JP2012012496A - 油性白色インキ - Google Patents

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Abstract

【課題】炭化水素系溶剤を主媒体とした油性白色インキにおいて、経時的に酸化チタンの硬い沈降物を生成することを防止し顔料の再分散性に優れた油性白色インキの提供。
【解決手段】酸化チタンと炭化水素系溶剤と該溶剤に可溶な樹脂と、水溶性の糖類、多糖類、水溶性または水膨潤性の合成高分子、水膨潤性の粘土鉱物から選ばれる一種若しくは二種以上の混合物とからなり、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.01重量%以上0.25重量%以下である油性白色インキ。
【選択図】なし

Description

本発明は、炭化水素系溶剤を主媒体とした油性白色インキに関し、特に、顔料の再分散性に優れた油性白色インキに関する。
従来、炭化水素系溶剤を主媒体とした油性白色インキは、酸化チタンなどの白色顔料と、溶剤としてメチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサンなどの炭化水素系溶剤と、該炭化水素系溶剤に可溶なアクリル樹脂やスチレンブタジエン系熱可塑性エラストマーなどの樹脂とより少なくともなる修正液、マーカー用インキが知られている。(特許文献1参照)
特開昭61−036552号公報
酸化チタンは比重が高く沈降し易いため、酸化チタンを使用した修正液やマーカー用インキは容器の中に金属やガラス製の攪拌体を入れ、使用前に容器を振り、沈降した酸化チタンを再分散して使用するものであった。
しかし、沈降した酸化チタンは、経時的に、ハードケーキと呼ばれる硬い沈降層となり、容器を攪拌しても攪拌体が動かず再分散できないものになってしまうという問題を有していた。
特許文献1に記載されている修正液のように、界面活性剤や分散剤としての樹脂を添加することによって、酸化チタンの分散維持を向上することはなされてきた。
しかし、界面活性剤は酸化チタンに一層しか吸着せず、分子鎖が短いためその吸着層は薄く、比重の高い酸化チタンは経時的に沈降し、酸化チタン同士が接近して密な沈降層を形成してしまう。界面活性剤の吸着層を厚くしようとて、添加量を多くしても、余分な界面活性剤はミセルを形成してしまい酸化チタンには吸着せず、吸着層は厚くならない。
また、樹脂を分散剤として使用した場合、その分子鎖は界面活性剤に比べ長いので吸着層は厚くなり、酸化チタン同士は接近しにくくなる。しかし、経時的には沈降し、界面活性剤使用時ほどではないが、酸化チタン同士が接近する。すると分子中に複数あるカルボン酸やそのエステルなどの吸着基が他の酸化チタンにも同時に吸着してしまう。このような現象が連続的に起こり、酸化チタン同士が凝集してしまい、結果分子鎖の長い樹脂を使用しても再分散し難い沈降層を形成してしまう。
このように、界面活性剤や分散剤としての樹脂では、一時的に分散状態をできても、分散媒との比重差によっていずれは沈降する酸化チタンが硬いハードケーキを形成することを抑制し、再分散を容易にするものにはなり得ていなかった。
本願発明は、酸化チタンが沈降しても硬い沈降層を形成せず、攪拌体を入れた容器を振ることにより、容易に再分散できる白色インキを提供することを目的とする。
この改善策として本発明は、酸化チタンと、炭化水素系溶剤と、該炭化水素系溶剤に可溶な樹脂とを含有し、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.01重量%以上0.15重量%以下である油性白色インキを第1の要旨とする。
また、酸化チタンと、炭化水素系溶剤と、該炭化水素系溶剤に可溶な樹脂と、水溶性の糖類、多糖類、水溶性または水膨潤性の合成高分子、水膨潤性の粘土鉱物から選ばれる一種若しくは二種以上の混合物とを含有し、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.01重量%以上0.25重量%以下である油性白色インキを第2の要旨とする。
更に、吸油量が25g/100g以上である酸化チタンと、炭化水素系溶剤と、該炭化水素系溶剤に可溶な樹脂とを含有し、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.01重量%以上0.25重量%以下である油性白色インキを第3の要旨とする。
更に、吸油量が25g/100g以上である酸化チタンと、炭化水素系溶剤と、該炭化水素系溶剤に可溶な樹脂と、水溶性の糖類、多糖類、水溶性または水膨潤性の合成高分子、水膨潤性の粘土鉱物から選ばれる一種若しくは二種以上の混合物とを含有し、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.01重量%以上0.30重量%以下である油性白色インキを第4の要旨とする。
