JP2012022016A - 定着装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
振動を利用した定着装置において、定着ローラと加圧ローラや記録材を伝搬する振動の影響によって、トナー像が乱れることを防止する定着装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを課題とする。
【解決手段】
本発明は、記録材上に形成された未定着トナー像に超音波振動を付加して加熱溶融することで、未定着トナー像を記録材に定着させる定着装置であって、超音波振動を付加されていない未定着トナー像を仮止めするための仮止め装置を超音波振動が付加される部分よりも記録材の搬送方向の上流側に配設することで、上記課題を解決する。
【選択図】図4

Description

本発明は、複写機、レーザプリンタ、ファクシミリ等に用いられる電子写真方式の画像形成装置に搭載される定着装置及びそれを備えた画像形成装置に関するものである。
フルカラーの画像形成装置における熱ローラ定着方式の定着装置では、金属等の支持体である芯金の上にシリコーンゴム等の弾性体からなる弾性層を形成し、その表面を離型性に優れたフッ素樹脂で被覆した構成の定着ローラと加圧ローラを圧接させ、これらローラ間にトナー像が形成された記録材を通過させてトナー像を加熱溶融し、トナー像を記録材上に定着させている。
ところが、弾性層を備えた定着ローラを用いる定着装置では、画像形成装置の運転開始時に、熱伝導性の低い弾性層を持つ定着ローラを所定の温度にまで加熱する必要があり、電源投入から運転可能となるまでの待ち時間が長いという問題があった。また、定着ローラ全体を加熱しなければならないため、消費電力が大きいという問題もあった。
そこで、近年、振動を利用した定着装置が提案されている。これは、振動エネルギを熱エネルギへ変換してトナー像を定着させる方式である。例えば、記録材等に接触した振動部材に超音波を付加して振動させ、その振動部材のもつ振動エネルギにより記録材を直接振動させて加熱することでトナーを溶融する方法である。
このように、未定着トナー像へ振動を与える方式の特徴として、必要なときだけ記録材のトナー像の面に超音波振動のエネルギを与えれば良いため、予熱の必要もなく、電源投入から運転可能となるまでの待ち時間は零である。また、定着されるトナー像の部分だけ振動させればトナー像が自己発熱することになり、定着ローラや加圧ローラ等を暖める必要は無く、更に、記録材を暖める必要も無いので消費電力が抑えられ、省エネルギになる技術と云える。
この振動エネルギを用いた定着装置においては、振動が画像の乱れを引き起こすことから、例えば、特開2001−255767号公報(特許文献1)には、図11に示すように、超音波振動子201を利用した定着装置において、押えベルト202に振動伝搬防止手段204を配置することによって、記録紙203に振動が伝達するのを防止して、トナー像が乱れることを防止する定着装置が提案されている。
特開2001−255767号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、押えベルト202の振動の伝搬はある程度抑えることはできるものの、振動が記録紙203に伝わった場合に、未定着トナー像が振動によって乱れてしまい、画像のボケあるいは画像ムラが生ずるという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、振動を利用した定着装置において、記録材に伝搬した振動の影響によって、トナー像が乱れることを防止する定着装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することにある。
本発明は、記録材上に形成された未定着トナー像に超音波振動を付加して加熱溶融することで、前記未定着トナー像を前記記録材に定着させる定着装置であって、前記超音波振動を付加されていない前記未定着トナー像を仮止めするための仮止め装置を前記超音波振動が付加される部分よりも前記記録材の搬送方向の上流側に配設したことを特徴とする定着装置である。
また、本発明は、前記仮止め装置が磁気作用を利用することを特徴とする定着装置である。
また、本発明は、前記仮止め装置が定着液を使用することを特徴とする定着装置である。
また、本発明は、前記仮止め装置が予熱手段であることを特徴とする定着装置である。
また更に、本発明は、前記定着装置を備えた画像形成装置であることを特徴とするものである。
本発明は、記録材上に形成された未定着トナー像に超音波振動を付加して加熱溶融することで、未定着トナー像を記録材に定着させる定着装置であって、超音波振動を付加されていない未定着トナー像を仮止めするための仮止め装置を超音波振動が付加される部分よりも記録材の搬送方向の上流側に配設するため、定着ローラと加圧ローラや記録材を伝搬する超音波振動の影響によってトナー像が乱れることを防止できる。
また、本発明によれば、仮止め装置として磁気作用を利用することができるため、定着ローラと加圧ローラや記録材を伝搬する超音波振動の影響によってトナー像が乱れることを防止できる。
また、本発明によれば、仮止め装置として定着液を使用することができるため、定着ローラと加圧ローラや記録材を伝搬する超音波振動の影響によってトナー像が乱れることを防止できる。また、定着液が塗布された際に未定着トナー像がクレータ状に乱された場合であっても、超音波振動の熱エネルギによって、即座に修正することができる。
また更に、本発明によれば、仮止め装置として予熱手段を使用することができるため、定着ローラと加圧ローラや記録材を伝搬する超音波振動の影響によってトナー像が乱れることを防止できる。また、定着ローラと加圧ローラを予熱する作用もあるため、超音波振動の熱エネルギだけでは充分に定着させられなかった印字速度の速い場合や、記録材が分厚い場合にも適用させることができる。
本発明の実施形態である画像形成装置の構成を示す概略断面図の一例である。 本発明の実施形態である画像形成装置に搭載される作像ユニットの構成を示す概略断面図の一例である。 本発明の実施形態である画像形成装置の電気的構成を示す概略ブロック図である。 本発明の実施形態である画像形成装置に搭載される定着装置の第1の実施例となる仮止め装置として、磁気作用を利用した定着装置の構成を示す概略断面図である。 本発明の実施形態である画像形成装置に搭載される定着装置の比較例となる定着装置の構成を示す概略断面図である。 ベタ画像を出力した際の画像ムラを示す図である。 本発明の実施形態である画像形成装置に搭載される定着装置の第2の実施例となる仮止め装置として、定着液を利用した定着装置の構成を示す概略断面図である。 本発明の実施形態である画像形成装置に搭載される定着装置の他の比較例となる定着装置の構成を示す概略断面図である。 本発明の実施形態である画像形成装置に搭載される定着装置の第3の実施例となる仮止め装置として、予熱手段を利用した定着装置の構成を示す概略断面図である。 本発明の実施形態である画像形成装置に搭載される定着装置の第3の実施例の変形例となる仮止め装置として、予熱手段を利用した定着装置の構成を示す概略断面図である。 本発明の従来例となる画像形成装置に搭載される定着装置の構成を示す概略断面図である。
