JP2012022512A - 検査装置、及び検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】タッチパネル付き液晶表示装置の出荷前の製品検査に要する作業を効率的に行うことを可能とする。
【解決手段】静電容量型のタッチパネルが画面上に設けられているタッチパネル付き液晶表示装置の検査に使用する検査装置1である。一端が回転自在に指示された治具本体31の自由端部に窓33aを有する基板33を設ける。基板33の裏面側に、タッチパネルが設けられた画面501aの表示輝度を検出する光センサ34を窓33a内に位置するように設ける。基板33の表面側にタッチパネルが有する複数本の電極パターンの配置に応じた形状の導電性を有する接触子35を設ける。治具本体31を回動させることにより、光センサ34を画面501aに対向したVcom調整を可能とする検査位置にセットすると同時に、接触子35を画面501aの特定領域Aに面接するタッチパネルの断線検査を可能とする検査位置にセットすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、タッチパネル付き液晶表示装置の検査に使用する検査装置、及び検査方法に関するものである。
従来、例えばTFT(Thin Film Transistor)型の液晶表示装置には、画面の焼き付き等を防ぐために、画素に印加する電圧の極性を一定の周期(フレーム毎や一走査線毎)で反転させて駆動する反転駆動と呼ばれる駆動方式が採用されている。反転駆動では、液晶表示装置の共通電極に供給するコモン電圧(Vcom)の極性を、ソース電圧を基準として一定の周期で反転させるが、液晶に印加される実効電圧が正極性時と負極性時とにおいて異なっていると、表示画面にフリッカと呼ばれる表示のちらつき(表示輝度のばらつき)が発生する。
そのため液晶表示装置の出荷前には、液晶に印加される実効電圧を正極性時と負極性時とでほぼ同一の値にするためのVcom調整と呼ばれる表示調整作業が一般に行われている。Vcom調整では、液晶表示装置の輝度をフォトセンサによって検出し、フォトセンサから出力された検出信号に含まれるAC成分の振幅が最小となるように、ソース電圧とVcomとの間の電位差を調整する手法が代表的である(例えば、特許文献1参照)。
一方、液晶表示装置には、画面上にタッチパネルが組み込まれたタッチパネル付きのもの(以下、タッチパネル付き液晶表示装置という。)がある。画面上に組み込まれるタッチパネルとしては静電容量型のものがある(例えば、特許文献2参照)。静電容量型のタッチパネルは、互いに交差して延在する複数本の透明な電極パターンをセンサとして用い、指などがタッチした(接触又は近接した)際の各々の電極パターンにおける静電容量の変化に基づいて入力位置を検出するものである。
特開2010−2958号公報 特開平6−130920号公報
ところで、タッチパネル付き液晶表示装置では、出荷前にVcom調整とは別にタッチパネルの動作を検査する必要がある。タッチパネルの動作については、それが静電容量型であれば比較的容易に検査することができる。すなわち互いに交差する方向の一方側に延在する電極パターン群と、他方側に延在する電極パターン群とをそれぞれ横断する形状の導電材料からなる接触子をタッチパネルに接触させた状態で、各電極パターンから静電容量を検出すれば検査を行うことができる。
しかしながら、タッチパネル付き液晶表示装置にあっては、上記のようにVcom調整とタッチパネルの検査とを行う必要があるため、タッチパネルが組み込まれていない液晶表示装置に比べると、出荷前の製品検査に手間がかかるという問題があった。
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、タッチパネル付き液晶表示装置の出荷前の製品検査に要する作業を効率的に行うことを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1記載の発明に係る検査装置にあっては、互いに交差して延在する複数本の電極パターンをセンサとして用いる静電容量型のタッチパネルが画面上に設けられているタッチパネル付き液晶表示装置の検査に使用する検査装置であって、前記タッチパネル付き液晶表示装置のタッチパネルが設けられた画面の表示輝度を検出する光センサと、前記複数本の電極パターンの配置に応じた形状の導電性を有する接触子と、前記光センサと前記接触子とが取り付けられるとともに、前記タッチパネル付き液晶表示装置の検査に際し、前記光センサを、前記画面と対向する第1の検査位置へ案内する同時に、前記接触子を、前記画面の特定領域に接触する第2の検査位置へ案内する治具とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2記載の発明に係る検査装置にあっては、前記治具により第1の検査位置に案内された状態の光センサが出力する検出信号を処理し、前記タッチパネル付き液晶表示装置の表示調整作業に供する調整値を取得する調整値取得手段と、前記調整値取得手段により取得された調整値を表示する第1の表示手段と、前記治具により接触子が第2の検査位置に案内された状態で前記タッチパネルから供給される電極パターン毎の静電容量を示す検出値に基づいて、前記タッチパネルにおける断線の有無を判断する断線判断手段と、前記断線判断手段による判断結果を表示する第2の表示手段とを含むことを特徴とする。
