JP2012013632A - 表面欠陥検査装置および表面欠陥検出方法 - Google Patents

表面欠陥検査装置および表面欠陥検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ウェーハ表面のLPDの検出と暗視野像の検出とを並行して行うことができ、且つ、LPDの検出感度を高めた表面欠陥検査装置および表面欠陥検出方法を提供する。
【解決手段】表面検査装置は、ウェーハ1の表面に対して斜め方向からレーザー光を照射する光源10と、照射により前記ウェーハ表面で散乱・乱反射された光を結像させる結像光学系21と、散乱・乱反射された光の結像位置に受光面を有する面センサ22と、面センサ22から画像信号を取得し、この画像信号に基づきウェーハ1表面の画像を生成する画像処理部32とを備える。照射されるレーザー光の光軸とウェーハ1との相対位置を変位させつつ、画像処理部32は、変位に応じて一部が重複したウェーハ1上の複数領域に対応する複数の画像信号を取得して、スペックルノイズを除去した暗視野像を合成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザー光を用いてウェーハ表面の欠陥(LPD:Light Point Defects)を輝点として検出する表面欠陥検査装置および表面欠陥検出方法に関するものである。
従来、シリコンウェーハ等のウェーハに存在する欠陥やウェーハ上に付着しているパーティクルを検出してウェーハの品質を精密に評価する方法として、ウェーハの表面に対してレーザー光を照射し、その際のレーザー光の散乱強度をレーザー光散乱式の表面検査装置を用いて検出し、この検出した散乱強度の値を用いて欠陥やパーティクルをLPDとして検出する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図4は、従来技術による表面検査装置の概略構成の一例を示す図である。この装置では、ウェーハ101をステージ102上に載置し、レーザー光源103によりウェーハ上の点を照射する。また、ステージ102は回転および一軸方向への並進移動可能に構成されており、レーザー光の照射位置をウェーハ上で、例えば渦巻状の軌跡を描くように走査させる。このレーザー光の走査中に、ウェーハ上のレーザー光照射位置に散乱体が有る場合、散乱体により散乱された散乱光を集光レンズ104により集光して、光電子増倍管(PMT)等の光検出素子105により検出する。
図5は、従来技術による表面欠陥検査装置の光検出素子105の出力波形を示す図である。この図において横軸は走査位置を示し、縦軸は光検出素子の出力信号を示す。図5に示すように、中央の鋭いピークで示されるLPDに対応した信号の他、スペックルに起因するバックグランドノイズであるHaze(ヘイズ)が検出される。スペックルとは、レーザー光のようにコヒーレンスの高い光を、ウェーハのように微小な粗さを有する表面に照射した場合に現れる粒状模様である(例えば、非特許文献1参照)。LPDの検出は、この光検出素子の出力を所定の閾値と比較して、これを超えた場合にウェーハ上にLPDが存在するものと識別することにより行う。さらに、従来の表面欠陥装置では、図6に示すように、LPDを検出した走査位置に基づいて、ウェーハ上のLPDの分布を示すLPDマップを生成することができる。
しかし、上述の従来技術による表面欠陥検査装置では、実際には走査経路上の各点での輝点の有無を検出するのみであり、検出された輝点の周辺の画像を面的に観察するためには、別途走査型電子顕微鏡(SEM)や光学顕微鏡等を用いるなどして観察を行っていた。したがって、LPDの検出と並行してLPDの周辺画像を得ることはできなかった。輝点の周辺画像は、輝点がLPDによるものか判断するためや、LPDの大きさや形状を識別するために使用される。
また、LPDを検出するためには、閾値を設定することが必要だが、LPDによる信号に対してノイズのレベルが高くなると、閾値の設定により信号とノイズとを分離することが困難になり、ノイズを擬似欠陥として検出してしまう。さらに、近年より小サイズのLPDを検出する装置の開発が進められているが、LPDからの散乱光強度は、LPDのサイズの6乗に比例することが知られているので、現在開発途上にある30nm以下のLPDを検出する装置と比べ、近い将来開発が行われるであろう20nm以下のLPDの検出を行う装置では、強度が1桁低い画像信号を検出できなければならない。このため、スペックル等のノイズを除去する技術的なブレークスルーが必要となっている。
