JP2012012967A - 部材の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】取付時に弾性体が離脱するのを防止しながら、衝撃が作用した場合の衝撃吸収性を確保する。
【解決手段】取付座11は、座本体12と、カバー本体部10に連結する連結壁13,14と有している。座本体12には、弾性体2の外周部が嵌合する孔部12aが形成されている。エンジンカバー1には、カバー本体部10と座本体12との間で、かつ、弾性体2における柱状部材30の嵌入方向先端側の面に対向するように配置され、取付時において弾性体2が離脱するのを阻止するためのストッパ部15が設けられている。ストッパ部15は、障害物の衝突によりエンジンカバー1がシリンダヘッド3に接近する方向に移動することによって弾性体2から力を受けた際に変位するように構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、弾性体を介して部材を取り付けるように構成された部材の取付構造に関するものである。
従来から、例えば、エンジンの上側を覆うように配置されるエンジンカバーは、弾性体を介してエンジン側の部材に取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のものでは、エンジンカバーの裏側に弾性体の取付座が設けられている。取付座は、略水平に延びる座本体と、座本体をカバー本体に連結するための連結壁とを備えている。弾性体は略円筒状に形成されており、座本体には、弾性体の外周部が嵌る嵌合孔が座本体を貫通するように形成されている。また、エンジン側の部材には、上方へ突出する柱状部材が設けられている。この柱状部材を弾性体の内孔に嵌入することによってエンジンカバーがエンジンに弾性支持される。
また、特許文献1のエンジンカバーの取付構造では、取付座に脆弱部が形成されている。歩行者等が衝突したときに脆弱部を破壊させることによって衝撃吸収が行われるようになっている。
特許第4062524号公報
ところで、特許文献1では、エンジンカバーの取付時に、まず、弾性体をエンジンカバーの取付座の嵌合孔に嵌め、その後、エンジンカバーをエンジンの上方から下方へ移動させていき、エンジン側の柱状部材を弾性体の内孔に嵌入することになる。
柱状部材の外径と弾性体の内孔との大きさの関係は、通常の使用時に柱状部材が弾性体の内孔から抜けてしまわないように、はめ合いがきつくなるように設定されている。また、柱状部材や弾性体には公差範囲内で製造上の誤差が生じることがあり、この誤差によっては、はめ合いがより一層きつくなってしまうことが考えられる。はめ合いがきつくなると、柱状部材の嵌入時に弾性体が柱状部材の嵌入方向に強く押されることになる。このとき、弾性体は、その外周部が取付座の嵌合孔に嵌っているだけなので、弾性体の変形や取付座の変形等によって弾性体が取付座の嵌合孔から離脱してしまうおそれがある。
また、弾性体による振動吸収を考えた場合、弾性体は柔らかい方が好ましい。ところが、弾性体を柔らかくすると、柱状部材の嵌入時に弾性体が嵌入方向に押された際に変形し易くなって取付座の嵌合孔から離脱し易くなってしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、取付時において弾性体が取付座から離脱するのを防止しながら、障害物の衝突によって衝撃が作用した場合に衝撃吸収が行えるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、取付時に弾性体が取付座から離脱するのを阻止するストッパ部を設け、障害物の衝突時にはストッパ部を変位させることによって衝撃吸収が行えるようにした。
第1の発明は、第1部材に設けられた取付座に弾性体を取り付け、該弾性体に形成された嵌入孔に第2部材に設けられた柱状部材を嵌入することによって上記第1部材を上記弾性体を介して上記第2部材に取り付けるように構成された部材の取付構造において、上記取付座は、上記第1部材の本体部から上記第2部材側へ離れて配置される座本体と、該座本体を上記本体部に連結する連結部と有し、上記座本体には、上記弾性体の外周部が嵌合する嵌合部が形成され、上記第1部材には、該第1部材の本体部と上記座本体との間で、かつ、上記弾性体における柱状部材の嵌入方向先端側の面に対向するように配置され、取付時において該弾性体が上記嵌合部から離脱するのを阻止するためのストッパ部が設けられ、上記ストッパ部は、障害物の衝突により上記第1部材が上記第2部材に接近する方向に移動することによって上記弾性体から力を受けた際に変位するように構成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、第1部材を第2部材に取り付ける際、取付座の弾性体に柱状部材が嵌入される。このとき、ストッパ部が弾性体における柱状部材の嵌入方向先端側の面に対向しているので、弾性体を柱状部材の嵌入方向に強く押しても、弾性体が嵌合部から離脱することはない。
