JP2012010411A - ストリーム再生装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 コンテンツの先頭フレームを受信したとき、複数のバッファのうちフレームを出力中のバッファのデータ量が、所定の下限値未満であるとき、データを出力中のバッファと異なる他のバッファを、コンテンツの先頭フレーム及びそれ以降に受信されるフレームを受け取る受取バッファに指定する。複数のバッファのうちフレームを受け取り中のバッファのデータ量が、下限値を超えたとき、データを受け取り中のバッファを、フレームを前記再生手段に順次出力する出力バッファに指定する。
【選択図】図3
Description
[第1の実施の形態]
[全体構成]
図1を参照して、本実施の形態によるストリーミングシステムは、ストリーム再生装置1と、ストリーミングサーバ2とを備える。ストリーミングサーバ2は、たとえば、放送施設に設置され、曲配信サービスを運営する会社で管理される。一方、ストリーム再生装置1は、たとえば、曲配信サービスの利用を契約したユーザの家庭内に設置される。
ストリーミングサーバ2は、ハードディスクドライブ(HDD)21と、データストリーム生成部22と、配信部23とを備える。
HDD21は、複数のコンテンツファイルを蓄積する。本実施の形態では、コンテンツファイルを曲ファイルとして説明する。なお、コンテンツは、曲であってもよいし、映像であってもよい。また映像と音声を含んでもよい。
HDD21に蓄積された各曲ファイルは、MPEG2、MPEG4、MP3等の符号化されたファイルである。以降、符号化された曲ファイルを符号化曲ファイルという。符号化曲ファイルは、複数のフレームで構成される。符号化曲ファイル内の各フレームは、そのフレームをいつ再生すべきかを示す時刻管理情報(以下、タイムスタンプという)を含む。たとえば、タイムスタンプは、符号化曲ファイル内における当該フレームの再生時刻を示す。ストリーム再生装置1は、ストリーミングサーバ2から符号化曲ファイルを受信したとき、符号化曲ファイル内のフレームのタイムスタンプに基づいて、フレームを順次デコードして出力する。つまり、ストリーム再生装置1は、タイムスタンプに基づいてフレームを順次再生する。
以下、フロー図を用いてストリーム再生装置1の動作を詳述する。
図5を参照して、ストリーム再生装置1内の区分部12は、受信バッファ11からフレームFR(n)を受信する(S1)。受信バッファ11は、受信部10から受けたフレーム順に、フレームFR(n)を出力する。続いて、区分部12は、フレームFR(n)に含まれるタイムスタンプT(n)を読み出す(S2)。そして、読み出されたタイムスタンプT(n)に基づいて、ステップS1で受信したフレームFR(n)が、新たな符号化曲ファイルの先頭フレームか否かを判断する(S3)。一般的に、曲ファイルの先頭フレームのタイムスタンプは、初期値の「0」である。そのため、区分部12は、タイムスタンプを参照することで、曲ファイルの先頭フレームを特定できる。
調整部17は、受信バッファ11が保持しているデータ量に基づいて、再生曲の曲間の調整を指示したり、再生曲の先頭又は末尾のフレームの削除を指示する。
なお、基準データ量Vref1は予めメモリ102に格納されている。
ここで、「曲ファイル再生数」とは、所定期間ΔT内に再生される曲ファイル数である。例えば、所定期間ΔTが60分であり、曲ファイルの平均再生時間が4分である場合、曲ファイル再生数を「15」とする。曲ファイル再生数は、予めメモリ102に格納されていてもよい。また、調整部17が、所定期間ΔT内で実際に再生された曲ファイル数をカウントしたものを用いてもよい。また、式(2)で求めた値に1以上の係数αを乗じたものを調整時間ΔADJとしてもよい。算出された調整時間ΔADJはメモリ102に格納される。
再生部18は、調整部17の指示に応じて曲を再生する。
