JP2012022740A - マルチチップパッケージおよびメモリチップ - Google Patents

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【課題】消費電流のピーク値を低減する。
【解決手段】複数のメモリチップと、クロック発生回路と、クロック配線とを備える。複数のメモリチップは、夫々、メモリセルアレイと、メモリセルアレイに印加する電位を生成する電位発生回路と、メモリセルアレイに電位発生回路が生成した電位を印加してメモリセルアレイに対するアクセスを行う周辺回路とを備えている。クロック発生回路は、クロック信号を生成する。クロック配線は、クロック発生回路が生成したクロック信号を複数のメモリチップの夫々に共通入力する。ここで、複数のメモリチップは、夫々、クロック配線から入力されるクロック信号にメモリチップ毎に異なる時間の遅延を加えるクロック遅延回路をさらに備え、周辺回路は、電位発生回路が生成した電位をクロック遅延回路が遅延させたクロック信号に基づくタイミングでメモリセルアレイに印加する。
【選択図】図9

Description

本発明の実施形態は、マルチチップパッケージおよびメモリチップに関する。
コンピュータシステムに用いられるメモリシステムとして、NAND型の記憶セルを備えるメモリチップを搭載したSSD(Solid State Drive)が注目されている。SSDは、磁気ディスク装置に比べ、高速、軽量などの利点を有している。
SSDを設計する場合、メモリチップのアクセス制御を実行する転送コントローラのピン数や実装面積が限られた中で、データ容量を増やすために、メモリチップを複数枚Stack(積層)したマルチチップパッケージを使用する必要がある。かかるマルチチップパッケージにおいて、マルチチップパッケージを構成する夫々のメモリチップを同時に動作させた場合、各メモリチップの電流のピークが互いに重なり、マルチチップパッケージ全体として大きな電流ピークを発生させてしまうことがあった。このような大きな電流ピークは、SSDあるいはSSDを搭載するシステムの電源電圧を降下させ、結果としてSSDやシステムの誤作動を引き起こすことがある。
特開2005−267821号公報 特開2008−65884号公報
本発明は、消費電流のピーク値を低減したマルチチップパッケージおよびメモリチップを提供することを目的とする。
本願発明の一態様によれば、マルチチップパッケージは、複数のメモリチップと、クロック発生回路と、クロック配線とを備えている。複数のメモリチップは、夫々、メモリセルアレイと、メモリセルアレイに印加する電位を生成する電位発生回路と、メモリセルアレイに電位発生回路が生成した電位を印加してメモリセルアレイに対するアクセスを行う周辺回路とを備えている。クロック発生回路は、クロック信号を生成する。クロック配線は、クロック発生回路が生成したクロック信号を複数のメモリチップの夫々に共通入力する。ここで、複数のメモリチップは、夫々、クロック配線から入力されるクロック信号にメモリチップ毎に異なる時間の遅延を加えるクロック遅延回路をさらに備え、周辺回路は、電位発生回路が生成した電位をクロック遅延回路が遅延させたクロック信号に基づくタイミングでメモリセルアレイに印加する。
図1は、第1の実施の形態にかかるマルチチップパッケージを適用したSSDの構成例を示す図である。 図2は、1個のブロックの構成例を示す回路図である。 図3は、4値データ記憶方式でのしきい値分布の例を示す図である。 図4は、比較例にかかる技術が適用されたメモリチップの消費電流の経時変化を説明する図である。 図5は、比較例にかかる技術が適用されたメモリチップの消費電流の経時変化を説明する図である。 図6は、2つのメモリチップが同時にプログラミング動作を実行したときの合計の電流値の経時変化を示す図である。 図7は、SSDのレイアウトを示す図である。 図8は、II−II線に沿ったSSDの断面図である。 図9は、メモリチップの構成例を説明する図である。 図10は、クロック選択・遅延回路の構成例を説明する図である。 図11は、遅延回路の構成例を説明する図である。 図12は、転送コントローラおよび電源回路とメモリチップとの間の接続例を説明する図である。 図13は、設定ピンの設定例を説明する図である。 図14は、プログラム時におけるI/O信号とプログラムタイミングを説明するタイミングチャートである。 図15は、複数のメモリチップがプログラムを開始したときの消費電流の経時変化を説明する図である。 図16は、イレース時におけるI/O信号とイレースタイミングとを説明するタイミングチャートである。 図17は、イレース時におけるメモリチップ単独の消費電流の経時変化を説明する図である。 図18は、複数のメモリチップがイレースを開始したときの消費電流の経時変化を説明するグラフである。 図19は、リード時におけるI/O信号とイレースタイミングとを説明するタイミングチャートである。 図20は、リード時におけるメモリチップ単独の消費電流の経時変化を説明する図である。 図21は、複数のメモリチップがリードを開始したときの消費電流の経時変化を説明する図である。 図22は、第2の実施の形態のマルチチップパッケージを搭載したSSDの構成を説明する図である。 図23は、メモリチップ間の接続例を説明する図である。 図24は、設定ピンの設定例を説明する図である。
以下に添付図面を参照して、本発明の実施の形態にかかるマルチチップパッケージおよびメモリチップを詳細に説明する。なお、これらの実施の形態により本発明が限定されるものではない。ここでは、メモリチップの一例としてNAND型の記憶セルを備えるメモリチップを例に挙げて説明するが、本実施の形態の適用対象はNAND型のメモリチップだけに限定しない。また、マルチチップパッケージ内部において複数のメモリチップは必ずしも積層されていなくてもよい。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかるマルチチップパッケージを適用したSSDの構成例を示す図である。図示するように、マルチチップパッケージとしてのSSD100は、パーソナルコンピュータなどのホスト装置200とATA(Advanced Technology Attachment)規格などの通信インタフェースで接続され、ホスト装置200の外部記憶装置として機能する。
SSD100は、NANDメモリ1と、ホスト装置200とNANDメモリ1との間のデータ転送を実行する転送コントローラ2と、転送コントローラ2が転送データを一時格納するための揮発性メモリであるRAM3と、電源回路4とを備えている。ホスト装置200から送信されてきたデータは、転送コントローラ2の制御の下、いったんRAM3に格納され、その後、RAM3から読み出されてNANDメモリ1に書き込まれる。電源回路4は、転送コントローラ2およびNANDメモリ1を駆動するための内部電源を生成し、生成した内部電源を転送コントローラ2およびNANDメモリ1の夫々に供給する。
