JP2012019629A - ワイヤハーネスおよび電線保護具 - Google Patents

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Abstract

【課題】電線保護具内で、電線の軸心方向における編組線の位置ずれを抑えることができるワイヤハーネスおよび電線保護具を提供する。
【解決手段】ワイヤハーネス1は、第1部材40aと第2部材40bからなるコルゲートチューブ4が、編組線3で覆われた複数の電線2に組み合わされた構造を、有している。第1部材40aには第1隔壁部41aが、第2部材40bには第2隔壁部41bが設けられている。編組線3で覆われた複数の電線2間に、第1隔壁部41aおよび第2隔壁部41bが配置される。したがって、電線2の周囲を覆う編組線3は、第1隔壁部41aおよび第2隔壁部41bに接触して電線2の軸心方向に摩擦力が生じるため、軸心方向における編組線3の位置ずれを抑えることができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ワイヤハーネスおよび電線保護具に関する。
従来、コルゲートチューブなどの電線保護具内に、複数の電線が配置された構造を有するワイヤハーネスが存在する。ワイヤハーネスは、電線保護具の形態によっては、ワイヤハーネスの設置スペースに配置できない場合がある。このためスペースの狭い箇所に配置できるように、複数の電線を平行に並んだ状態に保持して覆う電線保護具が知られている。
たとえば、特許文献1には、平型コルゲートチューブ内に複数の電線が配置された構造を有するワイヤハーネスが開示されている。自動車の車体床下のような高さ方向にスペースが取りづらい環境であっても、平型コルゲートチューブであれば配置することが可能である。
特開2010−47033号公報
ところで、一般的にノイズがワイヤハーネスに伝わることを防ぐために、または電線の放熱性を向上させるために、電線の周囲を編組線が覆う技術が知られている。しかしながら、特許文献1には、電線の周囲を編組線が覆う場合について何ら開示されていない。
また、特許文献1に記載のコルゲートチューブ内に、編組線に覆われた電線が通されたとしても、コルゲートチューブ内において、電線の軸心方向に編組線の位置ずれが起こる場合がある。軸心方向に編組線の位置ずれが起こると、電線は編組線で覆われていない部分を有することとなり、ノイズからの電線のシールド効果、または電線の放熱性を向上させる効果は十分に得られない。
本発明は上記の問題に鑑みなされたものであり、電線保護具内で、電線の軸心方向における編組線の位置ずれを抑えることができるワイヤハーネスおよび電線保護具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、複数の電線と、平行に配置された複数の前記電線の両側から組み合わされることにより前記電線の周囲を覆う第1部材および第2部材を含む電線保護具と、を備えたワイヤハーネスであって、前記電線保護具と前記電線との間において前記電線の周囲を覆う編組線と、前記第1部材および前記第2部材の一方または両方における複数の前記電線の各々の間の位置ごとに前記電線の軸心方向に沿って形成され、前記電線ごとの配線経路を仕切る隔壁部と、を備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のワイヤハーネスであって、前記編組線は、複数の前記電線全体の周囲を一括して覆い、前記隔壁部は、前記編組線を押して前記編組線に張力を与えつつ前記電線ごとの配線経路を仕切ることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のワイヤハーネスであって、前記第1部材または前記第2部材における前記隔壁部の先端部分または前記隔壁部の先端に対向する部分に突設され、前記編組線を貫通するピンを備えることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のワイヤハーネスであって、前記隔壁部は、前記電線の長手方向に沿って間隔を設けて一列に並んで突設された複数の単位壁部からなることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のワイヤハーネスであって、前記隔壁部は、前記電線の長手方向に沿って一連に形成されていることを特徴とする。
