JP2012019564A - 電力変換装置及び電源装置 - Google Patents

電力変換装置及び電源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012019564A
JP2012019564A JP2010153615A JP2010153615A JP2012019564A JP 2012019564 A JP2012019564 A JP 2012019564A JP 2010153615 A JP2010153615 A JP 2010153615A JP 2010153615 A JP2010153615 A JP 2010153615A JP 2012019564 A JP2012019564 A JP 2012019564A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switching element
switching
signal
voltage
converter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010153615A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiko Hasegawa
貴彦 長谷川
Yoichiro Onishi
陽一郎 大西
Toshihiko Minamii
俊彦 南井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2010153615A priority Critical patent/JP2012019564A/ja
Publication of JP2012019564A publication Critical patent/JP2012019564A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

【課題】ソフトスイッチングを行なう電力変換装置において、サージ電圧による補助スイッチング素子の耐圧破壊を抑制することのできる技術を提供する。
【解決手段】電力変換装置は、主スイッチング素子と補助スイッチング素子とを有し、補助スイッチング素子のスイッチングによって、主スイッチング素子がターンオンする際の主スイッチング素子への印加電圧を制御するソフトスイッチング動作を行なうチョッパ回路と、チョッパ回路を制御するための制御信号をケーブルを介して受信し、主スイッチング素子のスイッチングのタイミングを制御する第1の信号及び補助スイッチング素子のスイッチングのタイミングを制御する第2の信号を、制御信号に基づいて生成し、第1の信号を主スイッチング素子に供給し、第2の信号を補助スイッチング素子に供給する制御回路とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ソフトスイッチングを行なう電力変換装置及び電源装置に関するものである。
従来、ソフトスイッチングを行なう電力変換装置に関する技術としては、例えば、特許文献1に開示されたソフトスイッチングコンバータが知られている。
特許文献1に開示されたソフトスイッチングコンバータは、ソフトスイッチングを行なうための補助スイッチング素子を備えている。このソフトスイッチングコンバータでは、補助スイッチング素子がオンになった後、補助スイッチング素子に入力されるゲート信号が、例えば、ケーブルの断線やノイズ等の影響により、補助スイッチング素子が異常なタイミングでオフする場合があり得る。この場合、リアクトルに流れる共振電流の急激な変化に起因してサージ電圧が発生し、補助スイッチング素子が耐圧破壊されるおそれがあった。なお、このような問題は、ソフトスイッチングコンバータに限らず、ソフトスイッチングを行なう電力変換装置全般に共通する問題であった。
国際公開WO2006/098376号パンフレット
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、ソフトスイッチングを行なう電力変換装置において、サージ電圧による補助スイッチング素子の耐圧破壊を抑制することのできる技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するために、以下の形態または適用例を取ることが可能である。
[適用例1]
電力変換装置であって、
主スイッチング素子と補助スイッチング素子とを有し、前記補助スイッチング素子のスイッチングによって、前記主スイッチング素子がターンオンする際の該主スイッチング素子への印加電圧を制御するソフトスイッチング動作を行なうチョッパ回路と、
前記チョッパ回路を制御するための制御信号をケーブルを介して受信し、前記主スイッチング素子のスイッチングのタイミングを制御する第1の信号及び前記補助スイッチング素子のスイッチングのタイミングを制御する第2の信号を、前記制御信号に基づいて生成し、前記第1の信号を前記主スイッチング素子に供給し、前記第2の信号を前記補助スイッチング素子に供給する制御回路と
を備える電力変換装置。
