JP2012009248A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸気口と排気口に調理物が内部に落ちないように着脱可能な吸排気口カバーで覆う構成において、強度を保持しつつ、キッチンとの調和を乱すことのない通気カバーを備えた加熱調理器を提供する。
【解決手段】上部が開口した箱状の本体ケースと、本体ケースの上部開口を覆い、被加熱物を載置可能な天板部と、天板部の下方に配設された加熱手段と、天板部に設けられ、本体ケース内の部品を冷却するための冷却風を吸込みあるいは排出する第1の開口部と、第1の開口部を覆う通気カバー25を備えた加熱調理器において、通気カバー25は、長手方向に延びた複数の線状部25eを備え、長手方向に直交する断面において、上下方向の厚みが略中央部で最大となるように形成するとともに複数の線状部25eの上面が略円弧状の曲線25gに沿うように構成するものである。
【選択図】図7

Description

本発明は、加熱調理器の本体内の部品を冷却する空気を吸排気するための開口部や、グリル加熱室の排気口に連通する開口部を天板部に設け、この開口部を覆うカバーを備えた加熱調理器に関する。
従来、この種の加熱調理器は、本体の上部はトッププレートで覆われ、トッププレートには被加熱物載置部が設けられ、本体ケース内には加熱手段と、この加熱手段を駆動する制御基板と、加熱手段と制御基板を冷却するための風路と、風路に冷却風を供給する冷却ファンと、ヒータによる魚等の焼き物を行うグリル加熱室と、このグリル加熱室からの排気を行うダクトを備えている。
本体背面側には冷却用に外部の空気を吸気する吸気口と、冷却後の空気を排気する排気口、及びグリル加熱室からの排気を行う排気口を備え、本体前面には操作部が備えられている。
吸気口と排気口には調理物が内部に落ちないように着脱可能な通気カバーで覆われている。グリル加熱室からの排気口近傍は、高温となりさらに魚等の排煙により著しく汚れてしまうため、その材質はホーロー鋼板を用いることが多く、通気カバーの通気孔の形状は鉄ホーロー材の特性上加工が容易な丸孔とすることが一般的である。
そして、冷却空気は本体の背面側の吸気口から通気カバーの通気孔を介して吸気され、冷却ファンに供給され、冷却ファンによって制御基板や加熱手段を冷却する冷却空気となって流れ、制御基板と加熱手段を冷却した空気は、排気として本体の背面に位置する排気口へ向かい、排気口から通気カバーの通気孔を通過する排気となって流れ出ていく。また、グリル加熱室で調理を行った際に発生する水蒸気や油煙は排気ダクトを通って排気口から同じく通気カバーの丸孔の通気孔を通して排気される(例えば、特許文献1参照)。
通気カバーの通気孔の形状を丸孔に代えて矩形状とし、単位面積当たりの開口率(ある面積に対する流路面積の比)を改善するとともに、通気カバーの材質をホーロー鋼板よりも熱容量が小さく熱伝導性の良好なアルミとして、ロースター部で調理を行なった際の水滴によるカビの発生や油煙による汚れの付着を抑制するものがある(例えば、特許文献2参照)。
板金に孔開け加工を施して形成され、上面が平面で、位置決めのために上下非対称な構造の通気カバーに代えて、上下左右に対称の部材により形成される構成とし、通気カバー上に鍋などが載置されにくいようにし、載置されたとしても通気口が閉塞されにくいようにするために、通気カバーの中央付近に1枚の閉塞防止壁を突出して設けた構成が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2008−152982号公報(第3〜5頁、第8図) 特開2010−40402号公報(第3〜5頁、第3図) 特開2009−301990号公報(第6〜7頁、第8図)
