JP2012011474A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、タップホルダーに係り、より詳しくは、弾性体による軸方向の微小伸縮を有するタップホルダーに関する。
ネジ加工を行う場合、ネジ切り用のタップ(工具)が把持されたタップコレットを嵌着するホルダー本体と、ホルダー本体を工作機械の主軸に着脱自在に装着するシャンクで構成されるタップホルダーが使用される。
現在の工作機械は、主軸の回転と送り速度の制御を同期させている。例えば、ネジ加工の回転から停止までの間、主軸の回転と主軸の送り速度を1回転あたり1.27mmなどとする同期制御を行なっている。同期制御のない工作機械では、主軸を停止する場合、慣性があるため主軸は、主軸の送り量より多く回転した後に停止する。そのためタップホルダーには、送り量と回転のずれを補正する意味で軸方向に伸縮させる伸縮機能が付いていた。
このため、工作機械に同期制御を備えるなら、タップホルダーには伸縮機能が必要ないと思われてきた。しかし、工作機械は経年変化や精度の低下などにより微少なズレが生じるので、主軸の回転と主軸の送り速度を完全に同期することは難しいことが知られるようになってきた。すなわち軸方向に伸縮させる機能のないタップホルダーでネジ加工すると、タップの折損やネジ山の精度に低下につながる場合がある。そのため、従来のように大きな伸縮量は不要であるが、軸方向に微小な伸縮(0.1〜0.5mm)が可能なタップホルダーが求められている。
特許文献1には、シャンクとタップホルダー本体との間に、タップホルダー本体を軸方向の相反する方向に付勢して、付勢力の釣り合う位置にタップホルダーを停止させる状態とする伸びばねと縮みばねを備え、タップ加工中に主軸送り誤差が発生し、送り量とタップのピッチが不一致になると、タップからの外力に反応してタップのピッチに一致させる方向に微小スライドさせるタップホルダーが示されている。しかしながら、伸びばねと縮みばねを必要とするなど構造が複雑である。
本発明の目的は、構造が簡単で伸縮量を調節でき、軸方向と回転方向のガタつきがなく、軸方向に微少伸縮が可能なタップホルダーを提供することにある。
本発明によるタップホルダーは、1側が円錐台状でタップ同期送り機構を有する工作機械の主軸に着脱自在に装着され、他側が円周壁と底面を有するコップ状円筒部のシャンクと、円周壁とタップコレットを保持する底部を有するコップ状で、円周壁の外径が前記シャンク方向に向かって径小になっているコレットチャックと、軸方向1側の円柱部と、他側が前記円柱部より小径の円筒部からなり、前記円柱部と前記円筒部の境界部に全周方向の段付部が設けられ、他側内周部に前記コレットチャックの前記底部が着脱自在に取り付けられると共に、前記1側の円柱部が前記シャンク他側の内周壁に摺動自在に挿入されたタップホルダー本体と、内周が前記タップホルダー本体の外周壁と螺合し、外周壁が前記シャンクの円周壁の内周と摺動可能に嵌合されるカラーと、前記タップホルダー本体と前記コレットチャックの1側の外周壁に螺合し、螺合によって前記コレットチャックを前記タップホルダー本体に締結するキャップと、を含み、前記シャンクの前記底面と衝合する前記タップホルダー本体の前記円柱部の1端の全周に沿って設けられた凹部には伸縮力調整用の円環状の弾性体が装着され、前記段付部と対向する前記カラーの1端の間には伸縮力調整用の円環状の弾性体と隙間調整用の調整座金が装着されていることを特徴とする。
