JP2012012147A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】湾曲部を有する搬送経路に沿って、湾曲部近傍のローラによって被記録媒体を搬送し、画像を形成する画像形成装置に関し、被記録媒体搬送時の汚れを防止可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】レーザプリンタ1は、湾曲部46を有する用紙搬送路45に沿って用紙Pを搬送しつつ画像を形成する。排紙ユニット60は、湾曲部46より第2搬送方向R上流側に位置し、駆動ローラ65、従動ローラユニット70、軸受部材80を有する。駆動ローラ65は、正逆方向に回転駆動可能であり、駆動ローラ軸66、複数の用紙当接部68を有する。従動ローラユニット70は、第1従動ローラ71等を備え、駆動ローラ65方向に付勢される。軸受部材80は、用紙当接部68間で露出した駆動ローラ軸66を軸受溝81で支持する。軸受部材80において、第2搬送方向R下流側の突部84は、軸受溝81内の駆動ローラ軸66表面よりも用紙搬送路45側に位置する。
【選択図】図8

Description

本発明は、湾曲部を有する搬送経路に沿って、湾曲部近傍に配設されたローラによって被記録媒体を搬送し、当該被記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置は、搬送経路に沿って被記録媒体を搬送し、当該搬送経路の途上で、所望の画像を被記録媒体に形成するように構成されている。このような画像形成装置に関する発明として、例えば、特許文献1に記載された発明が知られている。
特開2004−075305号公報
特許文献1記載の画像形成装置では、被記録媒体は、当該装置下方に位置する給紙カセットから右方向へ向かって搬送された後、湾曲経路を通過することにより、搬送方向を上方へ変更されて搬送される。そして、当該画像形成装置は、被記録媒体を上方へ搬送する過程で、画像形成部により、当該被記録媒体の第1面に画像を形成する。画像が形成された被記録媒体は、更に上方へ向かって搬送された後、湾曲経路を通過することで搬送方向を左方向へと変更される。左方向へ搬送された被記録媒体は、排紙トレイ近傍に配設された排紙ローラ対により挟持され、当該排紙ローラ対の回転に伴って、排紙トレイ上へ排紙される。
又、特許文献1記載の画像形成装置は、両面印刷にも対応している。両面印刷を行う場合、第1面に画像が形成された被記録媒体が所定位置へ搬送された段階で、排紙ローラ対を逆回転させる。これにより、当該被記録媒体は、右方向へ搬送された後、湾曲経路によって搬送方向を下方へ変更される。下方へと搬送された被記録媒体は、所定の搬送経路を経由して前記画像形成部へと搬送され、当該画像形成部によって、第2面(即ち、前記第1面の裏側)に画像が形成される。
ここで、排紙ローラ対は、被記録媒体を挟持しつつ回転することで被記録媒体を搬送する関係上、一方の排紙ローラが他方の排紙ローラを押圧するように配設される。例えば、排紙ローラ対の上方に位置する排紙ローラは、下方に位置する排紙ローラの押圧により、上方に向かう力を受けることになる。排紙ローラのローラ軸は、この力の作用により歪み、変形してしまう場合がある。ローラ軸の変形は、排紙ローラの回転駆動を妨げ、被記録媒体の搬送不良を引き起こす。上記ローラ軸の変形を防止するため、ローラ軸の両端部の間の所定位置に、軸受けを配設しローラ軸を支持することが考えられる。
ローラ軸を軸受けにより支持する構成の場合、排紙ローラの回転に伴い、ローラ軸と軸受けの間に摩擦が生じる。当該摩擦は、排紙ローラの円滑な回転を妨げ、被記録媒体の搬送不良の一因となる。ローラ軸と軸受けの間の摩擦を低減し、排紙ローラの円滑な回転を確保するため、潤滑剤(例えば、グリス)を、ローラ軸周面に塗布する対策が考えられる。
上述のように、特許文献1記載の画像形成装置で両面印刷を行う場合、第1面に画像が形成された被記録媒体は、排紙ローラ対の逆転に伴い、右方向へ搬送され、湾曲経路へと搬送されていく。被記録媒体が湾曲経路上に位置する場合、当該被記録媒体は、湾曲経路に沿って湾曲する。このため、当該被記録媒体の端部が排紙ローラ対を通過する際に、湾曲に対する復元力が被記録媒体に作用し、排紙ローラ対近傍に位置する被記録媒体の端部を上方へ跳ね上げる挙動を示す。この時、跳ね上がった被記録媒体の端部は、上方に位置する排紙ローラのローラ軸と接触する場合がある。ここで、当該排紙ローラのローラ軸の変形を防止するために、ローラ軸を軸受けにより支持する構成の場合、上述のように、ローラ軸の円滑な回転を確保する為、ローラ軸周面に潤滑剤が塗布されていることが想定される。この場合、当該ローラ軸との接触により、ローラ軸周面に塗布された潤滑剤が被記録媒体に付着し、被記録媒体を汚してしまう可能性がある。
本発明は、湾曲部を有する搬送経路に沿って、湾曲部近傍に配設されたローラによって被記録媒体を搬送し、当該被記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関し、被記録媒体搬送時における汚れの付着を防止可能な画像形成装置を提供する。
