JP2012008636A - 電子カルテの指示文書作成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】医療上の指示文書を作成する電子カルテの指示文書作成装置であって、患者ごとの実施すべき処置内容、及び各処置内容の実施予定日を入力する指示入力手段と、指示入力手段によって入力されたデータを実施予定日順に並べて表示する処置リスト表示手段と、処置リストの中から実施すべき項目を選択する指示選択手段と、指示選択手段によって選択された項目を確定指示として発行する指示発行手段と、指示発行手段によって発行された処置項目の実施予定日を次回の実施予定日に書換え、書換えた実施予定日に基づいて処置リストを並べ換える更新手段とを備えている。
【選択図】図2
Description
実施された指示文書の内容は、診療報酬請求システムに送信され、コスト計算が行われる。
このような電子カルテに関する技術として特許文献1〜3の技術が知られている。
入院においても、条件付指示と呼ばれる、発熱や強度の疼痛などの一定の臨床状態が起こった際にのみ実施される医療上の指示に関しては、やはり予め実施日時が決定できない。夜間や休日などでは、担当医が病棟に不在であるため、担当医の認証付きの医療上の指示文書が作成できない。従って実施記録を紙などにメモしておき、担当医の出勤日に医療上の指示文書を、後から作成することになる。これは記録の即時性を損ない、二重の手間、文書作成漏れによる診療報酬の請求漏れなどによる経営悪化要因となるだけでなく、カルテ全体の信頼性を低下させることにつながりかねない。
請求項1記載の電子カルテの指示文書作成装置においては、(1)患者ごとに条件を設定して、その条件を満たした場合の処置内容を入力する指示入力手段と、(2)指示入力手段によって入力された処置リストの中から実施すべき項目を選択する指示選択手段と、(3)指示選択手段によって選択された項目を確定指示として発行する指示発行手段とを備えているので、担当医が予め患者ごとに条件を満たした場合の処置を入力しておけば、その事態が発生した時に、即座に指示を発行して対処できる。
そして、(3)処置リストの中から実施すべき項目を選択する指示選択手段と、(4)指示選択手段によって選択された項目を確定指示として発行する指示発行手段を備えているので、前記受付の段階で処置リストの中から必要な処置項目の指示の発行を行うことができる。そのため患者を待たせずにスムーズな医療処置が可能となる。
さらに、(5)指示発行手段によって発行された処置項目の実施予定日を次回の実施予定日に書換え、書換えた実施予定日に基づいて処置リストを並べ換える更新手段とを備えるので、完了した処置については処置期限が繰り下げ表示され、期限の近い順番に一覧が形成される。
そして、(3)処置リストの中から患者の症状に応じた処置を選択する指示選択手段と、(4)指示選択手段によって選択された項目を確定指示として発行する指示発行手段を備えているので、予想された症状が発生した場合には、複雑な指示系統を経ることなく、それに対する処置を即座に発行して対処できる。
また、指示発行手段によって発行される指示には指示責任者の認証が付される構成としたので、発行された指示には指示権限のある医師の認証が付される。
本発明の電子カルテの指示文書作成装置は図1に示すように、特定の処理を実行するサーバーと、そのサーバーからのサービスを受けるクライアントで構成され、それらはネットワークシステムを構成し、それぞれのコンピュータには、入力装置、制御装置、メモリ装置及び外部記憶装置が備えられている。
ネットワーク上には複数のコンピュータが接続されているため、このシステムを介して医師から医療スタッフへの医療行為の指示、医療スタッフから医師への処置報告がなされる。
図2は外来患者(斉藤○○)に対する医療上の指示であり、後述する指示発行手段に基づいて発行されたディスプレイ画面、あるいはその印刷書面である。
項目(a1)は指示文書の種別(ここでは血液尿検査)、項目(b1)は入院/外来の区別、項目(c1)はID番号、氏名、性別、生年月日、現在の年齢などの患者情報を示す。項目(d1)は、この指示が実行されるべき日時を示す。項目(e1)はこの指示の作成責任者である主治医である。IDとパスワードによる認証が行われているので(確認機能)、この部は編集不可領域として自動的に表示される。
領域(f1)は、指示の内容であり、ここでは血液尿検査の具体的内容を示している。
項目(g1)は、個々の血液尿検査の内容を列挙している。
項目(h1)は、検査実施上の留意点を示しており、ここでは採血後1時間以内に結果を報告することを求めている。
医療スタッフは、図2に示す情報をコンピュータネットワークを介して受け取り、この医師からの指示に基づき、採血行為、検査行為を実行し、結果を医師に報告する。
なお、この指示発行手段に基づいて発行された指示内容は、様々な電子カルテで表示例があり、図2では、実施の一例を示している。
図3の処置リストは、コンピュータに入力された処置内容、及び各処置内容の実施予定日の電子データを実施予定日順に並べて表示する処置リスト表示手段を介して生成されたものである。
前記処置内容、及び各処置内容の実施予定日(実施期限)の電子データの入力は、キーボード、マウスそれらに付属するソフト、ハードウェアから構成される指示入力手段によって行われる。
ここでは、図2で示した血液検査の指示(e2)と、単純Xp撮影指示(f2)を具体例として図示している。日時を実施条件とする、条件付き指示文書(e2)は、指示の内容を表示する項目(h2)と、日時を用いた実施条件を表示する項目(g2)からなる。日時を用いた実施条件は、実施間隔(i2)、次回実施予定日(j2)、残り実施回数(実施総回数(k2))からなる。
処置項目をハイライトさせることによりその処置項目が選択され(指示選択手段)、確定ボタン(m2)をクリックすることにより処置項目が発行される(指示発行手段)。
さらに、更新ボタン(n2)をクリックした時に、指示発行手段によって発行された処置項目の実施予定日を次回の実施予定日に書換え、書換えた実施予定日に基づいて処置リストを並べ換える構成とすることも可能である。
