JP2012016662A - 簡易型避雷装置用塗装カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】 取付けが容易で、かつギャップの長さが変化するのを防止することが可能な簡易型避雷装置用塗装カバーを提供する。
【解決手段】
変形可能なシート状部材から構成され、少なくとも軸方向の一端に開口部7を有する塗装カバー本体2と、塗装カバー本体2の軸方向に間隔をおいて配置され、碍子33を覆うことが可能な筒状に塗装カバー本体2を形成する補強部材3と、塗装カバー本体2に設けられ、送電鉄塔20側の作業者によって操作される着脱用フック11に対して連結および離脱可能な引っ掛け部8、9とを備える。
【選択図】 図8

Description

この発明は、送電鉄塔の塗装時に簡易型避雷装置の碍子への塗料付着を防止する簡易型避雷装置用塗装カバーに関する。
架空送電線の鉄塔を塗装する際は、懸垂碍子や長幹碍子などの磁器碍子に塗料が付着すると絶縁性能が低下するおそれがあるため、碍子をカバーで覆うようにしている。従来から、碍子への塗料付着を防止するための技術は知られており、一対の操作棒の間に設けられた保護シートを碍子へ短時間でかつ安全に巻きつける技術が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
架空送電線の鉄塔には、落雷から送電系統を保護するための避雷装置が設けられるが、従来型の避雷装置の取付けは鉄塔腕金部の改造を必要とし、コストが高くなるという問題があることから、鉄塔腕金部の改造が不要な簡易型避雷装置が開発されている。この簡易型避雷装置は、片持ち構造の碍子の先端部に放電ホーンが設けられており、落雷時には放電ホーンからアーク放電が行われるようになっている。
特開2008−259937号公報
しかし、簡易型避雷装置の碍子は片持ち構造であるため、特許文献1のような懸垂碍子や長幹碍子に用いられる従来の塗装用保護カバーを取付けた場合は、簡易型避雷装置に過剰な荷重が作用して簡易型避雷装置が変位し、アーク放電を行うためのギャップの長さが変化してしまうことが懸念される。すなわち、一対の操作棒を有する従来の塗装用保護カバーの場合は重量が大となるので、これを簡易型避雷装置に取付けた場合は、ギャップの長さの変化によって避雷性能を損なうおそれがある。また、送電鉄塔の塗装は、高所作業となるので、塗装カバーは、容易に簡易型避雷装置に取付けられる構造のものが望まれる。
そこでこの発明は、取付けが容易で、かつギャップの長さが変化するのを防止することが可能な簡易型避雷装置用塗装カバーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、片持ち構造の碍子の先端部に放電用ホーンを有する簡易型避雷装置の前記碍子を送電鉄塔を塗装する際の塗料の付着から保護するための簡易型避雷装置用塗装カバーであって、変形可能なシート状部材から構成され、少なくとも軸方向の一端に開口部を有する塗装カバー本体と、前記塗装カバー本体の前記軸方向に間隔をおいて配置され、前記碍子を覆うことが可能な筒状に前記塗装カバー本体を形成する補強部材と、前記塗装カバー本体に設けられ、前記送電鉄塔側の作業者によって操作される着脱用フックに対して連結および離脱可能な引っ掛け部と、を備えたことを特徴とする簡易型避雷装置用塗装カバーである。
この発明によれば、送電鉄塔側から着脱用フックを介して塗装カバー本体を操作することにより、簡易型避雷装置の碍子を塗装カバー本体によって覆うことが可能となり、送電鉄塔の塗装時における簡易型避雷装置の碍子への塗料の付着が防止される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の簡易型避雷装置用塗装カバーにおいて、前記塗装カバー本体の開口部に、該開口部の径を縮小させる絞り手段が設けられていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の簡易型避雷装置用塗装カバーにおいて、前記塗装カバー本体の軸方向の他端に、前記放電用ホーンが進入可能な保持穴を形成したことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、簡易型避雷装置の碍子を塗装カバー本体によって覆うことができるので、送電鉄塔の塗装の際に簡易型避雷装置の碍子に塗料が付着するのを防止することができ、簡易型避雷装置の碍子の絶縁性能を良好に維持することができる。また、補強部材によって塗装カバー本体の形状を筒状に形成しているので、塗装カバー本体を軸方向に移動させるのみで碍子を覆うことが可能となり、着脱用フックを介して容易に塗装カバー本体を簡易型避雷装置に装着させることができる。
