JP2012016756A - 工作機械の主軸台 - Google Patents

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Abstract

【課題】短尺ワークの挿入が容易で、しかも短尺ワークをばね力で把持し、高速回転で加工ができる工作機械の主軸台を提供する。
【解決手段】工作機械の主軸台10であって、主軸台本体1と、主軸台本体1に回転自在に支持され、軸中心に貫通孔2bが形成された主軸2と、貫通穴2bの前部に形成されたテーパ面2tに嵌合して装着されたコレット3と、貫通穴2bの回りに設けられ、座ぐり穴2dが形成された複数の通し穴2cと、座ぐり穴2dに装着されたばね部材5と、コレット3に係合して主軸2の軸方向へ移動自在に装着されたクランパ4と、クランパ4を後方へ付勢するようにクランパ4とばね部材5を連結して固定する固定部材6,6bと、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、工作機械の主軸台に係り、特にワークを把持して回転する工作機械の主軸台に関する。
これまで、例えば、短尺のワークの加工の際は、主軸台の前方からワーク供給装置等によってワークが挿入され、主軸台の前部に設けられたコレットチャックによって把持され、主軸台の前部に設けられた刃物台のバイト(工具)によって加工されている。
また、コレットチャックは旋盤用コレットであり、三つのすり割りが形成され、コレットの後端部には連結管(チューブ)が螺入されてコレットと一体になり、この連結管の押し引きにより、短尺ワークのクランプ、アンクランプを可能にしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−110639号公報(図4)
しかしながら、短尺材ワークが鍛造品で成形され、かつ、軸端の近傍に鍔のあるワークの場合は、コレットチャックの前方からワークの挿入ができないという問題があった。
また、ワークの長さが連結管の全長よりも短い場合は、連結管の後方から挿入ができないという問題があった。
そこで、本発明は、これらの問題点に鑑みてなされたもので、これまでにない構成の主軸台により、短尺ワークの挿入が容易で、しかも短尺ワークをばね力で把持し、高速回転で加工ができる工作機械の主軸台を提供することを課題とする。
請求項1に記載の工作機械(100)の主軸台(10)の発明は、主軸台本体(1)と、
前記主軸台本体(1)に回転自在に支持され、軸中心に貫通孔(2b)が形成された主軸(2)と、前記貫通穴(2b)の前部に形成されたテーパ面(2t)に嵌合して装着されたコレット(3)と、前記貫通穴(2b)の回りに設けられ、座ぐり穴(2d)が形成された複数の通し穴(2c)と、前記座ぐり穴(2d)に装着されたばね部材(5)と、
前記コレット(3)に係合して前記主軸(2)の軸方向へ移動自在に装着されたクランパ(4)と、前記クランパ(4)を後方へ付勢するように前記クランパ(4)と前記ばね部材(5)を連結して固定する固定部材(6,6b)と、を備え、前記ばね部材(5)により前記クランパ(4)を介して前記コレット(3)を後方へ付勢して前記ワーク(W)をクランプすることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載された工作機械(100)の主軸台(10)であって、前記ばね部材(5)は複数積層されたリング形状の皿ばね(5)であり、前記固定部材(6)は、一端に形成された頭部(6a)が前記皿ばね(5)に当接し、他端が前記クランパ(4)の後面に当接し、前記皿ばね(5)および前記通し穴(2c)に挿通された段付ピン(6)と、前記クランパ(4)の前面から前記段付ピン(6)の他端に螺入されたボルト(6b)と、を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載された工作機械(100)の主軸台(10)であって、前記主軸(2)の後部に固定され、前記主軸(2)を回転させるプーリ(8)と、前記プーリ(8)の軸中心に形成された開口部(8a)と、前記コレット(3)の後部に形成された窪み(3d)と、を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載された工作機械(100)の主軸台(10)であって、前記コレット(3)は、全長が旋盤用コレットよりも短い回転工具用コレットであることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