JP2012010088A - 画像処理装置、制御方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】定着時のトナーの爆発及び飛び散りによる尾引き現象の対策のための画像処理において、メモリ使用量の増加、処理速度の低下を目的とする。
【解決手段】所定の画素数からなるブロックごとに、前記ブロックに含まれる色情報および色の配置情報を保持することにより符号化する符号化方法によって符号化された画像データに対し処理を行う画像処理装置であって、符号化された前記画像データにおける前記色情報と前記色の配置情報とを用いて、同一の色情報を有する画素が所定の数よりも連続した領域を検出する検出手段と、前記検出手段で検出された領域を含む複数のブロックのうち、前記領域の所定の位置に対応する画素の色情報、および前記所定の位置の画素を含むブロックの配置情報を変換する変換手段とを有する。
【選択図】 図7
【解決手段】所定の画素数からなるブロックごとに、前記ブロックに含まれる色情報および色の配置情報を保持することにより符号化する符号化方法によって符号化された画像データに対し処理を行う画像処理装置であって、符号化された前記画像データにおける前記色情報と前記色の配置情報とを用いて、同一の色情報を有する画素が所定の数よりも連続した領域を検出する検出手段と、前記検出手段で検出された領域を含む複数のブロックのうち、前記領域の所定の位置に対応する画素の色情報、および前記所定の位置の画素を含むブロックの配置情報を変換する変換手段とを有する。
【選択図】 図7
Description
本発明は、画像を所定のブロック単位に圧縮した符号化データの画像処理を行う画像処理装置、制御方法、およびプログラムに関する。
近年、高解像度のカラー画像への需要は高く、それらの高画質化への要望へ応えるべくデジタル複合機では、1200dpi(dots per inch)やそれを超える解像度の画像を扱う事が多くなってきている。デジタル複合機に限らずこれら画像を扱う画像処理装置(デジタルカメラやファクシミリ装置)では、メモリ/ハードディスク量の節約や、それらへの書き込み時間を短縮するために、カラー画像データの圧縮を行い、低コスト化や高速化を実現している。
従来、カラー静止画像の圧縮方式には、離散コサイン変換を利用したJPEG方式や、Wabelet変換を利用した方式が多く使われている。この種の符号化方式は、一般的に画像を所定のブロック(例えば8x8や16x16画素)単位に符号化し、離散コサイン変換、量子化およびエントロピー符号化を行うことで高い圧縮効率を示している。この種の符号化方式は、可変長符号化方式であるので、符号化対象の画像毎に符号量が変化する。
高解像度化が進むにつれて画像処理を必要とする画素数が飛躍的に増え、その処理負荷が増大している。例えば600dpiから1200dpiに解像度が倍になることで処理すべき画素数は4倍になる。前述した画像圧縮を用いた場合はその画素データを参照し、その画素データを変換しようとすると圧縮データの復号処理が必要になる。そのため、高解像度データ全ての画素に対して画素単位に処理を行う必要が出て、処理時間の増大をまねく。
画素データの圧縮処理を行う技術としては、画素データとその連続数を記憶する公知のランレングス圧縮方式や、ブロック単位でエッジを検出し、そのエッジの持つ2色を記憶することで圧縮する技術(特許文献1)などが開示されている。また、圧縮したデータを復号処理せず、そのまま画像処理を行う技術としては、MPEGのような画像データでDCT係数のDC成分以外を0にして、ブロック毎にある1色で塗りつぶす技術(特許文献2)などが開示されている。
電子写真方式のプリンタでは、定着時のトナーの爆発及び飛び散りにより、記録紙の搬送方向下流に尾を引いたように飛び散ったトナーが印字される尾引き現象の対策を行っている。従来のプリンタでは、この尾引き現象の対策として、画像中の主走査方向に連続する画素からなるラインを検出し、ライン下部(記録紙における下流側)に属する画素を間引く画像処理を行っている。尾引き対策も他の画像処理同様、高解像度処理が求められている。尾引き対策において高解像化を行いながら、メモリ使用量の増加、処理速度の低下を抑えるためには、圧縮データのまま画像処理をすることが必要である。しかしながら、従来の技術では、尾引き対策のように対象となる画像の特徴(ラインであるか)によって画像処理方法を変える必要がある処理については、圧縮データのまま画像処理を行うことができない。本発明では、これらの問題を解決可能な、画像処理方法を提供する。
本願発明は、上記課題を解決するために以下の構成を有する。所定の画素数からなるブロックごとに、前記ブロックに含まれる色情報および色の配置情報を保持することにより符号化する符号化方法によって符号化された画像データに対し処理を行う画像処理装置であって、符号化された前記画像データにおける前記色情報と前記色の配置情報とを用いて、同一の色情報を有する画素が所定の数よりも連続した領域を検出する検出手段と、前記検出手段で検出された領域を含む複数のブロックのうち、前記領域の所定の位置に対応する画素の色情報、および前記所定の位置の画素を含むブロックの配置情報を変換する変換手段とを有する。
上記構成をとることで、圧縮データを伸長することなく、尾引き対策処理を行うことが可能である。このことにより、メモリ容量やメモリバス帯域の節約が可能になる。また、尾引き対策処理における処理負荷も削減することが可能になる。