さらに、塗装カバー本体の引っ掛け部は、着脱用フックに対して離脱可能であるので、塗装カバー本体を簡易型避雷装置に装着した後は、着脱用フックを塗装カバー本体から切り離すことができ、送電鉄塔の塗装時における片持ち構造の碍子に作用する荷重を軽減することができる。これにより、放電用ホーンの位置が過剰に変位するのを防止することができ、放電ギャップを正常な値に維持することができる。
請求項2に記載の発明によれば、塗装カバー本体の開口部に、開口部の径を縮小させる絞り手段を設けるようにしているので、送電鉄塔の塗装作業時には、簡易型避雷装置の碍子がほとんど外部に露出することがなくなり、塗料が飛散した場合でも塗料の付着をより確実に防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、塗装カバー本体の軸方向の他端に、放電用ホーンが進入可能な保持穴を形成するようにしたので、塗装カバー本体を簡易型避雷装置の所定位置へ容易に位置決めすることができ、塗装カバー本体の装着作業性を高めることができる。
本発明の実施の形態に係わる簡易型避雷装置用塗装カバーの斜視図である。 図1の簡易型避雷装置用塗装カバーの断面図である。 図1の簡易型避雷装置用塗装カバーを操作するための操作棒の正面図である。 図1の簡易型避雷装置用塗装カバーの開口部の斜視図である。 図7の簡易型避雷装置用塗装カバーの開口部を絞った状態を示す斜視図である。 図1の簡易型避雷装置用塗装カバーを用いた送電鉄塔の塗装作業の一例を示す正面図である。 図1の簡易型避雷装置用塗装カバーを用いた送電鉄塔の塗装作業の他の例を示す正面図である。 図1の簡易型避雷装置用塗装カバーを簡易型避雷装置に装着する手順を示す透視斜視図であり、図8(a)〜(d)は操作棒による塗装カバー本体の簡易型避雷装置への装着手順を示す透視斜視図である。 図1の簡易型避雷装置用塗装カバーの変形例を示す斜視図である。
つぎに、この発明の実施の形態について図面を用いて詳しく説明する。
図1ないし図9は、この発明の実施の形態を示している。図6は、例えば送電電圧110KVの架空送電線路における送電鉄塔20側に設けられた簡易型避雷装置22、32を示している。簡易型避雷装置22、32は、水平方向に延びる懸垂碍子21を介して互いに対向するように配置されている。簡易型避雷装置22、32は、全体がほぼ同様の形状をしている。この実施の形態においては、図6および図7に示すように、簡易型避雷装置22、32は、碍子の軸方向の長さが若干異なっているが、碍子の軸方向の長さを同一とする構成としてもよい。
簡易型避雷装置22は、碍子23と、放電用ホーン24と、支持金具25とを有している。碍子23は、一方のみが支持金具25を介して懸垂碍子21の一端側に支持される片持ち構造となっている。放電用ホーン24は、碍子23の自由端側に設けられている。簡易型避雷装置32は、碍子33と、放電用ホーン34と、支持金具35とを有している。碍子33は、一方のみが支持金具35を介して懸垂碍子21の他端側に支持される片持ち構造となっている。放電用ホーン34は、碍子33の自由端側に設けられている。
図6に示すように、懸垂碍子21の一端側は、送電鉄塔20側に連結されている。懸垂碍子21の他端側は、送電線26に連結されている。送電線26には、懸垂碍子21および送電鉄塔20を迂回して電力を供給するためのジャンパー線27が接続されている。一方の簡易型避雷装置22の放電用ホーン24と他方の簡易型避雷装置32の放電用ホーン34との間には、放電ギャップG1が形成されている。