本発明の請求項1に係る画像形成装置は、画像形成部と、搬送部と、湾曲部を有する搬送経路とを筐体内に備え、搬送経路を搬送される途中の被記録媒体に対して、画像形成部によって画像を形成する。当該画像形成装置は、搬送部として、第1ローラと、第2ローラと、軸受けを含み、湾曲部よりも被記録媒体の搬送方向上流側で、搬送経路に沿った位置にこれらを有している。被記録媒体は、第1ローラ及び第2ローラにより挟持され、第1ローラ、第2ローラの回転に伴って、所定の搬送方向へ搬送される。搬送部による搬送に伴って、被記録媒体が湾曲部内へ進入すると、当該被記録媒体は、搬送経路である湾曲部に沿って湾曲する。そして、被記録媒体の端部が第1ローラ、第2ローラを通過する際に、被記録媒体における第1ローラ等近傍の端部(即ち、搬送方向上流側の端部)は、被記録媒体の湾曲により生じた復元力によって、第1ローラ方向へ跳ね上がる。ここで、当該画像形成装置では、軸受けは、溝部の搬送方向下流側の位置に突部を有しており、当該突部は、溝部の内側で支持されたローラ軸の外表面よりも搬送経路側に突出している。従って、当該画像形成装置によれば、被記録媒体の端部が跳ね上がった場合でも、当該被記録媒体の端部の動きを突部によって規制することができ、被記録媒体とローラ軸の接触を防止し得る。この結果、当該画像形成装置は、被記録媒体搬送時にローラ軸との接触に起因する被記録媒体の汚れを防止し得る。
そして、請求項2記載の画像形成装置は、被記録媒体を第1搬送方向に搬送することで、被記録媒体の第1面に画像を形成し、当該第1面に画像が形成された被記録媒体を、湾曲部よりも第1搬送方向下流側となる位置から第2搬送方向に従って搬送経路に沿って搬送することにより、当該被記録媒体の第2面に画像を形成し得る。即ち、当該画像形成装置は、搬送経路上の所定位置で被記録媒体をスイッチバックして搬送することで、被記録媒体の両面に印刷を行い得る。そして、当該画像形成装置において、軸受けの突部は、第2搬送方向下流側において、溝部の内側で支持されたローラ軸の軸方向に沿って形成されており、第2搬送方向上流側の端縁部よりも搬送経路側に突出している。従って、被記録媒体が第2搬送方向下流側に位置する湾曲部へ進入し、被記録媒体の端部が第1ローラ等を通過する際に、被記録媒体の端部(第2搬送方向上流側の端部)が跳ね上がったとしても、当該突部によって、被記録媒体端部の動きを規制し、被記録媒体とローラ軸の接触を防止し得る。この結果、当該画像形成装置は、両面印刷時における第2搬送方向へ被記録媒体を搬送する際に、被記録媒体がローラ軸と接触し、汚れることを防止し得る。更に、軸受けの第2搬送方向上流側に位置する端縁部は、突部と比較して、搬送経路から離間した位置にある。即ち、第1ローラに対して、第2搬送方向上流側の位置で搬送経路に十分なスペースを確保することができる。従って、当該画像形成装置によれば、被記録媒体を第2搬送方向へ搬送する際に、搬送経路における第1ローラ等の上流側部分が狭くなることに起因するジャム(被記録媒体の詰まり)等の搬送不良を防止し、円滑な両面印刷を実現し得る。
又、請求項3記載の画像形成装置において、第1ローラは、被記録媒体の排出口近傍に配設されており、正方向に回転駆動することにより、被記録媒体を筐体外部へと排出する。当該画像形成装置で両面印刷を行う場合、第1ローラは、排出時とは逆方向に回転駆動することで、被記録媒体を前記搬送経路に沿って、第2搬送方向へ向かって搬送し、第2面への画像形成を行う。従って、当該画像形成装置は、両面印刷に伴い、排紙口近傍でスイッチバック搬送によって第2搬送方向へ搬送する際に、被記録媒体の端部がローラ軸と接触し、汚れることを防止し得る。
そして、請求項4記載の画像形成装置において、ローラ軸は、樹脂により形成されている。このため、第2ローラ等による押圧に伴って、ローラ軸の変形が生じやすく、前記軸受けが必要となる。更に、当該ローラ軸と軸受けが接触する為、ローラ軸周面に潤滑剤を塗布する場合も多くなる。この結果、被記録媒体の端部の跳ね上がりによって被記録媒体がローラ軸と接触すると、被記録媒体は、当該潤滑剤等に起因して汚れる可能性が高くなる。この点、当該画像形成装置によれば、被記録媒体の端部が跳ね上がった場合でも、当該被記録媒体の端部の動きを突部によって規制することができ、被記録媒体とローラ軸の接触を防止し得る。この結果、当該画像形成装置は、被記録媒体搬送時にローラ軸との接触に起因する被記録媒体の汚れを防止し得る。
又、請求項5記載の画像形成装置においては、軸受けは、前記筐体の一部を構成するカバーにおいて、前記筐体の内側面となる面に固定される。従って、当該画像形成装置は、第1ローラのローラ軸に作用する力を、軸受けを介して、筐体のカバーで受けることができる。即ち、当該画像形成装置は、カバーの剛性を利用して、ローラ軸の変形を抑制し得る。
本実施形態に係るレーザプリンタの概略構成を示す側断面図である。 排紙ユニット近傍の構成を示す側断面図である。 排紙ユニットに関する説明図(1)である。 排紙ユニットに関する説明図(2)である。 排紙ユニットに関する分解斜視図である。 排紙ユニットに係る鉛直断面図である。 従動ローラユニットに関する説明図である。 軸受部材を含む排紙ユニット近傍の側断面図である。
以下、本発明に係る画像形成装置を、レーザプリンタ1に具体化した実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下の説明において、レーザプリンタ1使用時のユーザの位置を基準にした方向を用いて説明する。即ち、図1において、紙面に向かって右側を「前側」、紙面に向かって左側を「後側」とし、紙面に向かって手前側を「左側」、紙面に向かって奥側を「右側」とする。又、紙面に向かって上下方向を「上下方向」とする。
