが、本発明の第1のフィルタ及び第2のフィルタである。
図3は、第1の実施の形態における固体撮像装置を、マイクロレンズ16を取り除いた状態で平面視した図であり、OB領域2および周辺領域3では光吸収部21の市松パターンが現れている。
なお、図3では、平面図の下にA−A線断面を矢印方向から見た断面図を示し、平面図、断面図における各カラーフィルタ20a,20b,20cの位置関係を対応させている。
撮像領域1側では、同図に示すように、3原色カラーフィルタ20a,20b,20cのベイヤ配置を用いているが、OB領域2側以降(つまり、OB領域2および周辺領域3)では、青色フィルタ20bと赤色フィルタ20cとが市松パターン状に配置されている。
ここでの「市松パターン」は、2種類の形状を交互に配したパターンをいい、2種類の形状は、例えば、正方形・長方形等の四角形、正六角形等の多角形、円・楕円等の形状等であっても良い。
さらに、2種類の形状が交互に配されておれば良く、例えば、上述のように格子状に交互に配されたものでも良く、さらには、互い違いに交互に配されたものでも良い。
なお、市松パターンの他の例については後述する。
各色フィルタは、例えば、緑色フィルタ20aは500[nm]〜600[nm]程度の波長範囲の光を透過する材料と紫外光に対して感光性を有する材料とにより、青色フィルタ20bは400[nm]〜500[nm]程度の波長範囲の光を透過する材料と紫外光に対して感光性を有する材料とにより、赤色フィルタ20cは600[nm]〜700[nm]程度の波長範囲の光を透過する材料と紫外光に対して感光性を有する材料とによりそれぞれ構成されており、リソグラフィ技術を適用することで任意の平面パターンを形成することができる。
なお、赤色フィルタ20cを赤色有機顔料に対して非金属材料のみを含むように構成すると、エッチング加工が容易であるという効果が得られる。
2.光吸収の原理
図4は、3原色カラーフィルタの分光特性と遮光膜(アルミ)の反射率の概念図である。なお、同図では、フィルタについては波長と透過率の関係、遮光膜については波長と反射率の関係をそれぞれ示している。
同図に示すように、青色フィルタ20b(図中の破線である。)は、短波長光(つまり青色光である。)の透過率が高く、逆に長波長光(例えば、緑色光や赤色光である。)の透過率が低くなっている。つまり、青色フィルタ20bは短波長光を通し、長波長光を吸収する。
一方、赤色フィルタ20c(図中の一点鎖線である。)は、短波長光(例えば青色光である。)の透過率が低く、逆に長波長光(つまり赤色光である。)の透過率が高くなっている。つまり、赤色フィルタ20cは短波長光を吸収し、長波長光を通す
また、遮光膜15a(図中の実線である。)は、同図に示すように、全波長にわたって光を反射しており、高い遮光性を有している。
図5は、OB領域2上に各カラーフィルタ20b,20cを配置したときの反射特性の概念図である。なお、同図の(a)では遮光膜15a上に青色フィルタ20bを、(b)では遮光膜15a上に赤色フィルタ20cを、(c)では遮光膜15a上に光吸収部21を、それぞれ配置した状態を示している。
まず、同図の(a)に示すように、青色フィルタ20bについて説明する。
短波長光(青色光)Lbが入射する場合、短波長光Lbは、図4に示したように、青色フィルタ20bをそのまま通過(透過)し、遮光膜15aに達してその表面で反射する。遮光膜15aの表面で反射した短波長光Lbは、そのまま青色フィルタ20bに吸収されずに青色フィルタ20bから出射される。
一方、長波長光(赤色光)Laが入射する場合、長波長光Laは、図4に示したように、青色フィルタ20bによりその一部が吸収され、吸収されなかった残りの長波長光Laが遮光膜15aに達してその表面で反射する。遮光膜15aの表面で反射した長波長光Laは、青色フィルタ20bで吸収される。
次に、同図の(b)に示すように、赤色フィルタ20cについて説明する。
長波長光(赤色光)Laが入射する場合、長波長光Laは、図4に示したように、赤色フィルタ20cをそのまま通過(透過)し、遮光膜15aに達してその表面で反射する。遮光膜15aの表面で反射した長波長光Laは、そのまま赤色フィルタ20cに吸収されずに赤色フィルタ20cから出射される。