米国特許出願公開第2004/0080741号明細書
「レーザーハンドブック(第2版)」、レーザー学会、平成17年4月25日
したがって、これらの点に着目してなされた本発明の目的は、ウェーハ表面のLPDの検出と暗視野像の取得とを並行して行うことができ、且つ、LPDの検出感度を高めた表面欠陥検査装置および表面欠陥検出方法を提供することにある。
この目的を達成するために、本発明の表面欠陥検査装置は、ウェーハの表面に対して斜め方向からレーザー光を照射する光源と、この照射によりウェーハ表面で散乱・乱反射された光を結像させる結像光学系と、散乱・乱反射された光の結像位置に受光面を有する面センサと、面センサから画像信号を取得し、この画像信号に基づきウェーハ表面の画像を生成する画像処理部とを備え、前記照射されるレーザー光の光軸とウェーハとの相対位置を変位させつつ、画像処理部は、その変位に応じて一部が重複したウェーハ上の複数領域に対応する複数の画像信号を取得して、スペックルノイズを除去した暗視野像を合成するように構成している。
面センサにより取得されるスペックルは、レーザー光の光軸とウェーハの相対位置の変位により、ウェーハ上の表面の位置とは無関係にランダムに分布し、LPDはウェーハ上の所定の位置に固定して存在するので、複数の画像を取得してその重複する領域を合成することにより、LPDをノイズから分離することが可能になる。
さらに、照射されるレーザー光の光軸とウェーハとの相対位置を変位させるためには、ウェーハを載置面方向に変位可能に載置するステージを備えることが好ましい。レーザー光源と検出部とを同時に変位させるよりも、ステージを変位させる方が装置構成が単純であり、光学系の調整が容易である。
また、画像処理部は、複数の画像信号のウェーハ上の同一位置に対応する各ピクセル値の積をとり、暗視野像を合成することが好ましい。ピクセル値の積をとることによって、ウェーハ上にランダムに存在するスペックルノイズを効果的に除去することができる。
さらに、画像処理部は、スペックルノイズを除去した暗視野像に基づき、各点のピクセル値を所定の閾値と比較してLPDを検出する。スペックルノイズを除去した暗視野像を用いることにより、擬似欠陥の発生を抑制することができる。
また、上記目的を達成するために本発明の表面欠陥検出方法は、ウェーハ表面に対して斜め方向からレーザー光を照射して、ウェーハ表面で散乱・乱反射された光を、面センサの受光面に結像させてウェーハ表面の第1の領域に対応する第1の画像信号を得るステップと、ウェーハのレーザー光を照射する領域を移動させ、ウェーハ表面の第1の領域と少なくとも一部が重複する第2の領域に対応する第2の画像信号を得るステップと、第1の画像信号と第2の画像信号とを合成し、暗視野像を生成するステップとを有する。
さらに、第1の画像信号と第2の画像信号との合成は、ウェーハ上の同一位置に対応する各ピクセル値の積をとることにより行うことが最も簡便であり、好ましい。
また、合成した暗視野像に基づいて、LPDを検出することが好ましい。
本発明によれば、散乱・乱反射された光の結像位置に受光面を有する面センサを備え、且つ、照射されるレーザー光の光軸とウェーハとの相対位置を変位させ、画像処理部により変位に応じて一部が重複したウェーハ上の複数領域に対応する複数の画像信号を取得して、暗視野像を合成するように構成したので、ウェーハ表面のLPDの検出と暗視野像の取得とを並行して行うことができ、且つ、LPDの検出感度を高めることができる。
本発明に係る表面欠陥検査装置の一実施形態を示す概略構成図である。 図1の表面欠陥検査装置を用いて、ステージを移動しながら撮影したウェーハ表面の暗視野像である。 図2の暗視野像を用いて合成した、スペックルを除去した暗視野像である。 従来技術による表面欠陥検査装置の一例を示す概略構成図である。 従来技術による表面欠陥検査装置の光検出素子の出力波形を示す図である。 従来技術による表面欠陥検査装置により出力されるLPDマップの一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明に従う表面検査装置の一実施形態を示す概略構成図である。この表面検査装置は、ウェーハ1を載置するステージ5、レーザー光源10、検出部20、ステージ制御部31、画像処理部32、記憶部33、制御部34および入出力部35を備えている。
ステージ5は、ステージ制御部31からの制御信号に基づき、ウェーハ1の載置面5aに沿う直交する2軸方向に変位する駆動機構を備える。これによって、後述するレーザー光源10によりレーザー光が照射されるウェーハ上の領域を変位させることができる。なお、ステージの変位は、ステージの中心軸を中心とする回転および一軸方向への並進移動であっても良い。