また、本発明は、1側が円錐台状でタップ同期送り機構を有する工作機械の主軸に着脱自在に装着され、他側が円周壁と底面を有するコップ状円筒部のシャンクと、円周壁とタップコレットを保持する底部を有するコップ状で、円周壁の外径が前記シャンク方向に向かって径小になっているコレットチャックと、軸方向の1側が円錐台状、中間部が円柱状で、他側が円周壁と底面を有するコップ状で前記円周壁の内周と底面に前記コレットチャックが着脱自在に取り付けられる延長本体と、軸方向1側の円柱部と、他側が前記円柱部より小径の円筒部からなり、前記円柱部と前記円筒部の境界部に全周方向の段付部が設けられ、他側内周部に前記延長本体の1側が着脱自在に取り付けられると共に、前記1側の円柱部が前記シャンク他側の内周壁に摺動自在に挿入されたタップホルダー本体と、内周が前記タップホルダー本体の外周壁と螺合し、外周壁が前記シャンクの円周壁の内周と摺動可能に嵌合されるカラーと、前記延長本体の外周壁と前記コレットチャックの1側の外周壁に螺合し、螺合によって前記コレットチャックを前記延長本体に締結するキャップと、を含み、前記シャンクの前記底面と衝合する前記タップホルダー本体の前記円柱部の1端の全周に沿って設けられた凹部には伸縮力調整用の円環状の弾性体が装着され、前記段付部と対向する前記カラーの1端の間には伸縮力調整用の円環状の弾性体と隙間調整用の調整座金が装着されていることを特徴とする。
前記シャンクの前記底面には断面が四角形の凹部が設けられ、これに対向する前記タップホルダー本体の円柱部端面には、前記シャンクの前記底面に形成された前記凹部に嵌合する断面が四角形の突部が形成されていることを特徴とする。
前記タップホルダーは、前記シャンク軸芯のシャンク径大通油路から前記シャンク内を通過し円柱状の前記シャンクの内周面に開口するシャンク油孔に至るシャンク通油路と、前記シャンク油孔に対向するタップホルダー本体の前記円柱部外周上のタップホルダー油孔と、前記タップホルダー油孔から前記タップホルダー本体軸芯のタップホルダー径大通油路に繋がるタップホルダー通油路と、からなる軸芯給油通路を有することを特徴とする。
前記弾性体及び調整座金は、断面が円形、楕円形又は多角形の環状体であることを特徴とする。
本発明によるタップホルダーは以下の効果を有する。(1)微小伸縮を弾性体あるいは調整座金の種類、サイズを変更することにより個別に調整できる。(2)
シャンク底面の凹部と、これに対向するタップホルダー本体太径部端面の突部で構成されるトルク伝達法により、回転方向のガタが低減できる。(3)長さが異なる延長本体を各種用意することにより、タップホルダー全体の長さを変えることができる。(4)シャンク内のシャンク通油路により軸芯給油にも対応できる。
シャンク底面の凹部と、これに対向するタップホルダー本体太径部端面の突部で構成されるトルク伝達法により、回転方向のガタが低減できる。(3)長さが異なる延長本体を各種用意することにより、タップホルダー全体の長さを変えることができる。(4)シャンク内のシャンク通油路により軸芯給油にも対応できる。
以下、本発明のタップホルダーについて、図面を参照して詳しく説明する。
(実施例1)
図1は、本発明によるタップホルダーの実施例1の軸方向断面図である。図1に示すように、タップホルダー100は、シャンク1と、コレットチャック19を介してタップコレット25が連結されるタップホルダー本体2を備える。シャンク1は、工作機械の主軸と結合される円錐台と、内部に底面を有する円筒部16からなる。
コレットチャック19は、円周壁とタップコレット25を保持する底部を有するコップ状で、円周壁の外径が前記シャンク1方向に向かって径小になっている。
タップホルダー本体2は、軸方向1側の円柱部17と、他側が円柱部17より小径の円筒部18からなり、円柱部17と円筒部18の境界部に全周方向の段付部23が設けられている。タップホルダー本体2の円筒部18の内周部にコレットチャック19の底部が着脱自在に取り付けられると共に、1側の円柱部17がシャンク1の他側の内周壁に摺動自在に挿入されている。
(実施例1)
図1は、本発明によるタップホルダーの実施例1の軸方向断面図である。図1に示すように、タップホルダー100は、シャンク1と、コレットチャック19を介してタップコレット25が連結されるタップホルダー本体2を備える。シャンク1は、工作機械の主軸と結合される円錐台と、内部に底面を有する円筒部16からなる。