本実施形態に係るレーザプリンタ1は、直接転写タンデム方式のカラーレーザプリンタである。図1に示すように、レーザプリンタ1は、略箱型の本体筐体2を備えている。本体筐体2は、排紙トレイ3と、上部カバー5を有している。排紙トレイ3は、本体筐体2の上面の一部により構成され、本体筐体2内部から排紙された用紙Pを積層状態で収納する。用紙Pは、レーザプリンタ1における被記録媒体である。排紙トレイ3の後端部分には、排紙口4が形成されており、本体筐体2内部と連通している。上部カバー5は、排紙トレイ3の外周部分にあたる本体筐体2上面を構成する。
そして、当該レーザプリンタ1は、給紙部10、画像形成部20、定着部30、用紙搬送部40、及び再搬送部50を本体筐体2内部に有している。
給紙部10は、用紙Pを画像形成部20へ給紙する機構であり、本体筐体2下方に配設されている。当該給紙部10は、給紙カセット11と、給紙機構部12を有している。給紙カセット11は、レーザプリンタ1における画像形成前の用紙Pを積載している。当該給紙カセット11は、本体筐体2下部において、前方へ引き出し可能に装着されている。
給紙機構部12は、給紙ローラ、分離ローラ、分離パッド、及びレジストローラ等を有しており、給紙カセット11の前端上方位置に配設されている。当該給紙機構部12は、給紙カセット11に収容された用紙Pを引き出して一枚毎に分離した後、画像形成部20を構成するベルトユニット26へ搬送する。
画像形成部20は、用紙Pの一面(表面又は裏面)に対して、ユーザ所望の画像を形成する機構部であり、本体筐体2内部において、給紙部10の上方に配設されている。画像形成部20は、スキャナユニット21と、4つの画像形成ユニット22と、ベルトユニット26とを有している。
スキャナユニット21は、本体筐体2内部の上部に配設されており、ポリゴンモータ、ポリゴンミラー、レーザ光源、反射ミラー、及びレンズ等を有している。スキャナユニット21は、ユーザ所望の画像データに基づくレーザ光をレーザ光源から出射し、ポリゴンミラー、反射ミラー、レンズ等を介して、各画像形成ユニット22を構成する感光体ドラム23表面に静電潜像を生成する。尚、当該スキャナユニット21は、4つのレーザ光源(図示せず)を、ポリゴンミラー近傍に有している。各レーザ光源は、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの内の一色に対応するレーザ光を照射する。
4つの画像形成ユニット22は、スキャナユニット21の下方で、ベルトユニット26の上方において、本体筐体2前方から後方に向かって列設されている(図1参照)。各画像形成ユニット22は、前方から順に、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンのトナー色に対応している。そして、各画像形成ユニット22は、感光体ドラム23と、帯電器24と、現像カートリッジ25等を有している。
感光体ドラム23は、接地された金属製のドラム本体を備え、その表層を正帯電性の感光層で被覆することにより構成される。当該感光層は、ポリカーボネート等により構成される。当該感光体ドラム23表面(即ち、感光層)には、画像データに基づく静電潜像が、スキャナユニット21から出射されたレーザ光に基づいて、生成される。
帯電器24は、感光体ドラム23の後側斜め上方において、感光体ドラム23の表面から所定間隔を隔てて、感光体ドラム23と対向配置されている。当該帯電器24は、所謂、スコロトロン型帯電器である。そして、帯電器24は、帯電器24内に配設された帯電ワイヤからコロナ放電を発生させることで、感光体ドラム23の表面を一様に正極性に帯電させ得る。
現像カートリッジ25は、感光体ドラム23表面に生成された静電潜像にトナーを供給し、当該静電潜像を現像して可視像化する機構部であり、トナー収容室、供給ローラ、現像ローラ、及び層厚規制ブレードを有している。尚、各現像カートリッジ25のトナー収容室には、夫々、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの何れか一色のトナーが収容されており、当該トナーは、供給ローラ等によって感光体ドラム23表面へ供給される。
ベルトユニット26は、4つの画像形成ユニット22の下方であって、給紙部10の上方に配設されており、用紙Pを定着部30へ向かって搬送しつつ、感光体ドラム23表面のトナー像を当該用紙Pへ転写する機構部である。当該ベルトユニット26は、一対のベルト支持ローラ27と、搬送ベルト28と、4つの転写ローラ29とを有している。
ベルト支持ローラ27は、本体筐体2内部において、前後に離間して配設されている。ベルト支持ローラ27は、搬送モータ(図示せず)の駆動力が伝達されると、所定方向(図1中、時計回り方向)に回転駆動する。
搬送ベルト28は、ポリカーボネート等の樹脂材からなる無端状のベルトであり、一対のベルト支持ローラ27の間に、水平に架設されている。当該搬送ベルト28は、ベルト支持ローラ27が回転駆動することにより、所定方向(図1中、時計回り方向)に循環移動する。従って、用紙Pは、給紙部10等により搬送ベルト28上に載置されると、本体筐体2後方(即ち、定着部30方向)へ向かって搬送される。
図1に示すように、4つの転写ローラ29は、搬送ベルト28の内側に、本体筐体2の前後方向に沿って、一定間隔で並んで設けられている。各転写ローラ29は、各感光体ドラム23と、搬送ベルト28を挟んで対向配置されている。又、各転写ローラ29は、搬送ベルト28の内側面に当接しているため、搬送ベルト28の循環移動に伴い回転する。ここで、搬送ベルト28によって用紙Pが感光体ドラム23と転写ローラ29との間を搬送される際に、転写ローラ29には、負極性の転写バイアスが定電流制御で印加される。この時、各感光体ドラム23の表面上に担持されたトナー像は、転写ローラ29に印加された転写バイアスによって、用紙Pに順次転写される。