図7は、例えば送電電圧110KVの架空送電線路における送電鉄塔30側に設けられた簡易型避雷装置22、32を示している。簡易型避雷装置22、32は、垂直方向に延びる懸垂碍子31を介して互いに対向するように配置されている。上側に位置する簡易型避雷装置22は、碍子23と、放電用ホーン24と、支持金具25とを有している。碍子23は、一方のみが支持金具25を介して懸垂碍子31の上端側に支持される片持ち構造となっている。放電用ホーン24は、碍子23の自由端側に設けられている。簡易型避雷装置32は、碍子33と、放電用ホーン34と、支持金具35とを有している。碍子33は、一方のみが支持金具35を介して懸垂碍子21の下端側に支持される片持ち構造となっている。放電用ホーン34は、碍子33の自由端側に設けられている。懸垂碍子21の上端側は、送電鉄塔30側に連結されている。懸垂碍子21の他端側は、送電線(図示略)に連結されている。一方の簡易型避雷装置22の放電用ホーン24と他方の簡易型避雷装置32の放電用ホーン34との間には、放電ギャップG2が形成されている。
図1は、送電鉄塔20、30を塗装する際に用いられる簡易型避雷装置用塗装カバー1を示している。簡易型避雷装置用塗装カバー1は、塗装カバー本体2と、補強部材3と、絞り手段としての絞り紐4と、位置決めフランジ5と、引っ掛け部8、9を有している。塗装カバー本体2は、変形可能なシート状部材から構成されており、例えば防水性および塗料に対して変質しにくい耐塗料性に優れた布地から構成されている。図2に示すように、塗装カバー本体2の軸方向の長さLは、簡易型避雷装置22、32の碍子23、33の長さを考慮した値に設定されている。
塗装カバー本体2の内側には、塗装カバー本体2の形状を筒状に形成する複数の補強部材3が設けられている。複数の補強部材3は、軸方向(軸心P方向)に所定の間隔をもって配置されている。補強部材3は、ピアノ線などの高強度を有するワイヤなどから構成されており、強風であっても塗装カバー本体2を筒状に維持することが可能となっている。塗装カバー本体2は、内側が補強部材3によって内径Dに形成されており、軸方向に移動させるのみで、簡易型避雷装置22の碍子23および簡易型避雷装置32の碍子33を覆うことが可能となっている。また、塗装カバー本体2は、補強部材3が軸方向に所定の間隔をもって配置されていることから、軸方向に変形可能(伸縮可能)となっており、軸方向の長さが多少異なる簡易型避雷装置にも使用可能となっている。
塗装カバー本体2の軸方向の一端の内側には、簡易型避雷装置22および簡易型避雷装置32が挿入される開口部7が形成されている。塗装カバー本体2の軸方向の一端には、開口部7を形成するための折返し部2cが設けられている。折返し部2cは、塗装カバー本体2の軸方向端部を内側に折り返すことにより形成されている。折返し部2cの内側には、絞り紐4を通すための絞り通路2dが形成されている。折返し部2cの一部には、切り込み部2eが形成されている。絞り通路2dには、絞り紐4が全長にわたって挿通されており、絞り紐4の一部が切り込み部2eから外部に引出されている。塗装カバー本体2は、絞り紐4を絞り通路2dから引出すことにより、開口部7の径を縮小させることが可能となっている。
塗装カバー本体2の軸方向の他方は、端部壁2aに形成されている。端部壁2aには、塗装カバー本体2の内側と外側を貫通する貫通孔2bが形成されている。端部壁2aの外面には、円盤状の位置決めフランジ5が取付けられている。位置決めフランジ5の中央部には、放電用ホーン24、34が進入可能な保持穴6が形成されている。保持穴6は、貫通孔2bと同様に軸心P上に位置している。すなわち、保持穴6は円筒状に形成された塗装カバー本体2における径方向の中心に位置している。保持穴6の径は、放電用ホーン24、34の外径よりも若干大に設定されており、保持穴6には放電用ホーン24、34が容易に挿入可能となっている。位置決めフランジ5の塗装カバー本体2への固定は、例えば接着剤を用いてもよいし、布地へ縫い合わせる構成としてもよい。
位置決めフランジ5の上部には、第1の引っ掛け部8が取付けられている。第1の引っ掛け部8は、後述する着脱用フック11と連結可能なリング状に形成されている。第1の引っ掛け部8の下端部8aは、位置決めフランジ5の外周面に固定されている。第1の引っ掛け部8には、着脱用フック11のフック本体11cが挿入可能な第1の引っ掛け孔8bが形成されている。塗装カバー本体2の軸方向の一方、すなわち塗装カバー本体2の開口部7側には、第2の引っ掛け部9が設けられている。図2に示すように、第2の引っ掛け部9の下端部9aは、塗装カバー本体2の外面に固定されている。第2の引っ掛け部9には、着脱用フック11のフック本体11cが挿入可能な第2の引っ掛け孔9bが形成されている。