一方、障害物の衝突により第1部材が第2部材に接近する方向に移動すると、ストッパ部が上記のように弾性体に対向するように配置されているので、弾性体がストッパ部に当たることになる。一般に、障害物の衝突時には取付時に比べて大きな力が作用することになる。このため、弾性体から力を受けたストッパ部は変位する。これにより、衝撃が吸収される。
第2の発明は、第1の発明において、障害物の衝突により第1部材が第2部材に接近する方向に移動する際、弾性体がストッパ部に接触しながら該ストッパ部に対し移動するように構成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、弾性体がストッパ部に接触しながら移動する際、弾性体とストッパ部との間で抵抗力が発生し、これにより、衝撃の吸収作用が得られる。
第3の発明は、第1または2の発明において、第1部材の取付座の連結部は、互いに間隔あけて対向するように配置された第1及び第2壁部を備え、ストッパ部は、上記第1壁部から上記第2壁部へ向けて突出する第1突出部と、上記第2壁部から上記第1壁部へ向けて突出する第2突出部とを備えていることを特徴とするものである。
この構成によれば、障害物の衝突時には、弾性体が第1突出部及び第2突出部に当たることになる。弾性体が両突出部に当たると、第1壁部及び第2壁部に力が作用するが、これら壁部は互いに間隔をあけて配置されているので、変形し易い。よって、第1突出部及び第2突出部を確実に変位させることが可能になる。
第4の発明は、第1から3のいずれか1つの発明において、柱状部材には、径方向に所定以上の力が作用した際に屈曲する屈曲部が設けられ、第1部材における上記柱状部材の先端側と対向する部位には、障害物の衝突により第1部材が第2部材に接近する方向に移動する際、上記柱状部材を径方向に案内するための案内部が設けられていることを特徴とするものである。
この構成によれば、障害物の衝突時に第1部材が第2部材に接近する方向に移動すると、柱状部材の先端側が案内部によって柱状部材の径方向に案内される。これにより、柱状部材の屈曲部が屈曲するので、柱状部材が突っ張るようになるのが回避される。
第5の発明は、第1から4のいずれか1つの発明において、第1部材は、車両に搭載されるエンジンを覆うエンジンカバーであることを特徴とするものである。
この構成によれば、例えば歩行者等が車両に衝突した際に、エンジンカバーをエンジンに対し移動させて衝撃吸収が行われるようになる。
第6の発明は、第1部材に設けられた取付座に弾性体を取り付け、該弾性体に形成された嵌入孔に第2部材に設けられた柱状部材を嵌入することによって上記第1部材を上記弾性体を介して上記第2部材に取り付けるように構成された部材の取付構造において、上記取付座は、上記第1部材の本体部から上記第2部材側へ離れて配置される座本体と、該座本体を上記本体部に連結する連結部と有し、上記座本体には、上記弾性体の外周部が嵌合する嵌合部が形成され、上記第1部材には、該第1部材の本体部と上記座本体との間で、かつ、上記弾性体における柱状部材の嵌入方向先端側の面に対向するように配置され、取付時において該弾性体が上記嵌合部から離脱するのを阻止するためのストッパ部が設けられ、上記ストッパ部は、障害物の衝突により上記第1部材が上記第2部材に接近する方向に移動する際に上記柱状部材を上記取付座の外方へ案内する案内部を有し、該柱状部材は、案内部による案内方向に向けて曲がるように構成されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、第1部材を第2部材に取り付ける際、取付座の弾性体に柱状部材が嵌入される。このとき、ストッパ部が弾性体における柱状部材の嵌入方向先端側の面に対向しているので、弾性体を柱状部材の嵌入方向に強く押しても、弾性体が嵌合部から離脱することはない。
一方、障害物の衝突により第1部材が第2部材に接近する方向に移動すると、柱状部材が案内部によって取付座の外方へ案内され、曲がる。これにより、衝撃が吸収される。
第1の発明によれば、取付時において弾性体が第1部材の取付座から離脱するのを阻止するためのストッパ部を設けておき、障害物の衝突により第1部材が第2部材に接近する方向に移動する際にストッパ部を変位させるようにしたので、第1部材を第2部材に取り付ける際に弾性体の離脱を防止しながら、障害物の衝突時に衝撃吸収を行うことができる。
第2の発明によれば、障害物の衝突時に、弾性体がストッパ部に接触しながら移動し、このときに衝撃の吸収作用を得ることができ、衝撃吸収性能を高めることができる。
第3の発明によれば、取付座が互いに間隔あけて対向する第1及び第2壁部を備え、ストッパ部が第1壁部から突出する第1突出部と第2壁部から突出する第2突出部とを備えているので、障害物の衝突時に、弾性体が第1突出部及び第2突出部に当たった際、両突出部を確実に変位させて衝撃吸収を行うことができる。
第4の発明によれば、柱状部材に所定以上の力が作用した際に屈曲する屈曲部を設け、第1部材における柱状部材の先端側と対向する部位に、柱状部材を径方向に案内するための案内部を設けたので、障害物の衝突時に、柱状部材を屈曲させることができる。これにより、柱状部材が突っ張るようになるのを回避でき、衝撃吸収性能を高めることができる。
