JP2012013371A - 貯湯式給湯機 - Google Patents
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Abstract
【課題】停電復帰後に人の操作の介入なしに沸き上げ動作の継続態様を自動的に決定することで使い勝手のよい貯湯式給湯機を提供することを目的とする。
【解決手段】停電復帰時点から深夜電力時間帯の終了時刻までの残存深夜電力時間中に、貯湯タンク内に所定の蓄熱量を確保するための沸き上げ動作を行えるか否かを、加熱手段の加熱能力および停電復帰時の貯湯タンク内の蓄熱量のうちの少なくとも加熱能力に基づいて判断する。残存深夜電力時間中に所定の蓄熱量を確保するための沸き上げ動作を行える場合には、沸き上げ動作を継続し、残存深夜電力時間中に所定の蓄熱量を確保するための沸き上げ動作を行えない場合には、残存深夜電力時間中に沸き上げ動作を継続したうえで、所定の蓄熱量に対する蓄熱量の不足分を貯蓄できるように昼間時間帯のうちで電気料金の安い時間帯を選択して沸き上げ動作を実施する。
【選択図】図3
【解決手段】停電復帰時点から深夜電力時間帯の終了時刻までの残存深夜電力時間中に、貯湯タンク内に所定の蓄熱量を確保するための沸き上げ動作を行えるか否かを、加熱手段の加熱能力および停電復帰時の貯湯タンク内の蓄熱量のうちの少なくとも加熱能力に基づいて判断する。残存深夜電力時間中に所定の蓄熱量を確保するための沸き上げ動作を行える場合には、沸き上げ動作を継続し、残存深夜電力時間中に所定の蓄熱量を確保するための沸き上げ動作を行えない場合には、残存深夜電力時間中に沸き上げ動作を継続したうえで、所定の蓄熱量に対する蓄熱量の不足分を貯蓄できるように昼間時間帯のうちで電気料金の安い時間帯を選択して沸き上げ動作を実施する。
【選択図】図3
Description
本発明は、貯湯タンクを有する貯湯式給湯機に関するものである。
従来、貯湯タンクを有する給湯装置において、停電が発生し、その後停電から復帰した場合に、停電継続時間が所定の時間内であれば、給湯装置の作動を自動的に再開するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記従来の給湯装置では、停電継続時間が所定の時間を超えた場合には、所定の入力操作があるまで給湯装置の作動が中止されるので、給湯装置の作動を再開させるためには、人の操作の介入が必要となる。その結果、特に深夜の沸き上げによる貯湯運転中に上記所定の時間以上の停電が発生した場合は、沸き上げ動作が停止してしまったまま、使用者が朝まで気付かずに貯湯量が結果として不足してしまうといった問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、停電復帰後に人の操作の介入なしに沸き上げ動作の継続態様を自動的に決定することで使い勝手のよい貯湯式給湯機を提供することを目的とする。
この発明に係る貯湯式給湯機は、湯を貯留する貯湯タンクと、貯湯タンクに貯留される湯水を加熱する加熱手段と、加熱手段を用いて貯湯タンク内の湯水を加熱する沸き上げ動作を実行する沸き上げ動作実行手段と、停電の発生と当該停電からの復帰とを検出する停復電検出手段と、貯湯タンク内の蓄熱量を取得する蓄熱量取得手段と、1日の各時間帯に応じた電気料金を取得する電気料金取得手段と、深夜電力時間帯における沸き上げ動作の実行中に停電が発生した場合に、貯湯タンク内の蓄熱量に応じて、沸き上げ動作の継続態様を決定する沸き上げ継続態様決定手段と、を備え、沸き上げ継続態様決定手段は、停電復帰時点から深夜電力時間帯の終了時刻までの残存深夜電力時間中に、貯湯タンク内に所定の蓄熱量を確保するための沸き上げ動作を行えるか否かを、加熱手段の加熱能力および停電復帰時の貯湯タンク内の蓄熱量のうちの少なくとも加熱能力に基づいて判断する判断手段を含み、沸き上げ継続態様決定手段は、残存深夜電力時間中に所定の蓄熱量を確保するための沸き上げ動作を行える場合には、沸き上げ動作を継続し、残存深夜電力時間中に所定の蓄熱量を確保するための沸き上げ動作を行えない場合には、残存深夜電力時間中に沸き上げ動作を継続したうえで、所定の蓄熱量に対する蓄熱量の不足分を貯蓄できるように昼間時間帯のうちで電気料金の安い時間帯を選択して沸き上げ動作を実施するものである。
