JP2012016085A - 電子制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】より簡素な構造で信頼性のある防水機能を確保することのできる電子制御装置の防水構造を提供することを目的とする。
【解決手段】パワー基板3に電気的に接続される本体部41と外部端子8に接続される接続部42とからなる電極柱40と、パワー基板3と電極柱40の本体部41とを収容するケース50と、接続部42の周囲に配置される防水シール6と、外部端子8とケース50との間に配置され、ケース50を介して防水シール6を押圧するスリーブ52と、外部端子8を接続部42に締結するボルト9と、を備える。外部端子8がボルト9により接続部42に締結されることで、ケース50を介してスリーブ52が防水シール6を押圧する。
【選択図】図2
【解決手段】パワー基板3に電気的に接続される本体部41と外部端子8に接続される接続部42とからなる電極柱40と、パワー基板3と電極柱40の本体部41とを収容するケース50と、接続部42の周囲に配置される防水シール6と、外部端子8とケース50との間に配置され、ケース50を介して防水シール6を押圧するスリーブ52と、外部端子8を接続部42に締結するボルト9と、を備える。外部端子8がボルト9により接続部42に締結されることで、ケース50を介してスリーブ52が防水シール6を押圧する。
【選択図】図2
Description
本発明は、電子制御装置に関し、例えばフォークリフトのコントローラボックスに適用される電子制御装置に関する。
車両の走行や駆動に用いられる電子制御装置として、インバータ装置などの回路基板と回路基板を収容するケースとを備える電子制御装置が知られている。この電子制御装置は、高い防水性が要求されているため、外部からの水の浸入を封止する構造が種々提案されている。
特許文献1では、回路基板を内部に収容するケースに対して、回路基板と外部機器とを電気的に連絡するワイヤハーネスを挿通する樹脂性のグロメットを嵌合することにより、ケース内部を防水する構成が開示されている。具体的には、グロメットの嵌合溝部に下側ケースの嵌合切欠き部を挿入して嵌合し、上側ケースの凸部をグロメットの嵌合溝部に当接させ、上側ケースを下方に押し込んで、上側ケースと下側ケースを固定部材で固定することで電子装置を外部から封止している。
しかし、特許文献1のグロメットは複数の嵌合溝部やフランジを有する複雑な形状となっており、それ自体の製作やケースへの取り付けに手間がかかる。また、嵌合溝部やフランジの製作誤差によりケースとグロメットとの間に隙間が生じ、その隙間から電子装置の内部に水が浸入する恐れがある。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、より簡素な構造で信頼性のある防水機能を確保することのできる防水構造を備えた電子制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、より簡素な構造で信頼性のある防水機能を確保することのできる防水構造を備えた電子制御装置を提供することを目的とする。
本発明の電子制御装置は、回路基板と、電極柱と、ケースと、シール部材と、押圧部材と、を備える。
電極柱は、本体部と接続部とからなる。本体部は、回路基板に電気的に接続される。本体部に連なる接続部は、外部端子に接続される。
ケースは、回路基板と、電極柱の本体部とを収容する。ケースには、電極柱の接続部が貫通する接続孔が形成される。
シール部材は、電極柱の本体部とケースとの間において、電極柱の接続部の周囲に配置される。
押圧部材は、外部端子とケースとの間に配置され、ケースを介してシール部材を押圧する。
本発明の電子制御装置は、外部端子が締結具により接続部に締結されることにより、ケースを介して押圧部材がシール部材を押圧することを特徴とする。
以上の構成を備える本発明の電子制御装置は、外部端子を電極柱の接続部に締結する作業を行うことで、ケースがシール部材を押圧するので、押圧されたシール部材はケースと電極柱との隙間を密に封止してケース内への水の浸入を確実に防止することができる。外部端子を電極柱の接続部に締結するという、本発明が対象とする電子制御装置にとって必然的な作業により、シール部材を押圧することができる。したがって、本発明によると、シール部材を押圧して防水効果を向上するための作業を個別に行う必要がない。