NANDメモリ1は、夫々個別に動作する複数(ここでは4つ)のメモリチップ11a〜11dを備えて構成されている。メモリチップ11a〜11dの夫々は、ホスト装置200からの書き込みデータを記憶するメモリセルアレイ111を備えている。
メモリセルアレイ111は、消去の単位となるブロックを複数備えて構成される。図2は、メモリセルアレイ111に含まれる1個のブロックの構成例を示す回路図である。図示するように、各ブロックは、X方向に沿って順に配列された(m+1)個のNANDストリングを備えている(mは、0以上の整数)。(m+1)個のNANDストリングにそれぞれ含まれる選択トランジスタST1は、ドレインがビット線BL0〜BLpに接続され、ゲートが選択ゲート線SGDに共通接続されている。また、選択トランジスタST2は、ソースがソース線SLに共通接続され、ゲートが選択ゲート線SGSに共通接続されている。
各メモリセルトランジスタMTは、半導体基板上に形成された積層ゲート構造を備えたMOSFET(metal oxide semiconductor field effect transistor)から構成される。積層ゲート構造は、半導体基板上にゲート絶縁膜を介在して形成された電荷蓄積層(浮遊ゲート電極)、及び電荷蓄積層上にゲート間絶縁膜を介在して形成された制御ゲート電極を含んでいる。メモリセルトランジスタMTは、浮遊ゲート電極に蓄えられる電子の数に応じてしきい値電圧が変化し、このしきい値電圧の違いに応じてデータを記憶する。メモリセルトランジスタMTは、1ビットを記憶するように構成されていてもよいし、多値(2ビット以上のデータ)を記憶するように構成されていてもよい。
各NANDストリングにおいて、(n+1)個のメモリセルトランジスタMTは、選択トランジスタST1のソースと選択トランジスタST2のドレインとの間に、それぞれの電流経路が直列接続されるように配置されている。そして、最もドレイン側に位置するメモリセルトランジスタMTから順に、制御ゲート電極がワード線WL0〜WLqにそれぞれ接続されている。従って、ワード線WL0に接続されたメモリセルトランジスタMTのドレインは選択トランジスタST1のソースに接続され、ワード線WLqに接続されたメモリセルトランジスタMTのソースは選択トランジスタST2のドレインに接続されている。
ワード線WL0〜WLqは、ブロック内のNANDストリング間で、メモリセルトランジスタMTの制御ゲート電極を共通に接続している。つまり、ブロック内において同一行にあるメモリセルトランジスタMTの制御ゲート電極は、同一のワード線WLに接続される。この同一のワード線WLに接続される(m+1)個のメモリセルトランジスタMTは1ページとして取り扱われ、このページごとにデータの書き込み及びデータの読み出しが行われる。
また、ビット線BL0〜BLpは、ブロック間で、選択トランジスタST1のドレインを共通に接続している。つまり、複数のブロック内において同一列にあるNANDストリングは、同一のビット線BLに接続される。
図3は、1個のメモリセルトランジスタMTに2ビットの記憶を行う4値データ記憶方式でのしきい値分布の例を示している。4値データ記憶方式では、上位ページデータ“x”と下位ページデータ“y”で定義される4値データ“xy”の何れか一つをメモリセルトランジスタMTに保持可能である。この、4値データ“xy”は、メモリセルトランジスタMTのしきい値電圧の順に、例えば、データ“11”、“01”、“00”、“10”が割り当てられる。データ“11”は、メモリセルトランジスタMTのしきい値電圧が負の消去状態である。
下位ページ書き込み動作においては、データ“11”(消去状態)のメモリセルトランジスタMTに対して選択的に、下位ビットデータ“y”の書き込みによって、データ“10”が書き込まれる。上位ページ書き込み前のデータ“10”のしきい値分布は、上位ページ書き込み後のデータ“01”とデータ“00”のしきい値分布の中間程度に位置しており、上位ページ書き込み後のしきい値分布よりブロードであってもよい。
上位ページ書き込み動作においては、データ“11”のメモリセルと、データ“10”のメモリセルに対して、それぞれ選択的に上位ビットデータ“x”の書き込みが行われて、データ“01”およびデータ“00”が書き込まれる。
以上のように構成されるメモリセルアレイ111において、リード/ライト(プログラム)/消去(イレース)動作時には、動作内容に応じて消費電流にピークが発生する。例えばプログラム動作時、書き込み対象として選択されたメモリセルトランジスタMTの浮遊ゲート電極に電子を注入するために、ワード線WLを介して書き込み先のメモリセルトランジスタMTの制御ゲート電極に高電圧のプログラミングパルスが印加される。該プログラミングパルスが印加されたとき、消費電流がピークとなる。プログラミングパルスは、メモリセルトランジスタMTのしきい値電圧が所望の電圧に到達するまで複数に分けて印加される。
ここで、本発明の第1の実施の形態にかかる技術と比較される技術として、複数のメモリチップが夫々個別にクロック発生源を備え、複数のメモリチップは夫々自チップが備えるクロック発生源が発生するクロックに基づいて動作させる技術がある。この技術を比較例にかかる技術ということとする。
図4および図5は、比較例にかかる技術が適用された2つのメモリチップにおけるプログラミング時の消費電流の経時変化を夫々説明する図である。図示するように、一方のメモリチップは、Δt1の時間間隔でプログラミングパルスの印加に応じて流れる電流ピークが周期的に発生している。また、他方のメモリチップでは、Δt2の時間間隔でプログラミングパルスに応じた電流ピークが発生している。Δt1、Δt2は、夫々のメモリチップが備えるクロック発生源のクロック周期の整数倍である。
通常、個別のクロック発生源に対して夫々トリミングを行っても、複数のクロック発生源のクロック周波数を完全に一致させることは難しい。したがって、多くの場合、Δt1とΔt2とは一致しない。図6は、2つのメモリチップが同時にプログラミング動作を実行したときの合計の電流値の経時変化を示す図である。図示するように、Δt1とΔt2とが異なっていることに起因して、2箇所で2つの電流ピークが重なり、結果としてこれらの箇所で電流ピークが大きくなってしまう。このように、比較例にかかる技術によれば、個々のメモリチップの電流ピークが重なって、大きな電流ピークを発生させてしまうことがある。これに対して、本発明の第1の実施の形態では、個々のメモリチップの電流ピークが重ならないようにするために、夫々のメモリチップ11に同一の基本クロックを供給し、夫々のメモリチップ11は、供給された基本クロックを夫々異なる遅延量だけ遅延させて使用するようにした。