図1は、本発明の実施形態である画像形成装置100の構成を示す概略断面図の一例である。図1に示すように、画像形成装置100は、像形成部2と、中間転写部3と、2次転写部4と、記録材供給部5と、定着装置6を備えている。
像形成部2は、作像ユニット10y,10m,10c,10bを備えている。これら各作像ユニットは、各色の画像情報に対応する静電潜像を形成し、形成した静電潜像を各色のトナーによって現像して、各色のトナー像を形成する。即ち、作像ユニット10yはイエロー色の画像情報に対応するトナー像を形成し、作像ユニット10mはマゼンタ色の画像情報に対応するトナーを形成し、作像ユニット10cはシアン色の画像情報に対応するトナー像を形成し、作像ユニット10bはブラック色の画像情報に対応するトナー像を形成する。
作像ユニット10y,10m,10c,10bは、それぞれイエロー色現像剤、マゼンタ色現像剤、シアン色現像剤、ブラック色現像剤を使用すること、及び、入力される画像情報のうち、イエロー色成分像に対応する画素信号、マゼンタ色成分像に対応する画素信号、シアン色成分像に対応する画素信号、ブラック色成分像に対応する画素信号がそれぞれ入力されること以外は同様の構成である。
このため、以下では、イエロー色に対応する作像ユニット10yを代表例として示し、他の作像ユニットについてはその説明を省略する。
作像ユニット10y,10m,10c,10bは、中間転写媒体である中間転写ベルト21の移動方向、即ち矢印27の方向の上流側から下流側にこの順番で一列に並んで配列されている。
図2は、本発明の実施形態である図1に示す画像形成装置100に搭載される作像ユニット10yの構成を示す概略断面図の一例である。
図1、図2に示すように、作像ユニット10yは、感光体ドラム11yと、感光体ドラム11yの表面を均一に帯電する帯電ローラ12yと、帯電された感光体ドラム11yの表面にイエロー色の画像情報に応じたレーザ光13yを露光して静電潜像を形成する図1に示す光走査ユニット13と、感光体ドラム11yの表面に形成された静電潜像にイエロー色のトナーを付着させることによって、イエロー色のトナー像を形成する現像装置14yと、矢印27の方向に搬送される中間転写ベルト21に一次転写されずに、感光体ドラム11yの表面に残存したトナーを除去回収するドラムクリーナ15yを備えている。
また、中間転写ベルト21を介して感光体ドラム11yに対向する位置には、感光体ドラム11y上のトナー像を中間転写ベルト21に一次転写させるための一次転写ローラ22yが配設されている。
感光体ドラム11yは、円柱状又は薄膜シート状、好ましくは円筒状の導電性基体と、導電性基体の表面に形成された感光層を備えている。また、感光体ドラム11yは、軸線回りに回転可能に支持されており、図示しない駆動手段によって回転駆動される。なお、感光体ドラム11yの構成は特に限定されるものではなく、従来から公知のものを用いることができる。本発明の実施形態では、アルミニウム素管からなる導電性基体と、アルミニウム素管の表面に形成された有機感光層からなる直径30mmの感光体ドラム11yを用いた。また、アルミニウム素管は電気的に接地されている。
有機感光層は、電荷発生物質を含む電荷発生層と、電荷輸送物質を含む電荷輸送層を積層して形成されるものであっても良く、電荷発生物質と電荷輸送物質を1つの層に含むものであっても良い。また、有機感光層の層厚は、特に限定されるものではないが、本発明の実施形態では、20μmとした。また、有機感光層と導電性基体の間に下地層を設けても良いし、有機感光層の表面に保護層を設けても良い。
感光体ドラム11yは、矢印の方向、即ち反時計周りの方向に回転駆動される。感光体ドラム11yの駆動手段は、図示しない制御手段によって制御され、これにより感光体ドラム11yの回転速度が制御される。
帯電ローラ12yは、感光体ドラム11yの表面を所定の電位に帯電させる帯電手段である。帯電手段は帯電ローラ12yに限定されるものではなく、帯電ローラ12yに代えて、例えば、ブラシ型帯電器、チャージャ型帯電器、またはスコロトロン等のコロナ帯電器等を用いても良い。
光走査ユニット13は、表面が均一に帯電された感光体ドラム11yの表面にイエロー色の画像情報に対応するレーザ光13yを照射し、感光体ドラム11yの表面に、イエロー色の画像情報に対応する静電潜像を形成する潜像形成手段である。レーザ光13yの光源には、例えば半導体レーザ素子等が用いられる。
現像装置14yは、感光体ドラム11yに対向するように配置された現像スリーブ17yの表面に、イエロー色のトナーとキャリアを含むイエロー色現像剤16yを担持して、感光体ドラム11yの表面に対向する位置まで搬送し、感光体ドラム11yの表面に形成されている静電潜像を現像して顕像化する現像手段である。現像手段の構成はこれに限らず、例えばキャリアを含まない一成分現像剤を用いて現像を行う現像装置14yを用いても良い。
図2に示すように、現像スリーブ17yは、感光体ドラム11yに近接する現像ニップ部において、感光体ドラム11yの回転駆動方向と同じ方向に回転駆動する。従って、軸線回りの回転駆動方向は感光体ドラム11yの回転駆動方向とは逆方向、即ち時計周りの矢印の方向になる。
以下に、本発明の実施形態である画像形成装置100に用いられる図2に示す現像剤16yの構成成分について詳細に説明する。
トナーは、結着樹脂、着色剤及び離型剤を含有する。結着樹脂としては、この分野で常用されるものを使用でき、例えば、ポリスチレン、スチレンの置換体の重合体、スチレン系共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン等が挙げられる。結着樹脂は1種単独使用もしくは2種以上を併用できる。
これらの結着樹脂の中でも、カラートナー用としては、保存性、耐久性等の点から、軟化点100〜150℃、ガラス転移点50〜80℃の結着樹脂が好ましく、これらの軟化点及びガラス転移点を有するポリエステルが特に好ましい。ポリエステルは軟化又は溶融状態で高い透明度を示す。結着樹脂がポリエステルである場合、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックのトナー像が重ね合わされた多色トナー像を図1に示す記録材8に定着させると、ポリエステル自体は透明化するので、減法混色によって充分な発色が得られる。