コレットチャック19は、円周壁とタップコレット25を保持する底部を有するコップ状で、円周壁の外径が前記シャンク1方向に向かって径小になっている。
タップホルダー本体2は、軸方向1側の円柱部17と、他側が円柱部17より小径の円筒部18からなり、円柱部17と円筒部18の境界部に全周方向の段付部23が設けられている。タップホルダー本体2の円筒部18の内周部にコレットチャック19の底部が着脱自在に取り付けられると共に、1側の円柱部17がシャンク1の他側の内周壁に摺動自在に挿入されている。
図1に示す通り、タップホルダー本体2の円筒部18と嵌合するコレットチャック19のタップコレット25受入側の先端開放部は、内周部がコレットチャック19の先端部外周と摺動可能に嵌合するとともに、タップホルダー本体2の円筒部18の先端部外周と螺合してコレットチャック19をタップホルダー本体2に締着させるようになっている。
タップホルダー本体2は、シャンク1の1側の内部に底面を有する円筒部16に嵌着され、シャンク1の円筒部16の底面と衝合するタップホルダー本体2の円柱部17の端面の外周部には円周に沿って溝24が設けられ、円環状の弾性体B8が嵌着されている。
また、タップホルダー本体2の円柱部17と円筒部18の境界の段付部23には、円筒部18の外周に沿って円環状の弾性体A7と調整座金4が嵌着されている。
タップホルダー本体2は、シャンク1の1側の内部に底面を有する円筒部16に嵌着され、シャンク1の円筒部16の底面と衝合するタップホルダー本体2の円柱部17の端面の外周部には円周に沿って溝24が設けられ、円環状の弾性体B8が嵌着されている。
また、タップホルダー本体2の円柱部17と円筒部18の境界の段付部23には、円筒部18の外周に沿って円環状の弾性体A7と調整座金4が嵌着されている。
シャンク1の円筒部16の開口側にはカラー3がねじ込まれ、カラー3の内周壁と円筒部18の外周壁には隙間がありカラー3は円筒部18に対して摺動可能である。カラー3の1端は、段付部23で円環状の弾性体A7とともに円筒部18の外周に沿って嵌着された円環状の調整座金4と衝合するようになっており、カラー3の外周壁はシャンク1の円筒部16の開口側の内周壁と螺合し、カラー3をねじ込むことによって調整座金4と弾性体A7を介してタップホルダー本体2の段付部23をシャンク1の円筒部16の底面方向に押圧する。カラー3をねじ込んでタップホルダー本体2の段付部23をシャンク1の円筒部16の底面方向に押圧した後、カラー3は、シャンク1の円筒部16に設けられた孔に螺合する止めネジ6で固定される。
弾性体A7及び弾性体B8は、金属製又は樹脂製で円環をなし、断面は円形、長円形又は多角形のものが選択できる。調整座金4は、金属製で円環をなし、断面は四角形であるが、これに限られるものではない。
実施例1では、弾性体A7及び弾性体B8としてステンレス製で断面直径が0.5mmの円形リングを採用した。
また、調整座金4としては、同じくステンレス製で断面サイズが0.3×0.5mmの長方形座金を採用した。
実施例1では、弾性体A7及び弾性体B8としてステンレス製で断面直径が0.5mmの円形リングを採用した。
また、調整座金4としては、同じくステンレス製で断面サイズが0.3×0.5mmの長方形座金を採用した。
図1に示す通り、シャンク1の円筒部16の底面には断面が四角形の凹部であるシャンク側トルク伝達部10が設けられている。これと衝合するタップホルダー本体2の円柱部17の端面には、シャンク1の底面に形成された凹部に嵌合する断面が四角形の突部のタップホルダー本体側トルク伝達部11が形成されており、シャンク1側トルク伝達部10にタップホルダー本体側トルク伝達部11が嵌合することによりシャンク1のトルクが確実にタップホルダー本体2側に伝達されるようになっている。
(実施例2)
図2は、本発明による延長本体を装着したタップホルダーの実施例2の軸方向断面図である。