通常、酸化チタンの表面は親水性で、炭化水素系溶剤に濡れにくい。これは、アルミナ、シリカ、酸化亜鉛、酸化ジルコニウムなどの金属酸化物を表面に被覆したものでも、その被覆物が水酸基を持っていることから同様となる。
何故、本発明の油性白色インキが再分散容易なものになるか考えられる第1の理由として、炭化水素系溶剤中に酸化チタンを分散させる時に、その媒体の中に水が存在すると、水は低極性の炭化水素系容剤と混ざらないため、親水性の酸化チタン表面を覆うように吸着する。同時に炭化水素系溶剤中の水は、表面張力により表面積が最も少ない形態になろうとするので酸化チタンを中心とした保護膜を形成した状態になるものと推察される。この酸化チタンの表面に形成される水の相によって、酸化チタンが沈降する前に、水で覆われた酸化チタン粒子同士がフロキュレーションと呼ばれる数珠繋ぎ上の構造を形成する。この数珠繋ぎ状の構造物が沈降しても、構造物自身の立体障害によって沈降状態が内部に隙間の形成された嵩高い状態となり、粒子の細密充填のような沈降物とはならないので、ハードケーキを形成せずに、容器を降った時の撹拌体の衝突によって容易に再分散できるものである。
また、第2の理由として、水分を吸着した酸化チタンが経時的に沈降しても、水の層が酸化チタンの周りに形成されているため、酸化チタン同士は密な固まりにはならないので攪拌により、容易に再分散できる沈降物になる。
更に、第3の理由として、油性白色インキ中の水分は、インキ製造時の分散や攪拌の工程で、油性白色インキで同時に使用している、樹脂や界面活性剤によりエマルジョン状態となる。そして、経時的に酸化チタンが沈降した時にこのエマルジョンが酸化チタン同士の間に存在することにより、密な固まりにならず容易に再分散できる沈降物になる。以上、何れかの理由により、本発明の油性白色インキは経時的に再分散容易なインキになるものと推察される。
酸化チタン1重量%に対し水分が0.01重量%未満では、酸化チタンの表面に吸着する水の層が薄く、効果が発揮され難く再分散の容易性の効果が得られにくい。
より多くの水分が酸化チタンの表面に吸着できれば、よりハードケーキを形成し難くすることができるが、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.15重量%以上では、酸化チタンが吸着できる水分量を超え、炭化水素系溶剤に溶解しない水分が上澄みとして分離する。そうなると紙面などに塗布した際に、水の層と油性白色インキに分かれ、斑な塗膜になってしまい、インキとしての機能を果たさなくなってしまう。
この点、水と共に水溶性の糖類、多糖類、水溶性または水膨潤性の合成高分子、水膨潤性の粘土鉱物を添加して、水を増粘させることにより、酸化チタンの表面に吸着できる水分量を酸化チタン1重量%に対して0.25重量%とすることができ、水分の吸着層を厚くできるため再分散性が更に容易になるものである。また、吸油量が25g/100g以上の酸化チタンはその表面処理層は多孔質になる。そのため、酸化チタンの表面に吸着できる水分量を酸化チタン1重量%に対して0.25重量%とすることができ、水分の吸着層を厚くできるため再分散性が更に容易になるものである。更に、水溶性の糖類、多糖類、水溶性または水膨潤性の合成高分子、水膨潤性の粘土鉱物と吸油量が25g/100g以上の酸化チタンとを併用することによって、更に保持できる水分を酸化チタン1重量%に対し、0.30重量%と多くすることができ、結果、吸着層を厚くでき、再分散性容易なインキとなる。
ただし、疎水性の有機溶剤を主媒体としない、水系のインキとした場合には、酸化チタンの周りのみに水が集まらず、均一な水系媒体中に裸の酸化チタンが分散した状態となり、フロキュレーション構造を形成できず、沈降した時に酸化チタン同士が密に接触したハードケーキを形成してしまうものである。
酸化チタンは、分散性や耐光性の為にアルミナやシリカで表面処理している。この表面処理の状態で酸化チタンの吸油量は異なる。緻密な表面処理状態では低く、多孔質な表面処理状態では高くなる。多孔質の表面処理を施した酸化チタンは吸油量が25g/100g以上となる。