着色剤としては、電子写真方式の画像形成分野に用いられるトナー用顔料及び染料を使用できる。顔料としては、例えば、アゾ系顔料、ベンズイミダゾロン系顔料、キナクリドン系顔料、フタロシアニン系顔料、イソインドリノン系顔料、イソインドリン系顔料、ジオキサジン系顔料、アントラキノン系顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、チオインジゴ系顔料、キノフタロン系顔料、金属錯体系顔料等の有機系顔料、カーボンブラック、酸化チタン、モリブデンレッド、クロムイエロー、チタンイエロー、酸化クロム、ベルリンブルー等の無機系顔料、アルミニウム粉等の金属粉が挙げられる。顔料は1種単独使用もしくは2種以上を併用できる。
離型剤としては、例えば、ワックスを使用できる。ワックスとしては、この分野で常用されるものを使用でき、例えば、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、パラフィンワックス等が挙げられる。
トナーは、結着樹脂、着色剤及び離型剤の他に、帯電制御剤、流動性向上剤、定着促進剤、導電剤等の一般的なトナー用添加剤の1種又は2種以上を含有できる。
また、トナー像の乱れを磁力で防止するために、トナーに磁性粉を含有させ、磁性トナーとしても良い。磁性粉としては、鉄、コバルト、ニッケル等の金属粉末或いはこれらの合金粉末、或いは窒化鉄等の磁性焼結体粉末を使用できる。
トナーは、着色剤、離型剤等を結着樹脂と溶融混練して粉砕する粉砕法、着色剤、離型剤、結着樹脂等のモノマーを均一に分散した後、結着樹脂のモノマーを重合させる懸濁重合法、結着樹脂、着色剤、離型剤等を凝集剤によって凝集させ、得られる凝集物の微粒子を加熱する乳化凝集法等の公知の方法によって製造できる。
トナーの体積平均粒径は、特に制限されないが、好ましくは2〜7μmである。体積平均粒径がこの範囲内であるトナーを用いることにより、記録材8に対して隙間無く、トナー像を敷き詰められるので、トナー量が少なくても高画質化を達成でき、トナー消費量の低減化にも繋がる。
トナーの体積平均粒径が2μm未満では、トナーの流動性が低下し、現像される際に、トナーの供給、撹拌及び帯電が不充分になり、現像されるトナー量の不足、逆極性トナーの増加等が起こり、高画質の出力画像が得られない場合がある。
一方、体積平均粒径が7μmを超えると、トナーの中心部分まで軟化し難い大粒径のトナーが多くなるので、記録材8へのトナー像の定着性が低下するとともに、出力画像の発色が悪くなり、特に、透光性フィルムへの定着の場合には、出力画像が暗くなってしまう。
本発明の実施形態では、各色のトナーは、次に示す構成を有する。トナーは、ガラス転移点60℃、軟化点120℃及び体積平均粒径は6μmであり、負帯電性の絶縁性非磁性トナーである。このトナーを用いて、X−Rite社製、型番:X−Rite310による画像濃度の測定値が1.4以上を得るには、0.5mg/cmのトナー量が必要である。
結着樹脂は、ガラス転移点60℃、軟化点120℃のポリエステル、離型剤は、ガラス転移点50℃、軟化点70℃の低分子ポリエチレンワックス、着色剤は、各色の顔料を含み、ワックス含有量は、トナー全量の7重量%、顔料含有量は、トナー全量の12重量%、残りのトナー全量は、結着樹脂のポリエステルである。
このトナーに含まれる低分子ポリエチレンワックスは、結着樹脂のポリエステルよりもガラス転移点及び軟化点が低いワックスである。このようなワックスを用いれば、結着樹脂のガラス転移点よりも低い温度下であっても、トナー同士の付着力、トナーと図1に示す中間転写ベルト21又は記録材8との付着力が増加するので、液状である定着液を塗布する際に、定着液によってトナーが流れたり、凝集等が発生するのを抑制できる。また、トナー中のワックスが軟化すれば、ワックスが存在する箇所からトナー内部に定着液が浸透し易くなる利点もある。
従って、定着液の塗布時にトナー全体が短時間で軟化又は膨潤するので、図1に示す記録材8への定着時に充分な定着強度が得られ、トナー像の重ね合わせによる発色も充分になる。
現像剤16yは、トナーの他に、キャリアを含んでいても良い。キャリアとしては、磁性を有する粒子を使用することができる。磁性を有する粒子の具体例としては、例えば、鉄、フェライト及びマグネタイト等の金属、これらの金属とアルミニウム又は鉛等の金属との合金が挙げられる。これらの中でも、フェライトが好ましい。
また、磁性を有する粒子に樹脂を被覆した樹脂被覆キャリア、又は樹脂に磁性を有する粒子を分散させた樹脂分散型キャリア等をキャリアとして用いても良い。磁性を有する粒子に被覆する樹脂としては、特に制限されないが、例えば、オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、スチレン/アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、エステル系樹脂、及びフッ素含有重合体系樹脂等が挙げられる。また、樹脂分散型キャリアに用いられる樹脂としても、特に制限されないが、例えば、スチレンアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素系樹脂、及びフェノール樹脂等が挙げられる。
キャリアの形状は、球形又は扁平形状が好ましい。また、キャリアの体積平均粒径は、特に制限されないが、高画質化を考慮すると、好ましくは30μm以上50μm以下である。
キャリアの抵抗率は、好ましくは10Ω・cm以上、より好ましくは1012Ω・cm以上である。キャリアの抵抗率は、キャリアを0.5cmの断面積を有する容器に入れてタッピングした後、容器内に詰められた粒子に1kg/cmの荷重を載せ、荷重と容器底面の電極の間に1000V/cmの電界が生ずる電圧を印加した時の電流値を読取ることから、計算して得られる値である。
抵抗率が低いと、現像スリーブ17yにバイアス電圧を印加した場合、キャリアに電荷が注入されてしまい、感光体ドラム11yにキャリア粒子が付着し易くなってしまう。バイアス電圧もブレークダウンが起こり易くなる。
キャリアの飽和磁化は、好ましくは10〜60emu/g、更に好ましくは15〜40emu/gである。飽和磁化は、現像スリーブ17yの磁束密度にもよるが、現像スリーブ17yの一般的な磁束密度の条件下においては、10emu/g未満であると磁気的な束縛力が働かず、キャリア飛散の原因となる場合がある。逆に、飽和磁化が60emu/gを超えると、キャリアの穂立ち量が高くなり過ぎ、非接触現像では、潜像担持体である感光体ドラム11yと非接触状態を保ち続けることが困難になる。また、接触現像ではトナー像に掃き目が現れ易くなる場合がある。
現像剤16yにおけるトナー及びキャリアの使用割合は特に制限されず、トナー及びキャリアの種類に応じて適宜選択すれば良い。
ドラムクリーナ15yは、中間転写ベルト21に一次転写されずに感光体ドラム11y上に残存したイエローのトナー像を感光体ドラム11yの表面から除去して回収する。