また、この発明に係る貯湯式給湯機は、湯を貯留する貯湯タンクと、貯湯タンクに貯留される湯水を加熱する加熱手段と、加熱手段を用いて貯湯タンク内の湯水を加熱する沸き上げ動作を実行する沸き上げ動作実行手段と、停電の発生と当該停電からの復帰とを検出する停復電検出手段と、貯湯タンク内の蓄熱量を取得する蓄熱量取得手段と、1日の各時間帯に応じた電気料金を取得する電気料金取得手段と、深夜電力時間帯における沸き上げ動作の実行中に停電が発生した場合に、貯湯タンク内の蓄熱量に応じて、沸き上げ動作の継続態様を決定する沸き上げ継続態様決定手段と、を備え、沸き上げ継続態様決定手段は、停電復帰時点から深夜電力時間帯の終了時刻までの残存深夜電力時間中に貯蓄可能な深夜蓄熱量が、1日に最低限必要となる最低必要蓄熱量未満であるか否かを判断する判断手段を含み、沸き上げ継続態様決定手段は、深夜蓄熱量が最低必要蓄熱量未満である場合に、少なくとも残存深夜電力時間を利用して沸き上げ動作を継続したうえで、1日に必要な必要蓄熱量に対する蓄熱量の不足分を貯蓄できるように昼間時間帯のうちで電気料金の安い時間帯を選択して沸き上げ動作を実施するものである。
この発明によれば、停電復帰後に人の操作の介入なしに沸き上げ動作の継続態様を自動的に決定することで使い勝手のよい貯湯式給湯機を提供することが可能となる。
以下に、本発明に係る貯湯式給湯機の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における貯湯式給湯機1の構成を説明するための図である。図1に示す貯湯式給湯機1は、浴槽2や蛇口などに供給する湯水を貯える貯湯タンク3と、貯湯タンク3内の湯水を加熱する(沸き上げる)ための加熱手段であるヒートポンプユニット4とを備えている。
図1は、本発明の実施の形態1における貯湯式給湯機1の構成を説明するための図である。図1に示す貯湯式給湯機1は、浴槽2や蛇口などに供給する湯水を貯える貯湯タンク3と、貯湯タンク3内の湯水を加熱する(沸き上げる)ための加熱手段であるヒートポンプユニット4とを備えている。
貯湯式給湯機1は、ヒートポンプユニット4の水冷媒熱交換器(図示省略)を利用して貯湯タンク3内の水を沸き上げるための加熱循環回路5を備えている。この加熱循環回路5は、貯湯タンク3の上下部と接続されている。また、加熱循環回路5は、ヒートポンプユニット4内に、加熱循環回路5に貯湯タンク3内の水を循環させるための循環ポンプ(図示省略)を備えている。このような構成によって、貯湯タンク3の下部から取り出された水は、ヒートポンプユニット4において冷媒を介して外気と熱交換することで高温の湯に沸き上げられたうえで、貯湯タンク3の上部に戻されるようになっている。
貯湯タンク3の外周側面には、貯湯タンク3の長手方向に所定間隔をおいて、貯湯タンク3内の各部位の温度を検出する残湯サーミスタ6a、残湯サーミスタ6b、残湯サーミスタ6c、残湯サーミスタ6dおよび残湯サーミスタ6eがそれぞれ設けられている。
また、貯湯式給湯機1は、水道管等の水源に接続された給水配管7を備えている。給水配管7内を流れる水は、減圧弁8により減圧されたうえで、貯湯タンク3の下部に供給されるとともに、ふろ給湯用混合弁9と一般給湯用混合弁10とに供給されるようになっている。また、これらの混合弁9、10には、一端が貯湯タンク3の上部に接続された給湯配管11を介して、貯湯タンク3内の湯が供給されるようになっている。ふろ給湯用混合弁9には、ふろ給湯用混合弁9からの混合湯が流れるふろ給湯配管12の一端が接続されており、一般給湯用混合弁10には、一般給湯用混合弁10からの混合湯を台所の蛇口などに送る一般給湯配管13の一端が接続されている。一般給湯配管13の途中には、一般給湯配管13内を流れる混合湯の温度および流量を検出する給湯温度センサ14および給湯流量センサ15がそれぞれ接続されている。