この構成によれば、補助スイッチング素子のスイッチングのタイミングを制御する第2の信号は、外部から供給されず、制御信号より生成される。したがって、第2の信号を伝達するケーブルやコネクタの不具合等によって補助スイッチング素子が異常なタイミングでターンオフになることを抑制することができる。すなわち、サージ電圧の発生を抑制することができ、補助スイッチング素子の耐圧破壊を抑制することができる。
[適用例2]
適用例1に記載の電力変換装置であって、
前記制御回路は、前記補助スイッチング素子がターンオンした場合に所定期間ターンオンを維持するように、前記第2の信号を生成する
電力変換装置。
この構成によれば、サージ電圧の発生を抑制することができ、補助スイッチング素子の耐圧破壊を抑制することができる。第2の信号の生成方法としては、例えば、制御信号の立ち上がりエッジ又は立ち下りエッジを検出すると所定期間ハイレベルを示す信号を出力するワンショットマルチバイブレータを用いる方法や、第2の信号の出力を維持するための回路(例えばコンデンサ等)を設ける方法等を挙げることができる。
[適用例3]
電源装置であって、
適用例1または適用例2に記載の電力変換装置と、
前記電力変換装置に対して直流電力を供給する燃料電池と
を備え、
前記電力変換装置は、前記燃料電池から供給された直流電力の電圧を変換し、前記電圧が変換された直流電力を負荷に対して出力するDC/DCコンバータである、
電源装置。
この構成によれば、燃料電池を利用した電源装置のDC/DCコンバータにおいて、補助スイッチング素子の耐圧破壊を抑制することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、ソフトスイッチング方法および装置、それらの方法または装置の機能を実現するための集積回路、コンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の形態で実現することができる。
燃料電池システム10の構成を説明する説明図である。 ソフトスイッチングコンバータ50の回路構成を示す説明図である。 各種の信号を示すタイミングチャートである。 ソフトスイッチング処理を説明する状態遷移図である。 ソフトスイッチング処理における初期状態を説明する説明図である。 ソフトスイッチング処理におけるモード1を説明する説明図である。 ソフトスイッチング処理におけるモード2を説明する説明図である。 ソフトスイッチング処理におけるモード3を説明する説明図である。 ソフトスイッチング処理におけるモード4を説明する説明図である。 ソフトスイッチング処理におけるモード5を説明する説明図である。 ソフトスイッチング処理におけるモード6を説明する説明図である。 他の回路構成のソフトスイッチングコンバータの例を示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
A.第1実施例:
A1.燃料電池システムの構成:
図1は、第1実施例として車両に搭載された燃料電池システム10の構成を説明する説明図である。本実施例においては、車両の一例として、燃料電池自動車(FCHV: Fuel Cell Hyblid Vehicle)を想定しているが、電気自動車やハイブリッド自動車にも適用可能である。
燃料電池システム10は、制御ユニット20と、電源装置30と、負荷LOADとを備える。電源装置30は、負荷LOADに対して直流電力を供給する。負荷LOADは、主に車両走行用モータであり、その他の負荷として、周辺機器(照明やオーディオ等)などの負荷が含まれる。これらの負荷には直流で動作する負荷や、インバータを介して交流で動作する負荷等が含まれる。電源装置30と制御ユニット20とはワイヤーハーネスWHによって接続されている。制御ユニット20は、例えば車両が走行中であれば、ドライバーのアクセル操作に基づいて、車両走行用モータに必要なパワーを演算し、演算結果に応じて電源装置30から負荷LOADに出力する電力を制御する。電源装置30は、燃料電池FCと、ソフトスイッチングコンバータ50と、スイッチ制御部60とを備える。
燃料電池FCは、供給される燃料ガス(例えば水素ガス)及び酸化ガスから電力を発生する発電方式を採用しており、膜電極接合体(MEA:Membrane-Electrode Assembly)などを備えた単セルを複数、直列に積層したスタック構造を有している。燃料電池FCとしてはこういった固体高分子型をはじめ、燐酸型や溶融炭酸塩型など種々のタイプの燃料電池を利用することができる。
ソフトスイッチングコンバータ50は、燃料電池FCから供給される直流電力の電圧を昇圧するDC/DCコンバータ(昇圧コンバータ)である。ソフトスイッチングコンバータ50は、後述するスイッチング素子S1およびスイッチング素子S2を備えている。ソフトスイッチングコンバータ50は、スイッチング素子S1,S2のスイッチング動作によって、負荷LOADに供給される電力を制御するチョッパ回路として構成されている。
制御ユニット20は、内部にCPU、RAM、ROMを備えたマイクロコンピュータとして構成されており、ワイヤーハーネスWHを介してスイッチ制御部60に電気的に接続されている。制御ユニット20は、ソフトスイッチングコンバータ50を制御するための制御信号を出力する。制御ユニット20は、上述した加速度等に基づく演算によって算出された電力が負荷LOADに供給されるように、制御信号のデューティ比や周波数を制御する。この制御信号は、ワイヤーハーネスWHを介してスイッチ制御部60に入力される。