レーザー光源10は、連続発振するレーザー(CWレーザー)であり、半導体レーザー、アルゴンレーザー、YAGレーザー(2倍・3倍高調波)等様々な種類、波長のレーザーを使用することができる。また、レーザー光源10は、レーザー光をウェーハ1の表面の所定の領域にウェーハ表面に対して斜め方向から照射するように配置される。なお、レーザー光源10に使用されるレーザーのウェーハ表面におけるビーム径は、典型的には数十μm〜数cm程度であり、検出すべきスペックルの典型的大きさ(数μm以上)と比較して大きい。
検出部20は、結像光学系を構成する対物レンズ21と、CCDセンサまたはCMOSセンサ等の面センサ22とを備える。対物レンズ21は収差を十分抑えられる範囲で大口径のレンズを用いる。対物レンズ21の光軸は、ステージ5のウェーハ載置面5aに対し略垂直であり、ウェーハ1を載置した状態で、検出部20はウェーハ1のレーザー光が照射される領域の略鉛直上方に位置する。レーザー光源10と検出部20とは、ウェーハ1の表面で正反射されたレーザー光が対物レンズ21に入射しないように配置される。
また、対物レンズ21と面センサ22とは、ウェーハ表面で散乱・乱反射されたレーザー光が、対物レンズ21により面センサ22の受光面上に結像するように配置される。ここで、ステージ5を変位させたときウェーハ1の表面が上下する場合は、検出部20を上下方向に駆動する駆動機構を設け、あらかじめ各位置における上下方向のずれを入力しておき、ステージ5の変位に応じて検出部20を上下させること等により補正する。
なお、本装置により表面欠陥の検出を行う際には、対物レンズ21と面センサ22との相対位置関係は固定されており、また、これら対物レンズ21および面センサ22とレーザー光源10との位置関係も固定される。一方、ステージ5のウェーハ載置面5aは、これらレーザー光源10、対物レンズ21および面センサ22に対して相対位置が変位する。
画像処理部32は、面センサ22により出力される画像信号を取得して、この画像信号に基づいて画像処理を行う。画像処理部32は、ウェーハ表面の一つの領域に対応した1つの画像信号に基づく画像(暗視野像)の生成、ウェーハ表面の複数の領域に対応する複数の画像信号を合成しての画像(暗視野像)の生成、生成した画像信号に基づくLPDの検出処理等を行う。
特に、ウェーハ表面のある領域(第1の領域)に対応する第1の画像信号と、この領域と少なくとも一部が重複する他の領域(第2の領域)に対応する第2の画像信号とを合成して画像生成をする場合には、ウェーハ上の同一位置に対応するそれぞれの画像信号の各ピクセル値の積をとることにより、スペックルノイズを除去してLPDが明瞭に表示された暗視野像を得ることができる。ウェーハ表面上にランダムな位置に観察されるスペックルは各暗視野像毎に位置が異なっており、ウェーハ上に実在するLPDは各暗視野像においてウェーハ上の同じ位置にある。したがって、このように暗視野像の輝度に対応する画像信号の積を算出した場合、スペックルに起因する輝点の輝度が弱くなり、LPDに起因する輝点の輝度だけが強いまま残るので、スペックルのみを除去した暗視野像を得ることができる。
なお、少なくとも一部が重複する2つの領域に対応する2つの画像信号のみならず、重複した領域を有する3つ以上の領域に対応する3つ以上の画像信号を合成して、暗視野画像を生成しても良い。また、合成の方法は、同一の位置に対応するピクセル値の積をとることに限られず、ランダムな位置に発生するスペックルを除去、低減するために、同一位置に対応するピクセル値の和をとること等の画像処理を施すことも可能である。
また、画像処理部32には、上述のように生成された画像を記憶する記憶部33が接続されている。
制御部34は、画像処理部32およびステージ制御部34と接続されるとともに、入出力部35と接続され、表面欠陥検査装置全体を制御する。この制御部34は、入出力部35を介して検査条件を設定した検査レシピの入力を受ける。検査レシピには、本表面欠陥検査装置の使用者により、検査するウェーハの枚数、ウェーハ表面の走査速度、結像光学系のレンズの倍率、LPDの検出条件等の検査条件のパラメータが設定される。制御部34は、ステージ制御部31を介してステージ5の変位を制御するとともに、これと同期させて、画像処理部32に対して面センサ22からの画像信号の取得を指示することができる。また、制御部34は、図示しない搬送ロボットに接続されており、図示しないウェーハカセットとステージ5との間のウェーハの搬送も制御する。