図1に戻り、転送コントローラ2は、ホスト装置200との間の通信インタフェースの制御およびホスト装置200とRAM3との間のデータ転送の制御を実行するホストインタフェースコントローラ(ホストI/Fコントローラ)21と、RAM3に対するデータのリード/ライトを制御するRAMコントローラ22と、NANDメモリ1とRAM3との間のデータ転送の制御を実行するNANDコントローラ23と、ファームウェアに基づいて転送コントローラ2全体の制御を実行するMPU24と、転送コントローラ2の各構成要素およびNANDメモリ1を動作させるクロックを生成するクロック発生回路としてのクロックコントローラ25と、をさらに備えている。
メモリチップ11a〜11dは、クロックコントローラ25から供給されるクロックを基本クロックとして用いて動作する。NANDコントローラ23は、MPU24からの読み出し指示/書き込み指示/消去指示に基づいて、メモリチップ11a〜11dにコマンド、アドレス、データを含むI/O信号と制御信号とを送信し、メモリチップ11a〜11dは、I/O信号および制御信号に基づいてリード/プログラム/イレースを実行する。なお、転送コントローラ2および電源回路4とメモリチップ11a〜11dとの間の接続については後ほど詳述する。
図7は、SSD100のレイアウトを示す図である。図8は図7に示したII−II線に沿ったSSD100の断面図である。
基板51上には、メモリチップ11a、スペーサ53、メモリチップ11b、スペーサ53、メモリチップ11c、スペーサ53、メモリチップ11d、スペーサ53、RAM3、転送コントローラ2が順次積層されている。最下層のメモリチップ11aは、樹脂からなるアンダーフィル54によって基板51に固定されている。
基板51上には、複数の端子52が設けられている。メモリチップ11の夫々、RAM3、および転送コントローラ2が備える夫々のピンは、ボンディングワイヤ55を介して基板51上の端子52に電気的に接続されている。基板51の下には、半田ボール56が設けられている。半田ボール56は、端子52に電気的に接続されている。SSD100は、例えば、ホスト装置200が搭載されたプリント基板に半田実装される。ホスト装置200からの各種信号は、半田ボール56、端子52およびボンディングワイヤ55を介して転送コントローラ2が備える対応するピンに入力される。基板51上に積層された複数のNANDチップ21及びボンディングワイヤ55は、モールド樹脂57によって封止されている。
なお、ここではSSD100はBGA(Ball Grid Array)のパッケージ構造を有するとして説明しているが、PGA(Pin Grid Array Package)など他のパッケージ構造で構成するようにしてもよい。
図9は、メモリチップ11aの構成例を説明する図である。なお、メモリチップ11b〜11dは、以下に説明するメモリチップ11aと同一の構成を備えている。
図9に示すように、メモリチップ11aは、メモリセルアレイ111のほかに、クロックを発生させる基本クロック発生回路112と、外部とクロックを入出力するためのクロックピン130と、クロック発生源を選択するとともに、選択したクロック発生源からのクロックを遅延させるクロック選択・遅延回路113と、CLK_EXTが入力される外部クロック設定ピン131aと、CLK_INTが入力される内部クロック設定ピン131bと、メモリチップ11a〜11dを互いに識別するための識別情報としてのチップアドレスADD_Cが設定されるチップアドレス設定ピン131cと、を備えている。
なお、チップアドレスADD_Cは、4つのメモリチップ11a〜11dを夫々識別するために、2ビットの情報量を有し、チップアドレスADD_Cの上位桁ADD_C1はチップアドレス設定ピン131c1、下位桁ADD_C2はチップアドレス設定ピン131c2から夫々入力される。チップアドレスADD_Cは、クロック選択・遅延回路113および後述するシーケンス制御回路115の夫々に入力される。また、CLK_EXTおよびCLK_INTは、夫々クロック選択・遅延回路113に入力される。
以降、外部クロック設定ピン131a、内部クロック設定ピン131b、チップアドレス設定ピン131c1、チップアドレス設定ピン131c2を総称して設定ピン131ということもある。設定ピン131への各信号は、ボンディングにより設定される。ボンディングについては後述する。
図10は、クロック選択・遅延回路113の構成例を説明する図である。図示するように、Nチャネル型のMOSトランジスタとPチャネル型のMOSトランジスタとを組み合わせたスイッチトランジスタNP1、NP2と、Nチャネル型のMOSトランジスタのスイッチトランジスタN1〜N7と、デコード回路1131とを備えている。
スイッチトランジスタNP1は、基本クロック発生回路112から供給される基本クロックをON/OFFするためのスイッチであり、内部クロック設定ピン131bからのCLK_INTによりONされる。また、スイッチトランジスタNP2は、クロックピン130との間の接続をON/OFFするためのスイッチであり、外部クロック設定ピン131aからのCLK_EXTによりONされる。スイッチトランジスタN1〜N4のドレインは、夫々、スイッチトランジスタNP1、NP2の夫々に共通接続されている。
前述のように、第1の実施の形態では、メモリチップ11a〜11dは、クロックコントローラ25からのクロックを基本クロックとして用いる。そのための設定として、クロックピン130にはクロックコントローラ25からのクロック信号が入力され、CLK_INTには“L”、CLK_EXTには“H”が夫々設定される。これにより、スイッチトランジスタNP1〜4のドレインには、クロックコントローラ25からのクロック信号が伝達されてくる。
なお、本第1の実施の形態では、メモリチップを4つ備えた構成としているが、メモリチップを1つだけ備える構成とする場合、CLK_INTを“H”、CLK_EXTを“L”とすることによってメモリチップ11aを基本クロック発生回路112から供給される基本クロックで駆動するようにすることもできるようになっている。
スイッチトランジスタN2のソースには、遅延回路D1を介してスイッチトランジスタN5のドレインが接続されている。また、スイッチトランジスタN3のソースには、遅延回路D2を介してスイッチトランジスタN6のドレインが接続されている。また、スイッチトランジスタN4のソースには、遅延回路D3を介してスイッチトランジスタN7のドレインが接続されている。そして、スイッチトランジスタN1、N5、N6、N7のソースはシーケンス制御回路115にクロック信号を供給するための配線に共通接続されている。なお、遅延回路D1〜D3の遅延量は、夫々異なる。ここでは、遅延回路D1〜D3は、夫々5μs、10μs、15μsの遅延量を有するものとしている。
図11は、遅延回路(遅延回路D1〜D3)の構成例を説明する図である。図示するように、遅延回路は、遅延量に応じた数のインバータ回路を直列に接続して構成されている。