スイッチ制御部60は、制御ユニット20から入力される制御信号に基づいて、スイッチング素子S1のスイッチングのタイミングを制御するS1ゲート信号と、スイッチング素子S2のスイッチングのタイミングを制御するS2ゲート信号とを生成する。S1ゲート信号及びS2ゲート信号は、ソフトスイッチングコンバータ50のスイッチング素子S1及びスイッチング素子S2にそれぞれ入力される。すなわち、スイッチ制御部60は、ソフトスイッチングコンバータ50に対してS1ゲート信号およびS2ゲート信号を出力することによって、電源装置30から負荷LOADに供給される電力を制御する。
A2.ソフトスイッチングコンバータの構成・動作:
次にソフトスイッチングコンバータ50の構成および動作について説明する。図2は、ソフトスイッチングコンバータ50の回路構成を示す説明図である。ソフトスイッチングコンバータは、回路を構成する補助スイッチング素子(本実施例ではスイッチング素子S2)のスイッチング動作のタイミングを制御することによって、主スイッチング素子(本実施例ではスイッチング素子S1)がスイッチング動作をする際の、主スイッチング素子の両端にかかる電圧を低減し、スイッチング素子S1のスイッチングによる電力損失を低減するソフトスイッチング動作を用いたコンバータである。なお、ソフトスイッチングコンバータの詳細な動作原理については、特開2009−165245において開示されている。
ソフトスイッチングコンバータ50は、主回路51と補助回路52とを備えるチョッパ回路で構成されている。主回路51は、リアクトルL1、ダイオードD5、スイッチング素子S1、ダイオードD4、フィルタコンデンサC1、平滑コンデンサC3から構成されている。リアクトルL1は、一端が燃料電池FC(図1)である直流電源Eの正極に接続される。ダイオードD5は、アノードがリアクトルL1の他端に接続されるとともに、カソードが負荷LOADの一端に接続される。スイッチング素子S1は、一端がリアクトルL1の他端に接続されるとともに、他端が直流電源Eの負極、および、負荷LOADの他極に接続され、制御ユニット20から送信されるS1ゲート信号に応じてターンオン・オフ動作をする。本実施例ではスイッチング素子S1は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタを用いる。その他、スイッチング素子S1としてはサイリスタ、ダイオード等の半導体素子を用いることもできる。スイッチング素子S1には、ダイオードD4がスイッチング素子S1の保護のために並列に接続される。フィルタコンデンサC1は、直流電源Eの正極−負極間に接続される。平滑コンデンサC3は、負荷LOADに並列に接続される。フィルタコンデンサC1および平滑コンデンサC3は、それぞれ、ソフトスイッチングコンバータ50の入出力を安定化させるものである。
一方、補助回路52は、リアクトルL2、ダイオードD1、スイッチング素子S2、ダイオードD2、スナバダイオードD3、スナバコンデンサC2を備える。リアクトルL2は、一端がリアクトルL1の高電位側に接続される。ダイオードD2は、スイッチング素子S2とスナバダイオードD3との間に接続される。スイッチング素子S2は、一端がダイオードD2のアノードに接続され、制御ユニット20から送信されたS2ゲート信号に応じてターンオン・オフ動作する。スナバダイオードD3は、アノードがスイッチング素子S1の一端に接続されるとともに、カソードがスイッチング素子S2に他端に接続される。スナバコンデンサC2は、一端がスナバダイオードD3のカソードに接続されるとともに、他端がスイッチング素子S1に接続される。ダイオードD1は、スイッチング素子S2を保護するために並列に接続されている。スナバダイオードD3およびスナバコンデンサC2は、スイッチング素子S1のオフ時に生じる過渡的な逆起電力を吸収するためのものである。スナバコンデンサC2とスナバダイオードD3との間には、スナバコンデンサC2にかかる電圧を監視する電圧センサ70が設けられている。電圧センサ70は、スナバコンデンサC2にかかる電圧がゼロになった段階で立ち上がり、所定期間経過後に立ち下がる信号を出力する。電圧センサ70から出力される信号は、スイッチ制御部60に入力される。
図3は、各種の信号を示すタイミングチャートである。スイッチ制御部60は、ワンショットマルチバイブレータやANDゲート等の論理回路によって構成されており、制御信号及び電圧センサ70からの出力に基づいて、S1ゲート信号及びS2ゲート信号を生成する。図3に示されるように、S2ゲート信号は、制御信号の立ち上がりエッジが検出されると立ち上がり、所定時間の経過後に立ち下がる。電圧センサ70の出力は、上述したように、スナバコンデンサC2にかかる電圧がゼロになった段階で立ち上がり、所定時間経過後に立ち下がる。S1ゲート信号は、電圧センサ70の出力の立ち上がりエッジが検出されると立ち上がり、制御信号の立ち下りエッジが検出されると立ち下がる。ソフトスイッチングコンバータ50は、S1ゲート信号及びS2ゲート信号に基づいて、以下に説明するソフトスイッチング動作を実行する。なお、スイッチ制御部60は、CPUを備えた電子回路で構成されていてもよく、また、1チップのASIC(Application Specific Integrated Circuit)として構成されていてもよい。