実施例2は、実施例1のタップホルダー100のタップホルダー本体2とコレットチャック19の間に延長本体22を挿入したものであり、延長本体22以外の構成は実施例1と同じであるため、説明は省略する。
延長本体22は、軸方向の1側が円錐台状、中間部が円柱状で、他側が円周壁と底面を有するコップ状で円周壁の内周と底面にコレットチャック19が着脱自在に取り付けられる。
延長本体22がタップホルダー本体2と嵌合する円錐台側の端面には、シャンク1の底面に形成された凹部とタップホルダー本体2の円柱部17の端面に形成されたトルク伝達部10,11と同様のトルク伝達部15が形成されてトルクが確実に伝達されるようになっている。
図2は、本発明による延長本体を装着したタップホルダーの実施例2の軸方向断面図である。
実施例2は、実施例1のタップホルダー100のタップホルダー本体2とコレットチャック19の間に延長本体22を挿入したものであり、延長本体22以外の構成は実施例1と同じであるため、説明は省略する。
延長本体22は、軸方向の1側が円錐台状、中間部が円柱状で、他側が円周壁と底面を有するコップ状で円周壁の内周と底面にコレットチャック19が着脱自在に取り付けられる。
延長本体22がタップホルダー本体2と嵌合する円錐台側の端面には、シャンク1の底面に形成された凹部とタップホルダー本体2の円柱部17の端面に形成されたトルク伝達部10,11と同様のトルク伝達部15が形成されてトルクが確実に伝達されるようになっている。
従来の延長本体は、延長本体がタップホルダー本体2と嵌合するタップホルダー本体2先端部のテーパー部の摩擦抵抗によってトルク伝達がされていたため、トルク伝達能力の不足を補うために、タップホルダー本体2と嵌合する延長本体のサイズを一段小さい物にしていたが、本発明のトルク伝達部15により確実にトルクを伝えることが出来るようになり、元のサイズと同じものが使用できるようになった。
(実施例3)
図3は、本発明によるシャンク通油路を有するタップホルダーの軸方向断面図である。
実施例3は、実施例1のタップホルダー100のタップホルダー本体2に軸芯給油路を設けたものであり、軸芯給油路以外の構成は実施例1と同じであるため、説明は省略する。
実施例3のタップホルダーは、シャンク軸芯のシャンク径大通油路26からシャンク1内を通過し円筒部16の内周面に開口するシャンク油孔27に至るシャンク通油路28と、シャンク油孔27に対向するタップホルダー本体2の円柱部17外周上のタップホルダー油孔29と、タップホルダー油孔29からタップホルダー本体2軸芯のタップホルダー径大通油路30に繋がるタップホルダー通油路31と、からなる軸芯給油通路を有する。
(実施例4)
図4は、本発明によるタップホルダーに、タップが簡単に脱着出来るタップコレット50をコレットチャック19に変えて装着する実施例4を示す。タップコレット50のタップホルダー本体2への取り付けに関しては、図4の様なクランプボルト51による方法の他、鋼球とばねによる自動クランプなどの方法も実施できる。
図3は、本発明によるシャンク通油路を有するタップホルダーの軸方向断面図である。
実施例3は、実施例1のタップホルダー100のタップホルダー本体2に軸芯給油路を設けたものであり、軸芯給油路以外の構成は実施例1と同じであるため、説明は省略する。
実施例3のタップホルダーは、シャンク軸芯のシャンク径大通油路26からシャンク1内を通過し円筒部16の内周面に開口するシャンク油孔27に至るシャンク通油路28と、シャンク油孔27に対向するタップホルダー本体2の円柱部17外周上のタップホルダー油孔29と、タップホルダー油孔29からタップホルダー本体2軸芯のタップホルダー径大通油路30に繋がるタップホルダー通油路31と、からなる軸芯給油通路を有する。
(実施例4)
図4は、本発明によるタップホルダーに、タップが簡単に脱着出来るタップコレット50をコレットチャック19に変えて装着する実施例4を示す。タップコレット50のタップホルダー本体2への取り付けに関しては、図4の様なクランプボルト51による方法の他、鋼球とばねによる自動クランプなどの方法も実施できる。
