JP3976191B2 - サーバ、送信レート制御方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを経由して映像や音声に係るデータを送信する技術に係る。
【0002】
【従来の技術】
インターネット等のネットワークを経由して、サーバからユーザ端末に映像や音声に係るデータ(以下、映像音声データという)を送信するシステムがある。データの送り手であるサーバは、ネットワークの帯域を検知した上で、送信するデータ量(ビットレート)を調整する。ここで、データ量を調整する手段としては、(1)符号化装置(エンコーダ)の圧縮率を変えてデータ量を変化させる方法、(2)予め複数の圧縮率で符号化したデータを用意しておき、符号化したデータの平均データ量に基づき、いずれかのデータを送信する方法が知られている(非特許文献1参照)。
【0003】
【非特許文献1】
萩野,尾上,安木,渥美,駒木,村尾,串田,山内,「モバイルストリーミングQoSサーバにおけるファイル切り替え方式」,信学技法,MoMUc2001-121,pp91−pp98,Mar.2002
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した(1)の方法では、実際に符号化処理を完了するまで、どの程度データ量が変化するのかわからず、必要以上にデータ量を落とす/上げる制御をしてしまうおそれがあった。たとえば、必要以上にビットレートを落としてしまった結果、データを受けたユーザ端末において再生映像の画質が急激に悪化してしまう問題があった。
【0005】
一方、(2)の方法によれば、予め符号化処理を行っておくから、上述したような問題は生じない。しかしながら、(2)の方法では、符号化データのうち一時的にデータ量が増えた場合に、ネットワークの帯域を無視したデータ送信制御が行なわれ、データ輻輳やパケットロス等を引き起こしていた。そして、ユーザ端末において正常な映像再生ができない問題につながっていた。
本発明は、以上述べたような諸問題を生じることなく、ネットワークを経由して映像音声データを問題なく送信するための技術を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明に係るサーバは、ネットワークを経由して送信する映像音声データを異なる圧縮率で圧縮するとともに、圧縮したデータの各々を当該映像音声データの再生開始時から一定時間ごとに互いに分割し、当該分割により生成される分割データのビットレートをそれぞれ記憶する記憶部と、前記ネットワークの帯域を検知する検知部と、前記映像音声データの再生経過時が同じ分割データに係るビットレートのうち、検知した帯域以下のものを送信レートとして決定する制御部とを有することを特徴とする。
かかるサーバの構成によれば、ネットワークを経由して送信する映像音声データを異なる圧縮率で圧縮するとともに、圧縮したデータの各々を当該映像音声データの再生開始時から一定時間ごとに互いに分割し、当該分割により生成される分割データのビットレートがそれぞれ記憶されており、前記映像音声データの再生経過時が同じ分割データに係るビットレートのうち、検知したネットワークの帯域以下のものが送信レートとして決定される。このため、常にネットワークの帯域に沿ったビットレートによるデータ送信が行われることになる。
【0007】
上述したサーバの構成において、前記記憶部は、前記映像音声データの再生経過時が同じ分割データに係るビットレートについて並べた管理テーブルであって、前記一定時間ごとにビットレートの低い/高い順に内容が更新される管理テーブルを記憶し、前記制御部は、前記管理テーブルにおけるビットレートの値のうち、検知した帯域が指定するビットレート上限値以下であって当該上限値に一番近いものを送信レートとして決定することを特徴としてもよい。
この場合、管理テーブルの内容は、一定時間ごとにビットレートの低い/高い順に内容が更新されるから、検知した帯域が指定するビットレート上限値以下であって当該上限値に一番近いものを送信レートして決定する際の便宜性が図られる。
【0008】
本発明に係る送信レート制御方法は、ネットワークを経由して送信する映像音声データを異なる圧縮率で圧縮するとともに、圧縮したデータの各々を当該映像音声データの再生開始時から一定時間ごとに互いに分割し、当該分割により生成される分割データのビットレートをそれぞれ記憶する過程と、前記ネットワークの帯域を検知する過程と、前記映像音声データの再生経過時が同じ分割データに係るビットレートのうち、検知した帯域以下のものを送信レートとして決定する過程とを有することを特徴とする。
かかる方法を用いれば、ネットワークの帯域以下のビットレートで常にデータ送信を行うことができ、ネットワークにおけるデータ輻輳やパケットロスといった問題は生じるおそれがない。
【0009】