デコード回路1131は、チップアドレス信号ADD_Cをデコードして夫々1ビットの信号sw0〜sw3を生成する。例えば、ADD_C=“00”は、{sw0、sw1、sw2、sw3}={1、0、0、0}のようにデコードされる。また、ADD_C=“01”は、{sw0、sw1、sw2、sw3}={0、1、0、0}のようにデコードされる。
スイッチトランジスタN1は、信号sw0によりONされる。スイッチトランジスタN2、N5はともに信号sw1によりONされる。また、スイッチトランジスタN3、N6はともに信号sw2によりONされる。また、スイッチトランジスタN4、N7はともに信号sw3によりONされる。このように構成されることにより、チップアドレス信号ADD_Cの設定毎に異なる遅延量が選択されるようになっている。
図12は、転送コントローラ2および電源回路4とメモリチップ11a〜11dとの間の接続例を説明する図である。図示するように、メモリチップ11a〜11dが夫々備える設定ピン131が含む外部クロック設定ピン131a、内部クロック設定ピン131b、チップアドレス設定ピン131c1、チップアドレス設定ピン131c2の夫々には電源回路4が生成する電源電位Vccまたは接地電位Vssの何れか1つがボンディングされる。ここでは、電源電位Vccが接続されている状態を“H(1)”とし、接地電位Vssが接続されている状態を“L(0)”とするものとする。
図13は、設定ピン131の設定例を説明する図である。図示するように、メモリチップ11aには、チップアドレス設定ピン131c1、131c2に共に接地電位Vssがボンディングされ、チップアドレスADD_Cとして“00”が設定されている。メモリチップ11b〜11cには、チップアドレスADD_Cとして、“01”、“10”、“11”が夫々設定されている。また、メモリチップ11a〜11dの外部クロック設定ピン131a、内部クロック設定ピン131bには夫々“H”、“L”が設定されている。
このように設定されることにより、転送コントローラ2(クロックコントローラ25)からのクロック信号は、メモリチップ11a〜11dが夫々備えるクロック遅延・選択回路113に入力される。そして、メモリチップ11aのクロック遅延・選択回路113は、入力されたクロック信号をそのままシーケンス制御回路115に入力する。また、メモリチップ11bのクロック遅延・選択回路113は、入力されたクロック信号を5μsの遅延量を加えて自メモリチップ11bのシーケンス制御回路115に入力する。また、メモリチップ11cのクロック遅延・選択回路113は、入力されたクロック信号を10μsの遅延量を加えて自メモリチップ11cのシーケンス制御回路115に入力する。また、メモリチップ11dのクロック遅延・選択回路113は、入力されたクロック信号を15μsの遅延量を加えて自メモリチップ11dのシーケンス制御回路115に入力する。すなわち、メモリチップ11a〜11dが備えるクロック遅延・選択回路113は、夫々、同一のクロック信号にメモリチップ毎に異なる時間の遅延を加える。
転送コントローラ2からの制御信号線は、メモリチップ11a〜11dに共通入力される。なお、制御信号は、チップイネーブル信号(CE)、コマンドラッチイネーブル信号(CLE)、アドレスラッチイネーブル信号(ALE)、ライトイネーブル信号(WE)、リードイネーブル信号(RE)、ライトプロテクト信号(WP)を含む。I/O信号線は、転送コントローラ2とメモリチップ11a〜11dの夫々との間でバス接続されている。NANDコントローラ23が送信するI/O信号は、コマンド、アドレス、書き込みデータを含み、入出力回路114が送信するI/O信号は、読み出しデータを含む。メモリチップ11a〜11dの夫々からのレディービジー(Ry/By)信号線は、転送コントローラ2に共通接続されている。メモリチップ11a〜11dの夫々は、自メモリチップが動作中であるとき、Ry/By信号を“By”とし、動作中でないとき、Ry/By信号を“Ry”とする。
図9に戻り、メモリチップ11aは、制御信号ピン132と、I/O信号ピン133と、Ry/By信号ピン134と、入出力回路114と、シーケンス制御回路115と、電位発生回路116と、アドレス発生回路117と、ロウデコーダ118と、カラムデコーダ119と、センスアンプ/データラッチ回路120と、を備えている。入出力回路114と、シーケンス制御回路115と、電位発生回路116と、アドレス発生回路117と、ロウデコーダ118と、カラムデコーダ119と、センスアンプ/データラッチ回路120とは、協働して、メモリセルアレイ111に対するアクセスを行う周辺回路として機能する。
具体的には、入出力回路114は、NANDコントローラ23が送信する制御信号を介して受け付ける。また、入出力回路114は、I/O信号ピン133を介してNANDコントローラ23との間でI/O信号の送受信を行う。また、入出力回路114は、Ry/By信号ピン134を介してRy/By信号の送信を行う。
入出力回路114が受け付けたコマンドおよび制御信号はシーケンス制御回路115に送られる。また、入出力回路114が受け付けたデータはセンスアンプ/データラッチ回路120に送られる。入出力回路114が受け付けたアドレスは、アドレス発生回路117に送られる。
メモリチップ11a当たりの記憶容量が大容量化している現在、転送コントローラ2から送信されてくるアドレスの桁数はI/O信号線のバス幅よりも大きい場合が多い。例えば、4つのメモリチップ11a〜11dが夫々1ギガビットの記憶容量を備える場合、SSD100は合計4ギガビットのメモリ空間を備えるため、SSD100のメモリ空間を管理するためには少なくとも32桁のアドレスが必要となる。これに対して、I/O信号線は、8ビットや16ビットのバス幅を備えたものが一般的である。したがって、アドレスは、I/O信号線を介して複数回に分けて送信されてくる。アドレス発生回路117は、複数回に分けて送信されてきたアドレスを蓄積し、1つに結合する。
結合されたアドレスは、上位から、チップアドレス、ロウアドレス、カラムアドレスを含んでいる。チップアドレスはシーケンス制御回路115、ロウアドレスはロウデコーダ118、カラムアドレスはカラムデコーダ119に夫々送られる。
シーケンス制御回路115は、クロック選択・遅延回路113を介して供給されるクロックによって駆動されるステートマシンである。シーケンス制御回路115は、アドレス発生回路117からのチップアドレスとチップアドレス設定ピン131cに設定されたチップアドレスADD_Cとを比較し、自メモリチップ11aがアクセス対象となっているか否かを判定する。そして、自メモリチップ11aがアクセス対象であった場合、シーケンス制御回路115は、電位発生回路116、ロウデコーダ118、カラムデコーダ119、センスアンプ/データラッチ回路120に動作モードに応じた動作指令を送信する。
