JP2012011671A - インクヘッド及びこれを搭載したインクジェットプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】安価な構成で均一に効率よくインクヘッド内の発熱部を冷却することができるインクヘッドを提供する。
【解決手段】外壁と、インクが流入するインク流入口と、インクが流出するインク流出口と、インク流入口及びインク流出口に連通している複数のインクノズルと、を具備する複数のヘッド内インク経路を有するインクヘッドであって、これらヘッド内インク経路の各々は、インク流入口に連通している上流側インク室と、インク流出口に連通し、上流側インク室と隣り合う下流側インク室と、上流側インク室及び下流側インク室に連通し、少なくとも1つのインクノズルが設けられた複数のチャンネルとを有している。外壁及び隣り合うヘッド内インク経路は、少なくとも一部が、外壁、第1のヘッド内インク経路の下流側インク室、上流側インク室、第2のヘッド内インク経路の上流側インク室、下流側インク室、外壁の順に並設されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、インクヘッド及びこれを搭載したインクジェットプリンタに関する。
一般に、インクヘッドに形成された複数のノズルからインクを吐出することによって記録媒体に画像を記録するインクジェットプリンタが知られている。このようなインクジェットプリンタでは、圧電素子又は発熱素子等からなるアクチュエータを駆動させることにより、インクが吐出される。
アクチュエータの駆動は、アクチュエータ自体の発熱を伴っている。このようなアクチュエータなどの発熱部の発熱量は、インクジェットプリンタの画像記録の高速化やラインヘッドの採用によるノズル数の増大によって、増加傾向にある。
例えば、同じ種類のインクや2色など異なる種類のインクを1つのインクヘッドから吐出する場合において、このような発熱によるプリンタの高熱化を抑制することが望ましい。このために、例えば、特許文献1には、単一のインクヘッド内に複数のインク経路が設けられ、各インク経路中を流れるインクによって上述のような発熱部からの熱を伝搬させて、インクヘッドを冷却する装置が開示されている。
特許文献1の装置において、各インク経路は、ノズルに連通している複数の狭連通流路と、これら狭連通流路にインクを供給するとともに、ノズルの並び方向に沿ってインクが流れる主幹流路と、主幹流路の一端に設けられたインク供給ポートと、主幹流路の他端に設けられたインク排出ポートと、を有している。そして、ノズルの吐出駆動による熱を、各狭連通流路経由で主幹流路内に流れるインクに伝搬することにより、インクヘッドを冷却している。
また、特許文献1の装置では、2系統のインク経路を並列に設けるとともに、各々の主幹流路内のインクの流れる方向を逆にし、一方の主幹流路内を流れるインクに他方の主幹経路内を流れるインクの熱を伝搬(熱交換)することにより、インクヘッドを冷却している。
特開2008−194989号公報
上述の特許文献1の装置では、各インク経路において、主幹流路の上流に位置する狭連通流路内でインク吐出により熱を受けたインクが主幹流路に戻るので、主幹流路の下流にいくほどインクが熱を持ち、インクの温度が上がってしまい、主幹流路の下流側に位置する発熱部の冷却効率が下がってしまう虞がある。
さらに、特許文献1の装置では、2系統のインク経路を、並列に、インクの流れる方向を逆に設けているが、一方のインク経路の主幹流路の下流側で熱を受けたインクから、他方のインク経路の主幹流路の上流側で熱を受けるため、他方側のインク経路では上流側においてすでにインクが暖められてしまい、他方側の主幹流路に位置する発熱部の冷却効率が下がってしまう虞がある。
そこで、本発明は、上記課題に鑑み、安価な構成で均一に効率よくインクヘッド内の発熱部を冷却することができるインクヘッド及びこれを搭載したインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
本発明による実施形態は、インクを流入する複数のインク流入口と、インクを流出する複数のインク流出口と、搬送される記録媒体の記録面にインクを吐出する複数のノズルと、前記複数のノズルからインクを吐出するために前記ノズル近傍に設けられた複数のアクチュエータと、外壁と、を有し、前記記録媒体の記録面にインクを吐出して画像を記録するインクヘッドであって、少なくとも1つの前記インク流入口に連通する上流側インク室と、少なくとも1つの前記インク流出口に連通する下流側インク室と、少なくとも1つの前記ノズル及び少なくとも1つの前記アクチュエータが設けられ、前記上流側インク室と前記下流側インク室とに連通する複数のチャンネルと、を具備する複数のヘッド内インク経路を有し、前記複数のヘッド内インク経路は、隣り合う第1のヘッド内インク経路及び第2のヘッド内インク経路を少なくとも有し、前記外壁と、前記第1のヘッド内インク経路と、前記第2のヘッド内インク経路とは、少なくとも一部が、外壁、第1のヘッド内インク経路の下流側インク室、第1のヘッド内インク経路の上流側インク室、第2のヘッド内インク経路の上流側インク室、第2のヘッド内インク経路の下流側インク室、外壁、の順に並設されているとともに、前記並設されている部分において、前記第1のヘッド内インク経路と前記第2のヘッド内インク経路の各々の前記上流側インク室と前記下流側インク室とは、流路壁によって仕切られており、前記流路壁の少なくとも一部が、前記並設されている部分を構成している前記外壁よりも熱伝導率の低い部材で構成されているインクヘッド、及びこれを搭載したインクジェットプリンタである。