定着部30は、用紙Pに転写されたトナー像を用紙Pに熱定着させる機構部であり、本体筐体2内のベルトユニット26後方に配置されている(図1参照)。当該定着部30は、加熱ローラ31と、加圧ローラ32を有している。加熱ローラ31は、ハロゲンランプ等の熱源を備え、回転駆動可能に配設されている。加圧ローラ32は、加熱ローラ31の下方に対向配置され、加熱ローラ31を押圧するように接触している。当該加圧ローラ32は、加熱ローラ31の回転駆動に伴い従動回転する。即ち、定着部30は、トナー像を坦持した用紙Pを加熱しつつ、加熱ローラ31と加圧ローラ32とによって狭持搬送する。これにより、定着部30は、用紙P上のトナー像を、用紙Pに熱定着し得る。
図1に示すように、定着部30の後方には、ガイド部材35が配設されている。当該ガイド部材35は、後方へ突出した曲面状のガイド面を有しており、トナー像が熱定着された用紙Pの搬送方向を所定方向(図1中、上方向)に変更する。
用紙搬送部40は、画像が形成された用紙Pを排紙口4へ向かって搬送する機構部であり、後述する両面印刷時には、当該用紙Pを再搬送部50へ搬送する機能を果たす。当該用紙搬送部40は、定着部30上方から排紙口4へと延びる用紙搬送路45に沿って、中間搬送ローラ41と、排紙ユニット60を有している。又、用紙搬送路45は、本体筐体2上方部分に、湾曲部46を有している。当該湾曲部46は、中間搬送ローラ41上部と排紙口4近傍を接続するように湾曲した用紙搬送路45の一部である。図2、図8に示すように、湾曲部46の曲率中心Cは、本体筐体2内部側に位置する。従って、当該湾曲部46は、用紙Pを排紙する際に、中間搬送ローラ41通過時に上方向である用紙Pの搬送方向を、排紙口4及び排紙トレイ3へ向かう前方向に変更する。
中間搬送ローラ41は、正逆回転可能な一対のローラにより構成され、定着部30の上方において、用紙搬送路45を搬送される用紙Pを挟持搬送する。従って、用紙Pを排紙トレイ3へ排紙する場合、中間搬送ローラ41は、所定方向に回転することで、湾曲部46を経由して、用紙Pを排紙ユニット60及び排紙口4へ搬送する。
排紙ユニット60は、湾曲部46を経由した用紙Pを、排紙口4を介して、排紙トレイ3へ排紙する機構部であり、本体筐体2上部において、排紙口4近傍に配設されている。又、当該排紙ユニット60は、後述する両面印刷を行う場合に、所定位置まで搬送された用紙Pを、湾曲部46を経由して再搬送部50へ搬送する機能を果たす。排紙ユニット60については、後に詳細に説明する。
図1に示すように、再搬送部50は、本体筐体2下部に設けられている。再搬送部50は、排紙ユニット60等により、用紙Pがスイッチバック搬送された場合、用紙Pを、給紙部10を経由して画像形成部20へ向かって搬送する。即ち、この場合、用紙Pは、ガイド部材35の後方を経由し、給紙カセット11下方で前後方向に延びる経路(図1中に破線で示す経路)を通過して、給紙部10、画像形成部20へ搬送される。
再搬送部50は、再搬送経路51と、複数組の再搬送ローラ52を有している。再搬送経路51は、ガイド部材35の後方において、上下方向に延び、給紙カセット11の下面に沿って前後方向に延びている。従って、再搬送経路51は、排紙ユニット60、中間搬送ローラ41から下方に搬送された用紙Pを本体筐体2の前方へと搬送し、給紙部10へと案内する。各再搬送ローラ52は、所定間隔を隔てて、再搬送経路51上に回転可能に設けられている。当該再搬送ローラ52は、用紙Pに接触しつつ回転駆動することで、用紙Pを本体筐体2前方へ搬送する。
本実施形態に係るレーザプリンタ1は、用紙搬送部40、再搬送部50、及び排紙ユニット60により、第1面(表面)に画像が形成された用紙Pをスイッチバック搬送することで、所謂、両面印刷を行い得る。
先ず、本実施形態に係るレーザプリンタ1で用紙Pの第1面(表面)に画像を形成する際の動作について説明する。初めに、レーザプリンタ1は、給紙部10により、給紙カセット11から用紙Pを引き出し、画像形成部20へと搬送する。この時、用紙Pの第1面(表面)は、画像形成部20と対向する。画像形成部20においては、用紙Pは、ベルトユニット26上を後方へ向かって搬送されつつ、各画像形成ユニット22の感光体ドラム23周面に形成されたトナー像を転写される。トナー像が転写された用紙Pは定着部30へ搬送され、当該定着部30によって、トナー像が用紙Pに熱定着される。これにより、用紙Pの第1面に、ユーザ所望の画像が形成される。定着部30を通過した後、用紙Pは、用紙搬送部40により、用紙搬送路45に沿って上方へ搬送され、排紙ユニット60へ至る。ここで、本実施形態においては、用紙搬送路45を定着部30から排紙口4へ向かう用紙Pの搬送方向を「第1搬送方向E」という。
尚、片面印刷の場合(即ち、用紙Pの第1面にのみ画像を形成する場合)、用紙Pは、この段階で、排紙ユニット60により、更に第1搬送方向Eへ搬送され、排紙口4を介して排紙トレイ3上へ排出される。