請求項6の発明は、平行に配置され、周囲が編組線で覆われた複数の電線の両側から組み合わされることにより前記電線の周囲を前記編組線を介して覆う第1部材および第2部材を含む電線保護具であって、前記第1部材および前記第2部材の一方または両方における複数の前記電線各々の間の位置に相当する位置ごとに前記電線の長手方向に相当する方向に沿って形成され、前記電線ごとの配線経路を仕切る隔壁部を備えることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6に記載の電線保護具であって、前記第1部材または前記第2部材における前記隔壁部の先端の部分または前記隔壁部の先端に対向する部分に突設され、前記編組線を貫通するピンを備えることを特徴とする。
請求項1ないし5の発明によれば、ワイヤハーネスが備える電線保護具には、電線ごとの配線経路を仕切る隔壁部が備えられているため、編組線と隔壁部とが接触することで電線の軸心方向に摩擦力が生じる。このため、軸心方向における編組線の位置ずれを抑えることができる。
また、特に請求項2の発明によれば、隔壁部が編組線を押して編組線に張力を与えているため、電線の軸心方向に編組線が位置ずれすることを、より抑えることができる。
また、特に請求項3の発明によれば、隔壁部の先端部分または隔壁部の先端に対向する部分に、ピンが突設されており、ピンが編組線を貫通する。このため、電線の軸心方向に編組線が位置ずれすることを、より抑えることができる。
請求項6ないし7の発明によれば、電線保護具には、電線ごとの配線経路を仕切る隔壁部が備えられているため、編組線と隔壁部とが接触することで電線の軸心方向に摩擦力が生じる。このため、軸心方向における編組線の位置ずれを抑えることができる。
また、特に請求項7の発明によれば、隔壁部の先端部分または隔壁部の先端に対向する部分に、ピンが突設されており、ピンが編組線を貫通する。このため、電線の軸心方向に編組線が位置ずれすることを、より抑えることができる。
本発明の実施形態に係るワイヤハーネスの主要部の斜視図である。 本発明の実施形態に係る組み立て前のワイヤハーネスの軸心方向に直交する断面の図である。 本発明の実施形態に係る組み立て後のワイヤハーネスの軸心方向に直交する断面の図である。 本発明の実施形態に係るワイヤハーネスの配列方向に直交する断面の図である。 本発明の第1の変形例に係るワイヤハーネスの軸心方向に直交する断面の図である。 本発明の第2の変形例に係るワイヤハーネスの軸心方向に直交する断面の図である。
図1に示すように、ワイヤハーネス1は、電線2と、編組線3と、電線保護具の一例であるコルゲートチューブ4と、を備える。
電線2は、複数の素線で構成された導体21と、樹脂などの絶縁体で構成された被覆部22と、を備えている。電線2は、導体21がその周囲に形成された被覆部22により被覆された構造を有する。
編組線3は、スズメッキされた銅線が撚り合わされた線状の金属束が編まれた構造を有する導体であり、その編み構造により伸縮性を有している。
コルゲートチューブ4は、コルゲートチューブ4に覆われる電線2の軸心方向(以下、単に「軸心方向」と称する場合がある。)に沿って、凹部401と凸部402とが交互に連続した蛇腹形状の電線保護具である。
コルゲートチューブ4は、第1部材40aと第2部材40bとで構成されており、それらが組み合わされることによって筒状に形成され、平行配置された複数の電線2の周囲を覆う。具体的には、平行配置された複数の電線2の配列方向(以下、単に「配列方向」と称する場合がある。)と、電線2の軸心方向と、によって規定される面に直交する方向(以下、「高さ方向」と称する場合がある。)の両側から、第1部材40aおよび第2部材40bは組み合わされる。このようにして、平行配置された複数の電線2は、その一部の周囲がコルゲートチューブ4によって覆われる。なお、本実施形態において各図に示されるコルゲートチューブ4内に配置される電線2は3本であるが、電線2の数が2本又は4本以上である場合も考えられる。
コルゲートチューブ4の配列方向における両端部には、接合部45が設けられている。接合部45は、第1部材40aに設けられた第1接合部45aと、第2部材40bに設けられた第2接合部45bと、によって構成されている。第1部材40aと第2部材40bとが組み合わされた状態で、第1接合部45aと第2接合部45bとは対向している。第2接合部45bには、高さ方向に沿って凸状の接合ピン42が設けられている。また、第1接合部45aには、接合ピン42が密接してはまり込む接合穴43が設けられている。接合ピン42が接合穴43にはめ込まれることによって、第1接合部45aと第2接合部45bとが接合され、第1部材40aと第2部材40bとが組み合わされた状態で保持される。なお、図3、図5、図6には、位置関係の理解を容易にするため、接合穴43と、接合穴43にはめ込まれた接合ピン42と、の間に隙間が生じている。しかしながら、実際は接合ピン42と接合穴43とは密接してはまり込んでいる。