ふろ給湯配管12には、混合湯の供給と停止を行うふろ給湯用電磁弁16と、ふろ給湯配管12内を流れる混合湯の流量を検知するふろ給湯用流量センサ17と、ふろ給湯用混合弁9により混合される混合湯の温度補正に用いるふろ往き温度センサ18とが設けられている。また、ふろ給湯配管12の他端は、ふろ往き配管19aとふろ戻り配管19bとで構成されるふろ循環回路19の途中に接続されている。
ふろ往き配管19aとふろ戻り配管19bとは、浴槽アダプタ20を介して浴槽2に接続されている。また、ふろ戻り配管19bには、浴槽2内の浴槽水をふろ戻り配管19bで取り出し、ふろ往き配管19aで浴槽2に戻して循環させるためのふろ循環ポンプ21が接続されている。更に、ふろ戻り配管19bには、浴槽水の流れの有無を検出するためのフロースイッチ22と、浴槽2の水位を検出するための水位センサ23と、ふろ戻り配管19b内を流れる湯水の温度を検出するためのふろ戻り温度センサ24とがそれぞれ接続されている。
また、貯湯タンク3の上下部には、タンク循環回路25が接続されている。このタンク循環回路25とふろ戻り配管19bとの間には、追焚き用の熱交換器26が介在している。この熱交換器26は、貯湯タンク3内に貯湯された湯と浴槽2内の浴槽水とを熱交換させるためのものである。更に、タンク循環回路25の途中には、ふろ循環熱源ポンプ27が設置されている。このふろ循環熱源ポンプ27を用いて、貯湯タンク3の上部に蓄えられた湯が、貯湯タンク3の上部から下部に向けて循環するように構成されている。また、ヒートポンプユニット4には、ヒートポンプユニット4の周囲の外気温を検出する外気温センサ28が設置されている。
貯湯式給湯機1は、更に、貯湯式給湯機1を総合的に制御する制御部30を備えている。制御部30の具体的な構成については図2を参照して後述する。制御部30には、貯湯式給湯機1を遠隔操作するためのリモコン40が接続されている。使用者によって、リモコン40から浴槽2への湯はり設定量および湯張り設定温度、貯湯タンク3の沸き上げ設定や湯はり操作、さし湯操作、並びに追焚き操作などの操作および設定の入力が行われる。また、リモコン40は、停電からの復帰後に貯湯タンク3内の湯水を加熱する沸き上げ動作を継続している際に、使用者が当該沸き上げ動作を停止可能な操作スイッチ40aを備えている。
図2は、図1に示す制御部30の具体的な構成を示すブロック図である。図2に示すように、制御部30は、停電検出部31、計時部32、タンク蓄熱量演算部33、使用湯量演算部34、使用湯量データ保持部35および必要蓄熱量演算部36を備えている。
停電検出部31は、貯湯式給湯機1に供給される電力についての停電発生および停電復帰を検出する要素である。計時部32は、停電中も含めて現在時刻を計時する要素である。タンク蓄熱量演算部33は、停電から復帰した場合等において、残湯サーミスタ6a〜残湯サーミスタ6eの出力信号に基づいて貯湯タンク3内の現在のタンク蓄熱量を演算する要素である。
使用湯量演算部34は、常時または定期的に、過去の所定期間内における使用者の使用湯量(湯張り等により浴槽2に供給される湯量、または蛇口等に供給される湯量)を演算する要素である。浴槽2に供給される場合の使用湯量は、ふろ給湯用流量センサ17の出力とふろ往き温度センサ18の出力に基づいて算出される。また、蛇口等に供給される場合の使用湯量は、給湯流量センサ15の出力と給湯温度センサ14の出力に基づいて算出される。使用湯量演算部34によって演算された使用湯量は、停電からの復帰後において沸き上げ動作を継続するか否かを判断する場合などで使用される。
使用湯量データ保持部35は、使用湯量演算部34により演算された使用湯量データを保持する要素であり、停電により使用湯量演算部34で演算された使用湯量データが喪失しないようにバックアップ電源や不揮発性の記憶素子から構成されるものである。