<第一の実施形態>
[システム構成]
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。図1に、本発明の実施形態のスキャン、プリント、コピーを行うデジタル複合機システム(以降MFPと称する)の全体構成図を示す。コントローラ101は画像入力デバイスであるスキャナ102や画像出力デバイスであるプリンタ103、LANや公衆回線(WAN)等のネットワーク104と接続している。MFPが、画像情報やデバイス情報の入出力、PDLデータのイメージ展開を行う。
[システム構成]
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。図1に、本発明の実施形態のスキャン、プリント、コピーを行うデジタル複合機システム(以降MFPと称する)の全体構成図を示す。コントローラ101は画像入力デバイスであるスキャナ102や画像出力デバイスであるプリンタ103、LANや公衆回線(WAN)等のネットワーク104と接続している。MFPが、画像情報やデバイス情報の入出力、PDLデータのイメージ展開を行う。
CPU105は、システム全体を制御するプロセッサである。メモリ106は、CPU105が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。HDD記憶部107はハードディスクドライブで、システムソフトウェア、画像データを格納する。
図2を用いて、図1のコントローラ101の動作に関して詳細に説明する。スキャンデータを読み込む場合を説明する。スキャナ102からRGB(RED、GREEN、BLUE)3色の読み取り画像データを受け取ったコントローラ101では、まずスキャナ用画像処理部201にてシェーディング処理やフィルタ処理等の画像処理を行う。画像処理を行ったデータを圧縮部202にて画像圧縮処理を行う。その圧縮データをDMAC(DIRECT MEMORY ACCESS CONTROLLER)203を介してメモリ106へ格納する。
スキャンデータをプリントする場合は、メモリ106に格納されている圧縮データをDMAC211を介して画像処理部212へ入力しCMYK(CYAN、MAGENTA、YELLOW、BLACK)色空間へ変換する。その後、それらCMYKの値に対して濃度調整、プリンタガンマ補正等の調整の色処理を行った後、DMAC211を介してメモリ106へ再度格納する。その後プリント用の画像処理を行うために、DMAC221を介して、メモリ106に格納されている圧縮データを読み込み、展開部222にてラスタ画像データへ展開する。ラスタのCMYK画像データをプリント用画像処理部223に入力し、そこでディザ法や誤差拡散法による面積階調処理を行い、プリンタ103へ出力する。
スキャンデータをネットワークへ送信する場合には、メモリ106に格納されている圧縮データをDMAC211を介して画像処理部212へ入力し色変換を行う。具体的には、ディスプレイガンマ調整や用紙地色調整等を行った後にYCbCr(輝度、BLUE色差、RED色差)色空間へ変換する。その後再度、DMAC211を介してメモリ106へ格納する。その後送信用の画像処理を行うために、DMAC231を介して、メモリ106に格納されている圧縮データを読み込み、展開部232にてラスタ画像データへ展開する。ラスタのYCbCr画像データに対して送信処理部233ではカラー画像送信であればJPEG圧縮処理を行い、モノクロ2値画像送信であればYデータに対して2値化をしてJBIG圧縮等を行う。その後、ネットワーク104へ出力する。
スキャンデータを保存する場合には、メモリ106に格納されている圧縮データをDMAC241を介してディスクスプール高圧縮/展開部242へ入力する。ディスクスプール高圧縮/展開部242では、HDDの書き込みスピードがメモリに対して遅いため、さらに高圧縮のJPEG圧縮を施す。その後ディスクアクセスコントローラ243を介してHDD記憶部107へ圧縮データを保存する。
保存されているデータを再度メモリへ展開する場合はその逆処理を行う。PDLのデータをメモリへ書き込む場合を説明する。図2では図示していないが、図1にてネットワーク104から送られてきたPDLデータをCPU105にてインタープリットしメモリ106へディスプレイリストに変換後出力する。その後、メモリ106に格納されているディスプレイリストをレンダリング部251でラスタのRGB画像データへレンダリングを行い、圧縮部252にて画像圧縮処理を行う。その圧縮データをDMAC253を介してメモリ106へ格納する。PDL画像データをプリント、ネットワークへ送信、保存する場合はスキャンデータのそれと同様の処理を行うことで実現する事が可能になる。
[圧縮処理]
以降では本実施例の特徴となるラスタ画像データの圧縮部の詳細に関して説明を行う。まずページ単位のラスタ画像から2×2画素のブロックを抽出し、そのブロック単位でデータの圧縮を行う。処理の説明の前に、2×2の4画素データ中に占める色数に応じてその組み合わせの場合の数を考える。画素数が4画素なので、そこに占める色数は最大4色になり、ブロック内でたかだか1〜4色の組み合わせしか存在しない。それら4色のパターンのとりうる組み合わせの場合の数を、図3を用いて説明する。