本発明に係るプログラムは、サーバを、ネットワークを経由して送信する映像音声データを異なる圧縮率で圧縮するとともに、圧縮したデータの各々を当該映像音声データの再生開始時から一定時間ごとに互いに分割し、当該分割により生成される分割データのビットレートをそれぞれ記憶する手段と、前記ネットワークの帯域を検知する手段と、前記映像音声データの再生経過時が同じ分割データに係るビットレートのうち、検知した帯域以下のものを送信レートとして決定する手段として機能させることを特徴とする。
かかるプログラムを利用すれば、ネットワークの帯域以下のビットレートで常にデータ送信を行うことができ、ネットワークにおけるデータ輻輳やパケットロスといった問題は生じるおそれがない。
上述したプログラムはFD(Floppy(登録商標) Disk)やCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)といった各種記録媒体に記録しておけば、プログラムのインストール時やプログラム取引の際の便宜性が図られる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態の内容について、図面を用いながら説明する。
図1は、本発明を適用したデータ送信システム(以下、単にシステムという)100の構成図である。図1に示したよりも多くのユーザ端末10が存在していてもよい。
本システム100は、サーバ30からネットワーク20を経由してユーザ端末10映像音声データを送信するシステムである。本実施形態に係る映像音声データは、たとえば映画等のコンテンツに係るデータであり、MPEG4(Moving Picture Experts Group phase4)の規格で符号化されているものを想定する。なお、符号化の規格はMPEG2やMP3(MPEG-1 Audio Layer3)といった他のものであってもよい。
【0011】
ユーザ端末10は、携帯電話機などであり、サーバ30から送信された映像音声データをデコードし、映像や音声の再生処理をする。
ネットワーク20は、インターネットなどのデータ通信網である。ネットワーク20において通信を共有する端末の数に応じて、ネットワーク20の帯域は変動する。
サーバ30は、たとえばPC(パーソナルコンピュータ)であり、CPU(中央演算ユニット)やハードディスク(記憶部)を有している。サーバ30には、MPEG4の規格による符号化処理や、ネットワーク20の帯域を検知するためのプログラム等が予めインストールされている。
【0012】
次に、本実施形態の内容を特徴付けるサーバ30の動作の内容を説明する。図2は、サーバ30において、ユーザ端末10に映像音声データを送信する準備段階として、データの符号化やデータを管理するための各種テーブルを生成する際の処理内容を示すフローチャートである。以下、図2に沿って説明する。
【0013】
(1)映像ファイルの作成(図2:ステップSa1)
サーバ30は、1つの映像音声(コンテンツ)データにつき、異なる圧縮率(符号化レート)により圧縮処理(符号化処理)し、圧縮データに係るファイル(映像ファイル)を作成する。映像ファイルの内容は、MPEG4の規格に基づく符号化データ、たとえば1秒あたり15フレームのフレームデータを集めたものになる。
図3に、映像ファイルを生成する過程の概念図を示した。一つの映像音声データを、符号化レートR1で符号化して映像ファイルF1を生成する。また、同じ映像音声データを別の符号化レートR2で符号化して映像ファイルF2を作成する。他の映像ファイルも同様に生成する。
各々の映像ファイルF1,F2,……、は、単位時間(1秒)あたり15フレームのフレームデータを包含している点で共通するが、異なる符号化レートで符号化しているため、各々の映像ファイルF1,F2,……、の圧縮率は異なるものになっている。
【0014】
(2)インデックス番号等の決定(図2:ステップSa2)
次にサーバ30は、生成した映像ファイルF1,F2,……、のそれぞれについて、予め決められるいくつかのパターン(間引きパターン)で間引き処理を行っていく。間引き処理とは、単位時間(1秒)あたりに含まれる15のフレームデータごとに行う処理である。
本実施形態においては、個々の映像ファイルについて、映像音声の再生開始時から一定経過時間(1秒)ごとに分割して得られる分割データ、すなわち、15のフレームデータごとに分割した分割データを、「単位データ」と呼ぶことにする。
【0015】
図4は、映像ファイルF1に包含される一の単位データに着目し、この単位データに対して間引き処理をする概念を示したものである。なお図4に示す映像ファイルF1は、一般的なMPEGフォーマット(MPEG1やMPEG2)を考慮し、Iフレームデータ、Pフレームデータ、Bフレームデータと3種のフレームデータにより構成されることとしたが、MPEG4のフォーマットを用いた場合はIフレームデータとPフレームデータのみの構成となる。
【0016】
図4では、間引きパターンとして2種類(間引きパターンa,b)示しており、このうち間引きパターンaは、単位データの先頭に位置するフレームデータ(Iフレームデータ)を残し、その他のフレームデータを間引く処理をするものである。