また、請求項3記載の発明に係る検査装置にあっては、前記調整値取得手段は、前記光センサが出力する検出信号に含まれる交流成分を半周期毎に積分する積分手段を含み、この積分手段により積分された交流成分の半周期毎の積分値を前記調整値として取得し、前記第1の表示手段は、前記積分手段により積分された交流成分の半周期毎の積分値を表示することを特徴とする。
また、請求項4記載の発明に係る検査方法にあっては、互いに交差して延在する複数本の電極パターンをセンサとして用いる静電容量型のタッチパネルが画面上に設けられているタッチパネル付き液晶表示装置の検査方法であって、前記タッチパネル付き液晶表示装置のタッチパネルが設けた画面の表示輝度を検出する光センサと、前記複数本の電極パターンの配置に応じた形状の導電性を有する接触子とを同一の治具に設けておき、タッチパネル付き液晶表示装置の検査に際し、前記治具によって、前記光センサを、前記画面と対向する第1の検査位置へ案内させると同時に、前記接触子を、前記画面の特定領域に接触する第2の検査位置へ案内させることを特徴とする。
本発明によれば、タッチパネル付き液晶表示装置の出荷前の製品検査に要する作業を効率的に行うことが可能となる。
本発明に係る検査装置を示す図であり、(a)は検査装置の平面図、(b)は検査装置の正面図である。 検査装置の電気的構成を示すブロック図である。 タッチパネルの構成を示す図である。 接触子を接触させる領域を示す図3(a)に対応する図である。 タッチパネル付き液晶表示装置の検査手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態を示す検査装置1の機械的構成の概略を示す図であって、図1(a)は検査装置1の平面図、図1(b)は検査装置1の正面図である。本実施形態の検査装置1は、例えば携帯電話端末にメインディスプレイとして組み付けられるモジュール化されたタッチパネル付き液晶表示装置501の検査に使用されるものである。また、図2は、検査装置1と、タッチパネル付き液晶表示装置501との電気的構成の概略を示すブロック図である。
ここでは、便宜上、検査装置1が検査対象とするタッチパネル付き液晶表示装置501について先に説明する。図2に示したように、タッチパネル付き液晶表示装置501は、文字や画像等の情報を表示するTFT型の液晶表示パネル502と、液晶表示パネル502の表面に組み付けられたタッチパネル503と、液晶表示パネル502を駆動する駆動回路504とを備えている。
駆動回路504による液晶表示パネル502の駆動方式は、画素に印加する電圧の極性をフレーム毎に反転させる反転駆動であり、駆動回路504にはVcom調整用ボリュウム505が設けられている。Vcom調整用ボリュウム505は、反転駆動に伴い液晶表示パネル502に生ずる表示のちらつき(表示輝度のばらつき)を抑えるための既説したVcom調整を行うためのものである。
一方、タッチパネル503は静電容量型であり、図3(a)に示したように、長辺方向に延在する複数列の電極パターン511と、短辺方向に延在する複数行の電極パターン512と、FPC(フレキシブルプリント基板)513に実装された駆動IC514とから構成される。複数列の電極パターン511と複数行の電極パターン512とは、液晶表示パネル502の表面を覆う透光性の基板の同一平面上に設けられたITO(Indium Tin Oxide)膜によって形成されている。
複数列の電極パターン511は、図3(a)に白で表現したひし形の電極部分が長辺方向に連続して形成されたものであり、任意のタッチ位置(入力位置)をxy座標で特定する際のx座標の位置を特定するためのセンサとして機能する。また、複数行の電極パターン512は、図3(a)に網掛けで表現したひし形の電極部分が短辺方向に連続して形成されたものであり、任意のタッチ位置をxy座標で特定する際のy座標の位置を特定するためのセンサとして機能する。
図3(b)は、複数列の電極パターン511を構成する一方の電極部分511aと、複数行の電極パターン512を構成する他方の電極部分512aとを示す拡大図である。図3(b)に示したように、各列の電極パターン511の各々の電極部分511aは、ITO膜によって連続して形成されている。他方、各行の電極パターン512の各々の電極部分512aは各列の電極パターン511を隔てて互いに離間しており、隣接する電極部分512a,512aは、各列の電極パターン511を跨ぐメタル515によりジャンパー(飛び越し接続)されている。これは一般にメタルブリッジと呼ばれている。