しかしながら、前記特許文献1、2に記載のような従来の構成では、通気カバーは鋼板1枚程度の強度しか確保できず、かつ通気孔が開くことでさらに強度が低下するという問題を有していた。
また、板厚を厚くすることで強度を高めることができる。しかし、通気カバー周縁に位置決め用の外周壁を有しており、板厚を厚くすることに伴い外周壁の厚みも厚くなる。そして、通気カバーにおいて吸排気に必要な所定の開口面積を確保しようとすると、外周壁の厚みが厚くなることにより通気カバーの外周も大きくなることになる。その結果、加熱調理器の上面における通気カバーの占める面積の割合が大きく、通気カバーが大きく目立ってしまい、デザイン的に芳しくないという問題を有していた。
また、板厚を厚くすることで、通気孔の孔あけ加工や、通気カバー周縁の位置決め用の外周壁の絞り加工がし難くなるという問題を有していた。
また、通気カバーの中央付近に1枚の閉塞防止壁を突出して設けた構成では、鍋の一部が通気カバーに載置されたとき、鍋底面が平面の場合には鍋底面と閉塞防止壁の上面とが1本の細い帯状に、または鍋底面と閉鎖防止壁の上面の一方の稜線と1本の線状に接触する。鍋底面が反っている場合には鍋底面と閉塞防止壁とが1点または2点で接触する。その結果、鍋が前後左右の横ズレ移動をするのに伴って鍋底面と閉塞防止壁とが擦れあい、鍋底面が傷つきやすいという問題があった。さらに、概ね平面状に構成される通気カバーの上面において突出する閉塞防止壁が目だってしまい、通気カバーの外観が悪く、加熱調理器上面の平面状に形成される天板と通気カバーとの調和感も悪いという問題があった。
本発明は、かかる課題を解決するもので、通気カバーの強度を確保しつつ、加熱調理器における通気カバーの外観がよくて加熱調理器上面の平面状に形成される天板と通気カバーとの調和感を損なわず、さらに、鍋が載置されるときに鍋底が傷つきにくい加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明に係る加熱調理器は、上部が開口した箱状の本体ケースと、前記本体ケースの上部開口を覆い、被加熱物を載置可能な天板部と、前記天板部の下方に配設された加熱手段と、前記天板部に設けられ、前記本体ケース内の部品を冷却するための冷却風を吸込みあるいは排出する第1の開口部と、前記第1の開口部を覆う通気カバーを備えた加熱調理器において、前記通気カバーは、長手方向に延びた複数の線状部を備え、前記長手方向に直交する断面において、上下方向の厚みが略中央部で最大となるように形成するとともに前記複数の線状材部の上面が略円弧状の曲線に沿うように構成するものである。
本発明の加熱調理器は、通気カバーの長手方向に直交する断面の略中央部で上下方向の厚みが最大となるように形成したので、必要な強度を容易に確保することができる。また、前記断面において複数の線状部の上面が略円弧状の曲線に沿うように構成したので、通気カバーの上面における複数の線状部の突出が目立たず、加熱調理器上面の天板部と通気カバーとの調和感を損なわない。さらに、鍋の一部が通気カバーに載置される場合に、鍋底面が略円弧状の曲線に沿った複数の線状部の上面に接触するので、鍋底面は複数の線状部の上面を滑りやすく、通気カバーが鍋の鍋底を傷つけることを抑制できる。
実施の形態1における加熱調理器の斜視図である。 実施の形態1における加熱調理器の吸排気口カバーを取り外した状態を示す斜視図である。 実施の形態1における加熱調理器の天板部を取り外した一部を分解して内部構造を示す斜視図である。 実施の形態1における通気カバーの保持部材を説明する斜視図である。 図4のA−A線における通気カバーを載置した状態を示す断面図である。 実施の形態1における加熱調理器の通気カバーの斜視図である。 図6のB−B線における通気カバーの断面図である。 鍋の一部が載置されたときの図7の通気カバーの断面図である。 実施の形態2における通気カバーの断面図である。
実施の形態1.