本発明によれば、安価な構成で均一に効率よくインクヘッド内の発熱部を冷却することができるインクヘッド及びこれを搭載したインクジェットプリンタを提供することができる。
図1は、インクジェットプリンタのインク経路の概略図である。 図2Aは、第1の実施形態のインクヘッドの断面図である。 図2Bは、第1の実施形態のインクヘッドの断面斜視図である。 図3は、第1の実施形態のインクヘッドのヘッド内インク経路中の、図2Aに示す断面A−Aにおけるインクの流れを示す図である。 図4は、第1の実施形態の第1の変形例のインクヘッドのヘッド内インク経路中の、図3と同様の断面におけるインクの流れを示す図である。 図5は、第2の実施形態のインクヘッドのヘッド内インク経路中の、図3と同様の断面におけるインクの流れを示す図である。 図6は、第2の実施形態の第1の変形例のインクヘッドのヘッド内インク経路中の、図3と同様の断面におけるインクの流れを示す図である。 図7は、第2の実施形態の第2の変形例のインクヘッドのヘッド内インク経路中の、図3と同様の断面におけるインクの流れを示す図である。 図8は、第3の実施形態のインクヘッドのヘッド内インク経路中の、図3と同様の断面におけるインクの流れを示す図である。 図9は、第3の実施形態の第1の変形例のインクヘッドのヘッド内インク経路中の、図3と同様の断面におけるインクの流れを示す図である。 図10は、第3の実施形態の第2の変形例のインクヘッドのヘッド内インク経路中の、図3と同様の断面におけるインクの流れを示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
なお、図面には、本発明の要旨に係わるインク経路の構成のみを示しているが、インクジェットプリンタ1は、記録媒体を供給する供給部、供給された記録媒体を搬送する搬送機構、画像記録された記録媒体を排出する排出部及びインク吐出制御を始めとしてプリンタ全体を制御する制御部等、通常のインクジェットプリンタが備える構成を有している。
また、以下の説明では、インクヘッド100の直下における記録媒体50の搬送方向をX軸方向、インクヘッド100の直下を搬送される記録媒体50の記録面と平行な面上においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向とY軸方向とに直交する方向をZ軸方向と定義する。
[第1の実施形態]
図1は、インクジェットプリンタ1のインク経路を示す概略図である。
インクジェットプリンタ1は、記録媒体50をインクヘッド100のノズル面101aの直下で搬送する搬送機構と、搬送された記録媒体50に画像記録を行う画像記録部2を備えたインク経路とを有する。このインク経路は、インクヘッド100を備えた画像記録部2と、インクヘッド100よりも高い位置に設けられた第1のタンク3と、インクヘッド100よりも低い位置に設けられた第2のタンク4と、を有している。これら構成部は、インク経路6〜8により接続され、インクが循環するインク循環経路5を構成している。より詳しくは、第1のタンク3と画像記録部2とは、第1のインク経路6により接続されており、画像記録部2と第2のタンク4とは、第2のインク経路7により接続されており、第2のタンク4と第1のタンク3とは、詳細は後述するポンプ29、インク熱交換器30を介して第3のインク経路8により接続されている。
インクヘッド100は、詳細は後述するが、内部に複数のヘッド内インク経路113を有しており、1つのインクヘッド100内の複数のヘッド内インク経路113の各々に第1のインク経路6及び第2のインク経路7が接続され、各々のヘッド内インク経路113がそれぞれインク循環経路を構成している。これにより、1つのインクヘッド100に異なるインク、例えば、色の異なるインクを供給することができ、かくして、1つのインクヘッド100のみで複数の色の画像記録を行うことが可能である。
なお、図1には、代表的に、1つのインク循環経路5のみが示されている。
本実施形態においては、1つのインクヘッド100に異なる種類のインクを供給するために、1つのインクヘッド100内の複数のヘッド内インク経路113の各々がそれぞれインク循環経路5を構成している。しかし、これに限らず、一組の第1のインク経路6及び第2のインク経路7に、1つのインクヘッド100内の複数のヘッド内インク経路113の一部を並列に接続してもよく、また、例えば1つのインクヘッド100に同一種類のインクを供給するために、一組の第1のインク経路6及び第2のインク経路7に、1つのインクヘッド100内の複数のヘッド内インク経路113の全てを並列に接続し、1つのインクヘッド100の複数のヘッド内インク経路113が1つのインク循環経路5を構成していてもよい。