商品の具体例としては、TITONE SR−1(アルミナ処理酸化チタン、吸油量19〜21g/100g比重4.1、粒径0.30μm)、同R−650(アルミナ、シリカ、酸化亜鉛処理酸化チタン、吸油量20〜22g/100g、比重4.1、粒径0.25μm)、同R−62N(吸油量20〜23g/100g、比重3.9、粒径0.25μm)、同R−42(アルミナ処理酸化チタン、吸油量19〜21g/100g、比重4.1、粒径0.29μm)、同R−7E(吸油量27〜31g/100g、比重3.9、粒径0.23μm)、同R−21(アルミナ、シリカ処理酸化チタン、吸油量21〜23g/100g、比重4.0、粒径0.20μm)、同R−7E(アルミナ、シリカ処理酸化チタン、吸油量27〜31g/100g、比重3.9、粒径0.23μm)(以上、堺化学工業(株)製)、タイピュアR−900(アルミナ処理酸化チタン、吸油量16g/100g、比重4.0、粒径0.22μm)、同R−902(アルミナ、シリカ処理酸化チタン、吸油量17g/100g、比重4.0、粒径0.21μm)、同R−960(アルミナ、シリカ処理酸化チタン、吸油量18g/100g、比重3.9、粒径0.21μm)、同R931(アルミナ、シリカ処理酸化チタン、吸油量36g/100g、比重3.6)(以上、デュポン・ジャパン・リミテッド製)、TITANIX JR(無処理酸化チタン、吸油量18g/100g、比重4.2、粒径0.27μm)、同JR−301(アルミナ処理酸化チタン、吸油量18g/100g、比重4.1、粒径0.30μm)、同JR−805(アルミナ、シリカ処理酸化チタン、吸油量22g/100g、比重3.9、粒径0.29μm)、同JR−603(アルミナ、酸化ジルコニウム処理酸化チタン、吸油量21g/100g、比重4.0、粒径0.28μm)、同JR800(アルミナ、シリカ処理酸化チタン、比重3.9、粒径0.27μm)、同JR−403(比重4.0、粒径0.25μm)、JR701(アルミナ、シリカ、酸化亜鉛処理酸化チタン、吸油量29g/100g、比重4.1、粒径0.27μm)(以上、テイカ(株)製)などが挙げられる。酸化チタンの添加量はインキ全量に対し30〜60重量%が好ましい。
炭化水素系有機溶剤は、修正液の粘度を調製するために使用するもので、塗膜の乾燥性を考慮すると沸点40〜150℃の溶剤が好ましい。具体的には、ノルマルペンタン(沸点36.0℃)、シクロペンタン(沸点49.2℃)、メチルシクロペンタン(沸点71.8℃)ノルマルヘキサン(沸点68.7℃)、イソヘキサン(沸点62℃)、ノルマルヘプタン(沸点98.4℃)、ノルマルオクタンなど脂肪族炭化水素系溶剤、シクロヘキサン(沸点80.0℃)、メチルシクロヘキサン(沸点100.9℃)、エチルシクロヘキサン(沸点132℃)等の他、エクソールDSP 100/140(初留点102℃、乾点138℃)(以上エクソン化学(株)製)等の脂肪族炭化水素系溶剤の混合品などが挙げられる。これらは、単独もしくは混合して使用可能である。使用量はインキ全量に対して30〜60重量%が好ましい。
樹脂は顔料の分散や修正液の紙面等への定着のため使用する。
上記炭化水素系有機溶剤を使用した場合、一例を挙げると。マレイン酸樹脂、アルキッド樹脂、熱可塑性エラストマー、石油樹脂、テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、ロジン系樹脂なども使用できるが、顔料分散性、紙面への定着性などを考慮するとアクリル系の樹脂が好ましい。
以下アクリル系樹脂について説明する。使用可能なモノマーはアクリル酸エステルとしては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、イソプロピルアクリレート、ノルマルブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、メタクリル酸エステルとしては、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、tert−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、オクチルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、セチルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、オレイルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ベンジルメタクリレートなどが挙げられる。また、アミノ基を含有するモノマーとして、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N−ジブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジイソプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジ−tert−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジシクロヘキシルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,Nジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミドN,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドなどが挙げられる。これらのモノマー以外にも酢酸ビニル、スチレン、ビニルトルエン、マレイン酸、イタコン酸、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリルアミド、N−チロールアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、グリシジルメタクリレートなどの共重合可能なビニルモノマーを含有することもできる。