本実施の形態1では、いわゆるビルトイン式の加熱調理器を例に説明する。図1は実施の形態1に係る加熱調理器の斜視図、図2は加熱調理器の通気カバーを取り外した状態を示す斜視図、図3は天板部20を取り外した加熱調理器の一部を分解して内部構造を示す斜視図である。
[加熱調理器の全体構成]
図1〜図3を参照して本実施の形態1に係る加熱調理器の全体構成を説明する。
加熱調理器100は、上面を開口したほぼ直方体の本体ケース10と、本体ケース10の上面開口を覆う天板部20と、天板部20に載置された鍋などの被加熱物を加熱する加熱コイルユニット30と、使用者による操作を受け付けるとともに加熱条件や動作状態を表示する操作表示部40と、操作表示部40からの信号を受けて加熱コイルユニット30による加熱動作を制御する制御回路を備えた制御基板13とを備える。
天板部20は、上枠21と、トッププレート22という2つの大きな部品から構成されている。上枠21は、全体が非磁性ステンレス板又はアルミ板などの金属製板によって額縁状に形成され、本体ケース10の上面開口を塞ぐような大きさを有している。
トッププレート22は、額縁形状の上枠21の中央に設けられた大きな開口部を隙間なく覆うように本体ケース10の上方に重ね合わせて設置されている。このトッププレート22は、全体が耐熱強化ガラスや結晶化ガラス等の赤外線を透過させる半透明な材料からなり、上枠21の開口部の形状に合わせて長方形又は正方形に形成されている。さらにトッププレート22の前後左右側縁は、上枠21の開口部との間にゴム製パッキンやシール材(図示せず)を介在させて水密状態に固定されている。このように、上枠21とトッププレート22との対面部分に形成される間隙はゴム製パッキンやシール材(図示せず)により塞がれているため、トッププレート22の上面から本体ケース10の内部に水滴などが浸入しないようになっている。
上枠21には、左通風口23a、中央通風口23b、右通風口23c(以下、通風口23と総称する場合がある)が形成されている。通風口23は、上枠21を形成する際にプレス機械で同時に打ち抜き形成されている。左通風口23a、右通風口23cは、後述するように、本体ケース10内の部品を冷却するための冷却風を吸込む第1の開口部に相当する。また、中央通風口23bの一部も、左通風口23a、右通風口23cより吸い込まれ、本体ケース10内の部品を冷却した後の冷却風を排出する第1の開口部に相当する。
左通風口23a、中央通風口23b、右通風口23cの上には、これら3つの上方全体を覆うようにして、2枚の通気カバー25が着脱自在に載置されている。
通気カバー25はアルミニウム材よりなり、平面視ほぼ矩形状で、長手方向に延びた複数の線状部を備える。ここで、長手方向とは、図1においては通気カバー25の平面視における左右方向を示す。通気カバー25は長手方向に直交する断面の上面が略円弧状の曲面形状になっており(後述する)、スリット状に平行に複数の連通孔25b(図5、図6参照)が形成されている。上方から使用者の指や異物が通風口23に入らないようにするためのものである。
この2枚の通気カバー25は、長手方向に並べられ、加熱調理器100の中央側に位置する端部25c同士を突き合わせて配置されている。2枚の通気カバー25の端部が突き合わされる位置は、中央通風口23bの開口部の上方である。なお、ここで「突き合わせる」とは、端部25c同士が厳密に密着している必要はないが、通風口23の開口部に使用者の指や異物が入り込まない程度に両者が近づいている状態をいう。
また、通気カバー25の端部25cを除く上面25a(図5、図6、図7参照)の外周には、下方向に折り曲げ加工された外周縁25d(図5参照)が形成されている。通気カバー25を上枠21に取り付けたとき、この外周縁25dが保持部材61、62、63(後述する)の外周側に接し、通気カバー25を位置決めする。
本体ケース10の内部には、トッププレート22に載置される金属製鍋等の被加熱物Nを誘導加熱するための加熱手段である加熱コイル31と、加熱コイル31を載置するコイルベース32とを備えた加熱コイルユニット30が搭載されている。
加熱コイル31は、トッププレート22の下面側との間に微小間隙をおいて近接して配置された誘導加熱源である。加熱コイル31は、渦巻状に0.1mm程度の細い線を30本程束にして、この束(以下、集合線という)を1本又は複数本撚りながら巻き、外形形状が円形になるようにして最終的に円盤形に成形されている。加熱コイル31に高周波電流を発生させると、この高周波電流がもたらす電磁誘導作用によりトッププレート22上に載置された鍋等の被加熱物に渦電流が発生し、この被加熱物Nに生じた渦電流がジュール熱となって被加熱物が発熱する。