コルゲートチューブ4の内壁には、隔壁部41が設けられている。隔壁部41は、第1隔壁部41aと第2隔壁部41bとにより構成されている。そして、第1部材40aの凹部401aの内側の面、即ち、コルゲートチューブ4の内側から見て第1部材40aの凸部となる部分の表面には第1隔壁部41aが、設けられている。また、第2部材40bの凹部401bの内側の面、即ち、コルゲートチューブ4の内側から見て第2部材40bの凸部となる部分の表面には第2隔壁部41bが、設けられている。
図2及び図3に示されるように、第1隔壁部41aおよび第2隔壁部41bは、軸心方向に直交する断面の形状が台形状である。また、第1隔壁部41aおよび第2隔壁部41bは、軸心方向に沿って長手方向を有している。また、図4に示されるように、第1隔壁部41aおよび第2隔壁部41bは、凸部402a,402bに設けられていない。つまり、第1隔壁部41aおよび第2隔壁部41bは、軸心方向において間隔を空けて不連続に形成されている。その間隔は、凸部402a,402bの軸心方向における長さに等しい。換言すれば、複数の凹部401a各々に対して一つずつ設けられた複数の単位壁部の集合が第1隔壁部41aであり、複数の凹部401b各々に対して一つずつ設けられた複数の単位壁部の集合が第2隔壁部41bである。
これらの第1隔壁部41aおよび第2隔壁部41bは、第1部材40aと第2部材40bとが組み合わされた状態において、コルゲートチューブ4内に配置される複数の電線2各々における隣りの電線2との間に位置し、かつ、お互いの先端が対向するように配置されている。
第2隔壁部41bの先端部には、高さ方向に沿って突状の複数のピン47が設けられている。例えば、ピン47は、第2隔壁部41bの単位壁部ごとに1つずつ設けられている。また、第1隔壁部41aの先端部には、複数のピン47各々に対応する位置においてピン47各々を収容できる複数の収容穴46が設けられている。このため、第1部材40aと第2部材40bとが組み合わされると、第1隔壁部41aと第2隔壁部41bとは対向して、ピン47については、対向する収容穴46に収容される。
図2に示されるように、平行配置された3本の電線2の周囲は、筒状の1つの編組線3によって一括して覆われている。このような編組線3に覆われた3本の電線2が、高さ方向の両側から第1部材40aと第2部材40bとによって挟み込まれる。そして、接合部45において接合ピン42と接合穴43とが嵌め合わされて、第1部材40aと第2部材40bとは一体に保持される。このようにしてコルゲートチューブ4が、編組線3で覆われた複数の電線2に取り付けられる。このとき、編組線3で覆われた電線は、コルゲートチューブ4と、高さ方向に密着した状態である。
図3に示されるように、第1隔壁部41aおよび第2隔壁部41bは、平行配置された電線2の間に形成されている。つまり、編組線3に覆われた電線2は、第1隔壁部41aおよび第2隔壁部41bによって仕切られたコルゲートチューブ4内の3つの空間60に、それぞれ配置された状態である。また、第1隔壁部41aおよび第2隔壁部41bは、配列方向における断面の形状は台形状であり、各電線2間の隙間を埋めるほどの厚みを有している。したがって、コルゲートチューブ4内に存在する空気層(隙間)は、従来よりも減少する。また、第1隔壁部41aおよび第2隔壁部41bの存在によって、編組線3で覆われた電線2は、配列方向においてもコルゲートチューブ4と密着する。そして、第1隔壁部41aおよび第2隔壁部41bに、電線2の周囲を覆った編組線3が接触することによって、軸心方向に摩擦力が生じるため、軸心方向における編組線3の位置ずれは、従来よりも抑えることができる。
また、編組線3は、3本の電線2をひとまとめにして一括で覆っている。このため、編組線3は、隣り合う電線2相互間の位置において、第1隔壁部41aの先端部と第2隔壁部41bの先端部とによって、高さ方向の両側から押さえつけられる。つまり、図3に示すように、電線2間の編組線3は、コルゲートチューブ4内の高さ方向の中央付近に集められた状態になる。このように、編組線3は、第1隔壁部41aおよび第2隔壁部41bによって押さえつけられているため、軸心方向における編組線3の位置ずれはより抑えることができる。また、第1隔壁部41aおよび第2隔壁部41bの挟み込みによって、編組線3は適度に張力が与えられた状態である。したがって、編組線3は、密着して電線2の周囲を覆い、編組線3が電線2に密着した状態は保持される。
