JP2012020385A - シータにおけるカッター刃の調整方法及び調整装置 - Google Patents

シータにおけるカッター刃の調整方法及び調整装置 Download PDF

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Abstract

【課題】カッター刃の調整作業を容易にして、作業者の負担を大幅に削減し、調整作業時間を大幅に短縮させるシータにおけるカッター刃の調整方法及び調整装置を提供する。
【解決手段】調節ボルト63a,63bにより固定刃49と回転刃51a,51bの少なくとも一方を、互いの刃先が接近する方向に移動させて固定刃49と回転刃51a,51bを基準位置に位置付ける第1の工程と、固定刃49と回転刃51a,51bが基準位置に位置付けられた際に、互いの刃先の接触により回路に電流が流れてランプ153,153a,153bを点灯させる第2の工程と、ランプ153,153a,153bの点灯後、調節ボルト63a,63bにより固定刃49と回転刃51a,51bの少なくとも一方を、互いの刃先が離反する方向に移動させて固定刃49と回転刃51a,51bの位置調整を行う第3の工程と、を備えた。
【選択図】図17

Description

本発明は、輪転印刷機等のシータにおけるカッター刃の調整方法及び調整装置に関する。
被切断材(ウェブ,シート)を切断するカッター胴を備えたシータが、特許文献1や特許文献2で開示されている。
これらのシータにおいて、回転するカッター胴のカッター刃と固定されたカッター刃との位置関係はとても重要で、例えばウェブを切断するときに、両カッター刃の刃先が接触しないが極めて近接している位置関係になっていなければならない。刃先が接触すると刃先が損傷してしまうし、刃先が離れていると断裁できないのである。
しかし、両カッター刃の刃先の位置関係はオペレータが目視しても分からないため、両刃先を離した状態から少し近付ける調整をした後紙を入れてカッター胴を回転させ、その紙の切れ具合を確認する作業を繰り返し行う必要がある。刃先が接触する状態でカッター胴を回転させると刃先が損傷してしまうので、刃先の調整は微量にかつ慎重に行わなければならず、オペレータの負担は大きく、調整作業に多大な時間を費やしていた。
特許文献2には、その調整装置が記載されている。これは、カッター調整ボルトによりカッターの底面をカッターの刃先に向って押すことで、カッターの刃先におけるカッター胴の半径方向への突出量を調整するものである。
このような構成においては、カッターの刃先を突出させる方向への調整はカッター調整ボルトで可能であるが、刃先を引っ込める方向への調整は、カッター調整ボルトの操作だけでは出来ず、カッター調整ボルトを刃先引き込み方向に移動させ、固定ボルトを緩めて刃先を引っ込めた後固定ボルトを締め、あらためてカッター調整ボルトでカッターを突出させて調整するのである。尚、固定ボルトはカッターを完全に固定するのではなく、カッター調整ボルトによる調整ができる程度の締結力で締められている。また、調整後、固定ボルトでカッターを完全に固定する。
特開2004−26340号公報 特開昭58−90493号公報
ところが、前述したようなカッター調整ボルトによる刃先突出方向のみの調整では、オペレータは刃先を余計に突出させないように少しずつ突出させなければならないと共に、少しずつ突出させる度に紙の切れ具合を確認する必要があることも含めて、多大な時間がかかり面倒でもあるという問題点があった。
そこで、本発明は、カッター刃の調整作業を容易にして、作業者の負担を大幅に削減し、調整作業時間を大幅に短縮させるシータにおけるカッター刃の調整方法及び調整装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するためのシータにおけるカッター刃の調整方法は、
第1カッター刃と第2カッター刃とにより被切断材を切断するシータにおけるカッター刃の調整方法において、
調整手段により前記第1カッター刃と第2カッター刃の少なくとも一方を、互いの刃先が接近する方向に移動させて第1カッター刃と第2カッター刃を互いの刃先が接触する基準位置に位置付ける第1の工程と、
前記第1カッター刃と第2カッター刃が基準位置に位置付けられることにより導通し報知手段を作動させる第2の工程と、
前記報知手段の作動後、調整手段により前記第1カッター刃と第2カッター刃の少なくとも一方を、互いの刃先が離反する方向に移動させて第1カッター刃と第2カッター刃の位置調整を行う第3の工程と、
を備えたことを特徴とする。
また、
前記第1の工程は、前記第1カッター刃の一端と前記第2カッター刃の一端とを接触させる第1刃先接触工程と、前記第1カッター刃の他端と前記第2カッター刃の他端とを接触させる第2刃先接触工程とを有することを特徴とする。
また、
前記第1カッター刃は回転駆動されるカッター胴に設けられ、第2カッター刃は固定されていることを特徴とする。
上記の課題を解決するためのシータにおけるカッター刃の調整装置は、
第1カッター刃と第2カッター刃とにより被切断材を切断するシータにおけるカッター刃の調整装置において、
前記第1カッター刃と前記第2カッター刃の少なくとも一方を、互いの刃先が接近する方向及び互いの刃先が離反する方向に移動させる調整手段と、
前記第1カッター刃と前記第2カッター刃の少なくとも一方の刃先の一部に設けられた導電部材と、
一方の刃先に設けられた前記導電部材と他方の刃先又は他方の刃先の一部に設けられた前記導電部材の接触により導通して作動する報知手段と、
を備えたことを特徴とする。
また、
前記導電部材は、前記第1カッター刃と前記第2カッター刃の少なくとも一方の刃先の両端部に設けられ、