一方、短波長光(青色光)Lbが入射する場合、短波長光Lbは、図4に示したように、赤色フィルタ20cによりその一部が吸収され、吸収されなかった残りの短波長光Lbが遮光膜15aに達してその表面で反射する。遮光膜15aの表面で反射した短波長光Lbは、赤色フィルタ20cで吸収される。
上記単色フィルタ20b,20cの2つ例に対して、光吸収部21は、図5(c)に示すように、青色フィルタ20bと赤色フィルタ20cとを市松パターン状に配置されている。これにより光吸収部21は、互いに異なる分光特性を交互に持つフィルタ構造となる。
(c)に示すように、青色フィルタ20bに短波長光(青色光)Lbが入射した場合、短波長光Lbは青色フィルタ20bで吸収されずにそのまま透過して遮光膜15aに達してその表面で反射する。反射した短波長Lbは、青色フィルタ20bに隣接する赤色フィルタ20cに入射する。赤色フィルタ20cに入射した短波長光Lbは赤色フィルタ20cで吸収される。
一方、赤色フィルタ20cに長波長光(赤色光)Laが入射した場合、長波長光Laは赤色フィルタ20cで吸収されずにそのまま透過して遮光膜15aに達してその表面で反射する。反射した長波長Laは、赤色フィルタ20cに隣接する青色フィルタ20cに入射する。青色フィルタ20bに入射した長波長光Laは青色フィルタ20bで吸収される。
つまり、入射しやすい長波長光Laは遮光膜15aと青色フィルタ20bにより抑制されるとともに、反射しやすい短波長光Lbについても、遮光膜15aと赤色フィルタ20cによって低減され、撮像領域の迷光による画像品質の低下を抑制できる。
したがって、第1の実施の形態の構成において、特に光吸収部21を青色フィルタ20bと赤色フィルタ20cとの互いに異なる分光特性を有するフィルタで構成することにより、遮光膜15aと、光吸収部21中のカラーフィルタ20b,20cとの複合効果により、OB領域2への透過光、およびOB領域2からの反射光とも低減されるので、OB領域2での入射光と反射光に対して、短波長側と長波長側との光を効率よく抑制(吸収)することができ、遮光性の強化と撮像領域1への迷光進入の低減とをでき、画像品質の低下を抑制することができる。
3.製造方法
固体撮像装置101は、従来の固体撮像装置を製造する製造技術を利用して製造することができる。つまり、カラーフィルタ領域20を形成する際に、撮像領域1におけるカラーフィルタ20a,20b,20cのパターンを所定のパターン(例えば、ベイヤー配列である。)にするのと同様に、OB領域2および周辺領域3のカラーフィルタのパターンを、青色フィルタ20bと赤色フィルタ20cとで市松パターンにすれば、固体撮像装置101を製造できる。
このように本実施の形態に係る固体撮像装置101の製造方法によれば、OB領域2と周辺領域3のカラーフィルタ20a,20b,20cのパターンを変えるだけで実現でき、従来の製造工程を大幅に変えることなく、また、撮像領域1のカラーフィルタと同じ材料を用いて光吸収部を形成できるので、製造工程数と材料コストを抑制することでき、結果的に低コストで実現できる。
さらに、光吸収部21は、青色フィルタ20bと赤色フィルタ20cとを平面的形成する(積層構造でない。)ので、同一下地(例えば、撮像領域1の導波路13とOB領域2および周辺領域3の最上層の層間絶縁膜12の上面である。)上に青色フィルタ20bと赤色フィルタ20cとを交互に配置するので、カラーフィルタ形成後における撮像領域1、OB領域2、周辺領域3の上面はほぼ平坦化されている。
すなわち、撮像領域1と、OB領域2および周辺領域3とで、カラーフィルタの厚みに起因する段差が生じることがない。したがって、後続のマイクロレンズ形成工程において、マイクロレンズ16を形成するために塗布される感光性樹脂の塗布むらの発生を防止することができ、製造歩留まりや画質を向上することができる。
また、撮像領域1、OB領域2、周辺領域3の上面はほぼ平坦化されるため、カラーフィルタ形成後にOB領域2と周辺領域3を平坦化するための特別な工程が不要であり、固体撮像装置101を低コストで製造できる製造方法を実現することができる。