以降では本実施例の特徴となるラスタ画像データの圧縮部の詳細に関して説明を行う。まずページ単位のラスタ画像から2×2画素のブロックを抽出し、そのブロック単位でデータの圧縮を行う。処理の説明の前に、2×2の4画素データ中に占める色数に応じてその組み合わせの場合の数を考える。画素数が4画素なので、そこに占める色数は最大4色になり、ブロック内でたかだか1〜4色の組み合わせしか存在しない。それら4色のパターンのとりうる組み合わせの場合の数を、図3を用いて説明する。
まずブロック内が1色の場合、4画素が同色で構成されている事になるので、その組み合わせは1通りである。次にブロック内が2色の場合を考える。2色が4画素内へレイアウトされる場合の数は、左上の画素の色を第1色、他方を第2色として考えると、左上以外残りの3画素へ第1色もしくは第2色が入るので、4画素同色の場合を除くと、全部で7通りの組み合わせが考えられる。次にブロック内が3色の場合を考える。3色が4画素内へレイアウトされる場合の数は、3色のうち1色だけ2度使われる場合の数と言い換える事が可能で、4画素の座標のうち、2画素が同じ色になる場合の数を求めれば良い。つまり3色の場合の数は、4つの座標から2つの座標を取る組み合わせとなり、全部で6通りとなる。最後にブロック内が4色の場合は1色の場合と同様1パターンしか存在しない。
これら1〜4色すべての場合の数を合計すると全部で15通りのパターンが考えられる。これらすべてのパターンを識別するためにフラグを付与すると、データ量としては4bit必要となる。図示すると図4のようになり、以降この配置情報を示すフラグをパターンフラグと呼ぶ。
2x2画素のブロックの入力データと出力データの関係を図5に示す。図3に示したようにブロックに含まれる色数により、圧縮後における出力データとしてのデータ量は異なる。ブロックが1色から構成されていればパターンフラグ(4bit)と1色分の色情報(RGB各8bit)で28bitのデータ量となり、4色から構成されていれば、パターンフラグ(4bit)と4色分の色情報(RGB各8bit×4)で100bitのデータ量となる。
また、圧縮されたデータに対しメモリ空間上で格納される構成について図6に示す。メモリ空間上では、圧縮後のデータをそれぞれ種類ごとに分類して格納する。ここでの種類とは、パターンフラグ、ブロック内における第1色、ブロック内における第1色以外の色(第2、3、4色)である。なお、第1色とは、ブロック内の所定の位置にある画素の値(RGB)を指し、ここではブロックの左上の画素の値とする。図6に示すように、データを保持し、圧縮した状態でも各画素の値およびその配置の情報を取得することができる。
[尾引き対策処理]
上記のように2×2画素の取りうる組み合わせを踏まえて、画像処理部212にて行われる尾引き対策処理フローを説明する。入力としては、例えばRGBそれぞれ8bitの256階調を持っており、またデータとしては8bitデータの点順次で1画素あたり24bitデータとして説明を行う。図15(A)のようなラスタ画像データの場合、圧縮後のデータは図16に示す符号データとなる。左上の4×4の画素が座標(0、0)となり、その下の4×4画素が、座標(1、0)となる。また、本処理フローは例えばメモリ106等に格納されたプログラムをCPU105が読み出し、実行するものである。
上記のように2×2画素の取りうる組み合わせを踏まえて、画像処理部212にて行われる尾引き対策処理フローを説明する。入力としては、例えばRGBそれぞれ8bitの256階調を持っており、またデータとしては8bitデータの点順次で1画素あたり24bitデータとして説明を行う。図15(A)のようなラスタ画像データの場合、圧縮後のデータは図16に示す符号データとなる。左上の4×4の画素が座標(0、0)となり、その下の4×4画素が、座標(1、0)となる。また、本処理フローは例えばメモリ106等に格納されたプログラムをCPU105が読み出し、実行するものである。
図7は第一の実施形態での尾引き対策処理を示すフローチャートである。まず、対象位置をラスタ画像データ上の原点(本実施形態では左下とする。図16の座標とは異なる。)に置く(S101)。対象位置にある2×2画素ブロックのライン判定処理を行う(S102)。ライン判定処理では、走査する方向である上下方向の太さをカウントして所定の太さからなる同一の値を有する画素の連続した領域があるか否かを判定する(S103)。ここでは、ブロックのサイズよりも大きな領域を、所定の太さと定義して尾引き対策処理を行う。所定の太さとは3もしくは4画素とする。つまり、カウンタの値が3もしくは4であれば、複数の画素からなり、所定の太さを有する画素の領域があると判定する。カウンタについては、以下のライン判定処理において述べる。所定の太さからなる画素の領域があると判定したら(S103にてYES)、当該領域の下から2画素目で左から2画素目に位置する画素に対して間引き処理を行う(S104)。
ライン判定処理及び間引き処理後、Y方向の終了位置(画像データの上端)でなければ(S105にてNO)、対象位置を上に1ブロック分移動して(S107)、次のライン判定処理を行うためにS102へ戻る。もし対象位置が上端であれば(S105にてYES)、X方向の終了位置(画像データの右端)か否かを判定する(S106)。対象位置が右端でなければ(S106にてNO)、対象位置を1ブロック分右に移動させ(S108)、次のライン判定処理を行うためにS102へ戻る。もし対象位置が右端の場合は(S106にてYES)、尾引き対策処理を終了する。この尾引き対策処理によって、図15(A)のようなラスタ画像データを入力とすると、図15(B)で示すラスタ画像データとなる。また、図15(B)に対応する符号データを図17に示す。以下により詳細な処理の内容について説明する。