図3(a)に示したように、複数列の電極パターン511は、一端側(図で下端側)からそれぞれ引き出された信号線X1〜X6を介してFPC513上で駆動IC514に接続されている。また、複数行の電極パターン512は、一端側(図で右端側)からそれぞれ引き出された信号線Y1〜Y10を介してFPC513上で駆動IC514に接続されている。
駆動IC514は、複数列の電極パターン511と複数行の電極パターン512とを決められた順番で個別に駆動することによって、電極パターン毎に静電容量を示す検出値を取得する(走査する)。タッチパネル付き液晶表示装置501が携帯電話端末等に組み付けられた状態では、駆動IC514が電極パターン毎に取得した検出値が携帯電話端末等に設けられている制御部(マイクロコンピュータ等)へ供給される。そして、制御部によって電極パターン毎の検出値に基づきタッチ位置(指などが接触又は近接した位置)が特定されることとなる。
ここで、タッチパネル503においては、例えば図3(a)に丸で示したある領域Bに導電物が接触した場合、信号線X1が引き出された左から1列目の電極パターン511、及び信号線Y1が引き出された上から1行目の電極パターン512の静電容量が、指などの導電物が接触していないときよりも増加する。つまり駆動IC514により取得される検出値が、導電物が接触していないときの検出値よりも大きな一定の閾値を超える値となる。
また、前記領域Bに導電物が接触した状態で、仮に上から1行目の電極パターン512において、図3(a)で領域Bの右側に楕円で示した第1の箇所Cでメタルブリッジに断線が生じていた場合、当該第2の電極パターン512の検出値が閾値を超えず、左から1行目の電極パターン511についてのみ閾値を超える検出値が得られることとなる。なお、これは、1行目の電極パターン512から引き出された信号線Y1に断線が生じていた場合においても同様である。
また、前記領域Bに導電物が接触した状態で、仮に左から1行目の電極パターン511から引き出された信号線X1に、図3(a)に楕円で示したFPC513上の第2の箇所Dで断線が生じていた場合、左から1列目の電極パターン511の検出値が閾値を超えず、上から1行目の電極パターン512についてのみ閾値を超える検出値が得られることとなる。
したがって、タッチパネル503の動作を検査する際には、各列及び各行の複数本の電極パターンのFPC513から一番遠い配線箇所に導電物を接触させた状態で、複数本の電極パターンを駆動し、駆動IC514が取得した電極パターン毎の検出値を確認すれば、タッチパネル503における断線の有無を確認することができる。すなわち、図4に破線で示した特定領域Aに導電物を接触させた状態で、全ての電極パターンについて閾値を超える検出値が得られれば、断線が無いと判断でき、いずれかの電極パターンの検出値が閾値を超えていなければ、断線が有ると判断できる。
一方、図1(a)に示したように、モジュール化された状態のタッチパネル付き液晶表示装置501は、外周部を金属製のカバー506によって保護されており、カバー502にはVcom調整用ボリュウム505の調整用のドライバを挿入するための穴506aが設けられている。また、駆動IC514が実装されたFPC513にはカバー502から露出する端子部分513aが設けられている。
そして、検査時においてタッチパネル付き液晶表示装置501には、FPC513の端子部分513aに接続されるコネクタ601を備えた接続ケーブル602から、液晶表示パネル502やタッチパネル503の動作に必要な駆動電力と、液晶表示パネル502を一定の輝度で点灯させるための表示信号とが供給される。
次に、検査装置1の詳細について説明する。図1(a)及び図1(b)に示したように、検査装置1は、図示しない本体に設けられたワーク(検査対象の蓋体601)を支持する支持台2と、支持台2の近傍に配置された治具3とを備えている。支持台2は、図では省略するが、作業者により手動で搬送されたワークを位置固定した状態で保持する構造を有している。
治具3は、主として検査装置1の本体に相離間して突設された一対の取付部4,4に回転軸5を介して回動自在に支持された治具本体31と、治具本体31の自由端部にスペーサ32,32を介してビス等により固着された基板33とから構成されている。
基板33の略中央部には窓33aが開口しており、基板33の裏面には、基板33の表面側の光を検出する光センサであるフォトダイオード34が、窓33aの内部に位置決めされた状態で固着されている。また、基板33の表面には、基板33の隣接する2辺の周縁に沿ったL字形状の接触子35が貼り付けられている。接触子35は導電ゴム等の導電物により形成された部材であり、基板33を介して検査装置1の本体にアースされている。