続いて、本実施形態に係るレーザプリンタ1で両面印刷を行う場合に、用紙Pの第2面(裏面)に画像を形成する際の動作について説明する。第2面への画像形成を開始する時点では、第1面に画像が形成された用紙Pは、排紙ユニット60により所定位置に位置している。当該用紙Pが所定位置に位置する場合、当該用紙Pの第1搬送方向E上流側の端部は、少なくとも、ガイド部材35よりも上方(第1搬送方向下流側)に位置する。又、この時点における用紙Pの第1搬送方向E下流側の端部は、排紙ユニット60よりも第1搬送方向E下流側に位置しており、排紙口4から外部に露出していてもよい。即ち、当該用紙Pは、排紙ユニット60を構成する駆動ローラ65と、第1従動ローラ71、第2従動ローラ72により挟持される(図1、2参照)。
用紙Pの第2面への画像形成に際し、レーザプリンタ1は、先ず、排紙ユニット60等を含む用紙搬送部40により、所定位置に位置する用紙Pを、第1搬送方向Eとは逆方向の第2搬送方向Rへ向かって搬送する。これにより、用紙Pは、再び本体筐体2内へ向かって引き込まれ、湾曲部46、用紙搬送路45を経由して、再搬送部50へ搬送される。その後、用紙Pは、再搬送部50により、再搬送経路51を経由して、給紙部10へ搬送される。図1に示すように、再搬送経路51は、給紙部10近傍で上方に向かって側面視半円状の弧を描くように湾曲している。従って、用紙Pが画像形成部20へ到達すると、用紙Pの第1面は、搬送ベルト28に面し、第1面の裏側に位置する第2面は、各画像形成ユニット22に面する。その後、レーザプリンタ1は、この状態の用紙Pに対して、第1面と同様に、画像形成部20、定着部30によって画像を形成することで、用紙Pの表面、裏面の何れにも画像を形成する両面印刷を行い得る。
続いて、本実施形態に係る排紙ユニット60の構成について、図2〜図8を参照しつつ詳細に説明する。図4〜図6に示すように、排紙ユニット60は、駆動ローラ65と、4つの従動ローラユニット70と、3つの軸受部材80により構成される。
図3に示すように、排紙ユニット60の下方には、複数のガイドリブ61が、用紙搬送路45を搬送される用紙Pの幅方向にわたって形成されている。当該ガイドリブ61は、側面視、本体筐体2後方から上方を結ぶ弧を有する扇型状に形成されており、前記湾曲部46の一部を構成する。
駆動ローラ65は、湾曲部46よりも第1搬送方向E下流側であって、湾曲部46の曲率中心Cに対して外側となる位置(即ち、上部カバー5近傍)に配設されており、駆動ローラ軸66と、4つの用紙当接部68により構成される(図3参照)。駆動ローラ軸66は、左右方向(用紙搬送路45を搬送される用紙Pの幅方向)に延びる軸部材であり、樹脂(例えば、)により構成されている。又、駆動ローラ軸66は、駆動ギヤ部67を、当該駆動ローラ軸66の右側端部に有している。当該駆動ギヤ部67には、搬送モータ(図示せず)の駆動力が伝達される。従って、駆動ローラ65は、搬送モータの駆動制御に基づいて、正方向(図1中、時計回り)又は逆方向(図1中、反時計回り)に回転駆動する。
図3〜図6に示すように、用紙当接部68は、駆動ローラ軸66において、左右方向(用紙搬送路45を搬送される用紙Pの幅方向)に所定の間隔を空けて4ヶ所に設けられている。各用紙当接部68は、夫々、駆動ローラ軸66の軸芯と同一の軸芯を有する円筒形状をなし、駆動ローラ軸66の周面に固定されている。そして、用紙当接部68は、排紙ユニット60へ搬送された用紙P表面に当接し、駆動ローラ65の回転駆動に伴い、後述する従動ローラユニット70の第1従動ローラ71、第2従動ローラ72と協働して、用紙Pを搬送する。
即ち、駆動ローラ65は、正方向に回転駆動することにより、排紙ユニット60近傍に位置する用紙Pを、用紙搬送路45及び湾曲部46に沿って、第1搬送方向E(即ち、排紙口4方向)へ搬送し得る。そして、駆動ローラ65は、逆方向に回転駆動することで、排紙ユニット60近傍に位置する用紙Pを、用紙搬送路45及び湾曲部46に沿って、第2搬送方向R(即ち、再搬送部50方向)へ搬送し得る。
図2〜図6に示すように、4つの従動ローラユニット70は、夫々、駆動ローラ65の各用紙当接部68の直下に配設されている。各従動ローラユニット70は、第1従動ローラ71と、第2従動ローラ72と、ローラホルダ73と、コイルバネ75とを有している(図7参照)。
第1従動ローラ71、第2従動ローラ72は、夫々、ローラホルダ73に回転可能に保持されている(図2〜図8参照)。第1従動ローラ71は、同形状の3つの当接部71Aが同軸に並んで構成されており、ローラホルダ73の上部分において、回転可能に軸支されている。当該第1従動ローラ71の当接部71Aは、第1搬送方向E上流側(第2搬送方向R下流側)において、駆動ローラ65の用紙当接部68と当接する(図2参照)。本実施形態においては、駆動ローラ65と第1従動ローラ71が接触する位置を「第1ニップ位置M」という(図8参照)。
そして、第2従動ローラ72は、同形状の2つの当接部72Aが同軸に並んで構成されており、第1従動ローラ71の前方(第1搬送方向E下流側(第2搬送方向R上流側))において、ローラホルダ73に対して、回転可能に軸支されている。当該第2従動ローラ72の当接部72Aは、第1搬送方向E下流側(第2搬送方向R上流側)において、駆動ローラ65の用紙当接部68と当接する(図2参照)。本実施形態においては、駆動ローラ65と第2従動ローラ72が接触する位置を「第2ニップ位置N」という(図8参照)。