図4はソフトスイッチングコンバータ50のソフトスイッチング動作による昇圧のための1サイクルの処理(以下、「ソフトスイッチング処理」とも呼ぶ)を説明する状態遷移図である。
ソフトスイッチング処理は、状態S101〜S106の各処理が制御ユニット20によって順次行われて1サイクルを形成するが、各処理によるソフトスイッチングコンバータ50での電流、電圧の状態をそれぞれモード1〜モード6として表現し、初期状態を図5に、モード1〜モード6の状態をそれぞれ図6〜図11に示す。以下、これらの図に基づいて、ソフトスイッチングコンバータ50でのソフトスイッチング処理について説明する。図5〜図11においては、図面の表示を簡潔にするため、主回路51と補助回路52の符号の記載は省略しているが、各モードの説明においては、各回路を引用する場合がある。
図4に示すソフトスイッチング処理が行われる直前の初期状態(図5参照)は、燃料電池FCから負荷LOADに電力が供給されている状態、即ちスイッチング素子S1、S2がともにターンオフされることで、リアクトルL1、ダイオードD5を介して電流が負荷LOAD側に流れている状態である。従って、当該ソフトスイッチング処理の一サイクルが終了すると、この初期状態と同じ状態に至ることになる。
ソフトスイッチング処理(図4参照)において、初期状態からモード1(図6参照)の状態に遷移し、図6に示されるモード1の電流・電圧状態が形成される(状態S101)。具体的には、スイッチング素子S1はターンオフの状態で、スイッチング素子S2をターンオンする。このようにすると、ソフトスイッチングコンバータ50の出口電圧VHと入口電圧VLの電位差によって、リアクトルL1及びダイオードD5を介して負荷LOAD側に流れていた電流が、補助回路52側に徐々に移行していく。
モード1の状態が所定時間継続すると、ダイオードD5を流れる電流がゼロとなり、代わってスナバコンデンサC2と燃料電池FCの電圧VLとの電位差により、スナバコンデンサC2に蓄電されていた電荷が補助回路52側に流れ込んでいく(状態S102:図7に示すモード2の状態)。スイッチング素子S1をターンオンするときにスイッチング素子S1に印加される電圧に影響を与えるスナバコンデンサC2の電荷が、モード2では補助回路52のダイオードD2→スイッチング素子S2→リアクトルL2に流れ込むことで、スナバコンデンサC2にかかる電圧が低下していく。このとき、リアクトルL2とスナバコンデンサC2の半波共振により、スナバコンデンサC2の電圧がゼロとなるまで、電流は流れ続ける。スナバコンデンサC2の電荷が、スナバコンデンサC2と並列に接続されているスイッチング素子S1の両端の電圧を決定している。結果として、状態S103(図4)でのスイッチング素子S1のターンオン時には、スイッチング素子S1の両端にかかる印加電圧を下げることが可能となる。
更に、状態S103においては、スナバコンデンサC2の電荷が抜け切ったタイミングで、スイッチング素子S1がターンオンされ、図8に示されるモード3の電流・電圧状態が形成される。すなわち、スナバコンデンサC2の電圧がゼロとなった状態ではスイッチング素子S1の両端にかかる電圧もゼロとなる。そして、その状態でスイッチング素子S1をターンオンすることにより、スイッチング素子S1はゼロ電圧の状態であり、その状態から電流が流れ始めるため、スイッチング素子S1におけるスイッチングによる電力損失(以下、「スイッチング損失」とも呼ぶ)が理論上、ゼロになっている。なお、上述したように、スイッチ制御部60は、スナバコンデンサC2にかかる電圧を監視しており、スナバコンデンサC2にかかる電圧がゼロになった段階でスイッチング素子S1がターンオンするように、S1ゲート信号を生成する。
そして、状態S104では、状態S103の状態が継続することで、リアクトルL1に流れ込んでいく電流量を増加させて、リアクトルL1に蓄えられるエネルギを徐々に増やしていく。この状態が、図9に示されるモード4の電流・電圧状態である。その後、リアクトルL1に所望のエネルギが蓄えられた状態で、状態S105において、スイッチング素子S1及びスイッチング素子S2をターンオフする。すると、モード2で電荷を放出して低電圧状態となっているスナバコンデンサC2に電荷が充電され、ソフトスイッチングコンバータ50の出口電圧VHと同電圧に至る。この状態が、図10に示されるモード5の電流・電圧状態である。そして、スナバコンデンサC2が電圧VHになるまで電荷が充電されると、状態S106においてリアクトルL1に蓄えられたエネルギが負荷LOAD側に解放される。この状態が、図11に示されるモード6の電流・電圧状態である。尚、モード4の状態からモード5の状態への遷移の際、スイッチング素子S1,S2のターンオフ時のスイッチング素子S1にかかる電圧を、スナバコンデンサC2により立ち上がりを遅らせられるため、スイッチング素子S1におけるテール電流によるスイッチング損失をより小さくできる。