第5の発明によれば、第1部材をエンジンカバーとしたので、歩行者等が衝突した場合における安全性を高めることができる。
第6の発明によれば、取付時において弾性体が第1部材の取付座から離脱するのを阻止するためのストッパ部を設けておき、障害物の衝突により第1部材が第2部材に接近する方向に移動する際に柱状部材を取付座の外方へ案内して曲げるようにしたので、第1部材を第2部材に取り付ける際に弾性体の離脱を防止しながら、障害物の衝突時に衝撃吸収を行うことができる。
実施形態1にかかるエンジンカバーの取付構造を分解した状態の断面図である。 エンジンカバーを裏側から見た斜視図である。 (a)は、エンジンカバーが取り付けられた状態の断面図であり、(b)は、障害物の衝突によってエンジンカバーが僅かに移動した状態を示し、(c)はエンジンカバーが(b)よりも移動した状態を示し、(d)は、エンジンカバーが(c)よりも移動した状態を示す。 実施形態2にかかる図3相当図である。 実施形態3にかかるエンジンカバーの取付構造を正面から見た部分断面図である。 実施形態3にかかる図3に相当するものであり、図5におけるVI−VI線断面図である。 実施形態3にかかる柱状部材の斜視図である。 実施形態4にかかる図6相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1にかかるエンジンカバーの取付構造を示すものであり、エンジンカバー(第1部材)1を、弾性体2を介してエンジン側の部材であるシリンダヘッド(第2部材)3に取り付けるようにしている。
上記エンジンは、自動車の前部に設けられたエンジンルーム(図示せず)に搭載されている。このエンジンの上方にはボンネットフードが配置されている。
エンジンカバー1は、シリンダヘッド3の上面を覆うように形成されたものであり、樹脂材を用いた一体成形品である。エンジンカバー1は、シリンダヘッド3の上面と略平行に延びる板状に形成されたカバー本体部10と、カバー本体部10の裏面(下面)に一体成形され、弾性体2が取り付けられる取付座11とを備えている。
図2にも示すように、取付座11は、座本体12と、座本体12をカバー本体部10に連結するための第1連結壁13及び第2連結壁14とを有している。これら第1連結壁13及び第2連結壁14により本発明の連結部が構成されている。
第1連結壁13及び第2連結壁14は、カバー本体部10の裏面から下方へ延びている。第1連結壁13及び第2連結壁14は、互いに板厚方向に間隔をあけて、かつ、互いに対向して延びるように配置されている。
図1に示すように、第1連結壁13は、下側へ行くほど第2連結壁14に近づくように若干傾斜し、また、第2連結壁14は、下側へ行くほど第1連結壁13に近づくように若干傾斜している。第1連結壁13及び第2連結壁14は対称形状となっている。
第1連結壁13及び第2連結壁14の基端部(上端部)には、薄肉部13a,14aがそれぞれ設けられている。薄肉部13a,14aは、第1連結壁13及び第2連結壁14の上端部の幅方向全体に亘って連続している。この薄肉部13a,14aの形成により、カバー本体部10の表面に樹脂成形時のヒケが生じにくくなっている。
一方、座本体12は、第1連結壁13及び第2連結壁14の下端部同士を連結するように、カバー本体部10と略平行に延びる板状に形成されている。図2に示すように、座本体12には、略円形の孔部(嵌入孔)12aが上下方向に貫通するように形成されている。
また、座本体12における第1連結壁13から第2連結壁14まで延びる縁部には、切欠部12bが形成されている。この切欠部12bの深さは、孔部12aに達するまでとされている。従って、切欠部12bと孔部12aとが連なり、孔部12aが切欠部12bによって径方向の一方に開放されることになる。この孔部12aに弾性体2の外周部が嵌合して弾性体2が座本体12に取り付けられるようになっている。また、切欠部12bの幅は、孔部12aの内径よりも狭く設定されている。
取付座11の座本体12は、第1連結壁13及び第2連結壁14のみでカバー本体10に連結されている。このため、取付座11における連結壁13,14の幅方向両側はそれぞれ開放されている。
取付座11のカバー本体部10と座本体12との間には、座本体12に取り付けられた弾性体2が、エンジンカバー1の取付時に離脱するのを阻止するためのストッパ部15が設けられている。
ストッパ部15は、第1連結壁13の上下方向中間部から第2連結壁14へ向けて突出する第1突出部15aと、第2連結壁14の上下方向中間部から第1連結壁13へ向けて突出する第2突出部15bとを備えている。第1突出部15aは、座本体12と略平行な板状で、第1連結壁13の幅方向両端に亘って延びている。第2突出部15bも、座本体12と略平行な板状で、第2連結壁14の幅方向両端に亘って延びている。
第1突出部15aの突出方向先端部と、第2突出部15bの突出方向先端部とは互いに対向しており、これらの離間寸法は、孔部12aの径よりも短く設定されている。
また、第1突出部15a及び第2突出部15bは、エンジンカバー1の取付時に弾性体2が上方へ押されて突出部15a,15bに当たった際には、上方へは殆ど変形しないように強度が設定されている。これにより、弾性体2の上方への変位が抑制される。