コイルベース32は、加熱コイル31を保持するための部材である。コイルベース32は、加熱コイル31から発生した磁力線が下側に流れるのを防止するためのフェライトや、被加熱物の温度を検出するための温度センサを設けておくのが望ましい。
なお、図3では加熱コイルユニット30を1つ記載しているが、本実施の形態1では、同様の構成の加熱コイルユニットを左右に2つ配置して二口の加熱口を設けている。このような誘導加熱源のほか、例えばラジエントヒータと呼ばれて電気輻射熱で加熱する輻射式電気加熱源を設けてもよい。
本体ケース10の内部には、箱形のグリル加熱室11と、左側面側及び右側面側に前後方向に亘って設けられた冷却室12とが区画形成されている。
グリル加熱室11の前面開口は、本体ケース10の前面側に設けられたドア11aにより開閉自在に覆われていて、このドア11aは使用者の操作によって前後方向に移動自在になるよう、レールやコロ等の支持機構(図示せず)によってグリル加熱室11に保持されている。グリル加熱室11の内部には、例えばシーズヒータなどの輻射式電気加熱源(図示せず)を備えている。グリル加熱室11の後部には排気ダクト18が設けられていて、この排気ダクト18により、グリル加熱室11内の空気を加熱調理器100の外部に排気可能となっている。天板部20を本体ケース10に載置したとき、排気ダクト18の排気口18aは、上枠21に設けられた中央通風口23bの下方に位置し、排気口18aは中央通風口23bと連通する。この排気口18aと連通する部分である中央通風口23bの一部は本発明の第2の開口部に相当する。
左側面側及び右側側面の冷却室12には、それぞれ加熱調理器100の全体的な制御を行う制御基板13等の部品を収容した部品ケース14と、ファンケース15とが収容されている。
ファンケース15内には、例えばシロッコファンなどのファン16を備えていて、ファン16の駆動により、左側面側の冷却室については、第1の開口である左通風口23aを経由してファンケース15の上部に開口した吸込口15aから吸い込まれた空気が、吹出口15bから冷却風として吹き出されるようになっている。同様に、右側面側の冷却室については、ファン16の駆動により第1の開口である右通風口23cを経由して右側ファンケースの上部に開口した吸込口から吸い込まれた空気が、右側ファンケースの吹出口から冷却風として吹き出されるようになっている。
部品ケース14は、ファンケース15の吹出口15bから吹き出される冷却風を内部に導入するための導入口14aと、部品ケース14内に導入された冷却風を吹き出すための二つの吹出口14bを備えている。天板部20を本体ケース10に載置したとき、部品ケース14の導入口14aは、上枠21に設けられた左通風口23a又は右通風口23cの下方に位置する。
部品ケース14の上方であって加熱コイルユニット30の下方には、プラスチック等で構成された冷却ダクト17が設けられている。冷却ダクト17には、上面を貫通する複数の噴出口17aが形成されている。
複数の噴出口17aから噴出された冷却風は、冷却ダクト17の上方に配置される加熱コイルユニット30の加熱コイル31やコイルベース32を冷却し、排気ダクト18の外側から中央通風口23bを経由して本体ケース10外へ排気される。また、冷却ダクト17から排気された冷却風の一部は、グリル加熱室11の外壁を冷却した後、排気ダクト18の外側から中央通風口23bを経由して本体ケース10外へ排気される。これらの冷却風が本体ケース10外へ排気される部分の中央通風口23bが第1の開口に相当する。
次に、中央通風口23b、通気カバー25の保持部材、及び通気カバー25の取り付け構造について説明する。
図4は、実施の形態1に係る通気カバー25の保持部材を説明する斜視図であり、主要部のみ示している。図5は、図4のA−A線における通気カバー25を載置した状態の断面図である。
以下、図2、図4、図5を参照して、中央通風口23b、通気カバー25、及び保持部材61、62、63の構成を説明する。
保持部材61、62、63は、例えばゴムなどの防振性材料で構成され、通風口23の上方に載置される通気カバー25を位置決めして保持するための部材である。
保持部材61は、上枠21に取り付けられていてる。保持部材61は、中央通風口23bの左右方向ほぼ中央であって、中央通風口23bの奥側に配置されている。