必要蓄熱量演算部36は、停電復帰後に沸き上げ動作継続の要否判断のために使用者の必要蓄熱量を演算する要素である。具体的には、必要蓄熱量演算部36は、過去の所定期間(例えば2週間)内の1日毎の使用湯量データを記憶したうえで、記憶された使用湯量データに基づいて1日に必要な必要蓄熱量(必要貯湯量)を演算するものである。また、制御部30には、電気料金が、料金単価の異なる時間帯(例えば7時〜10時、10時〜17時、17時〜23時、23時〜7時)毎に記憶されている。
以上の構成を備える本実施形態の貯湯式給湯機1は、深夜電力時間帯における沸き上げ動作の実行中に停電が発生した場合に、停電からの復帰時の貯湯タンク3内の蓄熱量に応じて、沸き上げ動作の継続態様を決定する手法に特徴を有している。
具体的には、本実施形態では、制御部30は、深夜電力時間帯における沸き上げ動作の実行中に停電が発生した場合には、計時部32により取得された計時時刻と比較して、停電復帰時点から深夜電力時間帯(例えば23時〜7時)の終了時刻までの期間(ここでは、「残存深夜電力時間」と称する)中に、1日の必要蓄熱量を確保するための沸き上げ動作を行えるか否かを、ヒートポンプユニット4の加熱能力および停電復帰時の貯湯タンク3内の蓄熱量に基づいて判断する。そして、制御部30は、この残存深夜電力時間中に1日の必要蓄熱量を確保できる場合には、沸き上げ動作が継続されるように制御を行う。一方、上記残存深夜電力時間中に1日の必要蓄熱量を確保できない場合には、制御部30は、残存深夜電力時間中に沸き上げ動作を継続させたうえで、昼間時間帯のうちで電気料金の安い時間帯(例えば7時〜10時、17時〜23時)を選択して1日の必要蓄熱量が確保されるまで沸き上げ動作を実施するように制御する。
図3は、本発明の実施の形態1の貯湯式給湯機1における停電からの復帰時の動作を示すフローチャートである。ここでは、深夜電力時間帯における沸き上げ動作の実行中に停電が生じた場合を対象として説明を行う。図3に示すように、停電から復帰した場合には、まず、停電発生時に沸き上げ動作中であったか否かが判定される(ステップS1)。その結果、沸き上げ動作中で無ければ、沸き上げ動作は停止中のままとされる(ステップS9)。
上記ステップS1において、停電発生時に沸き上げ動作中であったと判定された場合には、次いで、現在(停電復帰時点)の貯湯タンク3内の蓄熱量(タンク蓄熱量)が1日に必要な必要蓄熱量未満であるか否かが判定される(ステップS2)。その結果、現在のタンク蓄熱量が必要蓄熱量未満でなければ、沸き上げ動作は停止中のままとされる(ステップS9)。一方、現在のタンク蓄熱量が必要蓄熱量未満である場合には、次いで、沸き上げ時間が電気料金の安価な深夜電力時間帯(例えば23時〜7時)で収まるか否か、すなわち、上記残存深夜電力時間中に必要蓄熱量を確保するための沸き上げ動作を行えるか否かが、ヒートポンプユニット4の加熱能力および停電復帰時のタンク蓄熱量に基づいて判定される(ステップS3)。
その結果、沸き上げ時間が深夜電力時間帯内に収まる場合には、必要蓄熱量が確保されるまで沸き上げ動作が継続される(ステップS4)。一方、沸き上げ時間が深夜電力時間帯内に収まらない場合には、まず、上記残存深夜電力時間中に沸き上げ動作が継続されたうえで(ステップS5)、1日の必要蓄熱量に対するタンク蓄熱量の不足分を貯蓄できるようにするため、昼間時間帯のうちで電気料金の安い時間帯(電力会社によって異なるが、例えば7時〜10時、17時〜23時)を選択して沸き上げ動作が実施される(ステップS6)。このステップS6における沸き上げ動作は、必要蓄熱量を確保できるまで継続される(ステップS7)。必要蓄熱量を確保できた場合には、沸き上げ動作が停止される(ステップS8)。
以上説明したように、本実施形態では、深夜電力時間帯における沸き上げ動作の実行中に停電が発生した場合には、停電復帰時の貯湯タンク3内の蓄熱量に応じて、沸き上げ動作の継続態様が自動的に決定される。このように、停電復帰後に人の操作の介入なしに沸き上げ動作の継続態様を自動判定することで、使い勝手のよい貯湯式給湯機1を提供することができる。また、停電復帰時に残存する深夜電力時間中に、必要蓄熱量を確保するために必要な沸き上げ動作が完了しない場合であっても、昼間の電気料金の安価な時間帯で沸き上げ動作が行われるので、電気代を節約しつつ湯切れを防止することが可能となる。その結果、省エネルギ性に優れた貯湯式給湯機1を実現することが可能となる。