第1のタンク3及び第2のタンク4には、タンク内に空気を流入させて大気開放するために、大気開放経路10、12の一端がそれぞれ接続されている。大気開放経路10、12の経路中には、大気開放弁9、11がそれぞれ設けられており、また、大気開放経路10、12の他端は、オーバーフロー経路13に接続されている。大気開放弁9は、電磁弁であり、電力遮断時に経路が閉じるノーマルクローズである。また、大気開放弁11は、電磁弁であり、電力遮断時に経路が連通するノーマルオープンである。
オーバーフロー経路13は、他の経路よりも断面積が大きく、図1に示されるように、第2のタンク4よりも低い位置に配置されており、高さ方向に傾斜して設けられている。オーバーフロー経路13の高さ方向において最も低い側の下面は、廃液経路14を介して廃液ボトル15に接続されており、また、最も高い側の上面には、後述する大気開放経路17の一端が接続されている。廃液ボトル15は、インクジェットプリンタ1の最下部に配置されており、大気開放経路16によって外部に開放されている。
このような構成により、インクジェットプリンタ1の電源オン(大気開放弁9が開いている)の状態でインクジェットプリンタ1に何らかの異常が発生した場合には、大気開放経路10、オーバーフロー経路13及び廃液経路14を経由して、第1のタンク3から溢れ出るインクを廃液ボトル15に導くことができる。また、インクジェットプリンタ1の電源オフ(大気開放弁11が開いている)の状態でインクジェットプリンタ1に何らかの異常が発生した場合には、大気開放経路12、オーバーフロー経路13及び廃液経路14を経由して、第2のタンク4から溢れ出るインクを廃液ボトル15に導くことができる。
さらに、インクジェットプリンタ1は、オーバーフロー経路13と空気フィルタ18とを接続している大気開放経路17と、空気フィルタ18とインクボトル20とを接続している大気開放経路19と、インク補給弁21を介してインクボトル20と第1のタンク3とを接続しているインク補給経路22と、を有している。
インクボトル20は、第1のタンク3よりも高い位置に配置されている。インクボトル20の上部には空気層があり、この空気層は、インクボトル20内に空気を導入するための大気開放経路19を介して大気と連通している。大気開放経路19が接続された空気フィルタ18は、例えば、約5μmのメッシュサイズであり、外部空気に含まれる粉塵がインク経路に入ることを防止する。
第1のタンク3及び第2のタンク4内には、各タンク内の液面を検出するためのアクチュエータ23、24が、一端を支点に揺動自在にそれぞれ取り付けられている。揺動支点の他端側は、空気を抱いたフロート形状であり、このフロート形状部分にマグネットを備えている。各タンク3、4の外側には、マグネットに対向する位置にリードスイッチからなる液面センサ25、26がそれぞれ設けられている。各液面センサ25、26は、液面高さにより揺動するアクチュエータ23、24により各タンク内の液面高さを検出可能である。
第1のタンク3内の液面は、インクヘッド100のノズル面101aよりも高さ方向に高さH1だけ高く設定されている。また、第2のタンク4内の液面は、インクヘッド100のノズル面101aよりも高さ方向に高さH2だけ低く設定されている。
次に、インク循環経路5について詳しく説明する。
インク循環経路5は、画像記録部2と、インク帰還路と、により構成されている。インク帰還路は、第1のタンク3と、第2のタンク4と、ポンプ29と、インク熱交換器30と、を有しており、インク循環時において、画像記録部2のインクヘッド100からのインクが、第2のインク経路7、第2のタンク4、第3のインク経路8、ポンプ29、インク熱交換器30、第1のタンク3、第1のインク経路6の順に流れて画像記録部2のインクヘッド100へ帰還するように、画像記録部2のインクヘッド100に接続されている。
ポンプ29は、パルスモータで駆動されるダイヤフラム式ポンプであり、図示しない駆動基板に搭載されたパルスモータの回転速度制御によってインクの流量を可変制御する。
また、インク熱交換器30は、アルミニウム、銅、ステンレス等の熱伝導率の高い材質でできており、内部をインクが流れる熱交換流路31と、熱交換流路31に密着して熱を授受するためのペルチェ素子32と、ペルチェ素子32の廃熱を外部へ放熱するためのファン33と、により構成されている。
第3のインク経路8の吸入口は、第2のタンク4内のインクに浸漬されており、そこにはインクフィルタ28が設けられている。第2のタンク4内のインクは、ポンプ29が駆動されることによって、インクフィルタ28を通って濾過された後、汲み上げられ、途中、インク熱交換器30で熱の授受をして第1のタンク3へと送られる。
また、第2のタンク4の内部には、第2のタンク4内の空気層の圧力を測定するための圧力センサ27が設けられている。第2のタンク4に接続された大気開放経路12の大気開放弁11を閉じた状態でポンプ29を駆動させることにより、第2のタンク4の内部圧力は負圧になる。この負圧が所定の値になるように、ポンプ29を上述のパルスモータの回転数で制御する。すなわち、ポンプ29は、負圧を増やしたい場合には高速で、負圧を減らしたい場合には負圧を増やしたい場合と比較して低速で回転するように制御される。
次に、インク循環経路5におけるインク循環動作について説明する。