、主軸台本体に回転自在に支持され、軸中心に貫通孔が形成された主軸と、貫通穴の前部に形成されたテーパ面に嵌合して装着されたコレットと、貫通穴の回りに設けられ、座ぐり穴が形成された複数の通し穴と、座ぐり穴に装着されたばね部材と、コレットに係合して前記主軸の軸方向へ移動自在に装着されたクランパと、クランパを後方へ付勢するようにクランパとばね部材を連結して固定する固定部材と、を備えたことにより、ばね部材と固定部材によりクランパを介してコレットを後方へ付勢してワークを容易にクランプすることができ、これまでにない構成の主軸台により、短尺のワークをばね力で把持し、高速回転して加工ができる工作機械の主軸台を提供することができる。
請求項2に係る発明によれば、ばね部材は複数積層されたリング形状の皿ばねであり、
固定部材は皿ばねおよび前記通し穴に挿通されて前記皿ばねに当接し、付勢力を受ける段部を設けた段付ピンと、段付ピンの軸端をクランパの前面からボルトによってクランパに固定する構成にしたことにより、短尺のワークを皿ばねの付勢力を段付ピンとクランパの前面からボルトによって把持し、高速回転して加工ができる工作機械の主軸台を提供することができる。
請求項3に係る発明によれば、主軸の後部に固定され、主軸を回転させるプーリと、プーリの軸中心に形成された開口部と、コレットの後部に形成された窪みと、を備えたことにより、プーリの開口部と、主軸の貫通孔と、コレットの窪みとが、主軸の軸中心に沿って連続した窪みが形成できるため、主軸の後方からワークを装着する際、ローダやロボット等のワークを把持するワークホルダとの干渉がないため、スムーズな挿着ができる。
請求項4に係る発明によれば、コレットは、全長が旋盤用コレットよりも短い回転工具用コレットを採用したことにより、容易に短尺のワークを把持することができる。また、スリット数が旋盤用コレットよりも多いため、弾性変形がしやすく、把持性能が高いため、高性能な工作機械の主軸台を提供することができる。
本発明の主軸台が搭載されたNC旋盤の平面図である。 本発明の主軸台が搭載されたNC旋盤の正面図である。 本発明の主軸台を示す平面図である。 本発明の主軸台を示す正面図である。 本発明の主軸台を示し、図6に示すA−A線の拡大断面図である。 図5に示す主軸台の一部破断した左側面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
本発明は、例えば、直径が10mm以下で、全長が50〜60mm程度の短尺のワークに特に適している。
図1、図2に示すように、工作機械100は、ベッド11上面の左側に主軸台10が配置され、主軸台10の右側(前方)には刃物台42が配置されている。
工作機械100の刃物台42側には、ベッド11の右側(前方)の摺動面であるすべりガイド11b,11bの上面に左右(Z)方向へ移動可能なサドル22が載置され、このサドル22の上面に設けられた摺動面には、前後(X)方向へ移動可能なクロススライド32が載置され、そして、このクロススライド32の上面に刃物台42が載置されている。
工作機械100は、2軸(Z,X)制御のNC旋盤であり、短尺ワーク用仕様のNC旋盤である。
なお、工作機械100の座標系を示す記号についてはJISB6310に規定されている。NC旋盤に関しては、主軸台10の主軸2の軸方向をZ軸とし、このZ軸に直交する方向をX軸とするように規定されている。
機械本体の2(Z,X)軸の軸移動は、Z軸移動機構、X軸移動機構、により行われる。
主軸台10の説明に入る前に、工作機械100の全体であるZ軸移動機構から詳細に説明し、同様の機構であるX軸移動機構の説明は省略する。
<Z軸移動機構の構成>
図2の右側に示すように、Z軸移動機構24は、サドル22を左右(Z軸)方向へ移動させるための駆動装置である。Z軸移動機構24は、ベッド11に設けられたダブテール形のすべりガイド11b,11bの間の凹部(図示せず)に配置され、Z軸用ボールねじ24aと、このZ軸用ボールねじ24aに螺入したZ軸用ナット24bと、Z軸用ボールねじ24aの軸端がカップリング24cによって連結されたZ軸用サーボモータ24mとから構成されている。Z軸用サーボモータ24mの回転はZ軸用ナット24bにより直線運動に変換されてサドル22に伝達される。
なお、ここでは、Z軸用すべりガイド11b,11bの形状は、動剛性の高いすべりガイドのダブテールになっているが、直線ころがりガイド方式にしても構わない。
<主軸台の構成>