また、本実施形態の貯湯式給湯機1は、上記操作スイッチ40aをリモコン40内に備えている。このため、停電復帰後の沸き上げ動作の継続途中において、使用者がリモコン40を用いて沸き上げ動作の停止と再開の選択を自発的に行うことも可能となる。
ところで、上述した実施の形態1においては、沸き上げ時間が電気料金の安価な深夜電力時間帯で収まるか否か、すなわち、上記残存深夜電力時間中に必要蓄熱量を確保するための沸き上げ動作を行えるか否かを、ヒートポンプユニット4の加熱能力および停電復帰時のタンク蓄熱量に基づいて判断している。しかしながら、本発明における判断手段は、これに限定されるものではなく、加熱手段(例えば、ヒートポンプユニット)の加熱能力のみを用いて、残存深夜電力時間中に所定の蓄熱量を確保するための沸き上げ動作を行えるかどうかを判断するものであってもよい。
実施の形態2.
次に、図4を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。尚、貯湯式給湯機1の構成自体については、上述した実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
次に、図4を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。尚、貯湯式給湯機1の構成自体については、上述した実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
図4は、本発明の実施の形態2の貯湯式給湯機1における停電からの復帰時の動作を示すフローチャートである。尚、図4において、上記図3と同一のステップについては同一符号を付し説明を省略または簡略する。図4に示すフローチャートでは、ステップS2において現在(停電復帰時点)の貯湯タンク3内の蓄熱量(タンク蓄熱量)が必要蓄熱量未満であると判定された場合には、次いで、現在のタンク蓄熱量が最低必要蓄熱量未満であるか否かが判定される(ステップS10)。
必要蓄熱量演算部36は、所定期間(例えば2週間)内で1日を所定時間(例えば1時間)毎に区切り、個々の所定時間における使用蓄熱量を使用湯量演算部34により演算される使用湯量データに基づいて演算して記憶している。上記最低必要蓄熱量とは、1日の個々の所定時間のうちで貯湯タンク3内の蓄熱量が最も多く使用された所定時間における蓄熱量(ここでは、「最大使用蓄熱量」と称する)と、加熱源であるヒートポンプユニット4の加熱能力により上記所定時間内で貯蓄可能な蓄熱量(ここでは、「単位蓄熱量」と称する)との差分として演算される値であり、湯切れ防止のために最低限必要な蓄熱量である。例えば、所定時間の最大使用湯量が200Lで、その所定時間でヒートポンプユニット4を用いて沸き上げ可能な湯量(80L)を減算した値(120L)分の蓄熱量が貯湯タンク3に最低限蓄える必要のある熱量となる。この最低必要蓄熱量は、ヒートポンプユニット4の加熱能力を考慮した上での最低限必要な蓄熱量である。従って、貯湯タンク3内の蓄熱量が上記最低必要蓄熱量以下になると同時にヒートポンプユニット4を起動すれば、湯切れを回避できることになるといえる。
上記ステップS10において、現在のタンク蓄熱量が最低必要蓄熱量未満ではないと判定された場合、つまり、貯湯タンク3内に最低必要蓄熱量が確保されているももの1日の必要蓄熱量は確保されていないと判断できる場合には、上記ステップS3〜ステップS8(図3参照)の一連の処理が実行される(ステップS11)。一方、現在のタンク蓄熱量が最低必要蓄熱量未満であると判定された場合には、次いで、停電復帰時点から深夜電力時間帯の終了時刻までの期間(上記残存深夜電力時間)中に貯蓄可能なタンク蓄熱量(ここでは、「深夜蓄熱量」と称する)が、上記最低必要蓄熱量未満であるか否かが判定される(ステップS12)。尚、この深夜蓄熱量は、ヒートポンプユニット4の加熱能力と残存深夜電力時間とに基づいて算出される。