インクジェットプリンタ1の待機(停止)状態において、大気開放経路12の大気開放弁11は開いている。従って、第2のタンク4の内部は、オーバーフロー経路13、大気開放経路17、空気フィルタ18と連通して大気開放されている。また、第1のタンク3は、大気開放弁9が閉じていることにより密閉されている。この状態では、第2のタンク4内のインクの液面がインクヘッド100のノズル面101aよりもH2だけ低いことにより、ノズル面101aに設けられたノズル孔101bには負圧によるメニスカスが形成されて、ノズル孔101bからインクが垂れないようになっている。
記録媒体50への記録を行う準備として、まず、大気開放弁9を開き、大気開放弁11を閉じるとともに、ポンプ29を駆動させる。この結果、第2のタンク4の内部は負圧となる。また、大気開放弁9を開いたことにより、第1のタンク3内のインク液面がノズル面101aよりも高い位置にあることから、ノズル面101aに正圧がかかる。しかし、上述のように、ポンプ29が駆動されて、第2のタンク4の内部圧力を所定圧力にするように制御されるので、ノズル面101aは速やかに所定の負圧に達する。
ポンプ29をさらに駆動させることによって、第2のタンク4から第3のインク経路8を経由して第1のタンク3へとインクが戻される。つまり、インクがインク循環経路5内を循環する。この状態で、図示されない給紙部により記録媒体50を搬送し、ベルト搬送ユニット上に達した記録媒体50と対向したインクヘッド100を駆動させることで、吐出されたインク滴が記録媒体50上に画像記録される。
画像記録によりインクが消費されると、第1のタンク3の液面が下がり、液面センサ25が液面の低下を検出する。この場合には、インク補給弁21を開いて、インクボトル20から第1のタンク3へインクを補給する。インクボトル20から第1のタンク3へは、インクボトル20と第1のタンク3との液面の高低差で自重により補給される。
次に、インクヘッド100の内部構造について、図2A並びに図2Bを参照して説明する。
図2Aは、インクヘッド100の断面図、図2Bは、インクヘッド100の断面斜視図である。
インクヘッド100は、記録媒体の記録面上における搬送方向(X軸方向)と直交する方向(Y軸方向)に延びた複数のスリットが設けられたベース103を有している。このベース103の一方の面側には、複数のスリットが設けられた枠102が接着されており、さらに、この枠102のスリットのところで、ベース103の前記一方の面側に圧電素子(アクチュエータ)104が接着されている。そして、圧電素子104と枠102のスリットとを覆うように、ノズルプレート101が枠102に積層されて接着され、枠102のスリットがチャンネル104aを形成している。また、ノズルプレート101には、チャンネル104aの中央部のところに、インクを吐出するためのノズル孔101bが設けられている。
このインクヘッド100には、図2Bに示すように、平行な複数のチャンネル104aがY軸方向に形成されており、これに対応して複数のノズル孔101bもY軸方向に配列されている。枠102に設けられた複数のスリットは、例えば、ピッチが約170μmであり、深さ約350μm程度の形状である。
ベース103の他方の面には、Z軸方向に延びた流路壁109、中央壁110及び外壁112が接着されている。本実施形態では、流路壁109は、熱伝導率の低い材質により構成されている。また、外壁112は、アルミニウムのような、流路壁109よりも熱伝導率の高い材質により構成されている。この外壁112の外面には、図2Aに示すように、凸凹形状の複数のフィン111を形成するのが好ましい。なお、図2Bにおいては、簡略的に示すため、前記フィンは省略している。
さらに、これら流路壁109、中央壁110及び外壁112のZ軸方向上側に、天板106が接着されている。かくして、ベース103、天板106、流路壁109、外壁112及び中央壁110により形成された空間が、2つの流入側インク室105aを規定している。また、ベース103、天板106、流路壁109及び外壁112により形成された空間が、2つの流出側インク室105bを規定している。これら流入側インク室105a及び流出側インク室105bは、複数のチャンネル104aと連通している。
天板106には、2つの流入側インクポート107及び2つの流出側インクポート108が設けられている。これら流入側インクポート107は、流入側インク室105aと連通している。また、これら流出側インクポート108は、流出側インク室105bと連通している。さらに、流入側インクポート107は、第1のインク経路6によって第1のタンク3に接続されている。また、流出側インクポート108は、第2のインク経路7によって第2のタンク4に接続されている。
このような構成により、インクヘッド100内には、流入側インクポート107、流入側インク室105a、複数のチャンネル104a、流出側インク室105b及び流出側インクポート108からなるヘッド内インク経路113が複数形成されている。本実施形態のインクヘッド100は、図2A並びに図2Bに示すように、中央壁110により仕切られ、互いに平行な2直線上に配列された2つのヘッド内インク経路113を有している。