図3,図4に示すように、本発明の主軸台10は、ベッド11の取付座11cに第1ベース10aが固定され、この第1ベース10aの上には主軸台10を載置し、主軸モータ10mを載置する第2ベース10bが固定されている。
本発明の主軸台10の全幅Lは、従来のNC旋盤の全幅の1/6〜1/5、になっている。
<主軸台の構成>
本発明の主軸台10の構成を詳細に説明する。
図5に示すように、本発明の主軸台10は、主軸台本体1に回転自在に支持され、軸中心に貫通孔2bが形成された主軸2と、貫通穴2bの前部に形成されたテーパ面2tに嵌合して装着されたコレット3と、貫通穴2bの回りに設けられ、座ぐり穴2dが形成された複数の通し穴2cと、座ぐり穴2dに装着されたばね部材5と、コレット3に係合して主軸2の軸方向へ移動自在に装着されたクランパ4と、クランパ4を後方へ付勢するようにクランパ4と前記ばね部材5を連結して固定する固定部材6,6bとから構成されている。さらに、主軸2は、主軸台本体1に設けられたベアリング2a,2aに回転自在に支持され、さらに、ワークをアンクランプするためにクランパ4を前方へ付勢するピストン7等から構成されている。
<主軸台本体の構成>
主軸台本体1の後方面は、図6に示すように、正方形に近い四角形を形成している。
図5に示すように、主軸台本体1は、正面視では、縦に直立する長方形を形成している本体のブロックである。主軸台本体1は、前面1aと、後面1bと、後面1bに穴ぐりされた穴ぐり座面1cと、ベアリング2aの外輪と嵌合する貫通穴1dと、貫通穴1dから一段縮径された縮径穴1eと、前面1aには前部穴1fが設けられ、前部穴1fにはピストン7が装着され、エアポケットBが形成されている。
また、主軸台本体1の左側面(図6参照)には、後記するベルト14を通すために切り欠かれた開口面1g,1gが設けられており、この開口面1g,1gによりベルト14と主軸台本体1とは干渉がないようになっている。
<ベアリングの構成>
主軸2用のベアリング2a,2aは、2個のアンギュラ玉軸受であり、背面組合せで構成されている。ベアリング2a,2aの外輪は、主軸台本体1の貫通穴1dに嵌入され、ベアリング2a,2aの内輪は、主軸2の外周面に嵌入されて、主軸2の外周つば部2eによって位置決めされている。
<主軸の構成>
主軸2は、リング状を形成した短尺の回転体であり、ベアリング2a,2aの内輪に主軸2の外周面が嵌入されて、回転自在に支持されている。
主軸2の軸中心は貫通孔2bが設けられ、この貫通孔2bの前部のとば口には16°のテーパ面2tが形成され、この16°のテーパ面2tには後記するコレット3が嵌合されて装着されている。
<ばね部材の構成>
図5に示すように、通し穴2cに設けられた座ぐり穴2dは、主軸2の肉厚部に6等配(図6参照)で配置され、6個の座ぐり穴2dおよび通し穴2cが設けられている。この座ぐり穴2dのそれぞれにばね部材5である複数の積層された皿ばね5が装着されている。皿ばね5は、それぞれ28枚から構成され、直列組合せになっている。
<固定部材の構成>
固定部材6は皿ばね5および通し穴2cに挿通されて皿ばね5に当接し、付勢力を受ける段部6aを設けた段付ピン6と、段付ピン6の軸端をクランパ4に固定するために設けられたクランパ4の前面から螺入されたボルト6bをいう。
<段付ピンの構成>
段付ピン6は、頭部6aを設け、積層した皿ばね5の穴に挿通され、通し穴2cに挿通されてクランパ4の前面からのボルト6bによってクランパ4の左面(後面)に固定されている。
このように構成した皿ばね5によるクランプ力の付勢手段Eは、主軸2内に内設されている。クランプ力の付勢手段Eは、ばね部材5である皿ばね5と、段付ピン6と、ボルト6bであり、その他にクランパ4とコレット3が含まれる。
なお、座ぐり穴2dおよび通し穴2cは、ここでは、6個としたが、8個や5個等に増減して変えてもよい。皿ばね5は、例えば、重荷重用が好適であり、6個では4,176N(426kgf)の付勢力となる。
<コレットの構成>
コレット3は、例えば、エンドミル等を把持する回転工具用のコレットである。
旋盤用コレットは従来から市販されているが、旋盤に回転工具用のコレット製品を採用することはこれまでなかった。
図5に示すように、コレット3は、市販されているコレット製品と同様に、外周部の後部に形成された16°のテーパ面3aと、外周部の前部に形成された60°のテーパ面3bと、その間に設けられた溝部3cと、ここでは短尺のワークWを把持する貫通孔3fが形成されている。
また、コレット3には、前側から6本のスリット3gと、後側から位相を30°変えて6本のスリット3g(図6参照)が交互に形成されている。