また、間引きパターンbは、単位データに含まれるIフレームデータおよびPフレームデータを残し、その他のフレームデータ(Bフレームデータ)を間引く処理をするものである。
【0017】
このような間引きパターンは、各フレームデータの性質に基づいて予め決められている。たとえばIフレームは他のPフレームやBフレームからのデータ依存性がないため、Iフレームデータを残すように間引き処理(間引きパターンa)してもその後の再生処理を問題なく行うことができる。また、Pフレームは同じ単位データ内のIフレーム(あるいはPフレーム)からのデータ依存性があるから、IフレームとPフレームのデータを残すように間引き処理(間引きパターンb)すれば、その後の再生処理を問題なく実行できる。
このように、間引き処理後のデータ処理を踏まえた間引きパターンが予め用意されており、これにより、同じ単位データについて複数の間引きパターンで間引き処理をし、データ量が異なる新たな単位データを複数生成するのである。
【0018】
以上、映像ファイルF1の1つの単位データに着目して、間引き処理の内容を具体的に説明したが、このような間引き処理は映像ファイルF1に含まれるすべての単位データに対して行われる。
図5は、映像ファイルF1に含まれる単位データの内容を模式的に示したものである。映像ファイルF1の先頭に位置するの単位データから終点に位置する単位データの順に、単位データF1−1,F1−2,……,F1−nと表した。映像ファイルF1の最後に位置する単位データはF1−nであり、本実施形態においては単位データは1秒あたりのデータに相当するため、nは映像音声(コンテンツ)の再生時間長を示す自然数である。
このような映像ファイルF1における、単位データF1−1,F1−2,……,F1−nのそれぞれについて、間引き処理aをすることにより生成した単位データを、単位データF1−a1,F1−a2,……,F1−anと表し、間引き処理bをすることにより生成した単位データを、単位データF1−b1,F1−b2,……,F1−bnと表した。
【0019】
図6は、このようにして生成した単位データの各々について、サーバ30に格納した状態を示す概念図である。個々の単位データには、単位データを特定するための名前(識別番号)と、当該単位データのデータ量をあわせて示した。本実施形態において単位データは1秒あたりのデータに対応するから、個々の単位データのデータ量は、ネットワーク20を経由して送信する際のビットレートに相当することになる。
【0020】
図6に示すように、サーバ30は、個々の単位データについて、映像ファイルの先頭から終点に向かう順に格納していく。このため、図6において、単位データF1−a1,F1−a2,……,F1−anの順で再生(デコード)処理すると、一の映像音声の再生が行われることになる。また、単位データF1−a1と単位データF1−b1とは、データ量、すなわち再生した際の映像や音声の品質は違うものの、その内容は同一である。
このため、単位データF1−a1,F1−a2,……,F1−anの順で再生処理した場合であっても、単位データF1−a1を単位データF1−b1に置き換えて、単位データF1−b1,F1−a2,……,F1−anの順で再生処理した場合であっても、得られる映像音声の品質は異なるものの、その内容は同一である。
【0021】
以上は、映像ファイルF1に対し、間引きパターンa,b,……、で間引き処理を行った場合の内容を説明したが、映像ファイルF1と同様にして映像ファイルF2,F3,……、についても、それぞれ間引きパターンa,b,……、により間引き処理を行っていく。そして、サーバ30は、生成した単位データについて、図6に示すようにして、映像ファイルの先頭から終点に向かう順に格納していく。
図6において、個々の単位データは、映像音声(コンテンツ)の1秒分のデータに相当し、コンテンツ開始からの時間順に格納されている点では同じである。このため、図6において、縦軸位置を同じに示した単位データF1−a1,F1−b2,……,F2−a1,F2−b1,……、は、ビットレートは異なるものの、再生処理をして得られるコンテンツ(映像)の内容はほとんど同じものになる。
【0022】
サーバ30は、このようにして個々の単位データを格納した後、映像ファイルと間引き処理の組み合わせによって一義に決められる単位データ群(たとえば、単位データF1−a1,F1−a2,……,F1−anのデータ群)ごとにビットレートの平均値を算出する。そして、ビットレートの平均値の低いほうから順に、インデックス番号を付しておく(図6参照)。
【0023】
(3)管理テーブルの作成(図2:ステップSa3)
その後、サーバ30は、インデックス番号の若い順、すなわち、平均ビットレートが低い順に並べ替えを行い管理テーブルを作成する。図7は、管理テーブルの内容を図示したものである。従来のデータ送信システムにおいては、平均ビットレートの値をもとに、データ送信時のビットレート制御を行っていた。このため、一時的にビットレートが大きく/小さく変化する現象を検知することができず、ネットワーク20における諸問題(データ輻輳やパケットロス等)が生じることとなっていたのは上述したとおりである。
