JP2012014998A - 二次電池容器用積層材及び二次電池容器 - Google Patents
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Abstract
二次電池の容器または外装材として使用する耐振動性、耐衝撃性に優れた積層材とそれを用いた二次電池用容器を提供する。
【解決手段】
ポリエチレンテレフタレート、ポリナフタレンテレフタレートまたはポリ乳酸からなるフィルム(A)、ナイロン6フィルム(B)、アルミニウム箔(C)、ポリプロピレンフィルム(D)がこの順に積層された積層材であって、Aが二軸延伸フィルムであり、BおよびDが無延伸フィルムであり、Cの厚さが80〜250μmであることを特徴とする積層材。
【選択図】 なし
Description
ィルム(D)が内側になるように重ね、その三辺をヒートシールにより融着して袋を作成
することにより作成できる。また積層材を1枚切り出し、一端をポリプロピレンフィルム
(D)が内側になるように折り曲げ、側面の二辺をヒートシールにより融着して袋を作成
することによっても作成できる。
ポリエチレンテレフタレート、ポリナフタレンテレフタレートまたはポリ乳酸からなるフィルム(A)が外側になるように金型により絞り成形し、発電要素を封入するための絞り成型部を設けた成形材と、他の1枚の積層材とをポリプロピレン(D)側に重ね合わせ、ヒートシールにより融着して容器を作成することができる。
引張り試験機(テンシロン)を用いてクロスヘッドスピード300mm/分、幅10mm、試料長50mmとしてフィルムの長手方向、幅方向について、25℃、65%RHの環境下にてJIS−K7127(1999年)に準拠して、破断強度、破断伸度、ヤング率値を測定した。評価は長手方向、幅方向それぞれの破断強度、破断伸度、ヤング率を各5回ずつ測定し、長手方向と幅方向の平均値を用いた。
電子マイクロメータ(アンリツ株式会社製 商品名「K−312A型」)を用いて針圧30gにてフィルム厚みを測定した。
積層材中のアルミニウム箔の厚さは、積層材の小片(2mm×2mm)をエポキシ樹脂(リファインテック(株)製の商品名「エポマウント」)中に包埋し、ミクロトームを用いて包埋樹脂ごと50nm厚さにスライスし、透過型光学顕微鏡(株式会社 ニコン インスツルメントカンパニー製“エクリプスE100”)により倍率500倍で観察して求めた。
本発明の積層材から20cm×15cmの積層材片を2枚切り出し、1枚の積層材より10cm×5cm、奥行き5mmの発電要素を封入するための絞り成型部をポリエステルフィルム(A)が外側になるように長辺10cm、短辺5cm、コーナー2mm、ダイス肩R1.2mm、ポンチ肩0.5mmの金型を用いてプレス圧力7kg/cm2の圧力をかけ、成形深さ5mmの容器状に成形し、その容器部に、下記試験液を20g入れ、電池構成体模擬体としてアルミニウム板(3mm厚さ×6cm×5cm)を入れた後、他方の非成形積層材を、ポリプロピレンフィルム(D)が内側になるように重ね、四辺をヒートシールにより融着して容器を作成した。
×:袋に亀裂が明らかに見られ、そこから液漏れが発生している。
××:袋が破れて液の大部分が漏れている。
上記(4)で作成した試験液・アルミニウム板封入容器を長辺と短辺で形成される面を下側にして、大理石の試験台に5メートルの高さから繰り返し落下させた(時速35kmの衝突に相当)。
100回繰り返して落下させた後の、容器の破れ、液漏れの状態を目視で観察し、以下の基準で評価し、○、○〜△および△は実用範囲、×および××は実用範囲外とした。
○: 破れ、液漏れ変化が観察されず。
○〜△:容器に液漏れはないが、わずかに亀裂が見られる。
△: 容器にわずかに亀裂が見られ、液もれが、わずかに観察される。
×:容器に亀裂が明らかに見られ、そこから液漏れが発生している。
××:容器が破れて液の大部分が漏れている。
厚さ12μm、破断強度が240MPa、破断伸度が118%の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)(東レ株式会社製「ルミラー」(登録商標)P60)と、厚さ15μm、破断強度が103MPa、破断伸度が398%の無延伸ナイロン6フィルム(B)(東レフィルム加工株式会社製「レイファン」(登録商標)NO 1401)をドライラミネート法によって、三井化学ポリウレタン株式会社製の“タケラック A−910(ポリオール系主剤)”/“タケネート A−3(イソシアネート系硬化剤)”二液タイプ(100重量部/10重量部)接着剤を用いてA/B積層材を作成した。ここで、接着剤塗布量は固形分としてA側に5g/m2とし、A/B貼り合わせ後、40℃、72時間のエージング処理を行った。
実施例1において二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)のかわりに、厚さ15μm、破断強度が160MPa、破断伸度が128%の二軸延伸ポリ乳酸フィルム(ユニチカ株式会社製“テラマック”TF)を使用したこと以外は実施例1と同様にして、A/B/C/D積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)として厚さ25μm、破断強度が225MPa、破断伸度が150%の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(ユニチカ株式製“エンブレット”)を使用したこと以外は実施例1と同様にして、A/B/C/D積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)として厚さ38μm、破断強度が216MPa、破断伸度が110%の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績株式製“エステルフィルム