<第2の実施の形態>
図6は、本発明に係る第2の実施の形態における、上述の平面構造を有する固体撮像装置103の構造を示す断面図である。
図6に示すように、本実施の形態も第1の実施の形態と同様、シリコン単結晶基板上に形成されたCMOSイメージセンサの事例により本発明を具体化しており、上述の撮像領域1の周縁部分から周辺領域3へと至る領域を示している。
カラーフィルタ領域は、撮像領域1では、第1の実施の形態と同様に、赤緑青(RGB)の3原色カラーフィルタ20a,20b,20cが所定のパターンで配され、OB領域2では、第1の実施の形態と同様に、撮像領域1と異なるカラーフィルタパターンの市松パターンの光吸収部21を備える。
一方、周辺領域3では、第1の実施の形態と異なり、青色フィルタ51bと赤色フィルタ51cとを積層した構造をもつ光吸収層51が形成されている。ここでは、光吸収層51は、青色フィルタ51bが下層となっている(配線膜15bに近い位置に形成されている。)。
図7は、第2の実施の形態における固体撮像装置103を、マイクロレンズを取り除いた状態で平面視した図であり、OB領域2では光吸収部21の市松パターンが現れ、周辺領域3では光吸収層51のカラーフィルタ51c,51bが現れている。
なお、図7では、図3と同様に、平面図の下にB−B線断面を矢印方向から見た断面図を示し、平面図、断面図における各カラーフィルタ20a,20b,20c、51b,51cの位置関係を対応させている。
周辺領域3では、図6および図7にも示すように、配線膜(遮光膜)15b上に、青色フィルタ51bと赤色フィルタ51cとが積層された積層パターン(積層構造)の光吸収層51が形成されている。なお、光吸収層51は、撮像領域1およびOB領域の青色フィルタ20bの形成にあわせて下層の青色フィルタ51bを形成し、その後に撮像領域1およびOB領域の赤色フィルタ20cの形成にあわせて赤色フィルタ51cを形成することで、第2の実施の形態に掛かる固体撮像装置103を製造できる。
光吸収部21は、図6に示すように、青色フィルタ20bと赤色フィルタ20cを市松パターン上に配置することで、第1の実施の形態と同様に、互いに異なる分光特性を交互に持つフィルタ構造となる。
これにより、入射のしやすい長波長光は遮光膜15aと青色フィルタ20bにより抑制されるとともに、反射のしやすい短波長光についても、遮光膜15aと赤色フィルタ20cによって低減されるので、OB領域2での入射光と反射光に対して、短波長側と長波長側とを効率よく抑制することができる。
光吸収層51は、青色フィルタ20bと赤色フィルタ20cを積層配置することで、短波長光と長波長光とを同時に抑制(吸収)するフィルタ構造となり、遮光膜15aのない周辺領域3においても、短波長光と長波長光を同時に吸収するので、配線膜15b等から生じる(配線膜15bにより反射する光、および配線間で透過・反射して下層領域に入ってくる光等である。)迷光を抑制することができる。
また、光吸収層51は、青色フィルタ20bと赤色フィルタ20cを積層配置しているので、短波長光と長波長光とを同時に吸収することができ、高い遮光性を有することとなる。
したがって、本第2の実施の形態によれば、遮光膜15aと光吸収部21との複合効果によりOB領域2への透過光およびOB領域2からの反射光が低減され、さらに、光吸収層51によって、遮光膜15aのない周辺領域3においても、配線膜15b等に起因して生じる迷光を抑制することができるので、撮像領域1への迷光を低減し、画像品質の低下を抑制することができる。なお、周辺領域に遮光膜を形成していても良い。
また、OB領域2から周辺領域3にかけて、まず光吸収部21が配置され、次に光吸収層51が配置されることで、撮像領域1とOB領域2はほぼ同じ高さで形成され、周辺領域3がOB領域2に対して高い状態で形成されることとなる。このように、OB領域2と周辺領域3とが階段状に形成されるので、急激なカラーフィルタ20b,20c,51b,51cの膜厚変化に起因する段差を軽減することができる。