電極柱は、本体部と接続部とからなる。本体部は、回路基板に電気的に接続される。本体部に連なる接続部は、外部端子に接続される。
ケースは、回路基板と、電極柱の本体部とを収容する。ケースには、電極柱の接続部が貫通する接続孔が形成される。
シール部材は、電極柱の本体部とケースとの間において、電極柱の接続部の周囲に配置される。
押圧部材は、外部端子とケースとの間に配置され、ケースを介してシール部材を押圧する。
本発明の電子制御装置は、外部端子が締結具により接続部に締結されることにより、ケースを介して押圧部材がシール部材を押圧することを特徴とする。
以上の構成を備える本発明の電子制御装置は、外部端子を電極柱の接続部に締結する作業を行うことで、ケースがシール部材を押圧するので、押圧されたシール部材はケースと電極柱との隙間を密に封止してケース内への水の浸入を確実に防止することができる。外部端子を電極柱の接続部に締結するという、本発明が対象とする電子制御装置にとって必然的な作業により、シール部材を押圧することができる。したがって、本発明によると、シール部材を押圧して防水効果を向上するための作業を個別に行う必要がない。
また、本発明の電子制御装置において、押圧部材はケースおよび外部端子の一方又は双方に一体的に設けることができる。このような形態においても、電極柱の接続部に外部端子を締結する作業を行うと同時に押圧部材によりシール部材が確実に押圧されるため、電子制御装置の防水性を得ることができる。
また、本発明の電子制御装置において、シール部材の厚さA0と、押圧部材により押圧されたシール部材の厚さA1と、非押圧状態における押圧部材が電極柱の接続部よりも突出する突出量Bが、以下の式で表される関係とすることができる。
A0−A1=ΔA
A0>B>ΔA
この式を満たす寸法とすることにより、電子制御装置の防水機能をより確実なものとすることができる。
A0−A1=ΔA
A0>B>ΔA
この式を満たす寸法とすることにより、電子制御装置の防水機能をより確実なものとすることができる。
さらに、本発明の電子制御装置は、電極柱の温度上昇を検出する第1のセンサを備えることができる。電極柱の温度上昇を検出することにより外部端子の緩みを早期に検知し、緩んだ外部端子と電極柱の接続部との隙間からケース内に水が浸入することを予め防ぐことができる。
さらにまた、本発明の電子制御装置は、電極柱に付着した水を検出する第2のセンサを備えることができる。外部端子の緩みや、ケースやシール部材の劣化などで外部からケース内に水が浸入した場合、電極柱に付着した水を第2のセンサで検出することよりケース内への水の浸入を早期に検知することができ、電子制御装置に与えるダメージを最小限に抑えることが可能となる。
本発明の電子制御装置によれば、電極柱の接続部に外部端子を締結すると同時に押圧部材がシール部材を押圧するので、押圧されたシール部材はケースと電極柱との隙間を密に封止する。このように、本発明によると、押圧部材を設けるだけという簡素な構成を採用することで、ケースと電極柱との隙間からの水の浸入を確実に防ぐことができる。また、シール部材の押圧を、そもそも必要な外部端子を電極中の接続部に締結する作業により行うことができるので、本発明の電子制御装置を製造するのに作業負担を伴うことがない。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1に示すように、電子制御装置1は、金属からなる放熱板2と、放熱板2の上面に固定されるパワー基板(回路基板)3と、パワー基板3の上面に配置される複数の電極柱40とを備える。
放熱板2はアルミニウム等の伝熱性材料からなり、上面に固定されたパワー基板3から生じる熱を外部に放出する。これにより、電子制御装置1内の熱を効率的に外部に逃がすことができる。
パワー基板3には、外部の高圧電源(図示無し)から例えば300Vといった高電圧が供給されるようになっている。パワー基板3上には、複数のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)によって構成されるスイッチング素子やゲート回路(いずれも図示無し)が実装されている。