E5100”)を使用したこと以外は実施例1と同様にして、A/B/C/D積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)のかわりに、厚さ35μm、破断強度が150MPa、破断伸度が120%の二軸延伸ポリ乳酸フィルム(ユニチカ株式会社製“テラマックTF”)を使用したこと以外は実施例1と同様にして、A/B/C/D積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)として厚さ6.5μm、破断強度が275MPa、破断伸度が118%の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レフィルム加工株式会社製「ルミラー」(登録商標)P375)を使用したこと以外は実施例1と同様にして、A/B/C/D積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)として厚さ4.5μm、破断強度が271MPa、破断伸度が106%の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ株式会社製「ルミラー」(登録商標)F53)を使用したこと以外は実施例1と同様にして、A/B/C/D積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)のかわりに、厚さ12μm、破断強度が310MPa、破断伸度が85%の二軸延伸ポリエチレンナフタレートフィルム(帝人デュポンフィルム株式会社製“テオネックス”Q51)を使用したこと以外は実施例1と同様にして、A/B/C/D積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)として、厚さ12μm、破断強度が235MPa、破断伸度が95%の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績株式会社製“エステルフィルム”E5100)を使用したこと以外は実施例1と同様にして、A/B/C/D積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)として、厚さ16μm、破断強度が285MPa、破断伸度が125%の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(帝人デュポンフィルム株式会社製“テイジンテトロンフィルム”G2)を使用したこと以外は実施例1と同様にして、A/B/C/D積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、Aとして、厚さ12μmの破断強度が205MPa、破断伸度が95%の二軸延伸ポリエステルフィルム(A)(東洋紡績株式会社製“エステルフィルム E7700”)を用いた。このこと以外は実施例1と同様にして、A/B/C/D積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、Cとして、厚さを250μmとしたこと以外は実施例1と同様にし、A/B/C/D積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、Cとして、厚さを80μmとしたこと以外は実施例1と同様にし、A/B/C/D積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、Dとして、厚さ60μmの破断強度が47MPa、破断伸度が635%、ヤング率が630MPaの無延伸のポリプロピレンフィルム(D)(東レフィルム加工株式会社製「トレファン」(登録商標)NO 3301)を用いた。その他は実施例1と同様にして、A/B/C/D積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、A/B/C積層材と無延伸ポリプロピレンフィルム(D) (東洋紡績株式会社製“パイレンフィルム‐CT P1128”)を、CとDを重ね合わせ、ドライラミネート法によって、三井化学ポリウレタン株式会社製の“タケラック A−910(ポリオール系主剤)”/“タケネート A−3(イソシアネート系硬化剤)”二液タイプ(100部/10部)接着剤を用いてA/B/C/D積層材を作成した。ここで接着剤塗布量はC側に固形分として6g/m2とし、C/D貼り合わせ後、45℃、80時間のエージング処理を行った。その他は実施例1と同様にして、A/B/C/D積層材を作成した。特性は表1に示す。
[比較例1]
実施例1において、ナイロンフィルム(B)として延伸ナイロンフィルム(東洋紡績株式会社製二軸延伸フィルム“ハーデンフィルム N1100”)を用いた。その他は実施例1と同様にし、A/B/C/D積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、ポリプロピレンフィルム(D)として厚さ60μmの延伸ポリプロピレンフィルム(東レ株式会社製二軸延伸ポリプロピレンフィルム「トレファン」(登録商標)2500H)を用いた。その他は実施例1と同様にし、A/B/C/D積層材を作成した。ヒートシールが出来ず、袋が作成できず、二次電池用容器が作成できなかった。
特性は表1に示す。
実施例1において、ポリエステルフィルム(A)を用いなかった。A/B積層材を作成せずに、その他は実施例1と同様にし、B/C/D積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、A/B積層材とCとを、AとCとを重ね合わせ、実施例1の接着剤、接着剤塗布量、エージング処理を同様にして、B/A/C積層材を作成した。後は実施例1と同様にしてB/A/C/D積層材を作成した。特性は表1に示す。
厚さ12μm、破断強度が240MPa、破断伸度が118%の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)(東レ株式会社製「ルミラー」(登録商標)P60)と、厚さ110μmのアルミニウム箔(C)(住軽アルミ箔株式会社製“ベスパ”8021)を、ドライラミネート法によって、三井化学ポリウレタン株式会社製の“タケラック A−910(ポリオール系主剤)”/“タケネート A−3(イソシアネート系硬化剤)”二液タイプ(100重量部/10重量部)接着剤を用いてA/C積層材を作成した。ここで接着剤塗布量はA側に固形分として6g/m2とし、A/C貼り合わせ後、45℃、80時間のエージング処理を行った。
実施例1において、Cとして、厚さを70μmとしたこと以外は実施例1と同様にし、A/B/C/D積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、Cとして、厚さを40μmとしたこと以外は実施例1と同様にし、A/B/C/D積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、Cとして、厚さを20μmとしたこと以外は実施例1と同様にし、A/B/C/D積層材を作成した。特性は表1に示す。
Claims (3)
- ポリエチレンテレフタレート、ポリナフタレンテレフタレートまたはポリ乳酸からなるフィルム(A)、ナイロン6フィルム(B)、アルミニウム箔(C)、ポリプロピレンフィルム(D)がこの順に積層された積層材であって、Aが二軸延伸フィルムであり、BおよびDが無延伸フィルムであり、Cの厚さが80〜250μmであることを特徴とする二次電池容器用積層材。
- Aの破断強度が150〜250MPa、破断伸度が100〜150%であることを特徴とする請求項1に記載の二次電池容器用積層材。
- 請求項1又は2に記載の二次電池容器用積層材によって形成された二次電池容器。
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