電位発生回路116は、メモリセルアレイ111の基板に印加するイレース電圧、メモリセルアレイ111のうちの選択されたワード線WLに印加されるプログラム電圧、非選択のワード線WLに印加される転送電圧など、各種の電圧を生成する。また、電位発生回路116は、イレース時に、メモリセルアレイ111の基板にイレース電圧を印加する。
ロウデコーダ118は、アドレス発生回路117から送られてくるロウアドレスに基づき、電位発生回路116が生成した電圧を用いてメモリセルアレイ111内のワード線WLの電位を制御する。カラムデコーダ119は、アドレス発生回路117から送られてくるカラムアドレスに基づいて、メモリセルアレイ111内のビット線BLを選択する。
センスアンプ/データラッチ回路120は、プログラム時に、入出力回路114から送られてきた書き込みデータを一時的に記憶し、該記憶した書き込みデータをカラムデコーダ119により選択されたビット線BLに属するメモリセルトランジスタMTに書き込む。また、センスアンプ/データラッチ回路120は、カラムデコーダ119により選択されたビット線BLに属するメモリセルトランジスタMTからデータを読み出し、読み出したリードデータを一時的に記憶する。センスアンプ/データラッチ回路120に一時的に記憶されたリードデータは、入出力回路114に送られて、入出力回路114からI/O信号線を介してNANDコントローラ23に送られる。
夫々の動作モードにおいてメモリセルアレイ111に印加される電圧の例を説明する。
プログラミング時においては、センスアンプ/データラッチ回路120は、選択されたビット線BLを0Vとし、ロウデコーダ118は、選択されたワード線WLにプログラム電圧を用いてプログラミングパルスを印加する。すると、選択されたビット線BLおよび選択されたワード線WLに接続されたメモリセルトランジスタの浮遊ゲート電極に電子が注入され、浮遊ゲート電極のしきい値電圧が上昇する。そして、センスアンプ/データラッチ回路120は、プログラミングパルスが印加される毎に、しきい値電圧が所望の電圧に到達したか否かを確認するためのベリファイリードを実行する。前述のように、プログラミングパルスが印加されるとき、消費電流がピークを形成する。なお、プログラミングパルス印加時においては、非選択のビット線BLのしきい値電圧の上昇を抑制するために、センスアンプ/データラッチ回路120は、非選択のビット線BLに電源電位Vccを供給しておく。
イレース時においては、電位発生回路116はメモリセルアレイ111の基板にイレース電圧(例えば20V)を印加し、ロウデコーダ118はイレース対象のブロックのワード線WLを全て接地電位Vssとする。すると、選択されたブロック内のメモリセルトランジスタMTでは、浮遊ゲート電極から電子が放出され、消去状態(すなわち“11”を記憶している状態)となる。電位発生回路116は、イレース電圧を複数回に分けて印加し、センスアンプ/データラッチ回路120は、イレース電圧を印加する毎に消去が完了したか否かを確認するためのベリファイリードを実行する。ここで、電位発生回路116がメモリセルアレイ111にイレース電圧を印加したとき、消費電流がピークを形成する。
なお、電位発生回路116は、一回のイレース電圧の印加によりイレースを行うようにしてもよい。
リード時においては、センスアンプ/データラッチ回路120は、ビット線BLに電源電位Vccをプリチャージし、ロウデコーダ118が選択されたワード線WLにデータ(“11”、“01”、“01”、“00”)に夫々対応するしきい値電圧を夫々識別するための複数種類の読み出し(リード)電位を順次印加する。なお、ロウデコーダ118は、非選択のワード線WLには転送電位を印加し、非選択のワード線WLに属するメモリセルトランジスタMTを導通状態にしておく。センスアンプ/データラッチ回路120は、プリチャージにより蓄えられた電荷がどのリード電位が印加されたときにソース線SLに流れ出たか否かを検知することによって対象のメモリセルトランジスタMTに記憶されているデータを判定する。ここで、センスアンプ/データラッチ回路120が読み出し電位を印加する毎に消費電流がピークを形成する。
なお、電位発生回路116、アドレス発生回路117、ロウデコーダ118、カラムデコーダ119、およびセンスアンプ/データラッチ回路120は、シーケンス制御回路115からの指令に基づいて動作する。したがって、メモリセルアレイ111への各種電位の印加は、クロック選択・遅延回路113からのクロック信号に同期するタイミングで実行される。
次に、以上のように構成されるSSD100の動作を説明する。図14は、プログラム時におけるI/O信号とプログラムタイミングを説明するタイミングチャートである。なお、本第1の実施の形態の説明において、ここから以降は、煩雑を避けるために、SSD100が備えるメモリチップは2個(メモリチップ11a、メモリチップ11b)であるとして説明する。
図14に示すように、転送コントローラ2は、I/O信号線に2個のメモリチップ(メモリチップ11a、11b)に並列動作させる旨の並列動作コマンドC1を送信する。そして、転送コントローラ2は、プログラムを指令する旨のプログラムコマンドC2を送信する。そして、転送コントローラ2は、複数回(ここでは5回)に分割したメモリチップ11aの書き込み先アドレス(Add0〜Add4)を順次送信し、アドレスの送信後、プログラム対象のデータ(Data0、Data1、・・・)を送信する。メモリチップ11aを書き込み先としたプログラム対象データ(Data0、Data1、・・・)を送信し終わると、転送コントローラ2は、プログラム開始を待機させる旨のプログラム準備コマンドC3を送信する。
続いて、転送コントローラ2は、再度並列動作コマンドC1を送信し、プログラムコマンドC2を送信する。そして、転送コントローラ2は、メモリチップ11bの書き込み先アドレス(Add0〜Add4)とメモリチップ11bを書き込み先としたプログラム対象データ(Data0、Data1、・・・)を順次送信する。そして、転送コントローラ2は、複数のメモリチップに同時にプログラム開始させる旨の同時プログラム開始コマンドC4を送信する。
図15は、同時プログラム開始コマンドC4を受信してメモリチップ11a、メモリチップ11bがプログラムを開始したときの消費電流の経時変化を説明する図である。メモリチップ11a、メモリチップ11bは同一の基本クロックをタイミングをずらして使用するので、夫々のプログラムパルス印加のタイミングがずれ、結果としてメモリチップ11a、11bのピークが重なることが防止される。すなわち、図6に示した場合に比べて、SSD100全体としてピーク電流の大きさが低減されている。