上述のように状態S101〜S106の処理を一サイクルとしてソフトスイッチング処理を行うことで、ソフトスイッチングコンバータ50におけるスイッチング損失を可及的に抑制して、燃料電池FCの出力電圧を昇圧し負荷LOADに供給可能となる。
以上説明した第1実施例では、スイッチング素子S2のスイッチングを制御するS2ゲート信号は、ワイヤーハーネスWHを介することなく、スイッチ制御部60からソフトスイッチングコンバータ50へ供給されている。このため、S2ゲート信号が制御ユニット20によって出力され、S2ゲート信号がワイヤーハーネスWHを介してソフトスイッチングコンバータ50に供給される構成に比べて、ワイヤーハーネスWHの異常や断線の発生等によってスイッチング素子S2が予期せぬタイミングでターンオフとなってしまうことを抑制することができる。したがって、第1実施例によれば、スイッチング素子S2が耐圧破壊されてしまうことを抑制することができる。
なお、スイッチング素子S1は、本発明における主スイッチング素子に相当し、スイッチング素子S2は、本発明における補助スイッチング素子に相当する。スイッチ制御部60は、本発明における制御回路に相当する。
B.他の実施例:
上記実施例では、S2ゲート信号を生成するスイッチ制御部60を設けることによって、スイッチング素子S2が耐圧破壊されてしまうことを抑制していたが、スイッチ制御部60を設ける代わりに、以下の構成を採用してもよい。以下では、制御ユニット20がS1ゲート信号及びS2ゲート信号を生成し、S1ゲート信号及びS2ゲート信号がワイヤーハーネスWHを介してソフトスイッチングコンバータ50に供給される構成を前提として説明する。
構成1:
スイッチング素子S2に流れる電流を検知する検知部を設け、スイッチング素子S2に流れる電流が所定値以上の場合には、スイッチング素子S2のターンオフを禁止する構成としてもよい。このような構成とすれば、スイッチング素子S2は、所定値以上の電流が流れている場合にはターンオフしないので、スイッチング素子S2が耐圧破壊されてしまうことを抑制することができる。
構成2:
制御ユニット20は、ソフトスイッチングコンバータ50の動作を停止させる停止指令、すなわちスイッチング素子S1のスイッチング動作を停止させる指令を受けた場合であっても、スイッチング素子S2のスイッチング動作は停止させない制御を実行することとしてもよい。このような制御を実行すれば、制御ユニット20が停止指令を受けた場合であっても、スイッチング素子S2のスイッチング動作は停止しない。したがって、スイッチング素子S2が予期せぬタイミングでターンオフすることを抑制することができ、スイッチング素子S2が耐圧破壊されてしまうことを抑制することができる。
構成3:
スイッチング素子S2として、ゲートに電圧が与えられた場合にターンオフとなる素子(例えば、FET等)を採用することとしてもよい。このようにすれば、S2ゲート信号の供給が予期せぬタイミングで途絶えた場合であっても、スイッチング素子S2はターンオンとなる。したがって、スイッチング素子S2が予期せぬタイミングでターンオフすることを抑制することができ、スイッチング素子S2が耐圧破壊されてしまうことを抑制することができる。
構成4:
電源装置30内に、S2ゲート信号の電圧を保持するための回路、例えばコンデンサを設けて、S2ゲート信号の電圧を保持する構成としてもよい。このような構成とすれば、S2ゲート信号の電圧が予期せぬタイミングで低下した場合であっても、コンデンサに蓄えられた電荷によってS2ゲート信号の電圧の低下を抑制することができるので、スイッチング素子S2が予期せぬタイミングで早期にターンオフすることを抑制することができ、スイッチング素子S2が耐圧破壊されてしまうことを抑制することができる。
C.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
変形例1:
上記実施例では、図2に示された回路構成のソフトスイッチングコンバータについて説明したが、本発明は、他の回路構成のソフトスイッチングコンバータにも適用することができる。図12は、他の回路構成のソフトスイッチングコンバータの例を示す説明図である。図12(A)に示された回路構成のソフトスイッチングコンバータでは、スイッチング素子S1aが、主スイッチング素子に相当し、スイッチング素子S2aが、補助スイッチング素子に相当する。また、リアクトルL1aが、図2におけるリアクトルL1に相当し、リアクトルL2aが、図2におけるリアクトルL2に相当する。図12(B)に示された回路構成のソフトスイッチングコンバータでは、スイッチング素子S1bが、主スイッチング素子に相当し、スイッチング素子S2bが、補助スイッチング素子に相当する。また、リアクトルL1bが、図2におけるリアクトルL1に相当し、リアクトルL2bが、図2におけるリアクトルL2に相当する。
変形例2:
上記実施例では、スイッチ制御部60が制御信号に基づいてS1ゲート信号及びS2ゲート信号を生成していたが、この代わりに、S1ゲート信号は、制御信号に含まれていることとしてもよい。
変形例3:
上記実施例では、車両に搭載されたDC/DCコンバータを例に説明したが、これに限ることなく、本発明は、直流を昇圧または降圧して電力を機器に供給する種々のDC/DCコンバータに適用することができる。
変形例4:
上記実施例では、ソフトスイッチング動作を用いたDC/DCコンバータを例に説明したが、これに限らず、ソフトスイッチング動作を用いたチョッパ回路に対して、本発明を適用することができる。例えば、ソフトスイッチング動作を用いたチョッパ回路としては、上記説明したDC/DCコンバータや、AC/DCコンバータ、PFC回路(Power Factor Correction回路:力率改善回路)、UPS(UPS:Uninterruptible Power Supply:無停電電源装置)、パワーコンディショナ等の電力変換装置、周波数変換装置等を挙げることができる。
10…燃料電池システム
20…制御ユニット
30…電源装置
50…ソフトスイッチングコンバータ
60…スイッチ制御部
51…主回路
52…補助回路
60…電圧測定器
LOAD…負荷
E…直流電源
S1…スイッチング素子
S2…スイッチング素子
L1…リアクトル
L2…リアクトル
C1…フィルタコンデンサ
C2…スナバコンデンサ
C3…平滑コンデンサ
D1…ダイオード
D2…ダイオード
D3…スナバダイオード
D4…ダイオード
D5…ダイオード
FC…燃料電池
WH…ワイヤーハーネス
S1a、S1b…スイッチング素子
S2a、S2b…スイッチング素子
L1a、L1b…リアクトル
L2a、L2b…リアクトル

Claims (3)

  1. 電力変換装置であって、
    主スイッチング素子と補助スイッチング素子とを有し、前記補助スイッチング素子のスイッチングによって、前記主スイッチング素子がターンオンする際の該主スイッチング素子への印加電圧を制御するソフトスイッチング動作を行なうチョッパ回路と、
    前記チョッパ回路を制御するための制御信号をケーブルを介して受信し、前記主スイッチング素子のスイッチングのタイミングを制御する第1の信号及び前記補助スイッチング素子のスイッチングのタイミングを制御する第2の信号を、前記制御信号に基づいて生成し、前記第1の信号を前記主スイッチング素子に供給し、前記第2の信号を前記補助スイッチング素子に供給する制御回路と
    を備える電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置であって、
    前記制御回路は、前記補助スイッチング素子がターンオン後、所定期間の経過前にターンオフしないように、前記第2の信号を生成する
    電力変換装置。
  3. 電源装置であって、
    請求項1または請求項2に記載の電力変換装置と、
    前記電力変換装置に対して直流電力を供給する燃料電池と
    を備え、
    前記電力変換装置は、前記燃料電池から供給された直流電力の電圧を変換し、前記電圧が変換された直流電力を負荷に対して出力するDC/DCコンバータである、
    電源装置。
JP2010153615A 2010-07-06 2010-07-06 電力変換装置及び電源装置 Pending JP2012019564A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010153615A JP2012019564A (ja) 2010-07-06 2010-07-06 電力変換装置及び電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010153615A JP2012019564A (ja) 2010-07-06 2010-07-06 電力変換装置及び電源装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012019564A true JP2012019564A (ja) 2012-01-26

Family

ID=45604394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010153615A Pending JP2012019564A (ja) 2010-07-06 2010-07-06 電力変換装置及び電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012019564A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014039413A (ja) * 2012-08-17 2014-02-27 Ihi Corp 電力変換装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09121531A (ja) * 1995-08-21 1997-05-06 Mitsubishi Electric Corp 電力変換装置
JP2000341974A (ja) * 1999-05-28 2000-12-08 Mitsubishi Electric Corp 車載用電力変換装置