一方、エンジンカバー1に上から下に向かう衝撃が作用してエンジンカバー1がシリンダヘッド3に接近する方向に移動することによって、第1突出部15a及び第2突出部15bが弾性体2から上向きの力を受けた際には、第1突出部15a及び第2突出部15bが上に曲がって変位するように(図3(d)に示す)、突出部15a,15bの強度が設定されている。
弾性体2は、例えば、ゴム等の弾性材を用いて一体成形されている。図1に示すように、弾性体2は、上下に延びる略円筒状に形成されている。弾性体2には、下端面に開口して上方へ延びる内孔(嵌入孔)20が形成されている。内孔20の中心線は弾性体2の中心線と略一致している。内孔20の内周面には、上下方向中央部近傍に、径方向内方へ向けて突出して周方向に延びる突条部20aが形成されている。内孔20の内周面の突条部20aよりも下側部分は、下側へ向かって拡径するテーパー面20bで構成されている。また、内孔20の突条部20aよりも上側部分は、内孔20の上端まで略同じ内径とされている。
弾性体2の外周面の下端部には、径方向外方へ延出して周方向に延びるフランジ23が形成されている。弾性体2の外周面におけるフランジ23の上側には、下側溝24が形成されている。下側溝24は、弾性体2の周方向に連続している。下側溝24に、取付座11の座本体12における孔部12aの周縁部が嵌るようになっている。
弾性体2の外周面における下側溝24よりも上側には、上方へ向かって縮径するように傾斜面25が設けられている。弾性体2の外周面における傾斜面25よりも上側には、上側溝26が形成されている。この上側溝26も、下側溝24と同様に弾性体2の周方向に連続している。
弾性体2の上部は径方向に延びる厚肉板状に形成されている。また、弾性体2の上端面には、凸部27が形成されている。凸部27は上方から見ると略円形とされており、その中心と弾性体2の中心線とは略一致している。
シリンダヘッド3には、柱状部材30が上方へ突出するように設けられている。柱状部材30は、樹脂材を用いた一体成形品である。柱状部材30の下部には、径方向へ張り出すように形成された張り出し部32が設けられており、この張り出し部32の下面がシリンダヘッド3の上面に固定されている。
柱状部材30の張り出し部32よりも上側には、上方へ突出する円柱状の本体部33が設けられている。本体部33は、上側へ行くほど外径が小さくなっており、先細形状である。本体部33の上端部には、球状部34が設けられている。球状部34の外径は、本体部33の上端部の外径よりも大きく設定されている。よって、球状部34と本体部33の上端部との境界部分には段差35が形成される。
球状部34の外径は、弾性体2の内孔20のうち、突条部20aが形成された部位の内径よりも大きく設定されている。従って、球状部34が弾性体2の内孔20に嵌入するようになっている。球状部34が弾性体2の内孔20に嵌入した状態では、突条部20aが段差35に嵌る。
次に、上記エンジンカバー1をシリンダヘッド3に取り付ける場合について説明する。まず、エンジンカバー1の取付座11に弾性体2を取り付ける。すなわち、弾性体2を取付座11の切欠部12b側に配置した後、そこから弾性体2を切欠部12b内へ向けて移動させる。このとき、弾性体2の下側溝24に切欠部12bの縁部を差し込むようにする。弾性体2を強く押し込むと、弾性体2が弾性変形して切欠部12bの縁部を越えて孔部12a内に達する。この状態で座本体12の孔部12aの縁部が弾性体2の外周面に形成された下側溝24に嵌入する。これにより、弾性体2が取付座11に取り付けられた状態となる。切欠部12bの幅が狭いことから、一旦取り付けられた弾性体2は、切欠部12bから抜けることはない。
その後、エンジンカバー1をシリンダヘッド3に取り付ける。エンジンカバー1をシリンダヘッド3の上方に配置し、柱状部材30の先端と弾性体2の内孔20とを略一致させてエンジンカバー1を下方へ移動させる。すると、柱状部材30の先端が弾性体2の内孔へ挿入される。このとき、弾性体2の突条部20aが形成された部分の内径が球状部34の外径よりも小さいので、柱状部材30の球状部34が突条部20aに対し下方から当たる。そのままエンジンカバー1を下方へ移動させていくと、球状部34が突条部20aを弾性変形させて乗り越え、突条部20aよりも上側に位置し、内孔20に嵌入した状態となる。この状態で突条部20aが柱状部材30の段差35に嵌る。
球状部34が突条部20aを乗り越える際、弾性体2が上方へ押されて弾性変形する。弾性変形した弾性体2は、ストッパ部15が弾性体2の上端面に対向するように設けられているので、このストッパ部15に当たる。ストッパ部15の強度は、上記の如くエンジンカバー1の取付時の力によっては殆ど変位しないので、弾性体2の上方への変位が抑制される。これは、弾性体2や柱状部材30に製造誤差が生じていて、柱状部材30の嵌入に比較的大きな力を要する場合も同様である。これにより、エンジンカバー1の取付時に弾性体2が取付座11から離脱してしまうのが阻止される。