つまり、本実施形態のインクヘッド100において、2つの流入側インク室105aは、中央壁110を介在して、離間された2つの流路壁109によりそれぞれ形成された空間であり、2つの流入側インク室105aは中央壁110を介在して隣り合っている。そして、流路壁109と外壁112とにより形成された2つの空間、すなわちインクヘッド100内において流入側インク室105aよりも外側に形成された2つの空間が、流出側インク室105bである。
すなわち、隣り合うヘッド内インク経路113は、少なくとも一部が、記録媒体50の搬送方向(X軸方向)において、外壁112、流出側インク室105b、流路壁109、流入側インク室105a、中央壁110、流入側インク室105a、流路壁109、流出側インク室105b、外壁112の順に並設されている、つまりX軸正方向に重なり合い並列に並んでいる。
次に、1つのヘッド内インク経路113におけるインクの流れについて説明する。なお、図2A並びに図3には、このインクの流れを矢印Bで示している。
まず、第1のタンク3内のインクが、第1のインク経路6を経由して流入側インクポート107を通過し、上流側の流入側インク室105aに供給されて、複数のチャンネル104aへと流れる。そして、これらチャンネル104a内のインクの一部が、圧電素子104の駆動によりノズル孔101bから吐出され、記録媒体50上に画像を記録する。ノズル孔101bから吐出されなかったインクは、これらチャンネル104aから下流側の流出側インク室105bに集められる。そして、集められたインクが、流出側インクポート108を通過し、第2のインク経路7を経由して第2のタンク4内に流れる。さらに、第2のタンク4に流れたインクは、第3のインク経路8中のインク熱交換器30により、所望の温度範囲内に冷却され、第1のタンク3を経由して再び流入側インクポート107に供給される。
次に、1つのヘッド内インク経路113におけるインクの流れについて、熱の観点から、図3を参照してさらに詳しく説明する。
図3は、図2Aに示す断面A−Aの矢視図であり、本実施形態のインクヘッド100内のヘッド内インク経路113中のインクの流れを、図2AにおけるX軸とY軸とを含む面上、つまり記録媒体50の記録面と平行な面上で示している。
まず、インク熱交換器30により所望の温度範囲に温度制御された後の、つまりインクヘッド100からの熱を受けていないインクが、流入側インクポート107から供給され、流入側インク室105a内を、図3におけるX軸とY軸とを含む面上においてY軸の正方向に流れる。そして、流入側インク室105aを通ったインクがチャンネル104aを通過したとき、圧電素子104の駆動により発生した熱がインクに伝搬される。つまり、チャンネル104aを通過したインクが、駆動により発熱した圧電素子104を冷却し、すなわち圧電素子104から熱を奪い、この熱を含むインクが流出側インク室105bに集められる。
そして、流出側インク室105b内に集められたインクは、流出側インク室105b内を、流入側インク室105a内をインクが流れる方向と同じ方向、つまり図3におけるX軸とY軸とを含む面上においてY軸の正方向に流れ、流出側インクポート108から排出される。
本実施形態では、上述のように、流出側インク室105bの一部を規定している流路壁109が、熱伝導率の低い材質でできている。従って、流出側インク室105b内に集められたインクの熱が、複数のチャンネル104aにインクを供給する流入側インク室105aに伝搬されるのを防ぐことができる。
また、圧電素子104により発生した熱を含むインクは、ヘッド内インク経路113のインクの流れの上流側である流入側インク室105aに戻らない。従って、複数のチャンネル104aに供給されるインクの温度上昇を防ぐことができる。
さらに、1つのインクヘッド100内の2つのヘッド内インク経路113において、インク吐出による圧電素子104の発熱を受け暖められたインクが流れる流出側インク室105bを、インクヘッド100における外側に形成しているとともに、流出側インク室105bの一部を規定している外壁112を熱伝導率の高い部材で構成することにより、熱をインクヘッド100の外部(外気)に放出(放熱)することができる。
また、上述のように、外壁112の外面に凸凹形状の複数のフィン111が設けられていることにより、これらフィン111がヒートシンクの役割を果たし、より高い放熱効果を得ることができる。
以上説明したように、本実施形態では、少なくとも圧電素子(アクチュエータ)104から発生した熱は、上流側インク室である流入側インク室105aからチャンネル104aに供給されるインクを媒体としてチャンネル104aより下流側インク室である流出側インク室105bに運ばれた後、外壁112を通してインクヘッド100の外部に放熱される。つまり、複数のチャンネル104aに供給されるインクが暖められることを防止するとともに、圧電素子104から熱を受けたインクを放熱することができ、安価な構成で均一に効率よくインクヘッド内の発熱部を冷却することができる。