このように、作像ユニット10yでは、感光体ドラム11yをその軸線回りに回転駆動させながら、図示しない電源により、帯電ローラ12yに、例えば−1200Vを印加して放電させることより、感光体ドラム11yの表面を、例えば−600Vに帯電させる。次に、帯電状態にある感光体ドラム11yの表面に、図1に示す光走査ユニット13からイエロー色の画像情報に対応するレーザ光13yを照射し、イエロー色の画像情報に対応する露光電位−70Vの静電潜像を形成する。
次いで、感光体ドラム11yの表面を現像スリーブ17yの表面に担持されるイエロー色現像剤に近接させる。現像スリーブ17yには現像電位として−450Vの直流電圧が印加されており、現像スリーブ17yと感光体ドラム11yの電位差によって、静電潜像にイエロー色のトナーが付着し、感光体ドラム11yの表面にイエロー色のトナー像が形成される。このイエロー色のトナー像は、感光体ドラム11yの表面に圧接し、矢印27の方向に回転駆動される中間転写ベルト21に中間転写される。
感光体ドラム11yの表面に残留するイエロー色のトナーはドラムクリーナ15yにより除去回収される。以降、同様にしてイエロー色のトナー像の形成動作が繰り返し実行される。
図1に示すように、中間転写部3は、中間転写ベルト21と、一次転写ローラ22y,22m,22c,22bと、支持ローラ23,24,25と、ベルトクリーナ26を備えている。
中間転写ベルト21は、支持ローラ23,24,25の間に張架されてループ状の移動経路を形成する無端ベルト状の像担持体であり、感光体ドラム11y,11m,11c,11bとほぼ同じ周速度で、矢印27の方向に向かって移動するように回転駆動される。
中間転写ベルト21には、例えば、厚さ100μmのポリイミドフィルムを使用できる。但し、中間転写ベルト21の材料はポリイミドに限定されるものではなく、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン等の合成樹脂や、各種ゴムから構成されるフィルムを用いても良い。また、合成樹脂又は各種ゴムからなるフィルム中に、中間転写ベルト21の電気抵抗値を調整するために、ファーネスブラック、サーマルブラック、チャネルブラック、グラファイトカーボン等の導電材が配合されていても良い。
また、中間転写ベルト21には、トナーに対する付着力の弱いフッ素樹脂組成物やフッ素ゴム等から構成される被覆層が設けられていても良い。被覆層の構成材料としては、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)やPFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等が挙げられる。被覆層には導電材が配合されていても良い。
中間転写ベルト21の像担持面は、中間転写ベルト21の回転駆動方向における上流側から順番に、即ち、感光体ドラム11y,11m,11c,11bの順番にこれらに圧接していく。中間転写ベルト21と感光体ドラム11y,11m,11c,11bが圧接する位置が各色トナー像の中間転写位置である。
一次転写ローラ22y,22m,22c,22bは、それぞれ、中間転写ベルト21を介して感光体ドラム11y,11m,11c,11bに対向するように設けられ、且つ中間転写ベルト21における像担持面の反対面に圧接し、更に、図示しない駆動手段によりその軸線回りに回転駆動可能に設けられるローラ状部材である。
一次転写ローラ22y,22m,22c,22bには、例えば、金属製軸体と、金属製軸体の表面に被覆される導電性層を含むローラ状部材が用いられる。金属製軸体は、例えば、ステンレス鋼等の金属により形成される。金属製軸体の直径は特に制限されないが、好ましくは8〜10mmである。導電性層は、導電性弾性体等により形成される。導電性弾性体としては、この分野で常用されるものを使用でき、例えば、カーボンブラック等の導電剤を含む、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム)、発泡EPDM、発泡ウレタンを用いることができる。この導電性層によって、中間転写ベルト21に高電圧が均一に印加される。
一次転写ローラ22y,22m,22c,22bには、感光体ドラム11y,11m,11c,11bの表面に形成されるトナー像を中間転写ベルト21上に転写するために、トナーの帯電極性とは逆極性の中間転写バイアスが定電圧制御によって印加される。これによって、感光体ドラム11y,11m,11c,11bに形成されるイエロー色、マゼンタ色、シアン色、及びブラック色のトナー像が中間転写ベルト21の像担持面に順次重ね合わさって転写され、多色のトナー像が形成される。ただし、イエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色の一部の画像情報しか入力されない場合には、作像ユニット10y,10m,10c,10bのうち、入力される画像情報の色に対応する作像ユニットにだけ、トナー像が形成される。
支持ローラ23,24,25のうち、支持ローラ23,25は、図示しない駆動手段によって軸線回りに回転駆動可能に設けられ、張架した中間転写ベルト21を矢印27の方向に回転駆動させる。支持ローラ23,24,25には、例えば直径30mm、肉厚1mmのアルミニウム製円筒体が用いられる。
このうち、支持ローラ24は、中間転写ベルト21を介して、2次転写ローラ28と圧接して2次転写ニップ部30を形成するようになっている。即ち、支持ローラ24は、中間転写ベルト21を張架する機能、及び中間転写ベルトを回転駆動する機能に加えて、中間転写ベルト21上のトナー像を記録材8に2次転写させる機能も有している。なお、支持ローラ24は電気的に接地されている。
ベルトクリーナ26は、中間転写ベルト21の像担持面上のトナー像を2次転写部4によって記録材8に転写した後、記録材8に転写されずに像担持面上に残存するトナー像を除去する部材であり、中間転写ベルト21を介して支持ローラ25に対向するように設けられる。
このように、中間転写部3では、一次転写ローラ22y,22m,22c,22bに、トナーの帯電極性とは逆極性の高電圧が均一に印加されることによって、感光体ドラム11y,11m,11c,11b上に形成されたトナー像は中間転写ベルト21の像担持面の所定位置に重ね合わされて一次転写され、中間転写ベルト21上に多色のトナー像が形成される。このトナー像は、2次転写ニップ部30において記録材8に2次転写される。2次転写後に中間転写ベルト21の像担持面に残留するトナー及び紙粉等がベルトクリーナ26により除去され、像担持面には再度、トナー像が転写される。
図1に示すように、2次転写部4は、支持ローラ24と、2次転写ローラ28を備えている。2次転写ローラ28は、中間転写ベルト21を介して支持ローラ24に圧接し、且つ軸線方向に回転駆動可能に設けられるローラ状部材である。