以上のようにしてエンジンカバー1がシリンダヘッド3に取り付けられると、エンジンカバー1とシリンダヘッド3との間に弾性体2が介在しているので、エンジンの振動がエンジンカバー1に伝わりにくくなる。
次に、障害物の衝突による衝撃がエンジンカバー1に作用した場合を想定する。障害物としては、例えば歩行者であり、この障害物が車両のボンネットに衝突すると、ボンネットが下方へ変形して図3(b)に示すように、エンジンカバー1が下方へ押される。
エンジンカバー1が下方へ押されると、弾性体2がエンジンカバー1と一緒に下方へ変位していき、柱状部材30が弾性体2の内孔20へ深く挿入され、弾性体2が上方へ押される。これにより、エンジンカバー1を基準にして見ると、弾性体2が相対的に上方へ移動することになる。そして、同図に示すように、まず、弾性体2の上端面がストッパ部15に当たる。ここまではストッパ部15の変形はないので、この程度の衝撃であれば、エンジンカバー1の交換や修理は不要である。
図3(c)に示すように、衝撃を受けたエンジンカバー1がさらに下方へ移動すると、ストッパ部15が弾性体2を介して柱状部材30によって下方から強く押されることになる。これにより、第1突出部15a及び第2突出部15bは、各々の先端側が上方へ変位するように、基端部近傍を起点として折れ曲がる。
第1突出部15a及び第2突出部15bが下方から力を受けると、これら突出部15a,15bが設けられている第1及び第2連結壁13,14にも力が作用することになる。第1及び第2連結壁13,14は、互いに離れて対向するように配置されているので、力を受けた連結壁13,14同士は間隔が広がるように変形し易く、これによって、突出部15a,15bが互いに離れるように変位し易くなる。その結果、柱状部材30が中心線方向に突っ張るようになるのが確実に防止される。
図3(d)に示すように、エンジンカバー1がさらに下方へ移動すると、弾性体2の上部が第1突出部15a及び第2突出部15bの先端部に接触しながら、両先端部の間を通って上方へ移動する。弾性体2が第1突出部15a及び第2突出部15bに接触しながら移動することで、エンジンカバー1の下方への移動に対して抵抗力が付与されることになり、衝撃吸収が行われる。
また、このとき第1突出部15a及び第2突出部15bの変形量が大きくなり、第1突出部15a及び第2突出部15bの変形によっても衝撃吸収が行われる。また、弾性体2は上下に延びるように弾性変形する。
エンジンカバー1の下方への移動量が多い場合には、同図に示すように、最終的に弾性体2の上部が破断する。
したがって、この実施形態1では、エンジンカバー1の取付時において弾性体2がエンジンカバー1の取付座11から離脱するのを阻止するためのストッパ部15を設けたので、エンジンカバー1をシリンダヘッド3に取り付ける際に弾性体2の離脱を防止できる。そして、歩行者等の障害物の衝突によりエンジンカバー1がシリンダヘッド3に接近する方向に移動する際にストッパ部15を変形させて変位させることができるので、障害物の衝突時の衝撃吸収を行うことができる。
また、障害物の衝突時に、弾性体2がストッパ部15に接触しながら移動するようになっている。これにより、衝撃の吸収作用を得ることができ、衝撃吸収性能を高めることができる。
また、取付座11が互いに間隔をあけて対向する第1及び第2連結壁13,14を備えており、ストッパ部15が第1連結壁13から突出する第1突出部15aと、第2連結壁14から突出する第2突出部15bとを備えている。従って、障害物の衝突時に、弾性体2が第1突出部15a及び第2突出部15bに当たった際、両突出部15a,15bを互いに離れる方向に確実に変位させて衝撃吸収を行うことができる。
尚、上記実施形態1では、弾性体2が最終的に破断するようにしているが、これに限らず、弾性体2は破断させないようにしてもよい。
また、弾性体2の凸部27は省略してもよい。
(実施形態2)
図4は、本発明の実施形態2にかかるエンジンカバーの取付構造を示すものである。実施形態2では、弾性体2の形状が実施形態1のものと異なっている。以下、実施形態1と異なる部分について詳細に説明する。
弾性体2には、その上部から上方へ突出する筒部28が設けられている。筒部28の内部は、内孔20と連通している。筒部28は、弾性体2が取付座11に取付られた状態で第1突出部15aと第2突出部15bとの間を通って上方へ突出するように形成されている。
実施形態2では、実施形態1と同様してエンジンカバー1をシリンダヘッド3に取り付けることができる。
一方、エンジンカバー1をシリンダヘッド3に取り付けた後、障害物による衝撃を受けた場合には、実施形態1と同様にエンジンカバー1が下方へ移動していく。図4(d)に示すようにエンジンカバー1の下方への移動量が多くなると、柱状部材30の球状部34が弾性体2の筒部28内に入り込んでいく。このときに球状部34の外周面と弾性体2の筒部28の内周面との間で摺動抵抗が発生する。これにより、衝撃が吸収される。また、実施形態1と同様にストッパ部15の第1突出部15a及び第2突出部15bの変形によっても衝撃が吸収される。つまり、実施形態2では、柱状部材30の球状部34が弾性体2の筒部28内に入り込むときと、第1突出部15a及び第2突出部15bが変形するときとで段階的に衝撃が吸収される。