上記ステップS12において、上記深夜蓄熱量が上記最低必要蓄熱量未満ではないと判定された場合、つまり、深夜電力時間帯の終了時刻までには最低必要蓄熱量を確保可能であると判断できる場合には、上記ステップS3〜ステップS8(図3参照)の一連の処理が実行される(ステップS11)。一方、上記深夜蓄熱量が上記最低必要蓄熱量未満であると判定された場合には、少なくとも残存深夜電力時間を利用し、最低必要蓄熱量が確保されるまで沸き上げ動作が継続される(ステップS13)。
次いで、1日の必要蓄熱量の不足分を補うため、昼間時間帯のうちで電気料金の安い時間帯(電力会社によって異なるが、例えば7時〜10時、17時〜23時)を選択して沸き上げ動作が実施される(ステップS14)。このステップS14における沸き上げ動作は、必要蓄熱量を確保できるまで継続される(ステップS15)。必要蓄熱量を確保できた場合には、沸き上げ動作が停止される(ステップS16)。
以上説明した本実施形態の制御によっても、深夜電力時間帯における沸き上げ動作の実行中に停電が発生した場合には、停電復帰時および停電復帰後(深夜電力時間帯の終了時刻)の貯湯タンク3内の蓄熱量に応じて、沸き上げ動作の継続態様が自動的に決定される。これにより、使い勝手のよい貯湯式給湯機1を提供することができる。また、ヒートポンプユニット4の加熱能力を考慮した上での使用者の最低限必要な最低必要蓄熱量を停電復帰後に迅速に確保することができ、更に、昼間の電気料金の安価な時間帯で沸き上げ動作が行われるため、電気代を節約しつつ湯切れを防止することが可能となる。その結果、省エネルギ性に優れた貯湯式給湯機1を実現することが可能となる。
ところで、停電復帰時に、リモコン40により使用者が予め設定した給湯所望湯温(例えば60℃)を出湯するために必要な蓄熱量が貯湯タンク3内に無い場合には、上記給湯所望温度の湯が欲しい使用者にとっては使い勝手が悪くなってしまう。そこで、停電復帰時に、上記図3または図4に示す動作とともに以下の図5に示す動作を並行して行うようにしてもよい。
図5は、所望の給湯温度を確保するための停電復帰時の動作を示すフローチャートである。図5に示すように、停電復帰時には、まず、残湯サーミスタ6a〜残湯サーミスタ6eの出力信号に基づいて算出された貯湯タンク3から出湯可能な湯の出湯可能温度が、リモコン40により使用者が予め設定した給湯所望湯温(例えば60℃)以上であるか否かが判定される(ステップS20)。
その結果、上記出湯可能温度が上記給湯所望温度以上である場合には、上記出湯可能温度を確保するための沸き上げ動作が不実行とされる(ステップS21)。一方、上記出湯可能温度が上記給湯所望温度未満である場合には、上記図3または図4に示す制御によって判定された沸き上げ動作の継続要否の判断結果にかかわらず、上記出湯可能温度を確保するために、必要に応じて沸き上げ温度を上げて沸き上げ動作が実行される(ステップS22)。この場合には、次いで、上記出湯可能温度が確保できたか否かが判定される(ステップS23)。上記ステップS12における沸き上げ動作は、上記出湯可能温度が上記給湯所望温度になるまで継続され、一方、上記出湯可能温度が上記給湯所望温度になったら、沸き上げ動作が停止される(ステップS21)。
以上説明した図5に示す制御を行うことにより、給湯所望温度(例えば60℃)の湯が欲しい使用者にとっては、停電復帰時にも不快な思いをすることがなく、これにより、使い勝手のよい貯湯式給湯機1が実現可能となる。
1 貯湯式給湯機
3 貯湯タンク
4 ヒートポンプユニット
5 加熱循環回路
6a〜6e 残湯サーミスタ
30 制御部
31 停電検出部
32 計時部
33 タンク蓄熱量演算部
34 使用湯量演算部
35 使用湯量データ保持部
36 必要蓄熱量演算部
40 リモコン
40a 操作スイッチ
3 貯湯タンク
4 ヒートポンプユニット
5 加熱循環回路
6a〜6e 残湯サーミスタ
30 制御部
31 停電検出部
32 計時部
33 タンク蓄熱量演算部
34 使用湯量演算部
35 使用湯量データ保持部
36 必要蓄熱量演算部
40 リモコン
40a 操作スイッチ