ローラホルダ73は、上方が開放された略箱型をなし、上述したように、第1従動ローラ71、第2従動ローラ72を回転可能に保持している。そして、当該ローラホルダ73は、第1従動ローラ71よりも後方に延設される複数のガイド部74を有している(図7等参照)。当該ガイド部74は、各ローラホルダ73において、第1従動ローラ71の後方に設けられたリブにより構成される。当該ガイド部74は、側面視、後方から上方へと延びる弧を有する扇型状のリブであり、ローラホルダ73毎に4枚ずつ左右方向に間隔をおいて配設され、対向するガイド部74同士の間に、第1従動ローラ71の当接部71Aがそれぞれ位置している。従って、ガイド部74は、上部カバー5のガイド片6(図4、図5参照)、排紙ユニット60のガイドリブ61(図2等参照)と共に、排紙口4近傍と中間搬送ローラ41上部を接続する湾曲部46を構成する。
コイルバネ75は、ローラホルダ73下面と、本体筐体2内部の本体フレーム(図示せず)の間に配設されている(図2、図7、図8参照)。当該コイルバネ75は、ローラホルダ73を上方に付勢する。従って、第1従動ローラ71、第2従動ローラ72は、コイルバネ75の付勢力によって、駆動ローラ65の用紙当接部68を上方へ押圧する。
図4〜図6に示すように、軸受部材80は、駆動ローラ65における2つの用紙当接部68の間で露出する駆動ローラ軸66に対応して、上部カバー5の本体筐体2内側面に配設される。当該軸受部材80は、側面視U字状であって、駆動ローラ軸66の軸方向(即ち、左右方向)に延びる軸受溝81を有している。図5、図8等に示すように、軸受部材80は、軸受溝81の開放部分が用紙搬送路45側(従動ローラユニット70側)を向くようにして、上部カバー5の内側面に配設される。又、当該軸受部材80は、左右方向両端に係合部86を有しており、当該係合部86を介して、上部カバー5の内側面に形成された被係合部7に対して固定されている(図5等参照)。
図8に示すように、軸受溝81は、前後方向に駆動ローラ軸66の直径よりもやや大きい幅を有するU字形状の溝として、軸受部材80に形成される。当該軸受溝81は、その内部に駆動ローラ軸66を収容し、従動ローラユニット70等からの荷重に対して、駆動ローラ軸66を支持する(図4〜図6、図8参照)。
尚、本実施形態においては、軸受溝81と接触する軸受溝81の周面には、当該軸受溝81との接触により生じる摩擦を低減するため、潤滑剤(例えば、グリス)が塗布されている。
そして、軸受部材80に軸受溝81を形成することにより、当該軸受部材80には、軸受溝81内で支持される駆動ローラ軸66の軸方向に沿って、少なくとも軸受溝81の深さ分の高さを有する第1壁部82、第2壁部83が形成される(図8参照)。第1壁部82は、軸受溝81に対して、第1搬送方向E上流側(第2搬送方向R下流側)に位置する。尚、本実施形態においては、第1壁部82の先端部分を「突部84」といい、第2壁部83の先端部分を「端縁部85」という。
又、軸受部材80には、第1壁部82の下端部付近から方向に向かって延設されるガイド面82Aが形成されている。このガイド面82Aは、用紙搬送路45側に向かって膨出する湾曲形状になっていることで、用紙搬送路45の湾曲部46を第1搬送方向Eへ搬送される用紙Pの先端を、第1ニップ位置Mに向かって案内する。又、当該ガイド面82Aは、用紙搬送路45側に膨出する湾曲形状であるため、第1搬送方向Eへ搬送される用紙Pを、突部84との接触を避けつつ、第1ニップ位置Mに案内し得る。
そして、第2壁部83は、軸受溝81に対して、第1搬送方向E下流側(第2搬送方向R上流側)に位置する。第2壁部83は、前方から見た場合に、略五角形状になっており、下方に角が向くように形成されている(図5参照)。ここで、幅の狭い用紙P(例えば、A6サイズ程度)が用紙搬送路45を搬送される際、当該用紙Pの両端が、ちょうど、軸受部材80付近を通過することがある。この時、第2壁部83の形状が矩形状で下縁が直線上に形成されていると、当該用紙Pの両端と接触する可能性のある範囲が広くなる。これに対し、第2壁部83を略五角形状の角が下方に向いた形状とした場合、第2壁部83の下縁と用紙Pが接触する範囲を狭くすることができる。これにより、「用紙Pの端部が第2壁部83の下縁と接触して折れ曲がる」といった不具合を抑制し得る。
図8に示すように、第1壁部82は、基準線Lよりも用紙搬送路45側に突出しており、突部84は、基準線Lよりも用紙搬送路45側に位置している。ここで、基準線Lは、第1ニップ位置Mと第2ニップ位置Nを結ぶ直線と並行であり、軸受溝81内に収容された駆動ローラ軸66の最下部と接する線である。一方、第2壁部83の突出量は、第1壁部82よりも小さく、基準線Lよりも上方まで突出している。つまり、突部84は、端縁部85及び軸受溝81内で支持された駆動ローラ軸66周面よりも、用紙搬送路45側に位置する(図8参照)。又、端縁部85が基準線Lよりも上方に位置する為、端縁部85近傍の用紙搬送路45は、突部84近傍の用紙搬送路45よりも、上下方向に大きな断面積(スペース)を有する。
続いて、本実施形態に係るレーザプリンタ1において、両面印刷に伴って、用紙Pを第2搬送方向Rへスイッチバック搬送する際の排紙ユニット60の機能について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
上述したように、レーザプリンタ1は、第1面に画像が形成された用紙Pを、第1搬送方向Eへ排紙口4近傍の所定位置まで搬送し、駆動ローラ65、及び従動ローラユニット70によって挟持する。そして、当該レーザプリンタ1は、駆動モータの駆動制御を行うことで、駆動ローラ65を逆方向に回転駆動することで、当該用紙Pをスイッチバックさせ、第2搬送方向Rへと搬送する。