したがって、この実施形態2においても、エンジンカバー1の取付時において弾性体2がエンジンカバー1の取付座11から離脱するのを阻止するためのストッパ部15を設けたので、エンジンカバー1をシリンダヘッド3に取り付ける際に弾性体2の離脱を防止できる。そして、歩行者等の障害物の衝突によりエンジンカバー1がシリンダヘッド3に接近する方向に移動する際にストッパ部15を変形させて変位させることができるので、障害物の衝突時の衝撃吸収を行うことができる。
尚、筒部28は、角筒状であってもよいし、円筒状であってもよい。
(実施形態3)
図5〜7は、本発明の実施形態3にかかるエンジンカバーの取付構造を示すものである。実施形態3では、衝撃吸収時における柱状部材30の挙動が実施形態1のものと異なっている。以下、実施形態1と異なる部分について詳細に説明する。
図5に示すように、弾性体2は、上記実施形態1のものと同じである。
図6に示すように、エンジンカバー1の取付座11には、第1連結壁13と第2連結壁14とを連結する縦壁18が設けられている。縦壁18の下端部は座本体12の切欠部12bと反対側の縁部に連続している。縦壁18によって取付座11の一方側の開放部分が閉塞される。
エンジンカバー1の裏面には、リブ19が設けられている。リブ19は、詳細は後述するが、障害物の衝突によりエンジンカバー1がシリンダヘッド3に接近する方向に移動する際、柱状部材30を径方向に案内するための案内部である。
図5に示すように、リブ19は、取付座11の内部において、第1連結壁13と第2連結壁14との中間に位置付けられている。また、リブ19と、第1連結壁13及び第2連結壁14とは略平行である。リブ19は、縦壁18に連続している。
図6に示すように、リブ19におけるエンジンカバー1の裏面からの突出量は、縦壁18から離れるほど(図6の左側へ行くほど)、即ち取付座11の開放部分12f(図6にのみ示す)に近づくほど低くなるように設定されており、従って、リブ19は、側面視で略三角形である。
一方、図7に示すように、柱状部材30の本体部33は、板を屈曲させてなる形状であり、第1〜第4屈曲部33a〜33dを有している。本体部33を構成する板は、上側へ行くほど薄く、かつ、幅が狭くなっている。
また、第1屈曲部33aは、本体部33の下端部近傍に設けられており、本体部33に対して径方向に所定以上の力が作用した際に本体部33を屈曲させるためのものである。第2〜第4屈曲部33b〜33dも同様に本体部33を屈曲させるためのものであり、下から上に向かって順に設けられている。
実施形態3では、実施形態1と同様にしてエンジンカバー1をシリンダヘッド3に取り付けることができる。
一方、エンジンカバー1をシリンダヘッド3に取り付けた後、障害物による衝撃を受けた場合には、実施形態1と同様にエンジンカバー1が下方へ移動していき、図6(d)に示すようにエンジンカバー1の下方への移動量が多くなると、柱状部材30の球状部34が弾性体2の筒部28内に入り込んでいく。これとともに、リブ19の下縁部が弾性体2の筒部28に当たり、この筒部28の内部の柱状部材30を取付座11の開放部分12f側(柱状部材30の径方向)へ押して案内する。これにより、柱状部材30の第1〜第4屈曲部33a〜33dが屈曲し、柱状部材30が全体として開放側へ曲がっていく。これにより、柱状部材30がエンジンカバー1の裏側で突っ張るようになることはなく、衝撃が吸収される。
したがって、この実施形態3においても、実施形態1と同様に、エンジンカバー1の取付時において弾性体2がエンジンカバー1の取付座11から離脱するのを阻止するためのストッパ部15を設けたので、エンジンカバー1をシリンダヘッド3に取り付ける際に弾性体2の離脱を防止できる。そして、歩行者等の障害物の衝突によりエンジンカバー1がシリンダヘッド3に接近する方向に移動する際にストッパ部15を変形させて変位させることができるので、障害物の衝突時の衝撃吸収を行うことができる。
また、柱状部材30に第1〜第4屈曲部33a〜33dを設け、エンジンカバー1における柱状部材30の先端側と対向する部位に、柱状部材30を径方向に案内するためのリブ19を設けたので、障害物の衝突時に、柱状部材30を屈曲させることができる。これにより、柱状部材30がエンジンカバー1の移動方向に突っ張るようになるのを回避でき、衝撃吸収性を高めることができる。
実施形態3では、柱状部材30が突っ張らなくなるので、取付座11の座本体12とカバー本体部10との離間寸法を短くしてコンパクト化を図っても、衝撃吸収性能が確保される。
また、柱状部材30は衝撃を受けても屈曲するだけで破断しないので、エンジンカバー1がシリンダヘッド3から離脱しにくい。
また、実施形態3において、柱状部材30の球状部34を弾性体2の筒部28から外部へ突出させて、球状部34をリブ19に接触させるようにしてもよい。これにより、柱状部材30がリブ19により直接案内される。
尚、上記実施形態3では、リブ19を1枚だけ設けているが、これに限らず、例えば、2枚以上のリブを、第1連結壁13と第2連結壁14と離間方向に間隔をあけて設けてもよい。これにより、各リブを薄肉にしてエンジンカバー1の表面にヒケが発生するのを防止しながら、障害物の衝突時には柱状部材30を確実に案内することができる。