前記報知手段は、一方の刃先の一端部に設けられた前記導電部材と他方の刃先又は他方の刃先の一端部に設けられた前記導電部材の接触により導通して作動するとともに、一方の刃先の他端部に設けられた前記導電部材と他方の刃先又は他方の刃先の他端部に設けられた前記導電部材の接触により導通して作動することを特徴とする。
また、
前記第1カッター刃は回転駆動されるカッター胴に設けられ、第2カッター刃は固定されていることを特徴とする
上述した本発明に係るシータにおけるカッター刃の調整方法及び調整装置によれば、第1カッター刃と第2カッター刃を、互いの刃先が接触する基準位置に位置付けた上で適切な距離だけ離反させて調整するので、カッター刃の調整作業を容易にして、作業者の負担を大幅に削減し、調整作業時間を大幅に短縮させることができる。また、第1カッター刃と第2カッター刃が基準位置に位置付けられたことを報知手段により確実に確認することができるので、正確な調整を行うことができる。
本発明の一実施例を示す巻紙輪転印刷機の折機及びシータの正断面図である。 シータ部の拡大正断面図である。 断裁部の展開平面図である。 カッター胴の側断面図である。 第1搬送部の展開平面図である。 第1搬送部の側面図である。 エア吹きノズルの説明図である。 ずれ重ね部の展開平面図である。 ブレーキローラの側断面図である。 サクションローラの側断面図である。 第2搬送部の側面図である。 エアダクト及びエア吹きテーブルの側面図である。 制御ブロック図である。 エア配管図である。 薄紙時の風量特性図である。 厚紙時の風量特性図である。 薄紙時の厚さに応じた風量特性図である。 薄紙時のシータの運転速度に応じた風量特性図である。 カッター刃の調整装置の概略構成図である。 カッター刃の調整装置の変形例を示す概略構成図である。 カッター刃の調整装置の別の変形例を示す概略構成図である。
以下、本発明に係るシータにおけるカッター刃の調整方法及び調整装置を実施例により図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例を示す巻紙輪転印刷機の折機及びシータの正断面図、図2はシータ部の拡大正断面図、図3は断裁部の展開平面図、図4はカッター胴の側断面図、図5は第1搬送部の展開平面図、図6は第1搬送部の側面図、図7はエア吹きノズルの説明図、図8はずれ重ね部の展開平面図、図9はブレーキローラの側断面図、図10はサクションローラの側断面図、図11は第2搬送部の側面図、図12はエアダクト及びエア吹きテーブルの側面図、図13は制御ブロック図、図14はエア配管図、図15Aは薄紙時の風量特性図、図15Bは厚紙時の風量特性図、図16Aは薄紙時の厚さに応じた風量特性図、図16Bは薄紙時のシータの運転速度に応じた風量特性図、図17はカッター刃の調整装置の概略構成図、図18Aはカッター刃の調整装置の変形例を示す概略構成図、図18Bはカッター刃の調整装置の別の変形例を示す概略構成図である。
図1に示すように、巻紙輪転印刷機に付設された折機10の右半上部(折丁搬送方向下流側の上部)にシータ30が一体的に組み付けられ、図示しない印刷ユニットを経たウェブ(被切断材)Waが折機10を通らずに、シータ30においてシート(被切断材)Wbに断裁された後ずれ重ねされてシート出し(排出)されるようになっている。
尚、折機10においては、印刷ユニットを経たウェブWaは、先ず、上部ローラ11に付設された三角板12やガイドローラ対13からなる三角折装置で搬送方向に2つ折り(縦折り)された後、3段からなるニッピングローラ対14a〜14cで、2つ折りされたウェブWaに折目が付けられる。次に、2つ折りされたウェブWaは鋸刃胴(断裁胴)15や裁断胴(兼折胴)16からなる断裁装置で所定の長さに横裁ちされた後、裁断胴(兼折胴)16やくわえ胴17からなるくわえ折り装置で平行折りされて折丁となる。次に、平行折りされて折丁は、上下に対をなす搬送テープ18で搬送され、この搬送下でチョッパブレード(チョッパ折装置)19でチョッパ折り(平行折りされた折丁をさらに断裁面と直角に折り畳む)されて羽根車20や排紙コンベア21a,21bからなる排紙装置で所定ピッチに並べられて排出されるか、又はチョッパブレード19でチョッパ折りされずに直に羽根車22や排紙コンベア21bからなる排紙装置で所定ピッチに並べられて排出される。
シータ30は、図2に示すように、インフィード部31と断裁部32と第1搬送部(搬送装置)33とずれ重ね部34と第2搬送部(搬送装置)35と排出部36とを主たる構成として、折機フレーム24とは別に、上部において扉37a,37bで開閉されるシータフレーム38の内部に収容されている。
インフィード部31は、シータ30の外部において上,下二つのガイドローラ39とニッピングローラ対40で送給されたウェブWaが、ガイドローラ41を介してニッピングローラ対42によりシータ30の内部に引き込まれるようになっている。ニッピングローラ対42は、シータフレーム38間に図示しないシータ駆動モータにより駆動回転可能に軸支されたドラッグローラ43と、シータフレーム38間に架設されたステー44上にブラケット45を介して回転可能に支持されると共に調整機構46によりニップ圧が調整可能なコロ47とからなり、当該コロ47はローラ軸方向に所定間隔離間して複数個設けられる。尚、シータ30の外部におけるニッピングローラ対40も前記ニッピングローラ対42と同様に構成される。
断裁部32は、断面四角形の角筒体48上に固定された固定刃(第2カッター刃)49と、倍胴で構成されたカッター胴50上に固定された二つの回転刃(第1カッター刃)51a,51bのいずれか一方との剪断作用により、シータ30の内部に引き込まれたウェブWaを所定の長さのシートWbに断裁するようになっている。