[ライン判定処理]
図8は、本実施形態に係るライン判定処理を示すフローチャートである。ここで、ラインとして、同一の画素値からなる連続した領域の矩形を検出する。ライン判定処理は画像処理部212にて行う。ライン判定処理において、ラインの太さが確定したことを示すライン太さ確定フラグと、ラインの太さをカウンタするカウンタをメモリ106に設ける。ライン太さ確定フラグは初期値を“FALSE”として、ブロックの対象位置を右に移動させる度に“FALSE”に設定しなおす。また、カウンタは初期値を0として、ブロックの対象位置を右に移動させる度に0に設定しなおす。ここでカウンタは、同一の画素値を有する連続した画素の数を示す。なお、本実施形態では、下端から上端に向けて順次処理を行っている。ここで、処理を簡略化するために、連続した領域の左端における右の2画素が同一の画素値を有するブロック(パターンフラグ“3”“4”“C”)や右端における左の2画素が同一の画素値を有するブロック(パターンフラグ“3”“6”“8”)については、太さを検出する対象としていない。しかし、ブロックに対する処理の向き等を踏まえ、上記のパターンフラグを有するブロックについても太さを判定するブロックとして扱っても良い。
図8は、本実施形態に係るライン判定処理を示すフローチャートである。ここで、ラインとして、同一の画素値からなる連続した領域の矩形を検出する。ライン判定処理は画像処理部212にて行う。ライン判定処理において、ラインの太さが確定したことを示すライン太さ確定フラグと、ラインの太さをカウンタするカウンタをメモリ106に設ける。ライン太さ確定フラグは初期値を“FALSE”として、ブロックの対象位置を右に移動させる度に“FALSE”に設定しなおす。また、カウンタは初期値を0として、ブロックの対象位置を右に移動させる度に0に設定しなおす。ここでカウンタは、同一の画素値を有する連続した画素の数を示す。なお、本実施形態では、下端から上端に向けて順次処理を行っている。ここで、処理を簡略化するために、連続した領域の左端における右の2画素が同一の画素値を有するブロック(パターンフラグ“3”“4”“C”)や右端における左の2画素が同一の画素値を有するブロック(パターンフラグ“3”“6”“8”)については、太さを検出する対象としていない。しかし、ブロックに対する処理の向き等を踏まえ、上記のパターンフラグを有するブロックについても太さを判定するブロックとして扱っても良い。
まず、ライン判定処理が開始したら、ライン太さ確定フラグを参照する(S201)。この値が“TRUE”であれば(S202にてYES)、カウンタを0にする(S203)。次に、対象ブロックが黒1色で構成されているか否かを判定する黒一色判定処理を行う(S204)。この黒一色判定処理で対象ブロックが黒1色で構成されていると判定されたら(S205にてYES)、カウンタを2加算する(S206)。対象ブロックが黒1色で構成されていないと判定された場合(S205にてNO)、ライン太さ確定フラグが“TRUE”であれば(S207にてYES)、対象ブロックの上部が黒であるかを判定する上部黒判定処理を行う(S208)。対象ブロックの上部が黒と判定された場合(S209にてYES)に、カウンタを1加算する(S210)。対象ブロックが黒1色で構成されているか、もしくは対象ブロックの上部が黒であれば(すなわち、S206もしくはS210の処理の後)、ライン太さ確定フラグを“FALSE”にセットする(S211)。そして、本処理フローを終了する。
対象ブロックが黒1色で構成されていないと判定された場合(S205にてNO)に、ライン太さ確定フラグが“FALSE”であれば(S207にてNO)、対象ブロックの下部が黒であるかを判定する下部黒判定処理を行う(S212)。対象ブロックの下部が黒と判定された場合(S213にてYES)、カウンタを1加算する(S214)。対象ブロックが黒1色で構成されていない(S205にてNO)、かつ、対象ブロックの上部が黒でなければ(S209にてNO)、ライン太さ確定フラグを“TRUE”にセットする(S215)。同様に、S213にてNOもしくはS214の処理の後、ライン太さ確定フラグを“TRUE”にセットする(S215)。その後、本処理フローを終了する。上記のように、ライン判定処理は、2×2画素ブロックの符号データを参照して、ライン太さ確定フラグとカウンタを更新する。
[黒一色判定処理]
図9は、本実施形態に係る対象ブロックが黒一色で構成されているかを判定する処理を示すフローチャートである。黒一色判定処理は画像処理部212にて行う。まず、黒一色判定処理が開始したら、対象ブロックのパターンフラグを参照する(S301)。パターンフラグの値が“0”であれば(S302にてYES)、対象ブロックの第1色の色値を参照する(S303)。対象ブロックの第1色の色値が黒であれば(S304にてYES)、対象ブロックが黒1色で構成されていると判定する(S305)。パターンフラグが“0”でない(S302にてNO)、もしくは、色値が黒で無ければ(S304にてNO)、対象ブロックは黒一色ではないと判定し、本処理フローを終了する。上記のように、黒一色判定処理は、2×2画素ブロックが黒1色で構成されているか否かを判定する。