2次転写ローラ28は、例えば、金属製軸体と、該金属製軸体の表面に被覆される導電性層からなる。金属製軸体は、例えば、ステンレス鋼等の金属により形成される。導電性層は、導電性の弾性体等により形成される。導電性の弾性体としては、この分野で常用されるものを使用でき、例えば、カーボンブラック等の導電材を含む、EPDM、発泡EPDM、発泡ウレタンが挙げられる。
2次転写ローラ28は図示しない電源に接続され、トナーの帯電極性とは逆極性の高電圧が均一に印加される。中間転写ベルト21と2次転写ローラ28の圧接部が2次転写ニップ部30である。
2次転写部4では、中間転写ベルト21上のトナー像が2次転写ニップ部30に搬送されるのに同期して、記録材供給部5から送給される記録材8が2次転写ニップ部30に搬送される。そして、2次転写ニップ部30において、トナー像と記録材8とが重ね合わされ、2次転写ローラ28にトナーの帯電極性とは逆極性の高電圧が均一に印加されることによって、中間転写ベルト21上のトナー像が記録材8に2次転写される。そして、トナー像を担持した記録材8は、定着手段である定着装置6に搬送される。
なお、中間転写部3及び2次転写部4は、潜像担持体である感光体ドラム11の表面に形成されたトナー像を記録材8に転写させるための転写手段に相当する。
以下に実施例及び比較例を挙げ、本発明をより具体的に説明する。
図3は、本発明の実施形態である図1に示す画像形成装置100の電気的構成を示す概略ブロック図である。
図1に示した画像形成装置100は、外部から入力された画像データ、又は原稿読み取りによって得られた画像データに基づいて、記録材8に多色または単色の出力画像を形成する。
図3に示すように、画像形成装置100は、装置制御手段101、記憶手段102、演算手段103を含む。装置制御手段101は、画像形成装置100における画像形成動作を統括的に制御する。
記憶手段102には、画像形成装置100の上面に配置された表示部104及び入力部105を有する図示しない操作パネルを介して入力される印刷指令、画像形成装置100内部の各所に配置される図示しない各種センサ等からの検知結果、外部機器からUSB(登録商標)/LAN106を介して入力される画像データ、画像形成装置100内部の各ユニットの動作を制御するための各種設定値及びデータテーブル、各種制御を実行するためのプログラム等が記憶可能となっている。
記憶手段102には、この分野で常用されるものを使用でき、例えば、リードオンリィメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスクドライブ(HDD)等が挙げられる。外部機器には、画像データの形成、又は取得が可能であり、しかも画像形成装置100に電気的に接続可能な電気・電子機器、例えば、コンピュータ、デジタルカメラ等が挙げられる。
演算手段103は、記憶手段102に記憶される印刷指令、検知結果、画像データ等の各種データ、及び各種制御を実施するためのプログラムを取り出し、各種検知及び/又は判定を行う。
装置制御手段101は、演算手段103における各種判定結果、演算結果等に応じて、画像形成装置100内部の各ユニットに制御信号を送付し、動作制御を行う。
装置制御手段101及び演算手段103は、例えば、図示しない中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)を備えるマイクロコンピュータ、マイクロプロセッサ等によって実現される処理回路である。
また、画像形成装置100は、例えば、スキャナとプリンタを備えた複合機であり、原稿画像を読み取る読取部107、読み取った原稿画像を適正な電気信号に変換して画像データを生成する画像処理部108、生成された画像データをトナーにて顕像化して、紙に出力画像を形成する像形成部2を備えている。
(実施例1)
図4は本発明の実施例1の定着装置6aの構成を示す概略断面図である。未定着トナーの仮止め装置としては、磁気作用を利用している。。
図4に示すように、定着装置6aは、超音波振動ユニット80、定着ローラ50、加圧ローラ64を備えた振動を利用した定着方式の定着装置である。
超音波振動ユニット80は、超音波振動子81で発生させた振動を、ホーン82にて振動を増幅・伝搬し、更に、定着ローラ50の長手方向端部に配設された図示しないフランジ部分に振動を伝える構成である。
本実施例の場合、図3に示した装置制御手段101で、画像形成装置100の表示部104及び入力部105を有する操作パネルを介して、或いは外部機器からUSB(登録商標)/LAN106を介して印刷指令を受けると、超音波振動子81に電力を供給する不図示の電源に制御信号を送り、超音波振動子81への電力供給を開始させる。
同時に、装置制御手段101は、加圧ローラ64を回転駆動させる図示しない駆動手段にも制御信号を送り、加圧ローラ64を矢印56の方向に回転駆動させる。
超音波振動子81は、圧電素子83の上下にブロック84を配置して図示しないボルトにて締結して構成されているボルト締めランジュバン型の超音波振動子を用いた。
圧電素子83の材料としては、チタン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸鉛系セラミックス等のファインセラミックスや、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム等の単結晶、又は酸化亜鉛スパッタ薄膜を使用することができ、振動周波数、定着装置6aの寿命等を鑑みて適用範囲内にある材料を選択することができる。
ホーン82は、超音波振動子81に接続され、超音波振動子81の振動を増幅・伝搬する。ホーン82を形成する材料としては、この部分が超音波周波数下で高速振動するとともに、超音波振動子81や定着ローラ50のフランジ等から様々な応力を受けるので、金属疲労に強い材料が好ましく、加圧状態で超音波振動を受けても弾性的に伸縮するものであれば良い。具体的にはジェラルミン、アルミ合金やチタン合金等が好ましい。
定着ローラ50は、図示しない支持手段によって回転自在に支持され、且つ図示しない駆動手段によって駆動されて矢印56の方向に所定の速度で回転する。
定着ローラ50は、矢印Z方向に搬送されてきた記録材8に担持されるトナー像を構成するトナーを振動による熱で加熱溶融させて、加圧ローラ60とともに記録材8に定着させる。
図4では、定着ローラ50として、芯金51、表面層52を含むローラ状部材を使用する。芯金51を形成する金属には熱伝導率の高い金属を使用する。例えば、アルミニウム、鉄等を使用することができる。芯金51の形状としては、円筒状又は円柱状等が挙げられる。
表面層52を構成する材料としては、耐熱性及び耐久性に優れ、トナーYとの付着力が弱いものであれば特に制限されないが、例えば、PFA、PTFE等のフッ素系樹脂材料、又はフッ素ゴム等が挙げられる。表面層52は、厚さ約30〜50μmのPFAチューブ層である。