図3に示すように、前記角筒体48はシータフレーム38間に架設される。そして、前記固定刃49はウェブWaの最大紙幅に対応した長さの矩形板状に形成されて複数本(図示例では胴軸方向に5本)の固定ねじ52により角筒体48の一側面上に支持板53を介して固定される。また、固定刃49は一対の調整ねじ54によりその刃先の突出量が調整可能になっている。尚、図示例では、固定刃49は、角筒体48の長手方向に二つ並んで設けられ、印刷ユニットを出て図示しないスリッターで縦裁ちされた二本ウェブWaの処理が可能になっている。
前記カッター胴50は、シータフレーム38間に偏心軸受メタル55を介してベアリング56により回転可能に軸支され、図示しないシータ駆動モータによりタイミングベルト等の巻掛け伝動機構57を介して回転駆動されるようになっている。
そして、カッター胴50には、図4に示すように、ウェブWaの最大紙幅に対応した長さの矩形板状に形成された回転刃51a,51bが、胴外周の点対称位置に形成された切欠き58a,58b内に位置して、その刃先を胴外周から相反方向に突出させて、複数本(図示例では胴軸方向に5本)の固定ねじ59により固定される。尚、図中60は後述する刃先調整用の長孔である。
また、カッター胴50の胴外周には、前記各切欠き58a,58bから90°位相がずれた位置に、切欠き62a,62bがそれぞれ形成され、これらの切欠き62a,62b内に、前記回転刃51a,51bの刃先の前記カッター胴50における半径方向の突出量(図中の回転軌跡C参照)を調整する複数本(図示例では胴軸方向に9本)の調節ボルト(調整手段)63a,63bがそれぞれ配置される。
前記各調節ボルト63a,63bは、各切欠き62a,62bに固設された胴軸方向に長い板状のナット部材64の雌ねじにそれぞれ螺合してカッター胴50を貫通し、その先端部が押圧部材65aを介して(又は直接)回転刃51a,51bの裏面に当接することで調整可能になっている。即ち、各調節ボルト63a,63bの螺子込み度合いにより、回転刃51a,51bの刃先側における当該回転刃51a,51bの厚さt方向の弾性変形量(撓み量)が変化することで、刃先の前記カッター胴50における半径方向の突出量が調整されるのである。
詳細には、図17に示すカッター刃の調整装置により、固定刃49に対する二つの回転刃51a,51bの位置調整が行われる。勿論、本カッター刃の調整装置を用いて二つの回転刃51a,51bに対する固定刃49の位置調整を行っても良い。
先ず、セラミックス等の絶縁部材からなる回転刃51a,51bと固定刃49における刃先の両端部に、銅やステンレス等の導電部材からなる接触検出部材150a,150b及び151a,151bがそれぞれ刃先と面一に組み付けられる。尚、接触検出部材は、回転刃51a,51bと固定刃49の刃先のうち、被切断材の切断とは関係の無い箇所、即ち切断範囲の外側に設けられているのである。
そして、前記接触検出部材150aと接触検出部材151aが、また接触検出部材150bと接触検出部材151bがそれぞれ接触すると、電源152a,152b及びランプ(報知手段)153a,153bを備えた二つの回路がそれぞれ閉成し、ランプ153a,153bが点灯するようになっている。
従って、調節ボルト63a,63bの締付け(螺子込み)方向の回転により回転刃51a,51bの刃先を固定刃49の刃先に接近する方向に移動させ(第1カッター刃と第2カッター刃を互いの刃先が接触する基準位置に位置付ける第1の工程)、やがて互いの刃先の接触により接触検出部材150aと接触検出部材151aが、また接触検出部材150bと接触検出部材151bがそれぞれ接触し、回路に電流が流れて(導通して)ランプ153a,153bが点灯する(報知手段を作動させる第2の工程)。この後、調節ボルト63a,63bの緩み方向の回転により回転刃51a,51bの刃先が固定刃49の刃先から離反する方向に移動させて固定刃49に対する回転刃51a,51bの位置調整を行なえば良い(第3の工程)。
図17における実施例においては、第2の工程が、先ず第1カッター刃と第2カッター刃の一端部側(150a,151a)を基準位置に位置付け(第1刃先接触工程)、第1,第2カッター刃の一端部側における接触をランプ153aで確認した後、第1カッター刃と第2カッター刃の他端部側(150b,151b)を基準位置に位置付け(第2刃先接触工程)、第1,第2カッター刃の他端部側における接触をランプ153bで確認することになる。これは、第1及び第2カッター刃の長手方向が被切断材の搬送方向に対して直角ではなく、傾斜して設置されている構成において好適である。
また、カッター刃の調整装置として、図18Aや図18Bに示すようなものが考えられる。図18Aは、図17の回転刃51a,51bと固定刃49における各々の接触検出部材150a,150b間及び接触検出部材151a,151b間を結線することで、回転刃51a,51bと固定刃49の何れか一方(図示例では固定刃49側)の結線途中に一個の電源152及びランプ153を設けるようにした例である。図18Bは、図18Aにおける回転刃51a,51bと固定刃49の何れか一方(図示例では回転刃51a,51b側)を銅やステンレス等の導電部材で構成することで、接触検出部材151a,151bを廃止するようにした例である。
尚、板状のナット部材64には各調節ボルト63a,63bの本数分の雌ねじが長手方向に形成される。また、図中65bは各調節ボルト63a,63bをその調整位置で固定するロックナットである。さらに、回転刃51a,51bも、前述した固定刃49と同様に、カッター胴50の長手方向に二つ並んで設けられ、印刷ユニットを出て図示しないスリッターで縦裁ちされた二本のウェブWaの処理が可能になっている。