図9は、本実施形態に係る対象ブロックが黒一色で構成されているかを判定する処理を示すフローチャートである。黒一色判定処理は画像処理部212にて行う。まず、黒一色判定処理が開始したら、対象ブロックのパターンフラグを参照する(S301)。パターンフラグの値が“0”であれば(S302にてYES)、対象ブロックの第1色の色値を参照する(S303)。対象ブロックの第1色の色値が黒であれば(S304にてYES)、対象ブロックが黒1色で構成されていると判定する(S305)。パターンフラグが“0”でない(S302にてNO)、もしくは、色値が黒で無ければ(S304にてNO)、対象ブロックは黒一色ではないと判定し、本処理フローを終了する。上記のように、黒一色判定処理は、2×2画素ブロックが黒1色で構成されているか否かを判定する。
[上部黒色判定処理]
図10は、本実施形態に係る対象ブロックの上部が黒で構成されているかを判定する第1の処理を示すフローチャートである。上部黒色判定処理は画像処理部212にて行う。まず、上部黒色判定処理が開始したら、対象ブロックのパターンフラグを参照する(S401)。パターンフラグの値が“5”“6”“7”“D”のいずれかであれば(S402にてYES)、対象ブロックの第1色の色値を参照する(S403)。対象ブロックの第1色の色値が黒であれば(S404にてYES)、対象ブロックの上部が黒色で構成されていると判定する(S405)。パターンフラグの値が“5”“6”“7”“D”以外であるか(S402にてNO)、または色値が黒でない場合には(S404にてNO)、対象ブロックの上部は黒色でないと判定し、本処理フローを終了する。上記のように、上部黒色判定処理は、2×2画素ブロックの上部が黒色で構成されているか否かを判定する。
図10は、本実施形態に係る対象ブロックの上部が黒で構成されているかを判定する第1の処理を示すフローチャートである。上部黒色判定処理は画像処理部212にて行う。まず、上部黒色判定処理が開始したら、対象ブロックのパターンフラグを参照する(S401)。パターンフラグの値が“5”“6”“7”“D”のいずれかであれば(S402にてYES)、対象ブロックの第1色の色値を参照する(S403)。対象ブロックの第1色の色値が黒であれば(S404にてYES)、対象ブロックの上部が黒色で構成されていると判定する(S405)。パターンフラグの値が“5”“6”“7”“D”以外であるか(S402にてNO)、または色値が黒でない場合には(S404にてNO)、対象ブロックの上部は黒色でないと判定し、本処理フローを終了する。上記のように、上部黒色判定処理は、2×2画素ブロックの上部が黒色で構成されているか否かを判定する。
[下部黒色判定処理]
図11は、本実施形態に係る対象ブロックの下部が黒で構成されているかを判定する第2の処理を示すフローチャートである。下部黒色判定処理は画像処理部212にて行う。まず、下部黒色判定処理が開始したら、対象ブロックのパターンフラグを参照する(S501)。パターンフラグの値が“1”であれば(S502にてYES)、対象ブロックの第1色の色値を参照する(S503)。対象ブロックの第1色の色値が黒であれば(S504にてYES)、対象ブロックの下部が黒色で構成されていると判定する(S511)。また、対象ブロックのパターンフラグが“4”“7”のいずれかであれば(S505にてYES)、対象ブロックの第2色の色値を参照する(S506)。対象ブロックの第2色の色値が黒であれば(S507にてYES)、対象ブロックの下部が黒色で構成されていると判定する(S511)。最後に、対象ブロックのパターンフラグが“A”であれば(S508にてYES)、対象ブロックの第3色の色値を参照する(S509)。対象ブロックの第3色の色値が黒であれば(S510にてYES)、対象ブロックが下部が黒色で構成されていると判定する(S511)。パターンフラグの値が“1”“4”“7”“A”の何れでもない(S508にてNO)、もしくはパターンフラグの値が“1”“4”“7”“A”であっても、下部に位置する画素の値が黒色で無い場合(S504、S507、S510のいずれかにてNO)には、下部は黒色でないと判定する。そして、本処理フローを終了する。上記のように、下部黒色判定処理は、2×2画素ブロックの下部が黒色で構成されているか否かを判定する。
図11は、本実施形態に係る対象ブロックの下部が黒で構成されているかを判定する第2の処理を示すフローチャートである。下部黒色判定処理は画像処理部212にて行う。まず、下部黒色判定処理が開始したら、対象ブロックのパターンフラグを参照する(S501)。パターンフラグの値が“1”であれば(S502にてYES)、対象ブロックの第1色の色値を参照する(S503)。対象ブロックの第1色の色値が黒であれば(S504にてYES)、対象ブロックの下部が黒色で構成されていると判定する(S511)。また、対象ブロックのパターンフラグが“4”“7”のいずれかであれば(S505にてYES)、対象ブロックの第2色の色値を参照する(S506)。対象ブロックの第2色の色値が黒であれば(S507にてYES)、対象ブロックの下部が黒色で構成されていると判定する(S511)。最後に、対象ブロックのパターンフラグが“A”であれば(S508にてYES)、対象ブロックの第3色の色値を参照する(S509)。対象ブロックの第3色の色値が黒であれば(S510にてYES)、対象ブロックが下部が黒色で構成されていると判定する(S511)。パターンフラグの値が“1”“4”“7”“A”の何れでもない(S508にてNO)、もしくはパターンフラグの値が“1”“4”“7”“A”であっても、下部に位置する画素の値が黒色で無い場合(S504、S507、S510のいずれかにてNO)には、下部は黒色でないと判定する。そして、本処理フローを終了する。上記のように、下部黒色判定処理は、2×2画素ブロックの下部が黒色で構成されているか否かを判定する。