以下、本発明によるタップホルダー100の微小伸縮調整法及びその効果、及び、シャンク内通油の効果について説明する。
本発明によるタップホルダー100では、タップコレット25の荷重変動に伴ってタップホルダー本体2が軸方向上下に微小スライドする場合、ホルダー本体2とシャンク1の間に挿入された弾性体B8、及びホルダー本体2とカラー3の1端面の間に挿入された弾性体A7によって荷重変動と均衡する方向にホルダー本体2およびタップコレット25を微小スライドさせる。
即ち、ホルダー本体2がシャンク1から引き離されるように伸びる場合は、弾性体A7に反発力が発生してホルダー本体2がシャンク1に接近するようにし、逆に、ホルダー本体2がシャンク1に接近するように縮む場合は、弾性体B8に反発力が発生してホルダー本体2がシャンク1から引き離されるようにして、常にタップコレット25を均衡位置に戻すように作用する。
弾性体A、Bの反発力は、弾性体A、Bの材質、弾性係数、直径などのサイズによって変更することが出来る。
材質としては、金属、プラスチックなどが適用できる。
本発明によるタップホルダー100では、タップコレット25の荷重変動に伴ってタップホルダー本体2が軸方向上下に微小スライドする場合、ホルダー本体2とシャンク1の間に挿入された弾性体B8、及びホルダー本体2とカラー3の1端面の間に挿入された弾性体A7によって荷重変動と均衡する方向にホルダー本体2およびタップコレット25を微小スライドさせる。
即ち、ホルダー本体2がシャンク1から引き離されるように伸びる場合は、弾性体A7に反発力が発生してホルダー本体2がシャンク1に接近するようにし、逆に、ホルダー本体2がシャンク1に接近するように縮む場合は、弾性体B8に反発力が発生してホルダー本体2がシャンク1から引き離されるようにして、常にタップコレット25を均衡位置に戻すように作用する。
弾性体A、Bの反発力は、弾性体A、Bの材質、弾性係数、直径などのサイズによって変更することが出来る。
材質としては、金属、プラスチックなどが適用できる。
本発明のタップホルダー100では、弾性体A、Bによる伸縮力(反発力)とともに、調整座金4により微小伸縮量を調整することが出来る。
図1に示す通り、弾性体A7とカラー3の1端面の間に調整座金4を挿入すると、ホルダー本体2がシャンク1から引き離されるように伸びる場合の伸び量の隙間12、及びホルダー本体2がシャンク1に接近するように縮む場合の縮み量の隙間13が変更可能であるため伸縮量が変更可能となる。
伸縮量は、調整座金4の厚みを変更することにより変更可能である。実施例では以下のものを採用している。
図1に示す通り、弾性体A7とカラー3の1端面の間に調整座金4を挿入すると、ホルダー本体2がシャンク1から引き離されるように伸びる場合の伸び量の隙間12、及びホルダー本体2がシャンク1に接近するように縮む場合の縮み量の隙間13が変更可能であるため伸縮量が変更可能となる。
伸縮量は、調整座金4の厚みを変更することにより変更可能である。実施例では以下のものを採用している。
本発明によるタップホルダーでは、微小伸縮力(反発力)を弾性体A、Bの材質、サイズ、あるいは、同じ材質でも弾性係数を変更することで簡単に変更することが出来る。
また、微小伸縮量は、調整座金4のサイズを変更することにより伸び量の隙間12、縮み量の隙間13が変るため変更可能である。
本発明のタップホルダーでは、図1に示す通り、シャンク1の円筒部16の底面に断面が四角形の凹部であるシャンク側トルク伝達部10が設けられている。これと衝合するタップホルダー本体2の円柱部17の端面には、シャンク1の底面に形成された凹部に嵌合する断面が四角形の突部のタップホルダー本体側トルク伝達部11が形成されており、シャンク1側トルク伝達部10にタップホルダー本体側トルク伝達部11が嵌合することによりシャンク1のトルクが確実にタップホルダー本体2側に伝達されるようになっている