第1搬送部(搬送装置)33は、断裁部32を通過して未だ断裁されていないウェブWaの先端側や断裁されたシートWbに対し、フローティングテーブル66上を高速搬送すると共にニッピングローラ対67により送りをかけるようになっている。
図5及び図6に示すように、ニッピングローラ対67は、シータフレーム38間に軸受等を介して回転可能に軸支され、図示しないシータ駆動モータによりタイミングベルト等の巻掛け伝動機構68を介して回転駆動される送りローラ69と、シータフレーム38間に架設されたステー70上にブラケット71を介して回転可能に支持されると共に調整機構72によりニップ圧が調整可能なコロ73とからなる。
前記コロ73はローラ軸方向に所定間隔離間して複数個(図示例では前述した一本のウェブWaに対し2個)設けられる。また、各コロ73はブラケット71における固定ねじ61(図2参照)を緩めることでステー70の長手方向へそれぞれ移動可能になっている。尚、送りローラ69はシータの運転速度(印刷機の速度)よりも若干周速を上げてウェブWaに張力を付与するようになっている。
フローティングテーブル66は、前記ステー70上にブラケット74を介して複数個(図示例では前述した一本のウェブWaに対し5個)のエア吹きテーブル75a〜75jがステー70の長手方向へ所定間隔離間して支持されてなる。各エア吹きテーブル75a〜75jは、角パイプ状に形成されてウェブWa及びシートWbの搬送方向へ延設されると共に、ブラケット74における固定ねじ76を緩めることでステー70の長手方向へそれぞれ移動可能になっている。ここで「ウェブWa及びシートWb」としたのは、エア吹きテーブル75a〜75jが断裁部32による断裁前のウェブWaと断裁後のシートWbを案内することになるからである。
また、各エア吹きテーブル75a〜75jの表面(搬送面)にウェブWa及びシートWbの搬送方向へ複数個(図6中で中心線のみで示した例では12個)に亙って開口されたエア吹きノズル77は、図7に示すように、扇状に形成されてエアを前記搬送方向下流側に向けて広角的に吹き出すようになっている。そして、前記搬送方向上流側では狭いピッチP1で開口され、下流側ではそれより広いピッチP2で開口されるようになっている。従って、エア吹きノズル77から吐出されるエア流は、エア吹きテーブル75a〜75jの表面に沿うエア流となり、このエア流によりウェブWa又はシートWbはエア吹きテーブル75a〜75jの表面に接触することなく引き寄せられると共にエアの流れ方向に搬送される。
また、各エア吹きテーブル75a〜75jの前記搬送方向上流側の裏面にはエアホース78a〜78jの下流側端部がそれぞれ連通接続され、この各エアホース78a〜78jの上流側端部が、シータフレーム38間にそれぞれブラケット79を介して横架されたエアダクト80の各吹出口80a〜80jにそれぞれ連通接続されている。エアダクト80はエアホース81を介してブロア82(図14参照)に連通接続され、このブロア82は図示しないコンプレッサー等のエア供給源に連通接続される。そして、エアダクト80の各吹出口80a〜80jには、各エア吹きテーブル75a〜75jのエア吹きノズル77から吹き出すエア量(風量)を調整する制御弁83a〜83jが介装される。
ずれ重ね部34は、ブレーキローラ85とこれに対をなす倍胴からなるサクションローラ86とで、第1搬送部33から送られてきた先行シートWbの後端側に後行シートWbの先端側を順次重ねるようになっており、これにより、第2搬送部35と排出部36とでずれ重ねされた状態でシート出しが行われるようになっている。詳細には、第1搬送部33からサクションローラ86へと高速搬送される先行シートWbの後端側を、後述する帯状ブラシ108の落とし込みにより、サクションローラ86の1/10程度の周速で回転されるブレーキローラ85に吸引させることで当該先行シートWbを減速させ、この低速搬送下の先行シートWbの後端側に高速搬送されてくる後行シートの先端側をサクションローラ86による吸引作用下で重ねるのである。
図8に示すように、ブレーキローラ85は先端側が蓋体87により閉塞された内筒88と高摩擦材製のスリーブ89で被嵌されて基端側が蓋体90により閉塞された外筒91からなり、内筒88の基端側が作業側のシータフレーム38に支持筒92を介して回転不能に支持されると共に、外筒91の基端側が原動側のシータフレーム38に軸受メタル93を介してベアリング94により回転可能に軸支される。前記内筒88の基端部外周と外筒91の先端部内周との間にはシールリング95とベアリング96が介装されると共に、内筒88先端の蓋体87と外筒91基端の蓋体90の軸部外周との間にはベアリング97が介装される。尚、図中98は内筒88の蓋体87にねじ止めされて内,外筒88,91の周間隙を端面側において閉塞するシールリングである。そして、外筒91は図示しないシータ駆動モータによりタイミングベルト等の巻掛け伝動機構99を介して回転駆動される。
前記内筒88の基端側は、制御弁100を介装した支持筒92及び図示しないバキュームホースを介して図示しないバキュームポンプに連通接続される。また、内筒88には、図9に示すように、筒軸方向に長いスリット状の連通孔101が周方向に一箇所形成される。図示例では、連通孔101が筒軸方向に二つ並んで設けられ、前述した縦裁ちされた二本のウェブWaにおけるそれぞれのシートWbに対応可能になっている。一方、外筒91には、周方向に多数の吸引孔102が形成される。これらの吸引孔102は前述した縦裁ちされた二本のウェブWaにおけるそれぞれのシートWbに対応して筒軸方向に複数列(図示例では前述した一本のウェブWaに対し13列)形成される。