さらに、パワー基板3上には、パワー基板3に電気的に接続される本体部41と、本体部41に連なり後述する外部端子8に接続される小径の接続部42と、からなる電極柱40が5つ(電極柱P、N、U、V、W)配置されている。電極柱40の本体部41の径は5〜10mmで、接続部42の径は2〜6mmであるが、これらのサイズに限られるわけではない。高圧電源から供給される電力は、この電極柱40を通ってパワー基板3に与えられる。
電極柱40の本体部41は、後述する防水シール6が配置される支持面45を有する。
図1に示すように、電子制御装置1は、金属からなる放熱板2と、放熱板2の上面に固定されるパワー基板(回路基板)3と、パワー基板3の上面に配置される複数の電極柱40とを備える。
放熱板2はアルミニウム等の伝熱性材料からなり、上面に固定されたパワー基板3から生じる熱を外部に放出する。これにより、電子制御装置1内の熱を効率的に外部に逃がすことができる。
パワー基板3には、外部の高圧電源(図示無し)から例えば300Vといった高電圧が供給されるようになっている。パワー基板3上には、複数のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)によって構成されるスイッチング素子やゲート回路(いずれも図示無し)が実装されている。
さらに、パワー基板3上には、パワー基板3に電気的に接続される本体部41と、本体部41に連なり後述する外部端子8に接続される小径の接続部42と、からなる電極柱40が5つ(電極柱P、N、U、V、W)配置されている。電極柱40の本体部41の径は5〜10mmで、接続部42の径は2〜6mmであるが、これらのサイズに限られるわけではない。高圧電源から供給される電力は、この電極柱40を通ってパワー基板3に与えられる。
電極柱40の本体部41は、後述する防水シール6が配置される支持面45を有する。
図1に示すように、電子制御装置1はさらに樹脂性のケース50を備える。箱状のケース50は、開口端側が放熱板2に接着剤等で固着され、パワー基板3と電極柱40の本体部41とを収容する。ケース50の上面には電極柱40の接続部42に対応する位置に接続孔51が設けられ、接続部42がこの接続孔51を貫通するようになっている。接続孔51の周縁から垂設される所定高さのスリーブ(押圧部材)52がケース50と一体的に設けられている。
本体部41の支持面45上であって接続部42の周囲には環状の防水シール6が配置されている。防水シール6としては、弾性変形しやすいアクリル系ゴムやフッ素系ゴムなどの樹脂を用いることができる。防水シール6を電極柱40の本体部41とケース50の間において接続部42の周囲に配置することにより、接続孔51からのケース50内部への水の浸入を防ぐことができる。
本体部41の支持面45上であって接続部42の周囲には環状の防水シール6が配置されている。防水シール6としては、弾性変形しやすいアクリル系ゴムやフッ素系ゴムなどの樹脂を用いることができる。防水シール6を電極柱40の本体部41とケース50の間において接続部42の周囲に配置することにより、接続孔51からのケース50内部への水の浸入を防ぐことができる。
図2(a)に示すように、接続部42にはボルト(締結具)9のネジ部がねじ込まれるネジ孔43が形成されている。ボルト9は、電極柱40の接続部42と接続されることで電極柱40と協働して電流の出入力を行う外部端子8を接続部42に締結する。
ボルト9をネジ孔43にねじ込んで接続部42に締結することにより、接続部42と外部端子8とが締結され電気的に接続される(図2(b))。ボルト9を接続部42にねじ込んで外部端子8を接続部42に締結するときに、外部端子8の下面がスリーブ52の頂面53と接触してスリーブ52を押し下げることでケース50を介して防水シール6を押圧する。押圧された防水シール6は、本体部41の支持面45とそれに対向するケース50内側の下面と密着して、支持面45とケース50との隙間を封止する。これにより、接続孔51からのケース50内への水の浸入を確実に防ぐことができる。
ボルト9をネジ孔43にねじ込んで接続部42に締結することにより、接続部42と外部端子8とが締結され電気的に接続される(図2(b))。ボルト9を接続部42にねじ込んで外部端子8を接続部42に締結するときに、外部端子8の下面がスリーブ52の頂面53と接触してスリーブ52を押し下げることでケース50を介して防水シール6を押圧する。押圧された防水シール6は、本体部41の支持面45とそれに対向するケース50内側の下面と密着して、支持面45とケース50との隙間を封止する。これにより、接続孔51からのケース50内への水の浸入を確実に防ぐことができる。