したがって、後続のマイクロレンズ形成工程において、撮像領域1におけるカラーフィルタ20a,20b,20cの表面とOB領域2のカラーフィルタの表面との高さの差が少なく、マイクロレンズ16を形成するために塗布される感光性樹脂の塗布むらの発生を抑制することができ、撮像領域1におけるマイクロレンズ16が均一に形成されるので、製造歩留まりや画質を向上することができる。このとき、OB領域2と周辺領域3とのカラーフィルタ20b,20c,51cの表面の高さに段差が生じるが、撮像領域1から離れているためその影響が少ない。
また、第2の実施の形態の固体撮像装置103の製造方法においても、カラーフィルタ20a,20b,20c,51b,51cのパターンを変えるだけで実現でき、従来の製造工程を大幅に変えることなく、製造工程数と材料コストを抑制することでき、結果的に低コストで実現できる利点もある。
なお、第2の実施の形態では、光吸収部21は50[μm]以上の幅を持つことが望ましい。これによって、光吸収層51との膜厚高低差に起因する後工程の塗布ムラを低減することができるからである。つまり、光吸収層51との膜厚高低差があっても、光吸収部21が撮像領域1に対して遠近方向に50[μm]以上あれば、塗布ムラを低減できる。
また、第2の実施の形態では、光吸収部21をOB領域2上に、光吸収層51を周辺領域3上に形成したが、各光吸収層の配置はそれぞれの領域に限定されるもので無く、光吸収部21が50[μm]以上の幅を持てば、光吸収層51がOB領域2にオーバーラップしてもかまわない。
さらに、第2の実施の形態では、光吸収層51において、青色フィルタ20b上に赤色フィルタ20cを形成したが、この積層順に限定されるものでなく、下層に赤色フィルタ(51c)を形成した後、その上面に青色フィルタ(51b)を形成した積層パターンとしてもかまわない。
<変形例>
1.カラーフィルタ
(1)種類
上記の各実施の形態では、原色カラーフィルタを用いたが、補色カラーフィルタを用いてもかまわなく、その場合、シアンフィルタとマゼンタフィルタを用いて市松パターンを形成するのが好ましい。
(2)パターン
上記実施の形態では、OB領域2に形成された光吸収部21は、平面視において同じサイズの正方形状の青色フィルタ20bと赤色フィルタ20cとを碁盤の目(正マトリクス)状をした市松パターンに配置している。つまり、青色フィルタ20bと赤色フィルタ20cとが縦・横方向に隣接する青色フィルタ20bと赤色フィルタ20cの各辺が一直線となるように配置している。
しかしながら、光吸収部(21)は、遮光膜(15a)の上層に形成された第1の層を透過した後に遮光膜(15a)で反射した反射光を吸収する第2の層が、第1の層に交互に隣接して存すれば良く、第1の層と第2の層とが必ずしも碁盤の目状の市松パターンにする必要はない。なお、第1および第2の層が交互に隣接する方向は、少なくとも撮像領域(1)に対して遠近する方向であることが好ましい。
上記の第1の層および第2の層は、カラーフィルタに限定するものではないが、製造工程や製造コスト等を考慮してすると、撮像領域1で形成されるカラーフィルタ20a,20b,20cと同じフィルタを利用するのが好ましく、以下、赤色フィルタと青色フィルタを用いて、実施の形態と異なる光吸収部について説明する。
図8は、変形例に係る光吸収層を示す平面図である。
光吸収層61は、同図の(a)に示すように、青・赤色フィルタ61b,61cの形状が四角形状、例えば長方形状であっても良く、四角形状の青・赤色フィルタ61b,61cが交互に縦・横方向に隣接して配置されている。
光吸収層63は、同図の(b)に示すように、青・赤色フィルタ63b,63cの形状が三角形状、例えば二等辺直角三角形状であっても良く、三角形状の青・赤色フィルタ61b,61cが交互に縦・横方向に隣接して配置されている。
光吸収層65は、同図の(c)に示すように、青・赤色フィルタ65b,65cは、縦・横方向以外に隣接配置されても良く、例えば四角形状(正方形状)の青・赤色フィルタ61b,61cが互いに直交する斜め方向に交互に隣接して配置されている。