その使用量は樹脂固形分量がインキ全体の3〜15重量%が好ましい。
水は酸化チタンの嵩だかな凝集構造を形成させ、再分散性向上のために使用する。
水溶性糖類や多糖類としては、ソルビトール、マルチトール、グァーガム、ヒドロキシプロピル化グァーガム、カルボキシメチルヒドロキシプロピル化グァーガム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、キサンタンガム、ウエランガム、ラムザンガム、ジェランガム、アルギン酸、アルギン酸ソーダ、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ローカストビーンガム、タマリンドガム、アラビアガム、トラガカントガム、カラヤガム、カラギーナン、サクシノグルカン等がある。
水溶性または水膨潤性合成高分子はポリアクリル酸ナトリウム、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、N−ビニルアセトアミド共重架橋物等がある。
水膨潤性の粘土鉱物はベントナイト、サポナイト等がある。
これらは、単独もしくは2種以上混合して使用できる。その添加量はインキに添加する水に対し0.1〜10.0重量%が好ましい。
更に、その他の体質顔料、樹脂粒子なども適宜使用でき、その形状も特に限定されるものではない。具体例としては、球状、塊状の粒子としては、炭微粒子酸化チタン、架橋ポリメタクリル酸メチル、ベンゾグアナミン・ホルムアルデヒド縮合物、ベンゾグアナミン・メラミン・ホルムアルデヒド縮合物、メラミン・ホルムアルデヒド縮合物、シリカ、炭酸カルシウム、針状の粒子としては、窒化ケイ素ウィスカー、炭化ケイ素ウィスカー、ホウ酸アルミニウムウィスカー、酸化亜鉛ウィスカー、チタン酸カリウムウィスカー、ウィスカー状炭酸カルシウム、ウィスカー状酸化チタン、アルミナ径ウィスカー、マグネシアウィスカー、ムライトウィスカー、ホウ酸マグネシウムウィスカー、ホウ化チタンウィスカー、アルミナ及びアルミナシリカ短繊維、シリカ短繊維、ジルコニアファイバー(短繊維)、カオリン系セラミックス短繊維、板状の粒子としては、マイカ、タルク、窒化ホウ素、二硫化モリブデンなどがある。
また、顔料分散安定性の為に、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸塩、ポリカルボン酸高分子などの陰イオン性界面活性剤、ポリエチレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤、第4級アンモニウム塩、アルキルアミン塩などの分散剤を添加することが出来る
本発明の修正液は、上記各成分をボールミル、アトライター、サンドグラインダー、インペラー等の攪拌分散機を使用して分散混合することによって得られる。
実施例1
TITANIX JR(無処理酸化チタン、吸油量18g/100g、テイカ(株)製)
40.0重量部
エチルシクロヘキサン 34.7重量部
ハリマックM453(ロジン変性マレイン酸樹脂、ハリマ化成(株)製)12.0重量部
クイントン1500(石油樹脂、日本ゼオン(株)製) 12.0重量部
水 0.3重量部
Disperbyk101(界面活性剤、BYK−Chemie(独国)製)
1.0重量部
上記各成分をボールミルで3時間分散し、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.014重量%の油性白色インキを得た。
実施例2
TITANIX JR301(アルミナ処理酸化チタン、吸油量18g/100g、テイカ(株)製) 40.0重量部
メチルシクロヘキサン 48.1重量部
ダイヤナールBR105(アクリル樹脂、三菱レイヨン(株)製) 8.7重量部
水 1.7重量部
Disperbyk101(前述) 1.5重量部
上記各成分をボールミルで3時間分散し、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.050重量%の油性白色インキを得た。
実施例3
TITANIX JR301(前述) 40.0重量部
エチルシクロヘキサン 19.1重量部
メチルシクロヘキサン 10.0重量部
ハリマックM453(前述) 12.0重量部