ここで、駆動ローラ65よりも第2搬送方向R上流側に位置する端縁部85近傍は、突部84近傍と比べて、上下方向に大きな断面積を有している(図8参照)。従って、用紙Pを第2搬送方向Rへ搬送し、用紙Pが排紙ユニット60を通過する際に、用紙Pが排紙ユニット60の上流側で詰まり、用紙Pの搬送不良を生じることはない。即ち、当該レーザプリンタ1は、両面印刷に際し、用紙Pを第2搬送方向Rへスイッチバック搬送する場合であっても、用紙Pを円滑に搬送し得る。
そして、第2搬送方向Rへ用紙Pを搬送することで、用紙Pは、用紙搬送路45に沿って搬送され、湾曲部46に到達する(図1等参照)。ここで、湾曲部46に位置すると、用紙Pは、湾曲部46に沿って湾曲する。この用紙Pの湾曲に伴って、当該用紙Pには、湾曲状態から平面状態へ戻ろうとする復元力が発生する。
第2搬送方向Rへ搬送され、用紙Pの第2搬送方向R上流側に位置する端部(以下、用紙Pの後端)が排紙ユニット60を通過する際に、当該用紙Pの後端は、上述した湾曲に伴う復元力によって、駆動ローラ65に向かって跳ね上がる挙動を示す。特に、この挙動は、駆動ローラ65と従動ローラユニット70で挟持されていない部分(即ち、各用紙当接部68の間で駆動ローラ軸66が露出している部分)において、大きな挙動を示す傾向にある。
上述したように、駆動ローラ65と従動ローラユニット70で挟持されていない部分には、軸受部材80が配設されている。そして、駆動ローラ軸66の第2搬送方向R下流側には、第1壁部82及び突部84が位置している。図8に示すように、当該突部84は、軸受溝81内に収容された駆動ローラ軸66の周面よりも、用紙搬送路45側に位置している。従って、湾曲に伴う復元力の作用により、用紙Pの後端が駆動ローラ65方向へ跳ね上がる挙動を示したとしても、当該用紙Pの後端の移動は、突部84との接触により制限される。この結果、レーザプリンタ1は、この場合における用紙Pと駆動ローラ軸66との接触を防止することができる。従って、当該レーザプリンタ1によれば、駆動ローラ軸66周面に塗布された潤滑剤が前記用紙Pの後端等に付着し、用紙Pが汚れることを防止することができ、更に、潤滑剤に起因する用紙Pにおける画質低下(例えば、画像形成に伴う縦筋の発生)を防止し得る。
以上、説明したように、本実施形態に係るレーザプリンタ1は、給紙部10、画像形成部20、定着部30、用紙搬送部40、及び再搬送部50を備え、用紙Pを所定位置からスイッチバック搬送することにより、両面印刷を行い得る。又、当該レーザプリンタ1は、用紙搬送部40として、排紙ユニット60を有している。当該排紙ユニット60は、正方向、逆方向に回転駆動可能な駆動ローラ65と、第1従動ローラ71、第2従動ローラ72を有する従動ローラユニット70と、軸受部材80を有している。
両面印刷に際し、用紙Pを所定位置から第2搬送方向Rへ搬送すると、用紙Pは、排紙ユニット60、湾曲部46の順に経由して、再搬送部50へと搬送される。排紙ユニット60において、用紙Pは、駆動ローラ65と、従動ローラユニット70の第1従動ローラ71、第2従動ローラ72とにより挟持され、駆動ローラ65の回転駆動及びそれに伴う第1従動ローラ71、第2従動ローラ72の回転によって、所定の搬送方向へ搬送される。
排紙ユニット60から第2搬送方向Rへ搬送された用紙Pは、用紙搬送路45を構成する湾曲部46に進入し、当該湾曲部46に沿って湾曲する。従って、用紙Pには、当該湾曲に伴い復元力が生じる。そして、用紙Pが排紙ユニット60を通過する際に、用紙Pの第2搬送方向R上流側の端部は、用紙Pの湾曲に伴う復元力によって、駆動ローラ65方向に向かって跳ね上がる挙動を示す。
ここで、本実施形態に係るレーザプリンタ1においては、軸受部材80は、軸受溝81に対して、第2搬送方向R下流側に、第1壁部82及び突部84を有している。そして、当該突部84は、軸受溝81内に収容されている駆動ローラ軸66周面と比較して、用紙搬送路45側に位置している(図8参照)。従って、用紙Pの後端部が跳ね上がる挙動を示した場合であっても、当該用紙P端部の移動は、当該突部84によって制限され、駆動ローラ軸66と接触することはない。従って、駆動ローラ軸66に潤滑剤が塗布されている場合であっても、レーザプリンタ1によれば、当該潤滑剤が用紙Pに付着することはなく、用紙Pの汚れを防止し得る。
更に、本実施形態においては、軸受部材80は、第2搬送方向R上流側に位置する第2壁部83の端縁部85は、突部84と比較して、用紙搬送路45から離間した位置に位置する。即ち、駆動ローラ65に対して、第2搬送方向R上流側の位置で、用紙搬送路45上に十分なスペースを確保することができる。従って、当該レーザプリンタ1によれば、用紙Pを第2搬送方向Rへ搬送する際に、用紙搬送路45における駆動ローラ65等の上流側部分が狭くなることに起因するジャム(被記録媒体の詰まり)等の搬送不良を防止し、円滑な両面印刷を実現し得る。
そして、本実施形態においては、駆動ローラ軸66は、樹脂により構成されている。即ち、当該駆動ローラ軸66は、従動ローラユニット70による上方向への押圧によって変形しやすく、軸受部材80による駆動ローラ軸66の支持が必要となる。ここで、駆動ローラ軸66の回転駆動に伴い、駆動ローラ軸66と軸受部材80(軸受溝81表面)が接触するため、駆動ローラ軸66と軸受部材80の間に摩擦が生じる。この摩擦により、駆動ローラ65の回転駆動が妨げられる場合があるため、駆動ローラ軸66周面には、潤滑剤が塗布される。ここで、本実施形態に係るレーザプリンタ1によれば、用紙Pの後端部が跳ね上がった場合でも、当該用紙Pの後端部の動きを突部84によって規制することができ、用紙Pと駆動ローラ軸66の接触を防止し得る。