そして、前記内筒88の外周面には、連通孔101の両側に位置して、外筒91との周間隙を周方向に仕切る二つのシールバー103a,103bが筒軸方向に延設される。即ち、図9中の矢印方向に回転する外筒91の吸引孔102の全てが、連通孔101を介して負圧状態下にある内筒88の内部空間に連通して吸引作用を奏するのではなく、外筒91の回転により二つのシールバー103a,103bがなす角度θ1の範囲内に位置する吸引孔102だけが連通孔101を介して内筒88の内部空間に連通して吸引作用を奏するのである。図示例では、吸引終了位置となるシールバー103bが吸引開始位置となるシールバー103aより連通孔101に近接して設けられている。
サクションローラ86は、先端側が蓋体104により閉塞された内筒105と基端側が蓋体106により閉塞された外筒107からなる。外筒107の外周面には、筒断面の点対称位置に筒軸方向に長い帯状ブラシ108が基板部108aにおいて埋設され、ブラシ部108bを外筒107の外周面から所定の長さ突出させている(図10参照)。図示例では、帯状ブラシ108が筒軸方向に二つ並んで設けられ、前述した縦裁ちされた二本のウェブWaにおけるそれぞれのシートWbに対応可能になっている。
内筒105の基端側が作業側のシータフレーム38に支持筒109を介して回転不能に支持されると共に、外筒107の基端側が原動側のシータフレーム38に軸受メタル110を介してベアリング111により回転可能に軸支される。前記内筒105の基端部外周と外筒107の先端部内周との間にはシールリング112とベアリング113が介装されると共に、内筒105先端の蓋体104と外筒107基端の蓋体106の軸部外周との間にはベアリング114が介装される。尚、図中115は内筒105の蓋体104にねじ止めされて内,外筒105,107の周間隙を端面側において閉塞するシールリングである。そして、外筒107は図示しないシータ駆動モータによりタイミングベルト等の巻掛け伝動機構116を介して回転駆動される。
前記内筒105の基端側は、制御弁117を介装した支持筒109及び図示しないバキュームホースを介して図示しないバキュームポンプに連通接続される。また、内筒105には、図10に示すように、筒軸方向に長いスリット状の連通孔118が周方向に一箇所形成される。図示例では、連通孔118が筒軸方向に二つ並んで設けられ、前述した縦裁ちされた二本のウェブWaにおけるそれぞれのシートWbに対応可能になっている。一方、外筒107には、周方向に多数の吸引孔119が形成される。これらの吸引孔119は前述した縦裁ちされた二本のウェブWaにおけるそれぞれのシートWbに対応して筒軸方向に複数列(図示例では前述した一本のウェブWaに対し24列)形成される。
そして、前記内筒105の外周面には、連通孔118の両側に位置して、外筒107との周間隙を周方向に仕切る二つのシールバー120a,120bが筒軸方向に延設される。即ち、図10中の矢印方向に回転する外筒107の吸引孔119の全てが、連通孔118を介して負圧状態下にある内筒105の内部空間に連通して吸引作用を奏するのではなく、外筒107の回転により二つのシールバー120a,120bがなす角度θ2の範囲内に位置する吸引孔119だけが連通孔118を介して内筒105の内部空間に連通して吸引作用を奏するのである。図示例では、吸引終了位置となるシールバー120bが吸引開始位置となるシールバー120aより連通孔118に近接して設けられている。
第2搬送部35は、ずれ重ね部34でずれ重ねされたシートWb列を後述するフローティングテーブル121で排出部36へ搬送するようになっている。詳細には、図11に示すように、原動側と作業側のシータフレーム38にピン支持部122を介してL型レバー123における水平レバー部123aの基端側が回動自在に支持される。L型レバー123における垂直レバー部123bの基(上)端側には、ヘッド部基端がシータフレーム38にピン124支持された流体圧シリンダ125のピストンロッド先端がピン126結合される。従って、流体圧シリンダ125の伸縮作動によりL型レバー123が揺動し、図示例では、流体圧シリンダ125の伸長によりL型レバー123がピン支持部122を中心に図2及び図11中反時計方向(退避方向)に回動して後述するフローティングテーブル121及びスクレーパ127が退避可能になっている。図中128はL型レバー123の時計方向(作用位置方向)の回動を規制するストッパで、この規制によりフローティングテーブル121及びスクレーパ127は作用位置にセットされる。ストッパ128はストッパボルトであり、その螺子込み量を変えることによりフローティングテーブル121及びスクレーパ127の作用位置を微調整することができる。
そして、原動側と作業側のL型レバー123における垂直レバー部123bの先(下)端部間にステー129が架設され、このステー129上に前述したフローティングテーブル121及びスクレーパ127が支持される。
前記フローティングテーブル121は、複数個(図示例では前述した一本のウェブWaに対し5個)のエア吹きテーブル130a〜130jがステー129の長手方向へ所定間隔離間して支持されてなる。各エア吹きテーブル130a〜130jは角パイプ状に形成されてシートWbの搬送方向へ延設される。
また、各エア吹きテーブル130a〜130jの表面(搬送面)に、シートWbの搬送方向へ複数個(図示例では6個)に亙って開口されたエア吹きノズル133は、扇状に形成されてエアを前記搬送方向下流側に向けて広角的に吹き出すようになっている(図7参照)。