YSポリスターT100(テルペンフェノール共重合体、ヤスハラケミカル(株)製)
12.0重量部
水 5.4重量部
Disperbyk101(前述) 1.5重量部
上記各成分をボールミルで3時間分散し、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.140重量%の油性白色インキを得た。
実施例4
TITANIX JR800(アルミナ、シリカ処理酸化チタン、吸油量29g/100g、テイカ(株)製) 37.0重量部
メチルシクロヘキサン 52.5重量部
ダイヤナールBR105(前述) 8.7重量部
水 0.3重量部
Disperbyk101(前述) 1.5重量部
上記各成分をボールミルで3時間分散し、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.016重量%の油性白色インキを得た。
実施例5
TITANIX JR800(前述) 40.0重量部
エチルシクロヘキサン 22.8重量部
メチルシクロヘキサン 10.0重量部
ハリマックM453(前述) 12.0重量部
YSポリスターT130(前述) 12.0重量部
水 1.7重量部
ディスパロンPW36(界面活性剤、楠本化成(株)製) 1.5重量部
上記各成分をボールミルで3時間分散し、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.053重量%の油性白色インキを得た。
実施例6
TITANIX JR800(アルミナ、シリカ処理酸化チタン、吸油量29g/100g、テイカ(株)製) 35.0重量部
エチルシクロヘキサン 33.9重量部
ハリマックM453(前述) 11.0重量部
YSポリスターT130(前述) 11.0重量部
水 8.1重量部
Disperbyk108(界面活性剤、BYK−Chemie(独国)製)
1.0重量部
上記各成分をボールミルで3時間分散し、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.240重量%の油性白色インキを得た。
実施例7
TITANIX JR701(前述) 37.0重量部
エチルシクロヘキサン 35.5重量部
ハリマックM453(前述) 12.5重量部
YSポリスターT100(前述) 12.5重量部
ソルビット70%水溶液 0.3重量部
Disperbyk101(前述) 1.5重量部
上記各成分をボールミルで3時間分散し、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.016重量%の油性白色インキを得た。
実施例8
TITANIX JR701(酸化チタン、吸油量20g/100g、テイカ(株)製)
45.0重量部
メチルシクロヘキサン 45.3重量部
ダイヤナールBR105(アクリル樹脂、三菱レイヨン(株)製) 8.7重量部
JAGUARH P−8 1%水溶液水(ヒドロキシプロピル化グァーガム、三晶(株)
製) 4.7重量部
アンチゲル(界面活性剤、BERND SCHWEGMANN製、独国) 1.0重量部
上記各成分をボールミルで3時間分散し、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.112重量%の油性白色インキを得た。
実施例9
JR800(前述) 37.0重量部
エチルシクロヘキサン 36.8重量部
ハリマックM453(前述) 12.5重量部
YSポリスターT130(前述) 12.5重量部
ケルザンAR0.5%水溶液(キサンタンガム、三晶(株)製) 8.5重量部
Disperbyk101(前述) 1.0重量部
水99.5gにケンルザンAR0.5gをマグネチックスターラーで溶解させた後、上記各成分をボールミルで3時間分散し、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.241重量%の油性白色インキを得た。
実施例10
TITANIX JR800(前述) 37.0重量部
エチルシクロヘキサン 35.5重量部
ハリマックM453(前述) 12.5重量部
YSポリスターT100(前述) 12.5重量部
カーボポール934 0.5%水溶液(カルボキシビニルポリマー、BFGoodrich製(米国)) 0.3重量部
Disperbyk101(前述) 1.5重量部
水99.5gにカーボポール934 0.5gをマグネチックスターラーで溶解させた後上記各成分をボールミルで3時間分散し、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.017重量%の油性白色インキを得た。
実施例11
TITANIX JR800(前述) 37.0重量部
エチルシクロヘキサン 31.8重量部
ハリマックM453(前述) 12.5重量部