JP2007282384A (ja) * 2006-04-07 2007-10-25 Hitachi Metals Ltd 回生型リアクトル評価装置
JP2008005681A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Toyota Motor Corp 電源装置
JP2008283815A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Honda Motor Co Ltd 共振型電力変換装置及びその制御方法
JP2009087549A (ja) * 2007-09-27 2009-04-23 Harison Toshiba Lighting Corp ランプ点灯装置、液晶プロジェクタ
JP2009165245A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Toyota Motor Corp 燃料電池システム、及びdc−dcコンバータ

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09121531A (ja) * 1995-08-21 1997-05-06 Mitsubishi Electric Corp 電力変換装置
JP2000341974A (ja) * 1999-05-28 2000-12-08 Mitsubishi Electric Corp 車載用電力変換装置
JP2007282384A (ja) * 2006-04-07 2007-10-25 Hitachi Metals Ltd 回生型リアクトル評価装置
JP2008005681A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Toyota Motor Corp 電源装置
JP2008283815A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Honda Motor Co Ltd 共振型電力変換装置及びその制御方法
JP2009087549A (ja) * 2007-09-27 2009-04-23 Harison Toshiba Lighting Corp ランプ点灯装置、液晶プロジェクタ
JP2009165245A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Toyota Motor Corp 燃料電池システム、及びdc−dcコンバータ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014039413A (ja) * 2012-08-17 2014-02-27 Ihi Corp 電力変換装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4222337B2 (ja) 複数の電源を備えた電源システム及びそれを備えた車両
JP5278837B2 (ja) コンバータの出力ダイオード短絡検出装置
JP5327486B2 (ja) コンバータ制御装置
JP5447520B2 (ja) コンバータ制御装置及び多相コンバータ
JP5464451B2 (ja) コンバータ制御装置
JP5018966B2 (ja) コンバータ制御装置
US8525486B2 (en) Power converter
JP2015517793A (ja) 電源保護のためのdc/dc電力コンバータ制御方式
JP2010004728A (ja) 電力変換装置
JP2012019564A (ja) 電力変換装置及び電源装置
JP6241074B2 (ja) 燃料電池の電力調整システム
JP5549280B2 (ja) チョッパ回路、dc/dcコンバータ、燃料電池システム
JP2011109776A (ja) 電力変換装置
JP5494191B2 (ja) チョッパ回路の製造方法、チョッパ回路、dc/dcコンバータ、燃料電池システムおよび制御方法
JP5655449B2 (ja) 電力変換装置及び電源供給装置
JP2011250506A (ja) スナバ回路、チョッパ回路、dc/dcコンバータおよび燃料電池システム
JP2011029032A (ja) 燃料電池システム
JP2011004466A (ja) 共振型コンバータにおけるコンデンサの容量低下を検出する装置
JP5687431B2 (ja) 電源回路及び電源システム
JP2010288365A (ja) コンバータ制御装置
JP2023013792A (ja) 燃料電池用電力変換装置および燃料電池システム
JP2011109775A (ja) コンバータ制御装置
JP2011200018A (ja) モーター制御方法
JP2011019337A (ja) コンバータ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140212

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140411

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20141021