(実施形態4)
図8は、本発明の実施形態4にかかるにかかるエンジンカバーの取付構造を示すものである。実施形態4では、衝撃吸収時における柱状部材30の挙動が実施形態1のものと異なっている。以下、実施形態1と異なる部分について詳細に説明する。
柱状部材30は実施形態3と同様に構成されている。
エンジンカバー1の裏面には、ストッパ部39が設けられている。
ストッパ部39は、取付座11の内部において、第1連結壁13と第2連結壁14との中間に位置付けられており、実施形態3のリブ19と同様に第1連結壁13及び第2連結壁14と略平行に延びている。ストッパ部39は、縦壁18に連続しているが。この縦壁18は省略してもよい。
ストッパ部39におけるエンジンカバー1の裏面からの突出量は、縦壁18から離れるほど(図8の左側へ行くほど)、即ち取付座11の開放部分12fに近づくほど少なくなるように設定されている。従って、このストッパ部39の下縁部39aは、取付座11の開放部分12fに向かって上に傾斜して延びており、この下縁部39aは、詳細は後述するが、障害物の衝突によりエンジンカバー1がシリンダヘッド3に接近する方向に移動する際、柱状部材30を取付座11の外方へ案内するための本発明の案内部を構成している。
実施形態4では、実施形態1と同様にエンジンカバー1をシリンダヘッド3に取り付ける際に、弾性体2は、ストッパ部39が弾性体2の上端面に対向するように設けられているので、このストッパ部39に当たる。これにより、エンジンカバー1の取付時に弾性体2が取付座11から離脱してしまうのが阻止される。この取付時の力によっては柱状部材30は曲がらないように強度が設定されている。
一方、エンジンカバー1をシリンダヘッド3に取り付けた後、障害物による衝撃を受けた場合には、実施形態1と同様にエンジンカバー1が下方へ移動していき、エンジンカバー1の下方への移動量が多くなると、柱状部材30がストッパ部39の下縁部39aにより、取付座11の外方へ向けて押され、このときの力は取付時よりも大きいため、柱状部材30の第1〜第4屈曲部33a〜33dが曲がり、柱状部材30は全体的に取付座11の外方へ突出するようになる。このとき、弾性体2は伸びる。これにより、柱状部材30がエンジンカバー1の裏側で突っ張るようになることはなく、衝撃が吸収される。
したがって、この実施形態4では、エンジンカバー1の取付時において弾性体2がエンジンカバー1の取付座11から離脱するのを阻止するためのストッパ部39を設けたので、エンジンカバー1をシリンダヘッド3に取り付ける際に弾性体2の離脱を防止できる。そして、歩行者等の障害物の衝突によりエンジンカバー1がシリンダヘッド3に接近する方向に移動する際に柱状部材30を取付座11の外方へ曲げることができるので、障害物の衝突時の衝撃吸収を行うことができる。
実施形態4では、ストッパ部39、第1及び第2連結壁13,14の剛性を高めても、柱状部材30を曲げることで確実に衝撃吸収することができる。
また、上記実施形態3、4では、柱状部材30に4つの屈曲部33a〜33dを設けているが、これに限らず、屈曲部が1つだけであってもよいし、2つであってもよく、屈曲部の数は特に限定されない。
また、屈曲部33a〜33dの板厚は、下側に行くほど厚くなっていているが、上下両端に亘って同じ厚みであってもよい。また、屈曲部33a〜33dの幅は、下側に行くほど広くなっていているが、上下両端に亘って同じ幅であってもよい。
また、上記実施形態1〜4では、柱状部材30の先端部に球状部34を設けているが、球状部34の代わりに、円錐形状の部分を設けてもよい。
また、上記実施形態1〜4では、取付座11には、座本体12と、座本体12をカバー本体部10に連結するための2つの連結壁13,14を設けたが、2つの連結壁13,14のうち、1つだけ設けてもよい。また、ストッパ部15についても、2つの突出部15a,15bのうち、一方のみを設けてもよい。
また、ストッパ部15は、第1壁部13から第1突出部15aが、第2壁部14から第2突出部15bが座本体12に略平行に突出していたが、第1突出部15a及び第2突出部15bは、座本体12に対し傾斜していてもかまわない。この場合、好ましくは、第1突出部15aと第2突出部15bの切欠部12b側の端部が、切欠部12bと反対側の端部よりも、座本体12から上方へ離れるように傾斜しているのが好ましい。このように第1突出部15aと第2突出部15bとが傾斜していることで、衝撃を受けたときに、弾性体2及び柱状部材30を切欠部12b側に変位させやすくなり、弾性体2及び柱状部材30が取付座11から外れやすくなり、よって、衝撃吸収のためのストロークを確保しやすい。
また、上記実施形態では、衝撃を吸収するときにストッパ部15である突出部15a,15bが曲がる場合について説明したが、突出部15a,15bを曲げずに、連結壁13,14を取付座11の外側に曲げることにより、突出部15a,15bを、衝撃を受けた方向と略直交する方向に変位させて衝撃を吸収するようにしてもよい。