図16は、イレース時におけるI/O信号とイレースタイミングとを説明するタイミングチャートである。まず、転送コントローラ2は、並列動作コマンドC1を送信する。そして、転送コントローラ2は、イレースを指令する旨のイレースコマンドC5を送信する。そして、メモリチップ11aのイレース領域を指定するアドレス(Add0〜Add2)を送信し、イレース開始を待機させる旨のイレース準備コマンドC6を送信する。なお、イレース時は、チップアドレスとイレース対象のブロックアドレスとのみが必要とされる。したがって、イレース時においてはアドレスがプログラム時に比べて少ない回数(ここでは3回)に分けて送信される。
続いて、転送コントローラ2は、再度並列動作コマンドC1を送信し、イレースコマンドC5を送信する。そして、転送コントローラ2は、メモリチップ11bのイレース領域を指定するアドレス(Add0〜Add2)を送信する。そして、転送コントローラ2は、複数のメモリチップに同時にイレース開始させる旨の同時イレース開始コマンドC7を送信する。
図17は、イレース時におけるメモリチップ11aおよびメモリチップ11bのうちの1つのメモリチップ単独の消費電流の経時変化を説明する図である。図示するように、メモリセルアレイ111の基板にイレース電圧が印加されるタイミングと、一回のイレース電圧印加の後に行われるベリファイリードが行われるタイミングと、に形成される電流ピークの対が繰り返し出現している。
図18は、同時イレース開始コマンドC7を受信してメモリチップ11a、メモリチップ11bがイレースを開始したときの消費電流の経時変化を説明する図である。プログラム時と同様に、夫々のピーク電流が出現するタイミングがずれ、結果としてメモリチップ11a、11bのピークが重なることが防止されている。
図19は、リード時におけるI/O信号とイレースタイミングとを説明するタイミングチャートである。まず、転送コントローラ2は、並列動作コマンドC1を送信する。そして、転送コントローラ2は、リードを指令する旨のリードコマンドC8を送信する。そして、メモリチップ11aのリード先を指定するアドレス(Add0〜Add4)を送信し、リード開始を待機させる旨のリード準備コマンドC9を送信する。続いて、転送コントローラ2は、再度並列動作コマンドC1を送信し、リードコマンドC8を送信する。そして、転送コントローラ2は、メモリチップ11bのリード先を指定するアドレス(Add0〜Add4)を送信する。そして、転送コントローラ2は、複数のメモリチップに同時にリード開始させる旨の同時リード開始コマンドC10を送信する。
図20は、リード時におけるメモリチップ11aおよびメモリチップ11bのうちの1つのメモリチップ単独の消費電流の経時変化を説明する図である。図示するように、ロウデコーダ118がしきい値電圧を印加する毎にピーク電流が流れている。
図21は、同時リード開始コマンドC10を受信してメモリチップ11a、メモリチップ11bがリードを開始したときの消費電流の経時変化を説明する図である。プログラム時と同様に、夫々のピーク電流が出現するタイミングがずれ、結果としてメモリチップ11a、11bのピークが重なることが防止されている。なお、読み出されたデータはセンスアンプ/データラッチ回路120の一時的にデータを記憶する領域(ページバッファ)に記憶される。
図19に戻り、メモリチップ11a、メモリチップ11bが夫々リードデータをページバッファに読み出すと、転送コントローラ2は、ページバッファからリードデータを読み出して転送コントローラ2に送信させる旨のバッファ読み出しコマンドC11を送信し、該バッファ読み出しコマンドC11に続いてメモリチップ11aのページバッファに記憶されているリードデータが読み出されたリード先アドレス(Add0〜Add4)を送信する。すると、メモリチップ11aは、自メモリチップ11aのページバッファからリードデータを読み出して、読み出したリードデータ(Data0、Data1、・・・)を転送コントローラ2へ順次送信する。転送コントローラ2は、メモリチップ11aからのリードデータの受信を終えると、再度バッファ読み出しコマンドC11を送信し、該バッファ読み出しコマンドC11に続いてメモリチップ11bのページバッファに記憶されているリードデータが読み出されたリード先アドレス(Add0〜Add4)を送信する。メモリチップ11bは、自メモリチップ11bのページバッファからリードデータを読み出して、読み出したリードデータ(Data0、Data1、・・・)を転送コントローラ2へ順次送信する。
なお、以上の説明においては、チップアドレスADD_C、CLK_INT、CLK_EXTはボンディングにより設定されるものとして説明したが、チップアドレスADD_C、CLK_INT、CLK_EXTのうちの一部もしくは全部はボンディング以外の手段で設定されるように構成してもよい。例えば、メモリチップ11a〜11dの夫々がROMを備え、該ROMにより設定されるようにしてもよい。また、ヒューズにより設定されるようにしてもよい。
また、メモリチップ11a〜11dの遅延回路D1〜D3の遅延量を夫々可変に構成しておき、マルチチップパッケージを作成する際などに遅延回路D1〜D3の遅延量をトリミングにより調節できるようにしてもよい。
また、4個のメモリチップ11a〜11dを互いに識別するためのチップアドレスADD_Cは2ビットの情報量を有するとして説明したが、チップアドレスADD_Cは予めエンコードされた状態で設定され、デコード回路1131を省略するようにしても構わない。
また、SSD100は4個のメモリチップ11a〜11dを備えるとして説明したが、SSD100が備えるメモリチップの数は4個以外の複数であっても構わない。
また、メモリチップ11a〜11dはクロックコントローラ25からのクロック信号を基本クロックとして用いるとして説明したが、転送コントローラ2の外にクロック発生回路を設け、該クロック発生回路からのクロック信号を基本クロックとして用いるようにしても構わない。
このように、本発明の第1の実施の形態によれば、クロックコントローラ25が生成したクロック信号をメモリチップ11a〜11dの夫々に共通入力するようにし、メモリチップ11a〜11dの夫々は、前記クロック信号にメモリチップ毎に異なる時間の遅延を加えるクロック選択・遅延回路113を備え、電位発生回路116が生成した電位をクロック選択・遅延回路113が遅延させたクロック信号に基づくタイミングでメモリセルアレイ111に印加する、ように構成したので、メモリチップ11a〜11dの消費電流のピークが重なることを防止することができるので、消費電流のピーク値を低減することができるようになる。
また、クロック選択・遅延回路113は、クロック信号にメモリチップ毎に設定されたチップアドレスに応じた時間の遅延を加える、ように構成したので、メモリチップ11a〜11dに遅延量を設定するピンを用意することなくメモリチップ毎に異なる時間の遅延を加えることができるようになる。