図3に示す本実施形態では、1つのインクヘッド100内に2つのヘッド内インク経路113を設けているが、ヘッド内インク経路113の数はこれに限定されない。例えば、第1の変形例として図4に示すように、1つのインクヘッド100内に複数のヘッド内インク経路113を、記録媒体50の記録面と平行な面、つまり図4におけるX軸とY軸とを含む面上において記録媒体50の搬送方向(X軸方向)に並ぶ2列の列上に配列してもよい。このような構成により、1つのインクヘッド100のみでより多くの色のインクによる画像記録を行うことができる。なお、図4においては、複数のヘッド内インク経路113を、千鳥状(互い違い)に配列しているが、これに限らず、複数のヘッド内インク経路113を、隣り合わせに重なるように配列してもよい。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態について、図5乃至図7を参照して説明する。本実施形態の構成部材においても、上述した第1の実施形態と同等の部材には同じ参照符号を付して、その説明は省略する。
第2の実施形態では、各ヘッド内インク経路113における隣り合う流入側インク室105aと流出側インク室105bとにおいて、記録媒体50の記録面と平行な面、つまり図5乃至図7におけるX軸とY軸とを含む面上におけるインクの流れが互いに逆向きとなるように、流入側インクポート107と流出側インクポート108とを配置している。これにより、第1の実施形態よりもさらに均一に効率よくインクヘッド内の発熱部を冷却する。
図5は、第2の実施形態におけるインクヘッド100内のヘッド内インク経路113中のインクの流れを示す図である。
各々のヘッド内インク経路113において、第1の実施形態では、流入側インクポート107をインクヘッド100の一方の側(Y軸の負方向側)に、流出側インクポート108を他方の側(Y軸の正方向側)に設けたが、第2の実施形態では、流入側インクポート107、流出側インクポート108をともに片側(Y軸の負方向側)に設けている。
本実施形態では、X軸とY軸とを含む平面上、つまり記録媒体50の記録面と平行な面上での、各ヘッド内インク経路113における流入側インク室105a内のインクの流れと流出側インク室105b内のインクの流れとが逆向きとなる。各々のヘッド内インク経路113の流入側インク室105a内のインクは、インク流路壁109を介して圧電素子104の熱により暖められるとともに、X軸とY軸とを含む平面上においてY軸の正方向側に流れるため、流入側インク室105a内のインクはY軸方向の正方向側に行くほど熱を有する。また、各々のヘッド内インク経路113の流出側インク室105b内のインクは、圧電素子104の熱により暖められたインクが、X軸とY軸とを含む平面上においてY軸の負方向側に流れるため、流出側インク室105b内のインクはY軸方向の負方向側に行くほど熱を有する。これにより、各々のヘッド内インク経路113における熱の分布を偏ることなく分散させることができる。かくして、インクヘッド100内にこもった熱を効率よく排熱することができ、均一に効率よくインクヘッド内の発熱部を冷却することができる。
図6は、第2の実施形態の第1の変形例のインクヘッド100内のヘッド内インク経路113中のインクの流れを示す図である。
本変形例では、各々のヘッド内インク経路において、Y軸方向における、流入側インクポート107の位置を流入側インク室105aの中央に、流出側インクポート108の位置を流出側インク室105bの中央に設けている。このように、各ヘッド内インク経路113におけるX軸とY軸とを含む平面上での流入側インク室105a内のインクの流れと流出側インク室105b内のインクの流れとが逆向きになる構成であれば、流入側インクポート107、流出側インクポート108の位置は端部に限定されず、レイアウトに自由度を持たせることができる。
図7は、第2の実施形態の第2の変形例のインクヘッド100内のヘッド内インク経路113中のインクの流れを示す図である。
本変形例では、各々のヘッド内インク経路において、流入側インクポート107を流入側インク室105aの両端部に、流出側インクポート108を流出側インク室105bの両端部に、それぞれ2つずつ設けている。これにより、インクヘッド100内へ供給するインクの流量を増やすことができる。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態について、図8乃至図10を参照して説明する。本実施形態の構成部材においても、上述した第1の実施形態と同等の部材には同じ参照符号を付して、その説明は省略する。
第3の実施形態では、複数のヘッド内インク経路113において記録媒体50の搬送方向(X軸方向)に並び並設された(重なり合う)流入側インク室105a内の、記録媒体50の記録面と平行な面上における各々のインクの流れが互いに逆向きとなるとともに、複数のヘッド内インク経路113において圧電素子104から熱を受けたインクが集まる流出側インク室105bについて、X軸方向に並び並設された流出側インク室105b内の、記録媒体50の記録面と平行な面上における各々のインクの流れも互いに逆向きとなるように、各ヘッド内インク経路113における流入側インクポート107と流出側インクポート108とを配置している。また、隣り合う流入側インク室105aを隔離している中央壁110を、流路壁109より熱伝導率の高い材質により構成している。
図8は、第3の実施形態におけるインクヘッド100内のヘッド内インク経路113中のインクの流れを示す図である。