また、上記実施形態1〜4では、第1部材(エンジンカバー1)に弾性体2を取り付けるための取付座11が設けられ、第2部材(シリンダヘッド3)に柱状部材30が設けられる場合について説明したが、これに限らず、エンジンカバー1に柱状部材30が設けられ、シリンダヘッド3に弾性体2を取り付けるための取付座11が設けられる構造であっても本発明を適用することができる。この場合、第1部材はシリンダヘッド3であり、第2部材はエンジンカバー1である。
また、本発明は、例えは、自動車の内装材(トリム、カバー類等)を車体に取り付ける場合や、外装材(バンパー、スポイラー、外板部材等)を車体に取り付ける場合にも適用することができ、適用範囲は上記実施形態に限られるものではない。この場合、内装材及び外装材が第1部材に相当し、車体が第2部材に相当する。
また、本発明は、車両以外にも各種部材を弾性体を介して取り付ける場合に適用することができる。
以上説明したように、本発明にかかる部材の取付構造は、例えば、自動車のエンジンカバーをエンジンに取り付ける場合や、内装材や外装材を車体に取り付ける場合に適用できる。
1 エンジンカバー(第1部材)
2 弾性体
3 シリンダヘッド(第2部材)
10 カバー本体部(本体部)
11 取付座
12 座本体
12a 孔部(嵌合部)
12b 切欠部
13 第1連結壁(連結部)
14 第2連結壁(連結部)
15 ストッパ部
15a 第1突出部
15b 第2突出部
19 リブ
20 内孔(嵌入孔)
30 柱状部材
33a〜33d 第1〜第4屈曲部
39 ストッパ部
39a 下縁部(案内部)

Claims (6)

  1. 第1部材に設けられた取付座に弾性体を取り付け、該弾性体に形成された嵌入孔に第2部材に設けられた柱状部材を嵌入することによって上記第1部材を上記弾性体を介して上記第2部材に取り付けるように構成された部材の取付構造において、
    上記取付座は、上記第1部材の本体部から上記第2部材側へ離れて配置される座本体と、該座本体を上記本体部に連結する連結部と有し、上記座本体には、上記弾性体の外周部が嵌合する嵌合部が形成され、
    上記第1部材には、該第1部材の本体部と上記座本体との間で、かつ、上記弾性体における柱状部材の嵌入方向先端側の面に対向するように配置され、取付時において該弾性体が上記嵌合部から離脱するのを阻止するためのストッパ部が設けられ、
    上記ストッパ部は、障害物の衝突により上記第1部材が上記第2部材に接近する方向に移動することによって上記弾性体から力を受けた際に変位するように構成されていることを特徴とする部材の取付構造。
  2. 請求項1に記載の部材の取付構造において、
    障害物の衝突により第1部材が第2部材に接近する方向に移動する際、弾性体がストッパ部に接触しながら該ストッパ部に対し移動するように構成されていることを特徴とする部材の取付構造。
  3. 請求項1または2に記載の部材の取付構造において、
    第1部材の取付座の連結部は、互いに間隔あけて対向するように配置された第1及び第2壁部を備え、
    ストッパ部は、上記第1壁部から上記第2壁部へ向けて突出する第1突出部と、上記第2壁部から上記第1壁部へ向けて突出する第2突出部とを備えていることを特徴とする部材の取付構造。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の部材の取付構造において、
    柱状部材には、径方向に所定以上の力が作用した際に屈曲する屈曲部が設けられ、
    第1部材における上記柱状部材の先端側と対向する部位には、障害物の衝突により第1部材が第2部材に接近する方向に移動する際、上記柱状部材を径方向に案内するための案内部が設けられていることを特徴とする部材の取付構造。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の部材の取付構造において、
    第1部材は、車両に搭載されるエンジンを覆うエンジンカバーであることを特徴とする部材の取付構造。
  6. 第1部材に設けられた取付座に弾性体を取り付け、該弾性体に形成された嵌入孔に第2部材に設けられた柱状部材を嵌入することによって上記第1部材を上記弾性体を介して上記第2部材に取り付けるように構成された部材の取付構造において、
    上記取付座は、上記第1部材の本体部から上記第2部材側へ離れて配置される座本体と、該座本体を上記本体部に連結する連結部と有し、上記座本体には、上記弾性体の外周部が嵌合する嵌合部が形成され、
    上記第1部材には、該第1部材の本体部と上記座本体との間で、かつ、上記弾性体における柱状部材の嵌入方向先端側の面に対向するように配置され、取付時において該弾性体が上記嵌合部から離脱するのを阻止するためのストッパ部が設けられ、
    上記ストッパ部は、障害物の衝突により上記第1部材が上記第2部材に接近する方向に移動する際に上記柱状部材を上記取付座の外方へ案内する案内部を有し、該柱状部材は、案内部による案内方向に向けて曲がるように構成されていることを特徴とする部材の取付構造。
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