[間引き処理]
図12は、本実施形態に係る間引き処理のフローを示すフローチャートである。間引き処理は画像処理部212にて行う。まず、間引き処理が開始したら、対象ブロックのフラグを参照する(S601)。パターンフラグの値が“0”であれば(S602にてYES)、カウンタの値を参照し、太さの判定を行う(S603)。カウンタの値が“3”であれば(S603にてYES)、パターンフラグを“6”に書き換える(S604)。パターンフラグ“6”は2色で構成されているので、第2色の色値を白として加える(S605)。ここで、白色を示す画素データは図6に示すメモリ空間の第2、3、4色格納部の対応する位置に格納されることとなる。そして、本処理フローを終了する。対象ブロックのパターンフラグが“0”でない(S602にてNO)、もしくはパターンフラグが“0”であってもカウンタの値が“3”でなければ(S603にてNO)、対象ブロックを1ブロック下の位置のブロックに移動させる(S606)。ここで、カウンタの値が“3”でない場合とは、カウンタの値が“4”であることを意味する。そして、移動後の対象ブロックのパターンフラグを“1”に書き換える(S607)。そして、第2色の色値を白とし、その画素値を加える(S608)。ここで、白色を示す画素データは図6に示すメモリ空間の第2、3、4色格納部の対応する位置に格納されることとなる。
図12は、本実施形態に係る間引き処理のフローを示すフローチャートである。間引き処理は画像処理部212にて行う。まず、間引き処理が開始したら、対象ブロックのフラグを参照する(S601)。パターンフラグの値が“0”であれば(S602にてYES)、カウンタの値を参照し、太さの判定を行う(S603)。カウンタの値が“3”であれば(S603にてYES)、パターンフラグを“6”に書き換える(S604)。パターンフラグ“6”は2色で構成されているので、第2色の色値を白として加える(S605)。ここで、白色を示す画素データは図6に示すメモリ空間の第2、3、4色格納部の対応する位置に格納されることとなる。そして、本処理フローを終了する。対象ブロックのパターンフラグが“0”でない(S602にてNO)、もしくはパターンフラグが“0”であってもカウンタの値が“3”でなければ(S603にてNO)、対象ブロックを1ブロック下の位置のブロックに移動させる(S606)。ここで、カウンタの値が“3”でない場合とは、カウンタの値が“4”であることを意味する。そして、移動後の対象ブロックのパターンフラグを“1”に書き換える(S607)。そして、第2色の色値を白とし、その画素値を加える(S608)。ここで、白色を示す画素データは図6に示すメモリ空間の第2、3、4色格納部の対応する位置に格納されることとなる。
最後に、対象ブロックの位置を1ブロック上の位置のブロックに移動させる(S609)。そして、本処理フローを終了する。上記のように、間引き処理は、所定の太さ以上の太さを有する画素の領域(ブロック)において、下から2画素目で右から2画素目にあたる画素の位置の画素値(色値)を書き換えることで実現している。図15(A)に示す入力データに対する処理結果は図15(B)に示すとおりである。
なお、本実施形態において、黒色を対象として処理を行っているが、異なる色に対して本処理を適用しても良い。また、本実施形態では符号化された画像データに対し、原点を左下として右上端に向かって処理を進めたが、これに限定されるものではなく、原点および処理の方向は必要に応じて変更してもよい。この場合、間引き処理(図12)において変換するパターンフラグの値を変更する必要があることは、言うまでもない。また、尾引き対策処理において、値を変換する画素の値は、下から2画素目で右から2画素目にあたる画素の位置に限定されるわけではない。つまり、出力される画像に影響を与えず、尾引きを防止可能な位置であれば別の画素でもかまわない。
以上のような構成をとることで、圧縮データを伸長することなく、尾引き対策処理を行うことが可能である。このことにより、メモリ容量やメモリバス帯域の節約が可能になる。また、尾引き対策のための圧縮データの伸長処理が不要になるので、処理負荷も削減することが可能になる。
<第二の実施形態>
本実施形態では第一の実施形態で述べた尾引き対策処理の間引き処理に関して別実施形態を説明する。尾引き対策処理は、前述したように画像中の主走査方向のラインを検出し、ライン下部を間引く画像処理を行っている。定着時のトナーの爆発及び飛び散りを防ぐには、間引き処理ではなく、減色処理を行うことによって、トナーの載り量を抑えることでも、同様の効果が得られる。そこで第一の実施形態で述べた尾引き対策処理方法の間引き処理を、減色処理に置き換えた方法に関して説明する。