また、各エア吹きテーブル130a〜130jの前記搬送方向中間部の裏面には、図11に示すように、エアホース131a〜131jの下流側端部がそれぞれ連通接続され、この各エアホース131a〜131jの上流側端部が、原動側と作業側のL型レバー123における水平レバー部123a間にそれぞれブラケット136を介して横架されたエアダクト132の各吹出口132a〜132jにそれぞれ連通接続されている。エアダクト132はエアホース133を介してブロア82(図14参照)に連通接続され、このブロア82は図示しないコンプレッサー等のエア供給源に連通接続される。そして、エアダクト80の各吹出口132a〜132jには、各エア吹きテーブル130a〜130jのエア吹きノズル133から吹き出すエア量(風量)を調整する制御弁134a〜134jが介装される。
前記スクレーパ127は、サクションローラ86に吸引されたシートWbの先端側がそのままサクションローラ86に巻き付いて搬送されるのを防止して、シートWbを第2搬送部35へ円滑に移送するもので、サクションローラ86の所定の回転位相でスクレーパ127の先端部を当該サクションローラ86の外周面とシートWbの先端側との間に臨入させてシートWbの先端側をサクションローラ86の外周面から強制的に剥がすようになっている。
図示例では、スクレーパ127が二本と三本とに適宜組み合わされて、前述した縦裁ちされた二本のウェブWaにおけるそれぞれのシートWbに対応してステー129の長手方向に複数個(図示例では前述した一本のウェブWaに対し5個(二本組が2個で三本組が3個))取り付けられる。これらのスクレーパ127に対応して、前述したサクションローラ86における外筒107の外周面と帯状ブラシ108にはスクレーパ127の先端部との干渉を回避する案内溝107a,108cがスクレーパ127に対応した数だけ形成されている。
排出部36は、上下に対をなす搬送テープ135a,135bを有し、第2搬送部35からずれ重ね状態で低速搬送されてきたシートWb列をそのままの状態を維持して図示しない紙積み装置へ排出するようになっている。
そして、本実施例では、図14に示すように、図示しないエア供給源から単一のブロア82を介して第1搬送部33のフローティングテーブル66における各エア吹きテーブル75a〜75jへ送られるエア量(風量)は、第1搬送部33のエアダクト80における各吹出口80a〜80jに介装した制御弁83a〜83jにより個別に調整される。
即ち、図13に示すように、ブロア82及び制御弁83a〜83jは、CPU、ROM及びRAM、入出力装置及びインタフェースからなるマイクロコンピュータ等の制御装置140により駆動制御される。この制御装置140には、ウェブWaの厚さを入力する厚さ入力手段141とシータ30の運転速度を検出する速度検出手段142からの検出信号がそれぞれ入力される。厚さ入力手段141としては、オペレータによる手入力や機械上での自動厚さ測定が用いられる。尚、図13及び図14において、制御弁83a〜83jを制御弁1〜10と併記し、これに対応させてエア吹きテーブル75a〜75jをエア吹きテーブル1〜10と併記したのは、説明の便宜上、後述する図15A,図15B及び図16A,図16Bの風量特性図における制御弁及びエア吹きテーブル番号1〜10の数字にそれぞれ対応させるためである。
そして、制御装置140は、図15Aに示すように、厚さ入力手段141に入力されたウェブWa(シートWb)の厚さが、基準値よりも小さい場合(薄紙時)に、ウェブWa(シートWb)の幅方向両端側に対応するエア吹きテーブル(エア吹きノズル)1,6及び5,10から吹き出される風量、即ち制御弁1,5及び6,10により制御される風量が、ウェブWa(シートWb)の幅方向中央側に対応するエア吹きテーブル(エア吹きノズル)2,3,4及び7,8,9から吹き出される風量、即ち制御弁2,3,4及び7,8,9により制御される風量よりも小さくなるように各制御弁83a〜83jの開度を制御する。
一方、図15Bに示すように、厚さ入力手段141に入力されたウェブWa(シートWb)の厚さが、基準値よりも大きい場合(厚紙時)には、後述する紙厚やシータ30の運転速度に関係なく、すべてのエア吹きテーブル(エア吹きノズル)1〜10から吹き出される風量が最大風量となるように、各制御弁83a〜83jを全開制御するようになっている。
また、制御装置140は、図16Aに示すように、前述した薄紙時の制御において、厚さ入力手段141に入力されたウェブWa(シートWb)の厚さt1,t2,t3(t3>t2>t1)に応じた風量となるように各制御弁83a〜83jの開度を制御しても良い。即ち、薄紙であっても、紙厚が薄くなるほど相対的に風量が小さくなるように、そして紙厚が厚くなるほど相対的に風量が大きくなるように制御されるのである。
また、制御装置140は、図16Bに示すように、前述した薄紙時の制御において、速度検出手段142で検出されたシータ30の運転速度v1,v2(v2>v1)に応じた風量となるように各制御弁83a〜83jの開度を制御しても良い。即ち、薄紙であっても、シータ30の運転速度が遅くなるほど相対的に風量が小さくなるように、そしてシータ30の運転速度が速くなるほど相対的に風量が大きくなるように制御されるのである。
尚、前述した薄紙時の制御において、図16A及び図16Bに示したように、ウェブWa(シートWb)の厚さやシータ30の運転速度に応じて風量を相対的に可変制御する場合、各制御弁83a〜83jの開度制御に代えて、ブロア82の出力を制御することで行っても良い。