【0024】
(4)動的管理テーブルの作成(図2:ステップSa4)
次にサーバ30は、本実施形態の特徴である動的管理テーブルを生成する。動的管理テーブルは、映像音声データの送信開始時(映像音声データの再生開始時に相当)から単位時間(本実施形態では1秒)ごとに生成(更新)されるテーブルである。
【0025】
図8は、映像音声データの再生開始時点(映像音声データを送信するときは送信開始時点に相当)を0秒としたときの、コンテンツ開始から0秒目と、1秒経過時点における動的管理テーブルの内容を示したものである。
ここで、0秒目における動的管理テーブルは、0秒〜1秒に相当する単位データ(図6における単位データF1−a1,F1−b1,……,F2−a1,F2−b1,……)のビットレートが低い順に並び替えたものである。また、1秒経過後における動的管理テーブルは、コンテンツ開始から1秒〜2秒に相当する単位データ(図6における単位データF1−a1,F1−b1,……,F2−a1,F2−b1,……)のビットレートが低い順に並び替えたものである。
【0026】
図8に示されるように、動的管理テーブルの並び順は、インデックス番号、すなわち、平均ビットレートの順番とは無関係であり、その時点における単位データのビットレートの低い順に並べたものである。このため、ある単位データが一時的にビットレートが高く/低くなるような場合であっても、その内容が動的管理テーブルには忠実に反映されることになるのである。
以上が図2のフローチャートの内容説明である。
【0027】
このようにして生成される動的管理テーブルの内容に基づいて、サーバ30は、ユーザ端末10に映像音声データを送信する。
図9は、サーバ30が映像音声データを送信する際の動作の内容を示すフローチャートである。
ユーザ端末10に映像音声データの送信を開始する際、サーバ30は、はじめにネットワーク20の帯域について検知してビットレートの上限値を判別する(ステップSb1)。なお、ネットワーク20の帯域を検知したり、ビットレートの上限値を判別するためのプログラムは予めサーバ30にインストールされている。
【0028】
次にサーバ30は、該時点(ここでは映像音声データの再生開始時点)における動的管理テーブルを生成する(ステップSb2)。この時点の動的管理テーブルは、映像音声データの再生開始時点における単位データについて、データ量(ビットレート値)が小さい順に並べたテーブルに相当する。サーバ30は、判別したビットレート上限値に内輪で最も近いビットレートの単位データを、動的管理テーブルの内容から判断し、送信データとして決定する(ステップSb3)。
【0029】
図8に例示する動的管理テーブルを用いて説明する。図8において左側のテーブルが、映像音声データ再生開始時(データ送信開始時)の動的管理テーブルである。ネットワーク20のビットレート上限値が27000(bps)であるとすると、サーバ30は、27000(bps)の内輪で一番近い、インデックス番号003の単位データF1−b1を、送信データとして決定する。その後、サーバ30は、このようにして決定した送信データを、実際にユーザ端末10に送信する(図9:ステップSb4)。
【0030】
以上は、映像音声データの再生開示時(データ送信開始時)におけるサーバ30の動作内容であったが、その後も、サーバ30は所定時間(1秒)ごとに、ネットワーク20の帯域を検知する(ステップSb1)。そして、動的管理テーブルの内容を生成(更新)していく(ステップSb2)。たとえば、映像音声データを送信開始後1秒の時点であれば、サーバ30は、映像音声データの再生開始から1秒経過時点における単位データについて、データ量(ビットレート値)を小さい順に並べかえをして動的管理テーブルの内容を更新する。この後の処理は同様であり、サーバ30は、判別したビットレート上限値に内輪で最も近いビットレートの単位データを、更新した動的管理テーブルの内容から判断し、送信データとして決定する(ステップSb3)。そしてユーザ端末10に送信する(ステップSb4)。
【0031】
図8に例示する動的管理テーブルを用いて説明する。図8において右側のテーブルが、映像音声データ再生開始から1秒経過後(データ送信開始から1秒後)の動的管理テーブルである。ここで、ネットワーク20のビットレート上限値が27000(bps)であるとすると、サーバ30は、27000(bps)の内輪で一番近い、インデックス番号002の単位データF2−a2を、送信データとして決定することになる。
【0032】
その後も、サーバ30は同様の制御を繰り返し、映像音声データを送信していく。1秒ごとに、動的管理テーブルの内容は更新され、その時点における単位データのデータレートの低い順に並べ替えが行われることになる。このため、ネットワーク20のビットレート上限値に内輪で最も近い単位データについて迅速に見つけ出すことができるように図られている。
【0033】