一方、治具本体31の自由端部側の両側面には係止ピン36,36が突設されており、係止ピン36,36と回転軸5の一端及び他端との間にはテンションスプリング37,37が張り渡されている。
治具本体31は、図1(b)で右方向への回動範囲を図示しないストッパによって規制されており、非検査時において治具本体31は、テンションスプリング37,37のバネ力によって自由端部の基板33が図1(b)に示した位置にある非検査状態を保持される。また、検査時において治具本体31は、作業者によって、図1(b)に矢印で示した左方向へ回動された後、図1(b)に2点差線で示したように、基板33の表面に設けられている接触子35がワークの画面501aに当接した検査状態に操作される。そして、検査状態をテンションスプリング37,37のバネ力によって保持される。
すなわち治具3は、治具本体31を作業者によって非検査状態から検査状態へ操作されることによって、フォトダイオード34をワークの画面501aに対向する第1の検査位置へ案内し、かつ接触子35を図1(a)に破線で示したワークの画面501aの特定領域A、つまり図4に破線で示した特定領域Aに面接する第2の検査位置へ案内する。
一方、本実施形態の検査装置1は、図2に示したように、電気的構成としてフォトダイオード34を含むVcom調整支援部301と、前述した接続ケーブル602を介してタッチパネル503(具体的には駆動IC514)に接続される断線検査部401とを備えている。
Vcom調整支援部301は、作業者によるタッチパネル付き液晶表示装置501のVcom調整作業(表示調整作業)を支援するためのものであり、フォトダイオード34と、センサアンプ302、全波整流回路303、積分器304、S/H(サンプルホールド)回路305、アナログ電圧計306、ゼロクロスコンパレータ307、タイミング発生回路308から構成される。
フォトダイオード34は、ワークの画面501aに対向する第1の検査位置において画面501aの表示輝度の変化を検出し、表示輝度の時間変化を示す波形の出力信号をセンサアンプ302に供給する。センサアンプ302は、フォトダイオード34の出力信号を増幅して全波整流回路303に供給する。全波整流回路303は、センサアンプ302から供給された増幅後の出力信号に対して全波整流を行い、正の整流波形からなる信号を積分器304、及びゼロクロスコンパレータ307に供給する。
ゼロクロスコンパレータ307は、全波整流回路303の出力信号が「ゼロ」になるタイミングで出力値が変化する波形の信号をタイミング発生回路308に供給する。全波整流回路303の出力信号が「ゼロ」になるタイミングは、タッチパネル付き液晶表示装置501において液晶表示パネル502の画素(液晶)に印加される電圧の極性が反転するタイミングである。
タイミング発生回路308は、ゼロクロスコンパレータ307の出力信号に基づいて、積分器304、及びS/H回路305の動作タイミングを規定するタイミング信号を発生し、積分器304、及びS/H回路305へ供給する。積分器304に供給されるタイミング信号はリセットパルスであり、S/H回路305に供給されるタイミング信号はサンプル/ホールドタイミングパルスである。
積分器304は、全波整流回路303から供給された正の整流波形を時間積分して、S/H回路305に供給する。その際、積分器304は、タイミング発生回路308から供給されるリセットパルスのタイミングに基づいて積分値をリセットすることにより、全波整流回路303から供給された信号の整流波形の積分を半周期毎に行う。
S/H回路305は、積分器304により供給された半周期毎の積分電圧値をサンプル(標本化)し、ホールド(保持)する。S/H回路305は、積分電圧値のサンプル及びホールドの動作を、タイミング発生回路308から供給されるサンプル/ホールドタイミングパルスのタイミングに基づいて行い、半周期毎に変化する積分電圧をアナログ電圧計306に供給する。アナログ電圧計306は、S/H回路305によってホールドされた半周期毎の積分値(サンプルホールド値)を表示する。
したがって、作業者は、アナログ電圧計306に表示される電圧値が最小になるようにVcom調整用ボリュウム505を操作することにより、液晶表示パネル502に生ずる表示のちらつき(表示輝度のばらつき)を抑えることができる。
なお、Vcom調整支援部301においては、センサアンプ302、全波整流回路303、積分器304、S/H回路305、ゼロクロスコンパレータ307、タイミング発生回路308が調整値取得手段として機能し、アナログ電圧計306が第1の表示手段として機能する。