また、転送コントローラ2は、夫々のメモリチップ11a〜11dにプログラム対象のデータを送信した後、同時プログラム開始コマンドC4を同時送信し、メモリチップ11a〜11dの夫々は、ページバッファにプログラム対象のデータを記憶させておき、同時プログラム開始コマンドC4を受信したとき、ページバッファに記憶させておいたデータのメモリセルアレイ111へのプログラムを開始するようにしたので、ピーク電流を大きくすることなくメモリチップ11a〜11dに対する同時プログラムを実行することができるようになる。
また、転送コントローラ2は、夫々のメモリチップ11a〜11dに消去対象のブロックアドレスを送信した後、同時イレース開始コマンドC7を同時送信し、メモリチップ11a〜11dの夫々は、同時イレース開始コマンドC7を受信したとき、イレースを開始するように構成したので、ピーク電流を大きくすることなくメモリチップ11a〜11dに対する同時イレースを実行することができるようになる。
また、転送コントローラ2は、夫々のメモリチップ11a〜11dにメモリチップ毎の読み出しアドレスを送信した後、同時リード開始コマンドC10を同時送信し、メモリチップ11a〜11dの夫々は、同時リード開始コマンドC10を受信したとき、リードを開始するように構成したので、ピーク電流を大きくすることなくメモリチップ11a〜11dに対する同時リードを実行することができるようになる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態のマルチチップパッケージは、第1の実施の形態のマルチチップパッケージから転送コントローラを除いた構成となっている。図22は、第2の実施の形態のマルチチップパッケージを搭載したSSDの構成例を説明する図である。なお、本第2の実施の形態の説明において、第1の実施の形態と同様の機能を備える構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図22に示すように、SSD300は、NANDメモリ5と、転送コントローラ6と、RAM3と、電源回路4と、を備えている。NANDメモリ5は、複数(ここでは4つ)のマルチチップパッケージ(マルチチップパッケージ5a〜5d)を備えて構成されている。マルチチップパッケージ5a〜5dの夫々は、夫々メモリセルアレイ111を備えた複数(ここでは4つ)のメモリチップ(メモリチップ11a〜11d)が積層されて構成されている。なお、各メモリチップ11a〜11dの構成は、第1の実施の形態と同一である。NANDメモリ5は、電源回路4が生成した内部電源を用いて動作する。
転送コントローラ6は、ホストI/Fコントローラ21と、RAMコントローラ22と、MPU24と、クロックコントローラ25と、NANDコントローラ26と、をさらに備えている。
マルチチップパッケージ5a〜5dは夫々独立に信号線群(チャネルCh.0〜Ch.3)を介してNANDコントローラ26に接続されている。NANDコントローラ26は、MPU24からの読み出し指示/書き込み指示/消去指示に基づいて、マルチチップパッケージ5a〜5dに夫々個別にコマンド、アドレス、データを含むI/O信号と制御信号とを送信し、マルチチップパッケージ5a〜5dに対するリード/プログラム/イレースを実行する。
図23は、第2の実施の形態のマルチチップパッケージ5a内のメモリチップ11a〜11d間の接続例を説明する図である。図24は、マルチチップパッケージ5aにおける設定ピン131の設定例を説明する図である。なお、マルチチップパッケージ5b〜5dの接続は、マルチチップパッケージ5aと同等である。
図23に示すように、メモリチップ11a〜11dのクロックピン130は互いに接続され、図24に示すように、メモリチップ11aのCLK_EXTおよびCLK_INTがともに“H”に設定される。これにより、メモリチップ11aでは、基本クロック発生回路112が発生したクロックは、スイッチトランジスタNP1、NP2、メモリチップ11aのクロックピン130を介してメモリチップ11b〜11dの夫々に供給される。
メモリチップ11b〜11dでは、CLK_EXTが“H”、CLK_INTが“L”に設定されている。また、メモリチップ11a〜11dのチップアドレスADD_Cの設定は、第1の実施の形態と同一の設定となっている。したがって、メモリチップ11a〜11dは、メモリチップ11aの基本クロック発生回路112が発生したクロックに夫々異なる遅延量を加えて動作するようになる。
なお、転送コントローラ2からの制御信号線は、メモリチップ11a〜11dに共通入力される。また、I/O信号線は、転送コントローラ2とメモリチップ11a〜11dの夫々との間でバス接続されている。また、メモリチップ11a〜11dの夫々からのレディービジー(Ry/By)信号線は、転送コントローラ2に共通接続されている。
第2の実施の形態のI/O信号とプログラム/イレース/リード動作のタイミングは第1の実施の形態と同等であるので、説明を省略する。
なお、以上の説明においては、メモリチップ11a〜11dはメモリチップ11aが備える基本クロック発生回路112からのクロック信号を基本クロックとして用いるとして説明したが、メモリチップ11a〜11dのうちのどのメモリチップが備える基本クロック発生回路112が生成するクロック信号を基本クロックとして用いてもよい。また、基本クロックを生成するクロック生成回路をメモリチップ11a〜11dの外に設け、該クロック発生回路からのクロック信号を基本クロックとして用いるようにしても構わない。
このように、本発明の第2の実施の形態によれば、基本クロック発生回路112が生成したクロック信号をメモリチップ11a〜11dの夫々に共通入力するようにし、メモリチップ11a〜11dの夫々は、前記クロック信号にメモリチップ毎に異なる時間の遅延を加えるクロック選択・遅延回路113を備え、電位発生回路116が生成した電位をクロック選択・遅延回路113が遅延させたクロック信号に基づくタイミングでメモリセルアレイ111に印加する、ように構成したので、メモリチップ11a〜11dの消費電流のピークが重なることを防止することができるので、消費電流のピーク値を低減することができるようになる。
第1および第2の実施の形態では、メモリチップ11a〜11dは、クロック信号を生成する基本クロック発生回路112と、外部からのクロック信号の入力を受け付けるクロックピン130とを備え、クロック選択・遅延回路113は、基本クロック発生回路112が生成するクロック信号とクロックピン130からのクロック信号とのうちの1つを選択し、選択したクロック信号に複数の夫々異なる時間のうちの1つの時間の遅延を加えるクロック遅延回路と、を備えるように構成している。したがって、CLK_INT=“H”、CLK_EXT=“L”とすることによって、第1および第2の実施の形態のメモリチップ11a〜11dをシングルチップパッケージ構成で使用することもできる。