これにより、コレット3は、縮径する方向へ容易に弾性変形をするようになっており、且つ把持性能が高く、精密加工には好適である。また、このコレット3は、例えば、サイズを示すNo.32が好適である。
しかしながら、このコレット3には、市販のNo.32のコレット3の形状にはない窪み3dが形成されている。
また、段差部を有する短尺のワークWの場合はチャックの前方から挿着ができないため、後方からの挿着になる。コレット3の後部に窪み3dを設けたことにより、後方からワークWを挿着する際、ロボットやローダのワークハンド15との干渉を回避することができる。
<クランパの構成>
クランパ4は、主軸2の前面に設けられ、貫通孔2bの回りに設けられた座ぐり穴に内設した皿ばね5の穴を挿通した段付ピン6が、クランパ4の前面から螺入したボルト6bによって固定され、皿ばね5の付勢力によって数mm軸方向へ移動自在になっている。
また、クランパ4は、中央の穴の内周面に突起部4aが形成され、その内周面の前部にはコレット3の60°テーパ面3bと嵌合する60°テーパ面4bが形成され、さらに、外周面の前部には、つば状の凸部4cが形成されている。
クランパ4の突起部4aはコレット3の溝部3cに遊嵌され、クランパ4の60°テーパ面4bは、コレット3の60°テーパ面3bに当接して押圧する。
<ピストンの構成>
ピストン7は、コレット3の弾性変形を解除し、短尺ワークWをアンクランプするために前記クランパ4を前方(図5で右方向)へ付勢する部材である。
ピストン7は、略リング状に形成されており、左右にはエアポケットB,Cが配置され、左右方向へ移動自在になっている。また、ピストン7の前部は、前記クランパ4の外周面のつば状の凸部4cと係合しており、一度、左のエアポケットBにエアが供給されると、ピストン7は右方向へ移動し、クランパ4を右へ移動させる。その反対に、右のエアポケットCにエアが供給されると、ピストン7は左方向へ移動し、ピストン7は回転しないため、クランパ4の凸部4cの裏のピストン7との間に隙間を作る。
<プーリの構成>
プーリ8は、主軸2の後部の後面にボルトによって一体に固定されている。プーリ8の外周にはV溝8bが形成され、また、外周にはカバー部材8cが一体に形成されている。
なお、プーリ8のV溝8bには、モータ10m(図3参照)のモータ軸に装着された図示しないプーリとも同様にベルト14が巻き掛けられている。
プーリ8は、略円盤状に形成されており、中央の内周面には開口部8aの穴が形成されている。
その他、図5に示すカバー9と、ラビリンス12と、リテーナ13について、説明する。
<カバーの構成>
カバー9は、主軸台本体1の前面1aに固定されたリング状の部材である。カバー9は、前記ピストン7の右側に配置されて、ピストン7によりエアポケットCを形成し、また、ピストン7の抜け止めのストッパとピストン7の保護カバーの役目を果たしている。
<ラビリンスの構成>
ラビリンス12は、主軸2の後面の外周に嵌合されており、ベアリング2aへの粉塵の侵入防止と水の浸入防止をするカバー部材である。ラビリンス12は、ベアリング2aの内輪の位置決めを行い、ベアリング2aの内輪と前記したプーリ8との間に挟持されている。
<リテーナの構成>
リテーナ13は、リング状の、ベアリング2aの外輪の位置決め部材であり、ベアリング2aへの粉塵の侵入防止と水の浸入防止役目を果たすカバー部材である。
ここで、主軸台10の動作について、詳細に説明する。
主軸台10は、短尺のワークWの端面加工を行う、例えば、主軸台10はNC旋盤に好適である。
<アンクランプ動作>
図5に示すように、主軸台10において、シリンダ7の左側のエアポケットBに高圧エアが供給されると、シリンダ7が高圧エアにより皿ばね5の付勢力に抗して前方(右側)に移動し、クランパ4の前部の60°のテーパ面4bとコレット3の60°のテーパ面3bとの間に隙間を形成し、コレット3のアンクランプ状態を形成する。
<ワークの搬送動作>
例えば、ローダ、または、ロボットのワークハンド15に把持された短尺ワークWが上方から下降する。そして、コレット3の後部に形成した窪み3dと、主軸2の内径2bと、プーリ8の開口部8aとによって形成された窪み部Sのスペースを利用してコレット3の中心部の貫通穴3fに短尺ワークWが挿入される。なお、このような搬送装置以外であっても構わない。
<クランプ動作>