本実施形態では、記録媒体50の記録面と平行な面上におけるインクの流れる方向が、複数のヘッド内インク経路113における、X軸方向に隣り合う2つの流入側インク室105aのインクの流れが互いに逆向きになり、かつX軸方向に隣り合う2つの流出側インク室105bのインクの流れが互いに逆向きになるように、一方の流入側インク室105aの流入側インクポート107をY軸の負方向側に、他方の流入側インク室105aの流入側インクポート107をY軸の正方向側に設けるとともに、一方の流出側インク室105bの流出側インクポート108をY軸の負方向側に、他方の流出側インク室105bの流出側インクポート108をY軸の正方向側に設けている。さらに、隣り合う流入側インク室105aを隔離している中央壁110が、熱伝導率の高い材質により構成されている。
このような構成により、複数のヘッド内インク経路113の隣り合う流出側インク室105b内のインクの流れは逆向きとなり、インクヘッド100内の熱分布を分散し一方の側に集中するのを防ぐことができるとともに、隣り合う流入側インク室105a内のインクの流れを逆向きとして、中央壁110を熱伝導率の高い材質により構成することにより、隣り合う流入側インク室105a間で中央壁110を介して熱交換が起こり、複数のチャンネル104aにインクを供給する隣り合う流入側インク室105a内の熱分布を分散し一方の側に集中するのを防ぐことができる。従って、インクヘッド100内にこもった熱を効率よく排熱することができ、均一に効率よくインクヘッド内の発熱部を冷却することができる。
図9は、第3の実施形態の第1の変形例のインクヘッド100内のヘッド内インク経路113中のインクの流れを示す図である。
本変形例では、隣り合う2つのヘッド内インク経路113において、一方のヘッド内インク経路113の流入側インク室105aでは、流入側インクポート107を流入側インク室105aのY軸方向における中央に、他方のヘッド内インク経路113の流入側インク室105aでは、流入側インクポート107を流入側インク室105aのY軸方向における両端部に設けている。また、隣り合う2つのヘッド内インク経路113において、一方のヘッド内インク経路113の流出側インク室105bでは、流出側インクポート108を流出側インク室105bのY軸方向における中央に、他方のヘッド内インク経路113の流出側インク室105bでは、流出側インクポート108を流出側インク室105bのY軸方向における両端部に設けている。
このように、1つのヘッド内インク経路113におけるY軸とY軸とを含む平面上での流入側インク室105a内のインクの流れと流出側インク室105b内のインクの流れとが互いに逆向きで、かつ隣り合う2つのヘッド内インク経路113におけるX軸とY軸とを含む平面上での流出側インク室105b内のインクの流れが互いに逆向きになる構成であれば、流入側インクポート107、流出側インクポート108の位置は限定されず、レイアウトに自由度を持たせることができる。
図10は、第3の実施形態の第1の変形例のインクヘッド100内のヘッド内インク経路113中のインクの流れを示す図である。
本変形例では、図4に示す第1の実施形態の第1の変形例と同様に、1つのインクヘッド100内に複数のヘッド内インク経路113を、記録媒体50の記録面と平行な面上において記録媒体50の搬送方向(X軸方向)に並ぶ2列の列上に配列している。このような構成により、1つのインクヘッド100のみでより多くの色のインクによる画像記録を行うことができる。
以上説明したように、本発明の各実施形態によれば、各ヘッド内インク経路において、インク吐出により暖められたインクが、インクノズルよりもインクの流れの上流側である流入側インク室に戻らないため、暖められたインクが発熱部に供給されるのを防ぐとともに、複数設けられたヘッド内インク経路において、インク吐出による発熱を受け暖められたインクが流れる流出側インク室がインクヘッドの外側に位置されていることにより、流出側インク室内のインクの熱をインクヘッドの外部に効率的に放熱することができる。つまり、安価な構成で均一に効率よくインクヘッド内の発熱部を冷却することができる。
以上、本発明の各実施形態及び変形例について説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、さまざまな改良及び変更が可能である。
1…インクジェットプリンタ、2…画像記録部、3…第1のタンク、4…第2のタンク、5…インク循環経路、6…第1のインク経路、7…第2のインク経路、8…第3のインク経路、9…大気開放弁、10…大気開放経路、11…大気開放弁、12…大気開放経路、13…オーバーフロー経路、14…廃液経路、15…廃液ボトル、16…大気開放経路、17…大気開放経路、18…空気フィルタ、19…大気開放経路、20…インクボトル、21…インク補給弁、22…インク補給経路、23、24…アクチュエータ、25、26…液面センサ、27…センサ、28…フィルタ、29…ポンプ、30…インク熱交換器、31…熱交換流路、32…ペルチェ素子、33…ファン、50…記録媒体、100…インクヘッド、101…ノズルプレート、101a…ノズルプレート面、101b…ノズル孔、102…枠、103…ベース、104…圧電素子、104a…チャンネル、105a…流入側インク室、105b…流出側インク室、106…天板、107…流入側インクポート、108…流出側インクポート、109…流路壁、110…中央壁、111…フィン、112…外壁、113…ヘッド内インク経路。