また、微小伸縮量は、調整座金4のサイズを変更することにより伸び量の隙間12、縮み量の隙間13が変るため変更可能である。
本発明のタップホルダーでは、図1に示す通り、シャンク1の円筒部16の底面に断面が四角形の凹部であるシャンク側トルク伝達部10が設けられている。これと衝合するタップホルダー本体2の円柱部17の端面には、シャンク1の底面に形成された凹部に嵌合する断面が四角形の突部のタップホルダー本体側トルク伝達部11が形成されており、シャンク1側トルク伝達部10にタップホルダー本体側トルク伝達部11が嵌合することによりシャンク1のトルクが確実にタップホルダー本体2側に伝達されるようになっている
また、本発明のタップホルダーでは、ホルダー本体2とコレットチャック19の間に延長本体を装着することによりタップホルダー全体の長さを変えることができる。
長さが異なる延長本体を各種用意することにより、タップホルダー全長を変える自由度が大きく増すことになる。
本発明のシャンク内には、シャンク軸芯のシャンク径大通油路26からシャンク1内を通過し円筒部16の内周面に開口するシャンク油孔27に至るシャンク通油路28と、シャンク油孔27に対向するタップホルダー本体2の円柱部17外周上のタップホルダー油孔29と、タップホルダー油孔29からタップホルダー本体2軸芯のタップホルダー径大通油路30に繋がるタップホルダー通油路31と、からなる軸芯給油通路が設けられており、この通油路により切削油の圧力を各段に高めることが出来るため、切削油を十分に噴出させることによりタップ下穴に残留している切削屑をタップ立て作業前に自動的に排除することが出来る。更にこの給油路は、構造が非常に簡単であるため、製作が容易という利点がある。
長さが異なる延長本体を各種用意することにより、タップホルダー全長を変える自由度が大きく増すことになる。
本発明のシャンク内には、シャンク軸芯のシャンク径大通油路26からシャンク1内を通過し円筒部16の内周面に開口するシャンク油孔27に至るシャンク通油路28と、シャンク油孔27に対向するタップホルダー本体2の円柱部17外周上のタップホルダー油孔29と、タップホルダー油孔29からタップホルダー本体2軸芯のタップホルダー径大通油路30に繋がるタップホルダー通油路31と、からなる軸芯給油通路が設けられており、この通油路により切削油の圧力を各段に高めることが出来るため、切削油を十分に噴出させることによりタップ下穴に残留している切削屑をタップ立て作業前に自動的に排除することが出来る。更にこの給油路は、構造が非常に簡単であるため、製作が容易という利点がある。
1 シャンク
2 タップホルダー本体
3 カラー
4 調整座金
6 止めネジ
7 弾性体A
8 弾性体B
10 シャンク側トルク伝達部
11 本体側トルク伝達部
12 伸び量の隙間
13 縮み量の隙間
15 延長本体用トルク伝達部
16,18 円筒部
17 円柱部
19 コレットチャック
20 キャップ
22 延長本体
23 段付部
24 溝
25、50 タップコレット
26 シャンク径大通油路
27 シャンク油孔
28 シャンク通油路
29 タップホルダー油孔
30 タップホルダー径大通油路
31 タップホルダー通油路
51 クランプボルト
100 タップホルダー
2 タップホルダー本体
3 カラー
4 調整座金
6 止めネジ
7 弾性体A
8 弾性体B
10 シャンク側トルク伝達部
11 本体側トルク伝達部
12 伸び量の隙間
13 縮み量の隙間
15 延長本体用トルク伝達部
16,18 円筒部
17 円柱部
19 コレットチャック
20 キャップ
22 延長本体
23 段付部
24 溝
25、50 タップコレット
26 シャンク径大通油路
27 シャンク油孔
28 シャンク通油路
29 タップホルダー油孔
30 タップホルダー径大通油路
31 タップホルダー通油路
51 クランプボルト
100 タップホルダー