シリンダ7の左側のエアポケットBに充満したエアが図示しない電磁弁によって大気に開放されると、皿ばね5の付勢力により、クランパ4が後退(左方向へ移動)し、前部の60°テーパ面4bとコレット3の60°テーパ面3bとの間に隙間がなくなり、さらにクランパ4がコレット3を押圧して主軸台10をクランプ状態にする。
なお、シリンダ7の右側のエアポケットCにエアを供給し、ピストン7は主軸と一緒に回転しないので、ピストン7を元の位置に戻し、クランパ4との接触面を減らす。
<刃形台の構成>
図2に示すように、刃物台42は、主軸台10の右側(前方)のクロススライド32の上面に配設されている。そして、刃物台42の上面には、外径工具用の櫛刃形刃物台42aが固定されている。櫛刃形刃物台42aには、標準の外径バイト42b(図5参照)が装着されている。
<切削加工>
事前に入力されたNCプログラムによって、短尺のワークWの端面加工を外径バイト42bで行う。なお、この工程では、丈決めの加工が主であるが、その他に外径仕上げ加工を行っても構わない。
主軸台10のスピンドルモータ10m(図3,4参照)が回転して主軸2が所定の高速回転すると、図2に示すように、櫛刃形刃物台42aに固定された外径バイト42bが、クロススライド32によるX軸(前後)方向と、サドル22によるZ軸(左右)方向へ移動しながら、往復移動を繰り返し、所定の外径寸法で加工し、元の位置にもどり、加工が完了する。
なお、本発明はその技術思想の範囲内で種々の改造、変更が可能である。ここでは、2軸制御のNC旋盤の主軸台10として説明したが、これに限らず、その他の工作機械に取り付けても構わない。
1 主軸台本体
1a 前面
1b 後面
1c 穴ぐり座面
1d 貫通穴
1e 縮径穴
1f 前部穴
1g 開口面
2 主軸
2a ベアリング
2b 貫通孔
2c 通し穴
2d 座ぐり穴
2e 外周つば部
2f 後面
2t 16°テーパ面
3 コレット
3a 16°テーパ面
3b 60°テーパ面
3c 溝部
3d 窪み
3f 貫通孔
3g スリット
4 クランパ
4a 突起部
4b 60°テーパ面
4c 凸部
5 ばね部材(皿ばね)
6 固定部材(段付ピン)
6a 頭部
6b 固定部材(ボルト)
7 ピストン
8 プーリ
8a 開口部
8b V溝
8c カバー部材
9 カバー
10 主軸台(短尺ワーク用の主軸台)
10a 第1ベース
10b 第2ベース
10m モータ
15 ワークハンド
100 工作機械(NC旋盤)
B,C エアポケット
E クランプ力付勢手段
S 窪み部
W ワーク

Claims (4)

  1. 主軸台本体(1)と、
    前記主軸台本体(1)に回転自在に支持され、軸中心に貫通孔(2b)が形成された主軸(2)と、
    前記貫通穴(2b)の前部に形成されたテーパ面(2t)に嵌合して装着されたコレット(3)と、
    前記貫通穴(2b)の回りに設けられ、座ぐり穴(2d)が形成された複数の通し穴(2c)と、
    前記座ぐり穴(2d)に装着されたばね部材(5)と、
    前記コレット(3)に係合して前記主軸(2)の軸方向へ移動自在に装着されたクランパ(4)と、
    前記クランパ(4)を後方へ付勢するように前記クランパ(4)と前記ばね部材(5)を連結して固定する固定部材(6,6b)と、
    を備えことを特徴とする工作機械(100)の主軸台(10)。
  2. 前記ばね部材(5)は複数積層されたリング形状の皿ばね(5)であり、
    前記固定部材(6)は、
    一端に形成された頭部(6a)が前記皿ばね(5)に当接し、他端が前記クランパ(4)の後面に当接し、前記皿ばね(5)および前記通し穴(2c)に挿通された段付ピン(6)と、
    前記クランパ(4)の前面から前記段付ピン(6)の他端に螺入されたボルト(6b)と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の工作機械(100)の主軸台(10)。
  3. 前記主軸(2)の後部に固定され、前記主軸(2)を回転させるプーリ(8)と、
    前記プーリ(8)の軸中心に形成された開口部(8a)と、
    前記コレット(3)の後部に形成された窪み(3d)と、
    を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載された工作機械(100)の主軸台(10)。
  4. 前記コレット(3)は、全長が旋盤用コレットよりも短い回転工具用コレットであることを特徴とする請求項1に記載された工作機械(100)の主軸台(10)。
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