Claims (5)
- 湯を貯留する貯湯タンクと、
前記貯湯タンクに貯留される湯水を加熱する加熱手段と、
前記加熱手段を用いて前記貯湯タンク内の湯水を加熱する沸き上げ動作を実行する沸き上げ動作実行手段と、
停電の発生と当該停電からの復帰とを検出する停復電検出手段と、
前記貯湯タンク内の蓄熱量を取得する蓄熱量取得手段と、
1日の各時間帯に応じた電気料金を取得する電気料金取得手段と、
深夜電力時間帯における前記沸き上げ動作の実行中に停電が発生した場合に、前記貯湯タンク内の蓄熱量に応じて、前記沸き上げ動作の継続態様を決定する沸き上げ継続態様決定手段と、
を備え、
前記沸き上げ継続態様決定手段は、停電復帰時点から前記深夜電力時間帯の終了時刻までの残存深夜電力時間中に、前記貯湯タンク内に所定の蓄熱量を確保するための前記沸き上げ動作を行えるか否かを、前記加熱手段の加熱能力および停電復帰時の前記貯湯タンク内の蓄熱量のうちの少なくとも前記加熱能力に基づいて判断する判断手段を含み、
前記沸き上げ継続態様決定手段は、前記残存深夜電力時間中に前記所定の蓄熱量を確保するための前記沸き上げ動作を行える場合には、前記沸き上げ動作を継続し、前記残存深夜電力時間中に前記所定の蓄熱量を確保するための前記沸き上げ動作を行えない場合には、前記残存深夜電力時間中に前記沸き上げ動作を継続したうえで、前記所定の蓄熱量に対する蓄熱量の不足分を貯蓄できるように昼間時間帯のうちで電気料金の安い時間帯を選択して前記沸き上げ動作を実施することを特徴とする貯湯式給湯機。 - 湯を貯留する貯湯タンクと、
前記貯湯タンクに貯留される湯水を加熱する加熱手段と、
前記加熱手段を用いて前記貯湯タンク内の湯水を加熱する沸き上げ動作を実行する沸き上げ動作実行手段と、
停電の発生と当該停電からの復帰とを検出する停復電検出手段と、
前記貯湯タンク内の蓄熱量を取得する蓄熱量取得手段と、
1日の各時間帯に応じた電気料金を取得する電気料金取得手段と、
深夜電力時間帯における前記沸き上げ動作の実行中に停電が発生した場合に、前記貯湯タンク内の蓄熱量に応じて、前記沸き上げ動作の継続態様を決定する沸き上げ継続態様決定手段と、
を備え、
前記沸き上げ継続態様決定手段は、停電復帰時点から前記深夜電力時間帯の終了時刻までの残存深夜電力時間中に貯蓄可能な深夜蓄熱量が、1日に最低限必要となる最低必要蓄熱量未満であるか否かを判断する判断手段を含み、
前記沸き上げ継続態様決定手段は、前記深夜蓄熱量が前記最低必要蓄熱量未満である場合に、少なくとも前記残存深夜電力時間を利用して前記沸き上げ動作を継続したうえで、1日に必要な必要蓄熱量に対する蓄熱量の不足分を貯蓄できるように昼間時間帯のうちで電気料金の安い時間帯を選択して前記沸き上げ動作を実施することを特徴とする貯湯式給湯機。 - 前記最低必要蓄熱量は、1日を所定時間単位で複数に区切った際の個々の所定時間のうちで前記貯湯タンク内の蓄熱量が最も多く使用された所定時間における最大使用蓄熱量と、前記所定時間内で貯蓄可能な単位蓄熱量との差分であることを特徴とする請求項2に給湯機際の貯湯式給湯機。
- 停電からの復帰後に前記沸き上げ動作を継続している際に、使用者が当該沸き上げ動作を停止可能な入力手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の貯湯式給湯機。
- 前記貯湯タンクから出湯可能な湯の出湯可能温度が、使用者により設定された給湯所望温度未満である場合に、前記判断手段による判断結果にかかわらず、前記給湯所望温度が確保されるように前記沸き上げ動作を実施することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の貯湯式給湯機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010151952A JP2012013371A (ja) | 2010-07-02 | 2010-07-02 | 貯湯式給湯機 |
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