保持部材62は、中央通風口23bの開口部の周縁に延長して設けられた取付台26に取り付けられている。保持部材61と保持部材62は、中央通風口23bの開口部を挟んで対向する位置に取り付けられている。
保持部材63は、左通風口23aの左側と右通風口23cの右側の上枠21上に取り付けられている。
図5に示すように、取付台26は、中央通風口23bの左右方向ほぼ中央に位置する周縁の一部を略水平方向に延長して形成された延長部26aと、この延長部26aの延長方向先端を下方に向かって折り曲げて形成された折曲部26bとを備えている。折曲部26bは、略直角程度以下の角度に折り曲げられていて、さらに、垂直断面から見てやや丸みを帯びた形状を有している。このような折曲部26bにより、通気カバー25を取り外した状態で使用者が中央通風口23bに手を入れた場合でも、中央通風口23bの板金のエッジから使用者の手を保護するようになっている。
この取付台26は、保持部材62を取り付けるためのスペースを上枠21に増設するために設けられたものである。例えば、上枠21や中央通風口23bの大きさの制約上、保持部材61や保持部材62を取り付けるためのスペースを上枠21の平面部に設けることができない場合がある。そこで、中央通風口23bの開口部内側に向かって延びる取付台26を設け、この取付台26に保持部材62を取り付けている。このようにすることで、中央通風口23bの手前側(中央通風口23bとトッププレート22との間)に保持部材62を載置するためのスペースを設ける必要がなくなり、上枠21の面積を小さくすることができる。なお、本実施の形態1では中央通風口23bの手前側に取付台26を設けた例を説明したが、中央通風口23bの奥側に取付台を設けてもよい。
さらに、保持部材62は、上面がほぼ水平の保持部62aと、保持部62aに連なって形成されていて下方に向かって延びるスカート部62bとを備えている(図5参照)。保持部材62は、図5に示す断面においてほぼ鉤型に形成されている。そして、スカート部62bの下端は、取付台26の折曲部26bの下端よりも下側に位置している。スカート部62bは、取付台26の折曲部26bの外周側を覆っている。このようなスカート部62bを設けたことにより、通気カバー25を取り外した状態で使用者が中央通風口23bに手を入れた場合でも、使用者の手が取付台26の折曲部26bに触れることがない。このため、中央通風口23bの板金のエッジから使用者の手をさらに保護することができる。
このように構成された保持部材61、62、63により、平面視矩形状の2つの通気カバー25のそれぞれの四隅が保持され、通気カバー25が位置規制される。
次に、通気カバー25の構造について説明する。
図6は、通気カバー25の斜視図である。また、図7は、図6のB−B線における通気カバー25の断面図である。また、図8は、図7の通気カバー断面図において鍋の一部が載置された場合の様子を示すものである。
図6に示すように、通気カバー25は、平面視ほぼ矩形上で、長手方向(図6では右下から左上方向)に延びた複数の線状部25eを備える。複数の線状部25eの間には、スリット状に複数の連通孔25bが設けられている。通気カバー25はアルミニウム材で構成し、端部25cの断面内の輪郭の形状を型取った金型を用いて、押し出し加工により製造する。その後、プレス加工により複数の連通孔25bを形成する。長手方向に隣接する連通孔25bの間には、プレス加工の結果として、長手方向に直交する方向に4本の並行な梁部25fが形成される。通気カバー25の長手方向の寸法は、天板部20のサイズが標準タイプの場合で270mm程度、幅広タイプの場合で350mm程度となっている。長手方向に直交する方向の寸法は、幅広タイプ、標準タイプともに45mm程度となっており、図1に示すように、天板部20のほぼ前幅にわたり、同じサイズの通気カバー25を2個用いて、左通風口23a、中央通風口25b、右通通口25cを含め、その上部を、着脱自在に覆うことができる。
天板部20のほぼ全幅を、1枚の通気カバーで覆う場合と比較し、半分のサイズの通気カバー25を2枚用いて覆うことにより、1枚の通気カバーの長手方向の長さが短くなり、押し出し加工時に通気カバーの長手方向での平面度を確保しやすい。また、通気カバーを同じサイズで左右方向に対称、前後方向にも対称に形成すれば、通気カバーを、左右逆に配置しても、また、左右方向に回転して配置しても、通気カバーの外周縁25dが保持部材61、62、63の外周側に接することになり、通気カバーの方向や配置を気にすることなく、位置決めが容易になる。