このように、電子制御装置1は、押圧された防水シール6が、本体部41の支持面45とそれに対向するケース50内側の下面と密着することで、接続孔51からのケース50内への水の浸入を確実に防ぐことができる。この効果を得るための防水シール6は、リング状の単純な形態のものを防水が要求される箇所に一つだけ設ければよいので、特許文献1に開示されるグロメットのように複雑な形状とする必要がない。したがって、低コストの防水シール6を使用することができるとともに、その設置作業も容易である。
しかも、電子制御装置1は、ボルト9で接続部42に外部端子8を締結する作業を行うだけで、防水シール6を押圧できるので、防水シール6を押圧する作業を別途行う必要がない。
しかも、電子制御装置1は、ボルト9で接続部42に外部端子8を締結する作業を行うだけで、防水シール6を押圧できるので、防水シール6を押圧する作業を別途行う必要がない。
電子制御装置1の防水効果をより向上するためには、防水シール6の厚さをA0、押圧された防水シール6の厚さをA1とし、また、スリーブ52が防水シール6を押圧することなく載せられている非押圧状態において、接続部42の頂面44からスリーブ52の頂面53までの距離、つまりスリーブ52の突出量をBとしたとき、以下の式の関係を満たす設計とするのが好ましい。防水シール6を十分に潰すことができるからである。
A0−A1=ΔA
A0>B>ΔA
A0−A1=ΔA
A0>B>ΔA
以上は、押圧部材としてケース50と一体的に形成されたスリーブ52を用いる形態を説明したが、図3に示すように押圧部材として外部端子8と一体的に形成されたスリーブ82を用いることもできる。ボルト9が接続部42に締結されると同時に、スリーブ82がケース50を介して防水シール6を押圧し、押圧された防水シール6が本体部41の支持面45とそれに対向するケース50内側の下面と密着して、支持面45とケース50との隙間を封止する。これにより、電子制御装置1の防水機能を確保することができる。
なお、押圧部材は、ケース50および外部端子8の双方に設けられる形態としてもよい。
さらに、図4に示すように、押圧部材としてケース50や外部端子8から独立したリング92を用いることもできる。
押圧部材としていずれの形態を適用する場合も、上述の式を満たす設計とすることが好ましい。
なお、押圧部材は、ケース50および外部端子8の双方に設けられる形態としてもよい。
さらに、図4に示すように、押圧部材としてケース50や外部端子8から独立したリング92を用いることもできる。
押圧部材としていずれの形態を適用する場合も、上述の式を満たす設計とすることが好ましい。
[第2実施形態]
図5に基づき第2実施形態について説明する。なお、図5において第1実施形態の電子制御装置1と同じ部分には図1と同じ符号を付してその説明を省略する。
図5に示すように、外部端子80の長さが短いと、外部端子80が図中左側のスリーブ52を押圧することができない。そこで、外部端子80とスリーブ52との間にワッシャWRを挟む。これにより、ボルト9を接続部42に締結したときにワッシャWRがスリーブ52の全ての頂面53に接触してスリーブ52を押圧し、押し下げられたスリーブ52により防水シール6が押圧されて確実に防水することができる。
ここでは押圧部材としてスリーブ52を用いるケースを説明したが、既に述べたほかの3つの形態の押圧部材を用いた場合にも、ワッシャWRの使用が可能であることは言うまでもない。
図5に基づき第2実施形態について説明する。なお、図5において第1実施形態の電子制御装置1と同じ部分には図1と同じ符号を付してその説明を省略する。
図5に示すように、外部端子80の長さが短いと、外部端子80が図中左側のスリーブ52を押圧することができない。そこで、外部端子80とスリーブ52との間にワッシャWRを挟む。これにより、ボルト9を接続部42に締結したときにワッシャWRがスリーブ52の全ての頂面53に接触してスリーブ52を押圧し、押し下げられたスリーブ52により防水シール6が押圧されて確実に防水することができる。
ここでは押圧部材としてスリーブ52を用いるケースを説明したが、既に述べたほかの3つの形態の押圧部材を用いた場合にも、ワッシャWRの使用が可能であることは言うまでもない。
[第3実施形態]