光吸収層67は、同図の(d)に示すように、青・赤色フィルタ65b,65cは、環状をしていても良く、例えば円環状の青・赤色フィルタ65b,65cが互いに大きくなりながら同心状に交互に隣接して配置されている。
(3)第1及び第2のフィルタ
上記各実施の形態では、第1及び第2のフィルタとして、青色フィルタ20b,51bと赤色フィルタ20c,51cとを用いたが、他のフィルタを用いた組み合わせであっても良い。例えば、赤色フィルタと緑色フィルタとの組み合わせであっても良いし、青色フィルタと緑色フィルタとの組み合わせであっても良い。
なお、青色フィルタと赤色フィルタとの組み合わせでは、入射しやすい特性を有する長波長光と、反射しやすい特性を有する短波長光とを効率よく吸収することができるという効果を得ることができる。
2.遮光膜
上記各実施の形態では、遮光膜15aは、配線膜としての機能を有していたが、配線膜とは別に、遮光目的にのみ形成された膜(例えば、金属膜)であっても良い。さらに、周辺領域3にも遮光膜を形成しても良い。
3.マイクロレンズ
上記各実施の形態では、OB領域2の全領域にマイクロレンズ16が形成されていたが、全領域に形成されていなくても良く、また、一部、例えば、撮像領域1に近い領域にのみ形成されていても良い。なお、撮像領域1に近い領域にマイクロレンズを形成することで、撮像領域1に形成するマイクレンズの品質を向上させることができる。
4.固体撮像装置
上記の各実施の形態では、本発明をMOS型固体撮像装置に適用した事例について説明したが、本発明は、CCD型固体撮像装置に対しても同様に適用できる。
さらに、実施の形態では、導波路構造のCMOSイメージセンサを用いたが、本発明はこの構造に限定されるものではなく、例えば、導波路を用いずに配線間の透明な酸化膜を通して光を入射させる構造、フォトダイオードを用いずに光電変換膜を利用した構造、あるいは、裏面照射型のイメージセンサやモノクロ専用のイメージセンサにおいても、本発明を用いることができる。
5.撮像領域
上記の実施の形態においては、図示していないが、導波路13とカラーフィルタ20の間、カラーフィルタ20とマイクロレンズ16の間、のいずれかに透明な平坦化膜を用いてもかまわない。
実施の形態等では、最上層のメタル配線の上の絶縁膜(12)の材料として透明なシリコン酸化膜を用いているが、さらにその上層の保護膜として、例えばシリコン窒化膜等を用いてもかまわない。
6.その他
最後に、各実施の形態および各変形例では、それぞれ個別に特徴部分について説明したが、各実施の形態および各変形例での説明した構成を、他の実施の形態や他の変形例の構成と組み合わせても良い。
本発明によれば、高画質かつ安価な固体撮像装置を実現できるので、特にカラーフィルタを備える固体撮像装置および固体撮像装置の製造方法として有用であり、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラに限らず、各種監視カメラや医療用内視鏡等にも広く適用できるものである。
1 撮像領域
2 OB(オプティカルブラック)領域
3 周辺領域
10 シリコン基板
11 フォトダイオード
15a 遮光膜
16 マイクロレンズ
20 カラーフィルタ領域
21 光吸収部
101 固体撮像装置

Claims (14)

  1. 二次元状に配列された複数の受光部を有する撮像領域と、前記撮像領域の周辺に設けられ、遮光膜により被覆された受光部を有するオプティカルブラック領域とを備える固体撮像装置において、
    前記オプティカルブラック領域上に、第1の可視光を透過させる第1のフィルタと、前記第1のフィルタを透過して前記遮光膜で反射した第1の可視光を吸収する第2のフィルタとの2つのフィルタが交互に隣接して配されてなる光吸収部を備える
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記第2のフィルタは第2の可視光を通過させ、
    前記第1のフィルタは前記第2のフィルタを透過して前記遮光膜で反射した第2の可視光を吸収する