本実施例では、定着ローラ50は、外径40mm、肉厚0.45mmの鉄製の芯金51上に、表面層52として30μmのPFAチューブ層を設けたローラである。
なお、芯金51と表面層52の間に弾性層を設けても良い。弾性層を構成する材料としては、ゴム弾性を有するものであれば特に制限されないが、さらに耐熱性にも優れるものが好ましい。このような材料の具体例としては、例えば、シリコーンゴム、フッ素ゴム、又はフルオロシリコーンゴム等が挙げられる。これらの中でも、特に、ゴム弾性に優れるシリコーンゴムが好ましい。
加圧ローラ64は、定着ローラ50の鉛直方向下側に位置し、図示しない加圧機構により定着ローラ50に圧接された状態で回転自在に設けられる。加圧ローラ64は定着ローラ50の回転に伴って従動回転する。
加圧ローラ64は、定着ローラ50によるトナー像の記録材8への加熱定着に際し、溶融状態にあるトナーを記録材8に対して押圧することによって、トナー像の記録材8への定着を促進する。なお、定着ローラ50と加圧ローラ64の圧接部は定着ニップ部55である。
図4に示すように、磁性トナーY1によりトナー像が形成された未定着のトナー像が矢印Z方向に向かって定着ニップ部55に近づいたとき、仮止め装置として、磁気粒68を含有した加圧ローラ64の磁気作用により、磁性トナーY1が記録材8に吸引される。そのため、記録材8が定着ニップ部55に近づき、記録材8に振動が伝搬してきた場合でも、トナー像の乱れを起こさず、定着ニップ部55にて確実に定着を行うことができる。なお、記録紙8を定着ニップ55に突入させる際、下方向から侵入させることが好ましい。これは、記録紙8上の磁性トナーY1を加圧ローラ64の磁気粒68に近づけるためである。
本実施例では、加圧ローラ64として、芯金65と、弾性層66と、表面層67からなる外径40mmのローラ状部材を用いた。
芯金65を形成する金属には熱伝導率の高い金属を使用でき、例えば、アルミニウム、鉄等が挙げられる。芯金65の形状としては、円筒状、円柱状等が挙げられるが、芯金65からの放熱量が少ない円筒状が好ましい。本実施例では、芯金65として厚み3mmの円筒状の鉄製のローラを用いた。
表面層67を構成する材料としては、耐熱性及び耐久性に優れ、トナーとの付着力が弱いものであれば特に制限されず、例えば、PFA、PTFE等のフッ素系樹脂材料、又はフッ素ゴム等が挙げられる。本実施例では、表面層67として、厚さ30μmのPFAチューブ層を用いた。
弾性層66を構成する材料としては、ゴム材料に磁気粒68を含有させたものを用いている。ゴム材料としては、ゴム弾性を有するものであれば特に制限されず、耐熱性にも優れるものが好ましい。このような材料の具体例としては、シリコーンゴム、フッ素ゴム、フルオロシリコーンゴム等が挙げられる。これらの中でも、特に液状熱硬化型シリコーンゴムが好ましい。本実施例では、弾性層66として厚み5mmの液状熱硬化型シリコーンゴムを用いた。
また、磁気粒68としては、フェライト磁気粒を使用することができる。
図4に示す本実施例の定着装置6aを用いて画像形成動作を行ったところ、ベタ画像で顕著な画像ムラは見られなかった。
(実施例1の比較例)
図5は定着装置6bの構成を示す概略断面図であり、本発明の実施例1の比較例である。
本比較例は、図4に示す定着装置6aに示した実施例1とは、使用するトナーが磁性トナーに限定されないことと加圧ローラ60が磁気粒を含有しない点が異なる。
図6は、図5に示す定着装置6bが搭載された画像形成装置100にて、図6に示す矢印の方向にA4用紙を通紙し、用紙全面にベタ画像を出力した際の画像ムラの一例を示す図である。図6に示されるように、本比較例の定着装置では、ベタ画像を定着した場合、用紙の通紙方向に画像ムラが顕著に見られた。
(実施例2)
図7は本発明の実施例2の定着装置6cの構成を示す概略断面図である。仮止め装置として、定着液91を利用している。
図7に示すように、定着装置6cは、定着ベルト71、超音波振動ユニット80、テンションローラ75,76、加圧ローラ60を備えた振動を利用した定着ベルト方式の定着装置である。
定着ベルト71は、互いに略平行に配置された超音波振動ユニット80のホーン82とテンションローラ75、76に張架されてループ状の移動経路を形成する無端状のベルト部材であり、矢印Z方向に搬送されてきた記録材8上のトナーYを振動により加熱溶融させて記録材8に定着させるためのものである。
具体的には、ホーン82と加圧ローラ60は定着ベルト71を介して圧接するように配置されており、定着ベルト71は、超音波振動子81の振動エネルギをホーン82にて増幅・伝搬し、この定着ベルト71と加圧ローラ60の間に挿入された記録材8に担持されているトナー像を構成するトナーYを振動により加熱溶融させて記録材8に定着させる。なお、定着ベルト71は矢印56a方向に回転駆動される加圧ローラ60に従動して、矢印79の方向に従動回転するようになっている。
本実施例では、定着ベルト71として、基材層72と、弾性層73と、離型層74を含む3層構造からなる無端ベルトを用いた。
基材層72を形成する材料としては、耐熱性及び耐久性に優れるものであれば特に制限されないが、耐熱性合成樹脂を上げることができ、これらの中でも、ポリイミド、ポリアミドイミド、ニッケル電鋳、SUS(ステンレス鋼)等が好ましい。これらの材料は、強度、耐熱性等に優れている。基材層72の厚さは、特に制限されないが、好ましくは、30μm以上200μm以下である。本実施例では、ポリイミドからなる厚さ50μmの基材層72を用いた。
弾性層73を構成する材料としては、ゴム弾性を有するものであれば特に制限されないが、耐熱性にも優れるものが好ましい。このような材料の具体例としては、例えば、シリコーンゴム、フッ素ゴム、フルオロシリコーンゴム等が挙げられる。これらの中でも、特にゴム弾性に優れるシリコーンゴムが好ましい。
また、弾性層73の硬度は、JIS−A硬度で1度以上60度以下であることが好ましい。JIS−A硬度がこの範囲内であれば、弾性層73の強度の低下、密着性の不良を防止しつつ、トナーYの定着性の不良を防止できる。シリコーンゴムとしては、具体的には、1成分系、2成分系又は3成分系以上のシリコーンゴム、低温硬化型、室温硬化型又は加熱硬化型のシリコーンゴム、縮合型又は付加型のシリコーンゴム等を使用できる。
また、弾性層73の厚さは、100μm以上200μm以下であることが好ましい。弾性層73の厚さを200μm以下とすることで、弾性層73の変形を抑制し、定着ベルト71に皺が発生することを抑制できる。逆に、弾性層73の厚さが100μm未満であると、定着ベルト71の製造工程において、液状シリコーンゴムを基材層72と離型層74の間に注入するのが困難となる。