一方、断線検査部401は、タッチパネル503における断線の有無を検査するためのものであり、タッチパネル503が有する駆動IC514に接続される断線判断部402と、表示部403と、検査開始用スイッチ404から構成される。
断線判断部402は、例えばマイクロコンピュータにより構成され、接触子35が図1(a)、及び図4に示したワークの画面501aの特定領域Aに接触している状態でタッチパネル503から供給される電極パターン毎の検出値に基づいて、タッチパネル503における断線の有無を判断する。すなわち、断線判断部402は、電極パターン毎の全ての検出値が閾値を超えている場合には断線が無いと判断し、いずれかの検出値が閾値を超えていない場合には断線が有ると判断する。
表示部403は、断線判断部402によって動作を制御され、断線判断部402における断線の有無の判断結果(検査結果)を文字や、色等で簡易に表示する表示器等により構成される。判断結果を文字によって表示する表示器としては、例えば断線が無いときには「OK」を表示し、かつ断線が有るときには「NG」を表示するものである。また、判断結果を色で表示する表示器としては、例えば断線が無いときには緑色のランプや発光ダイオードを点灯し、かつ断線が有るときには「赤色」のランプや発光ダイオードを点灯するものである。
検査開始用スイッチ404は、作業者が断線検査部401に前述した動作を開始させるためのスイッチである。なお、検査開始用スイッチ404は、治具本体31が検査状態へ操作されたことを自動的に検出し、断線検査部401に前述した動作を開始させる他のスイッチに代えることができる。他のスイッチとしては、例えば治具本体31の検査状態への操作を機械的に検出するマイクロスイッチや、治具本体31の検査状態への操作を非接触で検出する光電スイッチである。
なお、断線検査部401においては、断線判断部402が断線判断手段として機能し、表示部403が第2の表示手段として機能する。
次に、以上説明した検査装置1を使用して作業者がタッチパネル付き液晶表示装置501の検査を行うときの手順を図5のフローチャートに従い説明する。
検査に際して作業者は、まずワークを支持台2にセットして位置固定する(ステップS1)。次に、作業者は、断線検査部401、及び図示しない電源回路や表示信号の供給回路が接続された接続ケーブル602をワーク(FPC513の端子部分513a)に接続する(ステップS2)。これに伴いワークのタッチパネル503と断線検査部401が電気的に接続されると同時に、ワークに駆動電力と表示信号とが供給され、ワークにおいて液晶表示パネル502が一定の輝度で点灯する。
引き続き、作業者は、非検査状態にある治具本体31を、図1(b)に2点差線で示した検査状態へ操作する(ステップS3)。これに伴い、フォトダイオード34がワークの画面501aに対向する第1の検査位置へ案内され、同時に接触子35がワークの画面501aの特定領域Aに面接する第2の検査位置へ案内される。
しかる後、作業者は検査開始用スイッチ404を操作して、断線検査部401にタッチパネル503における断線の有無の検査を指示する(ステップS4)。そして、作業者は、断線検査部401における検査結果、つまり表示部403における表示内容が「断線有り」を示すものであったときには(ステップS5:NO)、その時点で現在のワークに対する検査作業を終了する。
逆に、作業者は、表示部403における表示内容が「断線無し」を示すものであったときには(ステップS5:YES)、Vcom調整用を行う。すなわちVcom調整支援部301のアナログ電圧計306に表示される電圧値が最小になるようにVcom調整用ボリュウム505を操作する。そして、作業者は、Vcom調整用が完了するまで(ステップS6:NO)、Vcom調整用ボリュウム505の操作を継続するとともに、Vcom調整用が完了した時点で(ステップS6:YES)、現在のワークに対する検査作業を終了する。
ここで、本実施形態の検査装置1においては、フォトダイオード34と接触子35とが治具本体31の自由端部の基板33に設けられている。そのため、作業者は、治具本体31を検査状態へ操作(回動)するだけで、フォトダイオード34をVcom調整を可能とする第1の検査位置にセットすると同時に、接触子35をタッチパネル503の断線検査を可能とする第2の検査位置にセットすることができる。
したがって、フォトダイオード34と接触子35とを第1の検査位置と第2の検査位置との個別にセットして、Vcom調整作業とタッチパネルの動作検査とを行う場合に比べると、それらの作業、つまりタッチパネル付き液晶表示装置501の出荷前の製品検査に要する作業を効率的に行うことができる。
なお、本実施形態においては、治具3が回動自在な治具本体31を有し、治具本体31が非検査状態から検査状態へ回動することによって、フォトダイオード34を第1の検査位置に案内すると同時に、接触子35を第2の検査位置に案内する構成につて説明した。