第1の実施の形態では、ストリーム再生装置1は、2つのデコーダ(第1デコーダ141、第2デコーダ)と2つのデコードバッファ(第1デコードバッファ151、第2デコードバッファ152)を備えたが、デコーダの処理能力が高い場合、デコーダ及びデコードバッファは1つでもよい。
図9を参照して、区分部12は、第1の実施の形態と同様に、受信バッファ11から出力されるデータストリームを符号化曲ファイルごとに区分する。ただし、ストリーム再生装置20のデコーダ及びデコードバッファは1つだけ(デコーダ143及びデコードバッファ153)である。そのため、区分部12は、デコードバッファ153が曲ファイルの出力を完了するまで、新たな符号化曲ファイルのフレームの出力を停止する。要するに、区分部12は、デコードバッファ153が曲ファイルの出力を完了するごとに、新たな符号化曲ファイルをデコーダ143に出力する。これにより、複数の曲ファイルのフレームがデコードバッファ153内に混在するのを防ぐ。
図10を参照して、第3の実施の形態によるストリーム再生装置30は、受信部31と、区分部32と、第1バッファ33と、第2バッファ34と、検出部35と、調整部36と、再生部38とを備える。再生部38は、デコーダ37を含む。
ストリーム再生装置30内の区分部32は、受信部31から受けたデータストリームを、曲ファイルごとに区分する(区分動作)。検出部35は、第1及び第2バッファ33、34のデータ量を検出する。調整部36は、検出されたデータ量に基づいて、区分部32から出力されるフレームを受け取って保持する受取バッファを指定する。また、検出されたデータ量に基づいて、フレームをデコーダ37に出力する出力バッファを指定する。このとき、調整部36は、デコーダによりデコードされて外部に出力される曲ファイルが、曲の途中で途切れないように、受取及び出力バッファを指定する(調整動作)。
区分部32が新たな符号化曲ファイルの先頭フレームを受けたとき、調整部36は、第1バッファ33のデータ量を確認する。このとき、図12に示すように、第1バッファ33のデータ量が下限値Vmin未満であると仮定する。このとき、調整部36は、受取バッファを第1バッファ33から第2バッファ34に切り替える。つまり、第2バッファ34を新たな受取バッファに指定する。
受信データ過多状態の場合のストリーム再生装置30の動作は以下のとおりである。第1バッファ33がフレームを受信しながら、デコーダ37にフレームを出力している最中に、区分部32が新たな曲の先頭フレームを受信したと仮定する。このとき、調整部36は、第1バッファ33のデータ量を確認する。確認した結果、図15に示すように、データ量が上限値Vmaxを超えるとき、調整部36は、第2バッファ34を受取バッファに指定する。つまり、受取バッファを第1バッファ33から第2バッファ34に切り替える。これにより、第2バッファ34が先頭フレーム及びそれ以降のフレームを受け取って保持する。
図18を参照して、ステップS1〜S3の動作は、図4と同じである。つまり、区分部32は、フレームFR(n)からタイムスタンプT(n)を読み出し、タイムスタンプT(n)に基づいて、新たな曲ファイルの先頭フレームを特定する。これにより、データストリームを曲ファイルごとに区分できる。
調整部36は、区分部32から区分通知を受けるごとに受取バッファの指定を判断する受取指定動作と、受取バッファのデータ量が基準値Vref2を超えるごとに出力バッファの指定を判断する出力指定動作とを実行する。以下、受取指定動作及び出力指定動作について説明する。
調整部36は、区分部32から区分通知を受けるごとに、受取指定動作を実行する。図19を参照して、調整部36内の制御部361は、区分通知を受けたとき(S61でYES)、現在フレームをデコーダ37に出力している出力バッファのデータ量を読み出す(S62)。出力バッファを特定するための情報(出力バッファ特定情報)はメモリ102に格納されている。出力バッファが第1バッファ33である場合、出力バッファ特定情報は、第1バッファ33を示す。各バッファ33、34のデータ量は、検出部35により所定期間ごとに検出され、メモリ102に格納される。制御部361は、区分通知を受けたとき、出力バッファ特定情報に基づいて出力バッファを特定し、特定された出力バッファのデータ量をメモリ102から読み出す。以下、出力バッファを第1バッファ33と仮定して説明する。なお、調整部36が区分通知を受けるとき、通常は、出力バッファに指定されているバッファは、区分部32からフレームを受け取っている。つまり、出力バッファに指定されているバッファは、同時に受取バッファにも指定されている。そのため、第1バッファ33は、フレームを受け取って保持し、かつ、フレームをデコーダ37に出力している。