Claims (8)

  1. インクを流入する複数のインク流入口と、
    インクを流出する複数のインク流出口と、
    搬送される記録媒体の記録面にインクを吐出する複数のノズルと、
    前記複数のノズルからインクを吐出するために前記ノズル近傍に設けられた複数のアクチュエータと、
    外壁と、
    を有し、前記記録媒体の記録面にインクを吐出して画像を記録するインクヘッドであって、
    少なくとも1つの前記インク流入口に連通する上流側インク室と、
    少なくとも1つの前記インク流出口に連通する下流側インク室と、
    少なくとも1つの前記ノズル及び少なくとも1つの前記アクチュエータが設けられ、前記上流側インク室と前記下流側インク室とに連通する複数のチャンネルと、
    を具備する複数のヘッド内インク経路を有し、
    前記複数のヘッド内インク経路は、隣り合う第1のヘッド内インク経路及び第2のヘッド内インク経路を少なくとも有し、
    前記外壁と、前記第1のヘッド内インク経路と、前記第2のヘッド内インク経路とは、少なくとも一部が、外壁、第1のヘッド内インク経路の下流側インク室、第1のヘッド内インク経路の上流側インク室、第2のヘッド内インク経路の上流側インク室、第2のヘッド内インク経路の下流側インク室、外壁、の順に並設されているとともに、
    前記並設されている部分において、前記第1のヘッド内インク経路と前記第2のヘッド内インク経路の各々の前記上流側インク室と前記下流側インク室とは、流路壁によって仕切られており、前記流路壁の少なくとも一部が、前記並設されている部分を構成している前記外壁よりも熱伝導率の低い部材で構成されていることを特徴とするインクヘッド。
  2. 前記並設されている部分の並ぶ方向は、前記記録媒体の搬送方向であることを特徴とする、請求項1に記載のインクヘッド。
  3. 前記記録媒体の記録面と平行な面上で前記記録媒体の搬送方向に並ぶ2列の列上に、前記複数のヘッド内インク経路が配列されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のインクヘッド。
  4. 前記並設されている部分において、前記第1のヘッド内インク経路の前記上流側インク室と前記第2のヘッド内インク経路の前記上流側インク室とは、中央壁によって仕切られており、前記中央壁の少なくとも一部が、前記流路壁を構成している前記熱伝導率の低い部材よりも熱伝導率の高い部材で構成されていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1に記載のインクヘッド。
  5. 前記並設されている部分における、前記第1のヘッド内インク経路及び前記第2のヘッド内インク経路の各々の前記上流側インク室と前記下流側インク室とのインクの流れる方向は、前記記録媒体の記録面と平行な面上におけるインクの流れる方向が互いに逆向きになるように、前記第1のヘッド内インク経路及び前記第2の前記ヘッド内インク経路の各々の前記インク流入口及び前記インク流出口が配置されていることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1に記載のインクヘッド。
  6. 前記並設されている部分における、前記第1のヘッド内インク経路の前記下流側インク室と前記第2のヘッド内インク経路の前記下流側インク室とのインクの流れる方向は、前記記録媒体の記録面と平行な面上におけるインクの流れる方向が互いに逆向きになるように、前記第1のヘッド内インク経路及び前記第2のヘッド内インク経路の前記インク流出口が配置されていることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか1に記載のインクヘッド。
  7. 前記並設されている部分における、前記第1のヘッド内インク経路の前記上流側インク室と前記第2のヘッド内インク経路の前記上流側インク室とのインクの流れる方向は、前記記録媒体の記録面と平行な面上におけるインクの流れる方向が互いに逆向きになるように、前記第1のヘッド内インク経路及び前記第2のヘッド内インク経路の前記インク流入口が配置されていることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか1に記載のインクヘッド。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1に記載のインクヘッドを有する記録部と、
    前記インクヘッドの前記インク流入口及び前記インク流出口に接続され、前記インクヘッドの前記ノズルより吐出されなかったインクを、前記インクヘッドの前記インク流出口より受け前記インク流入口に送るインク帰還路と、
    前記記録媒体を前記インクヘッドの前記ノズルの直下で搬送する搬送機構と、
    を具備することを特徴とする、インクジェットプリンタ。
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