又、本実施形態に係るレーザプリンタ1においては、軸受部材80は、上部カバー5において、前記本体筐体2の内側面となる面に固定される(図5、6、8参照)。従って、レーザプリンタ1は、駆動ローラ軸66に作用する力を、軸受部材80を介して、本体筐体2の上部カバー5で受けることができる。即ち、当該レーザプリンタ1は、上部カバー5の剛性を利用して、駆動ローラ軸66の変形を抑制し得る。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。例えば、本実施形態においては、駆動ローラ65、従動ローラユニット70、及び軸受部材80を、排紙口4近傍に位置する湾曲部46に対して、第2搬送方向R上流側に配置したが、この態様に限定されるものではない。駆動ローラ65、従動ローラ、軸受部材80の配設位置に対して、湾曲した搬送経路が用紙Pの搬送方向下流側に位置していれば、搬送経路上において、上記実施形態と異なる位置に配設することも可能である。
又、本実施形態においては、軸受部材80は、上部カバー5と別体で形成される構成であったが、この態様に限定するものではない。例えば、上部カバー5と軸受部材80を一体的に形成することも可能である。
1 レーザプリンタ
2 本体筐体
20 画像形成部
40 用紙搬送部
45 用紙搬送路
46 湾曲部
50 再搬送部
60 排紙ユニット
65 駆動ローラ
66 駆動ローラ軸
68 用紙当接部
70 従動ローラユニット
71 第1従動ローラ
72 第2従動ローラ
80 軸受部材
81 軸受溝
84 突部
85 端縁部
E 第1搬送方向
R 第2搬送方向
C 曲率中心

Claims (5)

  1. 被記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    被記録媒体を所定の搬送方向に搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送される被記録媒体が通過する搬送経路と、を筐体内に備え、
    前記搬送経路を搬送される途中で、前記画像形成部によって前記被記録媒体に画像が形成される画像形成装置であって、
    前記搬送経路は、所定方向に湾曲した湾曲部を有し、
    前記搬送部は、
    前記被記録媒体の搬送方向に直交する方向に延び、回転自在に軸支されたローラ軸、及び前記搬送経路を搬送される被記録媒体と当接し、前記ローラ軸に沿って相互に所定間隔を隔てて配設された複数の当接部を有し、前記湾曲部の湾曲中心に対して外側であり、前記湾曲部に対して前記搬送方向上流側となる位置に配設された第1ローラと、
    前記搬送経路を介して前記当接部と対向する位置に回転自在に配設され、前記第1ローラと協働して前記被記録媒体を搬送する第2ローラと、
    前記第1ローラにおける複数の当接部の間で露出するローラ軸を支持する軸受けと、を有し、
    前記軸受けは、
    前記ローラ軸の軸方向に沿って形成され、前記搬送経路側が開放された前記ローラ軸を支持可能な溝部と、
    前記溝部における前記被記録媒体の搬送方向下流側に位置すると共に、前記溝部の内側で支持されたローラ軸の外表面よりも、前記搬送経路側に突出した突部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置であって、
    前記搬送部は、
    前記被記録媒体の第1面に画像を形成する際に、所定の第1搬送方向に従って、前記被記録媒体を前記搬送経路に沿って搬送し、前記第1面の裏側に位置する第2面に画像形成する場合に、前記湾曲部よりも前記第1搬送方向下流側となる位置から、前記第1面に画像が形成された被記録媒体を、前記第1搬送方向と逆向きの第2搬送方向に従って、前記搬送経路に沿って前記画像形成部へ搬送し、
    前記第1ローラは、正逆回転可能に支持され、
    前記軸受けは、前記溝部の内側で支持されたローラ軸の軸方向に沿い、前記第2搬送方向上流側に位置する端縁部を備え、
    前記突部は、前記第2搬送方向下流側において、前記溝部の内側で支持されたローラ軸の軸方向に沿って前記軸受けに形成され、前記端縁部よりも前記搬送経路側に突出していることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2記載の画像形成装置であって、
    前記第1ローラは、
    前記搬送経路を搬送された被記録媒体が前記筐体外部へ排出される排出口の近傍に配設されており、
    前記被記録媒体を第1搬送方向へ搬送する際には、正方向に回転駆動することにより、前記被記録媒体を前記排出口へ向かって搬送し、
    前記被記録媒体を第2搬送方向へ搬送する際には、逆方向に回転駆動することにより、前記被記録媒体を前記搬送経路に沿って、前記第2搬送方向へ搬送することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の画像形成装置であって、
    前記ローラ軸は、樹脂により形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の画像形成装置であって、
    前記軸受けは、前記筐体の一部を構成するカバーにおいて、前記筐体の内側面となる面に固定されることを特徴とする画像形成装置。
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