しかし、フォトダイオード34と接触子35を設ける治具は、本実施形態に示した構成のものに限らず、任意の構成を有するものに変更することができる。例えば治具は、ワーク(モジュール状態のタッチパネル付き液晶表示装置501)を支持する支持台2の上方に昇降自在に設けられた治具本体を有し、係る治具本体にフォトダイオード34と接触子35とが固着された構成を有するものでも構わない。すなわち、治具は、治具本体がワークから離間する非検査位置から検査位置に降下し、検査位置に降下した状態で接触子35をワークの画面501aの特定領域Aに面接させる構成を有するものであっても構わない。
また、本実施形態においては接触子35がL字形状である場合について説明したが、接触子35は、タッチパネルを構成する複数本の電極パターンの配置に応じた形状である必要があるため、電極パターンの配置が本実施形態で示したものと異なる場合には、電極パターンの配置に応じて適宜変更する必要がある。
また、本実施形態に示したVcom調整支援部301の具体的な構成については、タッチパネル付き液晶表示装置501のVcom調整作業に供する調整値(本実施形態では電圧値)を取得し、かつ取得した調整値を表示するものであれば適宜変更することができる。
1 検査装置
2 支持台
3 治具
31 治具本体
33 基板
33a 窓
34 光センサ
35 接触子
301 Vcom調整支援部
302 センサアンプ
303 全波整流回路
304 積分器
305 S/H回路
306 アナログ電圧計
307 ゼロクロスコンパレータ
308 タイミング発生回路
401 断線検査部
402 断線判断部
403 表示部
501 タッチパネル付き液晶表示装置
501a 画面
502 液晶表示パネル
503 タッチパネル
505 Vcom調整用ボリュウム
511 各列の電極パターン
512 各行の電極パターン
A 特定領域

Claims (4)

  1. 互いに交差して延在する複数本の電極パターンをセンサとして用いる静電容量型のタッチパネルが画面上に設けられているタッチパネル付き液晶表示装置の検査に使用する検査装置であって、
    前記タッチパネル付き液晶表示装置のタッチパネルが設けられた画面の表示輝度を検出する光センサと、
    前記複数本の電極パターンの配置に応じた形状の導電性を有する接触子と、
    前記光センサと前記接触子とが取り付けられるとともに、前記タッチパネル付き液晶表示装置の検査に際し、前記光センサを、前記画面と対向する第1の検査位置へ案内する同時に、前記接触子を、前記画面の特定領域に接触する第2の検査位置へ案内する治具と
    を備えたことを特徴とする検査装置。
  2. 前記治具により第1の検査位置に案内された状態の光センサが出力する検出信号を処理し、前記タッチパネル付き液晶表示装置の表示調整作業に供する調整値を取得する調整値取得手段と、
    前記調整値取得手段により取得された調整値を表示する第1の表示手段と、
    前記治具により接触子が第2の検査位置に案内された状態で前記タッチパネルから供給される電極パターン毎の静電容量を示す検出値に基づいて、前記タッチパネルにおける断線の有無を判断する断線判断手段と、
    前記断線判断手段による判断結果を表示する第2の表示手段と
    を含むことを特徴とする請求項1記載の検査装置。
  3. 前記調整値取得手段は、前記光センサが出力する検出信号に含まれる交流成分を半周期毎に積分する積分手段を含み、この積分手段により積分された交流成分の半周期毎の積分値を前記調整値として取得し、
    前記第1の表示手段は、前記積分手段により積分された交流成分の半周期毎の積分値を表示する
    ことを特徴とする請求項2記載の検査装置。
  4. 互いに交差して延在する複数本の電極パターンをセンサとして用いる静電容量型のタッチパネルが画面上に設けられているタッチパネル付き液晶表示装置の検査方法であって、
    前記タッチパネル付き液晶表示装置のタッチパネルが設けた画面の表示輝度を検出する光センサと、前記複数本の電極パターンの配置に応じた形状の導電性を有する接触子とを同一の治具に設けておき、
    タッチパネル付き液晶表示装置の検査に際し、前記治具によって、前記光センサを、前記画面と対向する第1の検査位置へ案内させると同時に、前記接触子を、前記画面の特定領域に接触する第2の検査位置へ案内させる
    ことを特徴とする検査方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20210120498A (ko) * 2020-03-27 2021-10-07 하이버스 주식회사 디스플레이 패널 검사시스템

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