図7に示すように、通気カバー25の長手方向に直交する断面形状は、複数の線状部25eの上下方向の厚みが略中央部で最大となるように形成される。略中央部での最厚部の厚みは5mm程度である。また、上記断面形状において、複数の線状部25eの上面が略円弧状の曲線25gに沿うような形状になっている。実施の形態1では、通気カバー25の長手方向に直交する断面内の複数の線状部25eの上面が、それぞれ同じRの円弧の一部となっている。通気カバー25はアルミニウム材の押し出し加工により製造されるので、容易に、複数の線状部25eの上面を円弧の一部に形成することができる。
図8に示すように、鍋70の一部が通気カバー25の上に載置された場合、鍋底の形状にもよるが、通気カバー25の上面の最も高い位置付近に鍋70の鍋底が接触し、この点に略下方向の荷重がかかる。通気カバー25の長手方向に直交する断面は、複数の線状部25eの上下方向の厚みが略中央部で最大となるように形成されるので、鍋70の荷重は最も厚みの大きい線状部25eに加わる。この荷重により線状部25eが弾性変形を生じ、鍋底と線状部25eとの接触箇所に最も近い位置の梁部25fに荷重が加わる。この荷重は、この梁部25fを介して、この梁部25fに接続される複数の線状部25eに分散して加わることになる。
このように、通気カバー25の長手方向に直交する断面において、複数の線状部25eの上下方向の厚みが略中央部で最大となるように形成してあるので、この線状部25eの剛性が高まり、弾性変形の量が小さくなる。その結果、鍋底と線状部25eとの接触箇所に最も近い位置の梁部25fに加わる荷重が小さくなる。したがって、通気カバーの必要な強度を容易に確保することができる。なお、梁部25fの上下方向の厚みも大きくした方が、通気カバー25の強度をより確保しやすくできる。
ここで、左通風口23a、右通風口23cを通過する冷却風の吸気流や、中央通風口23bを通過する排気流は、通気カバー25fの連通孔25bの開口におおむね直交する方向に流れる。したがって、吸気カバー25複数の線状部25eや梁部25fの上下方向の厚みを大きくしても、通気カバー25fの連通孔25bの開口面積は変わらず、冷却風などの吸排気流に対する圧損が劣化することはない。
また、鍋70の一部が通気カバー25に載置される場合に、鍋底面が略円弧状の曲線25gに沿った複数の線状部25eの上面に接触するので、鍋底面は複数の線状部25eの上面を滑りやすく、通気カバー25が鍋底を傷つけることを抑制できる。なお、前記断面において複数の線状部の上面の左右の稜線の角を丸めるように形成すれば、鍋底の傷つけを一層抑制できる。
また、前記断面において複数の線状部の上面が略円弧状の曲線に沿うように構成したので、通気カバーの上面における複数の線状部の突出が目立たず、加熱調理器上面の天板部と通気カバーとの調和感を損なわない。円弧の半径Rは、100mm以上が望ましい。しかし、半径Rを大きくすると、通気カバー25の上面全体が平面に近い扁平な形状となる。そして、通気カバー25のの長手方向に直交する方向の断面の略中央部の厚みを大きくすると、それにしたがって通気カバー25全体の厚みも大きくなる。その結果、天板部20に対し通気カバー25の上面全体が突出し、天板部と通気カバーとの調和感を損なうことになる。また、通気カバー25の上面を天板部20の上面とほぼ同じ高さになるようにするには、通気カバー25の底面が低くなるように保持部材61、62、62aの高さを低くする必要がある。一方、円弧の半径Rが小さいと、通気カバー25の上面における複数の線状部25eの突出が目立ち、加熱調理器上面の天板部20と通気カバーとの調和感を損なう。実施の形態1における円弧の半径Rとしては、150mm程度が好適である。
また、図8に示すように、通気カバー25上に鍋70などを置かれた場合でも、鍋70底面と通気カバー25の上面とは、両者が接触する部分を除いて隙間が形成される。したがって、左通風口23a、中央通風口23b、右通風口23cが閉塞されにくく、吸排気が妨げられるのを抑えることができるため、吸排気量の減少による本体内部の過熱を防ぐことができる。
さらに、この通気カバー25は、グリル加熱室11からの高温の排気により高温となり、さらに魚等の排煙などにより著しく汚れてしまうため、通気カバー25にアルマイト処理を施すことにより耐熱性を上げ、かつ汚れの目立たない色に構成することが可能となる。
実施の形態2.