YSポリスターT100(前述) 12.5重量部
PEMULEN TR−1 0.5%水膨潤液(アクリル酸・メタクリル酸共重合体、BFGoodrich製(米国)) 4.7重量部
Disperbyk101(前述) 1.5重量部
水99.5gにPEMULEN TR−1 0.5gをマグネチックスターラーで溶解させた後上記各成分をボールミルで3時間分散し、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.131重量%の油性白色インキを得た。
実施例12
TITANIX JR800(前述) 37.0重量部
エチルシクロヘキサン 26.2重量部
ハリマックM453(前述) 12.5重量部
YSポリスターT100(前述) 12.5重量部
ベンゲル 0.5%水分散(ベントナイト、豊順洋行(株)製) 10.3重量部
Disperbyk101(前述) 1.5重量部
水99.5gにベンゲル 0.5gをマグネチックスターラーで溶解させた後上記各成分をボールミルで3時間分散し、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.290重量%の油性白色インキを得た。
比較例1
JR(前述) 40.0重量部
エチルシクロヘキサン 35.0重量部
ハリマックM453(前述) 24.0重量部
Disperbyk101(前述) 1.0重量部
上記各成分をボールミルで3時間分散し、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.002重量%の油性白色インキを得た。尚、JRは100℃5日加熱乾燥させたものを使用した。
比較例2
JR701(前述) 37.0重量部
エチルシクロヘキサン 47.3重量部
ダイヤナールBR105(前述) 9.0重量部
水 5.7重量部
アンチゲル(前述) 1.0重量部
上記各成分をボールミルで3時間分散し、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.275重量%の油性白色インキを得た。
比較例3
TITANIX JR800(前述) 35.0重量部
エチルシクロヘキサン 42.0重量部
ハリマックM453(前述) 11.0重量部
YSポリスターT130(前述) 11.0重量部
Disperbyk108(界面活性剤、BYK−Chemie(独国)製)
1.0重量部
上記各成分をボールミルで3時間分散し、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.009重量%の油性白色インキを得た。
比較例4
TITANIX JR800(前述) 35.0重量部
エチルシクロヘキサン 33.9重量部
ハリマックM453(前述) 11.0重量部
YSポリスターT130(前述) 11.0重量部
水 9.2重量部
Disperbyk108(界面活性剤、BYK−Chemie(独国)製)
1.0重量部
上記各成分をボールミルで3時間分散し、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.270重量%の油性白色インキを得た。
比較例5
JR701(前述) 37.0重量部
エチルシクロヘキサン 36.9重量部
ハリマックM453(前述) 12.5重量部
YSポリスターT130(前述) 12.5重量部
ケルザンAR0.5%水溶液(キサンタンガム、三晶(株)製) 0.1重量部
Disperbyk101(前述) 1.0重量部
水99.5gにケンルザンAR0.5gをマグネチックスターラーで溶解させた後、上記各成分をボールミルで3時間分散し、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.008重量%の油性白色インキを得た。
比較例6
JR701(前述) 37.0重量部
エチルシクロヘキサン 27.8重量部
ハリマックM453(前述) 12.5重量部
YSポリスターT130(前述) 12.5重量部
ケルザンAR0.5%水溶液(キサンタンガム、三晶(株)製) 9.2重量部
Disperbyk101(前述) 1.0重量部
水99.5gにケンルザンAR0.5gをマグネチックスターラーで溶解させた後、上記各成分をボールミルで3時間分散し、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.257重量%の油性白色インキを得た。
比較例7
JR800(前述) 37.0重量部
エチルシクロヘキサン 36.9重量部
ハリマックM453(前述) 12.5重量部
YSポリスターT130(前述) 12.5重量部
ケルザンAR0.5%水溶液(キサンタンガム、三晶(株)製) 0.1重量部
Disperbyk101(前述) 1.0重量部