Claims (5)
- 1側が円錐台状でタップ同期送り機構を有する工作機械の主軸に着脱自在に装着され、他側が円周壁と底面を有するコップ状円筒部のシャンクと、
円周壁とタップコレットを保持する底部を有するコップ状で、円周壁の外径が前記シャンク方向に向かって径小になっているコレットチャックと、
軸方向1側の円柱部と、他側が前記円柱部より小径の円筒部からなり、前記円柱部と前記円筒部の境界部に全周方向の段付部が設けられ、他側内周部に前記コレットチャックの前記底部が着脱自在に取り付けられると共に、前記1側の円柱部が前記シャンク他側の内周壁に摺動自在に挿入されたタップホルダー本体と、
内周が前記タップホルダー本体の外周壁と螺合し、外周壁が前記シャンクの円周壁の内周と摺動可能に嵌合されるカラーと、
前記タップホルダー本体と前記コレットチャックの1側の外周壁に螺合し、螺合によって前記コレットチャックを前記タップホルダー本体に締結するキャップと、
を含み、
前記シャンクの前記底面と衝合する前記タップホルダー本体の前記円柱部の1端の全周に沿って設けられた凹部には伸縮力調整用の円環状の弾性体が装着され、
前記段付部と対向する前記カラーの1端の間には伸縮力調整用の円環状の弾性体と隙間調整用の調整座金が装着されていることを特徴とするタップホルダー。 - 1側が円錐台状でタップ同期送り機構を有する工作機械の主軸に着脱自在に装着され、他側が円周壁と底面を有するコップ状円筒部のシャンクと、
円周壁とタップコレットを保持する底部を有するコップ状で、円周壁の外径が前記シャンク方向に向かって径小になっているコレットチャックと
軸方向の1側が円錐台状、中間部が円柱状で、他側が円周壁と底面を有するコップ状で前記円周壁の内周と底面に前記コレットチャックが着脱自在に取り付けられる延長本体と、
軸方向1側の円柱部と、他側が前記円柱部より小径の円筒部からなり、前記円柱部と前記円筒部の境界部に全周方向の段付部が設けられ、他側内周部に前記延長本体の1側が着脱自在に取り付けられると共に、前記1側の円柱部が前記シャンク他側の内周壁に摺動自在に挿入されたタップホルダー本体と、
内周が前記タップホルダー本体の外周壁と螺合し、外周壁が前記シャンクの円周壁の内周と摺動可能に嵌合されるカラーと、
前記延長本体の外周壁と前記コレットチャックの1側の外周壁に螺合し、螺合によって前記コレットチャックを前記延長本体に締結するキャップと、
を含み、
前記シャンクの前記底面と衝合する前記タップホルダー本体の前記円柱部の1端の全周に沿って設けられた凹部には伸縮力調整用の円環状の弾性体が装着され、
前記段付部と対向する前記カラーの1端の間には伸縮力調整用の円環状の弾性体と隙間調整用の調整座金が装着されていることを特徴とするタップホルダー。 - 前記シャンクの前記底面には断面が四角形の凹部が設けられ、これに対向する前記タップホルダー本体の円柱部端面には、前記シャンクの前記底面に形成された前記凹部に嵌合する断面が四角形の突部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のタップホルダー。
- 前記タップホルダーは、前記シャンク軸芯のシャンク径大通油路から前記シャンク内を通過し円柱状の前記シャンクの内周面に開口するシャンク油孔に至るシャンク通油路と、
前記シャンク油孔に対向するタップホルダー本体の前記円柱部外周上のタップホルダー油孔と、
前記タップホルダー油孔から前記タップホルダー本体軸芯のタップホルダー径大通油路に繋がるタップホルダー通油路と、
からなる軸芯給油通路を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のタップホルダー。 - 前記弾性体及び調整座金は、断面が円形、楕円形又は多角形の環状体であることを特徴とする請求項1又は2に記載のタップホルダー。
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