このように構成されるため、本実施例のシータ30によれば、インフィード部31のニッピングローラ対42によりシータ30の内部に引き込まれたウェブWaは、第1搬送部33のフローティングテーブル66の表面に引き寄せられるとともにエア流により搬送され、ニッピングローラ対67により若干加速されて張力が付与された状態で断裁部32の固定刃49と回転刃51a,51bにより所定の長さのシートWbに断裁される。次いで、断裁部32で順次断裁されたシートWbは、第1搬送部33のフローティングテーブル66とニッピングローラ対67により搬送されてずれ重ね部34に送られる。次いで、ずれ重ね部34のブレーキローラ85とサクションローラ86により第1搬送部33から送られてきた先行シートWbの後端側に後行シートWbの先端側を順次重ねられ、このずれ重ねされたシートWb列が第2搬送部35のフローティングテーブル121により低速されて排出部36へ送られる。最後に、排出部36の搬送テープ135a,135bにより、第2搬送部35から低速搬送されてきたシートWb列がずれ重ね状態を維持して紙積み装置へ排出される。
そして、本実施例では、第1搬送部33のフローティングテーブル66において、ウェブWa(シートWb)の厚さが、基準値よりも小さい場合(薄紙時)に、ウェブWa(シートWb)の幅方向両端側に対応するエア吹きテーブル(エア吹きノズル)1,6及び5,10から吹き出される風量が、ウェブWa(シートWb)の幅方向中央側に対応するエア吹きテーブル(エア吹きノズル)2,3,4及び7,8,9から吹き出される風量よりも小さくなるように、各制御弁83a〜83jの開度が制御される(図15A参照)。
これにより、薄く腰のないウェブWa(シートWb)であっても、シートWbの詰まりを無くしシートWbを整然として排出することができる。即ち、薄く腰のないウェブWa(シートWb)では、当該部での後方からの送り力のみが作用する場合にはウェブWa(シートWb)が折り曲げられてしまう(座屈してします)が、本実施例における構成では、薄く腰のないウェブWa(シートWb)に対して、当該部での後方からの送り力だけでなくエア吹きテーブル(エア吹きノズル)1〜10から吹き出されるエアにより、ウェブWa(シートWb)の先端側にも搬送力が作用するので、ウェブWa(シートWb)が折り曲げられる(座屈する)ことがないのである。
また、ウェブWa(シートWb)の両端側における風量を中央側よりも小さくすることにより、搬送力増大によるウェブWa(シートWb)の振動が防止されて、シートWbが不揃いになったり、紙詰まりを生じることが未然に回避されると共に、全体として風量を強くすることができ、ウェブWa(シートWb)の搬送に求められる最大限の風量を得ることができる。尚、前述したウェブWa(シートWb)の幅方向における風量制御によりウェブWa(シートWb)の振動を抑制できることは、本発明者等の幾多の実験等で確認済みである。
また、前述した薄紙時の制御において、ウェブWa(シートWb)の厚さやシータ30の運転速度に応じた風量となるように各制御弁83a〜83jの開度を制御すれことにより、より細かい制御が可能となり、省エネルギーが達成される。同様に、前述した薄紙時の制御において、ウェブWa(シートWb)の厚さやシータ30の運転速度に応じて風量を相対的に可変制御する場合、各制御弁83a〜83jの開度制御に代えて、ブロア82の出力を制御することで行うことにより、制御動作の簡略化が図れる。
また、本実施例では、断裁部32において、カッター胴50における回転刃51a,51bの刃先の前記カッター胴50における半径方向の突出量は、カッター胴50を貫通する各調節ボルト63a,63bの螺子込み度合いにより、回転刃51a,51bの刃先側が当該回転刃51a,51bの厚さt方向に弾性変形することで、調整可能になっている。
これにより、各調節ボルト63a,63bの螺子込み度合いを調整する即ち、調節ボルト63a,63bを締めるか緩めるかという簡単な動作で、回転刃51a,51bの刃先の前記カッター胴50における半径方向の突出量を増大させたり、又は減少させたりでき、調整が容易でありかつ短時間で行える。
この際、前述したカッター刃の調整装置により、回転刃51a,51bと固定刃49を、互いの刃先が接触する基準位置に位置付けた上で適切な距離だけ離反させて調整するので、調整作業を容易にして、作業者の負担を大幅に削減し、調整作業時間を大幅に短縮させることができる。
また、各調節ボルト63a,63bの調整操作は、回転刃51a,51bの取付部位から90°位相がずれた、即ち、回転刃51a,51bの反対側のカッター胴50の外周位置から行うので、広い作業スペースで安全かつ迅速に調整作業が行える。
また、本実施例では、ずれ重ね部34において、ブレーキローラ85とサクションローラ86に全周的に形成された吸引孔102及び119は、それぞれ外筒91及び107の回転により二つのシールバー103a,103b及び120a,120bがなす角度θ1及びθ2の範囲内に位置する吸引孔102及び119だけが吸引作用を奏するようになっている。
これにより、内,外筒88,91及び105,107間の周間隙に連通孔101及び118を挟んで二つのシールバー103a,103b及び120a,120bを設けるという簡単な構造により、必要時に所定期間に亙って効率よく吸引作用が奏せられ、省エネルギーが図れる
また、本実施例では、第2搬送部35において、流体圧シリンダ125の伸縮作動で揺動可能な一対のL型レバー123により、当該一対のレバー123にステー129を介して支持されたフローティングテーブル121及びスクレーパ127が作用位置と退避位置とに切替可能になっている。
これにより、紙詰まり等のトラブル時やメンテナンス時の作業が広い作業スペースで安全かつ迅速に行える。
また、第1搬送部33や第2搬送部35のエア吹きテーブル75a〜75j及び130a〜130jにおけるエア吹きノズル77及び133は扇状に形成されてエアを搬送方向下流側に向けて広角的に吹き出すようになっているので、エア吹きテーブル75a〜75j及び130a〜130jをウェブWa(シートWb)の幅方向にとびとびに配置しても十分な搬送力が得られる。加えて、第1搬送部33のエア吹きテーブル75a〜75jにおけるエア吹きノズル77は、前記搬送方向上流側では狭いピッチP1で開口され、下流側ではそれより広いピッチP2で開口されるようになっているので、断裁部32を通過するウェブWaの初速を早めて円滑に高速搬送できる。