水99.5gにケンルザンAR0.5gをマグネチックスターラーで溶解させた後、上記各成分をボールミルで3時間分散し、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.008重量%の油性白色インキを得た。
比較例8
JR800(前述) 37.0重量部
エチルシクロヘキサン 25.5重量部
ハリマックM453(前述) 12.5重量部
YSポリスターT130(前述) 12.5重量部
ケルザンAR0.5%水溶液(キサンタンガム、三晶(株)製) 11.5重量部
Disperbyk101(前述) 1.0重量部
水99.5gにケンルザンAR0.5gをマグネチックスターラーで溶解させた後、上記各成分をボールミルで3時間分散し、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.320重量%の油性白色インキを得た。
比較例9
JR701(前述) 40.0重量部
JONCRYL61J(スチレン−アクリル樹脂、不揮発分30.5%、BASF製)
27.0重量部
水 32.0重量部
TL−10(界面活性剤、日光ケイミカルズ(株)製) 1.0重量部
上記各成分をボールミルで3時間分散し、酸化チタン1重量%に対し、水分が1.275重量%の水性白色インキを得た。
酸化チタン1重量部に対する水分量測定
各実施例、比較例で得た油性白色インキをカールフィッシャー水分測定装置AQV−300(平沼産業(株)製)で測定し、得られた水分率を酸化チタンの添加量(重量%)で割り算出した。尚、カールフィッシャー液は力価1.0のものを使用した。
沈降物硬さ測定
各実施例、比較例で得た油性白色インキを底面の直径19mmのネジ口瓶に高さ5cmまで充填し、50℃で3ヶ月放置する。その後室温で1日放置後、FUDOHレオメーター((株)レオテック)で沈降層の底の部分の硬さを測定した。
測定条件
使用アダプター:φ10の円盤
測定スピード:2cm/分
再分散試験
各実施例、比較例で得た油性白色インキを直径8mm、重さ2gのボールを入れた、底面の直径19mmのネジ口瓶に高さ5cmまで充填し、50℃で3ヶ月放置する。その後室温で1日放置後、ネジ口瓶を振り、ボールが動き出すまでの回数を測定した。
塗膜均一性
各実施例、比較例で得た油性白色インキを厚さ250μmのアプリケーターで黒上質紙上に塗布し、塗膜の均一性を目視にて確認した。
○:塗膜が均一
×:塗膜が斑になる
Figure 2012012496
以上、以上各実施例で示したように酸化チタン1重量%に対し、水分が0.01重量%以上の白色油性インキは、比較例1、比較例3、比較例5、比較例7の酸化チタン1重量%に対し、水分が0.01重量%以下の白色油性インキに比べ、沈降物硬さが小さく、再分散の振り回数が少ない、経時安定性が良好なものである。
また、酸化チタン1重量%に対する水分が多くなると、沈降物の硬さ、再分散性は更に向上する。酸化チタン1gに保持できる水分は、水分を増粘させること、及び酸化チタンの吸油量を大きくすること、つまり多孔質にすることで更に増え、経時安定性も更に向上する(実施例6、実施例9、実施例12)。しかし、比較例2、比較例4、比較例6に示したように酸化チタン1gに保持できる水分の上限を超えてしまうと、水分が分離し、塗膜が斑になってしまいインキとして使用できなくなってしまう。

Claims (4)

  1. 酸化チタンと、炭化水素系溶剤と、該炭化水素系溶剤に可溶な樹脂とを含有し、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.01重量%以上0.15重量%以下である油性白色インキ。
  2. 酸化チタンと、炭化水素系溶剤と、該炭化水素系溶剤に可溶な樹脂と、水溶性の糖類、多糖類、水溶性または水膨潤性の合成高分子、水膨潤性の粘土鉱物から選ばれる一種若しくは二種以上の混合物とを含有し、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.01重量%以上0.25重量%以下である油性白色インキ。
  3. 吸油量が25g/100g以上である酸化チタンと、炭化水素系溶剤と、該炭化水素系溶剤に可溶な樹脂とを含有し、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.01重量%以上0.25重量%以下である油性白色インキ。
  4. 吸油量が25g/100g以上である酸化チタンと、炭化水素系溶剤と、該炭化水素系溶剤に可溶な樹脂と、水溶性の糖類、多糖類、水溶性または水膨潤性の合成高分子、水膨潤性の粘土鉱物から選ばれる一種若しくは二種以上の混合物とを含有し、酸化チタン1重量%に対し、水分が0.01重量%以上0.30重量%以下である油性白色インキ。
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