図3は、送電鉄塔20、30側の作業者によって操作される着脱用フック11を示している。着脱用フック11は、把持部11aと、アーム11bと、フック本体11cと、外れ止め11eと、リンク11gと、操作レバー11fとを有している。把持部11aは、作業者が片手で握り易い径に形成されている。アーム11bは、把持部11aから延びており、先端部にはフック本体11cが取付けられている。フック本体11cは、塗装カバー本体2に取付けられた第1の引っ掛け部8または第2の引っ掛け部9を引っ掛け可能なように、略C字形に形成されている。アーム11bの先端部には、外れ止め11eが揺動可能に取付けられている。外れ止め11eは、把持部11aおよびアーム11bの内部に収納されたリンク11gを介して把持部11aに設けられた操作レバー11fと連結されている。外れ止め11eは、操作レバー11fの操作によって、矢印方向に揺動するようになっている。
つぎに、簡易型避雷装置用塗装カバー1の使用方法および作用について説明する。
図8は、図6の送電鉄塔20における簡易型避雷装置32への簡易型避雷装置用塗装カバー1の取付け手順を示している。図8(a)に示すように、まず送電鉄塔20に昇っている作業者は、塗装カバー本体2の第2の引っ掛け部9に着脱用フック11のフック本体11cを引っ掛けた状態で、着脱用フック11を簡易型避雷装置32に向けて移動させる。そして、塗装カバー本体2の開口部7を簡易型避雷装置32の放電ホーン34に対向させた状態で、さらに塗装カバー本体2を簡易型避雷装置32に向けて移動させる。
図8(b)は、簡易型避雷装置32を塗装カバー本体2によって半分程度覆った状態を示している。この状態では、着脱用フック11のフック本体11cを第2の引っ掛け部9から外した後、着脱用フック11のフック本体11cを第1の引っ掛け部8に引っ掛け、この状態で位置決めフランジ5の保持穴6が簡易型避雷装置32の放電ホーン34と対向するように、塗装カバー本体2の位置合わせを行う。そして、着脱用フック11によってさらに塗装カバー本体2を簡易型避雷装置32側へ押し込む。
図8(c)は、塗装カバー本体2における位置決めフランジ5の保持穴6に放電ホーン34が進入した状態を示している。この状態では、塗装カバー本体2の軸方向の一端は、放電ホーン34によって位置決めされたことになり、塗装カバー本体2の一端側の外周面は放電ホーン34を中心として同心円状に配置されたことになる。すなわち、保持穴6は、塗装カバー本体2の軸心P上に形成されているので、保持穴6に放電ホーン34を挿入させることで、容易に塗装カバー本体2の一端側の外周面を放電ホーン34を中心として同心円状に位置させることが可能となる。保持穴6に放電ホーン34を挿入した後は、着脱用フック11のフック本体11cを第1の引っ掛け部8から取り外す。
図8(d)は、絞り紐4によって開口部7の径を縮小させた状態を示している。絞り紐4の操作は、着脱用フック11を介して行われる。絞り紐4によって開口部7の径を縮小させた状態では、簡易型避雷装置32の碍子33は、完全に塗装カバー本体2によって覆われた状態となり、送電鉄塔20の塗装作業に伴う塗料の碍子33への付着を確実に防止することができる。
送電鉄塔20の塗装作業が完了し、塗装カバー本体2を簡易型避雷装置32から取外す場合は、開口部7の内側に着脱用フック11のフック本体11cを引っ掛け、開口部7を拡径させる。その後、着脱用フック11のフック本体11cを第1の第1の引っ掛け部8に引っ掛け、この状態で着脱用フック11を送電鉄塔20に引き寄せることにより、塗装カバー本体2の回収が可能となる。
図8においては、図6における送電鉄塔20の簡易型避雷装置32への簡易型避雷装置用塗装カバー1の取付け手順を示したが、対向する簡易型避雷装置22についても同様な手順で簡易型避雷装置用塗装カバー1の取付けが行われる。また、図7の送電鉄塔30の簡易型避雷装置22、32への簡易型避雷装置用塗装カバー1の取付け手順も、図6と同様に行われる。この実施の形態においては、送電鉄塔20、30による送電電圧は110KVであるので、一対の簡易型避雷装置22、32を使用しているが、送電電圧が例えば66KVと低くなる場合は、一対の簡易型避雷装置22、32は不要であり、一つのみの簡易型避雷装置で雷害への対応が可能となる。