本実施形態では第一の実施形態で述べた尾引き対策処理の間引き処理に関して別実施形態を説明する。尾引き対策処理は、前述したように画像中の主走査方向のラインを検出し、ライン下部を間引く画像処理を行っている。定着時のトナーの爆発及び飛び散りを防ぐには、間引き処理ではなく、減色処理を行うことによって、トナーの載り量を抑えることでも、同様の効果が得られる。そこで第一の実施形態で述べた尾引き対策処理方法の間引き処理を、減色処理に置き換えた方法に関して説明する。
[尾引き対策処理]
図13は、第二の実施形態での尾引き対策処理を示すフローチャートである。本処理フローは例えばメモリ106等に格納されたプログラムをCPU105が読み出し、実行するものである。まず、対象位置をラスタ画像データ上の原点(本実施形態では左下とする)に置く(S701)。対象位置にある2×2画素ブロックのライン判定処理を行う(S702)。上下方向を太さとして、ライン判定処理により所定の太さからなる画素の連続した領域があるか否かを判定する(S703)。ここでは、所定の太さを3もしくは4とする。つまり、カウンタの値が3もしくは4であれば、所定の太さからなる画素の領域があると判定する。所定の太さからなる画素の領域があると判定したら(S703にてYES)、当該領域の下から2画素目に位置する2画素に対して減色処理を行う(S704)。ライン判定処理及び減色処理後、Y方向の終了位置(画像データの上端)で無ければ(S705にてNO)、対象ブロックの位置を上に1ブロック分移動させ(S707)、次のライン判定処理を行うためにS702へ戻る。もし対象位置が上端であれば(S705にてYES)、X方向の終了位置(画像データの右端)か否かを判定する(S706)。対象位置が右端でなければ(S706にてNO)、対象位置を1ブロック分右の下端に移動させ(S708)、次のライン判定処理を行うためにS702へ戻る。もし対象位置が右端の場合は(S706にてYES)、尾引き対策処理を終了する。この尾引き対策処理によって、図15(A)のようなラスタ画像データを入力とすると、図15(C)で示すラスタ画像データとなる。図15(C)に対応する符号データを図18に示す。
図13は、第二の実施形態での尾引き対策処理を示すフローチャートである。本処理フローは例えばメモリ106等に格納されたプログラムをCPU105が読み出し、実行するものである。まず、対象位置をラスタ画像データ上の原点(本実施形態では左下とする)に置く(S701)。対象位置にある2×2画素ブロックのライン判定処理を行う(S702)。上下方向を太さとして、ライン判定処理により所定の太さからなる画素の連続した領域があるか否かを判定する(S703)。ここでは、所定の太さを3もしくは4とする。つまり、カウンタの値が3もしくは4であれば、所定の太さからなる画素の領域があると判定する。所定の太さからなる画素の領域があると判定したら(S703にてYES)、当該領域の下から2画素目に位置する2画素に対して減色処理を行う(S704)。ライン判定処理及び減色処理後、Y方向の終了位置(画像データの上端)で無ければ(S705にてNO)、対象ブロックの位置を上に1ブロック分移動させ(S707)、次のライン判定処理を行うためにS702へ戻る。もし対象位置が上端であれば(S705にてYES)、X方向の終了位置(画像データの右端)か否かを判定する(S706)。対象位置が右端でなければ(S706にてNO)、対象位置を1ブロック分右の下端に移動させ(S708)、次のライン判定処理を行うためにS702へ戻る。もし対象位置が右端の場合は(S706にてYES)、尾引き対策処理を終了する。この尾引き対策処理によって、図15(A)のようなラスタ画像データを入力とすると、図15(C)で示すラスタ画像データとなる。図15(C)に対応する符号データを図18に示す。
[減色処理]
図14は、本実施形態に係る減色処理のフローを示すフローチャートである。減色処理は画像処理部212にて行う。まず、減色処理が開始したら、対象ブロックのフラグを参照する(S801)。パターンフラグの値が“0”であれば(S802にてYES)、カウンタの値を参照し、太さの判定を行う(S803)。カウンタの値が“3”であれば(S803にてYES)、パターンフラグを“7”に書き換える(S804)。パターンフラグ“7”は2色で構成されているので、第2色の色値をグレーとして加える(S805)。ここで、グレーを示す画素データは図6に示すメモリ空間の第2、3、4色格納部の対応する位置に格納されることとなる。そして、本処理フローを終了する。
図14は、本実施形態に係る減色処理のフローを示すフローチャートである。減色処理は画像処理部212にて行う。まず、減色処理が開始したら、対象ブロックのフラグを参照する(S801)。パターンフラグの値が“0”であれば(S802にてYES)、カウンタの値を参照し、太さの判定を行う(S803)。カウンタの値が“3”であれば(S803にてYES)、パターンフラグを“7”に書き換える(S804)。パターンフラグ“7”は2色で構成されているので、第2色の色値をグレーとして加える(S805)。ここで、グレーを示す画素データは図6に示すメモリ空間の第2、3、4色格納部の対応する位置に格納されることとなる。そして、本処理フローを終了する。