以上説明したように、本実施形態によれば、ネットワーク20を経由し、単位データにより構成される映像音声データ(ストリームデータ)を送信するにあたり、送信する単位データの候補として、圧縮率(データ量)が異なるものを予め用意しておく。そして、ネットワーク20の帯域を検知して判断したビットレートの上限値について、内輪で最も近い単位データを送信するようにするから、ネットワーク20を経由するデータ通信は常に正常に行われ、従来に問題となっていた、データ輻輳やパケットロス等の問題は生じない。
【0034】
なお上述した各実施形態の内容は、あくまで一例であり、任意に変形を加えることができる。以下に変形例のいくつかを示す。
サーバ30には、各々の単位データに係るデータ量(ビットレート)の情報が記憶されてさえいれば、ネットワーク20の帯域に適した単位データを送信するという、本発明の効果を奏することができる。このため、単位データそのものをサーバ30内に格納しておき、随時読み出してデータ送信を行ってもよいし、単位データそのものはサーバ30内に格納することなく、データ送信時に随時生成する構成をとってもよい。
【0035】
また、本発明に係るプログラムのインストール方法は任意である。上述実施形態においては、予めサーバ30にインストールしている場合を想定したが、プログラムの内容を記憶した記憶媒体(フロッピーディスクやCD−ROM等)を介して、サーバ30にインストールしてもよい。また、ネットワーク20やその他の網を介してインストールする、いわゆるネット配信を利用する形態であってもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ネットワークの帯域に応じた映像音声データの送信を問題なく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るデータ送信システム100の構成図である。
【図2】 同データ送信システム100のサーバ30が各種テーブルを作成する手順を示すフローチャートである。
【図3】 同サーバ30が映像ファイルを作成する処理内容を示す概念図である。
【図4】 同サーバ30が行う間引き処理の内容を示す概念図である。
【図5】 同サーバ30が作成した映像ファイルの内容を説明するための図である。
【図6】 同サーバ30に単位データが格納された状態を示す概念図である。
【図7】 同サーバ30に格納される管理テーブルの内容を示す図である。
【図8】 同サーバ30に格納される動的管理テーブルの内容を示す図である。
【図9】 同サーバ30の動作内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10……ユーザ端末、20……ネットワーク、
30……サーバ、100……データ送信システム。
Claims (5)
- ネットワークを経由して送信する映像音声データを異なる圧縮率で圧縮するとともに、圧縮したデータの各々を当該映像音声データの再生開始時から一定時間ごとに互いに分割し、当該分割により生成される分割データのビットレートをそれぞれ記憶する記憶部と、
前記ネットワークの帯域を検知する検知部と、
前記映像音声データの再生経過時が同じ分割データに係るビットレートのうち、検知した帯域以下のものを送信レートとして決定する制御部と
を有することを特徴とするサーバ。 - 請求項1に記載のサーバにおいて、
前記記憶部は、前記映像音声データの再生経過時が同じ分割データに係るビットレートについて並べた管理テーブルであって、前記一定時間ごとにビットレートの低い/高い順に内容が更新される管理テーブルを記憶し、
前記制御部は、前記管理テーブルにおけるビットレートの値のうち、検知した帯域が指定するビットレート上限値以下であって当該上限値に一番近いものを送信レートとして決定すること
を特徴とするサーバ。 - ネットワークを経由して送信する映像音声データを異なる圧縮率で圧縮するとともに、圧縮したデータの各々を当該映像音声データの再生開始時から一定時間ごとに互いに分割し、当該分割により生成される分割データのビットレートをそれぞれ記憶する過程と、
前記ネットワークの帯域を検知する過程と、
前記映像音声データの再生経過時が同じ分割データに係るビットレートのうち、検知した帯域以下のものを送信レートとして決定する過程と
を有することを特徴とする送信レート制御方法。 - サーバを、
ネットワークを経由して送信する映像音声データを異なる圧縮率で圧縮するとともに、圧縮したデータの各々を当該映像音声データの再生開始時から一定時間ごとに互いに分割し、当該分割により生成される分割データのビットレートをそれぞれ記憶する手段と、
前記ネットワークの帯域を検知する手段と、
前記映像音声データの再生経過時が同じ分割データに係るビットレートのうち、検知した帯域以下のものを送信レートとして決定する手段と
して機能させることを特徴とするプログラム。 - 請求項4に記載のプログラムを記録した記録媒体。
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