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記オプティカルブラック領域の周辺に、周辺回路およびボンディングパッドを有する周辺領域をさらに備え、
    前記周辺領域上に前記光吸収部を備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記オプティカルブラック領域の周辺に、周辺回路およびボンディングパッドを有する周辺領域を備え、
    前記周辺領域上に、互いに分光特性が異なる少なくとも2種以上のフィルタが積層配置されてなる光吸収層を備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の固体撮像装置。
  5. 前記光吸収層は、前記第1のフィルタと前記第2のフィルタの2種類から構成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の固体撮像装置。
  6. 前記撮像領域には、前記複数の受光部に対応して複数種類のカラーフィルタが配されており、
    前記第1のフィルタおよび第2のフィルタは、前記複数種類のカラーフィルタの何れかと同じ材料である
    ことを特徴とする請求項1、2および5のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  7. 前記第1のフィルタと前記第2のフィルタの少なくとも一方のフィルタが、有機顔料と非金属材料とからのみ構成されている
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  8. 前記オプティカルブラック領域には、互いに分光特性が異なる少なくとも2種以上のフィルタが積層配置されてなる光吸収層を備え、
    前記光吸収部が当該光吸収層よりも前記撮像領域に近い側に配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  9. 二次元状に配列された複数の受光部を有する撮像領域と、前記撮像領域の周辺に設けられ、遮光膜により被覆された受光部を有するオプティカルブラック領域とを備える固体撮像装置の製造方法において、
    前記オプティカルブラック領域上に、第1の可視光を透過させる第1のフィルタと、前記第1のフィルタを透過して前記遮光膜で反射した第1の可視光を吸収する第2のフィルタとを、当該2つのフィルタが交互に隣接する状態に形成する工程を含む
    ことを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  10. 前記工程では、前記第1のフィルタと第2のフィルタとを市松パターン状に形成する
    ことを特徴とする請求項9に記載の固体撮像装置の製造方法。
  11. 前記固体撮像装置は、前記オプティカルブラック領域の周辺に、周辺回路およびボンディングパッドを有する周辺領域をさらに備え、
    当該周辺領域にも、前記工程中に、前記2つのフィルタを交互に隣接する状態に形成する
    ことを特徴とする請求項9に記載の固体撮像装置の製造方法。
  12. 前記固体撮像装置は、前記オプティカルブラック領域の周辺に、周辺回路およびボンディングパッドを有する周辺領域をさらに備え、
    前記工程の後に、互いに分光特性が異なる少なくとも2種以上のフィルタを前記周辺領域に積層配置する工程を含む
    ことを特徴とする請求項9に記載の固体撮像装置の製造方法。
  13. 前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとは、前記撮像領域に配置された複数の受光部に対応したカラーフィルタと同じ材料である
    ことを特徴とする請求項9〜12に記載の固体撮像装置の製造方法。
  14. 前記第1のフィルタと前記第2のフィルタとは、前記撮像領域に配置された複数の受光部に対応したカラーフィルタに成形と同じ工程で行われる
    ことを特徴とする請求項9〜13に記載の固体撮像装置の製造方法。
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