この図4を入力する際の文例サンプルは、条件付指示への切り替タブ(b3)をクリックすることによって得られる。
領域(c3)には、臨床症状を実施条件とする指示の処置リスト(項目)が4つ表示されている。ここでは、不眠に関して2つ(e3)、疼痛に対して2つ(f3)の指示項目が表示されている。
文例セットの項目の中から必要な項目をディスプレイ上でマウスで選択して、領域(c3)にドラッグすると図4に示される項目が表示される。そして、必要事項をテキスト入力または書換編集して保存する。その作業を繰り返すと患者(斎藤○○)に対する処置項目が上下に並列表示される。
図4は、医師の権限でカルテを開いているため、内容編集(p3)、選択の削除(q3),全て削除(r3)などのボタンが表示されている。これは、特定の指示文書をハイライトした後に、内容編集(p3)をクリックすれば、その指示内容を編集できる。また、選択の削除(q3)では、ハイライトして選択した文書を、リストから削除できる。全て削除(r3)では、無条件にすべての条件付指示文書を削除する。これは、患者が退院して、臨床状態を実施条件とする指示が不要となった際に実行する。看護師などの一般スタッフがログインした場合は、これらの編集ボタンは、図3のように表示されず、あくまで該当条件つき指示をハイライトして、確定ボタン(m3)をクリックすることしか出来ない。
本実施例では、医療スタッフに対する医師からの指示文書の発行を例に取ったが、例えば、定期的に関節リウマチの臨床活動度を評価する評価表書式であっても良い。この場合は、指示の受手は医師自身となり、いったん発行した文書を編集して、臨床症状の記載を行えばよい。こうすれば定期的な病状評価が漏れなく行われ、見落としによる医療事故の予防が可能となり、カルテの学術的価値も向上する。
以上、実施例を説明したが、本発明の具体的な構成は前記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
b1 入院/外来の区別の項目
c1 患者情報の項目
d1 日時の項目
e1 作成責任者の項目
f1 指示内容の領域
g1 処置詳細の項目
h1 留意点の項目
a2 来院時指示のタブ
b2 条件付き指示のタブ
c2 処置内容の領域
d2 文例の領域
e2 血液検査の指示の項目
f2 単純Xp撮影指示の項目
g2 実施条件を表示する項目
h2 指示の内容を表示する項目
i2 実施間隔の項目
j2 次回実施予定日の項目
k2 残り実施回数の項目
m2 確定ボタン
n2 更新ボタン
b3 条件付き指示のタブ
c3 処置内容の領域
d3 文例の領域
e3 処置内容の項目
f3 処置内容の項目
g3 実施条件の項目
h3 指示内容の項目
k3 残り実施回数の項目
l3 実施条件の項目
m3 確定保存ボタン
p3 内容編集ボタン
q3 選択の削除ボタン
r3 全て削除ボタン
Claims (5)
- 医療上の指示文書を作成する電子カルテの指示文書作成装置であって、
(1)患者ごとに条件を設定して、その条件を満たした場合の処置内容を入力する指示入力手段と、
(2)指示入力手段によって入力された処置リストの中から実施すべき項目を選択する指示選択手段と、
(3)指示選択手段によって選択された項目を確定指示として発行する指示発行手段とを備えたことを特徴とする電子カルテの指示文書作成装置。 - (1)患者ごとの実施すべき処置内容、及び各処置内容の実施予定日を入力する指示入力手段と、
(2)指示入力手段によって入力されたデータを実施予定日順に並べて表示する処置リスト表示手段と、
(3)処置リストの中から実施すべき項目を選択する指示選択手段と、
(4)指示選択手段によって選択された項目を確定指示として発行する指示発行手段と、
(5)指示発行手段によって発行された処置項目の実施予定日を次回の実施予定日に書換え、書換えた実施予定日に基づいて処置リストを並べ換える更新手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の電子カルテの指示文書作成装置。 - (1)患者ごとに予め予見される症状を設定し、その症状を満たした場合の処置内容を入力する指示入力手段と、
(2)指示入力手段によって入力されたデータを患者ごとに表示する処置リスト表示手段と、
(3)処置リストの中から患者の症状に応じた処置を選択する指示選択手段と、
(4)指示選択手段によって選択された項目を確定指示として発行する指示発行手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の電子カルテの指示文書作成装置。 - 指示入力手段にはアクセス権限を確認する確認機能が備えられ、指示発行手段によって発行される指示には指示責任者の認証が付されることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の電子カルテの指示文書作成装置。
- 前記指示入力手段は各処置項目における処置期間の間隔、及び処置の実施総回数を入力する機能を有し、
前記更新手段は、指示入力手段によって入力された各処置項目における処置期間の間隔、及び処置の実施総回数に基づき、処置リストを更新することを特徴とする請求項2記載の電子カルテの指示文書作成装置。
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CSND200201256004; 姫野信吉: 'ハンドメイドの医療IT化 病院情報システムの導入による効率化と安全性の向上について' 医療とコンピュータ 第13号 第5号, 20020520, p.19-24, 株式会社日本電子出版 * |
JPN6013062165; 姫野信吉: 'ハンドメイドの医療IT化 病院情報システムの導入による効率化と安全性の向上について' 医療とコンピュータ 第13号 第5号, 20020520, p.19-24, 株式会社日本電子出版 |
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