図6および図7に基づき第3実施形態について説明する。なお、図6および図7において第1実施形態の電子制御装置1と同じ部分には図1と同じ符号を付してその説明を省略する。
図6および図7に基づき第3実施形態について説明する。なお、図6および図7において第1実施形態の電子制御装置1と同じ部分には図1と同じ符号を付してその説明を省略する。
電子制御装置1を例えばフォークリフトに搭載し長期間使用していると、作業時の振動などにより外部端子8が緩むことがある。外部端子8が緩む、すなわちボルト9と接続部42との締結力が弱くなると、接続部42から離れる方向へスリーブ52等の押圧部材が浮き上がり防水シール6が弾性復帰する。これにより、防水シール6と支持面45とこれに対向するケース50内側の下面との密着面積が減少し、支持面45とケース50との隙間が生じて防水性能が低下する可能性がある。そこで、図6に示すように、温度の上昇を電極柱40の伸びから検出するために、歪ゲージ413を電極柱40に取り付けた。歪ゲージ413は、電極柱40の伸びを検出すると、コントローラ414に検出信号を送信する。コントローラ414から電極柱40の伸びを知らせるアラームが発せられ、外部端子8の接続部42への接続状態の確認を促す。これにより、外部端子8に緩みが生じていることを早期に発見し、外部端子8を接続部42に確実に締結しなおして、外部からケース50内へ水の浸入を予め防ぐことができる。なお、本発明における第1のセンサは、歪ゲージ413のように温度上昇を間接的に検出するものを含むが、温度を直接検出することのできるセンサ(例えば、サーミスタ)を用いることもできることは言うまでもない。
次に、図7に基づきケース50の内側に浸入した水を検出する機能を有する電子制御装置1の構成について説明する。上述したように、外部端子8に緩みが生じ、押圧部材が浮き上がって防水機能が低下する恐れがあることのほかに、長年にわたる使用や作業中のアクシデントなどにより、樹脂性のケース50に接続孔51を起点とした割れが生じる可能性がある。このような割れから水が浸入した場合にはいち早くその状態を検出することが重要である。
図7に示すように、電極柱400にはらせん状の溝411が設けられている。溝411は位置によって高低差があり、電極柱400の接続部420の付近から浸入した水が溝411の最も低い位置である検出部411aに溜まるようになっている。
検出部411aには、溜まった水WTを検出する検出センサ412(第2のセンサ)が設けられている。検出センサ412は例えば紙でできており両端に電極(図示せず)が設けられ、常に所定の電圧が印加されている。検出センサ412が水を含むことで電流が流れると両端の電位差が変動する。この電位差の変動を検出部415が検出する。電位差の変動を検出した検出部415は、電子制御装置1の使用の停止を促すアラームを発信する。
このような構成とすることで、水の浸入が電子制御装置1に与えるダメージを最小限に抑えることができる。
なお、検出センサ412の材料は紙に限定されず、例えば吸水性高分子、吸水性樹脂からなるもの等を用いることができる。
また、電極柱400に付着した水を検出することを可能とする構成は、溝411の形成の他にも容易に類推することができる。
図7に示すように、電極柱400にはらせん状の溝411が設けられている。溝411は位置によって高低差があり、電極柱400の接続部420の付近から浸入した水が溝411の最も低い位置である検出部411aに溜まるようになっている。
検出部411aには、溜まった水WTを検出する検出センサ412(第2のセンサ)が設けられている。検出センサ412は例えば紙でできており両端に電極(図示せず)が設けられ、常に所定の電圧が印加されている。検出センサ412が水を含むことで電流が流れると両端の電位差が変動する。この電位差の変動を検出部415が検出する。電位差の変動を検出した検出部415は、電子制御装置1の使用の停止を促すアラームを発信する。
このような構成とすることで、水の浸入が電子制御装置1に与えるダメージを最小限に抑えることができる。
なお、検出センサ412の材料は紙に限定されず、例えば吸水性高分子、吸水性樹脂からなるもの等を用いることができる。
また、電極柱400に付着した水を検出することを可能とする構成は、溝411の形成の他にも容易に類推することができる。
[第4実施形態]
図8に基づき第4実施形態について説明する。なお、図8において第1実施形態の電子制御装置1と同じ部分には図1と同じ符号を付してその説明を省略する。