続いて、調整部36の出力指定動作について説明する。図20を参照して、調整部36は、所定期間ごとに出力指定動作を実行する。調整部36内の制御部361は、まず、メモリ102に格納された受取バッファ特定情報を用いて、受取バッファを特定する(S71)。特定された受取バッファが第2バッファ34であるとして説明を続ける。
第3の実施の形態では、第1バッファ33及び第2バッファ34を用いて曲間に調整時間を挿入して、曲の途中で音切れするのを抑制した。第4の実施の形態によるストリーム再生装置ではさらに、第1及び第2バッファ33,34がバッファリングするデータ量に基づいて、再生クロックを調整する。
制御部361は、所定時間ごとにクロック調整動作を実行する。図22を参照して、制御部361はまず、出力バッファ及び受取バッファを特定する(S101)。具体的には、制御部361は、メモリ102内に格納されたバッファ特定情報を読み出す。図23にメモリ102に格納されたバッファ特定情報テーブルの一例を示す。バッファ特定情報テーブルには、上述の受取指定動作で決定された受取バッファ特定情報と出力指定動作により決定された出力バッファ特定情報とを含む。制御部361は、出力バッファ特定情報に基づいて出力バッファを特定し、受取バッファ特定情報に基づいて受取バッファを特定する。
初めに、制御部361は、データ量Vdetが下限値Vmin未満か否かを判断する(S105)。データ量Vdetが下限値Vmin未満であるとき(S105でYES)、第2バッファ34は、受信データ過少状態である。そのため、このまま再生を継続すれば、第2バッファ34で蓄積されるデータ量が曲の再生途中で枯渇し、音切れが発生する。そのため、制御部361は、クロック調整レベルCLをLowレベルに設定するようクロック生成部393に指令する(S109)。
データ量Vdetが下限値Vminよりも大きく、かつ、基準値Vref2未満である場合(S105でNO、S106でYES)、制御部361は、ステップS104で読み出されたクロック調整レベルCLがHighレベルであるか否かを判断する(S110)。そして、Highレベルである場合(S110でYES)、クロック調整レベルCLをDefaultレベルとするようクロック生成部391に指令する(S111)。クロック調整レベルCLがHighレベルであれば、データ量Vdetが下限値Vmin以上であるものの、第2バッファ34のデータ量が減少する可能性が高い。そのため、クロック調整レベルCLをHighレベルからDefaultレベルに戻す。制御部361から指令を受けたクロック生成部393は、再生クロックの周波数を低下し、Defaultレベルに戻す。その結果、DAI391から出力されるデータの出力速度は低下する。
データ量Vdetが基準値Vref2よりも大きく、かつ、上限値Vmax未満である場合(S105でNO、S106でNO、ステップS107でYES)、制御部361は、ステップS104で読み出されたクロック調整レベルCLがLowレベルであるか否かを判断する(S112)。
データ量Vdetが上限値Vmaxよりも大きい場合(S105〜S107でNO)、第2バッファ34は受信データ過多状態であり、このまま再生を継続すれば、第2バッファ34がオーバーフローする。そのため、制御部361は、クロック調整レベルCLをHighレベルに設定するようクロック生成部393に指令し、指令したクロック調整レベルCL(Highレベル)をメモリ102に格納する(S108)。
2 ストリーミングサーバ