また、弾性層73の厚さが100μm以上200μm以下の範囲内であれば、弾性層73の弾性効果を維持しつつ、断熱性を低減できるので省エネルギ効果を発揮できる。本実施例では、シリコーンゴムからなる厚さ150μm、JIS−A硬度で5度の弾性層73を設けた。
テンションローラ75、76は、回転自在に支持され、且つ図示しない加圧手段によって定着ベルト71をホーン82とは異なる方向に付勢してこの定着ベルト71にテンションを加えられるように設けられたローラ状部材である。テンションローラ75、76は、定着ベルト71に従動して矢印79の方向に従動回転する。テンションローラ75、76には、例えば、アルミニウム、鉄等の金属製ローラを使用できる。必要に応じて金属製ローラの表面にフッ素樹脂層を設けても良い。また、金属製の芯金部への熱移動を抑制するためにスポンジ層を設けても良い。
これにより、定着ベルト71及び、テンションローラ75,76が加圧ローラ60の回転に従動して従動回転する。
加圧ローラ60は、定着ベルト71によるトナー像の記録材8への振動による加熱定着に際し、溶融状態にあるトナーを記録材8に対して押圧することによって、トナー像の記録材8への定着を促進する。
芯金61、弾性層62、表面層63を構成する材料としては、図4に示す実施例1の定着装置6aの芯金65、弾性層66、表面層67と同様の材料を用いることができる。
未定着トナー像に対して、トナーY2を軟化及び/又は膨潤させる液状である定着液91を塗布することで、未定着トナー像を仮止めできるようにしている。
仮止め装置90は、定着液91を未定着トナー像に塗布できる手段であれば良く、インクジェットヘッドや超音波噴霧器を使用することができる。
仮止め装置90としてインクジェットヘッドを使用する場合、インクジェットヘッドは、微小量の定着液91の液滴を飛ばしながら、記録材8の搬送方向Zと略直交する長手方向へ移動する。インクジェットヘッドにおける液滴を飛ばす方式としては、ピエゾ素子を使った方式、ヒータの加熱による液体の膜沸騰を利用したバブルジェット(登録商標)方式、静電吸引による方式等、どの方式を使っても良い。
インクジェットヘッドのノズル数を大幅に増やしたものを使用し、記録材8の搬送方向Zと略直交する長手方向の幅が画像形成領域幅以上となるようにしても良い。これにより、インクジェットヘッドは定位置に固定された状態で定着液91の噴射を行うため、記録材8を搬送するだけで、定着液91の塗布が行えるようになる。この方式では、インクジェットヘッドの移動が無いので、定着液91の塗布を高速に行うことができる。
また、仮止め装置90として超音波噴霧器を使用する場合、超音波噴霧器としては、一般に加湿器等に使われる2.4MHz程度の周波数で振動を行う超音波振動子を仮止め装置90内の定着液91の中に入れて振動させる。それにより、超音波エネルギを定着液91の液面に集中させて、そのエネルギで定着液91の液滴を飛散させることにより定着液91を霧化させ、未定着トナー像に定着液91を塗布することができる。
定着液91は、トナーY2を軟化及び/又は膨潤させる液状のものである。定着液91の好ましい具体例として、トナーを軟化及び/又は膨潤させる作用を有する有機化合物と、この有機化合物を溶解または分散できる溶媒成分を含む。
有機化合物としては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルブチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジエチルケトン等のケトン類、メチルエチルエーテル、ジエチルエーテル、メチルブチルエーテル、メチルイソブチルエーテル、ジメチルエーテル等のエーテル類、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸等のカルボン酸と、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類から形成されるエステル類等が挙げられる。これらの中でも、エーテル類及びエステル類が好ましく、エステル類が特に好ましい。エーテル類の中では、ジエチルエーテルが特に好ましい。エステル類の中では、酢酸エチル、酢酸メチル、蟻酸メチル、蟻酸エチルが好ましく、酢酸エチルが特に好ましい。
有機化合物は、1種単独で使用でき、又は2種以上を併用できる。有機化合物は、常温での揮発性を有するとともに、ポリエステル等のトナーY2の結着樹脂を軟化及び/又は膨潤させる作用に優れる。
定着液91における有機化合物の含有量は特に制限されず、広い範囲から適宜選択できるものの、好ましくは定着液91の全量の1〜50重量%、更に好ましくは定着液91の全量の5〜50重量%、特に好ましくは定着液91の全量の10〜40重量%である。
1重量%未満では、トナーY2の軟化及び/又は膨潤作用が不充分になり、トナー像の記録材8への定着強度が低下する場合がある。
逆に、50重量%を超えると、相対的に有機化合物を溶解または分散できる溶媒成分の含有量が減少することになり、定着液91のトナー像に対する浸透性が低下し、トナー像の表層だけしか、軟化及び/又は膨潤しなくなるので、トナー像の記録材8に対する定着強度が低下する場合がある。
溶媒成分としては、有機化合物を溶解または分散し得る液体成分であれば、特に制限されず、トナー像への浸透性等を考慮すると、HFE(ハイドロフルオロエーテル)が好ましい。HFEは、表面張力及び粘度が小さいので、トナーY2の粒子間、トナーY2と記録材8との接触面等に浸透し易い。
このため、HFEとともに有機化合物が、トナーY2の粒子間、トナーY2と記録材8との接触面等に運ばれると、トナーY2を瞬時に軟化及び/又は膨潤させ得ることができる。
このようにして、定着液91の塗布時にトナーY2が瞬時に軟化及び/又は膨潤すると、記録材8への定着時に充分な定着強度が得られ、トナー像の重ね合わせによる発色も充分になる。
また、HFEは、蒸発潜熱が小さいので、室温でも短時間で揮発し、記録材8の乾燥を速くできる利点もある。
HFEとしては公知のものを使用でき、例えば、メチルノナフルオロブチルエーテル、メチルノナフルオロイソブチルエーテル、エチルノナフルオロブチルエーテル、エチルノナイソブチルエーテル、1,1,2,2−テトラフルオロエチル 2,2,2−トリフルオロエチルエーテル等が挙げられる。HFEは1種単独で使用でき、又は2種以上を併用できる。
定着液91におけるHFEの含有量は、特に制限されず、広い範囲から適宜選択できるものの、好ましくは定着液91の全量の50〜99重量%、更に好ましくは定着液91の全量の50〜95重量%、特に好ましくは定着液91の全量の60〜90重量%である。
50重量%未満では、定着液91のトナー像に対する浸透性が低下し、トナー像の表層だけ、軟化及び/又は膨潤するに留まり、トナー像の記録材8に対する定着強度が低くなる場合がある。