尚、本発明は上記実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能であることはいうまでもない。例えば、回転刃51a,51bにおける刃先の半径方向の突出量を調整する調節ボルト63a,63bに代えて、回転刃51a,51bの刃先側を当該回転刃51a,51bの厚さt方向に弾性変形させられる他の構造の調整装置を用いても良い。また、ブロア82及び制御弁83a〜83jを制御する制御装置140は、マイクロコンピュータに代えて他のコンロローラを用いても良い。また、第1搬送部33及び第2搬送部35のエア吹きテーブル75a〜75j及び130a〜130jの形状や個数を変更しても良い。また、第2搬送部25における制御弁134a〜134も第1搬送部33における制御弁83a〜83jと同様に制御しても良い。また、本発明はウェブを縦裁ちせずに一列にシート出しするシータにも適用できると共に、ウェブの切断に限定されず、被切断材としてシートを切断する装置にも適用できることは言うまでもない。
本発明は、オフセット輪転印刷機のシータに適用可能である。
10 折機
30 シータ
31 インフィード部
32 断裁部
33 第1搬送部
34 ずれ重ね部
35 第2搬送部
36 排出部
38 シータフレーム
49 固定刃
50 カッター胴
51a〜51b 回転刃
63a,63b 調節ボルト
64 ナット部材
66 フローティングテーブル
67 ニッピングローラ対
75a〜75j エア吹きテーブル
77 エア吹きノズル
78a〜78j エアホース
80 エアダクト
82 ブロア
83a〜83j 制御弁
85 ブレーキローラ
86 サクションローラ
88 ブレーキローラの内筒
91 ブレーキローラの外筒
101 連通孔
102 吸引孔
103a,103b シールバー
105 サクションローラの内筒
107 サクションローラの外筒
108 帯状ブラシ
118 連通孔
119 吸引孔
120a,120b シールバー
121 フローティングテーブル
123 L型レバー
125 流体圧シリンダ
127 スクレーパ
129 ステー
130a〜130j エア吹きテーブル
131a〜131j エアホース
132 エアダクト
134a〜134 制御弁
135a,135b 搬送テープ
140 制御装置
141 厚さ入力手段
142 速度検出手段
150a,150b 接触検出部材
151a,151b 接触検出部材
152,152a,152b 電源
153,153a,153b ランプ
t 回転刃の厚さ
Wa ウェブ
Wb シート
θ1 二つのシールバー103a,103bがなす角度
θ2 二つのシールバー120a,120bがなす角度

Claims (6)

  1. 第1カッター刃と第2カッター刃とにより被切断材を切断するシータにおけるカッター刃の調整方法において、
    調整手段により前記第1カッター刃と第2カッター刃の少なくとも一方を、互いの刃先が接近する方向に移動させて第1カッター刃と第2カッター刃を互いの刃先が接触する基準位置に位置付ける第1の工程と、
    前記第1カッター刃と第2カッター刃が基準位置に位置付けられることにより導通し報知手段を作動させる第2の工程と、
    前記報知手段の作動後、調整手段により前記第1カッター刃と第2カッター刃の少なくとも一方を、互いの刃先が離反する方向に移動させて第1カッター刃と第2カッター刃の位置調整を行う第3の工程と、
    を備えたことを特徴とするカッター刃の調整方法。
  2. 前記第1の工程は、前記第1カッター刃の一端と前記第2カッター刃の一端とを接触させる第1刃先接触工程と、前記第1カッター刃の他端と前記第2カッター刃の他端とを接触させる第2刃先接触工程とを有することを特徴とする請求項1に記載のカッター刃の調整方法。
  3. 前記第1カッター刃は回転駆動されるカッター胴に設けられ、第2カッター刃は固定されていることを特徴とする請求項1に記載のカッター刃の調整方法。
  4. 第1カッター刃と第2カッター刃とにより被切断材を切断するシータにおけるカッター刃の調整装置において、
    前記第1カッター刃と前記第2カッター刃の少なくとも一方を、互いの刃先が接近する方向及び互いの刃先が離反する方向に移動させる調整手段と、
    前記第1カッター刃と前記第2カッター刃の少なくとも一方の刃先の一部に設けられた導電部材と、
    一方の刃先に設けられた前記導電部材と他方の刃先又は他方の刃先の一部に設けられた前記導電部材の接触により導通して作動する報知手段と、
    を備えたことを特徴とするカッター刃の調整装置。
  5. 前記導電部材は、前記第1カッター刃と前記第2カッター刃の少なくとも一方の刃先の両端部に設けられ、
    前記報知手段は、一方の刃先の一端部に設けられた前記導電部材と他方の刃先又は他方の刃先の一端部に設けられた前記導電部材の接触により導通して作動するとともに、一方の刃先の他端部に設けられた前記導電部材と他方の刃先又は他方の刃先の他端部に設けられた前記導電部材の接触により導通して作動する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のカッター刃の調整装置。
  6. 前記第1カッター刃は回転駆動されるカッター胴に設けられ、第2カッター刃は固定されていることを特徴とする請求項4に記載のカッター刃の調整装置。
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