10,31 受信部
11 受信バッファ
12,32 区分部
13,35 検出部
14,37 デコーダ
15 デコードバッファ
16 データ編集部
17,36 調整部
18,38,39 再生部
22 データストリーム生成部
23 配信部
33 第1バッファ
34 第2バッファ
102 メモリ
361 制御部
362 受取指定部
363 出力指定部
391 、デジタルオーディオインタフェース部
392 デジタルアナログ変換部
393 クロック生成部
Claims (5)
- 複数のコンテンツが連結されたデータストリームを受信する受信手段と、
前記受信されたデータストリームを前記コンテンツごとに区分する区分手段と、
前記区分された各コンテンツを順次再生する再生手段と、
前記受信されたデータストリームを受け取って一時的に保持し、前記再生手段に出力するバッファ手段と、
前記バッファ手段に保持されている前記データストリームのデータ量を検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果に基づいて、前記再生手段が前記各コンテンツを再生する間隔を調整する調整手段とを備え、
前記データストリーム内の各コンテンツは複数のフレームを含み、
前記バッファ手段は、前記調整手段の指定に応じて前記複数のフレームを受け取り又は出力する複数のバッファを含み、
前記区分手段は、前記受信手段が前記各コンテンツの先頭フレームを受信したか否かを判断し、
前記検出手段は、各バッファの前記データ量を検出し、
前記調整手段はさらに、
前記受信手段が前記コンテンツの先頭フレームを受信したとき、前記複数のバッファのうちフレームを出力中のバッファのデータ量が、所定の下限値未満であるか否かを判断する第1の判断手段と、
前記フレームを出力中のバッファのデータ量が前記下限値未満であるとき、前記データを出力中のバッファと異なる他のバッファを、前記コンテンツの先頭フレーム及びそれ以降に受信されるフレームを受け取る受取バッファに指定する受取指定手段と、
前記複数のバッファのうちフレームを受け取り中のバッファのデータ量が、前記下限値を超えたとき、前記データを受け取り中のバッファを、前記フレームを前記再生手段に順次出力する出力バッファに指定する出力指定手段とを含むことを特徴とするストリーム再生装置。 - 請求項1に記載のストリーム再生装置であってさらに、
再生クロックを生成するクロック生成手段を備え、
前記再生手段は、前記再生クロックに応答して前記フレームに基づくコンテンツを再生し、
前記調整手段はさらに、
前記出力バッファが前記受取バッファと同じバッファであるとき、前記出力バッファのデータ量に基づいて、前記再生クロックの周波数を調整するよう前記クロック生成手段に指令することを特徴とするストリーム再生装置。 - 請求項1に記載のストリーム再生装置であって、
前記出力指定手段は、前記フレームを受け取り中のバッファのデータ量が、前記下限値よりも大きい所定の基準値を超えたとき、前記データを受け取り中のバッファを、前記出力バッファに指定することを特徴とするストリーム再生装置。 - 請求項1に記載のストリーム再生装置であって、
前記調整手段はさらに、
前記受信手段が前記コンテンツの先頭フレームを受信したとき、前記フレームを出力中のバッファのデータ量が前記下限値よりも大きい所定の上限値を超えているか否かを判断する第2の判断手段を含み、
前記受取指定手段はさらに、前記データ量が前記上限値を超えているとき、前記フレームを出力中のバッファと異なる他のバッファを、前記受取バッファに指定し、
前記調整手段はさらに、
前記出力指示手段が出力バッファを指定したとき、出力バッファに指定されたバッファと異なる他のバッファが保持するフレームを消去する消去手段を含むことを特徴とするストリーム再生装置。 - 請求項1〜4のいずれかに記載のストリーム再生装置の各手段をコンピュータに実行させる、ストリーム再生プログラム。
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