また、第2隔壁部41bにはピン47が設けられており、第1隔壁部41aには収容穴46が設けられている。このため、第1隔壁部41aおよび第2隔壁部41bによりコルゲートチューブ4内の高さ方向中央付近に集められた編組線3は、ピン47によって貫通される。編組線3を貫通したピン47は、収容穴46に収容される(図4参照)。このように、編組線3にはピン47が貫通するため、軸心方向における編組線3の位置ずれは、より確実に抑えることができる。
接合部45において、接合ピン42が接合穴43にはめ込まれることによって、第1部材40aおよび第2部材40bは一体に保持される。このように、ワイヤハーネス1は、電線2、編組線3、そしてコルゲートチューブ4によって組み立てられ、ワイヤハーネス1は、電線2の配置を維持するためのクランプが不要である。したがって、ワイヤハーネス1を構成する部材を従来よりも少なくできるため、ワイヤハーネス1の製造コストを抑えることができる。
以上のように、本実施の形態では、コルゲートチューブ4の内側に、隔壁部41が設けられることによって、コルゲートチューブ4内の隙間が、空気よりも熱伝導性に優れた樹脂などからなる隔壁部41によって埋められる。このため、電線2で生じる熱は、効率的にコルゲートチューブ4から放熱されることとなり、ワイヤハーネス1の放熱性が向上する。
また、コルゲートチューブ4内で隔壁部41が存在することによって、軸心方向における編組線3の位置ずれを抑えることができる。このため、編組線3で覆われていない部分を電線2が有することはない。したがって、電線2で生じる熱は、確実に編組線3を介してコルゲートチューブ4から放熱されることとなり、ワイヤハーネス1の放熱性が向上する。また、編組線3が確実に電線2を覆っているため、ノイズについても抑えることが可能であり、ワイヤハーネス1のシールド性能が向上する。
また、第1隔壁部41aおよび第2隔壁部41bが、第1隔壁部41aと、対向する第2隔壁部41bと、の間に存在する編組線3を挟み込むため、編組線3は、コルゲートチューブ4内で、高さ方向中央付近に押さえつけられる。したがって、軸心方向における編組線3の位置ずれを、より抑えることができる。また、編組線3は、第1隔壁部41aおよび第2隔壁部41bによって、張力を与えられた状態である。このため、編組線3は、より電線2に密着するとともに、密着状態を保持することができる。編組線3が電線2に密着することによって、編組線3とフラットケーブル2とが接近するため、ワイヤハーネスの静電容量が、より大きくなる。したがって、ノイズの発生に伴う電線2の電圧の変化は抑えることができるため、ワイヤハーネス1はシールド性能がより向上する。また、編組線3と電線2との隙間を抑えることができるため、ワイヤハーネス1の放熱性も、より向上する。
また、第1隔壁部41aには収容穴46が、第2隔壁部41bにはピン47が、設けられており、ピン47が編組線3を貫通して収容穴46に収容されている。編組線3はピン47に貫通されているため、軸心方向における編組線3の位置ずれは、より確実に抑えることができる。このため、上述のように、ワイヤハーネス1のシールド性能、および放熱性が向上する。
なお本願発明は、上記実施形態に限定して実施されるものではない。上記実施形態において、コルゲートチューブ4は第1部材40aと第2部材40bとの2つの部材を接合部45で、はめ込むことによって構成されていたが、このような形態には限られない。たとえば第1接合部45aと第2接合部45bとは、熱溶着などで固定しても構わない。また、両端に設けられた接合部45のうちの一方に、蝶番の機構が設けられること、即ち、第1部材40aおよび第2部材40b各々を回動可能に支持する回転軸が設けられることも考えられる。
また、上記実施形態においては、コルゲートチューブ4は第1部材40aと第2部材40bとが離れた構造であったが、このような形態には限られない。図5に示すように、第1部材40aと第2部材40bとが接合部45の一方(接合部45c)でつながっていても構わない。図5の場合、接合部45cを支点にして、コルゲートチューブ4は開閉可能である。
また、上記実施形態においては、コルゲートチューブ4に収容される電線2の周囲を一体にして編組線3が覆っており、第1部材40aおよび第2部材40bが挟み込む構造であったが、このような形態には限られない。コルゲートチューブ4に収容される電線2の1本ずつが編組線3で覆われて、コルゲートチューブ4内に配置される形態であっても構わない。この場合、第1隔壁部41aおよび第2隔壁部41bが存在することにより、コルゲートチューブ4内の隙間が埋められ、空気層は減少する。このため、ワイヤハーネス1の放熱性が向上する。また、第1隔壁部41aおよび第2隔壁部41bと編組線3との間で摩擦力が生じるため、電線2に対する編組線3の位置ずれを抑えることができる。このため、上述のように、ワイヤハーネス1の放熱性およびシールド性能はともに向上する。