さらに、制御部34は画像処理部32により検出されたスペックルおよびそれらのウェーハ1上の位置情報を取得して、ウェーハ上でのLPDの分布状況を示すLPDマップを生成して、入出力部35の一部を構成するモニタ上に表示する。なお、LPDマップの生成は、画像処理部で行うようにしても良い。
上述のステージ制御部31、画像処理部32および制御部34は、それぞれ別のハードウェアにより実現しても良く、あるいは、これらのうち2つまたは全てを同一のハードウェアを用いて実現しても良い。例えば、ステージ制御部31、画像処理部32および制御部34を全て高性能PC上に実現しても良い。
以上のような構成によって、使用者により入出力部35を介して制御部34に検査レシピのパラメータが設定され、検査開始が指示されると、制御部34はまず、図示しない搬送ロボットに指示して図示しないウェーハカセットから検査対象のウェーハ1をステージ5のウェーハ載置面5a上に搬送するとともに、レーザー光源10のレーザー光の照射および面センサによる輝度信号の検出が開始される。
次に、制御部34はステージ制御部31を介してステージ5をウェーハ載置面に沿う2次元方向に順次変位させ、これによって、レーザー光源10によりレーザー光が照射される領域をウェーハ1上で走査する。このレーザー照射領域の変位と同期して、画像処理部32は面センサ22からの画像信号を順次取得する。取得された画像信号は、画像処理部32により処理され暗視野像として記憶部33に格納される。
ここで、画像処理部により順次取得される画像信号に対応するウェーハ1上の領域が一部重複を有するように、ステージ5の変位量が制御される。画像処理部32は、一部重複したウェーハ上の複数領域に対応する複数の画像信号から、スペックルノイズを除去した暗視野像を合成する。暗視野像の合成は、ウェーハ1の同一位置に対応する画素を重ね合わせ、各同一位置に対応するピクセル値どうしを掛け合わせる等の演算をすることにより行う。さらに、合成した暗視野像に基づき、各ピクセルの画素値を所定の閾値と比較する等してLPDを検出する。
ウェーハ1のレーザー10による走査が終了すると、制御部34は、画像処理部32からLPDの位置および大きさ等の情報を受け取り、LPDマップを生成する。このLPDマップは制御部34の図示しない他の記憶部に格納される。1枚のウェーハ1の検査が終了すると、制御部34は、図示しない搬送ロボットによりウェーハを交換させ、以降検査レシピに従って上述と同様の手順に従って検査を続ける。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ウェーハ表面で散乱・乱反射された光の検出に面センサを使用したので、ウェーハ表面のLPDの検出と暗視野像の取得とを並行して行うことができ、且つ、ステージを移動させることによりレーザー光のウェーハ上の照射位置を変位させ、画像処理部により変位に応じて一部が重複したウェーハ上の複数領域に対応する複数の画像信号を取得して、暗視野像を合成するように構成したので、LPDの検出感度を高めることができる。
さらに、本実施の形態によれば、面センサにより得られた複数の画像信号を合成することにより、画像信号の閾値を設定しなくとも、LPDの表示された暗視野像を取得することができる。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
図2は、図1の表面欠陥検査装置を用いて、ステージを移動しながら撮影したウェーハ表面の暗視野像である。図2(a),(b),(c)は、ステージを横方向に並進移動させつつ、この順序で順次撮像を行っている。図2(a)に示す暗視野像から図2(b)および図2(c)に示す暗視野像の順で右から左へ移動している大きな輝点がLPDである。ステージの移動に伴い、ウェーハ1上の固定位置に位置するLPDが、面センサ22の検出視野内を移動しているように観察される。また、LPD以外に表示されている細かい輝点はスペックルである。スペックルは、ステージ5の移動に伴い強度が変化し、暗視野像中にあたかもランダムに分布しているように観察される。
次に、複数画像の合成について説明する。図3は、図2の暗視野像を複数用いて得た、スペックルを除去した暗視野像である。図3(a)は、図2(a)および(b)から合成された暗視野像であり、図3(b)は図2(a),(b)および(c)から合成された暗視野像である。画像処理部32は、ステージ5の移動距離に対応する距離分だけ暗視野像を反対方向に並行移動させ、ウェーハ1の同一位置に対応するピクセルを重ねあわせ、同一位置のピクセル値の積をとって画像を合成する。