第4実施形態では、図8に示すように、ボルト9を接続部42に締結する際にスリーブ520によりケース500を介して押圧された防水シール6が本体部41の支持面45からはみ出ることを防ぐために、ケース500に押さえ部540を設ける。環状の押さえ部540は、ケース500の防水シール6と接触する側の面から電極柱40の本体部41に沿って垂下するようにケース500と一体的に設けられる。押さえ部540の高さは1〜5mmで、径は電極柱40の本体部41の径よりも大きいが、押圧された防水シール6を囲い込み、防水シール6のはみ出しを防ぐことができる程度の大きさとする。このような構成とすることで、より優れた防水効果を確保することができる。
図8に基づき第4実施形態について説明する。なお、図8において第1実施形態の電子制御装置1と同じ部分には図1と同じ符号を付してその説明を省略する。
第4実施形態では、図8に示すように、ボルト9を接続部42に締結する際にスリーブ520によりケース500を介して押圧された防水シール6が本体部41の支持面45からはみ出ることを防ぐために、ケース500に押さえ部540を設ける。環状の押さえ部540は、ケース500の防水シール6と接触する側の面から電極柱40の本体部41に沿って垂下するようにケース500と一体的に設けられる。押さえ部540の高さは1〜5mmで、径は電極柱40の本体部41の径よりも大きいが、押圧された防水シール6を囲い込み、防水シール6のはみ出しを防ぐことができる程度の大きさとする。このような構成とすることで、より優れた防水効果を確保することができる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
1…電子制御装置、2…放熱板、3…パワー基板、40、400…電極柱、41…本体部、42、420…接続部、43…ネジ孔、44…頂面、45…支持面、50、500…ケース、51…接続孔、52、82、520…スリーブ、53…頂面、540…押さえ部、6…防水シール、7…シールド、8…外部端子、9…ボルト、92…リング、411…溝、411a…検出部、412…検出センサ、413…歪ゲージ、WR…ワッシャ、WT…水
Claims (5)
- 回路基板と、
前記回路基板に電気的に接続される本体部と、前記本体部に連なり外部端子に接続される接続部と、からなる電極柱と、
前記回路基板と前記電極柱の前記本体部とを収容し、前記電極柱の前記接続部が貫通する接続孔が形成されるケースと、
前記電極柱の前記本体部と前記ケースの間において、前記接続部の周囲に配置されるシール部材と、
前記外部端子と前記ケースとの間に配置され、前記ケースを介して前記シール部材を押圧する押圧部材と、
前記外部端子を前記接続部に締結する締結具と、
を備え、
前記外部端子が前記締結具により前記接続部に締結されることにより、前記ケースを介して前記押圧部材が前記シール部材を押圧する、
ことを特徴とする電子制御装置。 - 前記押圧部材は、
前記ケース及び前記外部端子の一方又は双方に一体的に設けられる、
請求項1に記載の電子制御装置。 - 前記シール部材の厚さA0と、前記押圧部材により押圧された前記シール部材の厚さA1と、非押圧状態における前記押圧部材が前記電極柱の前記接続部よりも突出する突出量Bが、以下の式で表されることを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
A0−A1=ΔA
A0>B>ΔA - 前記電極柱の温度上昇を検出する第1のセンサを備える、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子制御装置。 - 前記電極柱に付着した水を検出する第2のセンサを備える、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子制御装置。
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JP2010147728A JP2012016085A (ja) | 2010-06-29 | 2010-06-29 | 電子制御装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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