実施の形態1の通気カバー25は、通気カバー25の長手方向に直交する断面内の複数の線状部25eの上面が、それぞれ同じRの円弧の一部となるように構成した。実施の形態2では、図9に示すように、通気カバー25の長手方向に直交する断面内の複数の線状部25eの上面の左右の稜線の少なくとも一方が、略円弧状の曲線25gに沿うように配置している。すなわち、図9において、略中央部の線状部25eについては両側、略中央部から左側の2つの線状部25eについては左側(略中央部から左端側)の稜線、略中央部から右側の2つの線状部25eについては右側(略中央部から右端側)の稜線が、同じRの円弧上に配置されている。
実施の形態2における通気カバー25についても、実施の形態1の場合と同様に、通気カバー25の長手方向に直交する断面において、複数の線状部25eの上下方向の厚みが略中央部で最大となるように形成してあるので、この線状部25eの剛性が高まり、弾性変形の量が小さくなる。その結果、鍋底と線状部25eとの接触箇所に最も近い位置の梁部25fに加わる荷重が小さくなる。したがって、通気カバーの必要な強度を容易に確保することができる。
また、鍋70の一部が通気カバー25に載置される場合に、鍋底面が略円弧状の曲線25gに沿った複数の線状部25eの上面に接触するので、鍋底面は複数の線状部25eの上面を滑りやすく、通気カバー25が鍋の鍋底を傷つけることを抑制できる。
また、前記断面において複数の線状部の上面が略円弧状の曲線に沿うように構成したので、通気カバーの上面における複数の線状部の突出が目立たず、加熱調理器上面の天板部と通気カバーとの調和感を損なわない。
また、通気カバー25上に鍋70などを置かれた場合でも、鍋70底面と通気カバー25の上面とは、両者が接触する部分を除いて隙間が形成されるので、左通風口23a、中央通風口23b、右通風口23cが閉塞されにくく、吸排気が妨げられるのを抑えることができるため、吸排気量の減少による本体内部の過熱を防ぐことができる。
10 本体ケース、11 グリル加熱室、11a ドア、12 冷却室、13 制御基板、14 部品ケース、14a 導入口、14b 吹出口、15 ファンケース、15a 吸込口、15b 吹出口、16 ファン、17 冷却ダクト、17a 噴出口、18 排気ダクト、18a 排気口、20 天板部、21 上枠、22 トッププレート、23 通風口、23a 左通風口(第1の開口)、23b 中央通風口(第1の開口、第2の開口部)、23c 右通風口(第1の開口)、25 通気カバー、25a 上面、25b 連通孔、25c 端部、25d 外周縁、25e 線状部、25f 梁部、25g 曲線、26 取付台、26a 延長部、26b 折曲部、30 加熱コイルユニット、31 加熱コイル(加熱手段)、32 コイルベース、40 操作表示部、61 保持部材、62 保持部材、62a 保持部、62b スカート部、63 保持部材、70 鍋、100 加熱調理器。

Claims (5)

  1. 上部が開口した箱状の本体ケースと、
    前記本体ケースの上部開口を覆い、被加熱物を載置可能な天板部と、
    前記天板部の下方に配設された加熱手段と、
    前記天板部に設けられ、前記本体ケース内の部品を冷却するための冷却風を吸込みあるいは排出する第1の開口部と、
    前記第1の開口部を覆う通気カバーを備えた加熱調理器において、
    前記通気カバーは、長手方向に延びた複数の線状部を備え、前記長手方向に直交する断面において、上下方向の厚みが略中央部で最大となるように形成するとともに前記複数の線状部の上面が略円弧状の曲線に沿うように構成することを特徴とする加熱調理器。
  2. 上部が開口した箱状の本体ケースと、
    前記本体ケースの上部開口を覆い、被加熱物を載置可能な天板部と、
    前記天板部の下方に配設された加熱手段と、
    前記本体ケース内に配設されたグリル加熱室と、
    前記天板部に設けられ、前記グリル加熱室の排気口と連通する第2の開口部と、
    前記第2の開口部を覆う通気カバーを備えた加熱調理器において、
    前記通気カバーは、長手方向に延びた複数の線状部を備え、前記長手方向に直交する断面において、上下方向の厚みが略中央部で最大となるように形成するとともに前記複数の線状部の上面が略円弧状の曲線に沿うように構成することを特徴とする加熱調理器。
  3. 通気カバーは、アルミニウム材よりなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 通気カバーにアルマイト処理を施したことを特徴とする請求項3に記載の加熱調理器。
  5. 同一形状の通気カバーを複数個備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の加熱調理器。
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