図3(a)および(b)より、複数の暗視野像に対応する画像信号を合成して暗視野像を得ることにより、スペックルを除去してS/N比を大幅に向上することができることがわかる。また、合成する暗視野像を2枚より3枚とした方が、よりノイズの除去を確実にすることができる。さらに、合成された暗視野像の画素信号から、ウェーハ1表面のLPDを高感度に検出することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみに限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。たとえば、ウェーハ上のレーザー光を照射する領域を変位させるために、ステージを変位させたが、ステージは固定してレーザー光源および検出部を変位させても良い。
また、レーザー光源として一つのレーザーを用いたがこれに限られない。対物レンズ21にレーザーのウェーハ表面による正反射光が入射しないようにしつつ、複数のレーザー光をウェーハ表面に対して異なる方向から斜め照射しても良い。さらに、レーザー光源の波長も必ずしも単一なものにする必要はない。
画像処理部が面センサより取得した暗視野像の画像信号の合成方法としては、種々の方法が可能である。実施例のように2枚または3枚の画像信号を一組として合成しても良いし、重複した領域を有するこれより多くの画像を合成しても良い。また、面センサで撮影されるウェーハ上の領域を順次の撮影で半分が重複するようにずらしつつ、ウェーハ全面の走査と並行して画像を合成しても良い。あるいは、面センサで取得した画像信号をウェーハの走査を行う間記憶部に順次格納し、ウェーハ全面の走査が終了した後に、画像処理部で複数画像の合成を一括して行うようにしても良い。
本発明によれば、ウェーハ表面のLPDの検出と暗視野像の取得とを並行して行うことができ、且つ、LPDの検出感度を高めることができる。
1 ウェーハ
5 ステージ
5a ウェーハ載置面
10 レーザー光源
20 検出部
21 対物レンズ
22 面センサ
31 ステージ制御部
32 画像処理部
33 記憶部
34 制御部
35 入出力部

Claims (7)

  1. ウェーハの表面に対して斜め方向からレーザー光を照射する光源と、
    前記照射により前記ウェーハ表面で散乱・乱反射された光を結像させる結像光学系と、
    前記散乱・乱反射された光の結像位置に受光面を有する面センサと、
    前記面センサから画像信号を取得し、該画像信号に基づきウェーハ表面の画像を生成する画像処理部とを備え、
    前記レーザー光の光軸と前記ウェーハとの相対位置を変位させるとともに、前記画像処理部は、前記変位に応じて一部が重複したウェーハ上の複数領域に対応する複数の前記画像信号を取得して、スペックルノイズを除去した暗視野像を合成するように構成したことを特徴とする表面欠陥検査装置。
  2. 前記ウェーハを載置面方向に変位可能に載置するステージを備えることを特徴とする請求項1に記載の表面欠陥検査装置。
  3. 前記画像処理部は、前記複数の画像信号のウェーハ上の同一位置に対応する各ピクセル値の積をとり、前記暗視野像を合成することを特徴とする請求項1または2に記載の表面欠陥検査装置。
  4. 前記画像処理部は、前記スペックルノイズを除去した暗視野像に基づき、LPDを検出することを特徴とする請求項1−3のいずれか一項に記載の表面欠陥検査装置。
  5. ウェーハ表面に対して斜め方向からレーザー光を照射して、前記ウェーハ表面で散乱・乱反射された光を、面センサの受光面に結像させて前記ウェーハ表面の第1の領域に対応する第1の画像信号を得るステップと、
    前記ウェーハの前記レーザー光を照射する領域を移動させ、前記ウェーハ表面の前記第1の領域と少なくとも一部が重複する第2の領域に対応する第2の画像信号を得るステップと、
    前記第1の画像信号と前記第2の画像信号とを合成して、暗視野像を生成するステップと
    を有するウェーハ表面の欠陥検出方法。
  6. 前記第1の画像信号と前記第2の画像信号との合成は、ウェーハ上の同一位置に対応する各ピクセル値の積をとることにより行うことを特徴とする請求項5に記載のウェーハ表面の欠陥検出方法。
  7. 前記暗視野像に基づき、LPDを検出するステップを有する請求項5または6に記載の欠陥検出方法。
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