また、クロック選択・遅延回路113は、クロック信号にメモリチップ毎に設定されたチップアドレスに応じた時間の遅延を加える、ように構成したので、メモリチップ11a〜11dをマルチチップパッケージを構成する場合に遅延量を設定するピンを用意することなくメモリチップ毎に異なる時間の遅延を加えることができ、かつマルチチップパッケージの消費電流のピーク値を低減することができるようになる。
なお、クロックピン130を介してクロック信号を外部に出力できるようにしている。が、クロック信号の入力を受け付けるピンとクロック信号の出力を行うピンとを分けて構成してもよい。
また、Nチャネル型のMOSトランジスタとP型のMOSトランジスタとを組み合わせて構成したことによって、メモリチップ11aからメモリチップ11b〜11dにフルスイングのクロック信号を供給できるようになっているが、スイッチトランジスタNP1、NP2は、Nチャネル型のMOSトランジスタで構成するようにしてもよい。
1 NANDメモリ、2 転送コントローラ、3 RAM、4 電源回路、5 NANDメモリ、5a〜5d マルチチップパッケージ、6 転送コントローラ、11a〜11d メモリチップ、111 メモリセルアレイ、112 基本クロック発生回路、113 クロック遅延・選択回路、114 入出力回路、115 シーケンス制御回路、116 電位発生回路、117 アドレス発生回路、118 ロウデコーダ、119 カラムデコーダ、120 センスアンプ/データラッチ回路、130 クロックピン、131a 外部クロック設定ピン、131b 内部クロック設定ピン、131c1 チップアドレス設定ピン、131c2 チップアドレス設定ピン、100 SSD、200 ホスト装置、300 SSD。

Claims (11)

  1. メモリセルアレイと、前記メモリセルアレイに印加する電位を生成する電位発生回路と、前記メモリセルアレイに前記電位発生回路が生成した電位を印加して前記メモリセルアレイに対するアクセスを行う周辺回路と、を夫々備える複数のメモリチップと、
    クロック信号を生成するクロック発生回路と、
    前記クロック発生回路が生成したクロック信号を前記複数のメモリチップの夫々に共通入力するクロック配線と、
    を備え、
    前記複数のメモリチップは、夫々、前記クロック配線から入力されるクロック信号にメモリチップ毎に異なる時間の遅延を加えるクロック遅延回路をさらに備え、
    前記周辺回路は、前記電位発生回路が生成した電位を前記クロック遅延回路が遅延させたクロック信号に基づくタイミングで前記メモリセルアレイに印加する、
    ことを特徴とするマルチチップパッケージ。
  2. ホスト装置と前記複数のメモリチップとの間のデータ転送を行う転送コントローラをさらに備える、ことを特徴とする請求項1に記載のマルチチップパッケージ。
  3. 前記クロック発生回路は、前記転送コントローラに備えられる、ことを特徴とする請求項2に記載のマルチチップパッケージ。
  4. 前記クロック発生回路は、前記複数のメモリチップのうちの1つに備えられる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のマルチチップパッケージ。
  5. 前記複数のメモリチップを互いに識別するためのチップアドレスが設定されるチップアドレス設定部をさらに備え、
    前記クロック遅延回路は、前記クロック配線から入力されるクロック信号に前記チップアドレス設定部に設定されたチップアドレスに応じた時間の遅延を加える、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のうちの何れか一項に記載のマルチチップパッケージ。
  6. 前記転送コントローラは、書き込み対象のデータを前記複数のメモリチップの夫々に送信した後、書き込み開始指令を前記複数のメモリチップの夫々に同時送信し、
    前記複数のメモリチップは、夫々、前記転送コントローラから受信する前記データを一時記憶するデータ記憶回路を備え、前記書き込み開始指令を受信したとき、前記複数のメモリチップが夫々備える周辺回路は、前記データ記憶回路が一時記憶している前記書き込み対象のデータの前記メモリセルアレイへの書き込みを開始する、
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のマルチチップパッケージ。
  7. 前記転送コントローラは、消去対象のブロックアドレスを前記複数のメモリチップの夫々に送信した後、消去開始指令を前記複数のメモリチップの夫々に同時送信し、
    前記複数のメモリチップが夫々備える周辺回路は、前記消去開始指令を受信したとき、前記メモリセルアレイのうちの前記消去対象のブロックアドレスの記憶内容の消去を開始する、
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のマルチチップパッケージ。
  8. 前記転送コントローラは、メモリチップ毎の読み出しアドレスを前記複数のメモリチップの夫々に送信した後、読み出し開始指令を前記複数のメモリチップの夫々に同時送信し、
    前記複数のメモリチップが夫々備える周辺回路は、前記読み出し開始指令を受信したとき、前記メモリセルアレイの前記読み出しアドレスが指定する位置からのデータの読み出しを開始する、
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のマルチチップパッケージ。
  9. マルチチップパッケージを構成するメモリチップであって、
    メモリセルアレイと、
    前記メモリセルアレイに印加する電位を生成する電位発生回路と、
    第1クロック信号を生成するクロック発生回路と、
    第2クロック信号の入力を受け付けるクロック入力ピンと、
    前記クロック発生回路が生成する第1クロック信号と前記クロック入力ピンが受け付ける第2クロック信号とのうちの何れか1つを選択するクロック選択回路と、
    前記クロック選択回路が選択したクロック信号に複数の夫々異なる時間のうちの1つの時間の遅延を加えるクロック遅延回路と、
    前記クロック遅延回路が遅延させたクロック信号に基づくタイミングで前記電位発生回路が生成した電位を前記メモリセルアレイに印加して前記メモリセルアレイに対するアクセスを行う周辺回路と、
    を備えることを特徴とするメモリチップ。
  10. 前記マルチチップパッケージを構成するメモリチップを互いに識別するためのチップアドレスが設定されるチップアドレス設定部をさらに備え、
    前記クロック遅延回路は、前記選択したクロック信号に前記チップアドレス設定部に設定されたチップアドレスに応じた時間の遅延を加える、
    ことを特徴とする請求項9に記載のメモリチップ。
  11. 前記第1クロックを外部に出力するクロック出力ピンをさらに備える、ことを特徴とする請求項9または請求項10に記載のメモリチップ。
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