対象ブロックのパターンフラグが“0”でない(S802にてNO)、もしくはパターンフラグが“0”であってもカウンタの値が“3”でなければ(S803にてNO)、対象ブロックの位置を1ブロック下に移動させる(S806)。そして、移動後の対象ブロックのパターンフラグを“7”に書き換える(S807)。その上、第1色の色値をグレーの画素値に書き換える(S808)。さらに、第2色の色値を黒として加える(S809)。ここで、グレーを示す画素データは図6に示すメモリ空間の第1色格納部の対応する位置に、黒い色を示す画素データはメモリ空間の第2、3、4色格納部の対応する位置に格納されることとなる。最後に、対象ブロックの位置を1ブロック上に移動させる(S810)。そして、本処理フローを終了する。上記のように、減色処理は、ラインと判定された2×2画素ブロックから、黒色部分の下から2ライン目にあたる部分の画素の色値を書き換えることで実現する。
なお、本実施形態において、書き換える色を黒色からグレーとして処理を行っているが、異なる色を用いて本処理を適用しても良い。また、色値を置き換える画素の場所についても上記位置に限定されるものではなく、色値を置き換えることにより尾引きを防止する効果を望める画素であれば、その位置の画素を対象として色値の変換を行っても良い。
以上のような構成をとることで、圧縮データを伸長することなく、尾引き対策処理を行うことが可能である。このことにより、メモリ容量やメモリバス帯域の節約が可能になる。また、尾引き対策のための圧縮データの伸長処理が不要になるので、処理負荷も削減することが可能になる。
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (11)
- 所定の画素数からなるブロックごとに、前記ブロックに含まれる色情報および色の配置情報を保持することにより符号化する符号化方法によって符号化された画像データに対し処理を行う画像処理装置であって、
符号化された前記画像データにおける前記色情報と前記色の配置情報とを用いて、同一の色情報を有する画素が所定の数よりも連続した領域を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出された領域を含む複数のブロックのうち、前記領域の所定の位置に対応する画素の色情報、および前記所定の位置の画素を含むブロックの配置情報を変換する変換手段と
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記検出手段は、前記領域として、黒色の画素値を有する画素の矩形の領域を検出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記変換手段は、前記所定の位置の画素の色情報の値を白色の画素値に変換することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記変換手段は、前記所定の位置の画素の色情報の値を減色する値に変換することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記検出手段が前記領域を検出する際に用いる前記所定の数は、前記領域を走査する方向において、前記ブロックを構成する画素数よりも大きな値であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記ブロックを構成する前記所定の画素数は2x2画素であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記検出手段が前記領域を検出する際に用いる前記所定の数は、3画素であることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
- 前記所定の位置の画素は、前記領域の下端から2画素目の列でかつ、前記2画素目の列において1画素おきの位置にある画素であることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
- 前記所定の位置の画素は、前記領域の下端から2画素目の列にある画素であることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
- 所定の画素数からなるブロックごとに、前記ブロックに含まれる色情報および色の配置情報を保持することにより符号化する符号化方法によって符号化された画像データに対し処理を行う画像処理装置の制御方法であって、
前記画像処理装置の検出手段が、符号化された前記画像データにおける前記色情報と前記色の配置情報とを用いて、同一の色情報を有する画素が所定の数よりも連続した領域を検出する検出工程と、
前記画像処理装置の変換手段が、前記検出工程にて検出された領域を含む複数のブロックのうち、前記領域の所定の位置に対応する画素の色情報、および前記所定の位置の画素を含むブロックの配置情報を変換する変換工程と
を有することを特徴とする制御方法。 - コンピュータを、
所定の画素数からなるブロックごとに、前記ブロックに含まれる色情報および色の配置情報を保持することにより符号化する符号化方法によって符号化された画像データにおける前記色情報と前記色の配置情報とを用いて、同一の色情報を有する画素が所定の数よりも連続した領域を検出する検出手段、
前記検出手段で検出された領域を含む複数のブロックのうち、前記領域の所定の位置に対応する画素の色情報、および前記所定の位置の画素を含むブロックの配置情報を変換する変換手段
として機能させることを特徴とするプログラム。
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