一方、99重量%を超えると、相対的に有機化合物の含有量が少なくなるので、定着液91のトナーY2に対する軟化及び/又は膨潤させる作用が低下し、トナー像の記録材8に対する定着強度が不充分になる場合がある。
定着液91には、有機化合物及び溶媒成分の他に、有機化合物の分散状態を保ち、トナーY2との濡れ性を向上させる界面活性剤を添加しても良い。
界面活性剤としては、公知のものを使用でき、例えば、脂肪酸誘導体硫酸エステル塩、リン酸エステル等の陰イオン界面活性剤、四級アンモニウム塩、複素環アミン等の陽イオン界面活性剤、アミノ酸エステル、アミノ酸等の両性イオン界面活性剤、非イオン性界面活性剤、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン等が挙げられる。
仮止め装置90として、インクジェット方式で定着液91の塗布を行い、充分な定着性も確保しようとした場合、定着液91を塗布した際にクレータ状のトナー像の乱れが発生する問題があった。
しかし、本実施例では、超音波振動の熱エネルギによって確実に定着を行えるため、クレータ状のトナー像の乱れを即座に修正することができる。
また、未定着トナー像が乱されない程度にトナーY2が溶融できていれば、超音波振動の熱エネルギによって確実に定着を行えるため、定着液91の使用量を少なくすることもできる。
更に、仮止め装置90は、超音波振動が付加される定着ニップ部55よりも記録材8の搬送方向Zの上流側に配設しているため、記録材8を伝搬する超音波振動の影響によってトナー像が乱れることもない。
図7に示す本実施例の定着装置6cを用いて画像形成動作を行ったところ、ベタ画像で顕著な画像ムラは見られなかった。
(実施例2の比較例)
図8は定着装置6dの構成を示す概略断面図であり、本発明の実施例2の比較例である。
本比較例は、実施例2と異なり、トナー像が形成された未定着トナー像を構成するトナーYが矢印Z方向に向かって定着ニップ部55を通過するまでの間に、図7に示す実施例2の仮止め装置90が配置されていない。それ以外は、実施例2と同様である。
本比較例の定着装置6dでは、実施例2の定着装置6cと異なり、仮止め装置が無いため、図6と同様に、トナー像の乱れに起因する画像ムラが、特にベタ画像で顕著に見られた。
(実施例3)
図9は本発明の実施例3の定着装置6eの構成を示す概略断面図である。仮止め装置として、予熱手段92を利用している。
本実施例は、実施例2と同様にベルト方式の定着装置である。図7に示す実施例2の定着装置6cと異なり、仮止め装置90は配置されていないが、定着装置6eの定着ニップ部55よりも記録材8の搬送方向Zの上流側に予熱手段92を設けている。予熱手段92としては、ハロゲンランプを内蔵した中空のローラ78を用いている。
未定着トナー像が形成された記録材8が予熱手段92の近傍に到達すると、予熱手段92の熱によって、未定着トナー像が記録材8に仮止めされる定着が行われる。その後、記録材8が定着ニップ部55の近傍に接近することで、記録材8を伝搬してくる超音波振動を受けたとしても、既に仮止めされているので、トナー像の乱れを起こさず、定着ニップ部55にて、確実に定着を行うことができる。
本実施例では、予熱手段92からの予備加熱により、記録材8の未定着トナー像が乱されない程度に、未定着トナー像を構成するトナーY2を溶融させれば良いため、予備加熱の加熱温度を低く設定することができる。
また、超音波振動の熱エネルギによって、確実に定着を行えるため、予備加熱の加熱時間も短時間で済ませられることとなり、図1に示す画像形成装置100の電源を入れてから、画像形成動作が行えるまでの待機時間も短縮できる。
更に、定着ベルト71と加圧ローラ60を予熱する作用もあるため、超音波振動の熱エネルギだけでは充分に定着させられなかった画像形成装置100の印字速度が速い場合や、記録材8が分厚い場合にも適用させることができる。
図9に示す本実施例の定着装置6eを用いて画像形成動作を行ったところ、ベタ画像で顕著な画像ムラは見られなかった。
図10は、実施例3の変形例であり、予熱手段としてセラミックヒータ93を用いた例の概略断面図である。本変形例においても、ベタ画像で顕著な画像ムラは見られなかった。
なお、本実施例の予熱手段は、上記の例に限られるものではなく、公知の加熱方式を適用できる。
Y、Y2 トナー
Y1 磁性トナー
2 像形成部
3 中間転写部
4 2次転写部
5 記録材供給部
6 定着装置(6a、6b、6c、6d、6e、6f)
8 記録材
10y 作像ユニット(10m,10c,10b)
11y 感光体ドラム(11m,11c,11b)
12y 帯電ローラ
13 光走査ユニット
13y レーザ光
14y 現像装置
15y ドラムクリーナ
16y イエロー色現像剤
17y 現像スリーブ
21 中間転写ベルト
22y 一次転写ローラ(22m,22c,22b)
23、24、25 支持ローラ
26 ベルトクリーナ
27 矢印(56、56a、79、Z)
28 2次転写ローラ
30 2次転写ニップ部
50 定着ローラ
51、61、65 芯金
52、67 表面層
55 定着ニップ部
60、64 加圧ローラ
62、66、73 弾性層
63 表面層
68 磁気粒
71 定着ベルト
72 基材層
74 離型層
75、76 テンションローラ
78 中空のローラ
80 超音波振動ユニット
81 超音波振動子
82 ホーン
83 圧電素子
84 ブロック
90 仮止め装置
91 定着液
92、93 予熱手段
100 画像形成装置
101 装置制御手段
102 記憶手段
103 演算手段
104 表示部
105 入力部
106 USB(登録商標)/LAN
107 読取部
108 画像処理部

Claims (5)

  1. 記録材上に形成された未定着トナー像に超音波振動を付加して加熱溶融することで、前記未定着トナー像を前記記録材に定着させる定着装置であって、
    前記定着装置は、前記未定着トナー像を仮止めするための仮止め装置を備え、
    前記仮止め装置は、前記超音波振動が付加される部分よりも前記記録材の搬送方向の上流側に配設したことを特徴とする定着装置。
  2. 前記仮止め装置は、磁気力を利用するものであることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記仮止め装置は、定着液を使用するものであることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記仮止め装置は、予熱手段であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  5. 請求項1または4のいずれか1項に記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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