このように、簡易型避雷装置22の碍子23および簡易型避雷装置32の碍子33を塗装カバー本体2によって覆うことができるので、送電鉄塔20、30の塗装の際に簡易型避雷装置22の碍子23および簡易型避雷装置32の碍子33に塗料が付着するのを防止することができ、簡易型避雷装置22、32の碍子23、33の絶縁性能を良好に維持することができる。また、補強部材3によって塗装カバー本体2の形状を碍子に挿入可能な筒状に形成しているので、着脱用フック11を介しても容易に塗装カバー本体2を簡易型避雷装置22、32に装着させることができる。
さらに、塗装カバー本体2の各引っ掛け部8、9は、着脱用フック11に対して離脱可能であるので、塗装カバー本体2を簡易型避雷装置22、32に装着した後は、着脱用フック11を塗装カバー本体2から切り離すことができ、過剰な荷重が片持ち構造の碍子23、33に作用するのを軽減することができる。これにより、放電用ホーン24、34の位置が過剰に変位するのを防止することができ、放電用ホーン24、34によって形成される放電ギャップG1、G2を正常な値に維持することができる。
また、塗装カバー本体2の開口部7に、開口部7の径を縮小させる絞り紐4を設けるようにしているので、送電鉄塔20、30の塗装作業時には、簡易型避雷装置22、32の碍子23、33が露出することがなくなり、塗料の付着を確実に防止することができる。さらに、塗装カバー本体2の軸方向の他端に、放電用ホーン24、34が進入可能な保持穴6を形成するようにしたので、塗装カバー本体2を簡易型避雷装置22、32の所定位置へ容易に装着させることができ、塗装カバー本体2の装着作業性を高めることができる。
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、実施の形態においては、開口部7の径を縮小させる絞り手段として絞り紐4を用いているが、ファスナーなどによって開口部7の径を縮小させる構成としてもよい。また、塗装カバー本体2を提灯のように軸方向に折り畳み可能な構造とすることにより、高所である送電鉄塔20、30上部への運搬が容易となる。
さらに、上述の実施の形態においては、塗装カバー本体2の簡易型避雷装置22、32への取付けを容易にするため、保持穴6を形成しているが、図9に示すように、塗装カバー本体2の軸方向の端部壁2aに、保持穴6を有する位置決めフランジ5を設けない構成であってもよい。すなわち、図9に示すように、軸方向の一端に開口部7を有する簡易型避雷装置用塗装カバー1であれば、簡易型避雷装置22、32の碍子23、33を覆うことが可能であり、送電鉄塔20、30の塗装作業に伴う簡易型避雷装置22、32の碍子23、33への塗料の付着を防止することができる。
1 簡易型避雷装置用塗装カバー
2 塗装カバー本体
3 補強部材
4 絞り紐
5 位置決めフランジ
6 保持穴
7 開口部
8 第1の引っ掛け部(引っ掛け部)
9 第2の引っ掛け部(引っ掛け部)
11 着脱用フック
20 送電鉄塔
22 簡易型避雷装置
23 碍子
24 放電ホーン
30 送電鉄塔
32 簡易型避雷装置
33 碍子
34 放電ホーン

Claims (3)

  1. 片持ち構造の碍子の先端部に放電用ホーンを有する簡易型避雷装置の前記碍子を送電鉄塔を塗装する際の塗料の付着から保護するための簡易型避雷装置用塗装カバーであって、
    変形可能なシート状部材から構成され、少なくとも軸方向の一端に開口部を有する塗装カバー本体と、
    前記塗装カバー本体の前記軸方向に間隔をおいて配置され、前記碍子を覆うことが可能な筒状に前記塗装カバー本体を形成する補強部材と、
    前記塗装カバー本体に設けられ、前記送電鉄塔側の作業者によって操作される着脱用フックに対して連結および離脱可能な引っ掛け部と、
    を備えたことを特徴とする簡易型避雷装置用塗装カバー。
  2. 前記塗装カバー本体の開口部に、該開口部の径を縮小させる絞り手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の簡易型避雷装置用塗装カバー。
  3. 前記塗装カバー本体の軸方向の他端に、前記放電用ホーンが進入可能な保持穴を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の簡易型避雷装置用塗装カバー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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