また、上記実施形態においては、隔壁部41は第1隔壁部41aおよび第2隔壁部41bによって構成されていたが、このような形態には限られない。第1部材40aまたは第2部材40bのどちらか一方のみに隔壁部41が設けられた構造であっても構わない。
また、上記実施形態においては、ピン47は、第2隔壁部41bの先端に設けられていたが、このような形態には限られない。ピン47は第1隔壁部41aの先端に設けられた構造であっても構わない。また、第1部材40aのみに隔壁部41が設けられている場合、ピン47は、第2部材40bの部分であって、隔壁部41の先端に対向する位置に設けられていても構わない。また、逆の場合であっても構わない。このように、隔壁部41が第1部材、または第2部材40bのどちらか一方のみに設けられている場合、ピン47は、隔壁部41の先端に対向する部分に設けられた構造であっても構わない。
また、上記実施形態においては、電線保護具としてコルゲートチューブ4が用いられていたが、このような形態には限られない。電線を保護する機能を有する電線保護具であれば、上下及び左右の四方が平板状の壁で囲まれた筒状の電線保護具など、他の形態であっても構わない。また、電線保護具がコルゲートチューブ4である場合、隔壁部41は、軸心方向にそって間隔を空けて並ぶ複数の単位壁部から構成されることが好適である。しかしながら、電線保護具がコルゲートチューブ4ではない場合、第1隔壁部41aおよび第2隔壁部41bは、軸心方向にそって一連に形成されていても構わない。
1 ワイヤハーネス
2 電線
3 編組線
4 コルゲートチューブ
21 導体
22 被覆部
41 隔壁部
42 接合ピン
43 接合穴
45 接合部
46 ピン
47 収容穴

Claims (7)

  1. 複数の電線と、
    平行に配置された複数の前記電線の両側から組み合わされることにより前記電線の周囲を覆う第1部材および第2部材を含む電線保護具と、
    を備えたワイヤハーネスであって、
    前記電線保護具と前記電線との間において前記電線の周囲を覆う編組線と、
    前記第1部材および前記第2部材の一方または両方における複数の前記電線の各々の間の位置ごとに前記電線の軸心方向に沿って形成され、前記電線ごとの配線経路を仕切る隔壁部と、
    を備えることを特徴とするワイヤハーネス。
  2. 請求項1に記載のワイヤハーネスであって、
    前記編組線は、複数の前記電線全体の周囲を一括して覆い、
    前記隔壁部は、前記編組線を押して前記編組線に張力を与えつつ前記電線ごとの配線経路を仕切ることを特徴とするワイヤハーネス。
  3. 請求項1または2に記載のワイヤハーネスであって、
    前記第1部材または前記第2部材における前記隔壁部の先端部分または前記隔壁部の先端に対向する部分に突設され、前記編組線を貫通するピンを備えることを特徴とするワイヤハーネス。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のワイヤハーネスであって、
    前記隔壁部は、前記電線の長手方向に沿って間隔を設けて一列に並んで突設された複数の単位壁部からなることを特徴とするワイヤハーネス。
  5. 請求項1ないし3のいずれかに記載のワイヤハーネスであって、
    前記隔壁部は、前記電線の長手方向に沿って一連に形成されていることを特徴とするワイヤハーネス。
  6. 平行に配置され、周囲が編組線で覆われた複数の電線の両側から組み合わされることにより前記電線の周囲を前記編組線を介して覆う第1部材および第2部材を含む電線保護具であって、
    前記第1部材および前記第2部材の一方または両方における複数の前記電線各々の間の位置に相当する位置ごとに前記電線の長手方向に相当する方向に沿って形成され、前記電線ごとの配線経路を仕切る隔壁部を備えることを特徴とする電線保護具。
  7. 請求項6に記載の電線保護具であって、
    前記第1部材または前記第2部材における前記隔壁部の先端の部分または前記隔壁部の先端に対向する部分に突設され、前記編組線を貫通するピンを備えることを特徴とする電線保護具。
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